三大魔法学校対抗試合の代表選手3人を決めるのは人ではなく「炎のゴブレット」でした。それなら老け薬で何とかごまかせるとフレッドにジョージはそう考えたようです。そしてダームストラングのカルカロフ校長は大広間の出口でハリーと出くわして・・・(全3項目)

3-1.選考方法が明らかになった事を受けて
「年齢に満たない生徒が誘惑に駆られる事のないよう炎のゴブレットが玄関ホールに置かれたならその周囲にわしが年齢線を引く事にする。17才に満たない者は何人もその線を越える事はできぬ」ダンブルドアはこう言いました。

さらにダンブルドアは「最後にこの試合で競おうとする者にはっきり言っておこう」と言った上で軽々しく名乗りを上げないようにと注意したのでした。一旦「炎のゴブレット」が代表選手と選べば魔法契約によって拘束される。

もし代表選手になったら最後まで試合を戦い抜く義務がある。ゴブレットに名前を入れるからにはそれを忘れてはならないというわけです。代表選手になれば途中で気が変わるなんて事は許されないとダンブルドアは言いました。

だから心底競技する用意があるのかどうか確信を持った上で「炎のゴブレット」に名前を入れて欲しいそうです。これでダンブルドアの話は終了して「さてもう寝る時間じゃ。皆お休み」とダンブルドアは言ったというわけです。

「年齢線か!うーん。それなら老け薬でごまかせるかな?一旦名前をゴブレットに入れてしまえばもうこっちのもんさ。17才かどうかなんてゴブレットには分りゃしないさ!」

みんなと一緒に大広間を横切り玄関ホールに出る扉へと進みながらフレッドが目を輝かせながらこう言いました。それに対してハーマイオニーがこう反対意見を述べました。やはり17才未満じゃ無理だとそういう事のようですね。

「でも17才未満じゃ誰も戦い遂せる可能性はないと思う。まだ勉強が足りないもの」

こう言うハーマイオニーにジョージが「君はそうでも俺は違うぞ」とぶっきらぼうに言い返しました。そしてハリーに向かって「君はやるな?立候補するんだろ?」と言いました。しかしハリーはあの言葉を思い出していました。

ダンブルドアの17才に満たない者は立候補するべからずという言葉です。しかしそれでもハリーは自分が三校対抗試合に優勝する晴れがましい姿を胸一杯広げてしまうんですよね。17才未満の誰かが本当に見つけてしまったら?

「年齢線」を破る方法を見つけてしまったらダンブルドアはどのくらい怒るだろうかとハリーはそう考えてしまったのでした。

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デザートも消え去って食事が終わるとダンブルドアの口から審査員に加わる2人が発表されフレッドとジョージにとっては待望の「どうやって代表選手を決めるのか?」の選考方法が明らかにされました。選ぶのは人ではなく荒削りの青白い炎を上げる木のゴブレットでした。(全3項目)

3-1.シルバーブロンドの美少女
「あのでーすねブイヤベース食べなーいのでーすか?」ハリーたちにこう話しかけて来たのはダンブルドアの挨拶の時に笑ったボーバトンの女子学生でした。ようやくマフラーを取っていて大きなブルーの瞳をした美少女でした。

長いシルバーブロンドの髪がさらりと腰まで流れ真っ白できれいな歯並びです。ロンは真っ赤になりました。美少女の顔をじっと見つめ口を開けたものの僅かに喘ぐ音が出て来るだけです。ハリーは「ああどうぞ」と答えました。

そして美少女のほうに皿を押しやりました。美少女が「もう食べ終わりまーしたでーすか?」と訊くとロンは「ええ。ええおいしかったです」と息も絶え絶えに答え美少女は皿を持ち上げるとこほさないように運んで行きました。

ロンはまるで生まれて初めて見るかのように穴が空くほど美少女を見つめ続けていました。それを見てハリーは笑い出しました。その笑い声でロンは我に返ったようです。ロンはかすれた声でハリーにこう言ったというわけです。

「あの女(ひと)ヴィーラだ!」

するとハーマイオニーが断固とした口調で「いいえ違います。まぬけ顔でポカンと口を開けて見とれてる人は他に誰もいません!」と言いました。しかしハーマイオニーの見方は必ずしも当たっているとは言えないようでした。

その美少女が大広間を横切ると沢山の男子生徒が振り向きましたし何人かはロンと同様に一時的に口が利けなくなったようでした。ロンは体を横に倒して美少女をよく見ようとしました。そしてこう力説したというわけですよね。

「間違いない!あれは普通の女の子じゃない!ホグワーツじゃああいう女の子は作れない!」

そんなロンにハリーは「ホグワーツだって女の子はちゃんと作れるよ」と反射的にそう言いました。そのシルバーブロンドの美少女から数席離れた所にハリーが思いを寄せるチョウ・チャンがたまたま偶然座っていたからでした。

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ボーバトンにダームストラング両校の代表団を迎え入れるという事で10月30日は最後の授業が30分早く終わり生徒たちは一旦寮に戻ってカバンを置いてから玄関ホールに集合しました。ところが何とダームストラング生の中にクィディッチ・ワールドカップの代表選手ビクトール・クラムがいてホグワーツ生は騒然となりました。(全3項目)

3-1.両校の代表団がホグワーツ入りして
こうして10月30日はボーバトンとダームストラング両校の代表団を迎え入れるという事で最後の授業は30分早く終わり生徒たちは事前の指示通りに一旦は各寮に戻ってカバンを置くと全校生徒が玄関ホールに集合したんですよね。

何故ダンブルドア校長は生徒たちにカバンを一旦寮に置いてから玄関ホールに集まれと指示したのか?それは相当数の生徒がボーバトンに続きダームストラングの代表団を迎えた時に思い知る事となったというわけなんですよね。

「ハリー。クラムだ!まさか!クラムだぜハリー!ビクトール・クラム!」

何とダームストラングの代表団つまりは三大魔法学校対抗試合の代表選手の候補生の中にクィディッチ・ワールドカップのブルガリア代表選手でシーカーのビクトール・クラムがいてロンは呆然としてこう言ったというわけです。

そんなロンにハーマイオニーは「落ち着きなさいよ。たかがクィディッチの選手じゃない」と言い放ちました。ロンは耳を疑うという顔でハーマイオニーを見ると「たかがクィディッチの選手?」とその言葉を繰り返しました。

「ハーマイオニー。クラムは世界最高のシーカーの1人だぜ!まだ学生だなんて考えてもみなかった!」

何て事を言うんだとばかりにロンはこう言い返しましたがビクトール・クラムが現れた事で興奮しているのはロンだけではありませんでした。リー・ジョーダンもクラムの頭の後ろだけでも見ようと何度も跳び上がっていました。

6年生の女子生徒も数人が歩きながら夢中でポケットを探り「あぁどうしたのかしら。私羽根ペンを1本も持ってないわ」とか「ねえあの人。私の帽子に口紅でサインしてくれると思う?」などと言っている有り様だったのでした。

ロンも「サイン貰えるなら僕が貰うぞ」と言いハリーに「羽根ペン持ってないか?」と訊きました。しかしハリーはそんなロンに「ない。寮のカバンの中だ」と答えました。だいたいハリーは大広間に羽根ペンを持って来ません。

いつも手紙に返事を出す時ハリーはロンかハーマイオニーに羽根ペンを借りているんですよね。ハリーたち3人は大広間に入るとグリフィンドールのテーブルまで歩いて座りました。ロンはわざわざ入口の見える席を選びました。

ところがだったのです。

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ハリーもロンも冷淡だったのにハーマイオニーの屋敷しもべ妖精の権利を追求する決意は露ほども挫けませんでした。そうこうする内に時は流れてボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りする10月30日がやって来たというわけです。その日の朝食の席で・・・(全3項目)

3-1.月日は経って10月30日になり
こうしてハーマイオニーは学期2日目に「しもべ妖精福祉振興協会」設立に向け準備を始めましたがハーマイオニーがいなくなった直後にフレッドとジョージにリー・ジョーダンが来てフレッドがハリーとロンにこう言いました。

「ムーディ!何とクールじゃないか?」

これを受けてジョージが「クールを超えてるぜ」と言いました。リー・ジョーダンも「超クール」だと言うのです。3人は今しがたムーディの授業を受けて来たそうです。ハリー聞きたくて堪らずに「どうだった?」と訊きました。

3人はたっぷりと意味ありげな目つきで顔を見合わせるとフレッドが「あんな授業は受けた事がないね」と言いリーは「参った。判ってるぜあいつは」と言いロンが「判ってるって何が?」と訊くとジョージがこう答えました。

「現実にやるって事が何なのか判ってるのさ」

それは「闇の魔術」と戦うという事なのだそうです。ムーディは全てを見て来た。凄いとの事でした。そんなムーディの初授業をハリーたち3人が受けたのは木曜日の事でした。その内容は「許されざる呪文」を教える事でした。

それからおよそ2ヵ月の月日が経ち10月30日になりました。ハリーたちが朝食を取りに下りて行くと大広間は既に前の晩に飾りつけが済んでいました。今日ボーバトンとダームストラングの代表団がホグワーツ入りするからです。

壁には各寮を示す巨大な絹の垂れ幕がかけられていました。グリフィンドールは赤地に金のライオン。レイブンクローは青色にブロンズの鷲。ハッフルパフは黄色に黒い穴熊。スリザリンは緑にシルバーの蛇が描かれていました。

教職員テーブルの背後には一番大きな垂れ幕がありホグワーツの紋章が描かれています。大きな「H」の文字の周りに4つの寮を示すライオンに鷲と穴熊に蛇が団結しています。そしてフレッドとジョージが先に入っていました。

最近よく見かけるのですが今度も珍しい事に2人の親友リー・ジョーダンはおらず他から離れて座り小声で何かを話しています。ロンが先頭に立って2人のそばに行くとジョージが憂鬱そうにフレッドにこう言っていたのでした。

「そいつは確かに当て外れさ。だけどあいつが自分で直接俺たちに話す気がないなら結局俺たちが手紙を出さなきゃならないだろう。じゃなきゃ奴の手に押しつける。いつまでも俺たちを避けてる事はできないよ」

これを聞いてロンが2人の隣に座りながら「誰が避けてるんだい?」と訊くと邪魔が入ったという感じで苛立ちながらフレッドが「お前が避けてくれりゃいいのになあ」と言いましたがロンはなおもジョージにこう訊きました。

「当て外れって何が?」

するとジョージはこう答えました。

「お前みたいなお節介を弟に持つ事がだよ」

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今学期の新しい「闇の魔術に対する防衛術」の教師マッド・アイ・ムーディが大広間に入って来たためダンブルドアの話は中断されてしまいました。ところが話を再開したその口から今年度ホグワーツで何と三大魔法学校対抗試合が復活開催されるという発表が成されて・・・(全3項目)

3-1.三大魔法学校対抗試合
マクゴナガル先生に冗談を言うのを止められたダンブルドア校長は「どこまで話したかのう?おおそうじゃ。三大魔法学校対抗試合じゃった」と言うと続けて「知らない諸君もおろう」と言い詳しい説明を始めたというわけです。

ダンブルドアはこの試合がいかなるものかとっくに知っている諸君にはお許しを願って簡単に説明する。知っている諸君はその間自由勝手に他の事を考えていてもよろしいと前置きをするとこの三校対抗試合の説明を始めました。

この三大魔法学校対抗試合はおよそ七百年前にヨーロッパの三大魔法学校の親善試合として始まったんだそうです。ホグワーツにボーバトンとダームストラングの三校から代表選手が1人ずつ選ばれて3人が3つの魔法競技を争った。

5年毎に3校が持ち回りで競技を主催したのだそうです。若い魔法使いに魔女たちが国を越えての絆を築くにはこれが最も優れた方法で夥しい数の死者が出るに至って競技が中止されるまでは衆目の一致する所だったとの事でした。

ハーマイオニーは「夥しい死者?」と目を見開いて呟きました。しかし大広間の大半の生徒はハーマイオニーの心配などどこ吹く風といった感じで興奮して囁き合っていました。ハリーも何百年も前の死者の事などどうでもいい。

誰かが死んだ事を心配するより試合の事がもっと聞きたいと思いました。ダンブルドアによれば何世紀にも渡ってこの試合の再開に関しては幾度も試みられたんだそうです。しかしそのどれも成功には至らなかったのだそうです。

しかしながら我が国の「国際魔法協力部」と「魔法ゲーム・スポーツ部」とが今こそ再開の時は熟せりと判断した。今回は選手が1人たりとも死の危険にさらされないようにするため我々はこのひと夏かけて一意専心に取り組んだ。

こうして何と百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になったとの事なんだそうです。

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