ヴォルデモート卿の復活が「日刊予言者新聞」に掲載されて公になると、ハリーの周囲を取り巻く環境は劇的に好転したのでした。だからと言って手放しで喜べる状況ではなかったのです。それはハリーにとっては招かざる客が自分のいるコンパートメントを訪れてみたり招待状が届いたりと・・・(全3項目)

3-1.ロミルダ・ベイン
昨日の記事でも取り上げたようにヴォルデモート卿の復活が「日刊予言者新聞」に掲載されて公になる事で、魔法大臣がコーネリウス・ファッジからルーファス・スクリムジョールに交代するという事態になったというわけです。

1年前からヴォルデモートの復活を主張して来たハリーとダンブルドアはその地位と名誉を回復しました。ハリー自身は全く望んでいなかった事なんですが新学期初日のホグワーツ特急では扱いが180度転換したというわけです。

「あなたが聞きなさいよ!」
「嫌よ、あなたよ!」

「私がやるわ!」

ホグワーツ特急に乗ってネビルそれにルーナ・ラブグッドと合流したハリーが同じコンパートメントで過ごしていると、外が騒がしくなったかと思うと大きな黒い目に長い黒髪のえらが張った大胆そうな顔立ちの女の子が・・・

「こんにちはハリー。私ロミルダ。ロミルダ・ベインよ」

その女の子は大きな声で自信たっぷり自分の名前をこう名乗りました。そしてネビルとルーナを指差すと聞こえよがしの囁き声で「私たちのコンパートメントに来ない?この人たちと一緒にいる必要はないわ」と言ったのでした。

確かにネビルは座席の下から尻を突き出してトレバーを手探りしていました。ルーナもまた「ザ・クィブラー」の付録の「めらめらメガネ」をかけて多彩色の呆けたふくろうのような顔をしていました。それでもハリーは・・・

「この人たちは僕の友達だ」

ハリーがこう冷たく言うとロミルダ・ベインは驚いたような顔をして「あら」と言った後に「そう。オッケー」と言って扉を閉めて出て行きました。するとルーナはまたしても率直さで人を面食らわせる腕前を発揮して・・・

「みんなはあんたにあたしたちよりもっとかっこいい友達を期待するんだ」

そんなルーナにハリーは「君たちはかっこいいよ」と言いました。それは今来た女の子たちは誰も魔法省にいなかった。誰も一緒に戦わなかった。だからあの子たちがいる所になど行く必要など全くないというわけなんですよね。

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ハリーポッター・シリーズでは通常のパターンだと主人公のハリーが初めて会った時か又は目撃した場面が初登場シーンという事になるのですが、数少ない例外の1人にマグルが初めて対面した時がそうだったという珍しい人がいるんですよね。その人物とは?(全3項目)

3-1.グリゼルダ・マーチバンクス
フラー・デラクールが在籍するボーバトンは6年生なんだそうです。そしてハリーを含めたホグワーツの生徒は5年生の時にこの普通魔法使いレベル試験(OWL)通称ふくろう試験を受ける事になります。その関係機関である・・・

魔法試験局の局長がこのグリゼルダ・マーチバンクス女史というわけなんですよね。ハリーたち3人が初めてこの人の名前を聞いたのは試験の数日前に「魔法薬学」の教室の前でドラコ・マルフォイがクラッブとゴイルに・・・

「もちろん知識じゃないんだよ」

マルフォイが言うにはふくろう試験は「誰を知っているかなんだ」そうです。何でも父親のルシウス氏はこの人とは長年の友人で夕食にお招きしたり色々と交友があるらしいとの事でした。それを聞いてハーマイオニーは・・・

驚いてハリーとロンに「本当かしら?」と訊いて来ました。するとロンが憂鬱そうに「もし本当でも僕たちには何にもできないよ」と答えました。すると3人の背後にいたネビルが「本当じゃないと思うよ」と言って来たのです。

それはグリゼルダ・マーチバンクは僕のばあちゃんの友達だけど、マルフォイの話なんか一度も聞いた事がないと言うのです。すかさずハーマイオニーが「その人どんな人?厳しい?」と訊いた所ネビルは声を小さくして・・・

「ちょっとばあちゃんに似てる」と答えました。そこでロンが「その人とマルフォイが知り合いだからってハーマイオニーが不利になるなんて事はないだろう?」と力づけるように言うと、ネビルはますます惨めそうに・・・

「ああ全然関係ないと思う」

ネビルが言うにはおばあさんのロングボトム夫人がマーチバンクス先生に「この孫は父親のようには出来が良くない」といつも言っていたそうです。そしてこのマーチバンクス教授がホグワーツ入りしたのは試験の前日でした。

ロンが「近くに行ってもっとよく見ようか?」と言うので3人は急いで玄関ホールに向かいました。敷居を越えた後はゆっくりと歩いて落ち着き払って3人は試験官のそばを通り過ぎたのでした。何人かいる試験官の中で・・・

ハリーは腰の曲がった小柄な魔女が「マーチバンクス教授なのでは?」と思いました。顔は皺くちゃで蜘蛛の巣を被っているように見えました。マーチバンクス教授は少し耳が遠いらしく迎えに来ていたアンブリッジとは・・・

数十センチしか離れていないのに大声で答えていました。マーチバンクス教授は「もう何度も来ているのだから旅は順調でした」と言う一方で苛立ったように「この頃ダンブルドアからの便りがない」とも言っていたのでした。

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ダンブルドア軍団の中にはハーマイオニーが掲げた「ハリーから防衛呪文を習う」という事から逸脱した目的で参加する人もいました。つまりそれは「招かざる客」だったというわけです。ところが今度はハグリッドまでもが決して招きたくない人を「禁じられた森」に隠していた事が・・・(全3項目)

3-1.マリエッタ・エッジコム
昨日の記事でも言ったようにダンブルドア軍団にはスーザン・ボーンズやザカリアス・スミスなど、ハリーが今まで一度も会話を交わした事のない生徒が多数含まれていて、この生徒もそういった中の1人だったというわけです。

しかし残念ながらハリーたち3人を含めると総勢28人もいたため、ザカリアス・スミスのように「ハリーから防衛呪文を習う」という以外の別の目的でホッグズ・ヘッドに来た生徒もいるなど「招かざる客」もいたようでした。

当時ハリーが思いを寄せるチョウ・チャンが入って来たのでハリーの胃袋がでんぐり返ったのでした。昨年度のクリスマス・ダンスパーティの時チョウはトイレに行く時でさえ大勢の女子生徒と一緒だったためハリーは・・・

声をかけるのに苦労したという思い出がありました。チョウはそんないつもクスクス笑っている女子生徒仲間の1人を連れて入って来ました。その女子生徒つまりマリエッタ・エッジコムは本当は参加したくなかったようです。

思ってもみなかった大人数を見てハリーは笑い返す努力はしたものの言葉は出て来ませんでした。口の中が異常に乾いていました。そしてチョウもハリーに笑いかけるとロンの右側に腰を下ろす所でした。当然隣の席には・・・

マリエッタ・エッジコムも座ったんでしょうね。その時ハリーはまだ名前を知りませんでした。そのチョウの友達の赤みがかったブロンドの巻き毛の女子生徒は笑顔も見せず、いかにも信用をしていないという目つきで・・・

ハリーを見ていました。本当はこんな所に来たくはなかったのだとその目がはっきりと語っていたのでした。そのマリエッタ・エッジコムがアンブリッジの所に駆け込んでダンブルドア軍団の存在を密告してしまったため・・・

軍団は活動中止に追い込まれてしまい身代わりになったダンブルドア校長が一時期ホグワーツを去る事になってしまったのです。

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昨年5月からという事で1年がかりになってしまいました。今年に入ってからは奇数月の末にやるというパターンが定着しています。以前は簡単にした主要登場人物の初登場シーンを詳しく振り返っています。ハリーは「ホッグズ・ヘッド」で行なわれたダンブルドア軍団の準備会合で多くの生徒と知り合ったのでした。(全3項目)

3-1.アバーフォース・ダンブルドア
当サイトではもはや使い古されたフレーズなんですが、ハリーポッター・シリーズでは本人が生身で登場する以前に名前のみが出て来るというのが毎度お馴染みになっていて、この人もその例に漏れないというわけなんですよね。

この人の名前が一番最初に登場したのは第4巻「炎のゴブレット」の第24章でした。リータ・スキーターが「日刊予言者新聞」でハグリッドが半巨人だという事を暴露してしまい教職に復帰するよう説得する時にハリーが・・・

「僕の親戚はダーズリー一家なんだよ!」と言うのに対して「よい所に気づいた」と言うダンブルドアがヤギに不適切な呪文をかけた咎で起訴されてあらゆる新聞に大きく報道された兄弟としてこの人の名前を口にしていますね。

その次は第5巻「不死鳥の騎士団」の第9章でした。夏休み最後の日にロンとハーマイオニーの監督生就任記念パーティが行なわれました。その時マッド・アイ・ムーディが騎士団創立メンバーの写真を持って来てハリーに・・・

「これはダンブルドアの弟でアバーフォース。この時一度しか会ってない。奇妙な奴だったな」

そして本人がようやく生身で直に登場して来たのは同じ巻の第16章でした。この人がホグズミード村で経営しているバー「ホッグズ・ヘッド」をハリーたち3人が初めて訪れたからです。3人が店に入って行って席に着くと・・・

この店のバーテンつまりアバーフォース・ダンブルドアが裏の部屋から出て来て3人にじわりと近づいて来ました。ハリーの第1印象は「長い白髪に顎ひげをぼうぼうと伸ばした不機嫌な顔の爺さん」という事だったんだそうです。

痩せて背が高いという所はお兄さんのダンブルドア校長と共通していますね。この時ハリーは「何となく見覚えがある」と思ったそうですが、実は前述の通り夏休み最後の日にマッド・アイが見せた創立メンバーの写真で・・・

見ているのでそう思ったというわけです。しかしあの時は一度に沢山の人の顔を見たからなのか?思い出せなかったようですね。(笑)

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ウィーズリーおばさんが頻繁に夕食に招待しようとしていたのは、ビルにトンクスの事を好きになってもらうためではなかったのです。トンクスの髪が風船ガムピンクからくすんだ茶色になっていたのも好きな人が死んだからではなかったのです。ハリーたちがその理由と原因を知ったのは?(全3項目)

3-1.トンクスが愛していたのは?
ハリーもハーマイオニーもさらにはジニーもトンクスの事については、落ち込んでいるのは好きだったシリウスが死んだからとか母親のウィーズリーおばさんがビルに好きになって欲しいから頻繁に夕食に呼ぼうとしているとか。

そんな事を言っていました。ところがそのいずれも違っていたのです。トンクスが愛していたのはシリウスではなかったのです。ウィーズリーおばさんがしょっちゅう夕食に招待しようとしていたのは全く別の理由だったのです。

「判ったでしょう!フラーはそれでもビルと結婚したいのよ。噛まれたというのに!そんな事はどうでもいいのよ!」

ルーピンはほとんど唇を動かさず突然表情が強張っていました。狼人間のフェンリール・グレイバックに噛まれたものの今日は満月ではなく変身をしていなかったのでビルは完全な狼人間にはならない。事情も次元も全く違う。

しかしトンクスはルーピンのローブの胸元を掴んで揺さぶると「でも私も気にしないわ。気にしないわ!」と言ったのでした。トンクスの守護霊は何故変わったのか?風船ガムピンクの髪の毛は何故くすんだ茶色になったのか?

「百万回もあなたにそう言ったのに」

人が傷ついているという噂を聞いて任務を放棄してダンブルドアに会いに来た事。ハリーは今この瞬間全ての理由がはっきり判りました。トンクスが愛したのはシリウスではなかったのです。トンクスが思いを寄せていたのは?

リーマス・ルーピンだったのです。

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ホグワーツ特急内でドラコ・マルフォイに「金縛りの呪文」をかけられ身動きが全く取れないという何ともバツの悪い状況でトンクスと出会ってしまったハリーだったのですが、今度はさらに意外な事に学校の敷地内でトンクスに会う事になったのです。その場所とは?(全3項目)

3-1.再び意外な所で
ヴォルデモート卿の復活が公になってハリーとダンブルドアは共に地位と名誉を回復させました。しかしだからと言って手放しで喜べる状況ではなかったのです。2人とも学校の外と内側の両方に懸念材料を抱えていたのです。

そんな中一番ハリーを悩ませたのが「ドラコ・マルフォイは一体何を企んでいるのか?」という問題でした。そして「どうやらマルフォイは必要の部屋で何かをしているらしい」という事を突き止める事が出来たのですが・・・

それは日曜日の朝ハリーが二度目に「必要の部屋」に臨んだ時でした。ドラコ・マルフォイが何をしているのかを見るという必要をありとあらゆる言い方で試してみたのに壁は頑として扉を現わさず30分が経ってしまったのです。

ハリーはどうしようもないぐらいイライラしました。ついに堪忍袋の緒が切れたハリーは突進して壁を蹴りつけたのでした。すると足の親指が折れたかと思うほどの痛みでハリーは足を掴んで片足でピョンピョンと跳ねて・・・

そのはずみで被っていた「透明マント」が滑り落ちました。すると背後から誰かが「ハリー?」と呼ぶ声がするので、ハリーが片足のまま振り向くと引っくり返ってしまいました。何と驚くべき事に後ろから呼びかけたのは?

この廊下をまるで頻繁にぶらついているかのように近づいて来たのは何とトンクスでした。ハリーは慌てて立ち上がりながらトンクスに「こんな所で何してるの?」と訊いたのでした。そして同時にハリーはこうも思ったのです。

「トンクスはどうして自分が床に転がっている時ばかり現れるのだろ?」

問われたトンクスは・・・

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精神的なショックで変化術に支障が出てしまい姿形を変える事ができなくなってしまったトンクスはアーサー氏からの情報によればハリーの警備担当とは違う所になっているそうです。ところが意外と云えば意外な形でハリーは「トンクスは今どこに配置されているのか?」を知る事になったのです。(全3項目)

3-1.ホグズミード駅に
そんなわけでハリーにハーマイオニーが考えているのとは全く違う理由で落ち込んでいたトンクスだったのですが、その精神的なショックで変化術に支障が出てしまい今までのように姿形を変える事ができなくなってしまいました。

ヴォルデモートの復活が「日刊予言者新聞」に載って公になって以来ハリーは再び魔法界のヒーローの座に返り咲き、魔法省からは第1級セキュリティの資格が与えられる事となりました。そのためハリーの出向く所には・・・

どこでも追加の警護員がつく事になったのです。しかしハリーが夏休みに一度だけダイアゴン横丁に買い物に行った時についたのはハグリッドでした。そして新学期初日はマグルの黒いスーツを着込んだ厳めしい髭面の・・・

2人の闇祓いでした。前の日にハリーがウィーズリーおばさんに「トンクスは駅に来ますか?」と訊くと来ないとの事でした。何でも夫のアーサー氏からの情報によればトンクスはどこか他の所に配置されているのだそうです。

ところがハリーは極めて意外な形で「トンクスはどこに配置されているのか?」を知る事となりました。それはホグワーツ特急でドラコ・マルフォイに「金縛りの呪文」をかけられ身動きが取れない状況下の時だったのでした。

「よっ、ハリー」

「透明マント」が勢いよく剥がされると頭上でこう呼びかけて来たのがトンクスでした。赤い光が閃くとハリーの体が解凍しました。汽車はもう既に走り始めていたのでトンクスは剥がしたマントを持ったままハリーに・・・

「ここを出なくちゃ。早く」
「さあ、飛び降りよう」

ハリーはトンクスに続いて急いで通路に出るとトンクスが開けたデッキの扉からホグズミード駅のプラットホームに飛び降りました。トンクスは「隠れ穴」で会った時と同様くすんだ茶色の髪で惨めな表情をしていたのでした。

そしてトンクスは・・・

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さて!今週は第6巻「謎のプリンス」の「この人」を詳しく振り返ってみる事にします。ハーマイオニーは「落ち込んでいるのは自分がシリウスを死なせたと思っているから」と言うのですが、実は本当は違っていたのです。風船ガムピンクの髪がくすんだ茶色になってしまった真の理由とは?(全3項目)

3-1.隠れ穴にて
ハリーがホラス・スラグホーンの説得を終えた後ダンブルドアと一緒に「隠れ穴」の台所に入って行くと、ウィーズリーおばさんは真夜中だったのにも関わらず1人ではありませんでした。大きなマグを両手に挟んでいたのは?

「こんばんは、先生。ようハリー」
「やあ、トンクス」

ハリーはトンクスがやつれたように感じました。病気かもしれません。無理をして笑っているようでもありました。見た目にはいつもの風船ガムピンクではなく、くすんだ茶色の髪だったので間違いなく色褪せて見えたのでした。

トンクスは「もう帰るわ」と短く言うと立ち上がってマントを肩に巻きつけました。そしてウィーズリーおばさんに「お茶と同情をありがとう」と言ったのでした。するとそんなトンクスにダンブルドアが優しくこう言いました。

「わしへの気遣いでお帰りになったりせんよう」

ダンブルドアはコーネリウス・ファッジに代わって新たに魔法大臣の座に就任した、ルーファス・スクリムジョールと緊急に話し合わなくてはならないので長くはいられないと言うのです。そう言われてもなおトンクスは・・・

トンクスはダンブルドアと目を合わせないようにしながら「帰らなければいけないの」と言いました。するとおばさんが「週末の夕食にいらっしゃらない?」と言ったのでした。何でもマッド・アイとルーピンも来るそうです。

トンクスはウィーズリーおばさんの誘いを断ると「おやすみなさい」と言ってハリーとダンブルドアのそばを急いで通り過ぎると庭に出て戸口から数歩離れた所で「姿くらまし」をして消えて行きました。するとハリーは・・・

ウィーズリーおばさんが心配そうな顔をしている事に気づいたのでした。

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当サイトではかなり昔に「バグマン氏は実は死喰い人だったのでは?」という説を発表した事がありました。ヴォルデモートの全盛時代は「誰が死喰い人で誰がそうではないのかが分らない」という状況になっていました。それを利用してアズカバン行きを免れる人もいたほどでした。果たしてバグマン氏は?(全2項目)

2-1.改めて「ルドビッチ・バグマン死喰い人説」について
当サイトではかなり昔にこの「ルドビッチ・バグマン死喰い人説」というのを発表しています。ハリーたち3人が三大魔法学校対抗試合の「第2の課題」終了後に一度だけ隠れ家を訪ねた時シリウスがこう言っているんですよね。

「いや分るまい。若い君たちには」

ヴォルデモート卿の全盛時代の頃の状況をハリーたちは知りません。それはヴォルデモートがハリーによって凋落させられた時ハリーはまだ1才3ヵ月だったからです。当然その時はロンもハーマイオニーもまだ3才未満でした。

ロンもまた声に苛立ちを滲ませながらクィディッチ・ワールドカップの時に父親のアーサー氏からそう言われた事をシリウスに話しました。そこでロンはシリウスに「判るかもしれないから言ってみてよ」と提案したのでした。

ロンにそう言われてシリウスの痩せた顔に笑みが浮かびました。ロンの提言を受けてシリウスは「いいだろう。試してみよう」と言うと一旦隠れ家にしていた洞窟の奥に歩いて行き戻って来ると当時の状況の説明を始めたのです。

ヴォルデモートが今強大だと考えてごらん。誰が支持者なのか分らない。誰があいつに仕え誰がそうではないのかも分らない。ヴォルデモートには人を操る力がある。誰もが自分では止める事ができずに恐ろしい事をしてしまう。

自分で自分が怖くなる。家族や友人でさえも怖くなる。毎週のように死者や行方不明や拷問のニュースが入って来る。魔法省は大混乱だ。どうしていいのかも分らない。全てをマグルから隠そうとしてもマグルもまた死んで行く。

つまりヴォルデモート卿が隆盛を極めた頃は誰が本物の死喰い人で誰が「服従の呪文」で操られているのか?その区別が全く出来なかったという状況だったのです。誰が味方で誰が敵なのか?誰にもそれが分らなかったのです。

ハリーによってヴォルデモートが凋落させられた後は死喰い人狩りが行なわれました。しかし「服従の呪文」で操られていたなどと言葉巧みにアズカバン行きを免れた人もいました。ルシウス・マルフォイもそうだったようです。

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フレッドとジョージの2人はホグワーツ卒業後は悪戯専門店を開店したいと考えていました。しかし母親のウィーズリーおばさんが反対していたので、クィディッチ・ワールドカップの時には開業資金を得るために全財産をバグマン氏の賭けに投じたのでした。ところがバグマン氏は・・・(全3項目)

3-1.フレッドにジョージとの関係、その1
イギリスで30年ぶりに開催されたクィディッチ・ワールドカップの決勝戦は大方の予想を裏切って、ブルガリアのビクトール・クラムがスニッチを取ったものの、勝利したのはアイルランドという極めて意外な結果になりました。

試合終了後フレッドとジョージは自分たちの座席の背を跨いで顔中を笑顔にしながら手を突き出しバグマン氏の前に立っていました。それは2人の賭けの予想がものの見事にズバリと的中していたからです。その2人の予想とは?

「まずアイルランドが勝つ。でもビクトール・クラムがスニッチを捕る」

バグマン氏はそれはないから2人に素晴らしい倍率をやろうと言いました。しかしバグマン氏は最初から払うつもりなど全くなかったのです。バグマン氏はアイルランドのマスコットのレブラコーンが観客席に振り撒いた・・・

偽金で2人に支払っていました。そのため翌日の朝にはきれいさっぱりとその金貨はなくなっていたのでした。フレッドとジョージは当初は「間違ってレプラコーンの金貨で払ってしまったのかも?」と思ったのですが・・・

2人はバグマン氏に手紙を出しました。間違っていたと言えば渋々でも払ってくれると思ったからです。ところが2人が出した手紙は何と無視されたのです。それからフレッドにジョージとバグマン氏の間で激しい攻防が・・・

始まったのでした。

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ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になってからというものバグマン氏は折りある毎に援助を申し出て来ました。最初の課題の時は当日の始まる直前に。クリスマス休暇明けにホグズミード村で偶然会った時にも。そして最後の課題を一ヵ月後に控えた日にも。しかし残念ながらバグマン氏の熱意とは裏腹に・・・(全3項目)

3-1.ハリーとの関係、その1
今改めて振り返ってみるとバグマン氏は自分のほうから積極的にハリーに接触して来るという事はしていませんでしたね。いずれの場合も必ず会わなくてはならない時やたまたま偶然出会ったというケースに限られていました。

「さてと・・・ハリー・・・ちょっと話があるんだが、いいかね?外で?」

代表選手がすべき事。つまり「金の卵を取る」という事やおのおの対決するドラゴンが決まり試合の段取りを説明し終わった時にバグマン氏はハリーにこう言って選手の控え室から連れ出したのでした。そして外に出ると・・・

「気分はどうだねハリー?何か私にできる事はないか?」

バグマン氏にこう言われてハリーは少し驚きながら「いいえ何も」と答えました。するとバグマン氏は共犯者同士でもあるかのように声を潜めて「作戦はあるのか?」と訊いて来ました。バグマン氏はさらに声を潜めて・・・

ハリーに「何なら少しヒントをあげてもいいんだよ」とも言って来ました。それはハリーが不利な立場にあるからだと言うのです。ハリーは即座に「いいえ」と答えました。しかしそれではあまりに失礼に聞こえると思い・・・

「いいえ-僕、どうするか、もう決めています。ありがとうございます」

バグマン氏はウィンクをしてハリーに「誰にもバレやしないよ」と言って来ました。ハリーは言葉とは裏腹に「どうして僕はみんなに大丈夫だとばかり言っているんだろ?」と思ったのでした。それと言うのもこれまで・・・

こんなに大丈夫じゃない事がなかったからです。それでもハリーはバグマン氏に「作戦は練ってあります」と言ったのでした。そしてどこかでホイッスルが鳴るとバグマン氏は「こりゃ大変。急いで行かなきゃ」と言って・・・

慌てて駆け出して行きました。そしてハリーは選手が控えているテントに戻り最後にハンガリー・ホーンテールと対決したのです。

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先週はエイモス・ディゴリー氏を取り上げました。今週はそれに関連してエイモス氏と同様に第4巻「炎のゴブレット」の主要登場人物だった「この人」をやってみる事にしました。パーシーは好かれるくらいが関の山とバグマン氏の事を一蹴するなどして批難をしていたのですが・・・(全3項目)

3-1.アーサー氏との関係
ハリーにハーマイオニーを含めた留守番のモリー母さんを除くウィーズリー一家一行10人がクィディッチ・ワールドカップの決勝戦を貴賓席で観戦できたのはこのバグマン氏のお陰なんだそうです。何でもアーサー氏が・・・

バグマン氏に少し恩を売ってあったんだそうです。弟のオットー氏が不自然な力を持つ芝刈り機の事で面倒を起こした時にアーサー氏が何とか取り繕ってあげたのだそうです。その一方でアーサー氏はバグマン氏の事を・・・

「しかし、ルードは安全対策にはいつも、少し・・・何と言うか・・・甘いんでね。スポーツ部の部長としちゃ、こんなに熱心な部長はいないがね。何しろ自分がクィディッチのイングランド代表選手だったし」

ハリーにハーマイオニーそれにロンにフレッドとジョージにジニーの「姿くらまし」ができない未成年組が「移動キー」でワールドカップの競技場に隣接するキャンプ場に到着した時にアーサー氏はこう言っているんですよね。

キャンプ場の入口の手前で会ったアーサー氏とは知り合いらしい魔法省の職員が「ルード・バグマンが困り者であちこち飛び回ってはブラッジャーがどうのクアッフルがどうのと大声でしゃべっている」とこぼしていたのです。

マグル安全対策なんてどこ吹く風だ。これが終わったらどんなにほっとするかとも言っていたのです。それを聞いたジニーが驚いてバグマン氏は魔法ゲーム・スポーツ部の部長さんなんだからそんな事は判るのでは?と・・・

言うのに対してアーサー氏がこう答えたというわけなんですよね。アーサー氏の言う所によればバグマン氏はプロチームのウイムボーン・ワスプスでは最高のビーターだったんだそうです。アーサー氏の言う事を反映して・・・

ハリーが初めて会った時バグマン氏は遠くで魔法火が燃えていて、げっそりとやつれた魔法省の役人がそれを指差して背後を急いで通り過ぎているのに全くの無頓着だったのです。逆に元気一杯だったというわけなんですよね。

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空気読めない。頭に浮かんだ事をすぐに口に出してクラウチ氏や普段は温厚な人柄のアーサー氏までも怒らせてしまう。そんなエイモス・ディゴリー氏だったのですが、三大魔法学校対抗試合の最後の課題の翌日にハリーを見舞った時にはエイモス氏は・・・(全3項目)

3-1.隠れ穴の暖炉で
それは新学期初日の9月1日の事でした。ハリーがロンにフレッドとジョージと朝食を取りに下りて行く途中2階の踊り場まで来ると、ウィーズリーおばさんがアーサー氏に「魔法省から緊急の伝言ですよ」と呼びかけて来ました。

アーサー氏が下りて来たのでハリーは壁に張りつくようにして道を空けました。ハリーたち4人がキッチンに入って行くとアーサー氏は暖炉の火の前に屈み込んで話していました。ハリーは目をぎゅっと閉じまた開けてみました。

一瞬「自分の目はどうかしてしまったのでは?」と思ったからです。炎の真ん中にエイモス・ディゴリー氏の首があったのでした。飛び散る火の粉にも耳を舐める炎にも全く無頓着でエイモス氏は早口でしゃべっていたのでした。

「マッド・アイは何が起こったと言ってるのかね?」

アーサー氏はインク瓶のフタを捻って開けると羽根ペンを浸しメモを取る用意をしながらこう訊きました。エイモス氏の話をアーサー氏は急いでメモに取りました。何でもマッド・アイは今日から新しい仕事に就くので・・・

軽い罪で放免しなくてはいけないそうです。アーサー氏によれば自分の部署なら警告程度で事が済むそうです。脇で聞いていたウィーズリーおばさんがエイモス氏に「帰る前にトーストか何か召し上がらない?」と言いました。

そこでエイモス氏が「ああ、それじゃいただこうか」と言いました。おばさんがテーブルに重ねて置いてあったバターつきのトーストを1枚取って火鉢で掴むとエイモス氏の口に入れたのでした。するとエイモス氏の首は・・・

「ふぁりがとう」とお礼を言うとポンと音を立てて消えたのでした。

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エイモス氏が「闇の印」が打ち上げられた木立から腕に抱えて来たのは何とクラウチ家の屋敷しもべ妖精のウィンキーでした。さらに驚く事にウィンキーは杖を持っていたのです。ウィンキーは繰り返し何度も「自分はやっていない。やり方を知らない」と主張したのですが・・・(全3項目)

3-1.事情聴取
エイモス氏がアーサー氏にウィンキーが「杖の使用規則第3条に違反している」と説明しているちょうどその時に、魔法ゲーム・スポーツ部の部長のルード・バグマン氏が「姿現わし」で忽然と文字通り姿を現わしたのでした。

するとそこにクラウチ氏が何も持たず収穫なして戻って来ました。幽霊のように蒼白な顔のまま両手も口髭もピクピクと痙攣していました。バグマン氏が「どうして試合に来なかった?」と訊くのに対してクラウチ氏は・・・

自分は忙しかったと答えたのでした。バグマン氏もまたやり方も知らないだろうにと言ってウィンキーが「闇の印」を創ったとは到底考えられないといった感じでした。しかしエイモス氏はバグマン氏に対しても同様に・・・

私が杖を持った姿でウィンキーを見つけたんだと説明をしたのでした。ここでエイモス氏はクラウチ氏に「あなたにご異議がなければ屋敷しもべ妖精自身の言い分を訊いてみたいんだが?」と問いかけたのでした。すると・・・

クラウチ氏はエイモス氏の言葉が聞こえたという反応を全く示しませんでした。エイモス氏はその沈黙を「クラウチ氏は了解した」と取ったようです。そこで杖をウィンキーに向けて「リナベイト!蘇生せよ!」と唱えました。

ウィンキーは微かに動きました。大きな茶色の目が開いて寝呆けたように数回瞬きをしました。そしてゆっくりとエイモス氏を見て次に空に打ち上げられた「闇の印」を見るとウィンキーはハッと息を呑んで周囲を見回し・・・

周りを取り囲む大勢の魔法使いたちを見てウィンキーは怯えたように突然すすり泣きを始めました。エイモス氏はそんなウィンキーに向かって「私が誰だか知っているか?魔法生物規制管理部の者だ」と言って事情聴取を・・・

始めたのでした。

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こうして同じ「移動キー」でクィディッチ・ワールドカップの競技場に隣接するキャンプ場に来たハリーたち一行とエイモス・セドリック父子だったのですが、それぞれ宿泊するキャンプ場が違うという事で別れを告げたのでした。ところがハリーは思ってもみなかった場面で再び会う事になったのです。(全3項目)

3-1.今にして思えば
移動キーのあるストーツヘッド・ヒルを目指している時にハリーが「マグルたちに気づかれないようにみんな一体どうやってそこに行くんですか?」と訊くのに対してアーサー氏は溜め息をつきながら最初にこう答えていますね。

「組織的な大問題だったよ」

アーサー氏が言うには約10万人もの魔法使いがワールドカップを観戦に来る。当然の事だがその全部を収容できる魔法施設がない。そこで人里離れた格好な荒地を探し出して出来る限りのマグル避け対策を講じたとの事でした。

魔法省を挙げて何ヵ月もこの問題に取り組んで来たそうです。1度に大勢の魔法使いが移動するとマグルに気づかれる可能性が高くなる。だから到着時間を少しずつずらしたんだそうです。そこで安い切符を手にした人は・・・

2週間前に着いていないといけない。ハリーにハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行は席が貴賓席だったため試合当日の移動という事になったというわけです。つまり今にして思えばエイモスにセドリック父子は・・・

ハリーたち一行と一緒にワールドカップの競技場に向かいました。エイモス氏はストーツヘッド・ヒルの頂上で会った際にアーサー氏に「2枚で金貨一袋分くらいはした」と言っていますからどうやら切符を購入したようですね。

それでも当日の移動だったという事はかなりいい席の切符が手に入ったという事になりますよね。つまりきっとエイモス氏は自分と息子のセドリックの分の2枚それもいい席のチケットを取るために相当頑張ったんでしょうね。

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さて!今月(5月)はハッフルパフ寮の寮監でその出身でもあるスプラウト先生の誕生月という事で、今週はその寮の卒業生だという事が明らかな「この人」を取り上げてみる事にしました。ハリーが初めて会ったのはクィディッチ・ワールドの競技場に向かう時の事でした。(全3項目)

3-1.移動キーを見つけたのが
この場面も当サイトでは手を変え品を変えてといった感じで何度も繰り返し取り上げていますが、ハリーは4年生時の夏休みにクィディッチ・ワールドカップの決勝戦を観戦するために2年ぶりに「隠れ穴」に滞在しています。

「ここだ、アーサー!息子や、こっちだ。見つけたぞ!」

丘の頂の向こう側に星空を背に長身の影が2つ立っていました。それがエイモス・ディゴリー氏と息子のセドリックだったのです。ウィーズリーおじさんが「エイモス」と名前を呼んでニコニコしながら近づいて行ったのでした。

エイモス氏は褐色のゴワゴワした顎鬚の血色のよい魔法使いでした。その左手にはカビだらけの古いブーツをぶら下げていました。ウィーズリーおじさんが名前と「魔法生物規制管理部にお勤めだ」と紹介してくれたのでした。

ハリーにハーマイオニーそれにロンにフレッドとジョージにジニーの6人は未成年で「姿くらまし」がまだできません。そのためワールドカップの会場には「移動キー」を使って行きます。エイモス氏が左手に持っている・・・

そのカビだらけの古いブーツが移動キーというわけです。何でも息子のセドリックはもう17才を過ぎているのに「姿現わし」のテストを受けていないんだそうです。そのため午前2時に起きてここストーツヘッド・ヒルの・・・

「移動キー」を利用するために来たというわけです。エイモス・ディゴリー氏は人の良さそうな顔でウィーズリー家の3人の息子にハリーにハーマイオニーそれにジニーを見回してアーサー氏に「全部君の子かね?」と・・・

訊いたのでした。

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これまでは唯一試験に合格していて一番上手なハーマイオニーが主導権を握って「姿くらまし」をしていました。ところが3人が狼人間のフェンリール・グレイバック率いる人さらい一味に捕まってマルフォイの館に連行された時には、それができない重大な障害が生じてしまったのです。そこではハリーとロンが・・・(全3項目)

3-1.ゼノフィリウス・ラブグッド氏に会いに
ハーマイオニーが突然「ゼノフィリウス・ラブグッドに会いに行きたいの」と言うので、ハリーは目を丸くしてハーマイオニーを見つめたのでした。吟遊詩人ビードルの本に出て来る三角の印の意味が知りたいとそう言うのです。

ゴドリックの谷の教会墓地にあった古い墓にもこの印があった。これは絶対に大事な事なのよと言うハーマイオニーにハリーは「また深読みをしてゴドリックの谷の二の舞になるのはご免だ」と言って反対したのですが・・・

結局多数決(2対1)で3人はウィーズリー一家も住むオッタリー・セント・キャッチポール村に行く事になりました。翌朝3人は風の強い丘陵地に「姿現わし」していました。3人は丘の頂上を越える道を2~3時間歩きましたが・・・

一軒の小さなコテージ以外には家がなく、そのコテージにも人の気配は感じられませんでした。ハーマイオニーが「これが2人の家かしら。クリスマス休暇で出かけたんだと思う?」と訊くのに対してロンはこう言ったのでした。

「いいか。僕の直感ではラブグッドの家なら窓から覗けば一目でそれだと判るはずだ。別な丘陵地を探そうぜ」

そこで3人はその箇所から数キロ北へ「姿くらまし」しました。すると丘の一番上には世にも不思議な縦に長い家がくっきりと空にそびえていました。非常に特徴のある極めて個性的なその家を見てロンはこう言ったのでした。

「あれがルーナの家に違いない。他にあんな家に住む奴がいるか?巨大な城だぜ!」

ロンの言う通りでした。こうして3人は来る時には何の問題もなく「姿現わし」して来る事ができました。ところがルーナを人質に取られたゼノフィリウス氏がハリーが来ている事を死喰い人に知らせてしまったために・・・

ラブグッド邸を脱出する時にはハーマイオニーが取り仕切る事になったというわけなんですよね。

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ハリーとハーマイオニーはかつてハーマイオニーが両親と一緒に一度だけ来た事のあるグロスター州のディーンの森に来ました。ところがそこに「姿現わし」で来ていたのは2人だけではなかったのです。ハリーが白銀の牝鹿を追いかけて行くとハリーが驚く事が次々と・・・(全3項目)

3-1.グロスター州のディーンの森
ハリーは心が掻き乱される混乱した夢を見ました。ナギニが最初は巨大な割れた指輪から次はクリスマス・ローズの花輪から出入りする夢でした。遠くで誰かがハリーを呼んだような気がしたりテントをはためかせる音を・・・

足音か人の声と勘違いしてハリーはその都度どきっとして目を覚ましたのでした。そのためとうとう暗い内に起き出したハリーはハーマイオニーの所に行って「早めに荷造りをして移動しよう」と提案したのです。すると・・・

「誰かが外を動き回っている音が聞こえたような気がしてしょうがなかったの。一度か二度人影を見たような気もしたわ」

ハーマイオニーもこう言ってハリーの「早めに移動しよう」という意見に賛成しました。闇の中の雪は見えない物を見せる。しかしハーマイオニーは「念のため透明マントを被って姿くらまししたほうがいい」と言ったのでした。

30分後2人はテントを片付けると分霊箱はハリーが首にかけて、ハーマイオニーはハリーとビーズバッグを握り締めて「姿くらまし」しました。ハリーは今までとは違う木々の生い茂った場所を目を凝らして見回しながら・・・

「ここはどこ?」と訊きました。するとハーマイオニーはビーズバッグの中からテントの柱を引っ張り出しながら「グロスター州のディーンの森よ」と答えました。何でも一度だけ両親とキャンプに来た事があったんだそうです。

ここでハリーが出会ったのが・・・

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