スネイプとアンブリッジ

アンブリッジが混血や狼人間・ケンタウルス・水中人・半巨人などの半人間を激しく毛嫌いしていることや尋問官親衛隊の顔ぶれ(ドラコ・マルフォイ、モンタギュー、ワリントン、パンジー・パーキンソン)を見れば、彼女が「スリザリン出身」の魔女であることは間違いないでしょう。するとアンブリッジとスネイプは同じ寮の先輩と後輩ということになりますね。

騎士団下巻160ページでスネイプは閉心術の課外授業のことは誰にも・・特にアンブリッジには言わないようにとハリーにクギを刺しています。

同じ寮の先輩・後輩でも一方はホグワーツの教師で「騎士団員」もう一方は魔法省の高官と完全に立場が分かれていますから、それは当然のことということになるでしょう。

そんなスネイプとアンブリッジですが2人が直接会話を交わす場面が本の中では2度出てきます。

まず最初は上巻571ページでアンブリッジがスネイプの査察をするという形で2人が会話を交わしています。ここでの2人のやり取りを「共にスリザリン寮出身」であることを念頭に置いて読み返すとまた今までとは違った気持ちで読むことができて大変興味深いですよね。

ここでの2人のやり取りで幾つかの事実が明らかになっています。まずホグワーツの教師になって14年であること。以来毎年「闇の魔術に対する防衛術」の教職に応募しているが、ダンブルドアがそれを拒否していること。強化薬を教えることを魔法省はあまり賛成しないだろうということ・・・などです。

でもアンブリッジは「強化薬」のことはあまり深く追求しませんでした。やはりそれは「同じ出身寮の後輩がしていることだから、まあそのくらいは・・・」という気持ちだったのカモ?しれませんね。

でもダンブルドアが何故?「闇の魔術」の教職に就くのを一貫して拒否しているのか?とアンブリッジはスネイプに尋ねていますが「あんたに質問されてもね~ぇ」「我輩の方が訊きたいぐらいだ!」といったところでは?ないでしょうか。

2度目は下巻503ページでまさに対決!といった感じで、真実薬の提出を拒むスネイプに対してアンブリッジが停職を言い渡しています。

同じスリザリン寮の後輩と言えども自分の意に背く者には情け容赦なし!といったところなのでしょう。

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セブルス・スネイプ(前編)

最初の内は大嫌いで「クィレルの次はおまえが死ね!」などと思ったほどでしたが、だんだんその奥深さや謎に惹かれて行く人物ですよね。

彼には諸説あるようです。

ヴォルデモート父親説
実はヴォルデモート卿がスネイプの父親ではないか?という説がとあるサイトで発表されたことがあったみたいです。炎のゴブレット下巻490ページでクラウチ・ジュニアが「息子よりも身近な・・・」と言っていることからヴォルデモート卿には息子がいるのではないか?というのが根拠になっているらしいです。

つまりもしそうであれば親子の確執が元でスネイプはヴォルデモートの側からダンブルドア側に寝返ったということになるんでしょうね。またヴォルデモート凋落以前に闇の陣営を裏切って生き残っているのはスネイプだけですので、やはりそれは「息子」だから手を下すことが出来ないのでは?と考えることも出来ます。

何でもローリングさんのサイトによると、ヴォルデモート卿は人を愛したことが全くないそうですから「だとすれば」ありえる話かもしれませんが、私はそれは絶対にないと思います。なぜなら秘密の部屋488ページでダンブルドアがヴォルデモート卿がサラザール・スリザリン最後の子孫だと言っているからです。ここからヴォルデモート卿には子供がいないことが分かります。

フローレンス恋人説
炎のゴブレット下巻375ページでバーサ・ジョーキンズに呪いをかけたのはスネイプだという説があります。つまり温室の陰でフローレンスとキスしていたのは「セブルス・スネイプ」だから彼女はスネイプの恋人ではないか?という説があるようです。ひょっとしてスネイプ夫人?なんでしょうか。

話が少しそれますがローリングさんはホグワーツの教授陣のプライバシーを一部の例外を除いて一切書き込まないことにしているみたいですね。ダンブルドア先生もフリットウィック先生もスプラウト先生もマクゴナガル先生もその他の先生方も結婚しているのかしていないのか?子供がいるのかいないのか?さっぱり分かりません。

分かっているのはハグリッドは間違いなく独身でしょうね。それとダンブルドアにアバーフォースという弟がいるということが分かっているだけです。

私は最近ローリングさんがホグワーツの先生方のプライバシーをほとんど明らかにしていないのは、一部の特定の先生のプライバシーを際立たせるためなのではないか?という気がしてきました。「一部の特定の先生」の内の1人は『セブルス・スネイプ』のことなのではないでしょうか?

他にはリリーつまりハリーのお母さんと「双子説」というのがあるそうですが、あまりにも奇想天外な内容の説なので詳しく説明するのは止めておくことにします。(後編に続く)

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セブルス・スネイプ(後編)

ヴァンパイア(吸血鬼)説
以前にとあるサイトで入手した情報によるとヨーロッパのほうでは「ほぼ間違いない」という感じで議論されているそうです。その根拠をいくつか挙げてみましょう。

根拠、その1
賢者の石107ページでクィレル先生が「吸血鬼の新しい本を買いにいく必要がある」と言っていること。またターバンの中にすりおろしたにんにくを詰め込んでいたのも「ヴァンパイア・スネイプ」対策?

根拠、その2
スネイプの魔法薬学の授業は日のあたらない地下牢で行われていること。またその外観(土気色の肌・べっとりと脂っこい髪など)はヴァンパイアそのものである。

根拠、その3
アズカバンの囚人374ページ(携帯版416ページ)を開くとルーピン先生が吸血鬼のレポートの宿題を出していることが分かります。これはスネイプがルーピンの代理で教えた際に狼人間の宿題を出したことに対する意趣返しではないか?ということ。

根拠、その4
アズカバンの囚人560ページ(携帯版630ページ)でシェーマス・フィネガンが「来年はいったい誰が来るんだろ?」と言っているのに対してディーン・トーマスが「吸血鬼じゃないかな」と言っているのは、いずれ「ヴァンパイア・スネイプ」が「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就くというローリングさんの伏線なのではないか?ということ。

根拠、その5
騎士団上巻127ページを開くとスネイプは騎士団本部では絶対に食事を取らないそうです。それはつまり「騎士団本部では食事を取れない何らかの事情がある」ということではないか?つまりホグワーツに戻らないと食事を取れない・・どうしてもそうしなければならない理由があるのではないか?ということ。

最後に私が注目しているのはハーマイオニーのスネイプに関する発言ですね。炎のゴブレット下巻190と263ページや騎士団上巻116と373ページでもハーマイオニーは「スネイプは絶対に信用できる、裏切らない」という趣旨の発言をしています。

それはなぜかと言うと既にハーマイオニーはスネイプがヴァンパイアだということを見抜いているからではないでしょうか?

現に彼女はスネイプの出した狼人間の宿題でルーピンの正体を見破ったのだから、ルーピンの出した吸血鬼のレポートでスネイプの正体を見抜いていても不思議ではないですよね?というわけで、これだけ沢山伏線が引かれているのだから私はこれについてはほぼ間違いないと思います。あとは明らかになるのが6巻なのか?7巻なのか?ということでしょうね。

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6巻の闇の魔術に対する防衛術の先生

第5巻の教師にドローレス・アンブリッジが就任した時には私を含めた大多数の読者が「まさかこれよりひどい人物は現れないだろう」と思ったでしょうね。しかし!・・・当然ですがこれ以降は第6巻を読み終えていない人は読み終えてからご覧ください。

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スピナーズ・エンドのセブルス・スネイプ

さて!いよいよ「この人」のことを本格的に取り上げることにします。まずは第6巻・第2章を幾つかの項目を挙げて細かく分析してみたいと思います。(ページ数のみはプリンス上巻)

闇の陣営側のセブルス・スネイプ
第6巻の第2章の主役はまさに『セブルス・スネイプ』この人ですよね!この章で注目されるのはやはり初めて闇の陣営の側のスネイプが描かれているという点です。

登場人物がセブルス・スネイプ、ナルシッサ・マルフォイ、ベラトリックス・レストレンジ、ワームテールの4人のみで、ワームテールはちらりとしか出て来ないので、その分3人の心理状況が事細かに描かれています。

名前?苗字?愛称?
私の場合やはり・・・まず目が行くのが「ここ」ですね。このサイトでは何度も出て来ますが登場人物が互いを何と呼んでいるかで個々の人間関係が解って来ますからね。

まずナルシッサ・マルフォイとベラトリックス・レストレンジはお互いを「シシー」「ベラ」と愛称で呼び合っていたりします。まあこれについては姉と妹ということなので当然でしょう。

「シシー、自分の姉に?あんたにはできやしない」
「できないことなんか、もう何にもないわ!」

もう1つ私が注目するのが34ページでの「この2人」のやり取りです。ナルシッサの性格は多分従順でおとなしく姉を含めた家族に反抗するなどということは今まで一度も無かったのではないか?と私は思います。つまりここでの姉に対する態度・行動は相当精神的に追い詰められていて平常心ではなく普段とはかなり異なっているのではないか?という気がします。

スネイプとナルシッサ・マルフォイ
スネイプはマルフォイ一家全員のことを「ナルシッサ」「ルシウス」「ドラコ」と名前で呼んでいますし、ナルシッサはスネイプのことを「セブルス」とやはり名前で呼んでいます。

「あなたしか私を助けられる方はいないと思って―」(39ページ)
「ええ、セブルス。わ―私を助けてくださるのは、あなたしかいないと思います。ほかには誰も頼る人がいません。ルシウスは牢獄で、そして・・・」(51ページ)

こういった言葉からもナルシッサはスネイプに対して全幅の信頼を置いていること。また数いる仲間(死喰い人)の中でもダントツに最も頼りにしているのが「セブルス・スネイプ」であるということが判りますよね。

スネイプとベラトリックス・レストレンジ
一方スネイプのことを『あいつ』呼ばわりしている(33~34ページ)ベラトリックス・レストレンジはスネイプを苗字で呼んでいますね。

「あいつは、ここに住んでいるのかい?」ベラは蔑むような声で聞いた。
「シシー、やってはいけないよ。あいつは信用できない―」

「スネイプ」男の前を通りながら、女がぶっきらぼうに言った。
(36ページ)

「おまえを信用していないってことさ、スネイプ、おまえもよく知ってのとおり!」(40ページ)

「スネイプでさえそう言ってるんだ」(51ページ)

ベラトリックス・レストレンジがスネイプのことを苗字で呼んでいるのに対してスネイプは「ベラトリックス」と名前で呼んでいますね。どうしてなのでしょうか?

騎士団下巻608ページではヴォルデモート卿がベラトリックスのことを「ベラ」と愛称で呼んでいます。つまりベラトリックスは死喰い人の中でも、とりわけ闇の帝王に『近しい存在・高い地位』にいるのでスネイプも「そのこと」に敬意を表しているというか・・・ベラトリックスがスネイプに対して抱いているよりは不信感が少ないので一応同じ死喰い人同士ということで「名前」で呼んでいるのではないかな?と私は思います。

今日の最後に、何故信用できない?

「それなら黙ってるべきだろう!」ベラトリックスが凄んだ。
「特にいまの相手の前では!」(39ページ)

本人を目の前にして『ここまで』言っていますよね。ベラトリックスは何故?スネイプを信用しないのか?私は「その真の理由」はやはりスネイプがハーフつまり父親がマグルだからだと思います。

41ページでスネイプは「我輩の言葉を、陰口を叩いて我輩が闇の帝王を裏切っているなどと、でっち上げ話をする連中に持ち帰るがよい」と言っていますが、おそらくスネイプが言うところの「陰口を叩いている連中」というのはベラトリックスと同じ純血の魔法使い達だと私は思います。

おそらくスネイプがハーフだということをマルフォイ夫妻は知らないと私は思います。ベラトリックスや他の死喰い人たちが「そのこと」を夫妻に話さないのは夫妻のスネイプに寄せる信頼があまりにも絶大なので、告げた時のショックを思うと言いづらい・・・また闇の帝王もまた父親がマグルでやはりハーフだということも関係していると思います。

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