ダンブルドア・シリーズ(99)

長い長い学期最初の1週間が終わりアンブリッジの罰則も終わって心底ホッ!とするハリーでしたが・・・ハーマイオニーに反対されて1度はやめると言ったものの、やはりシリウスに手紙を書くことにしました。一方ロンの元には意外な人からの手紙が届きましたが「その内容」は?(全4項目)

4-1.シリウスへの手紙
土曜日の朝同室の寮生の中で一番に目覚めたハリーはカバンをそっと開けて羊皮紙と羽根ペンを取り出すと寝室を出て談話室に向かいました。シリウスへの手紙を書くためでした。

お気に入りの暖炉脇の古い肘掛椅子に座って羽根ペンをインクに浸したものの何と書いていいものやら分りません。夏休み中のロンとハーマイオニーの苦労がようやく理解できたのでした。

ようやく苦心の末に書き終えて数回第三者の目で手紙を読み返した後羊皮紙にしっかり封をしてハリーはふくろう小屋に向かいました。

4-2.ふくろう小屋で・・・
と!いうわけでシリウス宛ての手紙を持ってふくろう小屋に到着したハリーでしたが、ここで意外な人物2人との遭遇があったんですよね。

こんな朝早くに誰かがいるとは思わなかったと声をかけて来たのは何と!チョウ・チャンでした。何か気の利いたジョークの1つも言いたかったハリーでしたが「いい天気だね」としか言えなかったのでした。

「本当のことを言ったというだけで罰則にするなんて」とか「あなたはとっても勇敢だったわ」なんてチョウが言うものだから・・・

まさに「天にも昇る気持ち」とはこのことでハリーは床から10センチくらい体が浮き上がったような気がしたのでした。しかし!その後に入って来たのは?!

管理人のフィルチでした。ふくろう小屋に行く途中でミセス・ノリスとすれ違ったので当然ミセス・ノリスが知らせたのでしょう。

走って来たらしく薄い白髪頭を振り乱してゼイゼイ言いながら入って来たフィルチでしたが「送るものをこっちによこせ」とハリーに迫ったのでした。

ハリーが糞爆弾を大量に注文しているという垂れ込みがあったと言うフィルチに「誰がそんなことを?」とハリーが反論すると「こっちにはこっちの伝手があるんだ」と主張するフィルチ!

手紙はもうヘドウィグに持たせて出してしまったので、そう正直に言ったハリーでしたがポケットにまだ入っているだろうと食い下がるフィルチでしたが・・・

チョウが証人になってくれたのでフィルチは捨て台詞を吐くとふくろう小屋を出て行きました。チョウとの出会いで何故自分がふくろう小屋に来たのか?さえ忘れてしまったハリーだったのでした。

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ダンブルドア・シリーズ(98)

今年は「ふくろう試験」の年!ということで学期初日から宿題ラッシュの嵐に巻き込まれてしまったハリーたちでしたが、さらに追い討ちをかけたのが先生方の演説ラッシュ!でした。特に2日目はフリットウィック先生にマクゴナガル先生に最後はスプラウト先生までもが・・・(全4項目)

4-1.さらに憂鬱な学期初日の夜
ハリーとアンブリッジの怒鳴り合い試合のニュースはアッ!という間にホグワーツの隅々まで伝わったようです。大広間で夕食を取っているハリーの周りは「それ」に関する囁き声で一杯でした。

怒りで両手が震えてナイフとフォークを持っていられなくなったハリーを見てハーマイオニーは「もうこんなところ、出ましょう」と言って3人は大広間を後にしました。

ハリーはもちろん「当事者」なのですから事の真相を全て掌握していますがダンブルドア経由でしか情報を得られなかった他の人たちは・・・

真実が心に染み込む前に夏休みで家に帰ってしまい、それから2ヵ月間もハリーが狂ってるとかダンブルドアが老いぼれたとか読まされたので・・・

学期最後の日にダンブルドアが話したことを生徒たちが信じたかどうか?は怪しいというのがハーマイオニーの見解でした。

「ダンブルドアはどうしてこんなことを許したの?」

ハーマイオニーが突然叫ぶのでハリーとロンは飛び上がりました。しかし!ハーマイオニーのこの怒りはハリーにとっては「この後」意外な方向へと発展して行くんですよね。

4-2.演説ラッシュ!
学期2日目の午前中は共に2時限続きの「呪文学」と「変身術」の授業でした。フリットウィック先生もマクゴナガル先生も最初の15分はふくろう試験の重要性について演説しました。

フリットウィック先生は「ふくろう試験」についてひとしきりウンチクを述べた後「これ」が絶対試験に出ると言って1時間以上「呼び寄せ呪文」の復習をしました。

そして授業の締め括りにこれまでにない大量の宿題を出しました。

マクゴナガル先生も負けていません。「刻苦勉励、学び、練習に励むことです」刻苦勉励なんて!怖いくらい似合い過ぎています!マクゴナガル先生には・・・

午後の授業は「魔法生物飼育学」に「薬草学」と共に屋外の授業でした。スプラウト先生も試験に関する演説と宿題がセットでした。

しかし!ハリーにとって「ほんの少し」だけいいことがありました。ダンブルドアとハリーを信じるという人が新たに2人現れたのです。それは・・・

ルーナ・ラブグッドとアーニー・マクミランでした。

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ダンブルドア・シリーズ(97)

今年はいよいよ5年目!つまり今年度末には「ふくろう試験」が控えているということで、いきなり学期初日から宿題ラッシュ!ということになったハリーとロンでしたが、さらにハリーはさっそくアンブリッジ先生との戦いの火ぶたが切って下ろされたのでした。(全4項目)

4-1.憂鬱な学期初日
9月1日の夜にはさっそく同室のシェーマスと口喧嘩することになったハリーでしたが翌朝そのシェーマスは超スピードで着替えるとハリーがソックスも履かない内に寝室を出て行きました。

ネビルとロンが「君が悪いんじゃない。あいつが悪い」と目配せをしてくれましたが、それでハリーの気持ちが収まるというわけでもありません。

談話室で一緒になったハーマイオニーがハリーを見て「どうしたの?」と訊ねるのでロンが「そのこと」を伝えるとハーマイオニーも「ラベンダーもそう思っているのよ」と憂鬱そうに言ったのでした。

ハーマイオニーは組分け帽子も「団結せよ、内側を強くせよ」と言ったのだから仲間内で争っている場合じゃないと2人に言いましたが・・・

ロンもハリーと同意見でスリザリンと仲良くするなんて無理だし、玄関ホールで一緒になったレイブンクロー生がハリーを見て襲われるのを恐れるように群れを固めるので・・・

思わずハリーも「あんな連中と仲良くするよう努めるべきだな」と皮肉を口にしてしまったのでした。ホグワーツの生徒全員が一致団結することなど遠い夢のようでした。

この後大広間で朝食を食べながらフレッド・ジョージと「ふくろう試験」の話になり2人は「この1年は悪夢だぞ」とハリーたち3人に言ったのでした。

4-2.アンブリッジ先生の初授業
今年は「ふくろう試験」の年!ということで魔法薬学の授業は「そのこと」に関するスネイプの演説で幕を開けることとなりました。

「魔法史」「魔法薬学」「占い学」と3科目連続で宿題が出たので、やはりフレッドとジョージの言う通りだとロンは梯子を下りながら大声で不平を口にしたのでした。

「闇の魔術に対する防衛術」の教室に入って行くとアンブリッジ先生はもう教壇に座っていました。教師としての力量が未知数なので生徒たちは静かに教室に入りました。

アンブリッジ先生の「杖をしまって羽根ペンを出してください」という言葉に大勢の生徒が暗い目を見交わしました。杖をしまった後の授業が面白かった例(ためし)がなかったからです。

大多数の生徒の懸念通りアンブリッジ先生の授業は「防衛術の理論」というつまらない本を読むだけの「本当」につまらない授業でした。

読めと言われた本があまりにもつまらないので退屈の余り周りを見渡したハリーでしたが右のほうを見たハリーは驚いて麻痺状態から醒めました。

ハーマイオニーは「防衛術の理論」を開いてもいないのです。目の前に本を出されて開きたいという誘惑に抵抗をしたことなどないハーマイオニーが!

ハリーは「どうしたの?」という目を向けましたがハーマイオニーは「それどころではないのよ」と目で合図を送りながら手を挙げてアンブリッジ先生をじっと見つめるのでした。

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ダンブルドア・シリーズ(96)

いつものようにホグズミード駅に降り立ったハリーでしたが毎年恒例の「イッチ年生はこっち」がなかったり去年までは「馬なしの馬車」だった馬車の轅の間に妙な生き物がいたり、さらに組分け帽子の歌に新たな歌詞が付け加えられていたりと思いがけない驚きの連続の新学期初日となったのでした。(全4項目)

4-1.「馬なしの馬車」が「馬ありの馬車」に!
毎年恒例のハグリッドの「イッチ年生はこっち」がなく思わず「ハグリッドはどこ?」と声に出してしまったハリーでしたが「この後」さらに驚くべき出来事がハリーを待ち受けていました。

2年生以上の生徒を城まで連れて行く「馬なしの馬車」が何故?か今年は「馬ありの馬車」になっているのです。ぎょっとするハリー!

馬といえば確かに馬のようでもあるのですが、何だか爬虫類のようでもあり背中の隆起した部分からコウモリのような翼が生えています。

さらに驚くことに、ようやく出会えたロンに「こいつら、いったい何だと思う?」と聞いても「こいつらって?」と話が通じず呆然とするばかりのロン!

ところがそんなハリーにルーナ・ラブグッドが「私にも見える」と・・・さらにルーナは1年生の時から見えていたと言うのです。

ルーナが見えると言ったことで、かえって自信が持てなくなったような気がしてハリーはルーナに続いて馬車に乗り込んだのでした。

4-2.教職員テーブルに意外な人物が!
ハリーとコンパートメントで一緒だったメンバーが揃って1台の馬車に乗りましたがグラブリー・プランク先生を巡ってちょっとした議論になりました。

ハグリッドが「あまりいい先生じゃない」と言うルーナに対して「いい先生だ!」と怒ったように言うハリー、ロン、ジニーの3人でしたが・・・

3対1の劣勢でもルーナは気後れした素振りも見せずレイブンクローでは「あの人はお笑い種だと思っているよ」とキッパリ言ったのでした。

大広間に入って教職員テーブルを見渡しましたが当然そこにもハグリッドはいません。結局ダンブルドアのための「任務」から戻って来ていないということで気持ちを落ち着かせましたが・・・

ハーマイオニーが教職員テーブルの真ん中を指差して「あの人、誰?」と言うので視線を追って見ると懲戒尋問にいた「あの」ガマガエル魔女がいるではありませんか!

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ダンブルドア・シリーズ(95)

夏休みが終わってハリーがホグワーツに戻る日がやって来ました。懲戒尋問という試練を乗り越えての新学期なだけに感慨もひとしおでしたが・・・ロンとハーマイオニーが監督生で別行動になったり、ジニーと同学年の「あの子」との出会いもあっていつもとは一味違うホグワーツ特急の旅になったのでした。(全4項目)

4-1.慌ただしくキングズ・クロス駅へ
今年の9月1日の朝はハリーにとって最も慌ただしいホグワーツへの出発となりました。目覚めるとロンは既に服を着ていました。

急いで着替えてホールに降りて行くと熊のような黒い犬が現れました。シリウスでした。ウィーズリーおばさんが玄関の扉を開けて外に出るとハリーと犬が続いて外に出ました。

ウィーズリーおばさんは唇をぎゅっと結んで厳しい表情でしたが久しぶりに外に出てはしゃぐシリウスを見て思わず笑うハリーでした。

キングズ・クロス駅まで歩いて20分かかりました。9と3/4番線に入ったハリーは懐かしい匂いを吸い込みホグワーツに戻ることができると改めて実感したのでした。

4-2.ルーナ・ラブグッド初登場!
護衛のムーディ、ルーピン、トンクスと慌ただしく別れを告げハリーたちは列車に乗り込みました。ムーディからは特に手紙についての注意があり「迷ったら書くな」とのことでした。

列車に乗って「コンパートメントを探そうか?」と言ったハリーでしたがロンとハーマイオニーは監督生なので前の車両に行かなくてはなりませんでした。

フレッドとジョージはリー・ジョーダンと仕事の話があると言って別の通路へと消えてしまったのでハリーはジニーと2人で空いたコンパートメントを探すことになりました。

途中興味深げにハリーを見つめ返す生徒が多いことにいやでも気づかされるのでした。みんな「日刊予言者新聞」の誹謗・中傷記事を信じたのだろうか?と寒々とした気持ちになるハリーでしたが・・・

最後尾の車両で2人はネビル・ロングボトムに会いました。どこも一杯だと言うネビルに対してジニーが1つのコンパートメントを指差して・・・

「ここが空いているじゃない」と指し示したコンパートメントに1人いたのがジニーと同級生でレイブンクロー生のルーナ・ラブグッドでした。

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ダンブルドア・シリーズ(94)

めでたく無罪放免!となり法廷の出入り口で待っていたウィーズリーおじさんを始めみんなが大喜びしてくれましたが・・・その一方で死喰い人のルシウス・マルフォイとばったり出会ったり、ハリーの無罪を実は「あの人」が心底喜んではいないことを知って手放しでは喜べなかったのでした。(全4項目)

4-1.無罪放免!
めでたく無罪放免と決しましたがダンブルドアは「上々」と軽快な声で言うとハリーに一言も声をかけずアッ!という間に法廷から消え去ってしまいました。

「例の」鎖付きの椅子に座ったままハリーはほっとした気持ちとショックとの間で葛藤していました。ウィゼンガモットの裁判官たちは全員立ち上がって帰り支度を始めていました。

出入り口で待っていたウィーズリーおじさんに結果を知らせるとハリーの両肩をつかんで大喜びしてくれましたが、次の瞬間にはビックリ!して口をつぐみました。

ウィゼンガモットの裁判官たちが出て来たからです。おじさんは「何てこった!」「大法廷で裁かれたのか?」と愕然として言いました。

吉報をみんなに伝えられるよう今すぐ君を連れて帰ろうベスナル・グリーンのトイレに行くついでだからと言って歩き始めた2人でしたが・・・

地下9階の廊下に出た所で何と!魔法大臣コーネリウス・ファッジと死喰い人のルシウス・マルフォイが話をしているではありませんか!

ほんの1ヵ月半前にはリトル・ハングルトンの教会墓地でヴォルデモート卿に変わらぬ恭順を誓っていた男が臆面もなく魔法大臣と会っているとは!

4-2.無罪放免!・・・しかし!その一方で
ロンは空中にパンチをかませハーマイオニーは震える手で目頭を押さえながら「無罪で当然なのよ」と言い、フレッド、ジョージ、ジニーは戦いの踊りのような仕種をしながら歌っていました。

ウィーズリーおばさんはエプロンで顔を拭っていました。「それぞれ」の人が「それぞれ」の表情と動作でハリーの無罪放免を喜んでいました。

ロン、ハーマイオニーがこんなに幸せそうな顔を見せたのはハリーがグリモールド・プレイスに到着して以来初めてのことでした。

しかし!数日が経つとハリーは「ここ」グリモールド・プレイス12番地に自分がホグワーツに帰ることを心底喜んではいない人間がいることに気づかないわけにはいきませんでした。

シリウスは最初にこの知らせを聞いた時はハリーの手を握り、みんなと同様に笑顔を見せて「うれしそうな様子」を見事に演じて見せました。

けれども「その後」シリウスは以前よりも塞ぎ込んで不機嫌になりハリーとさえもあまり話さなくなってしまいました。そして前にも増してバックビークと長い時間部屋に閉じこもるようになりました。

そんなシリウスのことをハリー、ロン、ハーマイオニーの3人であれこれ議論しましたが、一番明晰な意見を示したのはハーマイオニーでした。

ハーマイオニーはシリウスは時々あなたがあなたなのか?それともあなたのお父さんなのか?混乱していると言うのでした。

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ダンブルドア・シリーズ(93)

フィッグばあさんが退廷してダンブルドアと魔法大臣コーネリウス・ファッジの舌戦が本格的に始まりましたが・・・やはりダンブルドアのほうが役者が2枚も3枚も上でした。結局ファッジはダンブルドアに手玉に取られて醜態をさらけ出すことになったのでした。そして評決の結果は?(全5項目)

5-1.ドローレス・アンブリッジ初登場!
フィッグばあさんが退廷した後は「その証言」の信憑性を巡ってマダム・ボーンズとファッジ大臣とダンブルドアの間での議論となりましたが・・・

魔法省内の「誰か」が8月2日に吸魂鬼に「あの路地」に行けと命令したとのダンブルドアの指摘を受けて今まで沈黙を守っていた「あの人物」がついに口を開きました。

ドローレス・アンブリッジはダンブルドアに「その言い方」ではまるで魔法省が吸魂鬼に命令してハリーを襲わせたと言っているように思えると指摘しました。

もちろん!ダンブルドアは先刻承知していたことなんですが「この瞬間」にリトル・ウィンジングに未承認で吸魂鬼を派遣したのは「この人物」だと確信したでしょうね。(笑)

しかし!ここでは敢えて「そのこと」には言及せず2人の吸魂鬼は魔法省が制御できない者だった可能性があると言ってアンブリッジを事実上養護しています。

ファッジの後ろにいる人たちの多くも「吸魂鬼を派遣したのはアンブリッジ上級次官では?」またそれをダンブルドアは見抜いているのでは?と思ったでしょうね。

それが最後の評決の結果に大きく影響したのではないかな?という気が私はしますね。つまりはアンブリッジもまんまとダンブルドアに利用されていたということになるのでしょう。

ここでもダンブルドアのしたたかさが感じられますよね。

5-2.ダンブルドア対コーネリウス・ファッジ
ハリーを襲った吸魂鬼が魔法省の制御できない者だった可能性があるとダンブルドアが繰り返し主張するのでファッジ大臣は頭に血が昇って完全に理性を失ったかのようでした。

「魔法省の統制外にある吸魂鬼はいない!」「魔法省が何をしようと、あなたが決めることではない」と真っ赤になって言うファッジでしたが・・・

対するダンブルドアはそれはもちろんそうだが「この件」は必ずや調査がされるものと信頼していると穏やかに言ったのでした。

あくまでも吸魂鬼の存在を否定するファッジにダンブルドアは目撃者の証言の信憑性を疑うのなら再度召喚し喚問なされよと進言しましたがファッジは「その提案」を直ちに却下しました。

挙句の果てにはハリーがこれまでに起こした事件を列挙して叫びながら拳で裁判官のデスクをバン!と叩きインク瓶を引っくり返しました。

さらにまだハリーが学校で何をやらかしたかに触れていないとまで言い始めダンブルドアは魔法省にはホグワーツの生徒の学校における不品行を罰する権限はないと応戦しました。

発言する度にヒートアップしていくダンブルドアとファッジの言葉の応戦でしたが「最後のとどめの言葉」はやはりダンブルドアでした。

「ほんの2、3週間の間に、単なる未成年者の魔法使用の件を扱うのに、なんと、刑事事件の大法廷を召集するやり方になってしもうたとは!」

後列の魔法使いが何人か居心地悪そうに「もぞもぞ」座り直しました。確かに15才の少年1人を裁くのに大の大人がこんなに大勢・・・これは尋常ではありません。

ダンブルドアは本法廷はハリーがこれまで使った魔法の全てを罰する場ではなく、起訴されたのは「ある特定」の違反事件のみであると言って・・・

被告人は「その事件」の抗弁をしたのであるから、被告人と自分ができるのは評決を待つことのみだと言って後は黙り込んでしまいました。

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ダンブルドア・シリーズ(92)

突然の時間と場所の変更で心の準備をする間もなく慌ただしく1人で法廷に足を踏み入れたハリーでしたが・・・ここでもまたもや予想外の助け舟が入ってハリーの胸に力強い感情と勇気と希望が湧き上がって来たのでした。その予想外の助け人とは?(全5項目)

5-1.「憂いの篩」で予習済み
ハリーは思わず息を呑みました。この広い地下牢は不気味なほど見覚えがあります。ダンブルドアの「憂いの篩」でハリーは「この法廷」で行なわれた3つの裁判の光景を見たのでした。

ハリーの背後で重い扉が閉まると不吉な静けさが漲り、次の瞬間法廷の向こうから「遅刻だ」と男性の冷たい声が鳴り響きました。

謝った後「その声」に促されて「例の」肘掛けに鎖がびっしり巻きついた椅子の端にハリーは恐る恐る腰掛けました。鎖はジャラジャラと脅すように鳴りましたがハリーを縛りはしませんでした。

ハリーが見上げると赤紫のローブを来た約50人の面々がハリーを見下ろしていました。厳しい表情の人あり、率直に好奇心を顕わにしている人ありで反応も人それぞれでした。

5-2.尋問開始!・・・そこに現れたのは?
最前列の真ん中に魔法大臣コーネリウス・ファッジが座っていました。これまでハリーに話しかける時に見せていた寛容な笑顔も消え去っていました。

ファッジの左手に白髪を短く切った鰓のがっちり張った魔女が座っていました。右手にも魔女が座っていましたが後ろにグッ!と身を引いて座っているので顔は見えませんでした。

被告人のハリーがようやく到着したのでファッジが宣言して懲戒尋問が始まりました。ロンの兄のパーシーが法廷書記として最前列の一番端の席でペンを構えていました。

「懲戒尋問、8月12日開廷」とファッジが朗々と言った後に被告人(ハリー)の住所と名前それから3人の尋問官に法廷書記の名前がミドル・ネーム付きで読み上げられました。

すると「被告側証人、アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドア」とハリーの背後で静かな声がしました。あまりに急に振り向いたのでハリーの首がグキッ!と捻れました。

濃紺のゆったりとした長いローブを着たダンブルドアが『この上なく静かな』表情で粛々と大股で歩いて来ました。ウィゼンガモットのメンバーがざわめきました!

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ダンブルドア・シリーズ(91)

ついに運命の懲戒尋問の日がやって来ました。ウィーズリーおじさんもルーピンもシリウスにトンクスも異口同音に「大丈夫だ」と言ってくれるものの、やはり不安な気持ちが拭い切れないハリーでしたが・・・思わぬ事態がハリーを待ち受けていたのでした。(全4項目)

4-1.尋問の日の朝
「その日」の朝早々と5時半に目覚めたハリーはしばらくの間は横になっていましたが尋問のことが頭の隅々まで埋め尽くし、ついに耐えられなくなってベッドから飛び出しました。

着替えて厨房に降りて行くとウィーズリー夫妻、シリウス、ルーピン、トンクスがハリーを待ち受けていたかのように座っていました。

時間をチェックしていたウィーズリーおじさんが「そろそろ出かけよう」とハリーに声をかけハリーは「オーケー」と反射的に答えながら立ち上がりました。

おじさんが玄関の閂を外して2人は外に出ました。普段は「姿現し」で出勤しているおじさんなんですがハリーが一緒ということで今日は地下鉄で魔法省に行くことになったのでした。

4-2.地下鉄で魔法省へ
歩いて小さな地下鉄の駅に辿り着くと、そこはすでに早朝の通勤客で一杯でした。いつものことですがおじさんはマグルの日常の生活に触れると喜びを隠し切れない様子でした。

自動券売機を見て感心し自動改札口に切符が吸い込まれるのを見て大喜びし、ロンドン中心部までの短い地下鉄の旅を大いに楽しんだようでした。

何分にも地下鉄で魔法省に出勤するのは初めてだったため何かと戸惑うウィーズリーおじさんでしたが赤い古ぼけた電話ボックスを指差して「さあ着いた」と明るく言ったのでした。

狭い電話ボックスに無理やりぎゅうぎゅう詰めになって2人が入るとウィーズリーおじさんはハリー越しに受話器を取り「62442」とダイヤルを回しました。

すると電話ボックスの中から落ち着きはらった女性の声が、まるで2人のすぐそばに立っているかように大きくはっきりと聞こえて来ました。

「その声」におじさんが返事をするとお釣りが出て来る返却口から「ハリー・ポッター懲戒尋問」と書いた銀色の四角いバッジが出て来ました。ハリーはそれをTシャツの胸に留めました。

その直後電話ボックスの床がガタガタ揺れたかと思うと、ゆっくりと地面に潜り始めました。電話ボックスそのものがエレベーターになっていたのでした。

電話ボックスの戸がさっと開くと、そこは長い豪華なホールの一番端で黒っぽい木の床はピカピカに磨き上げられていてハリーはあまりの別世界に口をあんぐり開けてしまいました。

そこがハリーが初めて足を踏み入れた魔法省でした。

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ダンブルドア・シリーズ(90)

客間のドクシー退治にその次はダイニング・ルームと騎士団本部に入ってからは館(やかた)の掃除で忙しくしていたハリーでしたが、シリウスの口から両親を始めとするブラック家の人たちが「どのような考え」の持ち主だったのか?を知らされて驚き戸惑うのでした。(全4項目)

4-1.騎士団本部での生活は?
厨房を出てとりあえずそれぞれの寝室に入ったハリー、ロン、フレッド、ジョージの4人でしたが双子が「姿現し」で戻って来て『武器』についての議論となりました。

4人であれこれ話し合いましたがウィーズリーおばさんが戻って来たので、あまり長くは話せませんでした。ベッドに入った次の瞬間には翌日の朝になっていました。

慌ただしく朝食を終えて客間に行くとハリーとロンの顔を見るなりウィーズリーおばさんがテーブルに置いてある噴射用ノズルつきの瓶を指差して持つよう言ったのでした。

ドクシー退治をしながらフレッド・ジョージと例の悪戯専門店の話になり「ずる休みスナックボックス」という菓子が開発途中であることを双子から聞いたのでした。

4-2.シリウスとブラック家
この後客間に現れた屋敷しもべ妖精のクリーチャーを追って来たシリウスからハリーはブラック家の人たちの様々な話を聞くことになったんですね。

シリウスは16才の時に家を出て夏休みにはハリーのお父さんのところでキャンプをして17才になると1人暮しを始めたのだそうです。

何故家出したのか?というとブラック家の者全員を憎んでいたからだそうです。両親は狂信的な純血主義者で弟のレギュラスも両親の言うことを信じていたそうです。ついには弟は「死喰い人」に・・・

シリウスの両親は「死喰い人」ではなかったもののヴォルデモートが正しい考え方をしていると思っていました。魔法族の浄化に賛成だったのです。マグル生まれを排除して純血の者が支配することに・・・

しかし当時はシリウスの両親だけでなくヴォルデモートが本性を現すまではヴォルデモートの考え方が正しいと思う人が沢山いたそうです。

さらに「この後」ハリーはシリウスから差別意識バリバリのブラック家の人たちの数々の悪しき逸話を聞かされたのでした。

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ダンブルドア・シリーズ(89)

騎士団の本部に入ってようやくハーマイオニーやシリウス、ウィーズリー一家との再会を果たしたハリーでしたが、そこでもたらされた情報はさらにハリーの気持ちを落ち込ませる内容ばかりでした。魔法省のこと、日刊予言者新聞のこと、コーネリウス・ファッジのこと、ダンブルドアのこと。(全4項目)

4-1.シリウスとマンダンガスとの再会
会議が終わってようやく夕食ということになり厨房に向かうハリーたち3人でしたがトンクスが傘立てに躓くと耳を劈き血も凍るような恐ろしい叫び声が響き渡りました。

次の瞬間叫んでいるのが等身大の肖像画であることに気づいたハリーでしたが、このことがキッカケとなって騎士団の本部が実はかつてはシリウスの両親の家だということを知ることとなったのでした。

シリウスと共に厨房に入ったハリーはそこでマンダンガス、ビル、ウィーズリーおじさんと再会しましたがマンダンガスはダンブルドアに相当キツく怒られたらしくハリーに謝った後も・・・

申し訳なさそうに目をしょぼつかせていました。

4-2.シリウスとウィーズリーおばさん
食事も会話も一段落してウィーズリーおばさんが「もうおやすみの時間ね」と欠伸をしながら言いましたがシリウスがヴォルデモートの名前を口にすると・・・

部屋の雰囲気が一瞬の内に変わりました。眠たげでくつろいでいたのが今や警戒し張り詰めています。この後はおばさんとシリウスの間でハリーを巡っての激論が交わされたのでした。

騎士団の活動内容をどの程度ハリーに教えるのかを決めるのは自分だと主張するシリウスに対してウィーズリーおばさんは・・・

ハリーにとって何がいいのかを決めるのはシリウスではないと鋭く言及したのでした。いつもはやさしいおばさんの顔は「この時」に限っては険しくなっていました。

しかし!ウィーズリーおじさんもルーピンもある程度の情報は与えるべきだと言ったので、この後ハリーは騎士団の活動状況の説明を受けることになったのでした。

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ダンブルドア・シリーズ(88)

護衛隊に伴なわれて到着したのは打ち捨てられた廃屋の気配が漂う古い館(やかた)でした。一歩進むごとに闇も闇・大闇の魔法使いの家のような所で戸惑うハリーでしたが、実は「ここ」はロンドンのシリウスの生家でかつてはシリウスの両親が住んでいたのでした。(全4項目)

4-1.不死鳥の騎士団本部
ルーピンに促されて今覚えた「グリモールド・プレイス12番地」という住所を思い浮かべながら11番地と13番地の間を見つめると・・・

両側の家を押し退けて「もう1つの家」が膨れ上がってきたように見えてきました。ハリーは突然出現した扉を見ながら擦り減った石段を上がりました。

そこが「不死鳥の騎士団」の本部でした。

4-2.ハーマイオニーとウィーズリー一家との再会
敷居を跨いで中に入ると急ぎ足で来たウィーズリーおばさんが笑顔で歓迎してくれました。しかしハリーはおばさんが前に会った時より痩せて青白い顔をしているのに気がつきました。

他の魔法使いたちはウィーズリーおばさんが出て来た扉にそそくさと入って行ってしまい、おばさんもまたハリーを蛇の頭の形をした取っ手がついている寝室に案内すると急いで階段を下りて行きました。

わけが分からないまま寝室の扉を開けるとベッドが2つ置かれている天井の高い陰気な部屋が見えましたが、ふさふさした髪の毛でハリーは完全に視界を覆われてしまいました。

ハーマイオニーがハリーに飛びついて、ほとんど押し倒しそうになるほど抱き締めたのでした。その脇には「この1ヵ月」でまた10センチ以上背が伸びたロンとヘドウィグもいました。

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アナログ時計(黒)
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他これもまた多数

愛知県名古屋市在住
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