ヴォルデモートの「分霊箱」とダンブルドアの個人教授(4)(シリーズ最終回)

ダンブルドア自身が呼びかけた最後の個人教授ではヴォルデモート卿が校長室を訪ねて来た時の光景を見せたのですが、自分の記憶を「何故?最後の授業の最後の最後に見せたのか?」と云えば「そこ」にはヴォルデモートの分霊箱の最後の隠し場所を明らかにするためのヒントが含まれていたのです。(全3項目)

3-1.四度目の授業でハリーが見た光景
トム・リドルことヴォルデモート卿が7年生になると首席で監督生しかも学校に対する特別功労賞の経歴を持つということでスラグホーン先生を含めた何人かの先生方はトム・リドルに魔法省への入省を勧めたのでした。

ところがトム・リドルは当時のホグワーツ校長ディペットに近づき卒業後も教師として学校に残れないかとの意志を示したのでした。トム・リドルが希望していた教職は「闇の魔術に対する防衛術」でした。

ところがダンブルドアの助言もあってディペット校長が「まだ若すぎるから」という理由で断るとヴォルデモートが就職した先は意外にもボージン・アンド・バークスという店だったのです。

それを聞いたトム・リドルを賞賛していたホグワーツの教師たちは「あんな優秀な魔法使いが店員とは!」と口を揃えて惜しんでいたのですがヴォルデモートは単なる使用人の1人に留まりはしなかったのでした。

丁寧な物腰の上にハンサムで賢いヴォルデモートは就職した「その店」で稀有な才能を発揮して、やがて強い魔力のある珍しい品物を手放して店に売るよう説得するという仕事を任されるようになったのでした。

そしてそんな顧客の1人にヘプジバ・スミスという老女がいたのでした。

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ヴォルデモートの「分霊箱」とダンブルドアの個人教授(3)(4回シリーズ)

ダンブルドアは「この記憶」こそが自分とハリーにとって一番重要なものだと言っていたのですが、実際に見てみると「その記憶」には記憶を差し出した本人が手を加えていたのです。どうして記憶を修正したのか?そして「その事態」を受けてダンブルドアがハリーに出した課題とは?(全3項目)

3-1.三度目の授業でハリーが見た光景
クリスマス休暇が終わった直後に行われたダンブルドア校長の三度目の授業でハリーが見た光景はトム・リドルが自分の母メローピーの兄で伯父にあたるモーフィン・ゴーントに会った時の光景でした。

ホグワーツに入学したトム・リドルは父親が学校に入った痕跡を探し出すためにトロフィー室に置かれた盾や監督生の古い記録さらには魔法史の本に至るまで探しましたが全て徒労に終わったのでした。

父親がホグワーツ魔法魔術学校に一度も足を踏み入れていないという事実をついにトム・リドルは受け入れざる負えない状況に追い込まれたのでした。何故トム・リドルが父親が魔法使いで母親が魔女ではないと・・・

考えたのか?と云えばそれは人間の恥ずべき弱みである「死」に屈した自分の母親が魔女であるはずがないと考えていたからでした。そこでトム・リドルは今度は軽蔑していた母親の家族を調べ始めたのでした。

トム・リドルには「マールヴォロ」という自分のミドルネームしか手がかりがありませんでした。魔法族の家系に関する古い本をつぶさに調べトム・リドルは16才の時にスリザリンの末裔が生きていることを突き止めたのでした。

そこでトム・リドルは毎年夏に戻っていた孤児院を抜け出しリトル・ハングルトンのゴーントの家を訪ねて行ったのでした。そしてそこでトム・リドルが見た光景は目を覆いたくなるほどの悲惨なものだったのです。

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ヴォルデモートの「分霊箱」とダンブルドアの個人教授(2)(4回シリーズ)

兄のモーフィンと父親のマールヴォロがアズカバンに送られたため自由の身になったメローピーは念願を果たしてトム・リドルと結婚することができたのでした。ところが2人の結婚生活はわずか数ヵ月で破綻してしまったのです。どうして?2人の間に何が起こったのか?そしてトム・リドルを産んだ直後にメローピーは?(全3項目)

3-1.二度目の授業でハリーが見た光景
ダンブルドア校長の二度目の個人教授でハリーが見た光景はホグワーツに入学する直前のトム・リドル後のヴォルデモート卿をダンブルドアが当時トム・リドルが住んでいた孤児院を訪れた時のものでした。

「愛の妙薬」を使って自分の思いを遂げトム・リドルと結婚したメローピーだったのですが、やはり薬を使うことを辞めた後にはトム・リドルはメローピーを棄て両親が住むリトル・ハングルトンに戻って行ったのでした。

メローピー・リドルは1人ロンドンに取り残され孤児院でトムを産んだ直後に死んでしまったのでした。父親のトム・リドル・シニアは一度も息子の消息を探さなかったためトム・リドルは生まれた孤児院で育ったのでした。

そこへトム・リドルが魔法使いであること。さらにはホグワーツ魔法魔術学校への入学を勧めるためにダンブルドアがトム・リドルがいた「その」ロンドンの孤児院を訪れたというわけなんですよね。

ダンブルドアはまずトム・リドル本人に会う前に孤児院に勤める職員の1人ミセス・コールと会って、トム・リドルの生まれてから現在に至るまでの間に孤児院で起こったトム・リドルに関する数々の摩訶不思議な逸話を・・・

聞かされることになったのでした。

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ヴォルデモートの「分霊箱」とダンブルドアの個人教授(1)(4回シリーズ)

さて!12月31日が誕生日ということで今年最後の週はトム・リドルことヴォルデモート卿に特化した内容をお届けすることにします。今回はハリー6年生の時に実施された個人教授でダンブルドア校長が「どのようにして?」ヴォルデモートの分霊箱に関する情報を与えていったのかを改めて検証してみたいと思います。(全3項目)

3-1.最初の授業でハリーが見た光景
ハリーは4年生と5年生の時に「憂いの篩」を使って他人の過去の記憶を覗き見たことがありました。しかしいずれも記憶の持ち主に許可を得ずに見てしまったため思わぬ事態を招くことにもなってしまったのでした。

そして今回ダンブルドア校長の個人教授では初めて記憶の持ち主に許可を得て過去のヴォルデモート卿に関する数々の情報を享受することになったのでした。そして最初の授業で得たヴォルデモート卿に関する情報とは?

それは魔法法執行部に勤めていたボブ・オグデンの記憶でした。オグデン氏が昔ヴォルデモート卿の祖父であるマールヴォロ・ゴーントと息子のモーフィンそれに娘のメローピーが住むリトル・ハングルトンの家に・・・

モーフィン・ゴーントがマグルを襲って魔法法を破ったという事実があったかどうか?を確認するためにオグデン氏がリトル・ハングルトンのゴーント家の家を訪れた時の記憶だったのです。

そこでハリーが見た光景とは?

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前の巻でさりげなく出ていた人たち(4)(シリーズ最終回)

不死鳥の騎士団の創立メンバーはディーダラス・ディグル、エルファイアス・ドージ、ハグリッドにダンブルドア校長の弟のアバーフォースなどが今も生き残っていますが、再結成後の騎士団は結構大人数だったのでハリーも全員の顔と名前を一致させるのは至難の技だったというわけなんですよね。(全4項目)

4-1.エルファイアス・ドージ
「この人」の場合、他の人物とは少々登場のしかたが違うと云うか?初登場時には本人の実物があるのですが、残念ながらハリーとは会話らしい会話がなくて大変影の薄い初登場シーンということになっているんですよね。

エルファイアス・ドージは不死鳥の騎士団上巻83ページで不死鳥の騎士団の先発護衛隊の1人としてプリベット通り4番地を訪れています。そのため「9人の中の1人」だったため印象が薄かったというわけなんですよね。

そして次にエルファイアス・ドージが登場したのは第7巻「死の秘宝」上巻27ページから始まる「日刊予言者新聞」のアルバス・ダンブルドアの追悼文での登場でした。さらに直後のリータ・スキーターの著作の・・・

「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」の折り込み広告の中にもちらりと名前が登場しています。そしてようやくエルファイアス・ドージとハリーの会話が成り立ったのはビルとフラーの結婚式の時で・・・

死の秘宝上巻219ページでハリーはパーティ会場で1人ポツンと座っているエルファイアス・ドージを見かけて声を掛けているんですよね。何せ前述の5年生の時に1回会っただけだったので思い出すのに・・・

時間がかかったというわけなんですよね。

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前の巻でさりげなく出ていた人たち(3)(4回シリーズ)

こうしてローリングさんが先の巻で活躍する人物をそっと忍ばせておくため読者の人たちは「この人も次の巻で再登場して活躍するのでは?」と深読みをし過ぎてしまって思わぬ騒動になってしまうこともあるようです。そのためローリングさんが慌てて強く否定しなければならないことになってしまうことも・・・(全4項目)

4-1.ルーファス・スクリムジョール
さて!言わずもがなの復活したヴォルデモート卿を1年間放置していたため魔法界の人々の怒りは頂点に達し辞職に追い込まれたコーネリウス・ファッジに代わって魔法大臣に就任したのが「この人」でした。

この人についても第6巻「謎のプリンス」が出た直後に取り上げているんですが、第5巻「不死鳥の騎士団」で一度だけ名前が登場しているんですよね。それは上巻の199ページでルーピンとトンクスが・・・

「スクリムジョールのことで、何か言いかけていたね?」

「あ・・・うん・・・あのね、私たち、もう少し気をつける必要があるってこと。あの男、キングズリーや私に変な質問するんだ」

ハリーポッター・シリーズではよくあるパターンなんですが、本格初登場時に印象がいいと後々ロクなことにならないんですよね。ルーファス・スクリムジョールもその例に漏れませんでした。

マグルの首相に最初に会った時にもてきぱきと話を進めて「この人は前大臣よりかなりできる!」と私は素直にそう思いました。実際ダンブルドア校長も就任直後にハリーに意見を求められた時にこう言っているんですよね。

謎のプリンス上巻92ページで「確かに能力はある。コーネリウスよりは意思のはっきりした強い個性を持っておる」と言っています。さらに新大臣は「行動派の人間で人生の大半を闇の魔法使いと戦って来た」ので・・・

新魔法大臣ルーファス・スクリムジョールは決してヴォルデモート卿を過小評価はしていないとダンブルドアはハリーに言ったのでした。実際新しい局を設置してウィーズリーおじさんを抜擢したりと・・・

「前大臣とは違うぞ!」という所を見せてくれましたが、無実の人間を誤認逮捕した挙句にアズカバンに収監してしまうなどの失態を起こしてしまったり「選ばれし者」ハリーに魔法省に足を運んでもらって・・・

魔法省のイメージアップを図ろうとしてハリーに不信感を抱かせてしまったりした挙句に約1年という極めて短い在任期間の後にクーデターを起こされた末に殺されてしまったのでした。

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前の巻でさりげなく出ていた人たち(2)(4回シリーズ)

今週は以前の巻でさりげなく登場していて後に大活躍したり出番が「グッ!」と増えた人たちを紹介しています。今日紹介するのは第5巻「不死鳥の騎士団」で出番がドッと増えた人2人と最初と最後の巻でインパクト強く登場した2人をそれぞれ取り上げています。(全4項目)

4-1.アラベラ・フィッグ
昨日の記事でもチラリと名前が出ましたが「この人」もシリウスと並んで相当有名な人ですよね。まずは賢者の石の37ページで近所に住む猫好きの変わり者のばあさんとして名前のみが登場しています。

ダーズリー一家が家を留守にする時にハリーを預かっているのですが、家中キャベツの匂いがするし今まで飼っていた猫の写真を全部無理やり見せるのでハリーはその家とばあさんが大嫌いだったのでした。

しかし直後の51ページでペチュニア叔母さんとダドリーが9月から入学することになっている学校の制服を買うため、2人がロンドンに行って預けられた時にはハリーはテレビを見ることを許されたばかりではなく・・・

チョコレート・ケーキを一切れ貰うなど待遇は以前と比べるとかなり改善されたのでした。しかしその後はハリーがホグワーツに入学してハリーがプリベット通り4番地に滞在するのは夏休み期間中の・・・

短い間のみとなったのでハリーがフィッグばあさんに預けられることもなくなっていたのでした。ところがヴォルデモート復活を受けてのハリー5年生の夏休みになると突如としてフィッグばあさんは・・・

第4巻「炎のゴブレット」下巻541ページ(携帯版975~976ページ)ではダンブルドアがシリウスに「昔の仲間に警戒体制を取るよう伝えて欲しい」と言っているメンバーの1人として名前が挙げられているんですよね。

この時読者の間で「このアラベラ・フィッグというのはプリベット通り4番地の近所に住んでいる猫好きで変わり者のフィッグばあさんと同一人物なのか?」ということで話題になり原作者のローリングさんが・・・

読者の疑問に答える形で「同一人物です」と認めたというわけなんですよね。

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前の巻でさりげなく出ていた人たち(1)(4回シリーズ)

ハリーポッター・シリーズでは当初は名前だけの登場だったものが後に本人が本格登場して大活躍したり重要な役目を果たすというケースが数限りなくあるので、今週はそういった人たちを掻き集めて紹介してみたいと思います。まあ中には重要な役割を果たさない人もいますけどね。(全4項目)

4-1.シリウス・ブラック
まあ「その手」の最初の最たる人物といっていいんでしょうね。第1巻「賢者の石」の冒頭章でハグリッドが巨大な空飛ぶオートバイに乗ってハリーをプリベット通り4番地に連れて来た時にダンブルドアが・・・

「いったいどこからオートバイを手に入れたのか?」と訊いたのに対して「ブラック家の息子のシリウスに借りた」と答えた時に名前が登場しているというわけなんですよね。そしてハリーが3年生になった時に・・・

アズカバンの囚人267ページ(携帯版295ページ)ではハグリッドが当時の状況を説明していますね。ハグリッドが壊れた家からハリーを連れ出した直後にシリウスは「その」オートバイに乗って現れたんだそうです。

そしてシリウスはハグリッドに「僕が名付け親だから僕が育てる」と言ったそうなんですが、ハグリッドはダンブルドアが叔父さんと叔母さんの所に連れて来るように言われているとシリウスに告げると・・・

シリウスは当初は何やら文句を言っていたとのことでしたが、結局諦めるとハリーを届けるのに自分のオートバイを使ってくれと言ったんだそうです。そのためプリベット通りでダンブルドアとハグリッドは・・・

前述のようなやり取りになりましたしハグリッドがプリベット通りに到着するのが遅れたのはゴドリックの谷でシリウスと話していたからというわけなんですよね。

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ホグワーツの戦い(4)(シリーズ最終回)

ヴォルデモート卿が生きている限りハリー・ポッターは決して死なない。ハリーが閉心術を完璧に習得していたためヴォルデモートは最後の最後まで「このこと」を知らずに死んでいったのでした。全てはヴォルデモートが1才のハリーを襲った時から始まっていたのです。(全3項目)

3-1.ヴォルデモート卿の誤算
ナルシッサ・マルフォイの嘘の「死んでいます!」宣言に端を発したボタンの掛け違いはこの後ヴォルデモート卿にとっては予想外の展開を次から次へと引き起こすことになっていったのでした。

ヴォルデモート卿にとって誤算だったのはハリーの遺体を見て嘆き悲しむ者は多数いたのにヴォルデモート卿の姿を見て恐れたり、たじろぐ人が全くいなかったことでしょうね。ロン、ハーマイオニーに・・・

ジニーの叫び声を引き金にして生存者たちが義に奮い立ちヴォルデモートがかけた沈黙呪文を何度も破るので、ヴォルデモートはその都度沈黙呪文を掛け直して人々を黙らせなくてはならなかったのでした。

挙句の果てには無謀にもヴォルデモート卿に対して攻撃を仕掛けて来る者が現れたのでした。それはネビル・ロングボトムでした。ヴォルデモートは杖もなく空っぽの両手を握り締めているネビルに対して・・・

「お前は気概と勇気のある所を見せた」とねぎらいとも思える言葉を掛けた後ネビルに「お前は純血で高貴な血統の持ち主だから貴重な死喰い人になれる」と自分の配下に加わるようにと言ったのでした。

しかし!そんなヴォルデモートに対してネビルは「地獄の釜の火が凍ったら仲間になってやる」と高らかに拒否宣言をしたのでした。さらに「ダンブルドア軍団!」と叫んでアルバス・ダンブルドアに・・・

前校長のダンブルドアに死後も変わらぬ恭順の意を誓うことを表明したのでした。ヴォルデモートは愚かにも自分に逆らい続けるのならネビルが「どういうことになるのか?」を見せつけてやると言って・・・

「ホグワーツに組分けは要らなくなる」と称してネビルの頭に「組分け帽子」を無理やり被せて帽子に火を点けたのですが・・・

それが戦闘再開の合図になったのでした。

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ホグワーツの戦い(3)(4回シリーズ)

死喰い人たちには明確な指示を与えておいた。ポッターを捕えよ。そして奴の友人たちを殺せと。多く殺せば殺すほどいいと。そして自分の講じた措置と命令が効を奏してハリー・ポッターは命を差し出しにヴォルデモート卿の御前に姿を現したと思ったら・・・(全3項目)

3-1.吸魂鬼を目の前にしても・・・
フレッド・ウィーズリーが死んだ。

世界の終わりが来た。それなのに何故戦いを止めないのか?何故戦う者全員が武器を捨てないのか?心は奈落の底へと突き落とされハリーは吸魂鬼を目の前にしても守護霊を創り出すことができなかったのでした。

しかし!その時銀色の野うさぎに猪(いのしし)に狐(きつね)がハリーたち3人の頭上を越えて舞い上がったのでした。守護霊を出し続けながらハリーたちのそばに立ったのはルーナとアーニー・マクミランと・・・

シェーマス・フィネガンの3人でした。かつてダンブルドア軍団でハリーが守護霊の創り方を教えたメンバーの内の3人だったのです。ルーナはハリーを励ますように「何か幸せなことを考えて」と言ったのでした。

ルーナに励まされてハリーは今までこれほどまでに大変な思いをしたことはないというほどに気力を振り絞り杖先から銀色の牡鹿を飛び出させたのでした。100体を越える吸魂鬼は雲散霧消したのでした。

ハリーは一瞬自分はロンとハーマイオニーを危険な罠に引き込もうとしているのではないか?と迷いましたが、ロンに促されてハリーは暴れ柳の下の入口からトンネルに体を押し込んだのでした。

そして3人はヴォルデモートの待つ「叫びの屋敷」へと向かったのでした。

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ホグワーツの戦い(2)(4回シリーズ)

ハリーはヴォルデモートの分霊箱を探し出すために必要に迫られてホグワーツ入りしたのですが、当然「そのこと」を知らない他の生徒たちは「どうしたのか?」と云えば、事はハリーが大広間に入った時に起こったのでした。その出来事とは?(全3項目)

3-1.不死鳥の騎士団にダンブルドア軍団
マクゴナガル先生は自分の寮の生徒を起こすためにグリフィンドール塔に向かいハリーとルーナは仲間が待つ「必要の部屋」に戻って来ると、そこには部屋を出る時以上に大勢の生徒や卒業生たちがいて・・・

部屋は満杯になっていたのでした。キングズリー・シャックルボルトにリーマス・ルーピンさらにはウィーズリー夫妻もハリーを見上げていたのでした。さらにオリバー・ウッドにケイティ・ベルそして・・・

アンジェリーナ・ジョンソンにアリシア・スピネットなどのハリーのかつてのクィディッチのグリフィンドール・チームのメンバーも大挙して戦いに参加するべく集まって来ていたのでした。

ハリーが「みんなどうやって集まって来たの?」と訊くと、フレッドが自分たちがダンブルドア軍団の他のメンバー全員に知らせてDAが不死鳥の騎士団にも知らせて雪だるま式に人が増えたんだそうです。

ジョージが「何から始める?」「何が起こっているんだ?」と訊くのに対してハリーが「小さい子たちを避難させている。全員が大広間に集まって準備している」と言った後に「僕たちは戦うんだ」と言うと・・・

ウオーッという声が上がって「必要の部屋」にいた大半の人たちがハリーの前を走り過ぎて手に手に杖を抜き大広間へと向かったのでした。ルーナもディーン・トーマスに声をかけられて一緒に大広間に向かったのでした。

ルーナは唯一の家族で父親のゼノフィリウス氏が投獄されていて止める人がいなかったので戦いに参加したのですが、ジニーは両親のウィーズリー夫妻と長男のビルに「まだ16才で未成年だから」という理由で・・・

ルーピンの提案で「必要の部屋」に残ることになったのでした。

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ホグワーツの戦い(1)(4回シリーズ)

さて!今週は第7巻「死の秘宝」のそしてハリーポッター・シリーズのクライマックスシーンであるホグワーツの戦いを改めて振り返ってみたいと思います。死喰い人とホグワーツの防衛隊そしてハリーとヴォルデモートが雌雄を決するために対決した戦いはレイブンクロー寮の談話室でマクゴナガル先生とハリーが出会った所から始まったのでした。(全3項目)

3-1.開戦のきっかけを作ったのは?
ホグワーツの戦いが始まる一番最初のきっかけは何と云ってもレイブンクロー寮の談話室でハリーとマクゴナガル先生が出会ったことでしょうね。ハリーは当初は可能性は低いのでは?と思ったものの・・・

ヴォルデモートがホグワーツに隠した分霊箱の手がかりが他に見当たらなかったため、取り合えずルーナと共にレイブンクローの髪飾りを見に行くことにしたのでした。ところがそのレイブンクロー寮の談話室に・・・

死喰い人のアレクト・カローがいたのです。その結果「どうやらヴォルデモートがホグワーツに隠した分霊箱はレイブンクローの失われた髪飾りらしい」との結論を出すこともできたというわけなんですよね。

一緒にレイブンクロー寮の談話室に入って来た兄のアミカス・カローがマクゴナガル先生に唾を吐きかけたため激怒したハリーが「透明マント」を脱ぎ捨ててアミカスに「磔の呪い」をかけたのでした。

「マクゴナガル先生、ヴォルデモートがやって来ます」
「あら、もうその名前を言ってもいいの?」

ハリーに続いて「2人目の反逆者」のルーナ・ラブグッドが突如として現れたので狼狽するマクゴナガル先生だったのですが、気持ちを落ち着かせてハリーが「ダンブルドアの命令で動いている」と聞くや・・・

マクゴナガル先生はハリーがその何か(分霊箱)を探している間は学校を守りましょうと言って、未成年の生徒を避難させるべく動き出したのでした。こうして戦いの火ぶたは切って落とされたというわけなんですよね。

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守護霊(後編)

ハリーが守護霊の呪文を「どのような場面で?どう使ったのか?」は昨日お伝えしましたが、この呪文には吸魂鬼を追い払う以外にも使い道や用途があるみたいですね。不死鳥の騎士団のメンバーはどう使ったのか?セブルス・スネイプはどう使ったのか?(全3項目)

3-1.それぞれの登場人物の守護霊
ルーピン先生がハリーの課外授業の冒頭でも説明していたように、守護霊の姿というのは個々の魔法使いや魔女によって違った形になって来るというわけなんですよね。それが個人を特定できることにも繋がるわけです。

不死鳥の騎士団下巻291~292ページではチョウ・チャンの守護霊が「白鳥」で、ハーマイオニーが「カワウソ」だということが明らかになっていますね。DAの他のメンバーの守護霊については不明となっています。

さらに死の秘宝下巻311ページではマクゴナガル先生の守護霊が「猫」だということが明らかになっていますね。これについてはマクゴナガル先生は「動物もどき」でトラ猫に変身するので当然でしょうね。

そして死の秘宝下巻391ページではロンの守護霊が「テリア」だということが明らかになっています。

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守護霊(前編)

今週の前半は吸魂鬼を取り上げたので後半の今日と明日は「この魔法」を紹介してみることにしました。3年生の時にリーマス・ルーピンから守護霊の呪文を習って以来、要所要所で使う機会があったハリーだったのですが余裕がある時もあれば追い込まれてから使う時もあったというわけなんですよね。(全2項目)

2-1.そもそも守護霊とは?
第3巻「アズカバンの囚人」つまり3年生の時にハリーはリーマス・ルーピンから指導を受けて「守護霊の呪文」を習得するわけなんですが、ルーピン先生の説明によるとそもそも守護霊とは?

守護霊とは希望、幸福、生きようとする意欲などの一種のプラスのエネルギーで吸魂鬼はまさにそれを貪り食って生きるのだそうです。しかし守護霊は本物の人間なら感じる絶望というものを感じることができない。

そのため吸魂鬼は守護霊を傷つけることができないのだそうです。その守護霊が吸魂鬼との間に立って盾になってくれるのだそうです。ただ「この呪文」は極めて高度な術で大人の魔法使いでさえ・・・

この魔法は5年生で受ける「ふくろう試験」のレベルを遥かに越えるものなので、果たして3年生のハリーに習得できるのかどうか?ルーピン先生は不安の言葉を口にしたのでした。そして守護霊を創り出すには・・・

何か1つ一番幸せだった想い出を渾身の力で思いつめた時に初めて「この呪文」が効くのだそうです。さらに守護霊の姿というのは創り出す魔法使いによって1人1人姿が変わるとのことでした。

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吸魂鬼(後編)

人々の心に絶望と恐怖を撒き散らしている邪悪そのものの存在の彼らなのですが「1つ」だけいいことをしてくれたのでした。リトル・ウインジングでハリーとダドリーを襲ったのですがダドリーの心境に驚くべき変化をもたらしたのは吸魂鬼に襲われたからだったのでした。(全3項目)

3-1.ヴォルデモートの復活が明らかになった後は・・・
ハリー5年生の学期末には魔法大臣コーネリウス・ファッジを筆頭に大勢の魔法省の関係者各位が目撃してヴォルデモート卿の復活が明らかになったのでした。この事態を受けて吸魂鬼はアズカバンを放棄して・・・

ヴォルデモート卿に組みすることとなったのでした。そのため吸魂鬼はイギリス全土に活動範囲を広げ7月だというのにイギリスは季節外れの冷たい霧に覆われることになってしまったのでした。

そのためハリー16才の誕生日パーティの時も招待客のリーマス・ルーピンの話は「吸魂鬼の襲撃事件がまた幾つかあった」という話題で口火が切られたのでした。さらに9月になって学校が始まっても・・・

ブリンス上巻333ページではハーマイオニーの元に届いた「日刊予言者新聞」にはスタン・シャンパイク逮捕のニュースと一緒に吸魂鬼の襲撃が増えているという記事が載っていたようですし・・・

プリンス下巻193ページではロンが「吸魂鬼と取り組む最善の方法について」というレポートの宿題が「闇の魔術に対する防衛術」の科目で出されていたのでした。さらにヴォルデモートと死喰い人が・・・

クーデターを起こして魔法省を乗っ取ると・・・

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吸魂鬼(前編)

先回の記事で魔法界の刑務所アズカバンを紹介したので、それに関連して今日と明日の2日間はその施設の看守をしているという「この生き物」を取り上げてみようと思います。何故ハリーに対しては他の人とは段違いの影響力を与えるのか?またそれに打ち勝つのには何をしたらいいのか?ルーピン先生が教えてくれたのでした。その方法とは?(全3項目)

3-1.そもそも吸魂鬼とは?
当然初登場した第3巻「アズカバンの囚人」の242ページ(携帯版267ページ)でルーピン先生が詳しく説明していますね。吸魂鬼は地上を歩く生物の中では最も忌まわしい生き物の1つなんだそうです。

最も暗く穢れた場所にはびこり凋落と絶望の中に栄え平和や希望さらには幸福を周囲の空気から吸い取ってしまうそうです。マグルでさえ吸魂鬼の姿を見ることができなくとも存在を感じ取ることはできるのだそうです。

吸魂鬼に近づき過ぎると楽しい気分も幸福な想い出も全て一欠けらも残さず吸い取られてしまい、やろうと思えば吸魂鬼は相手を貪(むさぼ)り続け最後には吸魂鬼自身と同じ状態にすることができるのだそうです。

邪悪な魂の抜け殻すなわち心に最悪の経験しか残らない状態にできるのだそうです。そのためアズカバンは海の彼方の孤島に立つ要塞なのですが囚人を閉じ込めておくのにには周りが海で囲まれていなくても・・・

壁がなくてもいいのだそうです。囚人の全員が自分の心の中に閉じ込められているので数週間もすれば気が狂ってしまうし、長期間吸魂鬼と一緒にいれば魔法使いは力を抜き取られてしまうのだそうです。

それに当然と云えば当然のことなんですが数が多くなればなるほど抵抗するのも難しくなるのだそうです。

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魔法使いの監獄アズカバン(後編)

これまでは誰も脱獄したことがないと言われて来たアズカバンだったのですが、ハリーがホグワーツに入学してからのわずか数年間で初めて脱獄する者が現れたり新たに明らかになったりしたのでした。アズカバンにとってハリーは疫病神なのか?それとも囚人の身柄を拘束する方法に問題があるからなのか?(全3項目)

3-1.バーティ・クラウチ・ジュニアの場合
そんなわけでシリウスがアズカバンを脱獄できたのも無実だったということや未登録の動物もどきだったということ。さらには魔法大臣コーネリウス・ファッジが持って来た「日刊予言者新聞」の記事の写真に・・・

ピーター・ペティグリューことワームテールの姿を見かけたことなど様々な要因と偶然が重なったからこそ実行を可能にできたというわけなんですが、それではバーティ・クラウチ・ジュニアの場合はと云えば・・・

クラウチ夫人は自分の余命が「あとわずか」だということを判っていました。そこで夫に最期の願いとしてアズカバンに収監されている息子を助け出して欲しいと言ったのでした。夫のクラウチ氏は承諾したのでした。

妻の願いを受け入れたクラウチ氏はその夫人を伴ってアズカバンに息子を訪ねたのでした。そして息子と母はポリジュース薬を使って入れ替わったのでした。息子が母の姿になり母が息子の姿になったのです。

吸魂鬼は目が見えません。健康な者が1人と死にかけた者1人がアズカバンに入るのを感じ取りました。そして健康な者が1人と死にかけた者1人が出て行くのも感じ取ったのでした。クラウチ氏は他の囚人が・・・

独房の戸の隙間から見ている場合のことを考えて息子に妻の姿を取らせたのでした。こうしてクラウチ夫人は息子の姿のままでアズカバンで生涯を終え息子の姿のままで埋葬されたのでした。

シリウスがアズカバンからの最初の脱獄者だと思われていたのですが、実はバーティ・クラウチ・ジュニアが最初の脱獄者だったというわけなんですよね。

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魔法使いの監獄アズカバン(前編)

先週の後半からハリーポッター・シリーズに登場する建物や建造物を紹介してきましたが、最後にお届けするのは個人の家ではなく魔法界の刑務所とも云える「この」魔法施設です。ハリーがアズカバンのことを知ったのは2年生の時だったのですが、それは意外と云えば意外な人物からだったのでした。(全3項目)

3-1.ハグリッドは・・・
ハリーはひょっとしたらホグワーツ卒業後に「後学のために」あるいは仕事の都合上の関連で行ったことがあるかも?しれませんが、ロンにとってもハーマイオニーにとっても生涯に渡って縁のない施設というわけなんですよね。

しかしハグリッドはハリーたちが2年生の時にマグル出身の生徒が相次いで襲われるという事件が起きたことを受けて、魔法大臣コーネリウス・ファッジが「何か手を打ったという印象を与えないと」ということで・・・

短い期間でしたがアズカバンに収監されたことがあるんですよね。後にハリーたちが3年生になってからハーマイオニーが遠慮がちに「恐ろしい所なの?」と訊くとハグリッドは入った時の状況を涙ながらに説明したのでした。

当然吸魂鬼のお陰で昔の忌まわしい出来事ばかりが頭に浮かぶのだそうです。気が狂うかと思ったんだそうです。そしてしばらくすると自分が誰なのか?さえ分らなくなるのだそうです。そして生きる気力さえ無くして・・・

眠っている内に死んでしまいたいとさえ思うようになるのだそうです。そしてそれからはハグリッドは法律を破ることがとても恐ろしくなったんだそうです。話し終わった後ハグリッドは再び目から涙を溢れさせながら・・・

3人に「俺は2度とアズカバンに戻りたくない」と言ったのでした。ハグリッドにして「まさかアズカバンじゃ?」と言わしめるほどの恐ろしい監獄というわけなんですよね。

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