イースター休暇明けの月曜日ハリーは進路指導面談のためマクゴナガル先生の部屋に行きました。ところがそれと平行してフレッドとジョージが「ハリーとシリウスが軽く話ができるように」と計画された陽動作戦も進められていたのです。2人が東塔の6階の廊下で仕掛けた悪戯とは?(全3項目)

3-1.進路指導
実は学期の始めにはロンがふくろう試験というのは「どんな仕事に応募するのか?」などに色々影響するのでとても大事で、今学期の後半には進路指導もあるとビルから聞いたんだそうです。そしてその日がやって来たのでした。

ハリーは数分遅れでマクゴナガル先生の部屋に到着し息を切らして扉を閉めながら「すみません」と謝ったのでした。先生は「構いません」と言ってくれたのですがそこにはもう1人先生がいたのでした。部屋の隅にいたのは?

膝にクリップボードを載せたアンブリッジが気持ちの悪い薄ら笑いを浮かべて座っていました。マクゴナガル先生は冷静さを装うように素っ気なくハリーに「お掛けなさい」と言いましたが、机の上の資料を整理する手が・・・

僅かに震えていたのでした。ハリーはアンブリッジに背を向けて腰掛けクリップボードに羽根ペンで書く音に極力気を取られないようにしようと努力したのでした。ハリーが卒業後の進路として「闇祓い」を口にすると・・・

マクゴナガル先生は「それには最優秀の成績が必要です」と言うと小さな黒い小冊子を取り出して開きました。「NEWT(いもり)」では最低でも5科目パスすることが要求され「E・期待以上」より下では受け入れられないそうです。

さらに闇祓い本部で一連の厳しい性格・適正テストがあって狭き門なのだそうです。最高の者しか採らないので事実この3年間は1人も採用されていないそうです。どの科目を取るべきか知りたいでしょうと先生が言うので・・・

ハリーは「はい」と答えた後「闇の魔術に対する防衛術」なんかですね?と訊くと、マクゴナガル先生は「当然です」と言った後さらに「変身術」と「魔法薬学」の2つの科目を勧めたのでした。何故かと言うと闇祓いは・・・

仕事上変身したり元に戻ったりする必要がある。さらに闇祓いにとって毒薬と解毒剤を学ぶのは不可欠なのだそうです。マクゴナガル先生はふくろう試験で「E・期待以上」を取った者でなければ入れさせないそうなので・・・

ハリーは今の平均は「A・可」なので「変身術」を継続させたいと思うのなら試験までに相当がんばる必要があるのだそうです。さらにスネイプ先生はふくろう試験で「O・優」を取った者以外には絶対に教えないんだそうです。

そこにハリーが「闇祓いになれるわけがない!」とアンブリッジが割り込んで来ました。毎晩手ずから教えてでもハリーが闇祓いになれるよう援助すると言うマクゴナガル先生にアンブリッジは怒りで声を上ずらせながら・・・

魔法大臣は絶対にハリーを採用しませんと反論するとマクゴナガル先生はハリーに準備ができる頃には新しい魔法大臣になっているかもしれません!と応えたのでした。そんなマクゴナガル先生に対してアンブリッジは・・・

アルバス・ダンブルドアがコーネリウス・ファッジに取って代わることがお望みなのねと言い放ちましたが、マクゴナガル先生は「何を戯言を」とアンブリッジを見事に蔑んだ後ハリーにこう言い渡したというわけなんですよね。

「これで進路指導は終わりです」

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ダンブルドアがホグワーツを去って校長職に就任したアンブリッジは「尋問官親衛隊」なるものを設立して監督生制度を根底から覆す大改革に打って出ました。ところがこの策はむしろかえって学校を大混乱に陥れる元凶になってしまったのです。それはフレッドとジョージが・・・(全3項目)

3-1.聖マンゴ魔法疾患障害病院
イギリス魔法界唯一の病院なんでしょうね?この病院の名前が初めて登場したのはクィディッチ・ワールドカップの決勝戦でハリーとハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行とマルフォイ一家が貴賓席で遭遇した時でした。

魔法大臣コーネリウス・ファッジの説明によると何でもルシウス氏は最近この病院に対して多額の寄付をしてくれたのだそうで、そこでそのお礼として大臣がマルフォイ一家をワールドカップの貴賓席に招待したんだそうです。

そして次に名前が出て来たのはその直後の学期つまりハリーが4年生の時に「占い学」の授業中に額の傷痕が痛んでシリウスのアドバイスに従いハリーが校長室を訪れた時でした。そこでハリーはダンブルドアの口から・・・

何故ネビルはおばあさんに育てられたのか?の理由を聞かされたのです。ネビルの両親はベラトリックス・レストレンジたち3人に拷問を受けて廃人となりネビルは休暇の時にはおばあさんと一緒に見舞いに行っていると・・・

そんなハリーが初めてこの病院に足を踏み入れることになったのは5年生のクリスマス休暇直前のことでした。アーサー氏が騎士団の任務中にヴォルデモートの蛇に襲われて血まみれの重傷となりこの病院に担ぎ込まれたのです。

建物の中に入ると「案内係」と書かれたデスクがありハリーとウィーズリー一家一行はおばさんに「こっちよ!」と呼ばれて列に並びました。壁一面に様々な掲示やポスターが貼られていてハリーが「病院案内」を読むと・・・

1階「物品性事故」大鍋爆発、杖逆噴射、箒衝突など
2階「生物性障害」噛み傷、刺し傷、火傷、とげ埋め込みなど
3階「魔(バ)クテリア性疾患」感染症、消滅症、巻き黴など
4階「薬剤・植物性中毒」湿疹、嘔吐、抑制不能クスクス笑いなど
5階「呪文性損傷」解除不能性呪い、呪詛、不適正使用呪文など
6階「外来者喫茶室・売店」

おばさんが「夫のアーサー・ウィーズリーが今朝別の病棟に移ったと思うんですけどどこでしょうか?」と訊くと案内係の魔女は長いリストに指を走らせながら「2階のダイ・ルウェリン病棟」と答えました。おばさんは・・・

案内魔女にお礼を言うと「さあみんないらっしゃい」と言って一行は階段を上がりアーサー氏のいる病棟に向かったのでした。アーサー氏のいた病室は小さくて患者は3人しかいません。ハリーはアーサー氏の様子を見て・・・

ほっとしたのでした。アーサー氏は枕を幾つか重ねてもたれ掛かり日刊予言者新聞を読んでいたからです。

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そもそもアンブリッジが魔法省からホグワーツに派遣されて来たのは8月の末に新しい教育令が発布されたからだったのです。学期が始まってからもアンブリッジは自分の思うように事が進まないと、その都度新しい教育令を発布するという策に打って出て来たのでした。しかしその結果・・・(全3項目)

3-1.ホグワーツ高等尋問官
今学期ホグワーツ魔法魔術学校の「闇の魔術に対する防衛術」の教師に何ゆえ魔法省の上級次官ドローレス・アンブリッジが任命されたのか?その理由が学期が始まって1週間経った週明けの日刊予言者新聞に掲載されたのです。

魔法省、教育改革に乗り出す
ドローレス・アンブリッジ、初代高等尋問官に任命

新聞記事によると魔法省は昨夜突然新しい省令を制定しホグワーツ魔法魔術学校に対してこれまでにない強い統制力を持つことにしたそうです。実は魔法学校の改善を図るための新法の制定はこれが初めてではないのだそうです。

最近では8月30日に教育令22号が制定されて校長が空席の教授職に候補者を配することができなかった場合は魔法省が適切な人物を選ぶことになった。だからドローレス・アンブリッジがホグワーツの教師に任命されたのです。

アンブリッジ女史はたちまち成功を収め「闇の魔術に対する防衛術」の授業を全面的に改革すると共にホグワーツの実態を現場から魔法大臣に伝えているそうです。魔法省はこの実態報告の任務を正式なものにするため・・・

教育令23号を制定して今回「ホグワーツ高等尋問官」という新たな職位を設けたんだそうです。これは教育水準の低下が叫ばれるホグワーツの問題と正面から取り組もうとする魔法大臣の計画の新局面とのことなのだそうです。

ここで問題になって来るのがこの「高等尋問官」には同僚の教育者つまり先生方を査察する権利を持ち、教師たちが然るべき基準を満たしているかどうかを確認するそうです。ところがこれはまだまだほんの序の口だったのです。

これを皮切りに次々と新しい教育令が・・・

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今年は「ふくろう試験の年!」ということでフレッドとジョージが言うには「とにかく5年生のこの1年は悪夢」なのだそうです。それに加えてハリーは「闇の魔術に対する防衛術」の教師として魔法省から派遣されて来たドローレス・アンブリッジにヴォルデモートが取り憑いているのでは?との疑念を抱いて・・・(全3項目)

3-1.ふくろう試験
それは今日から授業が始まるという学期2日目のことでした。今年度から監督生になったハーマイオニーがフレッドとジョージにずる休みスナックボックスの「実験台求む」の広告を寮の掲示板に出すことはできないと・・・

ジョージが唖然として「誰が言った?」と訊くとハーマイオニーは「私が言いました」と答えるのに続いて「それにロンが」とも言ったのでした。ところがそのロンは慌てて「僕は抜かして」と言うのです。それを見て・・・

フレッドとジョージはニヤニヤと笑ってハーマイオニーに「君もそのうち調子が変わってくるぜ」と言うのです。それは5年目つまり今年はふくろう試験の年だからハーマイオニーもスナックボックスが欲しくなるというのです。

「O・W・L」すなわち「普通魔法使いレベル試験」が控えているので先生たちはハーマイオニーを含めた5年生を徹底的にしごきまくる。だから神経が磨り減ってしまうことになるんだそうです。泣いたり癇癪を起こしたり・・・

フレッドとジョージの学年では試験が近づくと生徒の半数が軽い神経衰弱を起こしたんだそうです。2人が言うには「とにかく5年生のこの1年は悪夢」なのだそうです。そのことをハリーたち3人は各科目の最初の授業で・・・

嫌と言うほど実感させられることになったのでした。その日のスネイプの「魔法薬学」を皮切りに「占い学」のトレローニー先生に「呪文学」のフリットウィック先生に「変身術」のマクゴナガル先生に続いてさらには・・・

「薬草学」のスプラウト先生も授業の冒頭ではふくろう試験の重要性についての演説で幕を開けることになったのです。そして各科目の先生方がこれもまた同様に競うように宿題を必ず出すということも共通していたのでした。

ハリーはスプラウト先生の演説を聞きながら「どの先生もこぞって同じことをするのはいい加減やめて欲しい」と思ったのでした。

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ハリーが部屋の真ん中に置かれた被告席に腰掛けて上を見上げると中央には魔法大臣コーネリウス・ファッジがそしてその左手には魔法法執行部の部長のアメリア・ボーンズが座っていました。そして魔法大臣の右側にいた最初は顔が見えなかったその魔女こそが魔法省の上級次官で・・・(全3項目)

3-1.懲戒尋問
ハリーが部屋の真ん中に置かれた椅子に腰掛けて上を見上げると50人ほどの赤紫色で胸に複雑な銀の飾り文字で「W」の印がついたローブを着た人たちがハリーを見下ろしていたのでした。最前列の中央に座っていたのが・・・

魔法大臣コーネリウス・ファッジでした。かつてハリーに話しかける時に見せた寛容な笑顔も消えていました。そのファッジの左手には白髪を短く切った鰓のがっちり張った魔女が座っていました。実はその魔女こそが・・・

当初は1人でハリーを尋問する予定だった魔法法執行部の部長アメリア・ボーンズだったのです。掛けている片メガネが近寄りがたい雰囲気を醸し出していました。ファッジの右手に座っているのも魔女だったのですが・・・

ぐっと後ろに身を引いて顔が陰になっているのでハリーにはそれが誰なのかは分らなかったのでした。そしてファッジの「始めよう。準備はいいか?」の呼びかけに応えたのが前列の一番端に座っていたパーシーだったのです。

パーシーも魔法大臣と同様ハリーを知っている素振りはチラリとも見せませんでした。ファッジが朗々と「懲戒尋問、8月12日開廷」と宣言をするとパーシーが即座に記録を取り始めました。こうしてハリーの懲戒尋問は・・・

始まったのでした。

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シリウスに「君を精神的に励ますためにスナッフルズとして付き添いたい!」と言われてハリーは懲戒尋問のことを思い出したのでした。しかし結局シリウスは同行することはできませんでした。ウィーズリーおじさんが出勤するついでに連れて行くということになったのです。そして2人が立ち寄ったのは?(全3項目)

3-1.ずる休みスナックボックス
先回の記事でも取り上げたようにハリーが騎士団本部で最初に迎えた朝の冒頭にしたのは客間のドクシー退治でした。ウィーズリーおばさんが鋭い声でフレッドに「何やってるの?」と言うのでハリーが振り返って見ると・・・

フレッドが親指と人差し指でバタバタ暴れるドクシーを摘んでいたのでした。おばさんがすぐに薬をかけて(バケツに)投げ込むようにと言うとフレッドは「がってん承知」と朗らかに答えてドクシーの顔に薬を噴きかけ・・・

気絶をさせたのでした。ところがおばさんが顔を逸らした途端にフレッドはそのドクシーをポケットに入れてウィンクをしたのです。何故かといえば「ずる休みスナックボックス」にドクシーの毒液を実験したいのだそうです。

ハリーが「ずる休みスナックボックスって何?」と訊くとジョージは母親の背中を油断なく見張りながら「病気にしてくれる菓子もろもろ」と答えたのでした。しかし病気といっても重い病気というわけではないのだそうです。

授業をさぼりたい時にクラスを抜け出すには十分な程度に気分が悪くなる。フレッドとジョージの2人でこの夏ずっと開発していたんだそうです。二色の噛みキャンディで片方を食べて教室を出た後にもう片方を食べると・・・

すると「たちまちあなたは元気一杯。無益な退屈さに奪われるはずの1時間をお好み通りの趣味の活動に従事できるという優れもの」と広告の謳い文句にはそう書くつもりなんだそうです。ただ今は実験台に問題があって・・・

その「実験台」というのは当然他ならぬ開発した当人のフレッドとジョージなんですが解毒剤を飲み込む間がないので2人が交替で飲んでいるんだそうです。ハリーはノズルの調節をするフリをしながらこっそり訊いたのでした。

「それじゃ悪戯専門店は続いてるんだね?」

フレッドはさらに声を落としながらハリーに「まだ店を持つチャンスがないけど」と言った後「だから今の所は通販でやってるんだ」と答えたのでした。先週には日刊予言者新聞に広告を出したそうです。ハリーのお陰で・・・

母親のウィーズリーおばさんはハリーやダンブルドアのことで新聞が嘘八百だからということで日刊予言者新聞を読んでいないのだそうです。そのためおばさんは全然気づいていないんだそうです。こうして2人の商売は・・・

フレッドとジョージの悪戯専門店は夏休み中から着々と進められていたというわけなんですよね。

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闇も闇それも大闇の魔法使いの家としか思えないようなこんな所が何故不死鳥の騎士団の本部なのか?実はここグリモールト・プレイス12番地はハリーの名付け親シリウスの生家だったのです。ここでハリーはシリウスの両親のことや騎士団の活動状況の詳細をメンバーから聞くことになったのでした。(全3項目)

3-1.グリモールド・プレイス12番地
最初にこの建物に足を踏み入れた時ハリーは先発護衛隊の人たちが皆ヒソヒソ声で話すので、何か不吉なことが起こりそうな奇妙な予感がしたのでした。まるでこの家の誰かが臨終の時に入って来たようでした。その理由とは?

それは会議が終わってハリーたちが夕食のため玄関ホールを通って厨房に向かっている時だったのです。バタッという音がしてトンクスがつまづいたかと思ったら耳を劈き血も凍るような恐ろしい叫び声が響き渡ったのでした。

それはさっきハリーが前を通った虫食いだらけのビロードのカーテンが開いた所から聞こえていました。そこにあったのはハリーが今まで見た中でも一番生々しく不快な等身大の老女の肖像画でした。声を限りに叫んでいました。

「やあハリー。どうやら私の母親に会ったようだね」

ウィーズリーおばさんが諦めたカーテンを掴み黒髪の男がルーピンと2人でカーテンを金剛力で元通りに閉めると老女の叫びが消えて沈黙が広がり静かになりました。その後ハリーにこう言った黒髪の男がシリウスだったのです。

ホールを抜けて狭い石の階段を下りながらハリーが「お母さんの肖像画がどうしてここにあるの?」と訊くとシリウスは「誰も君に話していないのか?ここは私の両親の家だった」と答えたのでした。今はもうシリウスが・・・

ブラック家最後の生き残りなのでシリウスの所有物になったというわけです。翌日ハリーはシリウスからここグリモールド・プレイス12番地が不死鳥の騎士団の本部としては理想的な場所だということを聞いて知ったのでした。

シリウスの父親がここに住んでいた時に魔法使いが知る限りのあらゆる安全対策を施したんだそうです。位置探知は不可能。だからマグルは絶対にここを訪れたりはしない。さらにダンブルドアが追加の保護策を講じたそうです。

ダンブルドアがこの屋敷の「秘密の守人」なんだそうです。ダンブルドア自身が誰かにこの屋敷の場所を教えない限り何人もここを見つけることはできない。だからここより安全な屋敷はどこにもない。昨晩ムーディが・・・

ハリーに見せた羊皮紙はダンブルドアからなんだそうです。そのためハリーはこの建物を見つけることが出来たというわけなんですよね。

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今週と来週の2週間に渡って第5巻「不死鳥の騎士団」を登場する数々の用語を中心に振り返ってみたいと思います。ハリーがダンブルドア率いる「不死鳥の騎士団」のことを知ったのはロンドンの本部に入ってからでした。ロンもハーマイオニーもさらにはフレッドにジョージにジニーも騎士団には入れなかったので・・・(全3項目)

3-1.不死鳥の騎士団
ハリーがこの名前を知ったのは箒で降り立った時ムーディがハリーの手に押し付けた羊皮紙に書かれていました。ムーディは読めるように杖明かりで照らしながらハリーに「急いで読め。そして覚えてしまえ」と言ったのでした。

不死鳥の騎士団はロンドン、グリモールド・プレイス12番地に存在する。

ハリーが「何ですか?この騎士団って?」と訊くとムーディは唸って「ここでは駄目だ!中に入るまで待て!」と言いました。そしてハリーの手からその羊皮紙を引ったくると杖先でそれに火を点けて燃やしてしまったのでした。

ルーピンがハリーに「今覚えたばかりのものを考えるんだ」と静かに言いました。すると11番地と13番地の家の間からまるで両側の家を押し退けるようにして古びて痛んだ扉が現れ薄汚れた壁と煤けた窓も現れて来たのでした。

出迎えに来たウィーズリーおばさんも先発護衛隊の面々も会議が始まっているからと言ってあっという間に姿を消してしまいました。一歩進む毎にハリーは闇も闇しかも大闇の魔法使いの家のような所で何をしているのだろう?

ハリーがウィーズリーおばさんに「どうして?」と訊いてもおばさんは上の空で「ロンとハーマイオニーが全部説明してくれますよ」と言って二つ目の踊り場の右側の扉を指し示し会議が終わったら呼ぶからと言い残して・・・

おばさんも急いで階段を下りて行ってしまったのでした。そして扉を開けた所にロンとハーマイオニーそしてヘドウィグがいてハリーはロンとハーマイオニーから不死鳥の騎士団とは何なのか?や現在の活動状況の説明を・・・

受けることになったのです。

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ヴォルデモートの復活を受けてダンブルドアは「ふくろうが運んでいる途中で捕まる恐れがある」ということでロンとハーマイオニーにも「大事なことは手紙に書くな」と警告していました。学期に入ってシリウス宛ての手紙をヘドウィグに運ばせたハリーだったのですが懸念が現実のことに・・・(全3項目)

3-1.吸魂鬼に襲われて
ハリーの苛立ちは極限に達していました。日刊予言者新聞を発行している間抜けな連中は一体いつになったらヴォルデモート復活の記事を一面大見出しで載せるのか?それに加えてハリーは夏休みに入ってから丸4週間も・・・

プリベット通り4番地に釘付けだったからです。ところがそんなことを言っていられないような出来事がここリトル・ウィンジンクのマグノリア・クレセント通りで起きてしまったのです。何とここに吸魂鬼が出現したのです。

僕はさっき吸魂鬼に襲われた。それにホグワーツを退学させられるかもしれない。何が起こっているのか一体僕はいつここから出られるのか知りたい。

暗い寝室に戻るや否やハリーは全く同じ文面を3枚の羊皮紙に書きました。最初のはシリウスへ2番目はロンにそして3番目はハーマイオニー宛でした。ハリーがさらに怒りを募らせている所にヘドウィグが帰って来たのでした。

「遅かったじゃないか!それは置いとけよ。僕の仕事をしてもらうんだから!」

ヘドウィグが籠のてっぺんに降り立った途端ハリーは唸るようにこう言い放ったのでした。ヘドウィグは嘴に死んだカエルをくわえていたので配達を命じられると大きくて丸い琥珀色の目で恨めしげにハリーを見つめたのでした。

ハリーは3人に宛てた手紙をヘドウィグの脚に括りつけるとシリウスにロンそれにハーマイオニーに真っ直ぐに届けるよう命じました。そして長い返事を貰えるまでは帰ってくるなよ。さらにはいざとなったら3人全員が・・・

ちゃんとした手紙を書くまで突っついてやれ。言われたヘドウィグはまだ嘴がカエルで塞がっていたので曇った声でホーと鳴いたのでした。ハリーが「それじゃ行け」と言うとヘドウィグにすぐに飛び立って行ったのでした。

着替えもせずにベットに寝転び暗い天井を見つめたハリーは今度は惨めな気持ちにヘドウィグにイライラをぶつけた後悔がさらに加わったのでした。プリベット通り4番地でヘドウィグは自分の唯一の友達だというのに・・・

返事を貰って帰って来たら優しくしてやろう。

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ハリーは生まれてからずっと一度だって自分の誕生日がうれしいと思ったことがありませんでした。それが13才の誕生日にはロンとハーマイオニーの2人の親友からプレゼントが届いて初めて自分の誕生日を喜ぶことができたのです。そしてハーマイオニーのプレゼントを届けるためにヘドウィグは・・・(全3項目)

3-1.13才の誕生日に
夏休みの宿題を一区切りつけた所で自分がもう既に13才になって1時間過ぎていることに気づいたハリーが窓の外に浮かんだ金色の月を眺めながら思いを馳せたのはヘドウィグのことでした。ヘドウィグは二晩も帰っていない。

ハリーは心配してはいませんでした。以前にもこのぐらい帰らなかったことがあったからです。でもこの家でハリーを見てひくひく痙攣しない生き物はヘドウィグだけだったので早く帰って来て欲しいとハリーは願ったのでした。

すると大きくて奇妙に傾いた生き物のシルエットが浮かんだかと思うとそれが刻々と近づいて来ました。三羽のふくろうはハリーのベットにバサリと軟着陸して中央の大きな灰色のふくろうは引っくり返って動かなくなり・・・

ハリーはすぐにその気絶したふくろうがウィーズリー家のエロールだと気づいたのでした。ハリーはベットに駆け寄るとエロールの脚に結び付けてある紐を解いて包みを取り外しエロールをヘドウィグの籠に運び込んだのでした。

もう一羽はきりっとした森ふくろうでした。そして残るふくろうがヘドウィグだったのです。何やら包みを運んで来てとても得意そうでした。そしてエロールとヘドウィグはロンとハーマイオニーの誕生日プレゼントを・・・

運んで来てくれたのです。ロンのプレゼントは携帯の「かくれん防止器」スニーコスコープでした。さらに予言者新聞の切り抜きも同封されていてアーサー氏がガリオンくじグランプリで700ガリオン当てたという吉報が・・・

ハリーは金貨一山が当選するのにウィーズリー一家ほどふさわしい人たちはいないと思ったのでした。ウィーズリー一家はとても親切でその一方でひどく貧しかったからです。そして次にはヘドウィグの持って来た包みに・・・

ハーマイオニーのプレゼントは「箒磨きセット」でした。ハーマイオニーは今フランスで休暇を過ごしているそうです。ハリーの誕生日プレゼントは予言者新聞の「ふくろう通信販売」の広告で注文して手に入れたんだそうです。

税関で開けられたらどうしようと思っていたら何と驚くべきことにヘドウィグが来てくれたんだそうです。今までと違ってハリーの誕生日にプレゼントが届くようにとヘドウィグが機転を利かせてくれたということのようでした。

ロンとハーマイオニーそれにハグリッドのプレゼント(怪物的な怪物の本)を受け取って、ハリーは生まれて初めて自分の誕生日がうれしいと思ったのでした。ヘドウィグははるばるフランスまで行ってハーマイオニーの・・・

プレゼントを運んで来てくれたのです。

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バーノン叔父さんには南京錠で籠に閉じ込められた上に挙句の果てには「始末してしまえ!」と言われてしまうわ、屋敷しもべ妖精のドビーのお陰で餓死寸前に追い込まれるわで、散々な目に遭ってしまったヘドウィグだったのですが新学期初日にも再び災難に巻き込まれることになってしまいました。(全3項目)

3-1.プリベット通り4番地に帰って来たら・・・
ホグワーツ魔法魔術学校で10ヵ月間を過ごしたハリーがプリベット通り4番地に戻って来てダーズリー一家はガッカリしていました。しかしそれよりさらにもっとガッカリしていたのがハリーとヘドウィグだったというわけです。

「今週に入って3回目だぞ!あのふくろうを黙らせられないなら始末してしまえ!」

「うんざりしてるんだよ。いつも外を飛び回っていたんだもの。夜にちょっとでも外に放してあげられたらいいんだけど」

朝食の席でバーノン叔父さんとハリーのこういうやり取りが交わされたのは、今朝もハリーの部屋から聞こえるヘドウィグの大きな鳴き声で叔父さんが早々と起こされてしまったからでした。それというのも叔父さんが・・・

ハリーが帰って来た途端バーノン叔父さんはハリーのトランクを階段下の物置に押し込んで鍵を掛けてしまったのです。さらにヘドウィグを鳥籠に閉じ込め南京錠まで掛けて外を自由に飛び回れないようにしてしまったのでした。

こんな最悪の状況にさらに拍車をかけたのが屋敷しもべ妖精のドビーでした。ハリーはダーズリー一家に未成年の魔法使いは学校の外では魔法を使ってはいけないことを秘密にしていたのでした。ところがドビーのお陰で・・・

魔法省から公式警告状なるものが届きバーノン叔父さんにそのことを知られてしまったのです。ハリーはヘドウィグと一緒に部屋に閉じ込められ食事も満足に与えられないという惨状に陥ってしまったのでした。そのため・・・

3日経ってもダーズリー一家は手を緩める気配は全くありませんでした。ハリーにはこの状況を打開する糸口さえ見えませんでした。グーグーと鳴る空腹を抱え疲れ果てて答えの出ない疑問を何度も繰り返し考えながら・・・

やがてハリーが悪夢にうなされていると・・・

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先週はダンブルドアのペットの不死鳥フォークスを取り上げました。そこで今週はハリーのペットのふくろうヘドウィグを紹介してみることにしました。ハリー11才の誕生祝いにハグリッドが贈ってくれたのですが、最初の手紙を運ばせたのもハグリッドでしたし初めて長旅をするきっかけを作ったのも・・・(全3項目)

3-1.初登場シーン
正直言って今更という気がしないでもないのですが、ハリー11才の誕生日にハグリッドが誕生祝いとして買ってくれたのでした。学校に必要な物はほぼ全て買い揃えて残るは杖のみという段階になった時にハグリッドが・・・

「あとは杖だけだな。おおそうだ。まだ誕生祝いを買ってやってなかったな」

ハリーが赤面して「そんなことしなくていいのに」と言うとハグリッドは「しなくていいのは判ってるよ」と言いつつ動物をやろうと言ったのでした。ヒキガエルは随分前から流行遅れになっているので笑われてしまうし・・・

猫はくしゃみが出るので好かん。(アレルギーらしい)そこでハグリッドはふくろうを買ってやろうと言ってハリーを連れて「イーロップふくろう百貨店」に行ったのでした。そこは店の中が真っ暗でバタバタと羽音がして・・・

宝石のように輝く目があちらこちらでパチクリしていました。20分後2人が店を出るとハリーは大きな鳥籠を下げていました。籠の中には雪のように白くて美しいふくろうが羽根に頭を突っ込んでぐっすり眠っていたのでした。

何度も繰り返しお礼を言うハリーにハグリッドは「礼はいらん」とぶっきらぼうに言ったのでした。ハリーのその時の様子を見てハグリッドもまたダーズリーの家では全くといっていいほどプレゼントらしいプレゼントを・・・

ハリーが貰っていなかったということを察したようですね。ハリーはベッドに横になって夜遅くまで読み耽っていた教科書の1つ「魔法史」の中から見つけ出して、そのふくろうに「ヘドウィグ」という名前をつけたのでした。

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ダンブルドアがこの世と学校を永久に去った時。それはフォークスがホグワーツを永久に去る時でもありました。しかしハリーの柊の杖に入れられたフォークスの尾羽根は不倶戴天の敵のヴォルデモートを認識してヴォルデモートに向けてヴォルデモート自身の恐ろしい魔法を吐き出したのです。(全3項目)

3-1.優しい調べ
6年生になるとハリーはダンブルドアの個人教授を受けることになり学期に入って最初の週末には早速校長室に足を運ぶことになりました。当然いつもの扉の内側にある止まり木にはフォークスがいたというわけなんですよね。

ハリーがこれを受けるために校長室に足を運んだ時フォークスはまるで存在しないかの如く寡黙で物静かでした。しかしクリスマス休暇明けに行われた授業でフォークスはハリーの背後で低く鳴き優しい調べを奏でたのでした。

それはダンブルドアがハリーに「クリスマスに魔法大臣に会ったそうじゃの?」と言った時でした。ハリーが「大臣は僕のことが不満でした」と答えるとダンブルドアも「わしのことも不満なのじゃ」と言葉を返したのでした。

前大臣のコーネリウス・ファッジは魔法大臣の地位にしがみつこうと必死でした。そこでハリーがファッジを支援することを望んでハリーとの会合を求めたそうですが、ダンブルドアは「その可能性はない」と告げたそうです。

しかしファッジが大臣職を離れても新大臣のルーファス・スクリムジョールにその考えが引き継がれたため、スクリムジョールは就任直後にダンプルドアに対してハリーと会う手筈を整えるよう強く要求をしたのだそうです。

問題の場面はハリーがクリスマスにスクリムジョールに会った際に「大臣は僕のことを非難しました。骨の髄までダンブルドアに忠実だって」と言った時でした。無礼千万じゃと言うダンブルドアにハリーが自分は大臣に・・・

「僕はその通りだって言ってやりました」と言うとハリーの背後でフォークスが低く鳴いて優しい調べを奏でました。するとダンブルドアは何かを言いかけて口をつぐんだのでした。ハリーはダンブルドアのブルーの瞳が・・・

涙に曇るのを見たような気がしてどうしたらいいのか分らなくなり慌てて膝に視線を落としたのでした。しかしやがてダンブルドアの声が今度は愉快そうだったので、ハリーはもう顔を上げても大丈夫だと思ったというわけです。

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ヴォルデモート卿が復活して周囲を取り囲んでいるのは全て敵方の死喰い人ばかりという絶望的な状況だったのにも関わらず、何故ハリーは生きてホグワーツに帰ることができたのか?それはヴォルデモートとハリーの杖芯が同じ不死鳥の尾羽根だったからでした。その尾羽根を提供した不死鳥というのが・・・(全3項目)

3-1.ヴォルデモートの杖とハリーの杖
ハリーは11才の誕生日にハグリッドに連れられて初めてダイアゴン横丁に行き学校に必要な物を買い揃えました。そして最後に行ったオリバンダーの店で滅多にない組み合わせだと言われて手にしたのがこの杖だったのでした。

柊と不死鳥の尾羽根、28センチ、良質でしなやか

オリバンダー翁が杖を箱に戻して茶色の紙で包みながら何度も「不思議じゃ」と言うのでハリーが「何がそんなに不思議なんですか?」と訊くと、オリバンダー翁は自分が売った杖は全て覚えていると前置きをした上で・・・

ハリーの杖に入っている不死鳥の尾羽根は同じ不死鳥が尾羽根をもう1本だけ提供した。その同じ不死鳥の尾羽根が入っている杖つまり兄弟杖がハリーの額に稲妻形の傷を負わせることになったとオリバンダー翁は言うのです。

34センチのイチイの木。ヴォルデモートとハリーの杖は兄弟杖で同じ不死鳥の尾羽根が使われている。実はこのハリーとヴォルデモートの杖芯がフォークスの尾羽根だということをハリーは意外な形で知ることになったのです。

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ハリーが「秘密の部屋」の怪物毒蛇の王バジリスクを倒すことができたのも、トム・リドルをやっつけてジニーの命を救うことができたのも、一にも二にもフォークスの助太刀なしではやり遂げることはできませんでした。そんなハリーが再び校長室を訪れてフォークスとの再会を果たしたのは?(全3項目)

3-1.癒しの涙
固くてずしりと重い何かがハリーの頭のてっぺんに落ちて来ました。ハリーは危うく気を失いそうになりましたが、再び帽子を脱ぐと長くて固い物が手に触れました。帽子の中から出て来たのは眩い光を放つ銀の剣だったのです。

ハリーはすっくと立って身構えました。バジリスクは闇雲にハリーに襲い掛かって来ました。そして三度目の攻撃は狙い違わずまともにハリーを捉えていました。一方ハリーは全体重を剣に乗せると鍔まで届くほどに深く・・・

バジリスクの口蓋に剣をズブリと突き刺したのでした。しかしもう既に遅すぎることは判っていました。足音が響くのが聞こえハリーの前に立ったトム・リドルが「ハリー・ポッター、君は死んだ」と勝利宣言をしたのでした。

リドルが言うにはダンブルドアの鳥つまりフォークスにさえハリーが死ぬのが判っているというのです。フォークスが泣いていると言うのです。ハリーが瞬きをすると一瞬フォークスの頭がはっきりと見えてフォークスは・・・

真珠のような涙がポロポロとそのつややかな羽毛を伝って滴り落ちていました。リドルは「僕はここに座って君の臨終を見物させてもらう」と余裕しゃくしゃくでした。ところがハリーのほうはこれが死ぬということなら・・・

あんまり悪くないと思ったのでした。痛みさえ薄らいで行く。さらには真っ暗闇になるどころか「秘密の部屋」がまたはっきりと見え始めたのです。ハリーが「これが死ぬということなのか?」と思っているとリドルが・・・

突然リドルがフォークスに「どけ」と言ったのでした。ハリーが頭を起こすとリドルはハリーの杖をフォークスに向けていました。鉄砲の銃声のような音がしてフォークスは再び舞い上がりました。しかしハリーの傷口は・・・

「そうだ・・・癒しの力・・・忘れていた」

バジリスクの牙の刺し傷はもうすっかり治っていました。しかしリドルは「結果は同じだ。むしろこのほうがいい。一対一だ。2人だけの勝負だ」と言うと今度はハリーから奪ったその杖をハリーに向けたのです。ところが・・・

その時フォークスが・・・

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今週はホグワーツ魔法魔術学校校長アルバス・ダンブルドアのペットの不死鳥のフォークスを取り上げてみることにします。ハリーが初めて会った時にはちょうど燃焼日だったのでフォークスは残念ながら醜い姿をしていたのですが、次にハリーが会った時には・・・(全3項目)

3-1.初めての校長室で・・・
当然フォークスはダンブルドアの校長室に住んでいるので、ハリーがフォークスと初対面を果たしたのも初めて校長室に足を踏み入れた時というわけです。2年生のクリスマス休暇の直前にマクゴナガル先生に連れられて・・・

奇妙なゲッゲッという音が聞こえるのでハリーが振り返ると扉の裏側に金色の止まり木があり、羽根を半分むしられた七面鳥のようなよぼよぼの鳥が止まっていました。ハリーがじっと見つめるとその鳥はまたゲッゲッと・・・

声を上げながらハリーを邪悪な目つきで見返しました。ハリーは鳥が何らかの重い病気なのでは?と思ったのでした。目はどんよりとしてハリーが見ている間にもまた尾羽根が抜け落ちたのです。すると鳥が炎に包まれました。

ハリーは驚いて叫び声を上げ後ずさりして机にぶつかりました。どこかにコップ一杯の水でもないかと夢中で周囲を見回しました。しかしどこにも見当たりません。その間に鳥は火の玉になって一声鋭く鳴いたかと思うと・・・

次の瞬間には跡形もなくなってしまいました。一握りの灰が床の上でブスブスと煙を上げているだけでした。するとそこに扉が開いてダンブルドア校長が入って来たのでハリーは狼狽して「僕何もできなくて」と言ったのでした。

ところが驚いたことにダンブルドアは微笑んでいました。そろそろだったと言うのです。その鳥は最近は惨めな様子だったので早く済ませるようにと何度も言い聞かせていたんだそうです。ハリーがポカンとしているので・・・

ダンブルドアは「フォークスは不死鳥じゃよ」と付け加えたのでした。死期が来ると炎となって燃え上がる。そして灰の中から蘇るんだそうです。ダンブルドアに「見ててごらん」と言われてハリーが灰の中を見下ろすと・・・

小さなくしゃくしゃの雛が灰の中から頭を突き出しているのが見えたのでした。雛も老鳥の時と同じくらい醜い姿をしていました。ダンブルドアはハリーに燃焼日にフォークスを見ることになって残念だったと言ったのでした。

フォークスは普段はもっと美しい姿をしているんだそうです。羽根は見事な赤と金色で驚くほどの重い荷物を運び涙には癒しの力がありペットとしては忠実なることこの上ないそうです。ところがその学期末にはハリーは・・・

美しい姿のフォークスと・・・

意外な場所で再会することになったのです。

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権威ある者は常にトラブルを引き寄せる。1才の時からヴォルデモートに命を狙われるようになってしまったハリーがホグワーツに入学すると相次いで数々のアクシデントに巻き込まれることになってしまったのでした。それはさらにハリーの2人の親友ロンとハーマイオニーにも波及することになったのです。(全3項目)

3-1.第3の課題終了後に・・・
1年生の時にはクィレルに取り憑いたヴォルデモート卿と対決して意識不明になり、2年生の時にはクィディッチの開幕戦で右腕を骨折の果てに骨抜きにされ、3年生の時はクィディッチ競技場に吸魂鬼が乱入して気を失い・・・

こうして何と3年連続で医務室とマダム・ポンフリーのお世話になってしまったハリーだったのですが、4年生の学期末にもハリーは三大魔法学校対抗試合の最後の課題終了後に病棟のベッドで一夜を過ごすことになったのでした。

不死鳥フォークスの癒しの涙で怪我のほうは完治したのですが、ダンブルドアの勧めで今夜は寮には戻らず魔法睡眠薬で安静にしたほうがいいということで、黒い犬の姿に変身したシリウスが付き添い医務室に向かったのでした。

ダンブルドアは医務室にいたウィーズリーおばさんにロンとハーマイオニーそれとビルの4人に「ここにいたければそうしてもいいが今夜はハリーに質問してはならぬ」今ハリーに必要なのは安らかに静かに眠ることだと・・・

マダム・ポンフリーはハリーを近くのベッドに連れて行きました。そしてパジャマを渡してベッドの周りのカーテンを閉めると一旦事務所に戻り、再び姿を現した時には手にゴブレットと紫色の薬が入った小瓶を持っていました。

マダム・ポンフリーはハリーに「これを全部飲まないといけません」と言ったのでした。この薬を飲めば夢を見ずに眠ることができるんだそうです。ハリーがゴブレットを取って少し飲んでみるとすぐに眠くなったのでした。

周囲のもの全てがぼやけて来ました。病室中のランプがカーテンを通して親しげにウィンクしているようでした。羽布団の温もりの中に全身が深々と沈んで行くようでした。薬を飲み干す前に一言も口を利く間もなく・・・

疲労がハリーを眠りへと引き込んで行ったのでした。ところがハリーが次に目覚めた時には魔法大臣コーネリウス・ファッジがヴォルデモート卿が復活したというハリーの証言を真っ向から否定するという衝撃の出来事が・・・

待ち受けていたのです。

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