モーフィンとマールヴォロ・ゴーントがアズカバンに送られたのは法律に違反する行為をしたのですから、当然と云えば当然のことなんですが結果として史上最強の闇の魔法使いを誕生させることに繋がってしまったのです。そしてそのヴォルデモート卿が事実上政権のトップの座に就くと・・・(全3項目)

3-1.モーフィンとマールヴォロ・ゴーント
モーフィン・ゴーントとその父マールヴォロはルシウス・マルフォイ氏にさらに輪を掛けた狂信的な純血主義者で、魔法省の魔法法執行部に勤務していたボブ・オグデン氏がその家を訪問した時にも威圧的で高飛車な態度で・・・

オグデン氏にいきなり食ってかかるように「お前は純血か?」と訊いて来たマールヴォロは家に入ってからオグデン氏が息子のモーフィンは「魔法法を破ったのです」と厳しい口調で言っているのに全く反省の色を見せず・・・

「息子は穢らわしいマグルに焼きを入れてやったまでた。それが違法だと?」

マールヴォロは魔法省への出頭を拒否した上に目の前にいるオグデン氏をほったらかしにして、マグルの男性に思いを寄せている娘メローピーに「このいやらしいスクイブめ!血を裏切る汚らわしい奴め!」と言いながら・・・

両手でその首を絞め始めたのでした。オグデン氏は「止めろ!」と叫んだ後にさらに杖を上げて「レラシオ!放せ!」と叫ぶと、マールヴォロ・ゴーントは吹き飛ばされて娘から離れ椅子にぶつかって仰向けに倒れたのでした。

怒り狂ったモーフィン・ゴーントが喚きながら椅子から飛び出し、血なまぐさいナイフを振り回し杖から呪いを連発しながらオグデン氏に襲いかかって来たのでオグデン氏は命からがら家から逃げ出したのでした。そして・・・

オグデン氏は「姿現し」で魔法省に戻り15分後には援軍を連れて再びゴーントの家にやって来たのでした。2人はいずれもウィゼンガモット法廷で有罪の判決を受けてモーフィンは既にマグル襲撃の前科を持っていたので・・・

3年間のアズカバン送りとなりマールヴォロはオグデン氏の援軍の魔法省の役人数名を傷つけたため6ヵ月の収監となったのでした。そしてモーフィンと父マールヴォロの2人がアズカバンに行って不在の間にメローピーは・・・

思いを寄せていたマグルの男性トム・リドル・シニアと結婚して後にヴォルデモート卿になる男の赤ん坊を産んだのです。

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ヴォルデモートが凋落して死喰い人狩りが行われたのにも関わらず「その人物」はアズカバン行きを免れたのでした。ところが今度は現場で現行犯逮捕されてしまったために収監ということになってしまいました。一方トップがコーネリウス・ファッジからルーファス・スクリムジョールに代わった魔法省は?(全3項目)

3-1.10人の死喰い人
それはハリー5年生のクリスマス休暇明け早々の「日刊予言者新聞」一面に大きく掲載されました。魔法使いは9人で魔女は1人で何人かは黙って嘲り笑いを浮かべ他は傲慢な表情で写真の枠を指でトントンと叩いていたのでした。

本の中で名前が明らかになったのは面長で捻じ曲がった顔の青白い魔法使いアントニン・ドロホフでギデオン並びにフェービアン・プルウェットを惨殺した罪で服役していました。そして先回の記事でも名前が出でいた・・・

痘痕面の脂っこい髪の魔法使いでカルカロフと入れ替わるようにアズカバンに送られたオーガスタス・ルックウッド。魔法省の秘密をヴォルデモート卿に漏洩した罪で服役していたそうです。そして唯一の魔女というのが・・・

昨年度ハリーが校長室の「憂いの篩」の中で見た光景でヴォルデモートに変わらぬ恭順を誓っていたベラトリックス・レストレンジだったのです。アズカバンから10人もの死喰い人が集団脱走するという大事件が起きたのでした。

魔法族の家庭出身の生徒は死喰い人の名前がヴォルデモートとほとんど同じぐらい恐れられて口にされるのを聞きながら育っていました。そのために親戚に被害者がいるという生徒は身内の凄惨な犠牲という名誉を担って・・・

廊下を歩くと有り難くない視線を浴びせられることになったのです。スーザン・ボーンズもまた親戚の何人かが今回脱走した10人の内の1人に殺害されているので「薬草学」の授業の時にハリーの気持ちがやっと判ったと・・・

「あなたよく耐えられるわね。ああいや!」

その一方でハリーにとってはいいこともあったのでした。野放し状態の死喰い人が今や10人も一気に増えたという事態を受けてダンブルドア軍団のメンバー全員に活が入り、これまで以上に熱心に練習するようになったからです。

特に両親を廃人にしたベラトリックス・レストレンジが脱走したということでネビルの進歩は特筆すべきものでした。

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ヴォルデモートがハリーを襲って凋落すると死喰い人狩りが行われて捕まる者もいれば言葉巧みにアズカバン入りを免れる者もいました。そして最後まで潔白を主張し続けた息子を信じた母は夫に「最期のお願い」だと言ってアズカバンから息子を助け出したのですが・・・(全3項目)

3-1.イゴール・カルカロフ
そんなわけで昨日の記事でも触れたようにヴォルデモートがハリーを襲って凋落した後には死喰い人狩りが行われて、アズカバンの独房はそれらの人々で溢れ返ったというわけです。そういった中の1人がこの人というわけです。

ところがカルカロフはまだ捕まっていない死喰い人の名前を教えるのと引き換えに自分をアズカバンから出して欲しいと申し出たのです。ハリーは4年生の時に校長室で「憂いの篩」の中でその時の光景を見たというわけです。

こうして魔法省の神秘部に勤めていたオーガスタス・ルックウッドと入れ替わりにアズカバンを出たカルカロフはダームストラングの校長になりました。しかし100年以上ぶりに開催された三大魔法学校対抗試合の最中に・・・

「この数ヵ月の間にますますはっきりして来た。私は真剣に心配している。否定できることではない」

左腕に刻印された「闇の印」が復活して来たのです。カルカロフはスネイプに「何も起こっていないふりをすることはできまい!」と迫りましたが、スネイプは「何も騒ぐ必要はない」と言った後素っ気なくこう言ったのでした。

「なら逃げろ。我輩が言い訳を考えてやる。しかし我輩はホグワーツに残る」

対抗試合の「第3の課題」当日に印が焼けるのを感じてヴォルデモート卿が復活したことを知ったカルカロフは逃亡しましたが、1年後復活したことが「日刊予言者新聞」に掲載された直後にカルカロフは殺害されたのでした。

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今週は魔法界の監獄アズカバンに入ることになった人たちの個々の事情と理由について改めて振り返ってみたいと思います。政権の座に就いた人物の考え方を反映させてその顔ぶれは変遷を繰り返して来ました。しかし極めて残念なことに中には無実の人が収監される場合があったみたいですね。(全3項目)

3-1.改めて収監された人たちについて
日本では戦争に負けてアメリカの占領下に入り現在の憲法が制定・施行されてからは幸いそういうことはなくなりましたが、他国では今でも時の政権に都合の悪い主張や活動をしたりすると監獄に入れられることがあるようです。

ハリーもまた同様にホグワーツに入学して魔法界に本格的に足を踏み入れてからは、政権の座に就いた人物の考えや都合に翻弄されて来ました。魔法大臣がコーネリウス・ファッジやルーファス・スクリムジョールの時は・・・

史上最強の闇の魔法使いヴォルデモート卿を消し去ってくれたヒーローとして優遇もされましたが、ハリーがヴォルデモートが復活したと宣言をするとファッジ大臣はそれまでの態度を豹変させてハリーを退学にしようと・・・

躍起になったのです。そしてスクリムジョールが殺害され事実上ヴォルデモートが魔法省を支配すると、ハリーは今度は懸賞金付きのお尋ね者ということになって常に「捕まったら殺される」という状態になってしまったのです。

アズカバンもそういった時の政権の変遷の影響を受けて、その都度囚人の顔ぶれが激変しました。ヴォルデモートがハリーを襲って凋落した後にはその配下の死喰い人たちが大量にアズカバンに収監されることになったのです。

さらにはこれぞ理不尽の極みと言うべきもので、無実の人間を大臣のメンツを保つために「何か手を打ったという印象を与えないと」とか「3件誤逮捕して釈放より3件逮捕のほうが聞こえがいい」などという勝手な理由で・・・

そしてヴォルデモートが政権を掌握して事実上魔法大臣の座に就くと、一転してこれまで監獄に入っていた死喰い人たちが堂々と表を歩き回るようになり、反ヴォルデモート派の人たちが収監されるようになってしまったのです。

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たった今言わなかったか?あの人は僕に資格があるかどうかなんて気になさらない。そう毅然とした態度で言い切るドラコを見てパンジーは「こんなに神々しいものは見たことがない」と思ったのでした。しかし「いざ決戦!」ということになった時には他の寮生の思いを読み違えていたのです。(全3項目)

3-1.ホグワーツ特急にて
今にして思えばパンジー・パーキンソンとドラコ・マルフォイが会話をしている場面は、6年生の学期初日にホグワーツ特急でハリーが2人を含めたスリザリン生がいるコンパートメントに侵入した時一度だけだったんですよね。

ハリーが荷物棚に駆け上がってゴイルが扉を閉めるとドラコはパンジーの膝に頭を載せて2つ占領した席に横になりました。パンジーは額にかかる髪を撫でながら「こんなに羨ましい立場はないだろう」と言わんばかりに・・・

得意気な笑みを浮かべていました。しばらくの間は「スラグホーンが誰を招いたのか?」が話題の中心になりました。ジニー・ウィーズリーがいたと聞いてドラコが「あいつのどこがそんなに特別なんだ」と言い放つと・・・

パンジーはドラコの反応を見ながら「男の子に人気があるわ」と言いました。しかしブレーズ・ザビニが「顔がどうだろうと血を裏切る穢れた小娘に手を出すものか」と冷たく言うとパンジーはうれしそうな顔をしたのでした。

ところがドラコがこれ見よがしの欠伸をした後に「来年僕はホグワーツになんかいないかもしれないのにスラグホーンが僕のことを好きだろうと何だろうとどうでもいい」などと言い出したのでそれを聞いたパンジーは・・・

途端に毛づくろいをしていた手を止めて憤慨したように「来年はホグワーツにいないかもしれないってどういうこと?」と訊いたのでした。するとドラコは「先のことは分らないだろう?」と言った後さらにこう言ったのでした。

「僕はもっと次元の高い大きなことをしているかもしれない」

そしてドラコの話は・・・

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今月6月が誕生月ということで今週はドラコ・マルフォイと関わりの深かった人物を取り上げています。後半の今日と明日はおそらくドラコ・マルフォイが初めて付き合った「この人」を紹介することにしました。ドラコとは4年生時のクリスマス・ダンスパーティでパートナーになったのに続いて翌年度には・・・(全3項目)

3-1.初登場シーン
ハリーポッター・シリーズでは本人が直に生身で出て来る以前に名前のみというのが毎度お馴染みで当サイトでも何度も紹介していますが、パンジー・パーキンソンの場合は学期初日の組分けの儀式で名前のみが登場しています。

パンジー・パーキンソンはクラッブとゴイルそしてドラコ・マルフォイが済んだ後のハリーがまだこれからという時に呼び出されました。この時には名前のみで寮名はありませんが当然スリザリンに組分けされたというわけです。

つまりドラコ・マルフォイやハリーとは同学年ということなので、グリフィンドールとスリザリンが合同の「魔法薬学」やマダム・フーチによる飛行訓練授業ではハリーと肩を並べて授業を受けていたということになりますよね。

しかしそんなパンジー・パーキンソン本人が登場して物語の表舞台に出て来たのは第3巻「アズカバンの囚人」でのハグリッドの初授業の時だったのです。ドラコ・マルフォイがヒッポグリフのバックビークに襲われて・・・

スリザリン生は全員ハグリッドを罵倒していて中でもパンジーは泣きながら「すぐクビにすべきよ!」と言っていました。そしてパンジーは「大丈夫かどうか私見て来る!」と言って大理石の階段を駆け上がって行ったのでした。

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結局は「虎の威を借る狐」ということで父親のルシウス氏にリータ・スキーターさらにはドローレス・アンブリッジにヴォルデモート卿と後ろ盾になってくれる人がいないと何もできないというドラコ・マルフォイ君なのでホグワーツの戦いでクラッブを失ってしまうと・・・(全3項目)

3-1.アルバス・ダンブルドアの死後は?
知っての通りクラッブとゴイルは共に復活直後にヴォルデモートが2人の父親に声を掛けているので死喰い人の子息だということが明らかにされています。そのため「ザ・クィブラー」のハリーのインタビュー記事でも・・・

そのことが掲載されたというわけです。したがってクラッブもゴイルも2人とも当然父親からダンブルドアがスネイプに殺害された時の状況を聞いていると私はそう思いますね。前年度の新学期初日ドラコ・マルフォイは・・・

ホグワーツ特急内で「来年僕はホグワーツになんかいないかも」とか「もっと次元の高い大きなことをしているかも」などと大口を叩いていたのにも関わらず杖を失って無抵抗で何もできないダンブルドアを目の前にして・・・

怖気づいて「死の呪文」でダンブルドアにとどめを刺すことができなかった。そういったことを踏まえてこれまでドラコ・マルフォイが「主」でクラッブとゴイルが「従」だった3人の主従関係も変化したのではないかと・・・

私はそう思いますね。(笑)

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6月5日が誕生日ということで2週間に渡ってドラコ・マルフォイを取り上げて来ましたが、今週はそれに関連してドラコと関わりの深い人物3人を紹介してみることにしました。前半の今日と明日はハリーとロンと同じくドラコが初めてホグワーツ特急に乗った時に出会って即座に意気投合した「この2人」です。(全3項目)

3-1.初登場シーン
ご存知のようにハリーは1才3ヵ月の時に両親を失った際にダンブルドアが「物心ついた時からチヤホヤされたらロクなことにならない」ということでマグルのダーズリー夫妻に預けられることになったというわけなんですよね。

そのため11才の誕生日にハグリッドと会うまでは魔法界の知り合いは1人もおらず初めて乗ったホグワーツ特急で一気にその数を増やしたのでした。そんな中にドラコ・マルフォイの腰巾着としてこの2人は登場したのでした。

男の子が3人コンパートメントに入って来てハリーは真ん中の1人が1ヵ月前にマダム・マルキンの洋装店で会った青白い子だったので一目で判りました。その子はその時よりずっと強い関心を示してハリーに話しかけて来ました。

「本当かい?このコンパートメントにハリー・ポッターがいるって汽車の中じゃその話で持ち切りなんだけど。それじゃ君なのか?」

ハリーは「そうだよ」と答えながら両脇にいる他の2人に視線を送りました。2人ともガッチリとしていてとてつもなく意地悪そうに見えました。青白い男の子の両側に立っているとまるでボディガードといった趣だったのです。

ハリーの視線に気づいた青白い男の子は無造作に「こいつはクラッブでこっちがゴイルさ」と言った後自分の名前は「ドラコ・マルフォイだ」と名乗ったのでした。この後ゴイルがハリーのお菓子に手を出そうとしたため・・・

ゴイルはロンのそばにある蛙チョコレートに手を伸ばしました。ロンは跳びかかりましたがゴイルに触るか触らないかの内にゴイルが恐ろしい悲鳴を上げたのでした。ロンのペットのネズミのスキャバーズがゴイルの指に・・・

食らいついていて鋭くて小さい歯がゴイルの指にガップリと食い込んでいました。ゴイルはスキャバーズをぐるぐる振り回して喚きクラッブとドラコは後退りしました。ゴイルがやっとのことでスキャバーズを振り切ると・・・

スキャバーズは窓に叩きつけられ3人とも足早に立ち去ったのでした。おそらくは騒ぎを聞きつけて駆け付けて来たハーマイオニーはノックアウトされたスキャバーズと床一杯に散らばっている菓子を見てこう言ったのでした。

「いったい何やってたの?」

これでドラコ・マルフォイが発信元になったハリーのスリザリンに対する不信感にさらに拍車がかかったというわけです。

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4年生の時にはリータ・スキーターさらに翌年度にはドローレス・アンブリッジの加勢もあって一気にこれまでの劣勢を挽回したドラコだったのですが、やはり結局「虎の威を借る狐」ということで一人きりになってしまうと杖を失って丸腰のダンブルドアを目の前にしても・・・(全3項目)

3-1.スネイプからスラグホーンへ
4年生の時はリータ・スキーターという援軍も得てハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になることで勢いづき、5年生になるとドローレス・アンブリッジという魔法省の高級官僚がホグワーツに乗り込んで来たので・・・

一気にそれまでの劣勢を挽回したドラコだったのですが5年生の学期末にヴォルデモートの復活が明らかになってしまい、さらには父親のルシウス氏が捕まって投獄されてしまうとドラコにもその影響が及ぶようになったのです。

6年生になるとそれまで露骨にドラコを依怙贔屓して監督生にまで取り立ててくれたスネイプ先生は念願の「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就き「魔法薬学」の教師はかつてはダンブルドアと肩を並べて教えていた・・・

ホラス・スラグホーンが再び教壇に復帰することになったのでした。その初授業でスラグホーンはマグル生まれのハーマイオニーにいきなり「20点」のボーナス点を与えるなどスネイプとは全く違う態度に打って出て来たのです。

「先生、僕の祖父のアブラクサス・マルフォイをご存知ですね?」

スラグホーンがスリザリンのテーブルを通り過ぎる時にドラコはこう声をかけました。スラグホーンはその祖父が龍痘で亡くなったということを知っていましたが「残念だった」と言いながらもドラコを見ずに答えたのでした。

そしてスラグホーンはそのまま歩き去ってしまったのでした。スラグホーンがドラコに対して冷淡な対応をして来たのは先学期末に父親のルシウス氏が魔法省で捕まったあの出来事が発端となって死喰い人だということが・・・

明らかになったからなんでしょうね。そしてスラグホーンは「生ける屍の水薬」を見事に調合したハリーに褒美のフェリックス・フェリシスを与え、それ以降「魔法薬学」のクラスではドラコとハリーの立場は逆転したのでした。

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ハリーが入学してからの3年間というものスリザリンとドラコは寮杯はグリフィンドールに取られクィディッチでも3連敗ということでハリーには散々な目に遭わされて来たのですが、それが4年生になってハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になると・・・(全3項目)

3-1.三大魔法学校対抗試合を巡る騒動、その1
ハリーが入学してからの3年間というものスリザリンは煮え湯を飲まされてばかりいました。それまでは6年間ずっと寮杯を獲得していたのに、ハリーが入学すると一転して3年連続でグリフィンドールに寮杯を取られて・・・

クィディッチではハリーがグリフィンドール・チームのシーカーに抜擢されると、これまた3年連続でハリーにスニッチを取られてスリザリンはグリフィンドールに3連敗するという屈辱を味わうことになってしまったのでした。

しかしハッフルパフもレイブンクローもスリザリンのことを嫌っていたのでハリーを賞賛こそすれ非難することはありませんでした。ところがハリーが三大魔法学校対抗試合の4人目の代表選手になると状況は一変したのでした。

全ての生徒がハリーは自分から代表選手に名乗りを上げたと思っているようでした。こうしてハリーは四面楚歌状態になりスリザリンにしてみればハリーを徹底攻撃する絶好の条件が整うことになったというわけなんですよね。

ハリーが代表選手に選ばれて最初の「魔法生物飼育学」の授業でドラコは早速いつものせせら笑いをしっかりと顔に刻んで「サイン帳の用意はいいか?今の内に貰っておけよ」などと言ってハリーに嫌味をぶつけて来たのでした。

それというのも代表選手は半数が死亡しているからと言うのです。追い打ちをかけるようにドラコはハリーに「君はどのくらい持ちこたえるつもりだい?僕は最初の課題が始まって10分だと賭けるね」とまで言って来たのでした。

この時はハグリッドが「尻尾爆発スクリュート」に引き綱をつけて散歩をさせると言い出してドラコの注意を逸らしてくれたので、ハリーは更なる攻撃を逃れることができたのですがスネイプの「魔法薬学」の授業では・・・

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ドラコは自分が口にしたくないあるいは認めたくないと思った時には父親のルシウス氏にさえ平気で嘘を言いますし、自分が嫌いな奴を陥れるためなら手段を選ばないというわけです。そのためハグリッドが「魔法生物飼育学」の教職の座に就くとドラコは・・・(全3項目)

3-1.羨望から生まれた憎悪?
ドラコにとってハリーは羨望の対象以外の何物でもありませんでした。自分だったら「写真を撮らせて」とか「その写真にサインして欲しい」と言われれば喜んで応じてあげるというのにハリーはその逆の行動を取ったのです。

2年生の学期2日目のことでした。昼食を終えて中庭に出ていると昨夜グリフィンドールに組分けされた薄茶色の髪の小さな少年がハリーに「写真を撮らせて欲しい」とか「写真にサインしてくれますか?」と言っていたのです。

「サイン入り写真?ポッター、君はサイン入り写真を配ってるのかい?」

いつものように両脇にクラッブとゴイルを従えたドラコの痛烈な声が中庭に大きく響き渡ったのでした。ドラコは周囲に群がっていた生徒たちに大声でハリーがサイン入り写真を配るそうだから並ぶようにと呼びかけたのでした。

ハリーは激怒してドラコに「僕はそんなことしていないぞ。黙れ!」と言いましたが、その小柄な少年コリン・クリービーはクラッブの首の太さぐらいしかない体でドラコに対して「焼き餅妬いてるんだ」と言い返したのでした。

「妬いてる?」

ドラコはもう大声を出す必要はありませんでした。中庭にいた生徒の半分が耳を傾けていたからです。実を云えばコリン・クリービーの言うことは図星でドラコはハリーのことが羨ましくてしかたなかったのです。しかし・・・

「何を?僕はありがたいことに額の真ん中に醜い傷なんか必要ないね。頭をかち割られることで特別な人間になるなんて僕はそう思わないのでね」

思っていることとは正反対のことを言ってしまうドラコだったというわけなんですよね。

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6月5日が誕生日ということで先週はドラコ・マルフォイを取り上げましたが、今週も引き続き関連した内容をお届けすることにします。1才3ヵ月の時に両親を失ったハリーに対して裕福な名家の一人息子として育てられたドラコは初対面の時から歯車が合わなかったのです。(全3項目)

3-1.そもそも2人は・・・
ご存知のようにハリーは1才3ヵ月の時に両親をヴォルデモートに殺害され、ダンブルドアの計らいで唯一の親戚のダーズリー夫妻に預けられて以来10年間満足に食事も与えられず虐げられて悲惨な幼年時代を余儀なくされました。

一方ドラコは長い歴史もある裕福な名家マルフォイ家の一人息子として何不自由なく育てられて来ました。つまりホグワーツに入学するまでの10年余りハリーとドラコは極めて対照的な人生を歩んで来たというわけなんですよね。

ダイアゴン横丁のマダム・マルキンの洋装店で2人が初めて出会った時ハグリッドが同行しているのを見て「どうして君と一緒なの?君の両親はどうしたの?」とドラコが訊くのに対してハリーが「死んだよ」と言うと・・・

ドラコは「おや、ごめんなさい」と言ったものの到底本当に謝っているような口振りではありませんでした。しかし物心ついた時から両親が揃っているのが当たり前のドラコにしてみれば幼い時に両親が死んでしまって・・・

親戚の家に預けられたハリーがどういう境遇を受けて来たのかなどということは全く想像できない別世界のことなのです。したがってドラコがハリーのことを理解するなどということは最初から無理なことは明らかなので・・・

2人が上手くいくことなどあるはずがなかったのです。

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敵方の旗頭に命を救われるという究極の無節操といった感じのドラコだったのですが、そんな思いっきり情けない男でも母ナルシッサにとっては「たった1人の息子」ということでヴォルデモート卿をも凌駕する存在のようです。息子のためならご主人様の闇の帝王に対しても・・・(全3項目)

3-1.クラッブの死
「必要の部屋」から脱出して箒から落下したドラコは息も絶え絶えにして咳き込みゲーゲー言いながらうつ伏せになって横たわっていましたが、口が利けるようになると即座に喉を詰まらせながら「クラッブ」の名前を・・・

「ク-クラッブ」

「ク-クラッブ」

そんなドラコに対してロンは「あいつは死んだ」と厳しい口調で言ったのでした。傍から見れば腕力があるだけで頭がそれほどいいというわけでもなく用心棒以外に役に立ちそうもないグラッブでしたがドラコにとっては・・・

かけがえのない友人だったようです。破壊されたヴォルデモートの分霊箱レイブンクローの失われた髪飾りを見てハーマイオニーはハリーとロンにクラッブがかけた術は「あれは悪霊の火だったに違いない」と言ったのでした。

呪われた火で分霊箱を破壊する物質の1つなのだそうです。しかしハーマイオニーは私なら危険すぎるから絶対に使わなかったと言うのです。しかしクラッブはいったいどうやってそんな術を?と言うハーマイオニーに・・・

ハリーは暗い声で「カロー兄妹に習ったに違いない」と答えたのでした。それに対しロンは「奴らが止め方を教えた時にクラッブがよく聞いていなかったのは残念だぜ」と言ったのでした。結局クラッブは自ら放った炎に・・・

焼き殺されてしまったのです。

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ハリーは髪飾りとやらを取りにこの「必要の部屋」に来た。だからその意味を考えろとドラコは言うのにクラッブもゴイルもドラコに言うことに耳を傾けようとはせず暴走を始めてしまったのでした。挙句の果てにクラッブがしてしまったこととは?(全3項目)

3-1.髪飾りを目の前にして・・・
ハリーがホグワーツ入りして「いざ決戦!」という事態になった時ドラコが学校に残ることを選択したのは、やはり誰よりも早くハリーを見つけて対決することで自身のサンザシの杖を取り返したいと思ったからなんでしょうね。

それというのも父親のルシウス氏はヴォルデモートに差し出して前年の7月に既に杖なしの状態になっていましたし、ドラコが母ナルシッサの杖を借りて学校に戻ったので両親は揃って杖なしという状況になってしまったのです。

「止まれ、ポッター」

分霊箱まで「あと3メートル!」と迫った時背後から名前ではなく苗字を呼ぶ声がしたので、ハリーが驚いて振り返るとクラッブとゴイルが杖をハリーに向け肩を並べてニヤニヤしながら立っていました。その2人の間の・・・

大きな男2人の間の小さな隙間にハリーはドラコ・マルフォイの姿を見つけました。ドラコは2人の間から杖をハリーに向けながら「お前が持っているのは僕の杖だぞ」と言ったのでした。そう言うドラコに対してハリーは・・・

「今は違う。勝者が杖を持つんだ、マルフォイ。お前は誰から借りた?」

そういう状況ではないのにハリーは笑いました。あと一歩という時にまさかドラコ・マルフォイにクラッブとゴイルに挫かれることになろうとは全く予想していなかったからです。ハリーはじりじりと後退りして分霊箱を・・・

取ろうとしましたが・・・

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目の前でホグワーツ魔法魔術学校校長アルバス・ダンブルドアを殺害したセブルス・スネイプが後任の校長職の座に収まるという別の意味でも衝撃的な新学期を迎えたドラコでしたが、時が経ってイースター休暇に家にいると狼人間のフェンリール・グレイバックがやって来てハリー・ポッターを捕えたと・・・(全3項目)

3-1.突然グレイバックが・・・
それは突然ドラコの懐に飛び込んで来ました。3人の配下を従えた狼人間のフェンリール・グレイバックが「ハリー・ポッターを捕えた」と言ってマルフォイの館にやって来たのです。ドラコはイースター休暇で家にいたのです。

「何事だ」と言うルシウスにナルシッサが「この者たちはポッターを捕まえたと言っています」と冷たく答えました。ナルシッサはドラコに「ここに来なさい」と言ってグレイバックが連れて来た男がハリーかどうかを・・・

確かめさせようとしました。グレイバックは再び捕虜たちを回してハリーがシャンデリアの真下に来るようにしました。グレイバックがハリーだと主張する男は顔がパンパンに膨れ上がっていて自分より少し背の低い男でした。

グレイバックは「さあ、坊ちゃん?」と言ってドラコにその男がハリーなのかを確かめるよう促しました。ルシウスは「さあ、ドラコ?」と訊く声が上ずっていました。もし我々が闇の帝王にハリーを差し出したとなれば・・・

何もかも許されるということでルシウスは興奮しているようでした。しかしドラコはグレイバックから距離を取り何か恐ろしいものを見るような様子で父親のルシウスとグレイバックに「分らない。自信がない」と答えたのです。

興奮で我を忘れているルシウスに比べてドラコの表情はまるで気が進まないといった感じでむしろ怯えているように見えました。ドラコは再び「分らないよ」と言うとナルシッサが立っている暖炉のほうに歩き去ったのでした。

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さて!知っている方々はよくよくご存知のように来たる6月5日が誕生日ということで今週は「この人」を取り上げることにします。マルフォイの館に死喰い人たちが結集しましたが、その青白い顔の青年は何やら落ち着かない様子で頻繁に上を見上げていたのでした。それは客間のテーブルの上に・・・(全3項目)

3-1.青白い顔の青年
スネイプとヤックスリーがマルフォイの館に到着して客間の扉を開けると装飾を凝らした長テーブルは黙りこくった人々で埋め尽くされていました。部屋の薄暗さに目が慣れて来ると2人はその異様な光景に引きつけられ・・・

思わず視線を上に向けました。テーブルの上に逆さになって浮かんでいる人間がいたのです。どうやら気を失っているようでした。見えないロープで吊り下げられているかのようにゆっくりと回転していました。ところが・・・

テーブルの周囲では誰1人としてその異様な光景を見てはいませんでした。ただ1人真下に座っている青白い顔の青年だけはほとんど1分おきにちらちらと上を見ずにはいられない様子でした。2人が指定された席について・・・

スネイプとヤックスリーの報告が一通り終わるとヴォルデモート卿が杖を差し出させるために最初に声を掛けたのはルシウス・マルフォイでした。その次にヴォルデモートのほうから話しかけたのが息子のドラコだったのです。

ルシウス・ナルシッサ夫妻とベラトリックス・レストレンジの姪つまりドラコにとっては従姉にあたるニンファドーラ・トンクスが狼人間のリーマス・ルーピンと結婚したという知らせを受けてヴォルデモートはドラコに・・・

「ドラコ、お前はどうだ?」

「狼の子が産まれたら子守をするのか?」

一座から湧き起こった嘲笑が一段と高まる中ドラコは恐怖に目を見開いて父親のルシウスを見たのでした。しかしルシウスは自分の膝をじっと見つめたままだったのでドラコは今度は母親のナルシッサの視線を捕えたのでした。

ナルシッサはほとんど気づかれないくらいに首を振ったきりで向かい側の壁を無表情に見つめる姿勢に戻りました。ヴォルデモートはマルフォイ一家にはこれで十二分に屈辱を与えることができたと思ったのか一同を制して・・・

ヴォルデモートが気の立っている蛇をなでながら「もうよい」と二度に渡って言うと笑い声はぴたりと止んだのでした。

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