一抹の淋しさを感じつつ今日からいよいよ「謎のプリンス」編に入ります。ハリーポッター・シリーズではこれまでは常に魔法界側からの視点で書いていたローリングさんでしたが、おそらく最初にして最後と思いますが「この章」は私たちマグルの側から描かれた内容になっています。(全4項目)

4-1.マグルの首相の憂鬱
まもなく夜中の12時になろうかというのに首相が1人で執務室にいたのは「さる遠国」の元首からの電話が一向に掛かってこないからでした。

電話を待つ間長ったらしい文書に目を通していましたが内容が全く頭に入らなかったのは「この1週間」の間に起こった不可解な事件や事故のことが頭の中を支配していたからです。

ブロックデール橋の落下事故に世間が大騒ぎになった2つの残酷な殺人事件さらには西部地域に多大な人的・物的被害を与えた異常気象のハリケーンなどなど・・・

頭の痛いことが「これでもかこれでもか」と起きているのに政敵殿が傷口に塩を塗るかのように全てが政府のせいだとおっしゃってくれるので首相の脈拍は早くなるばかりでした。

4-2.来る毎にエスカレートして行く「悪い知らせ」
何故(なにゆえ)に不可解な事件や事故がこうも立て続けに起こるのか?の原因は暖炉の火の中から現れた男によって明らかにされたのでした。

首相が「むこうの大臣」と呼んでいる魔法大臣コーネリウス・ファッジによって一連の事件や事故を起こしているのは「あの人」だということを知らされたのでした。

初めて会った時にファッジは魔女や魔法使いは今でも世界中に隠れ住んでいるが首相を煩わせることは決してないから安心するようにと言っていたんですが「その後」も2人は何度も会うことになったのです。

3年前やはり首相が1人で執務室にいると、ずぶ濡れで慌てふためいたファッジが暖炉からワッ!と飛び出して来ました。シリアス・ブラックとかいう危険人物が監獄から脱走したらしいのです。

ファッジは1時間以上も話しました。1度「ある名前」を口にすることを拒み羊皮紙に名前を書いて首相の手にそれを押し付けました。

「その時」にもファッジは「願わくはもうお目にかかることがないよう!」と言っていたのですが2人はそれからも何度も会うことになったのです。

三校対抗試合のためにドラゴンを3頭とスフィンクスを「この国」に持ち込む話やら集団脱走の話やら首相はさらにファッジの慌てふためきぶりが毎回ひどくなっているのにも気づいていました。

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昨日でようやく長かった「不死鳥の騎士団」編が終わったので本日は巻ごとに行なっている恒例の総括をすることにします。第5巻は「人種差別問題」を筆頭に様々な問題が色濃く滲み出た政治色の強い内容となっていました。そこで今日は「そのあたり」にスポットをあてて分析してみたいと思います。(全4項目)

4-1.ようやく「不死鳥の騎士団」編を終えて
と!いうわけでついについに「不死鳥の騎士団」編が終わってしまいました。正直言って一抹の淋しさを覚えずにはいられません。理由は幾つかあるんですが・・・

まず1つ目にはこれで6巻中5巻が終わって残すところ「謎のプリンス」編1つのみとなってしまったということが挙げられるでしょうね。

2つ目には記事中で再三言っていますが「第5巻」は一番思い入れの強い巻で気に入っている章やページが沢山あったからですね。

3つ目には私の好きなリーマス・ルーピンが再登場することやニンファドール・トンクスやルーナ・ラブグッドなど魅力的で個性溢れる人物が多数登場するからというのも理由の1つに挙げられるでしょうね。

4-2.大本営発表にプロパガンダ
第5巻では「日刊予言者新聞」が魔法省の言いなりになってヴォルデモートの復活を報道しなかったばかりかハリーとダンブルドアを誹謗中傷する記事を掲載して2人を窮地に追いやりました。

つまりは「予言者新聞」は1年間魔法省の思惑を反映した報道をしたわけで、まさにこの行為はプロパガンダそのものと云っていいでしょうね。

報道機関が「時の政権」の言いなりになると、その国の国民にとっていかに恐ろしいことになるのかということは歴史がそれを証明しています。

日本における「それ」と云えば何といっても「大本営発表」でしょうね。日本の戦況が不利になると事実とはかけ離れた報道が公然と行なわれていました。

国民の戦意向上の名の元に日本に不利な情報は報道しないといったことも行なわれていました。例えば太平洋戦争末期に起きた東南海地震がそうでした。

昭和19年(1944年)12月7日午後1時35分ごろに熊野灘沖を震源地に起きた地震で地震の規模を示すマグネチュードは8.0でした。

愛知・静岡・三重の東海地方沿岸部での被害が特にひどく名古屋の重工業地帯の被害は極めて大きかったので軍需産業ひいては戦力にも大きな影響を及ぼしたとのことです。

しかし当然日本にとっては極めて不利な情報だったので日本ではほとんど報道されなかったのですがアメリカの新聞には掲載されたのだそうです。

そのためアメリカ国民が日本で地震が起きたことを知っていたのに当の日本人の大部分が「この地震」が起きたことを知らなかったという事態になってしまいました。

そもそも日本政府が地震のニュースを報道させなかったのはアメリカに地震が起きたことを知られないためだったのですから、これでは本末転倒もいいところですよね。

魔法界でもヴォルデモートが復活したというのに「日刊予言者新聞」がそのことを報道しなかったがために大多数の人たちが「そのこと」を知らないという状態が1年近く続く結果となってしまいました。

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ダンブルドアが校長職を始めとする全ての役職に復帰してホグワーツにも平和な日々が戻って来ました。しかしそれは新たなる戦いが始まる「嵐の前の静けさ」にすぎなかったのです。一方ダンブルドアとは逆にほとんど全ての役職を失ってしまった「あの人」の運命は?(全4項目)

4-1.全て元通りに
「前の章」とは舞台も雰囲気もガラリ!と変わって場所は学校の医務室でハーマイオニーが読む「日刊予言者新聞」をハリー、ロン、ジニー、ネビルの4人が聞いていました。

昨年の夏のヴォルデモート復活直後はハリーを誹謗中傷する言葉を羅列していた「予言者新聞」でしたがヴォルデモートの復活が明らかになったとたん今度は一転して・・・

孤独な真実の声・・・

精神異常者扱いされながらも自分の説を曲げず・・・

嘲りと中傷の耐え難きを耐え・・・

などとハリーを絶賛する美辞麗句が並べ立てられていました。さらに6面から8面には以前に「ザ・クィブラー」に載っていたハリーのインタビュー記事も掲載されていました。

ルーナによると「予言者」がとってもいい値段で記事を買い取ってくれたので今年の夏休みにはスウェーデンに「しわしわ角スノーカック」を捕まえに探検に行くのだそうです。

さらにジニーからはフレッド・ジョージの沼をフリットウィック先生が片付けたことが報告されました。ダンブルドアが帰って来て『何もかも』元通りになったことがネビルから報告されたのでした。

4-2.アンブリッジ先生の末路
一方ダンブルドアが校長職に復帰したのと引き換えに「校長」「高等尋問官」「闇の魔術に対する防衛術」の教師と一気に3つの役職を免ぜられてしまったアンブリッジ先生は・・・

医務室のベッドに言葉もなく天井を見つめたまま横たわっていました。いつもきちんとしていた薄茶色の髪はくしゃくしゃで小枝や木の葉がくっついていましたが負傷しているわけでもなさそうなのに・・・

何故か医務室のベッドに横になっていました。

そんなアンブリッジ先生がホグワーツを去ったのは学期が終わる前の日でした。誰にも気づかれずに出発したかったからのようでしたが不幸なことに途中でピーブズに出会ってしまいました。

ピーブズはフレッドに言われたことを実行する最後のチャンスとばかりに歩行用の杖とチョークを詰め込んだソックスで交互にアンブリッジ先生を殴りつけながら追いかけ嬉々として城から追い出しました。

大勢の生徒が玄関ホールに走り出てアンブリッジ先生が小道を走り去るのを見物しました。各寮の寮監が生徒たちを制止しましたが気が入っていませんでした。

マクゴナガル先生も2、3回弱々しく諌めたものの、その後は教職員テーブルの椅子に深々と座り込み自分の歩行杖をピーブズに貸してやったので・・・

自分自身でアンブリッジを追いかけて囃したててやれないのは残念無念と言っているのがはっきりと聞こえました。

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戦いが終わってホグワーツに戻って来たハリーとダンブルドアでしたが、自分の取った行動のために「この世」で一番大切な人を死なせてしまい激しい自己嫌悪に陥って自暴自棄になったハリーでしたが・・・この後ついにハリーが背負っている運命が明らかにされたのでした。(全4項目)

4-1.校長室へ
ダンブルドアの作った「移動キー」でハリーがついた所はホグワーツの校長室でした。校長が留守の間に全てが独りでに元どおり修復されたようでした。

静かな校長室に1人になると考えまいと思っても考えてしまいます。シリウスが死んだのは自分のせいだ!夢で見たことを現実と思わなかったら、ハーマイオニーの助言を素直に受け入れていたら・・・

歴代校長の肖像画たちが目覚め始め質問攻めに遭うことが恐ろしくて部屋を出ようとしたハリーは扉の取っ手をつかみましたが回りません!ハリーは閉じ込められていました。

でっぷりした赤鼻の魔法使いがハリーを見て、これはダンブルドアが帰って来るということかな?と期待を込めてハリーに話し掛けて来たのでした。

火の気のない暖炉にエメラルド色の炎が上がってダンブルドアの長身が暖炉からするりと姿を現しました。ダンブルドアがホグワーツの校長室に戻って来ました。

4-2.ダンブルドアの懺悔
シリウスを失った悲しみに打ちひしがれて自暴自棄になり荒れ狂うハリーでしたがシリウスが死んだのは自分のせいだと言うダンブルドア・・・

何故(なにゆえ)ヴォルデモートがハリーの両親を殺し、さらに赤子のハリーまでも殺そうとしたのか?その理由を告げるのを今日まで先延ばしにしたからシリウスは死んだのだとダンブルドアは言ったのでした。

「その理由」をもっと早く告げてさえいれば今夜ハリーが罠に嵌(はま)って神秘部に駆け付けたりはしなかっただろう。だからシリウスが死んだのは自分のせいだと・・・

ダンブルドアはハリーがヴォルデモートの心にあまりにも深く入り込んでしまいヴォルデモートがそのことに気づいたら自分をスパイするのにハリーを利用するかも?しれないということで・・・

ハリーとは距離を置いて「閉心術」の訓練はスネイプ先生の手に委ねたのだと説明したのでした。

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シリウスは死んでなんかいない!アーチの向こうに行っただけなんだ。全ての力を出し尽くしてルーピンを振りほどき駆け寄ろうとするハリーでしたが・・・いくら待ってもシリウスは戻って来ませんでした。(全4項目)

4-1.シリウスが!・・・
「シリウスはどこにも行ってない!」

「シリウスはベールの向こうに隠れているだけだ!」

「シリウスは死んでなんかいない!」

「シリウス!」「シリウス!」

シリウスへの熱い思いがハリーと周りの喧騒との間に大きな壁を作ったかのようでした。逸れた呪文がそばを飛んで行きましたが・・・

ハリーにとっては「何の意味もない騒音」「どうでもいいこと」でした。全てがどうでもいいことでした。ルーピンに嘘はやめてほしい!そう願うハリーでしたが・・・

ルーピンを振り解こうともがきながらも心のどこかでハリーには判っていました。シリウスは今までこんなにハリーを待たせたことはなかったからです。

4-2.追うハリー!逃げるベラトリックス
ダンブルドアはほとんどの死喰い人を部屋の中央に見えない縄で拘束していました。ルーピンがネビルの足に杖を向けて「フィニート 終われ」と唱えると呪文が解けてネビルの両足は床に下りて静かになりました。

ただ1人残っていたベラトリックス・レストレンジが尻尾を巻いて逃げ出しました。ダンブルドアが呪文を向けましたがベラトリックスはそれを逸らしました。

「あいつがシリウスを殺した!」

「僕があいつを殺してやる!」

ハリーは緩んでいたルーピンの腕を振り解いてベラトリックスを追いました。背後でハリーを呼ぶ声がしましたがハリーはそれを無視して石段を素早くよじ登りました。

エレベーターでホールに上がるとベラトリックスは走るのをやめていました。「私のかわいい従弟の敵を討ちにきたんじゃないのかい?」と言うベラトリックスに・・・

「クルーシオ!苦しめ!」

ハリーが大声で叫んで「磔の呪文」を唱えましたがベラトリックスは悲鳴をあげて引っくり返っただけでした。ベラトリックスの顔からは笑顔が消えていました。

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2倍もの敵に囲まれて絶体絶命のピンチに陥った6人!一方ハリーをまんまとダマして罠にかけ「してやったり」の死喰い人たちでしたが・・・実はダマしたつもりの死喰い人たちもダンブルドアにダマされていたんですよね。この後は予言が封印されたガラス球を巡って激しい攻防が繰り広げられたのでした。(全4項目)

4-1.倍の敵に囲まれて・・・
ハリーが目的の品を手にするのを息を殺して待っていたのでしょう。杖先に光を灯した黒い集団が満を持したように現れました。恐怖に息を呑むジニー!

「シリウスはどこにいるんだ?」の問いに嘲笑を繰り返す死喰い人たちにハリーは胃が締めつけられる思いでした。もしここにシリウスがいないのなら自分は友達を犬死させることになるからです。

ハリーの握るガラス球に過剰に気を使うルシウス・マルフォイに「何の予言なんだ」と訊ねるとベラトリックスの顔から薄笑いが消えオウム返しに聞きました。

「冗談だろ。ハリー・ポッター」

4-2.2人に関する予言
ヴォルデモートの名前を口にするハリーに激高したベラトリックスがハリーを攻撃しようとしましたがマルフォイがそれを屈折させました。

「その時」ハリーは6人がここから逃げ出す方法を思いつきました。問題は「それ」をどうやって死喰い人たちに気づかせずに5人に伝えるのか?です。

死喰い人たちが笑ったり話したりしている隙にハリーはなるべく唇を動かさないようにしてハーマイオニーに伝えました。

「棚を壊せ」「いまだと言ったらだよ」

ルシウス・マルフォイによるとハリーが何故(なにゆえ)に額に傷痕を持つことになったのか?何故両親が殺されることになったのか?の理由が今まさにハリーの手に握られているというのです。

しかも!その「ガラス球」を手にすることができるのは予言に関わる者でなければならないのだそうです。だから「このガラス球」は・・・

ハリーとヴォルデモートしか手にすることができないのだそうです。

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セストラルに乗って魔法省に行くことになったハリーたち6人でしたが・・・ロン、ハーマイオニー、ジニーの3人はセストラルが見えないためルーナに手伝ってもらって何とか出発することができたものの何とも奇妙なロンドンへの旅となったのでした。(全4項目)

4-1.魔法省に到着!
そんなわけでセストラルに乗ってロンドンに行こうということになったハリーたちでしたがロン、ハーマイオニー、ジニーの3人はセストラルが見えないため・・・

ルーナが手伝って何とか全員が緊張しつつもセストラルに乗ることができ、ようやく出発する準備を整えるのを見届けた後に・・・

「ロンドン、魔法省、来訪者入り口」と半信半疑で言ったハリーでしたが、当初何も反応しなかったセストラルでしたが、次の瞬間・・・

ハリーが危うく落馬しそうになるほど素早い動きで両翼をサッ!と伸ばすと一旦屈み込んだ後ロケット弾のように急上昇しました。あとの5頭もそれに続きました。

ハリーの背後で「気味が悪いよー!」とロンが叫ぶのが微かに聞こえました。確かに見えない動物に跨って地上から遠く離れた所を移動しているわけですからね。(笑)

セストラルは目的地がちゃんと判っているようで猛スピードで夜を貫いたあと突然頭を地上に向けて降り始めました。ロンドンに到着したようです。

4-2.神秘部に・・・
懲戒尋問のために来た時と全く変わってはいませんでした。ハリーは逡巡(ためら)っているみんなを魔法省の来訪者用の入り口「電話ボックス」へと誘(いざな)いました。

ハリーの指示でロンが「62442!」とダイヤルすると電話ボックスに落ち着きはらった女性の声が響きました。ハリーが来訪の目的を言うと前回と同様に今度は6コのバッヂが返却口から出て来ました。

懲戒尋問の時に来ているので神秘部に行く手順は既にハリーはもう十二分に知っていました。誰もいない守衛室を過ぎると6人はエレベーターに乗って「いよいよ」神秘部へと向かいました。

神秘部に到着した6人でしたが「そこ」からシリウスが捕らえられている部屋に辿り着くのがまた大変でした。大きな円形の部屋に12の扉があるのです。どの扉から入っていいのか全く分りません。

幾つか間違った部屋に入った後に美しいダイヤの煌くような照明が踊っているのを見てハリーは「この部屋」だとすぐに判りました。

正しい方向が見つかったという思いでハリーの心臓は激しく脈打っていました。ハリーは先頭に立ってシリウスが捕らえられているハズの97列目の棚に向かいました。

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一刻も早く魔法省にシリウスを助けに行かなくてはならないのにアンブリッジと尋問官親衛隊に身柄を拘束されて身動きが取れなくなってしまったハリーたちでしたが・・・ハーマイオニーとみんなの機転で何とか窮地を脱することができたのでした。(全4項目)

4-1.ハーマイオニーの企て
ハーマイオニーが何を企てているのか?果たして企てがあるのか?さえ見当がつかないまま歩くハリーでしたが当のハーマイオニーは玄関ホールを出ると「禁じられた森」へと歩を進めて行きました。

ハーマイオニーはハグリッドの小屋をも通り抜けて不自然なほど大きな音を立てて下草を踏みつけながら森の奥深くへと入って行きました。

あとどのくらいなのか?とアンブリッジが怒ったように問い質すと空を切って1本の矢が飛んで来てハーマイオニーの頭上の木にドスッ!と恐ろしげな音を立てて突き刺さりました。

沢山の蹄(ひづめ)の音が聞こえて来て森の底が揺れているのをハリーは感じました。アンブリッジは小さく悲鳴をあげるとハリーを盾にするように自分の前に押し出しました。

周りを見渡すと四方八方から50頭余りのケンタウルスが矢を番え弓を構えながらやって来ました。ハリーが横目でハーマイオニーを見ると・・・

ハーマイオニーはにっこりと勝ち誇った笑顔を浮かべていたのでした。

4-2.ケンタウルス対アンブリッジ
フィレンツェの件でただでさえ殺気立っているのにアンブリッジがケンタウルスのことを「半獣」呼ばわりしたり「ヒトに近い知能」とか「汚らわしい半獣」などと言うものだから・・・

まさに「火に油を注ぐ」とはこのことでケンタウルスたちが3人に襲いかかって来ました。ハリーはハーマイオニーをつかむと引っ張って地面に押し付けました。

ケンタウルスたちは雷のような蹄の音を響かせながら怒りに叫び、吼え哮(たけ)りながら2人を飛び越えたり迂回したりして行きました。

やがてアンブリッジは悲鳴をあげながら空中高く持ち上げられてケンタウルスに連れ去られて行きましたが今度はハリーとハーマイオニーの番でした。

2人を「どう扱うのか?」でしばし議論になりましたがハリーたちにとっては救世主?ケンタウルスたちにとっては歓迎されざる者のグロウプが現れました。

ケンタウルスに攻撃されたグロウプは顔から血を流しながら闇雲にケンタウルスにつかみかかって行きました。ケンタウルスはばらばらになって退却すると平地の向こう側の木立へと疾駆して行きました。

杖もなしでこれからどうするんだ?とハリーがハーマイオニーに言っているとロン、ジニー、ネビル、ルーナの4人が現れるではありませんか!

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シリウスが囚われの身になってヴォルデモートに殺されかけている!一刻も早く魔法省へシリウスを助けに行かなくてはと焦るハリーでしたが・・・本当の事なのかを確かめなくてはいけないと必死に説得したのはハーマイオニーでした。(全4項目)

4-1.最後の頼みの綱が!
「魔法史」の試験の最中にシリウスがヴォルデモート卿に囚われの身になっている夢を見たハリーは大広間を出ると階段を駆け上がり廊下を突っ走って医務室に来ました。

マダム・ポンフリーにマクゴナガル先生に会いたいんですと言ったハリーでしたがマクゴナガル先生は4本もの失神光線が胸を直撃してしまったため聖マンゴに移されたのでした。

ハリーはショックを受けました。恐怖が湧き上がって来ました。短気で融通が利かないところはあるが、いつでも信頼できる確実な存在だったからです。

ダンブルドアもいない!ハグリッドもいない!最後の頼みの綱と思っていたマクゴナガル先生もいなくなって途方に暮れるハリーでしたが・・・

「もう2人」ロンとハーマイオニーがいたと今度は2人を探して再び走り始めるハリーだったのでした。

4-2.焦るハリー!必死に説得のハーマイオニー!
ようやくロンとハーマイオニーを見つけて空いた教室に2人を招き入れシリウスがヴォルデモートに捕まったことを告げたハリーでしたが・・・

今は夕方の5時で魔法省には沢山の人が働いているし2人とも世界一のお尋ね者で闇祓いもいるのに誰にも見られずに「どうやって」魔法省に入ったのか?と主張するハーマイオニー!

夢の内容の真偽を巡って激しく議論を戦わせた2人でしたが、さらにハーマイオニーはハリーの人助け癖をも指摘して「こういう」こともヴォルデモートは知っているからと・・・

まずはシリウスがグリモールド・プレイス12番地にいるかどうかを確かめなくてはいけないとハリーを説得したのでした。

そこでたまたま現れたジニーとルーナも巻き込んで再びアンブリッジの部屋に侵入してシリウスがいるのか?いないのか?を確かめることになりました。

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いよいよ!6月となりふくろう試験がやって来ました。目的に向かう熱っぽい雰囲気がハリーの頭から試験以外のものをほとんど全部追い出していましたが・・・試験の最終盤になって大きな波乱が幾つも立て続けに起きたのでした。(全4項目)

4-1.「天国」から「奈落の底」へ?
優勝間違いなし!と目論んでいたのに最後の最後の最終戦でグリフィンドールにクィディッチ杯を取られて最上階からどん底に突き落とされたスリザリンでしたが・・・

「その翌日」の日曜日にはグリフィンドール大逆転優勝の立役者のロンが人生最大の落差を経験することになってしまいました。

グリフィンドールは優勝したもののハリーとハーマイオニーはロンがゴールを守ったところを全く見ておらず「どうして?」と問うロンに2人は・・・

ついに『あのこと』をロンに告白したのでした。話の最後のほうになるとロンの怒りは全く信じられないという表情になっていました。

4-2.ふ・く・ろ・う試験がやって来た!
僕たちもうすぐ試験なんだから「そんなこと」している余裕はない!というのがロンの言い分でした。そして6月になって3人の頭は完璧に「ふくろう試験」モードとなりました。

先生方はもう宿題を出さず試験に最も出題されそうな予想問題の練習に時間を費やしました。試験を目前に5年生たちは「それぞれ」の表情や手段で周りに迷惑を撒き散らしていました。

ハリーの頭の中も「ふくろう試験一色」となりましたが時々「魔法薬学」の授業中にルーピンはスネイプに「閉心術」の特訓を続けなくてはいけないと言ったのだろうか?と思うことはありました。

もし言ったのならスネイプはハリーと同様にルーピンをも無視していることになりますが追加の訓練がなくとも十分に忙しかったので、それはハリーにとっても好都合でした。

こうして「呪文学」の試験を皮切りに2週間に渡る「ふくろう試験」がいよいよ始まったのでした。

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フレッドとジョージがホグワーツを去って・・・城内は空席になった「悪ガキ大将」の座を巡ってさらに混乱を極めることとなりました。一方ハグリッドはようやく傷だらけだった理由を説明してくれる気になってくれたようですが、それが「よりにもよって」クィディッチの最終戦の真っ最中とは!でも「どうしても」その時でなければならなかったのです。(全4項目)

4-1.フレッドとジョージ逃走の余波
フレッドとジョージの自由への逃走は、それから数日間繰り返し語られました。さらに2人は誰もそう簡単に忘れられないようにしてホグワーツを出て行きました。

例えば東棟の6階の廊下に広がる沼地の消し方を残していきませんでした。アンブリッジとフィルチが様々な方法で取り除こうとしていましたが成功していませんでした。

さらに城内は『悪ガキ大将』の座が空席になったことで、さらに混乱に拍車がかかり「糞爆弾」や「臭い玉」が頻繁に廊下に落とされ今や教室を出る時は「泡頭の呪文」をかけるのが流行になりました。

フィルチは乗馬用の鞭を手に血眼で廊下のパトロールをしましたが余りにも数が多いので、どこから手をつけてよいやらさっぱり分らなくなっていました。

さらにフレッドの別れの言葉を深く胸に刻んだポルターガイストのピーブズがさらにさらに混乱に拍車をかけたり先生方も混乱を黙認したり援護したりしたので・・・

アンブリッジの苦労は増えこそすれ決して減らなかったのでした。

4-2.「後悔したこと」と「後悔していないこと」
そんなわけで「呪文学」の授業中にフレッドとジョージが「どうやって?」ダイアゴン横丁に店を構えることができたのかを話し合っていたロンとハーマイオニーでしたが・・・

ダイアゴン横丁なんかに場所を借りるにはガリオン金貨がごっそりいるハズだから2人はいったいどうやってそんな沢山の金貨を手に入れたのか?と言うロンに対して・・・

ハーマイオニーもひょっとしたらマンダンガスが盗品を売らせるなど何かとんでもないことをして金貨を調達したのでは?などと言い出すので・・・

ハリーはついにその時が来たと決意して2人に自分が三校対抗試合の優勝賞金1,000ガリオンをあげたことを告白したのでした。

フレッドとジョージに三校対抗試合の賞金をあげたことは後悔していないと言い切ったハリーでしたがシリウスが閉心術の訓練の再開を望んでいることを話してしまったことは後悔していました。

と!いうのもスネイプの所に行って訓練を再開するように言いに行けとハーマイオニーがハリーの不意を衝いて何度も蒸し返して進言してきたからです。

ハーマイオニーに心を閉じる努力は続けているの?と問われて「当然だよ」と答えるハリーでしたが実際には夢で神秘部の奥深くまで入り込んでいたのでした。

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「憂いの篩」の中で見た光景に大きく心を掻き乱されたハリーが「そのこと」を確かめるためにシリウスと話せたらと思うハリーでしたが・・・そんなハリーの願いをジニーとフレッドとジョージが実現させてくれたのでした。それはフレッド・ジョージの新しい人生への旅立ちでもあったのです。(全4項目)

4-1.父親への想い
「閉心術」の訓練打ち切りの翌日からはイースター休暇となりハーマイオニーは試験に向けての学習予定表の作成に精を出していましたが・・・

スネイプが何故「閉心術」の訓練を打ち切ったのか?のハリーの説明には当然納得がいかない様子でハリーが確実に夢を見ないようになるまでは訓練を続けるべきだと言うのでした。

その「当の」ハリーは「心ここにあらず」といった感じで全く違うことが頭の中を支配していました。「憂いの篩」の中で見た光景についてです。

魔法界に足を踏み入れてからの5年間ジェームズに似ていると言われると誇りですらあったのに昨日を境に父親のことを想うと寒々と惨めな気持ちになっているハリーなのでした。

両親が素晴らしい人だと信じていたからこそスネイプがジェームズに関する悪口をいくら言っても苦もなく嘘だと言い切ることができましたが、それが「事実」だと知ってしまった今・・・

気持ちを立て直す術すら思い付けないハリーだったのでした。

4-2.イースター休暇明けに・・・
ふくろう試験を控えた5年生はイースター休暇といっても勉強勉強の毎日だったのでハリーも自分の不機嫌さは試験が近づいているせいだと見せかけていました。

他のグリフィンドール生も勉強でくさくさしていたので誰もハリーの言い訳を疑いませんでした。そんなハリーが図書室に1人でいるとクィディッチの練習を終えたジニーが声をかけて来ました。

ハリーがあまりにも塞ぎ込んでいるのでジニーが「このごろとっても滅入っているみたいね」と踏み込んで聞いて来ました。チョウと話せばと言うジニーに対してハリーは・・・

自分が話したいのはチョウではなくシリウスなんだけど「そんなこと」が無理なのは判っているとハリーが言うとジニーは本気でそうしたいと思うのなら何かやり方を見つけられると言うのです。

そしてジニーがフレッドとジョージに相談して2人がハリーに声をかけて来ました。ハリーがシリウスと話す機会を作るためにイースター休暇明けにちょいと騒ぎを起こしてやると言うのです。

そんなわけでイースター休暇明けにハリーはアンブリッジの部屋の暖炉を使ってシリウスと話すことにしたのでした。アンブリッジ本人が自分の部屋の暖炉だけは見張られていないと言っていたからです。
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ダンブルドアに代わってアンブリッジがホグワーツの校長に就任しましたが・・・それは新たなる混乱と無秩序の始まりでしかなかったのです。一方ハリーの閉心術の訓練は「決定的なアクシデント」が起きてついに打ち切りになってしまいました。(全4項目)

4-1.アンブリッジが校長に
そんなわけでダンブルドアが去った後ホグワーツの新校長にはアンブリッジが就任しましたが「この人」就任してさっそくにやらかしてくれました。

まず1つ目は「尋問官親衛隊」の創設ですよね。監督生同士でも減点することができるというもので、これでホグワーツの監督生制度が完全に覆されてしまいました。

次には校長に就任した「その日」に待ってました!とばかりにハリーを自分の部屋に呼びつけて真実薬入りの紅茶を飲ませてダンブルドアとシリウスの居所を白状させようとしました。

しかし!もちろんハリーはダンブルドアが「どこにいるのか?」なんて知りませんし、さらにシリウスの居所をたとえ聞き出せたとしても・・・

シリウスが潜伏しているロンドンのグリモールド・プレイス12番地の騎士団本部は「忠誠の術」で守られていて、しかも「秘密の守人」がダンブルドアなのですから・・・

騎士団本部の場所をダンブルドア自身から訊かない限り本部を見つけることはできないのですからハリーに自供させても全くのムダだったというわけです。

さらにスネイプがアンブリッジに渡した「真実薬」はニセモノだったのでシリウスと騎士団本部は何重にも護られていたというわけです。

4-2.ウィーズリーの暴れバンバン花火!
ホグワーツの校長就任と「尋問官親衛隊」の創設で「これ以上」ないというぐらい権限を強固にしたアンブリッジでしたが・・・

ここで立ち上がったのがフレッドとジョージでした。かねてから開発中だった仕掛け花火を一気に大放出したのでした。花火は燃え続け「その後」学校中に広がりましたが先生方はあまり気にしていないようでした。

マクゴナガル先生は自分の教室の周りにドラゴンが1匹舞い上がりバンバン大きな音を出したり火を吐いたりしているのを見てラベンダーに校長先生に逃亡した花火がいることを報告させました。

結局のところアンブリッジは校長に就任して最初の日の午後を学校中を飛び回って過ごしました。先生方が何故か自分では教室から花火を追い払えないと校長を呼び出したからです。

最後の終業ベルが鳴りグリフィンドール塔に戻る途中でハリーはフリットウィック先生の教室からよれよれになって出て来るアンブリッジを見て大いに満足したのでした。

もちろん!フレッドとジョージの元に花火の注文が殺到したのは当然の結果と言えるでしょう。ハーマイオニーまでもが大喜びでした。
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