わしは家族を愛しておった。両親を愛し弟も妹も愛していた。しかしわしは際立って無欲な君などには想像もつかぬほど利己的だったのじゃ。自分本位だったのじゃよ。(全3項目)

3-1.ダンブルドアの懺悔
ダンブルドアと知り合って以来ハリーは初めて老成したダンブルドアではない顔を見たのでした。老人どころか悪戯の最中に見つかった小さな子供のような表情を見せたのです。

●死の秘宝
「死の秘宝」をハリーが口にするとダンブルドアの顔からはすっかり笑いが消えてしまったのでした。それでハリーの腹の虫も収まったのですが一方のダンブルドアは逆に心配そうな顔になったのでした。

ダンブルドアはハリーに生前に「死の秘宝」のことを教えなかったことを許して欲しいと言ったのでした。もう随分前からハリーが自分よりまっすぐな人間だと判っていたのにと・・・

ダンブルドアはまた自分もヴォルデモートと同様に『死を克服する方法』を求めたのじゃとハリーに言ったのでした。だから結局のところヴォルデモートよりましな人間だったと言えるのだろうか?と・・・

そんなダンブルドアを慰めながらハリーはダンブルドアにあれほど様々な怒りを感じていたのに自己否定をするダンブルドアを弁護しようとしているとは何と奇妙なことなのだろうと思ったのでした。

●グリンデルバルドとの出会いにアリアナの死
この後にはダンブルドアの口から初めてグリンデルバルドとの出会いから妹アリアナが死に至るまでの経緯が語られたのでした。どのようにしてグリンデルバルドと出会ったのか?どうしてアリアナは死んでしまったのか?

ダンブルドアは深々と息を吸い込んだ後ハリーに言ったのでした。君はマグルのことも知っておる。そして妹の病弱さの秘密も知っておる。その結果わしの父が復讐を求めてアズカバンで死んだことも知っておる。

わしの母がアリアナの世話をするために自分自身の人生を捨てていたことも・・・

「わしはのう、ハリー、憤慨したのじゃ」

「わしには才能があった。優秀じゃった。わしは逃げ出したかった。輝きたかった。栄光が欲しかった」

「わしは家族を愛しておった。両親を愛し弟も妹も愛していた。しかしわしは自分本位だったのじゃよ。際立って無欲な君などには想像もつかぬほど利己的だったのじゃ」

母の死後、ダンブルドアは怒りと苦い気持ちを抱いて村に戻って来ました。籠の鳥だ。才能の浪費だ。しかし!その時「あの男」がやって来たのでした。グリンデルバルドでした。

グリンデルバルドの考えはダンブルドアを強く惹き付けました。マグルを力で従属させる。我ら魔法族が勝利する。そして自分とグリンデルバルドは革命の栄光ある若き指導者となる。

しかし!その一方で幾つかの疑念や良心の呵責も抱いたのでした。それをダンブルドアは虚しい言葉で鎮めたのでした。全ては『より大きな善のため』なのだからと・・・

多少の害を与えても魔法族にとっては百倍もの見返りがあるのだからと自分の心に言い聞かせて来たのですがダンブルドアが「僅か2人」の家族をないがしろにしたがために悲劇は起こってしまったのでした。

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「先生は死んでいる」とハリーが言うとダンブルドアは「そうじゃよ」と答えたのでした。ところが今度はハリーが「僕も死んでいる?」と問うとダンブルドアは「違う」と答えたのでした。どういうこと?(全3項目)

3-1.再会
ハリーはうつ伏せになって静寂を聞いていました。完全に1人でした。誰も見てはいないし他には誰もいませんでした。そこはハリーが今まで経験したことのない不思議な世界でした。

最初の内ハリーは自分が存在しているのかどうか?さえ分りませんでした。しかし時が過ぎて行くにつれて触感があり目があり立ち上がって歩くことができることに気づいたのでした。

ハリーはびくりと身を引きました。音を出しているものを見つけたのです。小さな裸の子供の形をしたものが地面の上に丸まっていたのです。肌は皮を剥がれでもしたかようにザラザラと生々しく・・・

誰からも望まれずに椅子の下に置き去りにされ目につかないように押し込まれて必死に息をしながら震えていました。小さくて弱々しく傷ついているのにハリーは「それ」が何故か怖いと思ったのでした。

にも関わらずハリーはいつでも逃げられるようにと身構えながら近づいて行ったのでした。やがてハリーはそれに触われるほど近くに立っていましたが触れる気には到底なれなかったのでした。

「君には、どうしてやることもできん」

ハリーがくるりと振り向くと驚くべきことにアルバス・ダンブルドアがハリーに向かって歩いて来るではありませんか!流れるような濃紺のローブをまとい背筋を伸ばして軽快な足取りでやって来ます。

「何と素晴らしい子じゃ。何と勇敢な男じゃ。さあ一緒に歩こうぞ」

ダンブルドアは両腕を広げました。手は両方とも白く完全で無傷でした。ハリーは呆然として悠々と歩き去るダンブルドアのあとに従ったのでした。ダンブルドアは哀れっぽい声で泣いている生々しい赤子をあとに・・・

少し離れた所に置いてある椅子へとハリーを導いたのでした。それまでハリーは気づかなかったのですが高く輝くドームの下に椅子が2脚置いてあったのです。ダンブルドアが一方の椅子に掛け・・・

ハリーはダンブルドアの顔をじっと見つめたまま・・・

もう1つの椅子にストンと腰を落としたのでした。

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ここに自分がいることをジニーに知って欲しかった。ジニーに引き止めて欲しかった。無理やり連れ戻して欲しかった。しかしハリーは力を振り絞って歩き始めたのでした。そして最後の最後にダンブルドアの「あれ」が・・・(全3項目)

3-1.ジニーへの思い
ネビルと別れたハリーは「透明マント」を被り直し歩き始めました。すると遠くない所で誰かが動いているのが見えたのでした。すぐそばまで近づいて初めてハリーはそれがジニーだと気づいたのでした。

ハリーは足を止めました。ジニーは弱々しく母親を呼んでいる女の子のそばに屈んでいました。そしてその女の子を慰めて城の中に戻りましょうと説得をしているところでした。

ハリーの肌をざわざわと冷たい震えが走りました。闇に向かって大声で叫びたくなったのでした。ここに自分がいることをジニーに知って欲しかった。ジニーに引き止めて欲しかった。無理やり連れ戻して欲しかった。

しかしハリーはもう家に帰っていたのです。ホグワーツはハリーにとって初めての最高に素晴らしい家庭だったのです。ハリーばかりではありません。

ハリーのみならずヴォルデモートにとっても他の身寄りのいない少年たちにとってもホグワーツは家そのものだったのです。ハリーは力を振り絞って再び歩き始めたのでした。

ジニーは今傷ついた少女の傍らに膝をつき少女の片手を握っていました。そばを通り過ぎる時ハリーはジニーが振り返るのを見たような気がしたのでした。人の気配を感じ取ったのでしょうか?

しかし!ハリーはそんなジニーには一切声もかけず振り返りもせず「禁じられた森」へと歩を進めたのでした。

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死ぬのは苦しいことなのだろうか?何度も死ぬような目に遭って来ましたが今までは何とか逃れて来ました。しかし今度は死ななくてはならないのです。その一方で死ぬ前にやっておかなければならないことがあると気づいたハリーだったのでした。最後にハリーがしたこととは?(全3項目)

3-1.ハリーの死はヴォルデモートの死
勝つための秘密を学んでいると思っていた「その場所」でハリーはついに死ななくてはならないという自分の運命を知ったのでした。ハリーの任務は両手を広げて「死」に向かって静かに歩いて行くことだったのです。

恐怖がハリーを波のように襲い心臓が激しく胸板に打ちつけられていました。死ぬのは苦しいことなのだろうか?何度も死ぬような目に遭って来ましたが今までは何とか逃れて来ました。

しかし!今までは死への恐れよりも生きる意志のほうがずっと強かったのです。けれどもハリーはもう逃げようとは思いませんでした。ヴォルデモートから逃れようとは思いませんでした。

ダンブルドアは分霊箱を破壊する仕事をハリーに引き継ぎました。ところがそれは自分の生命の絆をも断ち切り続けることだったのです。何というすっきりとした優雅なやり方なのでしょう。

しかもダンブルドアはハリーが回避しないことを知っていました。それがハリー自身の最期であっても最後まで突き進むであろうことを知っていました。なにしろダンブルドアは手間暇をかけてハリーを理解して来たのです。

事の真相を知ってしまった以上ハリーは自分のために他の人を死なせたりはしない。ダンブルドアもまたヴォルデモートと同様にそういうハリーを知っていたのです。死は時を待たない。

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何ゆえセブルス・スネイプは凋落以前にヴォルデモート卿を裏切ったのか?それは一途に思い続けたリリーへの愛あればこそ!だったのです。シリーズ最大の謎がここで明らかにされたのでした。(全3項目)

3-1.アルバス・ダンブルドアとセブルス・スネイプ
こうしてホグワーツ卒業後は念願通り死喰い人となったスネイプだったのですが、シビル・トレローニーによって成された予言がハリーのみならずスネイプの人生をも大きく変えることになったのでした。

●トレローニーの予言を受けて
「私は―警告に来た―いや、お願いに―どうか―」
「死喰い人が、わしに何の頼みがあると言うのじゃ?」

スネイプは慌てふためいていました。動揺していました。と!いうのもトレローニーによって成された予言の「7月の末に生まれる男の子」をヴォルデモート卿は「ハリー・ポッター」と断じたのです。

その「ハリー・ポッター」の母親が愛するリリーだったためスネイプは何とかリリーを助けて欲しいとダンブルドアに懇願したのでした。しかし!そんなスネイプに対してダンブルドアは・・・

スネイプが自分の好きな人(リリー)が助かりさえすれば他の家族(夫と子ども)は死んでもかまわないという考えだったためスネイプを激しく叱責したのでした。そこでスネイプは・・・

「それでは全員を隠してください」
「あの女(ひと)を―全員を―安全に。お願いです」

●交わした約束
ところが!スネイプが事前に警告したのにも関わらずリリーはヴォルデモート卿に殺されてしまったのでした。ポッター夫妻の「秘密の守人」がヴォルデモートに2人の居場所を教えてしまったのです。

スネイプはリリーのいない人生なんて考えられない!いっそのこと死んでしまいたいと訴えたのですが、そんなスネイプにダンブルドアは言ったのでした。リリーの子は生き残っていると・・・

「リリーがどのようにして、なぜ死んだかわかっておるじゃろう。その死を無駄にせぬことじゃ。リリーの息子を、わしが守るのを手伝うのじゃ」

闇の帝王はもはやいなくなってしまったのだから守る必要などないと言うスネイプに対してダンブルドアは闇の帝王は必ず戻って来る。そして「その時」ハリー・ポッターは非常な危険に陥ると・・・

こうしてダンブルドアと共にリリーの忘れ形見ハリー・ポッターを守ることになったスネイプだったのですがスネイプはダンブルドアに一連の経緯は決して他言しないよう誓って欲しいと言ったのでした。

そんなスネイプにダンブルドアは君の一番いいところなのにとため息をつきながら「君のたっての望みとあらば」と言って約束を守ると明言したのでした。

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セブルス・スネイプが命と引き換えにハリーに差し出した「記憶」には驚愕の新事実が多数含まれていたのでした。ペチュニアを含めたエバンズ姉妹との関係に母リリーとの関係に・・・(全3項目)

3-1.一時停戦
ハリーがスネイプの傍らにひざまずいて「その死に顔」をじっと見下ろしていると一時停戦を呼びかけるヴォルデモートの声が壁や床から響いて来ました。

ホグワーツと周囲一帯に向かって話していることにハリーは気づいたのでした。ヴォルデモートは1時間の内にハリーが「禁じられた森」に来なければ今度は自身も参加して戦いを再開すると宣言したのでした。

ヴォルデモートが「禁じられた森」に行ったというのなら計画を練り直さなくてはならない。ハーマイオニーはそう言うとスネイプの亡骸をチラリと見てトンネルの入口へと急いだのでした。ロンもあとに続きました。

城に向かっているハリーの脳裏にはヴォルデモートの声が響いていたのでした。「お前は俺様に立ち向かうどころか友人たちがお前のために死ぬことを許した」そうなのでは?とハリーは思ったのでした。

城に到着して大広間の入口に立ったハリーは衝撃を受けました。フレッドの隣に横たわる亡骸をハッキリと見てしまったからです。リーマスとトンクスでした。ハリーはよろよろと大広間の入口から後退りしたのでした。

ハリーは大広間に背を向け大理石の階段を駆け上がりました。ハリーはスネイプの『最後の想い』が入ったフラスコを握り締めて走り続けたのでした。そして校長室に到着するまで走る速度を緩めなかったのでした。

「合言葉は?」
「ダンブルドア!」

ハリーは反射的に叫びました。ハリーがどうしても会いたかったのがダンブルドアだったからです。ところが驚いたことにガーゴイルは横に滑りハリーは校長室に入ることができたのでした。

ところが校長室に入ったハリーはガッカリさせられることになったのでした。歴代校長の肖像画はダンブルドアのものも含めて全て空でした。ハリーはダンブルドアのいない肖像画を見て即座に背を向けると・・・

戸棚の中から「憂いの篩」を取り出しとスネイプの「記憶」を注ぎ込んで、もうあとは「どうにでもなれ!」という自暴自棄な気持ちで飛び込んで行ったのでした。

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セブルス、俺様は「この杖」の主人(あるじ)にならねばならぬ。杖を制するのだ。さすれば俺様はついにポッターを制する。ヴォルデモート卿が「ニワトコの杖」の真の所有者になるためにした決断とは?(全3項目)

3-1.ヴォルデモート卿のジレンマ
ほんの一瞬の迷いがありました。ハリーはためらいました。自分はロンとハーマイオニーを罠に引き込もうとしているのではないか?しかし!その一方で残酷で明白な現実が迫っていました。

前進する唯一の道は大蛇を殺すことであり「その蛇」はヴォルデモートと共にあります。結局ハリーはロンに僕たちも行くからと押されてトンネルに体を押し込んだのでした。

「叫びの屋敷」の出入り口に到着するとハリーはハーマイオニーに渡された「透明マント」を被って全神経を張り詰めながら近づき木枠と壁の間に残されたわずかな隙間から部屋の中を覗き見たのでした。

前方の部屋はぼんやりとした灯りに照らされ海蛇のようにとぐろを巻いて回っているナギニの姿が見えました。星を散りばめたような魔法の球体の中でナギニは安全にぽっかりと宙に浮いていました。

その時スネイプの声がしてハリーは心臓がぐらりと揺れました。スネイプはハリーが隠れている所から数センチ先の至近距離にいたのです。スネイプが大股で覗き穴の前を通り過ぎました。

ハリーはナギニに目を向けたまま少し身を引きました。ナギニを囲んでいる守りを貫く呪文はあるのだろうか?しかし何も思いつきません。一度失敗すれば自分の居場所を知られてしまいます。

「わが君、抵抗勢力は崩れつつあります」
「しかも、おまえの助けなしでもそうなっている」

スネイプはヴォルデモートに自分にハリーを探すよう命令してくださいと進言したのでした。私めがポッターを連れて参りましょう。私ならあいつを見つけられますと・・・

ところが!ヴォルデモートは立ち上がるとスネイプに対して意外な言葉を吐露したのでした。ヴォルデモートは指揮者がタクトを上げる繊細さと正確さでニワトコの杖を上げると・・・

「問題があるのだ、セブルス」

「セブルス、この杖はなぜ、俺様の思いどおりにならぬのだ?」

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「あの部屋」を見つけるには賢く狡猾で好奇心が強くなければならぬ。あの小僧に髪飾りが見つけられるはずはない。そう願うヴォルデモート卿だったのですが・・・奴はどこにいるんだ?(全3項目)

3-1.フレッド・ウィーズリー死す!
「パーシー、さあ行こう。移動しないと!」

「パーシー!」

ハリーが叫びましたがパーシーは首を振りました。パーシーはフレッドの上に覆いかぶさり、これ以上フレッドを傷つけさせまいとしていました。ロンもまたパーシーの両肩をつかんで引っ張ろうとしましたが・・・

パーシーは動こうとはしなかったのでした。ハリーは煤と埃で覆われたロンの顔に幾筋もの涙の跡がついているのを見たのでした。そうこうしている内にも次々と敵が襲って来たのでした。

ハリーはハーマイオニーを押してロンと一緒に先に行かせ、屈んでフレッドの腋の下を抱え込みました。ハリーが何をしようとしているのかに気づいたパーシーはフレッドにしがみつくのを辞めて手伝いました。

身を低くして校庭から飛んで来る呪いを避けながらハリーとパーシーは力を合わせてフレッドの遺体を甲冑が不在になっている壁の窪みに移動させたのでした。そして先に行かせたロンとハーマイオニーを追ったのでした。

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ついにハリーは自分を待ち受けている分霊箱の在り処を知ったのでした。ロンとハーマイオニーと合流したハリーは「最後の隠し場所」に駆け付けたのですが・・・ホグワーツに隠された分霊箱を破壊したのは超意外な「あの人物」が放った未知の魔法でした。(全3項目)

3-1.「灰色のレディ」の物語
もしレディが何か知っているのならフリットウィック先生かダンブルドアに話していたはずだ。失望感がハリーを飲み込んでハリーは頭を振って「その場」を離れようとしたのですが・・・

「私は母からその髪飾りを盗みました」
「あなたが―何をしたんですって?」

ハリーは何故?自分がレディの信頼を勝ち得たのか分りませんでしたが、とりあえずレディが話す気になってくれたようなので理由を聞くのは止めることにしてレディの話を一言一句聞き漏らすまいと思ったのでした。

こうしてレディは髪飾りを母親から盗んだことや、その母親が病気になって最後に自分と会いたいと願って「ある男爵」に自分を探させたことや「その男爵」が自分を殺してしまったこと・・・

「その男爵」が実は何と!「血みどろ男爵」で男爵は自分のしてしまったことを目のあたりにして後悔に打ちひしがれレディの命を奪ったのと同じ凶器で自らの命を絶ったことを話してくれたのでした。

そしてさらに驚くべき新事実がレディの口からもたらされたのでした。レディが髪飾りを盗んだあと隠れていたのがヴォルデモートも隠れていたという『アルバニアの森』だったのです。

ハリーの混乱した頭に奇跡的に閃くものがありました。何故?レディがダンブルドアにもフリットウィック先生にも話さなかったことをハリーに打ち明ける気になってくれたのかを・・・

レディが「このこと」を打ち明けた生徒はハリーが1人目ではなかったのです。ヴォルデモートもまたレディから一方ヴォルデモートの場合は言葉巧みに失われた髪飾りの在り処を聞き出していたのです。

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ヴォルデモートがホグワーツに隠した分霊箱はやはり失われた髪飾りなのか?そこでハリーが助けを求めたのはホグワーツで500年以上の歳月を過ごして来た「あの人」でした。(全3項目)

3-1.決戦直前!
ハリーが大広間に入ると全ての人の目がマクゴナガル先生に注がれていました。先生の背後には学校に踏み止まった教師たちと戦いに馳せ参じた不死鳥の騎士団のメンバーが立っていました。

ハリーが壁伝いに移動しながらロンとハーマイオニーを探しているとハッフルパフのテーブルからアーニー・マクミランが立ち上がって「残って戦いたい者はどうしますか?」と叫びました。バラバラと拍手が湧きました。

スリザリンのテーブルからの「スネイプ先生はどこですが?」という問いに対してマクゴナガル先生がスネイプ先生は「俗な言葉で言いますと、ずらかりました」と答えると他の3つの寮生たちから大歓声が上がったのでした。

ハリーは引き続きロンとハーマイオニーの2人を探しながらグリフィンドールのテーブルに沿って奥に進みましたが、ハリーが通り過ぎると寮生が振り向きハリーが通った後にはいっせいに囁き声が湧き起こったのでした。

マクゴナガル先生の最後の言葉は大広間中に響き渡る別の声に掻き消されてしまったのでした。生徒の中からは悲鳴が上がり何人かは互いにすがりつきながら声の出所は「どこか?」と怯えて周りを見回していました。

ハリー・ポッターを差し出せば誰も傷つけはせぬというヴォルデモートの言葉を聞いて大広間中の目という目が今度はハリーに注がれたのでした。やがてスリザリンのテーブルから誰かが立ち上がって叫びました。

「ポッターはあそこよ!誰かポッターを捕まえて!」

パンジー・パーキンソンの言葉を受けてハリー自身が口を開くより早く周囲がどっと動きました。ハリーの前のグリフィンドール生が全員ハリーに背を向けてスリザリン生に向かって立ちはだかったのでした。

次にはハッフルパフ生が立ち上がり、ほとんど同時にレイブンクロー生も立ち上がりました。全員がパンジーに対峙してマントや袖の下から杖を抜いていました。ハリーは感激して厳粛な思いに打たれたのでした。

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「ホグワーツは脅かされています!」ハリーはヴォルデモートの分霊箱を探しに来ただけだったのですがマクゴナガル先生がレイブンクロー塔に駆け付けてハリーと出会ったことでホグワーツは一気に戦闘モードに突入していったのでした。(全3項目)

3-1.セブルス・スネイプ逃亡!
協議の結果、無関係の生徒は「必要の部屋」からホッグズ・ヘッドに繋がっている通路から逃がすことにしてハリーとルーナは再び「透明マント」を被って3人はレイブンクロー塔を出たのでした。

マクゴナガル先生は扉までつかつかと進みながら杖を上げました。杖先からは目の周りにメガネのような模様がある銀色の猫が3匹飛び出しました。3人が廊下を走り始めると守護霊は1匹ずつ姿を消したのでした。

3人がレイブンクロー塔からさらに2階下に降りた時、もう1つのひっそりとした足音が加わりました。最初に足音を聞きつけたのはハリーでしたがマクゴナガル先生も気づいたようでした。

先生が立ち止まって杖を上げ決闘の体勢を取りながら「そこにいるは誰です?」と言うと「我輩だ」と低い声で答えながら甲冑の陰から姿を現したのはセブルス・スネイプその人でした。

「ハリー・ポッターを見たのか?」とマクゴナガル先生ににじり寄るスネイプに対して先生はハリーが信じられないほど素早く動きました。ハリーはスネイプがその場に崩れ落ちて気絶したに違いないと思ったのですが・・・

スネイプの敏速な盾の呪文にマクゴナガル先生は体勢を崩していました。2人の丁丁発止の呪文のやり取りでハリーはルーナをかばって引き寄せなくてはなりませんでした。

そうこうする内に寝巻き姿のフリットウィック先生とスプラウト先生が駆け付けて来ました。その後ろにはスラグホーン先生が巨体を揺すり喘ぎながら追って来ていました。

「3対1」では到底かなわないと思ったのか?スネイプは一目散に逃げ出し始めました。教室のドアから素早く中に飛び込みマクゴナガル先生、フリットウィック先生、スプラウト先生が後を追いました。

「卑怯者!卑怯者!」
「どうなったの?どうなったの?」

ハリーがルーナを引きずるようにして立たせ教室に駆け込むと3人の先生は割れた窓のそばに立っていました。スネイプは「そこ」から飛び降りたと言うのです。

「それじゃ、死んだ?」

急に現れたハリーを見てフリットウィック先生とスブラウト先生は驚きの叫び声を上げていましたが、マクゴナガル先生は苦々しい表情を浮かべて「死んではいません」と答えたのでした。

何でもスネイプはダンブルドアとは違って杖を持っていたからだそうです。それにご主人様から幾つかの技を学んでいたので死なずに済んだらしいとのことでした。

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アレクト・カローが闇の印に人差し指を押しつけたため今度は兄のアミカス・カローがレイブンクロー塔にやって来ました。そして次に駆け付けて来たのは?ハリーにとっては聞き慣れた声の「あの人」でした。(全3項目)

3-1.アレクト・カローとアミカス・カロー
アレクト・カローの指が闇の印に触れた途端ハリーの額の傷痕が堪えようもなく痛み、次の瞬間ハリーは崖の下に突き出した岩に立っていました。ヴォルデモートは2番目の隠し場所(洞窟)に到着していたのです。

バーンという大きな音でハリーは我に返りました。一瞬自分がどこにいるのかも分らずにハリーは杖を上げましたがアレクト・カローは既に前のめりになって倒れていました。ルーナが失神光線をアレクトに浴びせたのです。

ところがルーナはDAの練習以外つまり実戦で失神呪文を使ったことがなかったため、上で寝ていたレイブンクロー生を起こしてしまったのです。慌てて再び「マント」の中に隠れたハリーだったのでした。

ドアが開いて寝巻き姿のレイブンクロー生がどっと談話室に入って来ました。生徒たちは倒れているアレクトを見て息を呑んだり驚いて叫んだりしていました。すると今度は談話室の扉を激しく叩く音が聞こえて来たのでした。

アレクトの兄アミカスが闇の印が焼けるのを感じたため妹がハリーを捕えたものと思って駆け付けて来たのです。しかしアレクトはルーナの呪文で気を失っているので当然返事をしません。

何とか力ずくで扉を開けようとする兄のアミカスでしたが扉は頑として開きません。ハリーはアミカスが扉を吹き飛ばしてしまう前に失神させるべきだろうか?と迷っていたのですが・・・

その時、扉の向こうで・・・

よく聞き慣れた別の声が聞こえて来たのでした。

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ヴォルデモートの3つ目の分霊箱はレイブンクローの失われた首飾りなのか?そこでどんな形をしているのかをレイブンクローの談話室に行って確かめることにしたハリーだったのですが・・・そこで待ち受けていたものは?(全3項目)

3-1.3つ目の分霊箱は?
改めてハリーが部屋を見回してみるとハリーが見知った顔が沢山いることに気づいたのでした。お陰で3人はしばし本来の目的(分霊箱探し)を忘れるほどでしたが・・・

ハリーの額の傷痕に焼けるような激痛が走りハリーはみんなに背を向けてヴォルデモートの怒りの原因は何なのか?を確かめようとしたのでした。

「必要の部屋」は消え去りハリーは荒れ果てた石造りの小屋の中に立っていました。足下の腐った床板が剥ぎ取られ穴があいたその脇に掘り出された黄金の箱が空っぽになって転がっていました。

ヴォルデモートの怒りの叫びがハリーの頭の中でガンガン響きました。ヴォルデモートがゴーントの小屋に隠しておいた分霊箱がなくなっていることを確認したのです。

当然ネビルを含めたみんなは「手伝うよ」と言ってくれたのですが最後の分霊箱を探さなくてはと焦る一方でロンとハーマイオニーの2人だけと話したいと思う余りハリーは考えをまとめることができませんでした。

そんな焦るハリーにロンが助け舟を出してくれたのでした。僕たちは分霊箱がどこにあるのか?分らないのだし一刻も早く見つけなければならない。だからみんなには探しているものが分霊箱だと言う必要はない。

ハーマイオニーもロンの意見に賛成したのでした。何もかもハリー1人でやることはない。何故なら私たちは何を探すのか?さえまだ分らない状態なんだから、みんなの助けがいると・・・

そこでハリーは「必要の部屋」全体に呼びかけたのでした。ハリーが一声かけると近くにいる仲間に冗談を飛ばしていたフレッドとジョージを含めた全員が話すのを止めて部屋はぴたりと静かになり・・・

部屋の中は緊張したり興奮したりしているように見えたのでした。

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驚きの再会!ヴォルデモートの分霊箱があると判らなければ来ることはなかったのにネビルはハリーがいつかホグワーツに来てくれるものと信じていたのです。そして新しい秘密の通路を抜けてハリーたち3人とネビルが到着した所は?(全3項目)

3-1.ネビル・ロングボトムとの再会
ロンとハーマイオニーを見つけて歓声を上げ2人を抱きしめるネビルを見てハリーは見れば見るほどネビルがひどい姿をしていることに気づかないわけにはいかなかったのでした。

片方の目は腫れ上がって黄色や紫のアザになっていましたし顔には深く抉(えぐ)られたような痕がありました。全体にボロボロで長期間に渡って厳しい生活をしていた様子が即座に判る姿をしていました。

しかし!ネビルはハリーたち3人に会えた喜びを顔一杯に表して顔の傷のことなど一蹴したのでした。こんなの何でもないよと僕なんかよりシェーマスのほうがもっとひどいと・・・

ネビルは手を差し出してハーマイオニーがトンネルに入るのを手助けしました。ロンがその後に続きハリーは結果として「2度」も命を助けてもらったアバーフォースにお礼の言葉を言ったあとトンネルに入ったのでした。

歩き出すとすぐにロンが「この通路」はどのくらい前からあるんだ?とネビルに訊きました。ネビルは「忍びの地図」には載っていないぞと答えたのでした。最近できた通路なんだそうです。

後は互いの情報交換をしながら4人はトンネルを先へと進んだのでした。ネビルは3人の姿をじっくり見ようと後ろ向きに歩きながら3人と話したのでした。

そして4人が到着したのが・・・

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「先生は決して自由ではなかった」ハリーはダンブルドアの呻き声とすがるような言葉を思い出しながらアバーフォースに言ったのでした。あの時のダンブルドアをあなたが見ていたら自由になったなんて言わないはずだ。(全3項目)

3-1.アリアナ、アルバス、グリンデルバルド
ハーマイオニーが「ダンブルドア先生はハリーのことをとても気にかけていました」と言うとアバーフォースは返す言葉で・・・

「おかしなことに兄がとても気にかけた相手の多くは結局むしろ放っておかれたほうがよかったと思われる状態になった」と答えたのでした。それに対してハーマイオニーが「どういうことでしょう?」と問うと・・・

アバーフォースは「気にするな」と言いましたがハーマイオニーは「今言ったことはとても深刻なことだわ!」とさらに「それは妹さんのことですか?」と問い詰めるとアバーフォースはハーマイオニーを睨みつけたのでした。

アバーフォースは出かかった言葉を噛み殺しているかのように唇を動かしましたが堰を切ったように話し出したのでした。何故自分たちはアリアナを隠さなくてはならなかったのか?

何故父パーシバルは3人のマグルを襲ったのか?何故攻撃した理由を口にせずアズカバンで死んでいったのか?何故母ケンドラは死んでしまったのか?その間兄アルバスはどうしていたのか?

そしてアルバス・ダンブルドアとグリンデルバルドが出会ったことで、その結果父パーシバルと母ケンドラが命を懸けて守って来たアリアナが死んでしまったことを・・・

アバーフォースは3人に話して聞かせたのでした。

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鏡の中からハリーを見つめていたブルーの瞳は?ドビーを遣わしてくれたのは?今までは影の存在だった「あの人」の弟が表舞台に躍り出て来たのでした。(全3項目)

3-1.山羊の守護霊と両面鏡
ほぼ1年前ダンブルドアと共に洞窟から帰って来て以来のホグズミード村でした。ところがハリーがロンとハーマイオニーのつかんでいた腕の力を緩めた「その時」に事は起こったのでした。

ギャーッという叫び声が空気を切り裂きました。神経という神経を逆撫でするような声でした。3人が現れたことが引き金になったのだとハリーにはすぐに判ったのでした。

それを合図に「三本の箒」からフードを被ったマント姿の死喰い人が十数人杖を構えて躍り出て来ました。さらに「姿くらまし」もできず死喰い人はハリーたちに吸魂鬼を仕掛けて来ました。

守護霊を創り出したら3人の居場所がたちまち死喰い人たちに知られてしまう。しかし!あとはどうなろうとも吸魂鬼のキスを受けるわけにはいかない。ハリーは杖を上げました。

「エクスペクト パトローナム!守護霊よ、来たれ!」

銀色の牡鹿がハリーの杖から飛び出して吸魂鬼は蹴散らされましたが、死喰い人たちの勝ち誇った叫び声が聞こえて来ました。死喰い人たちの足音がだんだん大きくなって来た。その時・・・

「ポッター、こっちへ、早く!」

「2階へ行け。『マント』は被ったまま。静かにしていろ!」

ハリーは迷わず従いました。3人は開いた扉から中に飛び込みました。背の高い誰かが3人の脇を通り抜けて外に出たあと背後で扉をバタンと閉めました。3人が「マント」を被ったまま2階に上がると・・・

そこにはブロンドの少女の大きな油絵が1枚掛かっていました。少女はどこか虚ろな優しい表情で部屋を見つめていました。下からは3人を助けてくれたバーテンの大きな声が聞こえていました。

バーテンはフード姿の1人に向かって言っていました。お前たちが俺の店の通りに吸魂鬼を送り込んだから俺は守護霊をけしかけたんだ!そう言ったはずだぞ。あいつらはお断りだ!

あれは貴様の守護霊じゃなかった。牡鹿だったと言うとバーテンは怒鳴り返して杖を取り出し守護霊を創りました。杖からは何か大きくて角のある守護霊が飛び出しハイストリート大通りに突っ込んで行きました。

するとその死喰い人は「俺が見たのはあれじゃない」と言いつつも少し自信をなくした口調になりました。結局死喰い人たちは捨て台詞を言って去って行きました。

ハリーがカーテンをきっちりと閉めてから「透明マント」を脱ぎ視線を部屋の中に戻すと少女の絵の真下に小さな長方形の鏡が立て掛けてありました。それはかつてはハリーの名付け親シリウスの持ち物だった・・・

両面鏡でした。

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「僕たちに必要なのは進むことだ」ただ行くだけじゃだめよ。何の計画もないじゃないのと言うハーマイオニーにハリーはきっぱりと言ったのでした。そして3人はホグズミードへと・・・(全3項目)

3-1.最後の隠し場所
確かに日記帳が破壊された時には感じなかった。しかしあれは感じるべき肉体を持たずゴースト以下の存在だったからだ。他の物は安全だ。他の分霊箱は手付かずだ。

しかし!知っておかねばならぬ。確かめねばならぬ。確認のために万全を期すために、それぞれの隠し場所に戻らねばならぬ。わずかの冷静さがヴォルデモートの怒りを鎮めていました。

「湖」「小屋」そして「ホグワーツ」

あくまでも自分が隠した他の場所は大丈夫だと考えるヴォルデモート卿でしたが、昔の不安感が脳裏をかすめたのでした。そこで最初にはまずゴーントの小屋を訪ねることにしたのでした。

次ぎには洞窟そして最後にはホグワーツの隠し場所を確認することにしてヴォルデモートは荒々しく部屋を出て玄関ホールを通り抜けて庭に出ると蛇語でナギニを呼び寄せて・・・

ゴーントの小屋へと向かったのでした。

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「俺様に何と言った?」ヴォルデモート卿の頭の中は怒りと恐れで燃え上がっていました。どうしてあの小僧が俺様の秘密を知ることができたのだ?ついにヴォルデモート卿がハリーたち3人の旅の真の目的を知ることになったのでした。(全3項目)

3-1.ドラゴンはどこへ?
舵を取る手段はありませんでした。もし急に曲がったり空中で回転したりすれば3人とも振り落とされることは判っていました。しかしハリーは不可能と思われた脱出ができたことへの感謝の気持ちが圧倒的に強かったのでした。

5分ほども経つとハリーはドラゴンが3人を振り落とすのではないか?という恐れを少し忘れることができたのでした。そうなると次には早くも他のことが心配になって来たのでした。額の傷痕が疼くような気がしたのです。

ハリーたちがレストレンジ家の金庫を破ったことがヴォルデモートの知るところとなるのに「どのくらい?」かかるのだろう。グリンゴッツの小鬼たちは「どのくらい?」急いでベラトリックスに知らせるのだろう?

「どのくらい?」経ってから盗まれた品物が何なのか?に気がつくのだろう?そして金のカップがなくなっていると知ればヴォルデモートはついに気づくだろう。

ハリーたちが分霊箱を探し求めていることに・・・

ドラゴンは当初ひたすら高く飛び上がり冷たい薄雲が漂うほどの上空にまで達しましたが、やがて探しているものが見つかったらしく見る見る内に景色が大きくなって深い緑の山々と幾つかの湖が見えて来ました。

ドラゴンが水を求めて小さな湖の1つに的を絞り込んで着陸しようとした時にハリーの号令で3人は湖に飛び込みドラゴンが着陸したのとは反対側の岸を目指して泳ぎました。

やっと岸に着いた時には3人とも水を滴らせ息を切らしながら疲労困憊して草の上にばったり倒れたのでした。しかしハリーは杖を抜いて、いつもの保護呪文を周囲に張り巡らせたのでした。

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