マダム・ポンフリー(3)(4回シリーズ)

ハリーは1年生の学期末にも意識不明で気がつくと病室のベッドの上だったという経験をしていますし、2年生の時もクィディッチの開幕戦で負傷入院ということになってしまいました。ところが3年生最初の試合の時にも今度は前年度とは全く違うことでマダム・ポンフリーのご厄介になることになってしまったのです。(全3項目)

3-1.新学期初日にいきなり・・・
3年生の学期初日ホグワーツ特急は吸魂鬼の捜索を受け何故かハリーは気を失ってしまいました。ルーピン先生がふくろう便で知らせたのでハリーは学校に到着した直後にマダム・ポンフリーと顔を会わせることになったのです。

マクゴナガル先生に呼びつけられて先生の事務室に入ると次の瞬間にはマダム・ポンフリーが入って来たのでした。ハリーは顔が熱くなるのを感じました。気絶したことだけでも恥ずかしいのにこんなに大騒ぎされるなんて・・・

「また何か危険なことをしたのでしょう?」と言うマダム・ポンフリーにマクゴナガル先生が「吸魂鬼なのよ」と答えたのでした。2人は暗い表情で目を見交わしたのでした。そしてマダム・ポンフリーは不満そうな声で・・・

「吸魂鬼を学校の周りに放つなんて」

マクゴナガル先生はハリーの脈を取っているマダム・ポンフリーに「この子にはどんな処置が必要ですか?」と言った後さらには「絶対安静ですか?今夜は病棟に泊めたほうがよいのでは?」と矢継ぎ早に訊いていたのでした。

ハリーは「大丈夫です!」と言うと弾けるように立ち上がったのでした。気絶したと聞いただけでもあれほど喜んでいたのに入院させられたと聞いたらドラコ・マルフォイが何と言うか?考えただけでも苦痛だったので・・・

するとマダム・ポンフリーは「少なくともチョコレートは食べさせないと」と言ったのでした。それに対してハリーがルーピン先生がくださってもう食べたと言うとマダム・ポンフリーは満足気に「本当に?」と確認して・・・

それなら治療法を知っている「闇の魔術に対する防衛術」の先生が見つかったということね。それを聞いてマダム・ポンフリーは納得したようでした。マダム・ポンフリーはハリーと一緒にマクゴナガル先生の部屋を出て・・・

ブツブツと何やら独り言を言いながら自分の仕事場の医務室に戻って行ったのでした。

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マダム・ポンフリー(2)(4回シリーズ)

ロンは入学して最初の年度つまり1年生の時にお世話になり、さらにハリーは2年連続でマダム・ポンフリーの治療を受けることになりました。ところがハーマイオニーは初めて医務室とマダム・ポンフリーのご厄介になったと思ったら1ヵ月余りの長期入院ということになってしまったのでした。さらには・・・(全3項目)

3-1.片方の腕の骨を
こうしてハリーとロンは早速1年生の時にマダム・ポンフリーのお世話になったのですが、ハリーは翌年度にも片方の腕の骨を再生させるという荒療治を受けることになってしまったのでした。屋敷しもべ妖精のドビーが・・・

何とかハリーをプリベット通り4番地に帰らせようとしてクィディッチの開幕戦対スリザリン戦でプラッジャーに細工をしたのです。さらにロックハートが骨折した右腕を頼みもしないのに何と骨抜きにしてしまったのでした。

「真っ直ぐに私の所へ来るべきでした!」

マダム・ポンフリーは憤慨して今や哀れな骨抜きの腕の残骸を持ち上げてこう言ったのでした。骨折ならあっという間に治せますし骨の再生は痛いのだそうです。戻って来たマダム・ポンフリーが持っていた大きな瓶には・・・

ラベルには「骨生え薬のスケレ・グロ」と書いてありました。マダム・ポンフリーはビーカーになみなみと湯気の立つ薬を注いでハリーに渡しながら「今夜は辛いですよ」と言いました。骨を再生するのは荒療治なんだそうです。

スケレ・グロを飲むこと自体が既にもう荒療治でした。一口飲むと口の中も喉も焼け付くようでハリーは咳き込んだりむせたりしたのでした。マダム・ポンフリーは「あんな危険なスポーツ」とか「能無しの先生」などと・・・

文句を言いながら出て行きました。すると医務室の扉がパッと開いて泥んこでずぶ濡れのグリフィンドール選手がハリーの見舞いにやって来ました。そしてみんながケーキや菓子を持ち込みパーティを始めようという時に・・・

「この子は休息が必要なんですよ。骨を33本も再生させるんですから。出ていきなさい。出なさい!」

マダム・ポンフリーは鼻息も荒く入って来るとこう言い放って選手を医務室から追い出したのでした。ハリーはみんなと楽しく騒いでいたほうが気が紛れて痛みを忘れることができたのですがマダム・ポンフリーのお陰で・・・

こうして1人きりになり誰にも邪魔されず腕のズキズキという痛みとたっぷり付き合わされることになったのでした。しかし夜中にドビーが現れてプラッジャーに仕掛けをしたのがドビーだということを知ることになったのです。

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マダム・ポンフリー(1)(4回シリーズ)

さて!今週はホグワーツ魔法魔術学校の校医の「この人」を取り上げてみることにしました。やはりハリーと同学年のグリフィンドール生の中ではトップクラスのトラブルメーカーということで、入学早々立て続けにお世話になった人がいたのです。そして主役3人の中で一番最初に治療を受けたのは?(全3項目)

3-1.初めてお世話になったのは?
ハリーの与り知らない所で起きたのであれば把握のしようがないのですが、ハリーと同学年のグリフィンドール生の中で最初に医務室つまりはマダム・ポンフリーのお世話になったのはやはりネビル・ロングボトムその人でした。

最初に行われた「魔法薬学」の授業でスネイプはおできを治す簡単な薬を調合させました。しかしネビルは大鍋が割れて薬を頭から被ってしまい、腕や足に真っ赤なおできが容赦なく噴き出して痛みで呻き声を上げていたのです。

スネイプは「バカ者!」と怒鳴ると杖を一振りして床にこぼれた薬を取り除きました。そして「大鍋を火から降ろさない内に山嵐の針を入れたんだな?」と失敗の原因を指摘したのでした。ネビルはおできが鼻にも広がり・・・

シクシク泣いていたのでした。スネイプは苦々しげにシェーマス・フィネガンにネビルを医務室に連れて行くよう命じたのでした。さらに次の週に行われた初めての飛行訓練授業でもネビルは再び医務室のお世話になったのです。

マダム・フーチが「笛を吹いたら」と言っているのに、ネビルは緊張するやら怖気づくやらでマダム・フーチが笛を吹く前に地面を蹴ってしまったのです。ネビルはシャンペンのコルク栓が抜けたようにヒューッと飛んで・・・

真っ青な顔でグングン離れて行く地面を見下ろし声にならない悲鳴を上げた後ネビルは箒から真っ逆さまに落ちたのでした。そして「ボキッ」という嫌な音を立ててネビルは草の上にうつ伏せに墜落したのでした。そして・・・

「手首が折れてるわ」

マダム・フーチはネビルと同じくらい真っ青になってネビルの上に屈み込むとこう呟きました。そしてネビルに大丈夫だから立ってと言うと、他の生徒のほうに向き直りネビルを医務室に連れて行きますからと言い渡して・・・

その間は誰も動いてはいけません。箒もそのままにしておくように。さもないとクィディッチの「ク」の字を言う前にホグワーツから出て行ってもらいますよと言い残してネビルを医務室に連れて行ったのでした。つまり・・・

ネビルはホグワーツに入って最初の週とさらには次の週もということで入学早々立て続けにマダム・ポンフリーのお世話になっていたんですよね。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その3(4)(シリーズ最終回)

ハッフルパフ生のアーニー・マクミランは一連の襲撃事件の犯人はハリーに違いないと確信していたのでした。一方ハリーたち3人はドラコ・マルフォイだと考えていたのですが、それもまたアーニーと同様に外れだったのです。ところが久方ぶりに事件が起きてハグリッドの小屋にやって来たのが・・・(全3項目)

3-1.ハンナ・アボット
そもそもハリーが図書室にやって来たのはジャスティンに会って事の真相を説明するためでした。ところがハリーを含めたグリフィンドール生と一緒に「薬草学」の授業を受けるはずだったハッフルパフ生はいたものの・・・

そこにジャスティンはいないようでした。しかしそこでハリーが次の餌食にジャスティンを狙っているのだったら、しばらくは目立たないようにしているのが一番いいから自分の部屋に隠れているようにと言っていたのが・・・

アーニー・マクミランがハンナ・アボットにそう話していたのでした。しかしハンナはアーニーに絶対に一連の犯人はハリーだと思っているの?と訊いていてアーニーの説には懐疑的な考えのようでした。それに対して・・・

アーニーはハリーはパーセルマウスだ。それは闇の魔法使いの印だと誰もが知っている。蛇と話ができるまともな魔法使いなんて聞いたことがない。ハリーはフィルチと何か揉め事があって気がつくとフィルチの猫が襲われた。

さらにあの1年坊主のコリン・クリービーもクィディッチ試合でハリーが泥の中に倒れている時に写真を撮りまくってハリーに嫌がられていた。そしてこれもまた気がつくとコリン・クリービーがやられていた。だから・・・

それでもまだハンナは納得していない様子でハリーのことを「いい人に見えるけど」と言っていたのでした。おそらくハンナも1年余り「薬草学」の授業を一緒に受けてハリーを見ていたのでアーニーの言い分を素直には・・・

受け入れられなかったんでしょうね。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その3(3)(4回シリーズ)

2年生になって最初に受けた授業「薬草学」ではマグル生まれでハッフルパフ生のジャスティン・フィンチ・フレッチリーと初めて会話を交わしたハリーだったのですが、昼食後に中庭に出た時にもハリーはマグル生まれの男子生徒と話すことになったのです。その男の子は1年生のグリフィンドール生で・・・(全3項目)

3-1.コリン・クリービー
昼食を終えるとハリーたち3人は中庭に出ました。ハーマイオニーは石段に腰掛けて「バンパイアとバッチリ船旅」をまた夢中になって読んでいました。ハリーはロンと立ち話でクィディッチの話をしていたのですが・・・

ふと見つめられているような気がしました。目を上げると薄茶色の髪をした小柄な少年がハリーを見つめていたのでした。ハリーは昨日その少年が組分け帽子を被る所を見たことを思い出したのでした。するとその少年は・・・

「ハリー、元気?僕-僕、コリン・クリービーと言います」

少年はおずおずと近づいてハリーにこう言ったのでした。そして自分もグリフィンドール生だと言うとカメラを持ち上げて遠慮がちに「写真を撮っても構わないですか?」と訊いて来たのでした。言われたハリーのほうは・・・

ハリーがオウム返しに「写真?」と訊くと、コリンはハリーに対する熱い思いを爆発させたように一気にまくし立てたのでした。ハリーのことなら何でも全部知っている。ヴォルデモートがハリーを殺害しようとしたのに・・・

ハリーは生き残りヴォルデモートは消えてしまった。そして今でもハリーの額には稲妻形の傷がある。そしてジャスティンと同様にコリンも父親が牛乳配達をしている。つまりマグル生まれだと告白したというわけなんですよね。

額の傷のことを話す時コリンはハリーの髪の生え際を探って稲妻形の傷を確認しようとしました。そして写真を沢山撮ってパパに送ってあげたい。さらにコリンは懇願するような目で見るとハリーとのツーショット写真を・・・

さらにはその写真にサインして欲しいと言い始めたのです。そのコリンの言葉にドラコ・マルフォイが噛み付いたのでした。マルフォイは中庭に大きく響き渡る声でハリーがサイン入り写真を配るから並べと呼びかけたのでした。

ハリーは「僕はそんなことしていないぞ。黙れ!」と激怒しましたが、入学2日目で恐れを知らないコリンはクラッブの首の太さぐらいしかない体で勇敢にも(無謀にも?)マルフォイにこう言い返したというわけなんですよね。

「君、焼き餅妬いているんだ」

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その3(2)(4回シリーズ)

初めて魔法使いの住居「隠れ穴」に滞在したということでハリーにとっては驚きの連続でした。そのため初めての煙突飛行粉でも迷子になってしまい迷い込んだ見知らぬ店では一番会いたくない人物に遭遇してしまったのでした。さらに教科書を買うために行ったフローリシュ・アンド・ブロッツ書店でも・・・(全3項目)

3-1.ルシウス・マルフォイ
「隠れ穴」での生活はハリーにとっては不思議なことの連続でした。鏡が大声を上げたり屋根裏お化けが喚いたりパイプを落としたり、フレッドとジョージの部屋から小さな爆発音が上がっても当たり前といった感じで・・・

そんなことだったのでダイアゴン横丁に教科書を買いに行くため煙突飛行粉を使う時にもハリーは生まれて初めてだったので、ものの見事に迷子になってしまったのでした。ところがそこで偶然出会ったのがよりによって・・・

ドラコ・マルフォイと瓜二つで同じ血の気のない顔に尖った顎そして冷たい灰色の目をしているので、ハリーは父親に違いないと思ったのでした。ドラコは義眼に手を伸ばしていましたがルシウス氏はその息子に向かって・・・

「ドラコ、一切触るんじゃないぞ」

ドラコが「何かプレゼントを買ってくれるんだと思ったのに」と不満を口にすると、ルシウス氏は「競技用の箒を買ってやると言ったんだ」と言葉を返したのでした。つまり買ってやるのはここではなくて別の店というわけです。

そう言う父親にドラコは不機嫌な顔で「寮の選手に選ばれなきゃ意味がない」と言った後に続けてハリー・ポッターなんか去年ニンバス2000を貰った。そんなに上手くもないのに単に有名だから寮の選手になれたんだと・・・

そんなドラコにルシウス氏は「同じことをもう何十回と聞かされた」と言った後さらに、今は大多数の者がハリーを闇の帝王を消し去ったヒーローとして扱っているのだから好きでない素振りを見せるのは賢明ではないと・・・

2人が話していると脂っこい髪を撫で付けながら1人の猫背の男がカウンターの向こうに現れました。ルシウス氏はそのボージン氏に「今日は買いに来たのではなく売りに来たのだよ」と言ったのでした。それというのも・・・

最近魔法省が抜き打ちの立ち入り調査を仕掛けることが多くなった。幸い当家はそれなりの尊敬を勝ち得ているので訪問はまだないが、私も少々の物品を持っているので役所の調査が入ると都合の悪い思いをするかもしれない。

ルシウス氏は話をつけるとボージン氏に「邪魔したな」と言った後に明日館のほうに物を取りに来てくれるだろうねと言って息子に「行くぞ!」と声を掛けて店を出て行ったのでした。そしてようやく店を出たハリーは・・・

ウィーズリー一家と合流したハリーはアーサー氏にそのことを報告したのでした。買っていたのではなく売っていたとハリーから聞いたアーサー氏は満足気に「それじゃ心配になったわけだ」と言ったというわけなんですよね。

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改めて主要登場人物の初登場シーンを振り返る、その3(1)(4回シリーズ)

今年の5月からずっと主要登場人物の初登場シーンを改めて振り返っています。先回で第1巻「賢者の石」の人物は終了したと言ったのですが、もう1人残っている人がいたので「その人」を済ませてから第2巻「秘密の部屋」で初登場した人に入って行くことにします。(全3項目)

3-1.マダム・ポンフリー
ホグワーツ魔法魔術学校の校医でハリーもロンもハーマイオニーも何度もお世話になりました。そしてハリーも1年生の学期末にヴォルデモートとの対決で3日間も意識不明になり目覚めたのが医務室のベッドだったので・・・

マダム・ポンフリーはいい人でしたが大変厳しい一面もありました。ハリーの意識が回復したと聞いてロンとハーマイオニーが医務室に駆けつけて来たのですが、マダム・ポンフリーは当初「絶対にいけません」と言って・・・

2人を入れてくれなかったのです。ダンブルドア先生は入れてくれたのにと言っても「そりゃ校長先生ですから他とは違います」とさらにハリーには休息が必要だとも言ったのでした。それでもさらにハリーが懇願すると・・・

「仕方ないわね。でも5分だけですよ」

こう言って2人を入れてくれたのでした。ハリーはロンとハーマイオニーに別れてからの一部始終を話した後今度は2人が「その後どうしたのか?」の経過報告を聞いたのでした。そして再びマダム・ポンフリーが現れて・・・

「もう15分も経ちましたよ。さあ出なさい」

翌日ハリーがマダム・ポンフリーに「学年末のパーティに出たいのですが行ってもいいでしょうか?」と言うと、不満気な様子でしたが結局は許してくれたのでした。しかし「もう一度最終診察をする」と言い張ったので・・・

ハリーが大広間に到着した時には広間はもう一杯でハリーはロンとハーマイオニーの間に座ったというわけです。

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ポリジュース薬(4)(シリーズ最終回)

最終学年の年度ハリーにロンにハーマイオニーの3人はヴォルデモートの分霊箱を探し出して破壊するという目的のため学校には戻らないという選択をしました。その旅でポリジュース薬は数々の計画を実行する上で必要不可欠でなくてはならない魔法薬になったのでした。(全3項目)

3-1.魔法省に潜入するために
ダンブルドアの葬儀が終了した後ハリーは来年度は学校に戻らずヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出ると宣言したので、それを受けてハーマイオニーはロンと共に自分たちもハリーに従いて行くと応えたのです。そこで・・・

ハーマイオニーは分霊箱のことをもっと知っておいたほうがいいのでは?と思って校長室から「呼び寄せ呪文」で分霊箱の作り方から破壊する方法まで書いてある「深い闇の秘術」を手に入れておいたのです。さらには・・・

ウィーズリーおばさんの目と鼻の先でマッド・アイのポリジュース薬を全部ちょうだいするという芸当までやってのけたのです。そのポリジュース薬はヴォルデモートの分霊箱を奪う上で必要不可欠な魔法薬になったのでした。

レギュラス・ブラックがクリーチャーに持ち帰らせたヴォルデモートの分霊箱スリザリンの金のロケットをマンダンガス・フレッチャーが持ち去っていたことをクリーチャーから聞いたハリーたちはさらにそのロケットが・・・

かつては「闇の魔術に対する防衛術」の教師としてホグワーツに赴任して、ハリーに対してあからさまな敵意を抱いていたドローレス・アンブリッジの手元にあることを知ってハリーたちは魔法省に潜入することにしたのでした。

そして3週間以上に渡って下見を重ね情報を収集した後ハリーはスネイプがホグワーツの校長職に就任したという「日刊予言者新聞」の記事に背中を押されるように「明日決行すべきだと思うな」と2人に告げたというわけです。

大事なことはもう全部判った。それにあと3ヵ月準備しても運に頼るという状況が変わることはない。そこでハリーたちは9月2日にポリジュース薬で魔法省の職員に成り済ましてアンブリッジがマンダンガスから没収した・・・

ヴォルデモートの分霊箱を奪うために魔法省に乗り込んだというわけなんですよね。

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ポリジュース薬(3)(4回シリーズ)

死喰い人のバーティ・クラウチ・ジュニアがマッド・アイ・ムーディに成り済ましてホグワーツに潜入するということに使われてしまった。つまり悪用されたというわけなんですが、ハリーがプリベット通り4番地に別れを告げる時やビルとフラーの結婚式の際にも使われることになったのでした。その目的は?(全3項目)

3-1.今度はドラコ・マルフォイが!
ハリーたちが6年生になると「魔法薬学」の教師がスネイプからホラス・スラグホーンへと代わったのでした。ハリーはふくろう試験の結果が「良・E」だったので、当初はこの科目は取れないものと諦めていたのですが・・・

それというのもスネイプは最高の成績「優・O」を取った者にしか6年生以降の受講を許さなかったからです。しかしスラグホーンは「良・E」の生徒でも引き受けるということでハリーもロンも取ることができたというわけです。

通い慣れた地下牢教室に入って行くと部屋の主が変わったということで既にそこは蒸気や風変わりな臭気に満ちていました。スラグホーンが幾つかの魔法薬を煎じておいたからです。その中にポリジュース薬もあったのでした。

ところがそのポリジュース薬をくすねて悪用する輩が現れたのです。ヴォルデモートからアルバス・ダンブルドアの殺害を命じられたドラコ・マルフォイは援軍の死喰い人を校内に招き入れるため「必要の部屋」に入って・・・

「姿をくらますキャビネット棚」を修理していたのですが見張りに立っているクラッブとゴイルが頻繁に部屋の外にいれば、いずれ自分のしていることが露見してしまうのでは?と恐れたドラコはポリジュース薬を使って・・・

2人に他の人間の姿を取らせたのです。ドラコは「修理できないのでは?」と焦るあまり自暴自棄になり到底成功するとは思えない手段を用いてしまったこともあったのですが、最後の最後にはキャビネット棚を修理して・・・

味方の死喰い人を招き入れることに成功したのでした。しかし「必要の部屋」で何をしているのかの詳細は一切聞かされず、ポリジュース薬で無理やり女の子の姿を取らされていたクラッブとゴイルはふてくされていたのでした。

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ポリジュース薬(2)(4回シリーズ)

シリウスがアズカバンから脱獄できたのは未登録の動物もどきだったからです。ところが絶対に不可能と言われていたアズカバンを抜け出す方法は他にもあったのです。バーティ・クラウチはその手段を使ってアズカバンから息子を助け出したのでした。その時使われた魔法薬が・・・(全3項目)

3-1.クラウチ・ジュニアがマッド・アイに
このようにして2年生のクリスマスに自身の体で体験学習をしていたためハリーは目の前の現実をすんなりと受け入れることができたというわけです。今にも泣き出しそうな顔で「医務室に」と言うマクゴナガル先生に・・・

「その子はここに留まるのじゃ。ハリーに納得させる必要がある」

ダンブルドアはさらに「納得してこそ初めて受け入れられるのじゃ」とも言ったのでした。何故自分がこんな目に遭ったのか?知ってこそ回復がある。この子は知らねばならん。それをしたのが誰なのか?を知らねばならんと。

ハリーの「いったいどうしてムーディが?」という問いにダンブルドアは「こやつはアラスター・ムーディではない」と答えたのでした。さらにダンブルドアは君はアラスター・ムーディに会ったことがないとも言ったのです。

ムーディの6つの鍵穴があるトランクの最後の6番目のフタを開けると、そこには竪穴のような地下室が見下ろせてそこに痩せ衰え飢えた姿の本物のマッド・アイ・ムーディがいてハリーはさらに驚かされることになったのです。

それなら目の前にいるムーディは?

ダンブルドアは机の上に立てておいた携帯用酒瓶を取ってフタを開けて引っくり返しました。すると床にネバネバした濃厚な液体がこぼれ落ちて来たのです。それこそがそのペテン師をムーディの姿に変えていた物だったのです。

「ポリジュース薬じゃ。ハリー」

ダンブルドアは「単純でしかも見事な手口じゃ。ムーディは決して自分の携帯用酒瓶からでないと飲まなかった。そのことはよく知られていた」だからこのペテン師はポリジュース薬を作り続けるために本物のムーディを・・・

そばに置く必要があった。しかし偽ムーディは今夜は興奮のあまりポリジュース薬を飲み忘れていた可能性があると言うのです。そこでダンブルドアは机の所にあった椅子を引いて座り床のムーディをじっと見下ろしたのでした。

元に戻った姿を見てスネイプもマクゴナガル先生もその場に立ち尽くしました。その男はベラトリックス・レストレンジと共にアズカバンに送られ、そこで息絶えたと思われていたバーティ・クラウチ・ジュニアだったのです。

さらには・・・

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ポリジュース薬(1)(4回シリーズ)

今週はハリーポッター・シリーズに登場している数々の魔法薬の中でも断トツにその出現頻度が多かったこの薬を取り上げてみることにしました。ハリーたちが2年生になった時に相次いで起きた襲撃事件の犯人が「ドラコ・マルフォイなのでは?」と考えた3人はマルフォイを尋問するために・・・(全3項目)

3-1.やっぱりハーマイオニーが・・・
ハリーがホグワーツに入って2年目の年度を迎えた時学校内では、スクイブの管理人アーガス・フィルチの飼い猫ミセス・ノリスを皮切りにしてマグル生まれの生徒が相次いで襲われて石にされるという事件が起きたのでした。

ハリーたち3人が談話室で宿題をしている時にミセス・ノリスの襲撃事件を受けてハーマイオニーが「出来損ないのスクイブやマグル出身の子をホグワーツから追い出したいと思っているのは誰?」という疑問に対して・・・

「我々の知っている中でマグル生まれはクズだと思っている人物は誰だ?」と言ってロンは暗に「あの事件の犯人はドラコ・マルフォイだ!」と言い始めたのです。ハーマイオニーは当初その意見に異議を唱えましたが・・・

ハリーもまたマルフォイにその家族はいつもスリザリン出身だということを自慢している。だからあいつならスリザリンの末裔だっておかしくはない。だからドラコ・マルフォイが事件の犯人だとロンの意見に同調したのでした。

「でもどうやって証明する?」と言うハリーにハーマイオニーは「方法がないことはない」と言うのです。その方法とはポリジュース薬でスリザリンの誰かに変身してドラコ・マルフォイに質問することだと言い出したのでした。

ロンが「もし元に戻れなくて永久にそのスリザリン生の姿のままだったら?」との疑問を示し、そのポリジュースとやらは危ないのでは?と言うのに対してハーマイオニーは「しばらくすると効き目は切れる」と答えたのでした。

むしろ材料を手に入れるのがとても難しいんだそうです。ハリーとロンは聞いていなかったのですが何でもスネイプが「最も強力な薬」という本にそれが書いてあると説明していたのだそうです。しかしその本はおそらく・・・

図書室の「禁書」の棚にあって先生のサイン入りの許可証がないと借りることが出来ないそうです。そこでハリーたちは今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教師ギルデロイ・ロックハートにサインを貰うことにしたのでした。

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三大魔法学校対抗試合と炎のゴブレットを巡る様々な人たちの思い(4)(シリーズ最終回)

何ゆえダンブルドアは100年以上も行われていなかった三大魔法学校対抗試合を復活開催させたのか?それにはハリーを死喰い人以外では唯一のヴォルデモート復活の目撃者にしたり、数々の人と人との出会いを演出するためだったのです。最後の課題当日ダンブルドアは代表選手の家族を招待すると称して・・・(全3項目)

3-1.アルバス・ダンブルドアの思い、その1
ダンブルドアは一見するとヴォルデモートにまんまと出し抜かれて復活を許してしまったように見えますが、当然いずれこうなることは解っていたというわけです。それならば今度復活する時には遅れを取らないようにと・・・

リトル・ハングルトンの教会墓地に到着した直後にセドリック・ディゴリーは殺害されてしまい、その場で復活したヴォルデモート卿を見たのは死喰い人以外ではハリー1人だけでした。つまりダンブルドア側の人間では・・・

ヴォルデモートの復活を目撃したのはハリーだけだったのです。ハリーに命を助けられたという負い目を抱えていたワームテールは憎んでいる魔法使いは他にも沢山いるのだから何もハリーにこだわる必要はないと言いました。

そう言われてもヴォルデモートは前より強くなって蘇るにはハリーの血がどうしても必要だと言ったのです。それはハリー1年生の学期末にハリーに触れることさえできず敗れ去ったことが念頭にあったというわけなんですよね。

ダンブルドアはバーテミウス・クラウチ・ジュニアがアズカバンを脱獄して自宅に幽閉されていたことも知っていました。さらにそのクラウチ・ジュニアがムーディに成り済ましてホグワーツにやって来ることも解っていました。

つまりハリーが4人目の代表選手に選ばれることもムーディに成り済ましたクラウチ・ジュニアが決してハリーを傷つけないことも、ハリーが必ず優勝するよう誘導することも承知の上で偽ムーディを迎え入れたというわけです。

そもそも100年以上も行われていなかった三大魔法学校対抗試合を復活開催させたのは、ヴォルデモート卿の復活をむしろ利用して様々な人々の数多くの出会いを演出する意図もダンブルドアにはあったというわけなんですよね。

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三大魔法学校対抗試合と炎のゴブレットを巡る様々な人たちの思い(3)(4回シリーズ)

今度自分の身体を再生させる時には何としてもハリー・ポッターが必要だ。そう考えていたヴォルデモートはワームテールが馳せ参じた時ハリー・ポッターを手に入れるために入念に計画を練ったのでした。事は計画通りに進みヴォルデモートはハリーを掌中に収めることに成功しましたが・・・(全3項目)

3-1.ヴォルデモート卿の思い、その1
賢者の石を奪うためクィレルの体に取り憑いてホグワーツに潜入したものの再びハリーに破れてからヴォルデモートが考えていたことはただ1つ。それは自身の体を再生させる時にはハリー・ポッターが必要だということでした。

幸いクィレルを失ってから2年後にワームテールことピーター・ペティグリューが馳せ参じてくれました。しかもそのワームテールは魔法省の役人バーサ・ジョーキンズを連れて現れ、その女は情報の宝庫になってくれたのです。

その女は翌年度ホグワーツに於いて三大魔法学校対抗試合が開催されることを話してくれました。さらには連絡を取りさえすれば喜んで自分を助けてくれるであろう忠実な死喰い人を知っているとも話したのです。そこで・・・

ワームテールは表向きには死んだことになっているので顔を見られたら注意を引き過ぎる。そのため取り憑くのには適していない。そこで真の再生に不可欠な材料が全て揃うまでの仮の住処にするための身体を作成して・・・

ヴォルデモートはまもなくほとんど人の形まで戻り旅が出来るまで回復しました。しかし自分が蘇るために必要な3つの材料の内で最も入手が困難だったのは当然ハリーだったというわけです。そこであの女の情報を使うのです。

バーサ・ジョーキンズが話したその忠実なる死喰い人をホグワーツに派遣してハリーの名前が「炎のゴブレット」に入るようにする。そしてハリーが必ず試合に勝ち最初に優勝杯に触れるように取り計らう。その優勝杯は・・・

派遣した死喰い人があらかじめ「移動キー」に変えておき、ダンブルドアの助けも保護も届かないリトル・ハングルトンの教会墓地にハリーは連れて来られるというわけです。こうして1年がかりの入念に練られた計画は・・・

実行に移されたのでした。

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三大魔法学校対抗試合と炎のゴブレットを巡る様々な人たちの思い(2)(4回シリーズ)

「17才未満の者は立候補禁止!」という以前に「過去の試合では夥しい数の死者が出ている」ということでハーマイオニーはフレッドとジョージとは違って立候補しようなどとは全く思わなかったのでした。ところがそこはやはりハリー・ポッターの親友ということで望みもしないのに・・・(全3項目)

3-1.ハーマイオニーの思い、その1
同じダンブルドアの言葉でも感じ方や受け止め方は人それぞれということでハーマイオニーが一番強く惹かれたのは「夥しい数の死者が出るに至って競技そのものが中止されるまで」という文言だったようです。そのため・・・

フレッドにジョージとは違って「実現するには金貨がいる」という動機があるわけでも何でもないので、ハーマイオニーの場合は最初から代表選手に名乗りを上げようなどとは全く思わなかったというわけです。ところが・・・

そのため本来ならハリーと同様三大魔法学校対抗試合は高みの見物ということになるはずだったのです。それが当の本人もビックリ仰天のハリーが代表選手に選ばれてハーマイオニーも巻き込まれることになってしまったのです。

ロンまでもが「もう付き合い切れない」とばかりにハリーに背中を向けてしまい、他のグリフィンドール生たちもはしゃぐばかりで誰もハリーの苦悩を理解しようとはしなかったのです。生徒の中でハリーの真の理解者は・・・

ハーマイオニー1人だけでした。だからこそハーマイオニーは「これは秘密にしておけることじゃない」と強く言ってシリウスに手紙を出させましたし「第1の課題」をクリアするために「呼び寄せ呪文」を覚える際には・・・

昼食も抜き真夜中過ぎまでハリーの練習に付き合ったのです。ハーマイオニーがいたからハリーは「呼び寄せ呪文」を習得しファイアボルトを呼び寄せることができたのです。ハリーが「第1の課題」をクリアできたのは・・・

ハーマイオニーの存在なくしてはできませんでした。

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三大魔法学校対抗試合と炎のゴブレットを巡る様々な人たちの思い(1)(4回シリーズ)

今週は100年以上ぶりに行われることになった三大魔法学校対抗試合で「誰が何を獲得しようとしたのか?」そしてそれぞれの人物が「どんな思いや企てを抱いたのか?」について考えてみたいと思います。悪戯専門店の開業資金を獲得するため対抗試合に名乗りを上げようとしたフレッドとジョージだったのですが・・・(全3項目)

3-1.フレッドとジョージの思い、その1
ムーディが到着してからずっと大広間に張り詰めていた緊張がフレッドの「ご冗談でしょう!」の掛け声で解けたのでした。ほとんど全員が笑い出してダンブルドアもまた絶妙のタイミングを楽しむように笑っていたのでした。

ダンブルドアはフレッドに「わしは決して冗談など言っておらんよ」と言った後に一旦言い出した冗談を途中で止めると「知らない諸君のために」と言って三大魔法学校対抗試合がいかなるものなのかの説明を始めたのでした。

そしてフレッドとジョージの2人が唇をキッと結んで栄光と富の両方を手にする期待に熱く燃えて顔を輝かせ「立候補するぞ!」と言わせたのが、ダンブルドアが口にした対抗試合の優勝賞金「1千ガリオン」だったのです。

それというのもフレッドとジョージは翌年度の卒業を控えて悪戯専門店の開業を考えていたので、店を構えたり材料を仕入れるのに資金が必要というわけです。ところがそんな2人に対して母親のウィーズリーおばさんは・・・

商売なんかするより2人は学校の成績もいいのだから魔法省に就職して欲しいと言ったのです。ところがフレッドとジョージが前年度に受けたふくろう試験の結果はウィーズリーおばさんの期待を大きく裏切るものだったのです。

そもそもウィーズリー家は残念ながらお世辞にも決して裕福とは言い難いので、父親のウィーズリーおじさんも悪戯専門店の開業資金を出すことなど到底できない相談というわけです。そこで2人が商売を始めるためには・・・

自分たちで開業資金を調達しなければならない。そこに舞い込んで来たのが100年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が開催されることになり、しかも優勝賞金1千ガリオンということで2人にとっては「渡りに舟」というわけです。

ところが・・・

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再び魔法使いと杖について(4)(シリーズ最終回)

第7巻「死の秘宝」ではニワトコの杖の所有権のこともあって杖を巡る激しい攻防が繰り広げられました。ハリーはマルフォイの館から「3本」の杖を持ち帰りましたが、後々になってそれがヴォルデモートにとっては皮肉な巡り会わせになってしまったのです。(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイ
昨日の記事でもさらに当サイトでは種々形を変えて何度も繰り返し取り上げていますが、ハリーは狼人間のフェンリール・グレイバック率いる人さらい一味に捕まってマルフォイの館に行った時3本の杖を奪っているんですよね。

1本がワームテールことピーター・ペティグリューの杖。もう1本がドラコ・マルフォイの杖。そして3本目がベラトリックス・レストレンジの杖だったのです。館を脱出してビルとフラーの新居「貝殻の家」に来てから・・・

助け出した杖職人のオリバンダー翁に見てもらってハリーが持って来た3本の杖の持ち主と材料を聞いたというわけなんですよね。その3本の内の1本だったドラコ・マルフォイの杖は次のような材質の杖だったというわけです。

「サンザシの木にユニコーンのたてがみ。きっちり25センチ。ある程度弾力性がある」

さらにオリバンダー翁は「これはドラコ・マルフォイの杖だった」と言っているんですよね。ハリーが「今でもドラコの物なのでは?」と訊いたのに対し、オリバンダー翁は入手方法によって杖の忠誠心は変わると言ったのです。

つまり前の所有者から力ずくで杖を奪えば杖の忠誠心は奪った人物に移り他の杖よりもよく命令を利き良い仕事をするようになるとオリバンダー翁は言うのです。だからロンに対してはワームテールの杖がいいというわけです。

しかもハリーはドラコの杖を奪うことでニワトコの杖の所有権をも獲得して、さらにそのサンザシの杖でヴォルデモートとの最後の戦いに挑んで勝利しました。マルフォイの館を拠点にしていたヴォルデモートにとっては・・・

目の前にニワトコの杖の真の所有者がいたのに全くそれに気づかずドラコの杖に倒されるという皮肉な巡り会わせになってしまったのです。

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再び魔法使いと杖について(3)(4回シリーズ)

拉致した杖職人のオリバンダー翁から自身の杖とハリーの杖が双子で共通の芯を使っているということを聞き出したヴォルデモートは配下の死喰い人の1人から杖を差し出させることにしたのでした。自ら進んで差し出す者が現れなかったためヴォルデモートが指名をしたのは?(全3項目)

3-1.改めて魔法使いと杖の関係について
魔法界ではその術の習熟度によって魔法を行使する過程が大きく異なります。例えば当然のことですが初めてその魔法を使う時や使い始めの時には呪文もキチンと唱えて杖も決められた動きを正確に行わなければ出来ないのです。

しかし難易度の低い魔法や難しいものでも何度も繰り返し使えばその工程を省くことができるようになります。そうすれば呪文を口に出して言わなくてもできるようになる。つまりは「無言呪文」が可能になるというわけです。

さらに100%その魔法を完璧に自分の物にすれば杖を持たず呪文を唱えなくても魔法の行使が可能になります。例えばシリウスとピーター・ペティグリューことワームテールは動物もどき変身を100%完璧に習得しているので・・・

2人とも杖を持たない状態でも動物に変身できたというわけです。その一方三大魔法学校対抗試合の「第2の課題」で代表選手の1人ビクトール・クラムはサメに変身しますが100%動物もどき変身を習得していなかったので・・・

スタート地点で杖を構えていたというわけです。スネイプもまた閉心術を教える最初の課外授業でハリーに「気持ちを集中させれば杖に頼る必要はなくなる」と言っているんですよね。そして何よりもハリーはあの魔法を・・・

当サイトでは折ある毎にハリーは極めて優秀な開心術士だと指摘して来ました。ハリーのこの能力は生まれついての先天的な物で本人は全く自覚がなく当然開心術を行使する時には呪文も唱えていませんし杖も構えていません。

それでもなおハリーは開心術を100%完璧に自分の物にしているので当の本人つまりハリー自身が開心術に長けていることに全く気づいていない状態でも人の心を見通すことが出来るというわけです。こういったことなので・・・

魔法を極めれば杖を持たず呪文を唱えなくとも術の行使が出来るようになるというわけなんですよね。

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再び魔法使いと杖について(2)(4回シリーズ)

三大魔法学校対抗試合の競技開始に先立ち代表選手の杖の状態を確認するために「杖調べ」という儀式が行われましたが、その杖の中にはオリバンダー翁が使用したことのない材料を杖の芯に使っているケースがありました。少々気まぐれになるという「その杖」を持っていたのは?(全3項目)

3-1.ロン(ロナルド)・ウィーズリー
ロンの場合ウィーズリー家は7人の子沢山一家でしかも残念ながら決して裕福とは言い難いので、ホグワーツ入学と同時にオリバンダーの店で杖を買い求めるというわけにはいかず入学当時は次男チャーリーのお下がりでした。

しかも取り扱い方が手荒だったのか?あっちこっちがボロボロと欠けていて杖の端からは何やら白いキラキラするものが覗いていました。それは何でも杖の芯のユニコーンのたてがみとのことでした。ところがその杖は・・・

2年生の新学期初日ハリーとロンは屋敷しもべ妖精のドビーにホグワーツ特急に乗るのを邪魔されて、父親のアーサー氏所有の空飛ぶフォード・アングリアでホグワーツに行ったのですが車は学校の手前で失速してしまい・・・

車は校庭に植えられていた「暴れ柳」に突っ込みロンの杖はその時真っ二つに折れてしまったのでした。その年度中一杯杖は全く役に立たず挙句の果てには「闇の魔術に対する防衛術」の教師ギルデロイ・ロックハートが・・・

ハリーとロンに忘却術をかけようとして術が逆噴射してロックハート自身にかかってしまい、ロックハートは記憶を失ってホグワーツを去り記憶を取り戻すために聖マンゴ魔法疾患障害病院に入院することになってしまいました。

すると運のいいことに3年生の夏休み期間中に父親のアーサー氏が「日刊予言者新聞」のガリオンくじグランプリを当てて「700ガリオン」を獲得したのでした。その賞金でロンはピカピカ新品の杖を買ってもらったのでした。

「柳の木にユニコーンの尻尾の毛。33センチ」

これがオリバンダーの店で購入したロンの杖というわけです。ところが僅か4年余りでロンはこの杖を失うことになってしまったのです。

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