ありとあらゆる文言・文章が6巻ネタばれになりそうな気がしたので、題名を含めて何と書き出してよいものやら考えましたが・・・・・

先回の記事と微妙に絡む内容になっているのでこれ以降は第6巻を読み終えていない人は第6巻と先回の記事「6巻の闇の魔術に対する防衛術の先生」を読み終えてからご覧ください。
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ハリーと「この一家」の力関係を見ていると最初はダーズリー一家のほうが当然大幅に上回っていたのですが、ハリーの成長に伴なって巻が進むごとにハリー優勢に変わって来ています。そこでハリーとダーズリー一家の力関係の変化の経緯を分析してみました。

賢者の石では・・・
のちにスネイプの閉心術の訓練でもハリーの幼年時代の一端が出て来ますが、もうとにかくひたすら惨めです。巻が進むごとに状況が良くなって行くということが分かっていればこそ読めるといった感じですよね。

まず寝起きするところが『階段下の物置』で着るものは全てダドリーのお古ばかり、運良くアイスクリームを食べられても安いレモン・アイスか、やっぱりダドリーのお下がりという有様です。

またダーズリー夫妻は本人は当然全く自覚していないことなんですが、ハリーが魔法力の一端を垣間見せる度に何日も物置に閉じ込めていたようです。

ある時も床屋から帰って来たハリーの髪が元通りになっているのに業を煮やしたペチュニアおばさんがキッチンバサミでクリクリに刈り上げたのに翌朝すっかり元に戻っているのを見て1週間物置に閉じ込めたそうです。(40ページ)

ダーズリー夫妻としてはハリーを引き取った時に『そんなもの』つまり魔法力なんぞは叩き出してやるんだと誓って本人のために良かれと思ってしていたみたいなんですが結局ハリーがホグワーツに入学することを阻止することは出来ませんでした。

秘密の部屋では・・・
ホグワーツから戻った直後は学校外で魔法を使うことが禁止されていることを一家が知らなかったので、本当は杖や箒と一緒にハリーも物置に閉じ込めたかったのですが、そんなことをしてフンコロガシに変えられては大変ということで「ハリー本人」を閉じ込めるのはやめることにしたそうです。(14ページ)

しかしホグワーツに戻らないようとのドビーの説得をハリーが拒絶したため、ドビーが魔法(浮遊術)を行使!これがキッカケとなって学校外で魔法を使うことが禁止されていることがバーノン叔父さんにバレてしまいハリーは部屋に監禁されてしまいました。(34ページ)

しかし手紙を出しても返事が来ないことを心配したロン・フレッド・ジョージのウィーズリー三兄弟がプリベット通りからハリーを助け出して・・・

その後の夏休み後半をハリーは隠れ穴で過ごしたので記述はありませんが宿題も片付けることが出来たでしょうし、クィディッチの練習も出来ましたし、後半は生まれて初めて平穏無事な夏休みになったようです。(つづく)
アズカバンの囚人では・・・
昨年度まではダーズリー一家になすすべなく、ほとんど無抵抗だったハリーでしたが三年目の夏ということで少し知恵がついて来たようですね。

例によって例のこどく物置に全ての学用品をしまい込まれてしまったハリーでしたが、ダーズリー一家が全員外に出てバーノン叔父さんの新しい社用車を誉めそやしているスキに物置の鍵をこじ開けて教科書を数冊自分の寝室に持ち込みました。(8ページ)

序盤はロンから電話がかかって来たこと以外には大きな衝突やトラブルもなく比較的(?)平和な夏休みでしたが、そんな静寂を打ち破ったのがマージ叔母さんでした。

マージ叔母さんの度重なる誹謗・中傷・罵詈・雑言でついにハリーの怒りが爆発!「マージョリー・ダーズリー風船事件」を起こしてダーズリー家を飛び出す事態となってしまいました。

その後夜の騎士(ナイト)バスに拾われ漏れ鍋に到着したとたんに魔法大臣コーネリウス・ファッジに捕まってしまいましたが、大臣の寛大な(?)処置によって処罰も免れて夏休みの残りの期間は漏れ鍋で過ごすことになりました。

まさに災い転じて福と成す!といった感じでプリベット通りのダーズリー家を離れることが出来たハリーはもう懐中電灯を片手に夜にこそこそ宿題をする必要もなくなり、明るい陽の光を浴びながらフローリアン・フォーテスキュー・アイスクリーム・パーラーのテラスで店主に時々手伝ってもらいながら宿題を仕上げたのでした。

炎のコブレットでは・・・
この巻から形成逆転というか?!力関係がハリー優勢に転じていますよね。

大いなる誤解・勘違いなんですが、ダーズリー一家にとっては身の毛もよだつ?!極悪非道の魔法使いシリウス・ブラックがハリーの名付け親であることが明らかになり、ハリーは絶対的な切り札を持つこととなりました。

ウィーズリーおばさんからマグルの郵便で届いた手紙をキッカケにしたバーノン叔父さんとハリーの話し合いは初めてハリーが主導権を握る形で行われています。

昨年度までは屈辱的とも言えたダーズリー家とハリーの関係だっただけに、その分まさに胸のすくような気持ちといった感じですよね!そんなわけでハリーはバーノン叔父さんとの話し合いを100%自分の思惑通りに終えることができました。

ハリーはロンと目を見交わし、急いで互いに顔を背けた。吹き出したくてがまんできなくなりそうだった。(上巻70ページ)

ウィーズリーおじさんがダーズリー家を初めて訪問した時のおじさんと一家のやり取りは抱腹絶倒!笑いが止まらない!といったところです。ハリーとロンも同じ気持ちだったようですね。(またつづく)
不死鳥の騎士団では・・・
もはやこの巻ではハリーのダーズリー家に対する気持ちは対等以上のものになっていますよね。

まあ反抗期真っ只中!ということもあるのでしょうがダドリーに対する態度は自信満々?!威嚇的!で「おいおいそこまで言うかい?!」といった感じです。読者の中にも反抗期のハリーのあまりに過激な言動に引いてしまって「だから第5巻はあんまり好きじゃない」という人が結構多かったみたいですね。

その後ハリーとダドリーが吸魂鬼に襲われたことがキッカケになってビックリ!仰天!することが次々と起きましたよね!

吸魂鬼がリトル・ウィンジングに現れたことで、プリベット通りという徹底した反魔法世界と、その彼方に存在する魔法世界を分断していた、大きな目に見えない壁が破れたかのようだった。(上巻63~64ページ)

バーノン叔父さんは魔法界のことを細かく追及するし、ペチュニア叔母さんはアズカバンや吸魂鬼やヴォルデモート卿のことを知っていて、その怖さも知っているし、ハリーも外科手術の部屋のように清潔なダーズリー家のキッチンに立って魔法界のことを説明するとは・・・全く不思議な気持ちといったところのようです。

謎のプリンスでは・・・
この夏休みのハリーはダンブルドアの手紙が届くまでは、名付け親で父とも兄とも慕っていたシリウスの死のショックで食事も摂らずにベッドに横たわりきりで霧深い窓を見つめるばかりで冷たく虚しい気持ちに沈んでいたようです。(上巻115ページ参照)

ハリーは階段を一段飛ばしに飛び下り、下から数段目のところで急停止した。長い経験が、できるかぎり叔父さんの腕の届かない所にいるべきだと教えてくれたからだ。(上巻68ページ)

このようにバーノン叔父さんに対する一定の警戒心はあるものの、もはやそこには以前のような一家に対する恐怖心などは無いように私には感じられます。

もちろん今年度の夏休みはハリーを迎えに来たのがダンブルドアだったということもあるのでしょうが、極めてゆったりとした気持ちでハリーとダーズリー家のやり取りを見る(読む)ことが出来ますよね!

ところで第6巻ではハリーが1才の時にダーズリー家の玄関口に置き去りにされた際にダンブルドアがハリーに添えた手紙の内容が明らかになっています。

それは「ハリーの両親が殺されたことを説明し、ハリーを実の子供同様に世話するよう望む」という内容だったそうです。

でもダーズリー夫妻はダンブルドアが望むようにはしませんでした。ハリーを息子として遇するということは決してせず、ただ無視され夫妻の手で度々残酷に扱われていたとダンブルドアは指摘しています。

しかしダンブルドアはその一方でせめてもの救いはダドリーが被った言語道断の被害をハリーは免れたとも言っています。

つまりダドリーのように甘やかされて過保護に育てられなかったお陰でハリーは謙虚で欲張らない、また人のことを思いやることの出来る心のやさしい少年になることが出来たというわけですね。

最後に
ダーズリー家でのハリーの1才から10才までの人生は守ってくれる人もなく、手を差し伸べて助けてくれる人もおらず悲惨そのものでしたが、ホグワーツに入学してからはハリーの成長ももちろんですが手助けをしてくれる友人や大人たちがいればこその今の状況なのではないかな?と私は思います。
当サイトでは繰り返し出て来ていますがプリンス下巻502ページでハリーは学校が再開されてもホグワーツには戻らないと言っています。つまりハリーが9月1日にホグワーツに登校するのは第6巻が最後だったということになりますよね。そこで今回はハリーのホグワーツの登校風景を分析・紹介していくことにします。

賢者の石では・・・
バーノンおじさんの運転する車でキングズ・クロス駅に到着したのが十時半、初めてのホグワーツ特急の旅でもちろん9と4分の3番線への行き方などさっぱり分からず途方に暮れるばかりのハリーでした。

そこへ!まさに!救世主登場!ウィーズリーおばさんが優しく教えてくれてハリーは何とか無事ホグワーツ特急に乗ることが出来たのでした。

ホグワーツ特急内では生涯の友となるロンとすぐさま意気投合!またハーマイオニーを初めとして今後ハリーと良くも悪くも深く関わって行く人たちとの出会いがありました。

そしてホグワーツに到着して例の「問題の」組分けの儀式がハリーを待ち受けていました。

本人はもちろん「その時点」では忘れ去っていたのですが組分け帽子はハリーの蛇語使いの能力を見抜いてスリザリンを勧めますが、多くの闇の魔法使いを輩出していることを聞いていたハリーはそれを拒絶!そこで組分け帽子はハリーをグリフィンドールに入れることに決したのでした。

この後は夕食(ディナー)となり生まれて初めてお腹いっぱい食べることが出来たハリーでした。

秘密の部屋では・・・
ハリーをホグワーツに戻らせて成るものか!というドビーの計略でホグワーツ特急に乗ることが出来なかったハリーとロン。そこでウィーズリーおじさんが魔法をかけた空飛ぶフォード・アングリアに乗ってホグワーツに行くことにしたのでした。

出発した直後は笑いが止まらない2人でしたが、やはり中古のフォード・アングリアにはホグワーツへの長旅は相当重荷だったようで、あともう少しで到着!という一歩手前で車は力尽きて暴れ柳に激突!

その後はハリーとロンを待ち受けていたのが2人が最も嫌っているスネイプ先生という最悪の展開になってしまうし、ダンブルドアからは今度何かをしでかしたら退学処分にすると警告されるし、最悪の罰則を受けるハメになるし、散々な結果になってしまった2人でした。ハーマイオニーとパーシーを除くグリフィンドール寮の人たちの評価は高かったようですけどね!

ところで・・・改めて今回「この記事」の文章を作るために秘密の部屋の第5章を読み返して疑問に感じたことがあったのでそれを幾つか挙げてみたいと思います。

疑問1「予言者新聞には夕刊があった!」
2人を自分の研究室に連れて行った直後スネイプは「あの車はどう片づけた!」と言いロンは絶句しました。ハリーも同様な気持ちだったようです。何故ならこれまでもスネイプは人の心を読めるのでは?と思っていたからです。

でも何故?スネイプが車のことを知っていたかというと予言者新聞の夕刊に2人のことが載っていたからなのでした。

改めて思うのですが2人が空飛ぶ車でホグワーツに到着(不時着?)した時に待ち受けていたのはスネイプだけでした。つまり数いるホグワーツの教授陣の中で毎日欠かさず夕刊を読んでいるのはスネイプだけだったので空飛ぶ車の記事を見つけることが出来たということだったのでしょうか?

疑問2「ふくろう便で連絡したら?・・・」
マクゴナガル先生はハリーに「なぜ、ふくろう便を送らなかったのですか?」と言いました。確かに言われてみればその通りです。でも?もしふくろう便で知らせていたらどうするつもりだったんでしょうね。まあ確かに魔法界は移動に関する魔法が数多くありますからね。

移動キー・煙突飛行粉・夜の騎士(ナイト)バス・付き添い姿くらまし・・・確かに色々な移動方法がありますね。

疑問3「空飛ぶフォード・アングリアのこと」
ハリーは事の次第をダンブルドアに説明する時に空飛ぶ車がウィーズリーおじさんのものだということは伏せて、たまたま2人が駅の外に駐車してあったのを見つけたと説明しましたが、その説明が真っ赤な嘘だということは開心術を使えば苦も無く分かったハズです。

やはり先々のことを考えてウィーズリーおじさんが魔法省をクビになっては困ると思ったから追求しなかったのでしょうか?(つづく)