おっちょこちょいで七変化の魔女で職業は闇祓い。彼女はいったいどうしてハリーポッター・シリーズに登場したのでしょうか?

その第5巻不死鳥の騎士団で初登場のトンクスなんですが、とにかく大した活躍はあまりしていないのに、やたらと出て来ていますね。まず先発護衛隊の1人としてダーズリー家を訪問して、唯一ハリーの部屋に足を踏み入れていたりします。

それから騎士団の本部に戻ってからも傘立てにつまづいたり、(二度目らしい)ろうそくを羊皮紙の上に倒したり、椅子を蹴飛ばして倒したり・・・それと夕食の時にも(おなじみらしい)鼻の形を変える余興をしたりしていますね。それとハリーに騎士団の活動内容の説明をしている時にも発言したりしています。

さらにハリーが魔法省に尋問を受けに行く日の朝にも何故か(他の人でもよさそうなものなのに)厨房にいたり、ロンとハーマイオニーの監督生就任記念パーティーにも顔を出しているし、9月1日にもキングズ・クロス駅までハリーたちに護衛として付き添ったり、聖マンゴに入院しているウィーズリーおじさんを見舞いにいく時にも護衛として一緒に病院に行ったりしています。

その後もハリーたちがクリスマス休暇を終えてホグワーツに戻る際にもやはり護衛として付き添っているし、そしてハリーたちが魔法省にシリウスを助けに行った時も駆け付けているし、最後はキングズ・クロス駅でバーノン叔父さんに一言言ったりしています。

というわけでトンクスの登場ページは・・・
上巻が79・128~・198・271・290ページ
下巻が101・165・590・692ページ

どうしてローリングさんがトンクスをこんなにやたらと登場させているかというと、それは彼女の言葉の中に先の巻の重要な伏線を潜り込ませるためなんです。つまり煙幕を張っているというわけですね。既に私はもうそんな彼女の言葉に隠されている「伏線」を2つ見つけています。というわけで第6巻も彼女の発言は要チェック!ということで・・・最後に私からの提言は「トンクスの発言には気をつけましょう」ということです。
ダーズリー一家が家を留守にする時にハリーを預かっていたスクイブのばあさん魔女でプリベット通り4番地の二筋むこうに住んでいる猫好きの変わり者で、まさにハリポタ・フリークの深読みの元凶ともいえる人です。

賢者の石の第2章(37ページ)と第3章(50と51ページ)にも登場、炎のゴブレットの第7章(上巻123と124ページ)や第36章(下巻541ページ)にもやはり名前だけが出て来て、おかげで熱心なハリポタ・フリークたちは「ひょっとしてここにさりげなく登場している人物も後に意外な形で再登場するかも?」などと思うようになってしまいました。

さて、そのフィッグばあさんなんですが・・・ハリーの唯一の親戚ダーズリー家の近所にスクイブとはいえ、たまたま偶然魔女が住んでいたなんてちょっと出来すぎていると思いませんか?

賢者の石8ページを開くとバーノン・ダーズリー氏が複数の魔法使いを「街はずれ」で目撃しています。また騎士団の第8章(上巻231ページ)のマダム・ボーンズの「リトル・ウィンジングにはハリー・ポッター以外に魔法使いや魔女はいない」という発言からもわかるように・・・もちろん不死鳥の騎士団の本部はロンドン市内にあるようですから、全ての人たちがそうだとは限らないようですが、ここから多くの魔法界の人たちはあまり市の中心部には住んでいないようです。

私はこれは決して偶然などではなく、ダンブルドアがフィッグばあさんに「折々にはハリーを預かったりしてダーズリー一家を助けてやってくれんかの」と頼んで近所に住んでもらったのではないか?と推測しています。

ちなみにフィッグばあさんはローリングさんの公式サイトによると魔法界とマグル界の間でダンブルドアの連絡係を務めているそうです。猫とニーズルを交配するフィッグばあさんの商売は大繁盛しているとのことです。つまりフィッグばあさんの職業は「ニーズルのブリーダー」というわけですね。

ところで賢者の石7ページにはこんな描写が出て来ます。

窓の外を、大きなふくろうがバタバタと飛び去っていったが

間違いなくフィッグばあさんが飼っているふくろうでしょう。

誰にふくろう便を出したんでしょうね?

パーキンズさん?(炎のゴブレット上巻124ページ参照)

それともやはりダンブルドア?
第4巻炎のゴブレットまでは単なる一登場人物で本筋には全く絡まない端役に過ぎなかった人が第5巻の第2章で、いきなり準主役の座に大幅ランクアップ!してしまいました。(赤丸急上昇!って感じ)

実は私は第5巻を読み終えた時は「ペチュニア叔母さんはスクイブの魔女」ではないか?と思いました。それは何故かと言うとペチュニア叔母さんがハリーの「秘密の守人」だからです。

騎士団下巻644ページでダンブルドアはペチュニア叔母さんがハリーを引き取ったことで「わしがきみにかけた呪文を確固たるものにした」と言っています。またダーズリー家を自分の家と呼べるかぎり、ヴォルデモートはハリーに手出しすることはできないと言っています。じゃあそのハリーに手出しをできなくなった「確固たるものにした呪文」というのは何なのでしょうか?私はそれは「忠誠の術」だと思います。

つまりペチュニア叔母さんはハリーの秘密の守人なんだから当然スクイブの魔女でフィッグばあさんとは同じスクイブの魔女同士ということで、ハリーを預けるようになったのかな?と考えたのでした。またあんなにハリーのお母さんを憎むのも一方はホグワーツで首席になるほどの優秀な魔女なのに、それに引き換え自分は・・ということなのではないか?と・・でもそんな時見つけてしまったんです。

ローリングさんのサイトのエディンバラ・ブックフェティバルの質疑応答の中に「ペチュニア叔母さんはスクイブではありません。マグルです」というのを・・・

正直言って「あれー?」と思いましたね。私の勘違いだったのかな?と思いました。しかし・・でも?だったらペチュニア叔母さんはどうして?あそこまでハリーの質問に答えるのを拒むんだろう?と思いましたね。またどうしてダンブルドアから吼えメールを受け取らなきゃいけないんだろう?とも思いました。

ダンブルドアからその「吼えメール」が届いた直後(騎士団上巻69ページ)にハリーが「『吼えメール』は誰からだったの?」という問いに対する彼女の答えは「質問はしない」でした。

つまりこれで結論が出ました!「秘密の守人」というのは純粋マグルでもできるんだ!ということ。ということでペチュニア叔母さんがハリーに質問をするのを禁じているのはハリーの「秘密の守人」として、その秘密を守るためだと思います。
どうして「秘密の守人」を引き受けたのか?
さて先回ペチュニア叔母さんがハリーの秘密の守人であると発表しましたが、じゃあどうして彼女はそれを引き受けたのでしょう?まずローリングさんはトンクスに言わせる形で私たち読者にヒントを出しているというか伏線を引いています。それは騎士団上巻86ページの「おかしなとこね」「あんまり清潔すぎるわ。言ってることわかる?ちょっと不自然よ」です。

次のヒントは賢者の石91ページでハグリッドがダドリーを豚に変身させようとしたのに、お尻にしっぽが生えただけで終わった一件です。この件については炎のゴブレット上巻61ページでロンドンの私立病院で取ってもらったとその後のエピソードを紹介する形でも強調しています。

じゃあ何故?ダーズリー家は不自然に清潔なのか?ダドリーはどうしてしっぽが生えただけで全身豚にならずに済んだのか?というと・・・それはダーズリー家の自宅と家族全員に「邪魔よけ呪文」がかけられているからだと私は考えています。

ダンブルドアはペチュニア叔母さんとハリーを預かり、ハリーの「秘密の守人」になってもらうのと引き換えに、家族全員の身の安全を保障したというわけです。騎士団下巻645ページでダンブルドアが言及している「契った約束」というのはこういうことだと私は思います。
ダンブルドアとの関係は?
ダンブルドアがペチュニア叔母さんに出した吼えメールの文章は

「私の最後のあれを思い出せ。ペチュニア」

でした。(騎士団上巻68ページ)

ダンブルドアはペチュニア叔母さんのことをファースト・ネーム(名前)で呼んでいます。

まあ日本でもたいていそうですが、ヨーロッパではよほど親しい間柄でない限りファースト・ネームで呼ばないことになっているんです。炎のゴブレット下巻103ページでもスネイプとカルカロフがイゴール・セブルスとファースト・ネームで呼び合っているのを聞いて、ハリーがロンに「いつからあの二人は名前で呼び合うほど親しくなったんだ」と言っていることからも判ります。

それではダンブルドアとペチュニア叔母さんも相当親しい間柄?

私はいくらハリーの唯一の親戚だからといって全く面識のない人に1才のハリーを預けるだろうか?と思います。現にマージおばさんは孤児院に入れろと言ったみたいですしね。(騎士団上巻66ページ)

だから私はダンブルドアはポッター夫妻死亡という最悪の事態に備えて、かなり以前からペチュニア叔母さんと接触していたのではないか?と思います。

それと私が気になっているのはペチュニア叔母さんの吼えメールに対する反応です。彼女は家の中に吼えメールを持ったふくろうが入って来た時、悲鳴をあげ→両腕で顔を覆って→手がぶるぶる震えている。といった状態で、これは明らかに過去に最低1回は間違いなく吼えメールを受け取っていますよね?そうでなければ、こんな反応はしないハズです。じゃあいつ?どんな内容の?吼えメールを受け取ったんでしょう?とても気になりますね。