ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(11)(12回シリーズ)

武装解除の術でダンブルドアから杖を奪うことに成功してダンブルドアを丸腰にすることができたドラコだったのですが、他ならぬそのダンブルドア自身にいくら促されてもドラコは「死の呪文」を唱えようとはしなかったのでした。ただただ時間が過ぎて行くばかりだったのです。(全3項目)

3-1.天文台の塔の屋上で・・・
ダンブルドアは天文台の塔の屋上の防壁を乗り越え箒から降りました。ハリーもすぐにダンブルドアのそばに降りて周囲を見回しましたが人影もなく城の内部に続く螺旋階段の扉も閉まったままでした。争った形跡もなく・・・

何故「闇の印」が打ち上げられたのか?皆目見当がつきません。するとダンブルドアは微かなしかしはっきりとした声でハリーに「セブルスを起こして来るのじゃ」と言ったのでした。ところが螺旋階段の扉の向こうから・・・

誰かが走って来る足音が聞こえて来たのです。ハリーが振り返るとダンブルドアは退却せよと身振りで示していたので、ハリーは杖を構えながら後退りしたのでした。すると扉が勢いよく開いて誰かが飛び出して叫んだのです。

「エクスペリアームス!武器よ去れ!」

ハリーはたちまち体が硬直して動かなくなり口を利くこともできなくなりました。どうしてこんなことになったのか?ハリーには分りませんでした。聞こえた呪文(エクスペリアームス)ではそんなことにはならないはずなのに?

その時「闇の印」の明かりでダンブルドアの杖が防壁の端を越えて行くのが見えたのです。ダンブルドアが無言でハリーを動けなくしたのです。その術をかける一瞬のせいでダンブルドアは自分を護るチャンスを逃がしたのです。

そしてダンブルドアは・・・

「こんばんは、ドラコ」

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(10)(12回シリーズ)

一度ならずも二度までも「修理するのは不可能なのでは?」と思ったドラコだったのですが、ついに努力が実を結んで「姿をくらますキャビネット棚」を直すことに成功したのです。そしてドラコがキャビネット棚を直したのと同じ日の夜にハリーとダンブルドアはヴォルデモートの分霊箱が隠されているという・・・(全3項目)

3-1.歓声を上げていたのは?
スリザリン寮生にしてみれば「ハリー・ポッターがドラコ・マルフォイに血みどろの重傷を負わせた!」というニュースが1週間も経たない内に「ハリー・ポッターがジニー・ウィーズリーと付き合っている」という噂に・・・

いとも簡単に差し替えられてしまったのは憤懣やるかたない思いだったでしょうね。しかしドラコにしてみればハリーが恋に浮かれている間に「今度こそキャビネット棚を修理しなくては!」と思ったのではないでしょうか?

ダンブルドアから「できるだけ早く校長室に来て欲しい」という知らせが届いたため、ハリーは談話室を出て校長室に向かって急いでいたのです。すると悲鳴と衝撃音が聞こえて来たのでハリーが足を止めて耳を澄ますと・・・

ハリーが杖を構えて音に向かって駆け出し廊下の角を曲がると、そこにはトレローニー先生が大の字になって倒れていたのです。ところが驚くことにそこは「必要の部屋」の前だったのです。トレローニー先生はハリーが・・・

「必要の部屋」を口にするとそわそわして「生徒が知っているとは知らなかった」と言ったのでした。何でもシェリー酒の空き瓶を部屋に隠そうとしたら先客がいてその人物に放り出されたようなのです。そこでハリーは・・・

ハリーが「誰がいたのですか?」と訊くとトレローニー先生は有体に言えばスラグホーンのクリスマス・パーティの時と同様に酩酊状態だったため部屋にいた人物が誰だったのか?は分らないという状況だったのです。しかし!

それでも「その人物は男でしかも歓声を上げていた」ということは判ったようです。そこでハリーは「歓声を上げていたのはドラコ・マルフォイに違いない」と判断してトレローニー先生に一緒に校長室に行きましょうと・・・

言ったのですが・・・

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(9)(12回シリーズ)

ふと「忍びの地図」を見たハリーは下の階の男子トイレにドラコ・マルフォイと「嘆きのマートル」というあまりにも意外な組み合わせの2人がいることに気づき驚いて大理石の階段を駆け下りたのでした。するとそこでハリーを待ち受けていたのは衝撃の場面だったのです。そこでは何とドラコが!(全3項目)

3-1.嘆きのマートルとドラコ
ハリーが男子トイレで「姿現し」のコツが掴めないとボヤくロンの相談に乗っていると、背後の小部屋の便器から女の子のゴーストが出て来たものだからハリーは思わず「ここは男子トイレだぞ!」と注意してしまったのでした。

それが「嘆きのマートル」だったのです。するとそのマートルが「自分の感情を表すことを恐れないで泣くの!」と言うのでハリーはマートルに「ここで泣いてる男がいるのか?」と興味津々で訊いたというわけなんですよね。

マートルはその人の秘密は絶対に誰にも言わないと約束したからハリーとロンにも当然言えないと言ったのですがハリーは「その人物」が実はドラコ・マルフォイだということを意外な形で知る事になったのです。それは・・・

レイブンクロー戦の数日前ハリーが「忍びの地図」をチェックすると、下の階の男子トイレにドラコ・マルフォイとマートルというあまりにも意外な2人が一緒にいるのを見つけたため急いで大理石の階段を駆け下りたのでした。

トイレの扉に耳を押し付けましたが何も聞こえません。そこでハリーが扉をそーっと開けるとドラコが扉に背中を向けて立っていたのです。ドラコは両手で洗面台の両端を握ってプラチナ・ブロンドの頭を垂れていたのでした。

マートルは「困ってることを話してよ。私が助けてあげる」と言いましたが、ドラコは「誰にも助けられない」と言っていました。体中を震わせて泣いているドラコの姿を見てハリーは衝撃でその場に釘付けになったのでした。

ところが!その直後には・・・

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(8)(12回シリーズ)

「忍びの地図」から消え去った時ドラコはどこにいて?何をしているのか?その謎はハリーが屋敷しもべ妖精のクリーチャーとドビーにドラコを尾行させたことで1つは明らかになったのでした。こうしてようやくドラコが「どこにいたのか?」は判明したのですが・・・(全3項目)

3-1.ドラコはどこに?
ハリーは「姿現し」の練習でドラコとクラッブの口論を見聞きして以来「忍びの地図」でドラコの居場所を探すようになりました。するとどれだけ探してもドラコが見つからないという怪現象が頻繁に起こるようになったのです。

ロンは「ホグズミードじゃないか?」と言いましたが、現在の学校の警備状況を考えればドラコがそんなことをしているとは到底考えられません。それがクリーチャーとドビーにドラコを尾行させたことで明らかになったのです。

尾行を命じてから一週間後ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人だけが談話室にいる時に経過報告のためにクリーチャーとドビーが現れたのでした。昨日の記事でも言ったようにハリーが呼んだのはクリーチャーのほうで・・・

ドビーはちょうどクリーチャーと喧嘩をしている時にハリーがクリーチャーを呼んだのでオマケで従いて来たというわけです。ところがクリーチャーの報告内容は的外れなものばかりに終始したためハリーはそれを遮って・・・

「ドビー、君が話してくれ」

ドビーの報告によるとドラコはドビーが見つけられる範囲では何の規則も破っていないそうです。しかし探られないようとても気を使っているのだそうです。そして色々な生徒と一緒に足しげく8階に行っていると聞いて・・・

「必要の部屋だ!」

ドラコが「忍びの地図」から忽然と姿を消していたのは「必要の部屋」にいたからだということがドビーの報告で明らかになったのです。ハリーはドビーに「素晴らしい仕事をしてくれたよ」と言ってドビーを賞賛したのでした。

さらにドラコが引き連れていた仏頂面の2人の女の子はポリジュース薬で変身したクラッブとゴイルだということも判ったのです。そこでハリーは次の日の朝食後の自由時間に「必要の部屋」に入ることにしたのですが・・・

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(7)(12回シリーズ)

あいつは一体何を企んでいるんだ?2人の仏頂面の女の子を引き連れたドラコとばったり出会って愕然とするハリーでしたが、その日の夜病棟のベッドでハリーはついにドラコを尾行する方法を思いついたのでした。ハリーが遠慮がちに暗闇に向かって呼んでみると・・・(全3項目)

3-1.「姿現し」練習コースにて
ドラコはケィティ・ベルのネックレス事件については「自分には一切関わりのないことなんだ!」と思い込むことにしたのでスネイプに追及されても「一切関係ない」と苦もなく否定することができたというわけです。しかし!

スネイプが「既に君が関わっているという嫌疑がかかっている」と言うと思わず「誰が疑っているんだ?」と訊き返してしまったのでした。ドラコにとってはあの事件で自分が疑われることになったのは想定外だったようですね。

それは2年生の時に「あの」ボージン・アンド・バークスにドラコが来ているのをハリーが目撃しているという事実をドラコ自身が知らなかったからというわけです。そしてクリスマス休暇が終わると6年生にとっては・・・

大多数の6年生にとっては待望の「姿現し」の練習が始まったのですがドラコはクラッブと何やらひそひそ声で口論をしているのをマクゴナガル先生に注意されてしまったのです。ハリーがスネイプの様子を伺ってみると・・・

スネイプも苛立っていましたがドラコの行儀の悪さのせいというより他の寮それもグリフィンドールの寮監のマクゴナガル先生に叱責されたからのようです。ハリーが2人に近づきドラコとクラッブの会話を聞いてみると・・・

「いいか、あとどのくらいかかるか分らないんだ!」

ドラコは反抗的な態度のクラッブにさらに「僕が何をしていようとお前には関係ない。言われた通りにして見張りだけやってろ!」と苛立ち気味に話していたのでした。その言葉を聞いてハリーはドラコにこう言ったのでした。

「友達に見張りを頼む時は僕なら自分の目的を話すけどな」

ドラコはハリーに呪いをかけようとして杖を取り出し後ろ向きになりましたが、残念ながら4人の寮監の先生方が「静かに!」と呼びかけて練習会場の大広間が再び静かになってしまったのでハリーに呪いをかけるのは・・・

諦めて正面に向き直ったのでした。

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(6)(12回シリーズ)

スネイプのことを「お前」呼ばわりとは!「2人の間に一体何が起こったんだ?」と思ったハリーだったのですが、スネイプが「君を護ると君の母親に誓った」と言いさらに「破れぬ誓い」を結んだと言ったのにも関わらずドラコはスネイプに「必要な手助けは全部ある。余計なお世話だ。僕は1人じゃない!」と言って・・・(全3項目)

3-1.ドラコのいないスリザリン戦
ハリーは「夜の闇横丁」のボージン・アンド・バークスでドラコ・マルフォイを見て以来「一体あいつは何を企んでいるんだ?」ということを片時も忘れず常に頭の隅に抱え続けていたと私はそう思いますね。だからこそ・・・

ネックレスの事件が起きた時も「あいつの仕業に違いない!」と真っ先にドラコのことを思い浮かべたし、マクゴナガル先生にも「ドラコ・マルフォイがケィティにネックレスを渡したのだと思います」と言ったというわけです。

しかしハリーは当然ヴォルデモートがドラコに下した命令が何だったのか?ということを知りませんでしたが、ドラコがこの任務をやり遂げるため「どれほどの強い信念を持って臨んでいたのか?」ということについては・・・

認識不足だったのです。だからクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦の試合当日にジニーから「マルフォイも病気で休場!」と聞いてひどく驚かされることになったのです。というのもドラコはこれまで・・・

ハリーの場合は「グリフィンドール・チームにシーカーがいない」という事情があったため特別ルールが適用され1年生の時にチームに入りましたが、ドラコのほうはそういうこともなく普通に2年生の時にチームに加わりました。

それ以来ハリーとドラコはクィディッチでは「3回」対決することになったのですが、結果はいずれもハリーの勝ちでドラコはクィディッチではハリーに対して「3戦全敗」という惨憺たる状況だったのです。だからこそ・・・

ハリーは「今年こそは!」と屈辱に燃えてドラコは自分に挑みかかって来るものと思っていたのに、ジニーから病気で欠場と聞いて「あいつが病気?どこが悪いんだ?」と驚愕させられることになったというわけなんですよね。

ドラコはこれほどまでに真剣に「この任務」に取り組んでいたのです。クィディッチでハリーから初勝利をもぎ取ることよりも何よりも「姿をくらますキャビネット棚」を修理することのほうに心血を注ぐことにしたのでした。

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(5)(12回シリーズ)

フェリックス・フェリシスを獲得することは残念ながらできませんでしたが、だからといってやらなくてはならないことに変わりはありません。そこでドラコは「姿をくらますキャビネット棚」の修理に一意専心取り組みましたがなかなか直りません。そのため「やはり駄目なのか?」と焦ったドラコがしたこととは?(全3項目)

3-1.焦るドラコ
スラグホーンの初授業の際に「何とかフェリックス・フェリシスを!」と必死になっている姿を見ればドラコはこの時点で既に最低1回は「必要の部屋」で「姿をくらますキャビネット棚」の修理に取り組んでいたんでしょうね。

店で話した時ボージンは直すのは非常に難しいし不可能かも?と言っていたので、ドラコも「相当大変な作業になるのは間違いない」と思ってはいたものの実際に取り掛かってみてその大変さを痛感したというわけなんですよね。

それでも「これをやり遂げなければ援軍の死喰い人を城内に入れることができない」ということでドラコはクィディッチもチームのメンバーから外れて必要最低限の授業に出席すること以外の全ての時間をこれに当てたのでした。

「変身術」では宿題を2度も続けてやらなかったためホグズミード村行きを禁止されてしまいましたが、ドラコにとっては「どうせ村に行っているヒマなどないし罰則を食らわなかっただけマシ」という所だったんでしょうね。

こうして使える時間の全てを「姿をくらますキャビネット棚」の修理に当てたドラコだったのですが、何度挑戦しても何時間取り組んでも直すことはできませんでした。そのため「やはり駄目なのか?」と焦ったドラコが・・・

したこととは?

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(4)(12回シリーズ)

今年度から「魔法薬学」の教師がセブルス・スネイプからホラス・スラグホーンに代わりました。昨年度までのスネイプ先生はハリー虐めの急先鋒で合同で一緒に授業を受けていたスリザリン生たちは大いに溜飲を下げていたのですが、それがスラグホーンに代わった途端に・・・(全3項目)

3-1.ホラス・スラグホーンの初授業
ハリーはロンとハーマイオニーにホグワーツ特急内でのドラコの自慢話を話して聞かせましたが、ロンは「あいつはパーキンソンの前でいいかっこしただけだ」と言うしハーマイオニーは「話が少し大き過ぎる」と言って・・・

少しだけハリーの話に関心を示して来ましたがそれ以上は乗って来ませんでした。こうして始まった6年目の学期は教師がスネイプからスラグホーンに代わったことで「魔法薬学」の授業風景が劇的に変わることになったのです。

スラグホーンがあらかじめ煎じておいた魔法薬を指差し「これが何か判る者はおるかね?」と言うと相次いでハーマイオニーが答えたのでスラグホーンはハーマイオニーに「君の名前を聞いてもいいかね?」と言ったのでした。

ハーマイオニーが「ハーマイオニー・グレンジャーです」と答えると、スラグホーンはハーマイオニーに「ひょっとして超一流魔法薬師協会設立者のヘクター・ダグワース・グレンジャーと関係ないかね?」と訊いて来たのです。

ハーマイオニーが「私はマグル生まれなので関係ないと思います」と答えると、ドラコは同じテーブルに着いているノットのほうに体を傾けて何やら囁いたのです。ドラコもノットもせせら笑っていたのでした。ところが・・・

スラグホーンは全くうろたえる様子もなくハリーに向かって先回会った時に言っていた学年で一番のマグル生まれの友達とはこのハーマイオニーのことなんだねと訊いて来たのでした。ハリーが「そうです」と答えると・・・

「さあ、さあ、ミス・グレンジャー、あなたがしっかり獲得した20点をグリフィンドールに差し上げよう」

スラグホーンが愛想よくこう言うとドラコはかつてハーマイオニーに顔面パンチを食らった時のような表情を浮かべていたのでした。さらにその後ノットと2人でスラグホーンを小ばかにしたようにせせら笑っていたのでした。

スリザリン寮出身でかつては寮監も務めたホラス・スラグホーンがマグル生まれのハーマイオニーにボーナス点を与えたということでドラコも驚くやら「一体この人は何を考えているんだ?」と呆れるやらしたんでしょうね。

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(3)(12回シリーズ)

何故ドラコ・マルフォイは母ナルシッサを撒いた後「夜の闇横丁」のボージン・アンド・バークスに駆け込んだのか?ドラコ・マルフォイは一体何を直したがっていたのか?何を取り置きしておけと言ったのか?大きな疑念を抱えたまま新学期初日を迎えたハリーだったのですが・・・(全3項目)

3-1.ホグワーツ特急にて、その1
こうしてドラコに対する大きな疑念を抱いたまま新学期初日を迎えたハリーだったのですが、ホグワーツ特急に乗って監督生の車両から移動して来たロンの口から「マルフォイが監督生の仕事をしていない」と聞かされたのです。

何でも他のスリザリン生と一緒にコンパートメントに座っているだけなんだそうです。ハリーはロンの言葉に引かれて思わず座り直したのでした。先学期は監督生としての権力を嬉々として濫用していたというのに今年は・・・

力を見せつけるチャンスを逃がすなんてあいつらしくもない。ハーマイオニーは「多分尋問官親衛隊のほうがお気に召していたのよ」と言うのです。確かに尋問官親衛隊に比べれば監督生が迫力不足なのは否めない事実です。

何故ドラコが1年生をいじめに来なくなったのか?ハリーは「マルフォイには下級生いじめより大切なことがあるのでは?」と考えたのですが、ロンとハーマイオニーに持論を言わない内にコンパートメントの扉が開いて・・・

3年生の女子がスラグホーンの招待状を持って来たのです。スラグホーンのコンパートメントで同学年のスリザリン生のブレーズ・ザビニと一緒になったハリーは「透明マント」を使ってドラコのいるコンパートメントに・・・

潜入することを思いついたのですが・・・

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(2)(12回シリーズ)

そんなわけで周囲の大人たちがどれほど心配しているのかを知りもしなかったドラコは母親のナルシッサと2人でダイアゴン横丁に出かけた際にその一番心配しているナルシッサを振り切って「夜の闇横丁」に駆け込んだのでした。そして「あの店」に到着するとドラコは・・・(全3項目)

3-1.マダム・マルキンの洋装店にて
今にして思えばハリーの誕生日の翌日8月1日に学校から教科書のリストが届いたので、次の日に行っていればドラコも「あの現場」をハリーたちに見られなくて済みましたしハリーも余計な疑念を抱えることはなかったのです。

ウィーズリーおじさんの提案で二手に分れて素早く買い物を済ませることになってハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はハグリッドが従いてマダム・マルキンの洋装店に行くことになりました。するとそこにいた先客が・・・

「お気づきでしょうが母上、もう子供じゃないんだ。僕は1人で買い物ぐらいできます」

そんなドラコ・マルフォイをマダム・マルキンが「子供かどうかは関係ないですよ」とたしなめていると鏡に肩越しでハリーたちが来ているのに気づいたドラコが「穢れた血が店の中に入って来た」などと言うものだから・・・

さらにハリーとロンが杖を構えてドラコを狙っていたのでマダム・マルキンは「そんな言葉は使ってほしくありませんね!」と言うのに続いて「私の店で杖を引っ張り出すのもお断りです!」と言わなくてはならなかったのです。

しばしの言い合いの後にナルシッサ・ドラコ母子は足音も荒くマダム・マルキンの店を出て行ったのでした。ナルシッサはハーマイオニーを侮蔑的な目で見てドラコのほうは出て行く際にわざとロンにぶつかって行ったのでした。

確かにドラコはヴォルデモートからアルバス・ダンブルドア殺害の勅命を受けているので身の危険を心配する必要はないのですが、当然世間は知らないわけですから表向きはそれらしく振舞わなくてはならないというわけです。

そのへんのことをドラコ君は理解していないようですね。困ったものです。

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ドラコ・マルフォイ「謎のプリンス」編(1)(12回シリーズ)

さて!先週のアーサー・ウィーズリー氏に続いて年頭の記事でも予告したように今日から3週間ぶち抜きで第6巻「謎のプリンス」のドラコ・マルフォイを取り上げることにします。復活が新聞報道されてしまったヴォルデモート卿が次にしたこととは?それを受けてベラトリックスは?ナルシッサは?スネイプは?(全3項目)

3-1.ベラトリックスの見解
「日刊予言者新聞」に記事が載ってしまい公式に復活が明らかになってしまったヴォルデモート卿が次にしたことはドラコ・マルフォイに「アルバス・ダンブルドアを殺害せよ!」と命じることでした。その事態を受けて・・・

夫のルシウス氏は予言を手に入れることに失敗してしまい捕まってアズカバンに投獄されてしまったのでした。そこでナルシッサは「頼れるのはあの人しかいない!」ということでセブルス・スネイプの元に駆け込んだのでした。

闇の帝王は他言を禁じているしスネイプは信用できないから打ち明けてはいけないと妹ナルシッサに強く言い聞かせたベラトリックスでしたが今回に限ってはナルシッサに振り切られてしまったのでした。それと言うのも・・・

ベラトリックスの見解は極めて楽観的でした。ベラトリックスは「ドラコは誇りに思うべきだ」と非情に言い放ちさらには「闇の帝王はあの子に大きな名誉をお与えになった」と言った後にドラコについてこうも言ったのです。

ベラトリックスは「ドラコのために」と前置きしてドラコは任務にしり込みなどしていない。自分の力を証明するチャンスを喜び期待に胸を躍らせていると暗に「スネイプになど頼らなくとも大丈夫」との見通しを示したのです。

それに対してナルシッサは・・・

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アーサー・ウィーズリー氏の喜怒哀楽(4)(シリーズ最終回)

とにかくアーサー氏はマグルに関する物なら何でも大好きで興味津々でヴォルデモートの蛇に襲われて瀕死の重傷を負っても「この機会に是非マグルの治療法を試したい!」と言うほどなんですが、その前に立ち塞がるのはやはり妻のウィーズリーおばさんというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.アーサー氏の喜び、その1
ハリーの懲戒尋問はめでたく無罪放免ということになりハリーが法廷の扉をこじ開けると駆け足だったため、すぐ外に立っていたアーサー氏にはぶつかりそうになるほどでした。ハリーより先に法廷を出たダンブルドアは・・・

何も言わなかったそうですがハリーが「無罪だよ。無罪放免!」と言うとアーサー氏はにっこり笑ってハリーの両肩を掴むと「それは良かった。しかしもちろん君を有罪にできるはずがないんだ」と喜んでくれたのですが・・・

次の瞬間には「それでも正直言うと」と言って「もしかしたら?」という不安な気持ちも覗かせたのでした。すると突然アーサー氏は口をつぐみました。再び法廷の扉が開くとウィゼンガモットの裁判官たちが出て来たからです。

アーサー氏は「何てこった!」と言うとハリーを脇に引き寄せて出て来る人たちをやり過ごしながら愕然として「大法廷で裁かれたのか?」と訊いたのでした。驚くアーサー氏にハリーは「そうだと思う」と答えたのでした。

通りすがりに1人か2人はハリーに向かって頷きましたしマダム・ボーンズを含む何人かはアーサー氏に「おはよう」と挨拶していきましたが、大多数は目を合わさないようにして通り過ぎて行きました。そしてパーシーは・・・

魔法大臣コーネリウス・ファッジと同様に自分の父親とハリーを完全に無視して立ち去って行ったのでした。アーサー氏の口の周りの皺が少し緊張しましたが、それ以外には自分の三男を見たという素振りは見せませんでした。

「君をすぐ連れて帰ろう。吉報を君からみんなに伝えられるように」

アーサー氏は「ベスナル・グリーンのトイレに行くついでだから」と言ってハリーをグリモールド・プレイス12番地まで送って行くと階段を昇り始めたのでした。ところが地下9階の廊下に出た所でハリーとアーサー氏が・・・

出会ったのはあれからまだ2ヵ月と経っていないのにリトル・ハングルトンの教会墓地でヴォルデモートに変わらぬ恭順を誓っていたあのルシウス・マルフォイが魔法大臣コーネリウス・ファッジと話している所だったのです。

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アーサー・ウィーズリー氏の喜怒哀楽(3)(4回シリーズ)

知っての通りアーサー氏はパーシーのように「魔法大臣になりたい!」なんて出世欲も野心もなく基本的には物静かで温厚な人柄で遠慮深い人物なので怒るということは滅多にないのですが、やはりグリフィンドール出身なので怒る時は激しく怒るというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.アーサー氏の怒り、その1
ハリーは3年生の夏休みの後半を「漏れ鍋」に滞在して過ごしました。8月31日になるとハーマイオニーとエジプトから帰って来たロンを含めたウィーズリー一家一行も加わって賑やかな夕食ということになったというわけです。

ハリーがロンのペットのスキャバーズ用のネズミ栄養ドリンクを探しに1階に下りて行くと食堂の奥でウィーズリー夫妻が言い争っている声が聞こえて来ました。口喧嘩を聞いていたのを夫妻に知られたくないとハリーが・・・

入口の手前でためらっていると自分の名前が出て来たので思わずハリーは食堂の扉に近づいて夫妻の会話に聞き耳を立てたのでした。アーサー氏は熱くなって「ハリーに教えないなんてバカな話があるか」と怒っていたのでした。

さらにアーサー氏は「ハリーには知る権利がある。何度も言ったんだがファッジは譲らないんだ。ハリーを子供扱いしている。ハリーはもう13才なんだ」とも言っていました。そんなアーサー氏にウィーズリーおばさんは・・・

おばさんは「本当のことを知ったらあの子は怖がるだけです!」と言ってさらに「ハリーがあんなことを引きずったまま学校に戻るのがいいと本気で言うの?」と激しく詰め寄ったのでした。するとアーサー氏が言うには・・・

アーサー氏はハリーに惨めな思いをさせたいわけじゃない。自分はハリーに自分自身で警戒させたいだけなんだ。ロンもハリーもふらふら出歩いて「禁じられた森」に2回も入り込んでいる。だから今学期ハリーは決して・・・

そんなことをしてはいけないんだとアーサー氏は言っていたのでした。それはこの夏アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているからだというのです。アーサー氏の考えではシリウス・ブラックは・・・

ハリーを殺せばヴォルデモートの権力が戻ると考えているのだそうです。さらに当時コーネリウス・ファッジがアーサー氏に口止めさせてたのはシリウスがハリーの名付け親で父親の無二の親友だったということなんでしょうね。

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アーサー・ウィーズリー氏の喜怒哀楽(2)(4回シリーズ)

ヴォルデモートの復活が明らかになって魔法大臣がコーネリウス・ファッジからルーファス・スクリムジョールに代わるとアーサー氏を取り巻く状況は一変して立場も待遇も格段に良くなったのでした。しかしだからといって全ての問題が解決するというわけにはいかなかったのです。(全3項目)

3-1.アーサー氏の憂い、その1
ハリーは5年生の夏休みに懲戒尋問に出廷するために初めて魔法省を訪れたのでした。ハリーの尋問を担当するアメリア・ボーンズの部屋がアーサー氏の「マグル製品不正使用取締局」と同じ2階にあるとのことなので・・・

尋問の開始時間まではそこで待てばいいということでハリーはアーサー氏と共に地下鉄で魔法省に出向いたのでした。外来者用の入口から入って杖の検査を受けるとハリーとアーサー氏はエレベーターで2階に向かったのでした。

陽の光が流れ込む窓を見てハリーが「ここはまだ地下でしょう?」と訊くとアーサー氏が「窓に魔法がかけてあって魔法ビル管理部が毎日の天気を決めるんだ」と教えてくれました。アーサー氏の職場は「闇祓い本部」を・・・

通り抜けてさらにその奥にありました。アーサー氏はキングズリー・シャックルボルトと少し話した後にハリーを自分の職場の「マグル製品不正取締局」に案内したのでした。そこは本当に奥の奥で箒置き場の真向かいでした。

扉には黒ずんだ真鍮の表札が掛かっていました。その部屋は向かい側の箒置き場よりも少し狭く見えたのでした。机が2つ押し込まれ壁際には書類で溢れ返った棚が立ち並んでいました。棚の上も崩れ落ちそうな書類の山でした。

お陰で机の周囲は身動きする余地もありません。僅かに空いた壁面には自動車のポスターやエンジンの分解図それにマグルの子供の本から切り取ったらしい郵便受けのイラストとアーサー氏の趣味の証が貼り付けられていました。

アーサー氏は上着のボーマージャケットを脱いで椅子の背に掛けると申し訳なさそうに「窓がなくてね」と言ったのでした。何でも「要請したんだか我々には必要ないと思われているらしい」のだそうです。こんな所にも・・・

魔法大臣コーネリウス・ファッジのアーサー氏に対する思いが透けて見えるというわけなんですよね。

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アーサー・ウィーズリー氏の喜怒哀楽(1)(4回シリーズ)

さて!年明け最初の記事で予告したように来たる2月6日が誕生日ということで今週はアーサー・ウィーズリー氏を取り上げることにします。今週は各回の記事ごとに「楽しむアーサー氏」とか「怒るアーサー氏」などとアーサー氏の登場シーンを表情別に紹介してみることにしました。(全3項目)

3-1.アーサー氏の楽しみ、その1
今にして思えばアーサー氏にとっては「末息子のロンがあのハリー・ポッターと友達になった」と聞いただけでもビックリ仰天だったんでしょうね。それがロンが言うには「いつもいとこのお下がりを着せられて」とか・・・

誕生日にはろくなプレゼントも貰ったことがないなどマグルの一家に冷遇されていることを聞くに及んで「それなら是非我が家に招待を!」ということになったというわけです。こうして青天の霹靂といった感じで突然に・・・

ハリーが「隠れ穴」にやって来たというわけです。それ以来アーサー氏は夕食の席ではハリーを隣に座らせたがりマグルの生活について次から次と質問攻めにしたというわけです。アーサー氏は電気のプラグの使い方とか・・・

郵便はどんなふうに届くのかなどを知りたがったんだそうです。ハリーが電話の使い方を説明するとアーサー氏はまさにそれは独創的で「マグルは魔法を使えなくても何とかやって行く方法を実に色々考えるものだ」と・・・

感心して言ったのでした。一家とハリーがジニーの学用品や教科書を買うためにダイアゴン横丁に行く時にもハリーが去年学用品を買いに行くのに「地下鉄に乗りました」と言うとアーサー氏はハリーの言葉に反応して・・・

アーサー氏は身を乗り出し「エスカペーターとかがあるのかね?それはどうやって?」とハリーにエスカレーターのことを訊こうとしましたが、妻のウィーズリーおばさんに「その話はあとにして」と遮れてしまったのでした。

とにかくハリーに対しては折ある毎にマグルのことについて訊かずにはいられないアーサー氏だったというわけです。

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改めて各寮の印象の変遷について考えてみる(4)(シリーズ最終回)

魔法界に足を踏み入れて半日と経たない内にハリーはドラコ・マルフォイと出会うことでスリザリンに対する不信感を持つことになったのでした。さらにそれに拍車をかけたのがセブルス・スネイプだったのです。ところがそのスネイプが命と引き換えに差し出した「記憶」を見てハリーは・・・(全3項目)

3-1.スリザリンの印象、その1
11才の誕生日にマダム・マルキンの洋装店でドラコ・マルフォイと出会って「ダドリーとそっくりだ」と思ってからというものハリーはスリザリンがどんどん嫌いになっていったのでした。その直後にはハグリッドからも・・・

悪の道に走った魔法使いや魔女はみんなスリザリン出身だった。そしてヴォルデモート卿もまたスリザリン出身だったと聞かされてハリーのスリザリンに対する不信感はさらに高まっていったというわけです。さらには・・・

学期に入ってからもスリザリンの印象は悪くなる一方でした。スリザリンの寮監で「魔法薬学」の教師のスネイプは授業のたびにハリーを目の敵にしました。ドラコ・マルフォイは自分から決闘を申し入れておきながら・・・

約束した場所に現れませんでした。来たのは管理人のアーガス・フィルチでした。2年生になると今度はドラコ・マルフォイがクィディッチのスリザリン・チームのシーカーになりハリーと同じポジションだったために・・・

否応なしに2人は敵対することになったのです。スネイプの「魔法薬学」の授業はグリフィンドールとスリザリンが合同だったためハリーとマルフォイはここでも互いに憎悪と嫌悪感を深めていったというわけなんですよね。

それが・・・

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改めて各寮の印象の変遷について考えてみる(3)(4回シリーズ)

キングズ・クロス駅で9と3/4番線への入り方を優しく親切に教えてくれたりトランクが持ち上がらなくて困っていた時に助けてくれたりとハリーも私たち読者も「グリフィンドール生ってみんないい人ばかりだ!」と思っていたらハリーが6年生になった時にはとんでもない奴が現れたのです。それは?(全3項目)

3-1.グリフィンドールの印象、その1
改めて考えてみるとハリーがグリフィンドールに組分けされたのはウィーズリー家の人たちのお陰ということになりますよね。知っての通り組分け帽子は当初ハリーに「スリザリンに入ったほうがいい」と言っていたんですよね。

もちろんハグリッドの「スリザリンよりはハッフルパフのほうがマシ」というのも利いていますが、ウィーズリーおばさんがキングズ・クロス駅で9と3/4番線への入り方を優しく教えてくれたのに続いて今度はジョージが・・・

ハリーがトランクが持ち上がらなくて困っていた時に「手伝おうか?」と声をかけてくれたのでした。そしてロンが「よそはどこも一杯なんだ」と言ってハリーのいるコンパートメントに来たのが決定打になったというわけです。

そのため組分けの儀式の時にはハリーはスリザリンに組分けされる生徒たちを見て「この寮の連中はどうも感じが悪い」と思い込むまでになったというわけなんですよね。そのため極端にスリザリンを嫌がるハリーを見て・・・

組分け帽子は「そこまで言うなら」とハリーをグリフィンドールに入れたというわけなんですよね。

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