アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(42)(52回シリーズ)

まさか自分たちがこんな所にいるとは死喰い人の連中は思わないだろう。ハーマイオニーはそう思ってトテナム・コート通りにやって来たそうです。ところが何とそこに2人の死喰い人が現れて激しい攻防が繰り広げられたのでした。それを巡ってちょっとした議論になりました。(全3項目)

3-1.2人の労働者風の男
「オッケーオッケーちょっとそう思っただけさ!」ロンはハーマイオニーに「漏れ鍋」に行くという案を却下されこう言いました。3人が黙り込んだ所でガムを噛みながら面倒臭そうにウェイターが注文を取りにやって来ました。

ハーマイオニーはカプチーノを2つ頼みました。ハリーは「透明マント」を被っていて姿が見えないので3つ頼むのは変だからです。するとそこにがっちりとした労働者風の男が2人入って来てボックス席に窮屈そうに座りました。

「どこか静かな場所を見つけて姿くらまししましょう。そして地方に行くの。そこに着いたら騎士団に伝言を送れるわ」

ハーマイオニーは声を落としてこう囁きました。騎士団に伝言を送れると聞いてロンが「じゃ君あのしゃべる守護霊とかできるの?」と訊くとハーマイオニーは「ずっと練習して来たわ。できると思う」と答えたというわけです。

「まあね騎士団のメンバーが困った事にならないならそれでいいけど。だけどもう捕まっちまってるかもな。ウエッむかつくぜ」

ロンが最後に「ウエッむかつくぜ」と吐き捨てるように言ったのはカフェのカプチーノを飲んだからです。のろのろと隣の客の注文を取りに行く所だったウェイトレスがそれを聞き咎めロンのほうにしかめっ面を向けて来ました。

労働者風の2人の男の内のブロンドでかなり大柄なほうの男があっちへ行けとウェイトレスを手で追い払うのをハリーは見ていました。ウェイトレスはむっとした顔で男を睨みました。ロンはハーマイオニーにこう言いました。

「それじゃもう行こうぜ。僕こんな泥飲みたくない。ハーマイオニー支払いするのにマグルのお金持っているのか?」

ハーマイオニーは「隠れ穴」に行く前に住宅金融組合の貯金を全部下ろして来たのでマグルのお金はあるんだそうです。でも小銭はきっとバッグの一番底に沈んでしまっているに決まっているとの事でした。ところがその時です。

2人の労働者風の男が同時に動きました。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(41)(52回シリーズ)

魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが死んで魔法省が陥落したとの知らせがキングズリー・シャックルボルトから届きました。結婚式のパーティ会場は死喰い人の集団が乱入して大混乱となりハリーたち3人は「隠れ穴」を脱出したのでした。(全3項目)

3-1.隠れ穴から脱出!
何もかもがぼやけてゆっくりと動くように見えました。一方守護霊による不死鳥の騎士団の伝達方法を知っていたハリーとハーマイオニーは事の次第を知って即座に立ち上がると杖を抜きました。でもそれはやはり少数派でした。

大方の客は何かの異常が起きたと気づき始めたばかりで事情を飲み込めないまま銀色のオオヤマネコが消えたあたりに顔を振り向けつつある所でした。守護霊が着地した場所から周囲へ沈黙が冷たい波になり広がって行きました。

やがて誰かが悲鳴を上げました。ついに事が起きたのです。ハリーとハーマイオニーは恐怖に慌てふためく客の中に飛び込みました。客は蜘蛛の子を散らすようにして走り出し大勢の人々が「姿くらまし」して逃げて行きました。

「隠れ穴」の周囲に施されていた保護呪文は破れ2人がダンスフロアを横切って突き進む間にもハリーは仮面を被ったマント姿が混乱する客の中に現れるのを見ました。ハーマイオニーは「ロン!ロンどこなの?」と叫びました。

ルーピンとトンクスは杖を上げて「プロテゴ!護れ!」と叫んでいました。あちらこちらから同じ声が上がっていました。ハリーと2人で怯える客の流れに揉まれながらハーマイオニーは半泣きで「ロン!ロン!」と呼びました。

ハリーはハーマイオニーと決して離れまいとしっかり手を握っていました。その時頭上を一条の閃光が飛んで行きました。盾の呪文なのか邪悪な呪文なのかはハリーには見分けがつきませんでした。やっとロンが見つかりました。

ロンがハーマイオニーの空いている腕を掴んだ途端にハリーはハーマイオニーがその場で回転するのを感じました。ハーマイオニーがそこで「姿くらまし」したのです。周囲に暗闇が迫りハリーは何も見えず聞こえなくなりました。

ハリーが感じていたのはハーマイオニーの手だけでした。降って湧いて来た死喰い人からも離れて「隠れ穴」からも離れ多分おそらくはヴォルデモートからも離れてハリーはロンの「ここはどこだ?」の声で目を開けたのでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(40)(52回シリーズ)

ミュリエルおばさんはスクイブの娘を存在しないかのように隠すぐらいだからと言ってとんでもない事を言い出しました。さらにミュリエルおばさんはハリーにとっては驚愕の極めて衝撃的な事実を口走ったのでした。ハリーとダンブルドアは同じ場所で同じ経験をしていたのです。(全3項目)

3-1.何という事を!
ケンドラのほうが先に死んだのでなければ自分はアリアナを殺害したのはその母親だとミュリエルは言い出しました。それを聞いてエルファイアス氏は「何という事を!自分の言っている事をよく考えなされ!」と言いました。

母親が実の娘を殺害するだなんて到底考えられない。こういう意見のエルファイアス氏に対してミュリエルは「自分の娘を何年も牢に入れておける母親ならできない事はなかろうがぇ?」と十分考えられるとそう言ったのでした。

しかし即座に返す言葉でミュリエルは「それでは辻褄が合わぬ」と言ったのでした。何故なら先に死んだのは娘のアリアナではなくて母親のケンドラのほうだったからです。何でもその死因は誰も定かには分らないとの事でした。

それを聞いてエルファイアス氏はアリアナが母親を殺害したに違いないと言って勇敢にも笑い飛ばそうとしました。するとミュリエルはアリアナは自由を求めて自暴自棄になって争っている内にケンドラを殺害したのかもしれない。

ミュリエルはこう考え深げに言いエルファイアス氏に否定したければいくらでも好きなだけ首を振ればいい。あんたはアリアナの葬式に列席していたんだろうと言いました。エルファイアス氏は唇を震わせながらこう答えました。

「ああしたとも。そしてわしの知る限りあれほどに悲しい出来事は他にない。アルバスは胸が張り裂けるほど」

エルファイアス氏がここまで言った所でミュリエルがこう言い放ちました。張り裂けたのは胸だけではない。アバーフォースが葬式の最中にアルバスの鼻をへし折っただろう。それを聞きエルファイアス氏は怯えた顔をしました。

それも怯え切っていて今までとは比べ物にはならないくらいでした。ミュリエルがエルファイアス氏を刺したのではないかと思えるほどの怯え切った顔でした。何故ならミュリエルがその事を知っているとは想像がつかなかった。

そういう事だったのです。エルファイアス氏が「どうしてそれを?」と訊くとミュリエルは「母がバチルダ・バグショット婆さんと親しかったのぇ」と答えました。バチルダが母に一部始終を物語っているのを扉の陰で聞いた。

柩の脇で喧嘩でバチルダが言うにはアバーフォースはアリアナが死んだのはアルバスのせいだと叫んで顔にパンチを食らわせた。アルバスなら両手を後ろでに縛られていてもアバーフォースを打ち負かせるのに防ごうともしない。

それを聞いてハリーは?

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(39)(52回シリーズ)

パーティ会場をさまよっている内にハリーは不死鳥の騎士団のメンバーで「日刊予言者新聞」にダンブルドアの追悼文を寄稿したエルファイアス・ドージ氏と会って話す機会を得ました。するとそこにミュリエルおばさんがやって来て2人の会話に割り込んで来ました。そしてその口からは・・・(全3項目)

3-1.ミュリエルおばさんが乱入して来て
自分はリータ・スキーターが好きだ。いつも記事を読んでいる。こう言ってエルファイアス氏とハリーの会話にずかずかと割り込んで来たミュリエルおばさんは「それダンブルドアに関する本を書いたんだぞぇ!」と告げました。

「こんばんはミュリエル。そうその話をしていた所じゃ」

エルファイアス氏はそんなミュリエルおばさんにこう挨拶しました。ミュリエルおばさんは「そこのお前!椅子をよこさんかぇ。わたしゃ百七歳だぞぇ!」と言い強引に別の赤毛のウィーズリーのいとこから椅子を譲らせました。

そして驚くほどの力でくるりと椅子の向きを変えてエルファイアス氏とハリーの間に座り込んで来ました。ミュリエルおばさんはハリーに「おやまた会ったね。バリーとか何とかいう名だったかぇ」と言い続けてこう言いました。

「さーてエルファイアス。リータ・スキーターについて何を言っていたのかぇ?リータはダンブルドアの伝記を書いたぞぇ。わたしゃ早く読みたいね。フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に注文せにゃ!」

エルファイアス氏は硬い厳しい表情をしました。ミュリエルおばさんはゴブレットをぐいっと飲み干し通りかかったウェイターを指を鳴らして呼び止めてお代わりを要求しました。そのシャンパンを一杯飲み再び話し始めました。

「2人とも何だぇ。ぬいぐるみのカエルみたいな顔をして!あんなに尊敬されご立派とかへったくれとか言われるようになる前はアルバスに関するどーんと面白い噂が色々あったんだぞぇ!」

するとエルファイアス氏は再び顔を真っ赤にして「間違った情報に基づく中傷じゃ」と反論しました。それに対してミュリエルおばさんは「あんたならそう言うだろうよ」と言って高笑いをしたかと思うとさらにこう言いました。

「あんたがあの追悼文で都合の悪い所をすっ飛ばしているのにあたしゃ気づいたぇ!」

こう言われてエルファイアス氏は「あなたがそんな風に思うのは残念じゃ。わしは心からあの一文を書いたのじゃ」と冷たく言いました。この後ハリーにとっては衝撃の事実がミュリエルおばさんの口から語られたんですよね。

「あああんたがダンブルドアを崇拝しとったのは周知の事だぇ。アルバスがスクイブの妹を始末したのかもしれないと判ってもきっとあんたはまだあの人が聖人君子だと考える事だろうぇ」

これがスタートでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(38)(52回シリーズ)

ヴォルデモートが探しているグレゴロビッチはブルガリアの杖職人でビクトール・クラムの杖を作った人だった!その事が判明してハリーはそれをロンに伝えたかったのですがロンはダンスフロアでハーマイオニーと踊っていてできませんでした。そしてハリーは1人の騎士団員と話す事になったのですが・・・(全3項目)

3-1.グレゴロビッチの謎が解けて
グレゴロビッチはビクトール・クラムの杖を作った人だった!だから自分はクィディッチと関係がある人だと思ってしまった。ハリーは前日の17才の誕生日に夢でヴォルデモートがそのグレゴロビッチを探していると知りました。

しかし興奮のあまりハリーはその事を口に出して話してしまい当然それを知らないクラムに訝しげな顔をされてしまいました。そこでクラムはハリーに自分の杖を作ったのがグレゴロビッチだと何故知っていると訊いて来ました。

ハリーはとっさにファンの雑誌で読んだと思うと答えてクラムはそれで納得したようでした。そこでハリーが「グレゴロビッチは最近どこにいるの?」と訊くとクラムからは「何年か前に引退した」という答えが返って来ました。

クラムはグレゴロビッチの最後の杖を買った1人なんだそうです。最高の杖なのだそうです。でももちろんクラムはハリーたちイギリス人がオリバンダーを信頼している事を知っているそうです。そこでハリーは考えたのでした。

するとヴォルデモートは有名な杖職人を探しているのか。それほど深く考えなくともハリーにはその理由が判りました。あの晩ヴォルデモートが自分を追跡した際自分の杖がした事に原因があるに違いないとハリーは思いました。

柊と不死鳥の尾羽根の杖が借り物の杖を打ち負かしたのです。そんな事はオリバンダー翁には予測もできず理解もできなかった。ではグレゴロビッチなら判ったのだろうか?オリバンダー翁よりも本当に優れているのだろうか?

オリバンダー翁の知らない杖の秘密をグレゴロビッチは知っているのだろうか?ハリーが必死にそんな事を考えているとクラムの「あの娘(こ)はとてもきれいだ」の一言でハリーは自分が今どこにいるのかを思い出したのでした。

クラムが指差していたのはたった今ルーナと踊り始めたジニーでした。クラムはハリーに「あの娘(こ)も君の親戚か?」と訊いて来ました。今度はロンではなくてハリーが苛立つ番でした。ハリーはクラムにこう答えたのでした。

「ああそうだ。それにもう付き合ってる人がいる。嫉妬深いタイプだ。でかい奴だ。対抗しないほうがいいよ」

するとクラムは?

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トキメキぼーい

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好きな作曲家
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愛知県名古屋市在住
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