今回は「忠誠の術」についておさらいしてみることにします。
理解して思うに私は本当に色んな意味で複雑な術でローリングさんはよく考えたな~ぁと思いますね。この術についてはフリットウィック先生がアズカバンの囚人265~266ページ(携帯版293ページ)で説明してみえます。

1人の生きた人の中に秘密を魔法で封じ込める。選ばれた者は『秘密の守人』として情報を自分の中に隠す。かくして情報を見つけることは不可能となる。『秘密の守人』が口を割らない限りまた秘密を暴露しない限り、守られている人・物を見つけることはできなくなる。という術です。

どうして入れ替わったのか?
当初ポッター夫妻の『秘密の守人』はシリウスがなる予定でした。ダンブルドアにもそう報告していますし、ダンブルドアも魔法省にそのように報告しています。それでは何故?最後の最後になって『秘密の守人』がシリウスからピーター・ペティグリューことワームテールに代わったのでしょうか?

私は術の複雑さもさることながら呪文も相当複雑なのではないか?私が思うには、唱える呪文が舌を噛んでしまうぐらい複雑なのではないか?・・・それとこの「忠誠の術」というのは守ってもらう本人と『秘密の守人』はかけることができないのではないか?と思います。騎士団本部は建物ですし、ペチュニア叔母さんは純粋マグルですから当然ですよね。

だからポッター夫妻の時の場合は最初はピーターが術をかけようとしたが、何度やっても失敗するものだから急きょシリウスとピーターが入れ替わったのではないか?と私は思います。お世辞にもピーターは優秀な魔法使いとはいえないですからね。ということで・・・

まずポッター夫妻の場合
秘密の守人は「ピーター・ペティグリュー(ワームテール)」
術をかけたのは「シリウス・ブラック」

ハリーの場合
秘密の守人は「ペチュニア・ダーズリー」
術をかけたのは「アルバス・ダンブルドア」

不死鳥の騎士団本部の場合
秘密の守人は「アルバス・ダンブルドア」
術をかけたのは「シリウス・ブラック」

とまあこんな構成になっているのではないか?と思います。
第2巻秘密の部屋でロン・フレッド・ジョージのウィーズリー3兄弟はどうやってハリーを助け出したのか?

忠誠の術というのは「秘密の守人」本人が秘密を暴露しないかぎり守られている人・建物などを見つけることはできません。騎士団上巻188ページでシリウスが騎士団本部の「秘密の守人」はダンブルドアだから、ダンブルドア本人が本部の場所を教えないかぎり、誰もここを見つけることはできないと言っています。ですから当然ウィーズリー3兄弟がプリベット通り4番地に来てもハリーを見つけることはできないハズです。

それではどうして3兄弟はハリーを見つけて救い出すことができたのか?それは当然ペチュニア叔母さんが秘密を暴露したからでしょう。

おそらくペチュニア叔母さんが二筋むこうのフィッグばあさんの所に駈け込んで、そこからペチュニア叔母さん直筆のメモを同封したふくろう便がウィーズリー家に届き、その「直筆のメモとふくろう便」を見た3人がハリーを救出したのではないか?と私は思います。

秘密の部屋60ページにもペチュニア叔母さんが「秘密の守人」であることを示唆する伏線と思われる記述があります。

「やったのか?」ウィーズリー氏はうずうずしていた。
「うまくいったのか? つ、つまりだ」

何を?「やったのか?」
何が?「うまくいった」のでしょうか?

また炎のゴブレット下巻401ページにも・・・

ウィーズリーおばさんが口をキュッと結んだ。おばさんはいつもハリーの前でダーズリー一家を批判するのは控えていたが、その名前を聞くたびに目がピカッと光るのだった。

何故?批判めいた表情ではなく目がピカッと光るんでしょうか?
何故?ダーズリー一家を批判するのを控えるのでしょうか?

2巻終了時点ではハリーの「秘密の守人」がペチュニア叔母さんだということを知っていたのは、ダンブルドアとフィッグばあさんの他にはウィーズリー夫妻とフレッド・ジョージ・ロンの5人だけだと思います。あと4巻終了時点ではハーマイオニーとジニーも知っている可能性が高いでしょうね。ちなみにパーシーは「そのふくろう便」が届いた時はペネロピー・クリアウォーターに出す手紙を書くのに忙しくて部屋に閉じこもりっきりだったので知らないと思います。
ダンブルドアとの関係は?
ダンブルドアがペチュニア叔母さんに出した吼えメールの文章は

「私の最後のあれを思い出せ。ペチュニア」

でした。(騎士団上巻68ページ)

ダンブルドアはペチュニア叔母さんのことをファースト・ネーム(名前)で呼んでいます。

まあ日本でもたいていそうですが、ヨーロッパではよほど親しい間柄でない限りファースト・ネームで呼ばないことになっているんです。炎のゴブレット下巻103ページでもスネイプとカルカロフがイゴール・セブルスとファースト・ネームで呼び合っているのを聞いて、ハリーがロンに「いつからあの二人は名前で呼び合うほど親しくなったんだ」と言っていることからも判ります。

それではダンブルドアとペチュニア叔母さんも相当親しい間柄?

私はいくらハリーの唯一の親戚だからといって全く面識のない人に1才のハリーを預けるだろうか?と思います。現にマージおばさんは孤児院に入れろと言ったみたいですしね。(騎士団上巻66ページ)

だから私はダンブルドアはポッター夫妻死亡という最悪の事態に備えて、かなり以前からペチュニア叔母さんと接触していたのではないか?と思います。

それと私が気になっているのはペチュニア叔母さんの吼えメールに対する反応です。彼女は家の中に吼えメールを持ったふくろうが入って来た時、悲鳴をあげ→両腕で顔を覆って→手がぶるぶる震えている。といった状態で、これは明らかに過去に最低1回は間違いなく吼えメールを受け取っていますよね?そうでなければ、こんな反応はしないハズです。じゃあいつ?どんな内容の?吼えメールを受け取ったんでしょう?とても気になりますね。
どうして「秘密の守人」を引き受けたのか?
さて先回ペチュニア叔母さんがハリーの秘密の守人であると発表しましたが、じゃあどうして彼女はそれを引き受けたのでしょう?まずローリングさんはトンクスに言わせる形で私たち読者にヒントを出しているというか伏線を引いています。それは騎士団上巻86ページの「おかしなとこね」「あんまり清潔すぎるわ。言ってることわかる?ちょっと不自然よ」です。

次のヒントは賢者の石91ページでハグリッドがダドリーを豚に変身させようとしたのに、お尻にしっぽが生えただけで終わった一件です。この件については炎のゴブレット上巻61ページでロンドンの私立病院で取ってもらったとその後のエピソードを紹介する形でも強調しています。

じゃあ何故?ダーズリー家は不自然に清潔なのか?ダドリーはどうしてしっぽが生えただけで全身豚にならずに済んだのか?というと・・・それはダーズリー家の自宅と家族全員に「邪魔よけ呪文」がかけられているからだと私は考えています。

ダンブルドアはペチュニア叔母さんとハリーを預かり、ハリーの「秘密の守人」になってもらうのと引き換えに、家族全員の身の安全を保障したというわけです。騎士団下巻645ページでダンブルドアが言及している「契った約束」というのはこういうことだと私は思います。
第4巻炎のゴブレットまでは単なる一登場人物で本筋には全く絡まない端役に過ぎなかった人が第5巻の第2章で、いきなり準主役の座に大幅ランクアップ!してしまいました。(赤丸急上昇!って感じ)

実は私は第5巻を読み終えた時は「ペチュニア叔母さんはスクイブの魔女」ではないか?と思いました。それは何故かと言うとペチュニア叔母さんがハリーの「秘密の守人」だからです。

騎士団下巻644ページでダンブルドアはペチュニア叔母さんがハリーを引き取ったことで「わしがきみにかけた呪文を確固たるものにした」と言っています。またダーズリー家を自分の家と呼べるかぎり、ヴォルデモートはハリーに手出しすることはできないと言っています。じゃあそのハリーに手出しをできなくなった「確固たるものにした呪文」というのは何なのでしょうか?私はそれは「忠誠の術」だと思います。

つまりペチュニア叔母さんはハリーの秘密の守人なんだから当然スクイブの魔女でフィッグばあさんとは同じスクイブの魔女同士ということで、ハリーを預けるようになったのかな?と考えたのでした。またあんなにハリーのお母さんを憎むのも一方はホグワーツで首席になるほどの優秀な魔女なのに、それに引き換え自分は・・ということなのではないか?と・・でもそんな時見つけてしまったんです。

ローリングさんのサイトのエディンバラ・ブックフェティバルの質疑応答の中に「ペチュニア叔母さんはスクイブではありません。マグルです」というのを・・・

正直言って「あれー?」と思いましたね。私の勘違いだったのかな?と思いました。しかし・・でも?だったらペチュニア叔母さんはどうして?あそこまでハリーの質問に答えるのを拒むんだろう?と思いましたね。またどうしてダンブルドアから吼えメールを受け取らなきゃいけないんだろう?とも思いました。

ダンブルドアからその「吼えメール」が届いた直後(騎士団上巻69ページ)にハリーが「『吼えメール』は誰からだったの?」という問いに対する彼女の答えは「質問はしない」でした。

つまりこれで結論が出ました!「秘密の守人」というのは純粋マグルでもできるんだ!ということ。ということでペチュニア叔母さんがハリーに質問をするのを禁じているのはハリーの「秘密の守人」として、その秘密を守るためだと思います。
ダーズリー一家が家を留守にする時にハリーを預かっていたスクイブのばあさん魔女でプリベット通り4番地の二筋むこうに住んでいる猫好きの変わり者で、まさにハリポタ・フリークの深読みの元凶ともいえる人です。

賢者の石の第2章(37ページ)と第3章(50と51ページ)にも登場、炎のゴブレットの第7章(上巻123と124ページ)や第36章(下巻541ページ)にもやはり名前だけが出て来て、おかげで熱心なハリポタ・フリークたちは「ひょっとしてここにさりげなく登場している人物も後に意外な形で再登場するかも?」などと思うようになってしまいました。

さて、そのフィッグばあさんなんですが・・・ハリーの唯一の親戚ダーズリー家の近所にスクイブとはいえ、たまたま偶然魔女が住んでいたなんてちょっと出来すぎていると思いませんか?

賢者の石8ページを開くとバーノン・ダーズリー氏が複数の魔法使いを「街はずれ」で目撃しています。また騎士団の第8章(上巻231ページ)のマダム・ボーンズの「リトル・ウィンジングにはハリー・ポッター以外に魔法使いや魔女はいない」という発言からもわかるように・・・もちろん不死鳥の騎士団の本部はロンドン市内にあるようですから、全ての人たちがそうだとは限らないようですが、ここから多くの魔法界の人たちはあまり市の中心部には住んでいないようです。

私はこれは決して偶然などではなく、ダンブルドアがフィッグばあさんに「折々にはハリーを預かったりしてダーズリー一家を助けてやってくれんかの」と頼んで近所に住んでもらったのではないか?と推測しています。

ちなみにフィッグばあさんはローリングさんの公式サイトによると魔法界とマグル界の間でダンブルドアの連絡係を務めているそうです。猫とニーズルを交配するフィッグばあさんの商売は大繁盛しているとのことです。つまりフィッグばあさんの職業は「ニーズルのブリーダー」というわけですね。

ところで賢者の石7ページにはこんな描写が出て来ます。

窓の外を、大きなふくろうがバタバタと飛び去っていったが

間違いなくフィッグばあさんが飼っているふくろうでしょう。

誰にふくろう便を出したんでしょうね?

パーキンズさん?(炎のゴブレット上巻124ページ参照)

それともやはりダンブルドア?
この「雑文」では5月17日に発売される第6巻の情報やハリーポッター・シリーズの本の内容に直接触れない話などをしていきたいと思います。

1月4日の日にいきつけの紀伊國屋書店に年が明けてから初めて行きました。私はインターネット関連雑誌の「YAHOO!」を毎月買っているので、その日ようやく昨年末発売のこの雑誌を買いました。いつも店に行くとなんとはなしにハリポタの本が並んでいる所とファンタジー系の本が並んでいるコーナーに自然と足がむくのですが、ハリポタのコーナーに行くと「予約特典未定」の文字が入ったPOPが目につきました。

予約を受け付けているというカウンターでYAHOO!を差し出しながら「ハリポタの新刊の予約特典はいつ決まるんですか?」と尋ねたら女の子の店員さんが「まだ全く分かりません」と申し訳なさそうな表情で答えてくれました。

その店員さんに「9月が10月の発売だと思っていたのに、今回はずいぶん早いですよね」と言ったら「私もそのくらいだと思っていました」とのこと紀伊國屋書店も予想以上に早い発売日のせいで、まだ態勢が整っていないようです。

でもあまりぐずぐずしていると他の本屋や書店に客を取られてしまうので近い内に決まるでしょう。私は別に予約特典が何になろうとそこで買うことにしてるし、ただ単に「同じ値段で買うのなら、もらえるモノはもらっておこう」程度なので・・・というわけで予約特典が決まったら予約しようと思います。だから早く決めてくださいね!紀伊國屋書店さん。
おっちょこちょいで七変化の魔女で職業は闇祓い。彼女はいったいどうしてハリーポッター・シリーズに登場したのでしょうか?

その第5巻不死鳥の騎士団で初登場のトンクスなんですが、とにかく大した活躍はあまりしていないのに、やたらと出て来ていますね。まず先発護衛隊の1人としてダーズリー家を訪問して、唯一ハリーの部屋に足を踏み入れていたりします。

それから騎士団の本部に戻ってからも傘立てにつまづいたり、(二度目らしい)ろうそくを羊皮紙の上に倒したり、椅子を蹴飛ばして倒したり・・・それと夕食の時にも(おなじみらしい)鼻の形を変える余興をしたりしていますね。それとハリーに騎士団の活動内容の説明をしている時にも発言したりしています。

さらにハリーが魔法省に尋問を受けに行く日の朝にも何故か(他の人でもよさそうなものなのに)厨房にいたり、ロンとハーマイオニーの監督生就任記念パーティーにも顔を出しているし、9月1日にもキングズ・クロス駅までハリーたちに護衛として付き添ったり、聖マンゴに入院しているウィーズリーおじさんを見舞いにいく時にも護衛として一緒に病院に行ったりしています。

その後もハリーたちがクリスマス休暇を終えてホグワーツに戻る際にもやはり護衛として付き添っているし、そしてハリーたちが魔法省にシリウスを助けに行った時も駆け付けているし、最後はキングズ・クロス駅でバーノン叔父さんに一言言ったりしています。

というわけでトンクスの登場ページは・・・
上巻が79・128~・198・271・290ページ
下巻が101・165・590・692ページ

どうしてローリングさんがトンクスをこんなにやたらと登場させているかというと、それは彼女の言葉の中に先の巻の重要な伏線を潜り込ませるためなんです。つまり煙幕を張っているというわけですね。既に私はもうそんな彼女の言葉に隠されている「伏線」を2つ見つけています。というわけで第6巻も彼女の発言は要チェック!ということで・・・最後に私からの提言は「トンクスの発言には気をつけましょう」ということです。
賢者の石95ページを開くとハリーがハグリッドに代わってふくろうに新聞配達料を払っています。その値段は5クヌート・・・一方騎士団上巻358ページではハーマイオニーがやはり新聞配達料を支払っています。その値段はなぜか?1クヌート・・・どういうわけか5分の1の代金です。

お気づきでしょうか?私はこれは学割料金だと思うんですけど・・・ところで魔法界と私たちマグルの世界の物価水準ってどのくらい違うんでしょうね?

賢者の石114ページによりますと17シックルが1ガリオン、1シックルが29クヌートとのことです。また副読本の「幻の動物とその生息地」「クィディッチ今昔」には魔法界と私たちマグル界の値段両方が表示されています。日本の値段が945円(税込)で魔法界の値段が14シックル3クヌート、そこから計算してみました。(ヒマだな~)すると・・・

1クヌートは約2円30銭
1シックルは約67円
1ガリオンは約1,139円

というわけでハグリッドの新聞代金は日本円に換算すると約10円強ということになります。これはかなり乱暴な比較になるかもしれませんが、駅売りの新聞の代金が100円なので魔法界の物価水準は約10分の1と考えればいいのではないでしょうか?つまり1ガリオンは約1万円と換算すればいいのではないか?と私は思います。

ここから本の中に出て来る様々なモノの値段を計算してみると・・・

ハリーの杖の代金は約7万円(賢者の石130ページ)

ハリーがホグワーツ特急で買ったお菓子などの購入代金は約7,500円
  (賢者の石152ページ)

ウィーズリーおじさんが当てたガリオンくじの当選賞金は約7千万円
  (アズカバンの囚人13ページ、携帯版14ページ)

炎のゴブレット上巻136ページでクィディッチワールドカップの賭けでフレッド・ジョージがバクマンに渡した掛け金は約37万円(あれだけ回収に必死になるのが分かりますね)

ハリーが3個買った万眼鏡は1個約10万円(高い!)
  (炎のゴブレット上巻144ページ)

バタービールは一本約1,300円(騎士団上巻530ページ)

そして対抗試合の優勝賞金は約1億円ということになります。炎のゴブレット上巻402ページでフレッドとジョージはこの優勝賞金をリー・ジョーダンと山分けすると言っていますが半分でも5千万円ですから、これが手に入れば確かに何か商売を始めるには充分な金額でしょう。