改めてシリウス・ブラックについて(8)(シリーズ最終回)

ロンにハーマイオニーそして何よりもハリーに無実だということを判ってもらい意気揚々と学校の校庭まで戻って来たシリウスだったのですが何と今夜は満月だったのです。ルーピンが例の薬を飲んでいなかったためペティグリューは逃げて百体の吸魂鬼が押し寄せハリーとシリウスは絶体絶命のピンチに陥ったのですが・・・(全3項目)

3-1.100人の吸魂鬼
こうしてようやく念願が叶ってハリーのシリウスに対する誤解が払拭されたことでハリーにとっては思ってもみなかった申し入れをシリウスがしてくれたのです。それはシリウスが「一緒に暮らしたい」と言ってくれたのでした。

「えっ?あなたと暮らすの?」
「ダーズリー一家と別れるの?」

ハリーの胸の奥で何かが爆発して思わずハリーは天井から突き出している岩に頭をぶつけたのでした。願ってもない申し出だったからです。ところがそんなハリーの喜びは次の瞬間にはもろくも打ち砕かれてしまったのでした。

雲が切れて一行は月明かりを浴びていました。シリウスは立ちすくんで片手をさっと上げるとハリーとハーマイオニーを制止させました。ルーピンの体は硬直して手足が震え始めていたのでした。何と今夜は満月だったのです。

「どうしましょう?あの薬を今夜飲んでないわ!危険よ!」

このチャンスを逃がすペティグリューではありませんでした。ルーピンが落とした杖に飛びつきロンとクルックシャンクスに何らかの呪文をかけてノックアウトしました。さらに追い打ちをかけるように新たな敵が現れたのです。

少なくとも百体の吸魂鬼が怒涛の如く押し寄せて来ました。ハリーは杖を上げるとハーマイオニーに「何か幸せなことを考えるんだ」と叫んで目の前の霧を振り払おうと激しく目を瞬き必死に頭を振ったのでした。そして・・・

「僕は名付け親と暮らすんだ!ダーズリー一家と別れるんだ!」

杖先から形にならない守護霊が出てハリーは一度は吸魂鬼を止めることができました。しかし一番近くの吸魂鬼がフードを脱ぐと恐怖がハリーの全身を麻痺させ動くことも声を出すこともできません。ハリーの守護霊は・・・

消えました。ハリーは手探りでシリウスを探しその腕に触れました。あいつらにシリウスを連れて行かせてなるものか!しかし吸魂鬼の冷たい手がハリーの首にがっちりと巻きつくと無理やりハリーの顔を仰向けにしたのです。

するとその時ハリーをすっぽりと包み込んでいる霧を貫いて銀色の光が見えるような気がしたのでした。何かが吸魂鬼を追い払っていました。吸魂鬼の息が次第に消えて行ったのでした。吸魂鬼が去って暖かさが戻って来ました。

ハリーとシリウスを救ったのは?

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改めてシリウス・ブラックについて(7)(8回シリーズ)

シリウスが自分の命を奪うため脱獄して来ると判っていた。そう主張するペティグリューにルーピンは「未だかつてやり遂げた者はいないというのにシリウスがアズカバンを脱獄すると判っていたのか?」との疑問を示したのです。ペティグリューの主張は全てシリウスとルーピンの2人によって打ち砕かれ最後には・・・(全3項目)

3-1.3匹の動物もどき
シリウス・ブラックはスキャバーズがピーター・ペティグリューだと言う。言っていることは全くのナンセンスだ。やっぱりアズカバンで狂ったに違いない。しかし何故ルーピンまでもが同じ主張を繰り返しているのだろうか?

するとハーマイオニーが「ピーター・ペティグリューが動物もどきのはずがない」と言い出したのです。もしそうだとしたらみんながそのことを知っているはずだというのです。それは今学期最初の「変身術」の授業では・・・

「動物もどき」の勉強をしました。魔法省では動物に変身できる魔法使いや魔女を記録していてその特徴を書いた登録簿もある。しかしその登録簿にはマクゴナガル先生は載っていてもピーター・ペティグリューの名前は・・・

載っていなかった。ところがルーピンはハーマイオニーに「正解だ」と言った次の瞬間には「でも魔法省は未登録の動物もどきが3匹ホグワーツを徘徊していたことを知らなかったのだ」と言葉を返したというわけなんですよね。

ハリーのお父さんジェームズ・ポッターそれにシリウスとピーター・ペティグリューの3人はルーピンが狼人間だと知ってルーピンを救うため「動物もどき」になってくれたのだそうです。それは何故なのか?と云えば・・・

人間だとルーピンと一緒にはいられない。だから動物として付き合ってくれた。狼人間は人間にとって危険なだけだからだというのです。3人はジェームズの「透明マント」に隠れて毎月1回こっそりと城を抜け出して変身した。

3人の友達の影響でルーピンは以前ほど危険ではなくなったそうです。体はまだ狼のようだった。しかしジェームズにシリウスそれにピーターの3人と一緒にいる間のルーピンの心は前ほど狼ではなくなっていたんだそうです。

このような経緯で1人の友人を思う気持ちがシリウスを含む3人を「動物もどき」にしたというわけなんですよね。

ところがそこに現れたのが・・・

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改めてシリウス・ブラックについて(6)(8回シリーズ)

スキャバーズと共にロンを連れ去った巨大な黒い犬を追いかけて行くとそこは何と「叫びの屋敷」でした。ルーピン先生が駆けつけてハリーは「シリウス・ブラックは吸魂鬼に引き渡される」と思ったら、突然ルーピンが理解できないことを言い始めたのです。ロンのネズミのスキャバーズが・・・(全3項目)

3-1.スキャバーズごとロンを!
そんなこんなで10月31日の夜には「太った婦人(レディ)」に拒否をされて寮に入ることが叶わず、レイブンクロー戦が行われた日の夜中にはスキャバーズことピーター・ペティグリューはもう既に逃走済みということで・・・

シリウスがようやくチャンスを掴んだのは学期末試験終了日の6月2日のことだったのです。ハリーたち3人はハグリッドの小屋のミルク入れから、スキャバーズが出て来て揃ってびっくり仰天させられることになったのでした。

バックビークの処刑が決まって「ハグリッドを1人にはしておけない」と3人はハグリッドの元を訪ねたのですが、ハグリッドは「お前さんたちに見せるわけにはいかない」と3人を裏口から出して城に帰るようにと言ったのです。

スキャバーズは迫り来るシリウスの気配を感じているのか?理解できないほどに暴れてキーキーと喚き散らしていました。そしてロンの指の間をすり抜けると脱兎の如く逃げ出したのでした。スキャバーズを追ってロンは・・・

「透明マント」をかなぐり捨て猛スピードで暗闇の中に消え去りました。マントを被っていては全速力で走るのは無理だったためハリーもハーマイオニーもマントを脱ぎ捨ててロンを追ったのでした。そこに現れたのが・・・

ロンは再びスキャバーズを捕らえて今度こそ逃げられないようポケットの膨らみを両手で押さえていましたが、3人がマントを被らない内に何か巨大な動物が暗闇の中を忍びやかに走って来る足音を聞いたのです。そして・・・

大きな薄灰色の目をした真っ黒な犬はハリーでもハーマイオニーでもなく何故かロンの腕をパクリと咥えて捕らえると「暴れ柳」の根元に大きく開いた隙間に引きずり込んで行きました。ロンは必死の抵抗を見せたものの・・・

足の骨が折れる音がしてロンの姿は見えなくなってしまいました。ハーマイオニーは「助けを呼ばなきゃ」と言ったのですが、ハリーは「あいつはロンを食ってしまうほど大きいんだ」と言って犬を追おうとしたのですが・・・

その時でした。クルックシャンクスが前に出ると殴りかかる「暴れ柳」の枝を蛇のようにすり抜けて両前脚を木の節の1つに乗せたのです。すると突然「暴れ柳」はピタリとその動きを止めたのです。木の葉1枚微動だにしません。

そして2人が黒い犬を追って行くと・・・

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改めてシリウス・ブラックについて(5)(8回シリーズ)

クリスマス・プレゼントにハリーはファィアボルトを貰いました。それは一旦マクゴナガル先生に取り上げられてしまったのですが、レイブンクロー戦の2日前にハリーの元に戻って来たのでした。ハリー自身はもちろんのことロンも他のグリフィントール生も大喜びの大騒ぎだったのですが・・・(全3項目)

3-1.ファイアボルト
ハーマイオニーが涙ながらに訴えてもハリーのシリウス・ブラックに対する怒りを払拭することはできませんでした。ハリーの怒りの矛先は初めて会った時にそのことを教えてくれなかったハグリッドに向けられましたが・・・

ヒッポグリフのバックビークが裁判にかけられることになり悲しみに打ち震えている姿を見てハリーの気持ちはようやく落ち着きを取り戻したのでした。そしてクリスマスの朝に「それ」はハリーの元に送り届けられたのでした。

「それ、何だい?」
「さあ・・・」

包みを破ったハリーは息を呑みました。見事な箒がキラキラ輝きながらハリーのベッドカバーに転がり出て来たからです。ハリーがダイアゴン横丁の高級クィディッチ用具店に毎日通い詰めて見に行ったあの箒だったからです。

「炎の雷・ファィアボルト」でした。取り上げると箒の柄が燦然と輝き、振動を感じて手を離すと箒は1人で空中に浮かび上がりました。ハリーが跨るのにぴったりの高さでした。ところがファイアボルトはその日の内に・・・

ハリーとロンが談話室でファィアボルトに見とれていると、そこにマクゴナガル先生が来てハーマイオニーがハリーの所に送られて来たと知らせてくれたと言うのです。そして呪いがかけられているかもしれないと言って・・・

ハリーは声を微かに震わせながら「この箒はどこも変じゃありません!」と訴えましたが、マクゴナガル先生は「この箒が変にいじられていないということがはっきりするまではこれで飛ぶことなど論外です」と言って・・・

ロンはハーマイオニーにいったい何の恨みでマクゴナガル先生に言いつけたんだと食ってかかったのですが、そんなロンに対してハーマイオニーは持っていた本を脇に投げつけた後立ち上がると敢然とこう言い放ったのでした。

「私に考えがあっからよ。マクゴナガル先生も私と同じご意見だった。その箒は多分シリウス・ブラックからハリーに送られた物だわ!」

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改めてシリウス・ブラックについて(4)(8回シリーズ)

ハーマイオニーがハリーのメガネに防水呪文をかけたのもフレッドとジョージが「忍びの地図」を譲り渡したのもハリーのために良かれと思ってしたのです。ところがかえってそれが仇になって見えないほうが良かったものが見えてしまったり聞いてはいけなかったことを聞いてしまったのです。(全3項目)

3-1.初めての敗北
ピッチに出て行くと風の凄まじさにメンバー全員が横様によろめきました。雷鳴に掻き消されて観衆の声援もリー・ジョーダンの実況中継も聞こえません。ホイッスルが鳴って試合が始まりましたがメガネは雨で曇って・・・

雨でブラッジャーが見えないためハリーは二度も箒から叩き落されそうになりました。他の選手がどこで何をしているのか全く分りません。こんな状況でどうやってスニッチを探せというのか?ハリーがそう考えていると・・・

マダム・フーチのホイッスルが鳴り響いて土砂降りの雨の向こうに辛うじてウッドの姿が見えました。タイムアウトを要求したというのです。するとハーマイオニーがハリーのメガネを杖でコツコツと叩いてこう唱えたのでした。

「インパービアス!防水せよ!」

ハーマイオニーの呪文効果は抜群でした。ハリーは箒に活を入れブラッジャーを避けスニッチを探して四方八方に目を凝らしました。しかしハーマイオニーの呪文は見えてはいけないものまで見えるようにしてしまったのです。

ピッチの中心に戻ろうとしてハリーは向きを変えました。その途端にピカッと光った稲妻がスタンドを照らしてハリーの目に何かが飛び込んで来ました。一番上の誰もいないその席に巨大な毛むくじゃらの黒い犬がいたのです。

ハリーは完全に集中力を失いました。かじかんだ指が箒の柄を滑り落ちてニンバスは1メートルも落下しました。ハリーが再びスタンドを見ると犬の姿は消えていました。するとグリフィンドールのゴールからウッドの・・・

ウッドの振り絞るような叫びが聞こえて来ました。慌てて見回すとセドリック・ディゴリーが上空を猛スピードで飛んでいました。雨の中にはキラッキラッと金色に光る小さな点が!ハリーはスニッチに向かって突進しました。

ところが!

突然奇妙なことが起こりました。競技場に気味の悪い沈黙が流れ風は相変わらず激しいのに唸りを忘れてしまっていました。誰かが音のスイッチを切ったようでした。するとあの恐ろしい感覚が冷たい波がハリーを襲って・・・

ハリーがスニッチから目を離してピッチを見下ろすと、少なくとも100人の吸魂鬼がそこに立ち隠れて見えない顔をハリーに向けていました。氷のような水がハリーの胸にひたひたと押し寄せて体の中を切り刻むようでした。

この試合でグリフィンドールはハッフルパフに破れ、ハリーはニンバス2000を失うという二重の痛手を負ったのです。

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改めてシリウス・ブラックについて(3)(8回シリーズ)

シリウス・ブラックにはアズカバンを脱獄する才覚があった。アズカバンを破って出られるのならホグワーツにだって破って入れるはずだ。アーサー氏が抱いていた懸念は現実のものになり、その事態を受けてハリーの周囲は慌しさを増していったのでした。そしてマクゴナガル先生は・・・(全3項目)

3-1.ハロウィンの夜に
アーサー氏はシリウス・ブラックにはアズカバンを脱獄する才覚があった。アズカバンを破って出られるのならホグワーツにだって破って入れるとの懸念を抱いていました。するとそれが現実のことになってしまったのです。

事は10月31日の夜に起こりました。ハロウィン・パーティが終わってハリーたちを含めたグリフィンドール生は寮に戻って行きましたが、入口に繋がる廊下まで来ると生徒がすし詰め状態になっているのに出くわしたのでした。

ロンが怪訝そうに「何でみんな入らないんだろう?」と言いましたが肖像画が閉まったままのようなのです。パーシーが「全員合言葉を忘れたわけじゃないだろう?」と言いながら人波を掻き分けて前に進んで行った所・・・

前のほうから冷気が廊下に沿って広がるように沈黙が流れ、パーシーが鋭い声で「誰かダンブルドア先生を呼んで。急いで」と叫びました。すると次の瞬間にはもうダンブルドアが現れて肖像画のほうにさっと歩いて行きました。

ハリーたち3人が「何が問題なのか?」と寮の入口の近くまで行くとハーマイオニーは「ああ何てこと」と絶叫してハリーの腕を掴んだのでした。ダンブルドアもまた暗い深刻な目で振り返ったのです。そこにあったのは・・・

「太った婦人(レディ)」は肖像画から消え去り絵は無残にも滅多切りにされてキャンバスの切れ端が床に散らばっていました。絵の相当な部分が完全に切り取られていたのでした。そしてレディを襲う現場を見ていたのが・・・

ポルターガイストのピーブズが「(レディが)見つかったらお慰み!」と甲高いしわがれ声で言いました。ダンブルドアが「どういうことかね?」と訊くと、さすがのピーブズもダンブルドアをからかう勇気はないようで・・・

「あいつは癇癪持ちだねえ。あのシリウス・ブラックは」

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改めてシリウス・ブラックについて(2)(8回シリーズ)

何ゆえ魔法大臣コーネリウス・ファッジは「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのか?ハリーは夏休み最後の日にその理由を知らされることになったのでした。何とアズカバンを脱獄したシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているというのです。さらにキングズ・クロス駅のホームでアーサー氏は・・・(全3項目)

3-1.漏れ鍋にて、その1
ハリーは「夜の騎士バス」に乗る時には「そう簡単に捕まってたまるか」と思ったようですが、ダイアゴン横丁の入口「漏れ鍋」に到着した所であっさりと魔法大臣コーネリウス・ファッジの掌中に収まってしまったのでした。

ハリーは大臣からマージおばさん風船事件の事の顛末を聞いた後夏休みの残りの期間を「漏れ鍋」で過ごすことになりました。ハリーがシリウス・ブラックのことを訊くとファッジは不意を衝かれた様子でこう答えたのでした。

「何のことかね?あぁ耳に入ったのか。いやない。まだだ。しかし時間の問題だ」

大臣が言うにはアズカバンの看守は今だかつて失敗を知らない。それに連中がこんなに怒ったのを見たことがないからだそうです。ところが夏休みの最終日にハリーがウィーズリー一家とハーマイオニーと合流した時にも・・・

ようやくロンとハーマイオニーとの再会を果たしてハリーが2人と一緒に「漏れ鍋」に戻るとアーサー氏が読んでいる「日刊予言者新聞」にはすっかりお馴染みになったシリウス・ブラックの顔がハリーを見上げていたのでした。

ハリーがそれを見てシリウス・ブラックはまだ捕まっていないんですねと訊くとアーサー氏は極めて深刻な表情を浮かべながら、魔法省全員が通常の任務を返上してまで努力して来たのだが未だに吉報がないと答えたのでした。

ハリーはあの時「たかが未成年の魔法使用事件ぐらいで魔法大臣自身が直々に漏れ鍋で自分を待っていたのはどうしてなんだろう?」と訝ったのですが、その理由をハリーはその日の夜に知る事になったというわけなんですよね。

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改めてシリウス・ブラックについて(1)(8回シリーズ)

今週と来週の2週間に渡って改めてシリウスのことを振り返ってみることにしました。ハリー13才の誕生日にプリベット通り4番地のテレビではある脱獄囚のニュースをやっていたのですが、それから一週間後にハリーはその脱獄囚と対面することになったのです。しかしその時ハリーはまだ・・・(全3項目)

3-1.誕生日の朝に
13才の誕生日の朝ハリーが自分の部屋を出てキッチンに入るとテレビではちょうどアナウンサーが脱獄囚のニュースを伝えている所でした。バーノン叔父さんは新聞を読みながら上目使いに脱獄囚の顔を見てこう言ったのでした。

「奴が悪人だとは聞くまでもない。一目見れば判る。汚らしい怠け者め!あの髪の毛を見てみろ!」

そう言うと叔父さんはじろりと横目でハリーを見たのでした。お父さんから受け継いだハリーのくしゃくしゃ頭はいつもバーノン叔父さんのイライラの種でした。ところがテレビに映っているその脱獄囚の髪の毛ときたら・・・

やつれた顔にまとわりつくようにぼうぼうと肘のあたりまで伸びていました。それを見てハリーは「この男に比べれば自分は随分と身だしなみがいいじゃないか」と思ったのでした。何でもこの脱獄囚は武器を持っており・・・

極めて危険なので注意して欲しいのだそうです。通報用ホットラインが特設されているので、この脱獄囚を目撃した人はすぐにお知らせくださいとのことでした。するとペチュニア叔母さんがキッチンの窓のほうを向いて・・・

しっかりと外を窺ったのでした。ペチュニア叔母さんはホットラインに電話したくて堪らないのだとハリーには判ったのでした。何しろ叔母さんは世界一のお節介で規則に従うだけの退屈なご近所さんの粗探しをするのに・・・

人生の大半を費やしているのです。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その2(4)(シリーズ最終回)

初めての飛行訓練授業でマダム・フーチの言いつけを守らなかった上にマクゴナガル先生にその現場を押さえられて「僕は退学になるんだ」と思ったハリーだったのですが、驚くべきことにクィディッチの寮代表チームのシーカーに抜擢されてしまったのです。そしていよいよデビュー戦となり・・・(全3項目)

3-1.オリバー・ウッド
ハリーは当初マクゴナガル先生がフリットウィック先生に対して「ウッドをお借りできませんか」と言った時には「ウッドって木のこと?僕を叩くための棒のことかな?」と思ったのですが、意外にもウッドは人間だったのです。

初めての飛行訓練授業でマダム・フーチが私が戻って来るまでは飛んではいけないと言っていたのにも関わらず、ドラコ・マルフォイの挑発に乗ってしまい「僕は退学になるんだ」と思い込んでいたハリーだったのですが・・・

フリットウィック先生の教室から出て来たウッドは「何事だろう?」という表情を浮かべていました。マクゴナガル先生は2人に「私についていらっしゃい」と言うと廊下を歩き出して使われていない教室を指し示したのでした。

ウッドは珍しいものでも見るようにハリーを眺めながら従いて来ました。そして人のいない教室に入るとマクゴナガル先生は「こちらオリバー・ウッドです」と紹介した後ウッドに「シーカーを見つけましたよ」と言ったのです。

ウッドは狐につままれたような笑顔を見せて「本当ですか?」と訊き返したのでした。それに対してマクゴナガル先生は先ほどハリーが今手に持っている玉を16メートルもダイブして掴んだことを話して聞かせたというわけです。

ウッドは「夢が一挙に実現した!」という顔をしてハリーに対し「クィディッチの試合を見たことがあるかい?」と興奮した声で訊いて来たのでした。そしてハリーをしげしげと歩き回って観察しながらこうも言ったのでした。

「体格もシーカーにぴったりだ」

身軽で素早いしふさわしい箒を持たせないといけない。ニンバス2000とかクリーンスイープの7番がいいですねと言うウッドに、マクゴナガル先生は1年生の規則を曲げられるかどうかダンブルドア校長に話すと言って・・・

こうしてハリーはマクゴナガル先生にいきなりクィディッチのグリフィンドール・チームのキャプテンのオリバー・ウッドに引き合わされ、寮代表チームのシーカーに抜擢されたというわけです。まさに晴天の霹靂だったのです。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その2(3)(4回シリーズ)

ハリーは11才の誕生日に初めてハグリッドと会った時に「お前さんはホグワーツで有名になる」と言われていたのですが、学期2日目に寮を出た途端そのことを嫌と言うほど痛感させられることになったのでした。さらには教壇に立つ先生までもが最初の授業でハリーを迎えると・・・(全3項目)

3-1.フリットウィック先生
ポルターガイストのピーブズに管理人のアーガス・フィルチと1年生は教室にたどり着くまでに幾多の障害を乗り越えなくてはならなかったのですが、ハリーの場合にはもう1つの大きなハードルが控えていたというわけです。

「見て、見て」
「どこ?」
「赤毛ののっぽの隣」
「メガネをかけてる奴?」
「顔見た?」
「あの傷を見た?」

学期2日目ハリーが寮を出た途端に囁き声がつきまとって来ました。教室の外で並んで待っていた生徒たちが爪先立ちでハリーを見ようとしたり、中には廊下ですれ違うとわざわざ逆戻りしてじろじろ眺める輩まで現れたのです。

フリットウィック先生もあの有名なハリー・ポッターを目の前にすると冷静ではいられなくなるようでした。フリットウィック先生はとても小さな魔法使いで、本を積み上げた上に立ってようやく机越しに顔が出るほどでした。

最初の授業でフリットウィック先生は出席を取っている際にハリーの名前まで来た時には興奮して「キャッ」と言った途端に転んで姿が見えなくなってしまったのでした。やはりフリットウィック先生にとってもハリーは・・・

特別な存在のようでした。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その2(2)(4回シリーズ)

入学したての新入生にとってポルターガイストのピーブズは極めて厄介な存在でした。監督生の言うことさえ聞かず押さえられるのは「血みどろ男爵」だけなのだそうです。ところがホグワーツにはそのピーブズよりもっと厄介な人物がいたのです。足の指1本でも違反をしようものなら・・・(全3項目)

3-1.血みどろ男爵
「ほとんど首なしニック」は悪い流れを断ち切るように咳払いをして、ハリーを含めたグリフィンドールの新入生一同に向かって「今年こそ寮対抗優勝カップを獲得できるよう頑張ってくださるでしょうな?」と言ったのでした。

それというのもグリフィンドールがこんなに長い間負け続けたことはないのだそうです。何とスリザリンが6年連続で寮杯を取っていて、スリザリン寮付きのゴースト「血みどろ男爵」はもう鼻持ちならない状態なんだそうです。

ハリーがスリザリンのテーブルを見やると身の毛もよだつようなゴーストが座っていました。目は虚ろで顔はげっそりとしていて着ている服は銀色の血でべっとりと汚れていました。ドラコ・マルフォイの隣に座っていて・・・

マルフォイはその席がお気に召さない様子なのでハリーは何だかうれしいと思ったのでした。興味津々のシェーマス・フィネガンが「どうして血みどろになったの?」と訊くと「ほとんど首なしニック」はこう答えたのでした。

「私、聞いてみたこともありません」

ところがハリーはそれからおよそ7年後に予想外の超意外な人物から思ってもみなかった形で「どうして血みどろ男爵は血みどろになったのか?」の理由を知ることになったのです。ニックが500年間一度も訊かなかった・・・

その理由をハリーはホグワーツに入学してからたった7年後に知ることになったというわけなんですよね。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その2(1)(4回シリーズ)

今年の5月末を皮切りに主要登場人物の初登場シーンを改めて振り返っています。ハリーを含めた新入生たちはボートで湖を渡ってホグワーツ城入りしました。ここでハリーはホグワーツ特急に続き新たに沢山の同学年の生徒と出会うことになったのでした。(全3項目)

3-1.ニコラス・ド・ミムジー・ポーピントン卿
それはハリーを含めた新入生たちが組分けの儀式を受ける直前に控えの教室にいた時に起きました。ハリーは驚いて30センチも宙に飛び上がってしまいましたし、ハリーの後ろにいた他の生徒たちも悲鳴を上げていたのでした。

後ろの壁からゴーストが20人ぐらい現れたのです。真珠のように白く少し透き通っていました。新入生には見向きもせずに何やら議論しているようでした。するとひだのある襟のついた服を着てタイツを履いたゴーストが・・・

「おや、君たちここで何してるんだい?」

急に1年生に気づいて声をかけましたが誰も答えません。それが「ほとんど首なしニック」だったのです。そこへ太った修道士が「新入生じゃな。これから組分けされる所か?」と訊いて来たので数人が黙って頷いたのでした。

そしてマクゴナガル先生が戻って来て「さあ行きますよ。組分け儀式がまもなく始まります」と言うと、ニックを含めたゴーストたちは1人ずつ壁を抜けて教室をフワフワと出て行きました。するとそのニックとハリーは・・・

組分けの儀式を終えてから再び会うことになったというわけなんですよね。

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改めて数々のハリポタ用語について「炎のゴブレット」編(8)(シリーズ最終回)

「第1の課題」をクリアしてホッと一息と思ったらハリーはマクゴナガル先生から予想外の課題を言い渡されることになったのです。さらにクリスマスの夜に開催されたダンスパーティではハグリッドの意外な過去を聞かされて驚くことにもなってしまったのでした。(全3項目)

3-1.妖女シスターズ
一難去ってまた一難とはまさにこのことでハリーは何とか最初の課題をクリアしたと思ったら、マクゴナガル先生から代表選手はダンスパーティの冒頭に踊るので必ずパートナーを連れて来るようにと言われてしまったのでした。

そうは言ってもロンも戻って来ましたし四面楚歌状態も解消されて、周囲の環境が劇的に改善したのは否定できることではありません。クリスマス・ダンスパーティが近づいた学期最後の週は日を追う毎に騒がしくなりました。

ダンスパーティの噂が飛び交っていましたがハリーはその半分は眉唾だと思いました。例えばダンブルドアがマダム・ロスメルタから蜂蜜酒を800樽も買い込んだとかです。しかし「妖女シスターズ」を呼んだというのは・・・

どうも本当のようでした。魔法ラジオを聴く機会がなかったハリーは全く実感が湧きませんでしたが、他の生徒たちの異常な興奮振りから察するにハリーは「きっととても有名なバンドなのだろう」と思うことはできたのでした。

パーティ当日食事が終わるとダンブルドアが立ち上がり杖を一振りするとステージが現れ出でたのでした。ドラム一式にギターが数本それにリュートにチェロにバグパイプが設置されて熱狂的な拍手に迎えられていよいよ・・・

「妖女シスターズ」がドヤドヤとステージに上がったのでした。メンバー全員が異常に毛深く着ている黒いローブは芸術的に破いたり引き裂いてあったりしていました。それぞれが楽器を取り上げ演奏が始まったというわけです。

夢中でシスターズに見入っていたハリーは突然テーブルのランタンが一斉に消え他の代表選手がパートナーと一緒に立ち上がって、パーバティに「私たち踊らないと!」と言われて現実に引き戻されました。シスターズは・・・

冒頭はスローなテンポの物悲しい曲でした。こうしてクリスマス・ダンスパーティは始まったというわけです。

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改めて数々のハリポタ用語について「炎のゴブレット」編(7)(8回シリーズ)

ジョージはマクゴナガル先生に「どのようにして代表選手は選ばれるのか?」を訊いたそうですが教えてくれなかったそうです。それはボーバトンにダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りした夜にダンブルドアの口から発表されたのでした。代表選手を選ぶ公正な選者とは?(全3項目)

3-1.ボーバトンとダームストラング
こうして新学期初日にダンブルドア校長から正式に発表され玄関ホールに10月30日にボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りすることが掲示されると、生徒たちは対抗試合の話で持ち切りになったのでした。

まるで感染力の強い細菌のように噂が飛び交いました。誰がホグワーツの代表選手に立候補するのか?試合はどんな内容なのか?ボーバトンとダームストラングの生徒は自分たちとはどう違うのか?などが話し合われたのでした。

最初に到着したのはボーバトンでした。ダンブルドアが自分の目に狂いがなければと言うと生徒たちはてんでばらばらな方向を見ながら「どこ?どこ?」と熱い声を上げたのでした。すると6年生の1人が森の上空を指して・・・

「あそこだ!」

何か大きな物が城に向かって疾走して来ました。巨大な黒い影が森の梢を掠めた時それがパステル・ブルーの馬車だと判ったのです。馬車は金銀に輝くパロミノで象ほども大きい12頭の天馬に引かれて校庭に着地したのでした。

シェーマス・フィネガンがラベンダー・ブラウンとパーバティ・パチルの向こうから身を乗り出してハリーとロンに「ダームストラングの馬はどのくらい大きいと思う?」と訊いてきましたが、ダームストラングのほうは・・・

突然ロンが「何か聞こえないか?」と言い出しました。ハリーが耳を澄ますとまるで巨大な掃除機が川底を動くような不気味なくぐもったゴロゴロという音が聞こえて来ました。するとリー・ジョーダンが湖を指差して・・・

「湖だ!湖を見ろよ!」

湖の水面が乱れたかと思うとボコボコと大きな泡が湧き出し、湖の真ん中がまるで湖底の巨大な栓が抜かれたかのように渦巻き始めたのです。渦の中心からは長くて黒い竿のような物が浮かんで来てそれは何と帆柱だったのです。

どこか骸骨のような感じの引き上げられた難破船のようでした。ザバーッと大きな音を立てて船全体が姿を現わし湖の水面を波立たせながら岸に向かってその船は滑り出しました。こうしてダームストラングが到着して・・・

三大魔法学校対抗試合は正式に開始されたのです。

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改めて数々のハリポタ用語について「炎のゴブレット」編(6)(8回シリーズ)

ドラコ・マルフォイに成人したウィーズリー家の人たちは事前に知っていたことなんですが、ハリーを含めた在校生たちもダンブルドア校長の口から三大魔法学校対抗試合の開催と今年度「闇の魔術に対する防衛術」の教職にマッド・アイ・ムーディが着任することを知らされたのでした。ところが・・・(全3項目)

3-1.三大魔法学校対抗試合
ハリーそれにフレッドとジョージの3人はダンブルドア校長が「寮対抗クィディッチ試合は今年は取り止めじゃ」と言い出して揃って絶句していましたが、これは10月に始まり今学期の末まで続くイベントのためだと言うのです。

ドラコ・マルフォイに成人に達しているウィーズリー家の人たちなど一部の人は既に詳細を知っていましたが、三大魔法学校対抗試合開催の正式な発表は今年度「闇の魔術に対する防衛術」の教職に着任することになった・・・

突如として現れたマッド・アイ・ムーディに生徒たちが圧倒されて緊迫した重苦しい沈黙が続く中で行われたのでした。その沈黙はフレッドの「ご冗談でしょう!」という絶妙の掛け声によってようやく打ち破られたのでした。

ダンブルドアの説明によると三大魔法学校対抗試合はおよそ700年前にヨーロッパの三大魔法学校の親善試合として始まったんだそうです。その3つとはホグワーツにボーバトンそれにダームストラングの三校で行われて・・・

各校から代表選手が1人ずつ選ばれ3つの魔法競技を争ったのだそうです。5年毎に三校が持ち回りで競技を主催し、若い魔法使いに魔女たちが国を越えて絆を築くには、最も優れた方法だと衆目の一致する所だったんだそうです。

ところが数多くの死者が出るに至って競技そのものが中止に追い込まれてしまったそうです。ハーマイオニーはそれを聞いて恐怖に目を見開いていましたが、ダンブルドアの「優勝賞金1千ガリオン」という言葉を聞いて・・・

フレッドは「悪戯専門店の開業資金を稼ぐチャンス!」ということで、唇をキッと結び栄光と富を手にする期待に熱く燃えて顔を輝かせていました。しかしダンブルドアが再び口を開くと大広間には衝撃と怒りが広がったのです。

ダンブルドアは「全ての諸君が優勝杯をホグワーツ校にもたらそうという熱意に満ちていると承知している」との前置きをした上で、参加する三校の校長に魔法省としては我々がいかに予防措置を取ろうとも試合の種目が・・・

難しく危険であることから「17才」という年齢制限を設けることにしたというのです。フレッドとジョージの2人は年が開けた4月1日にならないと17才にならないので、門前払いを食らうハメになってしまったというわけです。

2人は親友のリー・ジョーダンと共に老け薬を飲んで果敢に代表選手に名乗りを上げようとしましたが、ダンブルドアの引いた「年齢線」に阻まれて希望は叶いませんでした。ところが当の本人もビックリ仰天することが・・・

ハリーが代表選手になってしまったのです。

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改めて数々のハリポタ用語について「炎のゴブレット」編(5)(8回シリーズ)

先週に引き続き今週も第4巻「炎のゴブレット」に登場するハリポタ用語を振り返ることにします。ドラコ・マルフォイは夏休み中に既に父親のルシウス氏から三大魔法学校対抗試合がホグワーツで開催されることを知っていたので、ホグワーツ特急内でダームストラングのことを話していたのですがハリーたちは・・・(全3項目)

3-1.闇祓い
9月1日の朝を迎えると夏休みが終わったという憂鬱な気分が充満していました。さらに今年度の新学期初日はウィーズリーおじさんに緊急の仕事が入ったためキングズ・クロス駅に同行することができなくなってしまったのです。

何でもエイモス・ディゴリー氏がふくろう便を送るのに早朝出勤する必要があって偶然聞きつけたんだそうです。マッド・アイが庭に何者かが侵入する音を聞いたとのことで待ち伏せをしていたゴミバケツが迎え撃ったと・・・

魔法不適正使用取締局がマッド・アイを捕まえてしまったらお終いとのことで、ウィーズリーおじさんが務めるマグル製品不正使用取締局なら警告程度で済むのでウィーズリーおじさんの出番ということになったんだそうです。

ビルとチャーリーが「往年のムーディは偉大な魔法使いだった」とか「ダンブルドアとは旧知の仲だったんじゃないか?」などとムーディの噂話をしているのを聞きつけハリーが2人に「マッド・アイって誰?」と訊くと・・・

チャーリーが昔は魔法省にいた。腕利きの闇祓いだったと答えたのですがハリーが分っていない顔をしたので「闇の魔法使い捕獲人」のことだと付け加えたのでした。この時ハリーは初めて「闇祓い」という職業を知ったのです。

ムーディのお陰でアズカバンの独房の半分が埋まったそうです。でも逮捕した奴らの家族など敵もわんさかといるので、歳を取ってからはひどい被害妄想に取り憑かれるようになって誰も信じなくなってしまったんだそうです。

そのマッド・アイ・ムーディが今年度「闇の魔術に対する防衛術」の教師となりハリーはムーディに「闇祓いの仕事に就くことを考えたことがあるか?」と言われてホグワーツ卒業後の進路に闇祓いを考えるようになったのです。

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改めて数々のハリポタ用語について「炎のゴブレット」編(4)(8回シリーズ)

クィディッチ・ワールドカップの決勝戦はビクトール・クラムがスニッチを取ったものの僅差でアイルランドが勝利しました。するとウィーズリーおじさんに言わせれば「同窓会気分」とやらで騒ぎを起こす輩が現れたのです。ビルが言うには「あれは死喰い人の残党だ」というのです。その死喰い人とは?(全3項目)

3-1.ウロンスキー・フェイント
10万人の観衆が息を呑みました。アイルランドとブルガリア両チームのシーカーがチェイサーの真ん中を割って一直線にダイブしていたからです。そのスピードはまるで飛行機からパラシュートなしで飛び降りたかのようでした。

ハリーは万眼鏡で落ちて行く2人を追いスニッチはどこにあるのか?と目を凝らしたのでした。ところがスニッチなど最初からなかったのです。ハーマイオニーが「地面に衝突するわ!」と言って悲鳴を上げたのですが・・・

半分当たっていました。ブルガリアのシーカーのビクトール・クラムは最後の1秒でグイッと箒を持ち上げてくるくると螺旋を描きながら飛び去りましたが、アイルランドのエイダン・リンチはドスッと鈍い音を響かせて・・・

ウィーズリーおじさんの言う通りでクラムはフェイントをかけたのです。リンチの様子を見るため専門の魔法医が駆けつけていました。ハリーは急いで万眼鏡の「再生」と「一場面」を押してスピード・ダイヤルを回して・・・

ウロンスキー・フェイント-シーカーを引っかける危険技

再び万眼鏡を覗き込むとレンズを横断して紫に輝く文字が現れたのでした。ハリーが2人のシーカーがダイブする所をスローモーションで見ると間一髪で上昇に転ずる時に全神経を集中させたクラムの顔が歪むのが見えたのです。

リンチはペシャンコになった一方でクラムはリンチが治療を受けている時間を利用して邪魔されることなくスニッチを探していたのでした。結局試合はビクトール・クラムがスニッチを取りましたが「170対160」の僅差で・・・

アイルランドが勝利したのでした。ロンはアイルランドが160点もリードしていたのにクラムは何でスニッチを取ったんだと言っていましたが、それに対してハリーはアイルランドのチェイサーがあまりにも上手いので・・・

絶対に点差を縮められないと判っていたんだと周囲の騒音に負けないように叫び返したのでした。一方ハーマイオニーは試合前に写真を見た時には「気難しそう」と言っていたのにも関わらずビクトール・クラムのことを・・・

「あの人、とっても勇敢だと思わない?」

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改めて数々のハリポタ用語について「炎のゴブレット」編(3)(8回シリーズ)

ハリーは「姿現わし」という術が難しいということは知っていました。しかしテストに受からないといけないということを知ったのはクィディッチ・ワールドカップの競技場に向かう日のことだったのです。年齢的にもそれがまだできないハリーたちは「移動キー」を使ってワールドカップの会場に向かったのでした。(全3項目)

3-1.魔法ゲーム・スポーツ部
今週最初の記事で振り返ったようにパーシーは魔法省への入省を達成して配属されたのがバーテミウス・クラウチ氏が部長を務める「国際魔法協力部」でした。そしてハリーが「隠れ穴」に入ったその日の夕食の席では・・・

パーシーは父親のアーサー氏に今自分たちの「国際魔法協力部」はクィディッチ・ワールドカップの手配などもあり非常に忙しくてルード・バグマンが部長を務める「魔法ゲーム・スポーツ部」の協力があって当然なのに・・・

それが全くないと不満を口にしているんですよね。それに対してアーサー氏は自分はルードのことが好きだ。ワールドカップのあんなにいい切符を取ってくれたのもあの男だと言ってバグマンのことをやんわりと庇ったのでした。

そんなアーサー氏にパーシーは「バグマンは好かれるくらいが関の山」と一蹴したのですが、そもそもパーシーの上司のクラウチ氏はルード・バグマンが魔法省に入省することを快く思っていなかったという事情があったのです。

ハリーが校長室に行った際に「憂いの篩」で見た光景の中で、クラウチ氏はルドビッチ・バグマンはヴォルデモート卿の支持者たちに情報を流したとして相当の期間アズカバンに収監するのが適当であると主張していたのです。

それに対してバグマンは自分が情報を提供したオーガスタス・ルックウッドは父親の古い友人でヴォルデモートの一味だとは全く知らなかった。さらにルックウッドは将来自分に魔法省の仕事を世話してやると言っていたんだ。

それを聞いてクラウチ氏はその場にいたダンブルドアに吐き捨てるように「情けない。ルード・バグマンが入省する日は魔法省にとって悲しむべき日になるだろう」と言ったのでした。したがってクラウチ氏にしてみれば・・・

そんなルード・バグマンの協力など必要ないというわけなんですよね。存在そのものが疎ましいというわけです。

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