最終学年の年度ハリーはロンとハーマイオニーと共にヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出ました。そんな3人の元にルーピンがやって来て「同行したい」と申し出て来たのです。ルーピンが提示した条件は思わず受け入れたくなる内容でした。ところがルーピンの口からあの知らせを聞いてハリーは・・・(全3項目)

3-1.グリモールド・プレイス12番地にて、その1
最終学年の年度ハリーはヴォルデモートの分霊箱を探し出して破壊するために学校には戻らないと決意しました。そしてロンとハーマイオニーも同行する事になったのです。3人はビルとフラーの結婚式が死喰い人集団に・・・

急襲された事を機にスタートを切りました。脱出した先のトテナム・コート通りで2人の死喰い人と遭遇してしまったので「どこか安全な隠れ場所が必要だ」という事で3人はグリモールド・プレイス12番地に身を寄せたのです。

「私はリーマス・ジョン・ルーピン。狼人間で時にはムーニーと呼ばれる。忍びの地図を製作した4人の1人だ。通常トンクスと呼ばれるニンファドーラと結婚した。君に守護霊の術を教えたが、ハリー、それは牡鹿の形を取る」

ハリーたちが12番地に入ってから4日後ルーピンがその後の経過を説明するためにやって来ました。4人は厨房に入りルーピンが旅行用マントからバタービールを取り出してテーブルを囲みました。ルーピンの説明によれば・・・

結婚式を襲ったのは「死喰い人だったの?それとも魔法省の人たち?」というハーマイオニーの問いにルーピンは両方だが今や実質的に両者はほとんど違いがないと言えると答えたのでした。当初は理路整然とした説明で・・・

淀みなく言葉を発していたルーピンだったのですが自分はハリーの役に立つかもしれない。守ってあげられるかもしれない。ハリーたち3人が何をしようとしているのかをはっきり話す必要はないから自分も同行したいと・・・

申し出て来たあたりから何やら会話も途切れがちになり雰囲気も怪しくなって来たというわけなんですよね。

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ハグリッドが1人で死刑執行人を待つなんてそんな事させられない。ハリーたち3人はハグリッドの小屋に駆けつけましたが、そこでロンのペットのスキャバーズが見つかった事をきっかけにハリーたちは驚愕の事実を次々と知らされる事になったのです。まさに怒涛の展開でした。(全3項目)

3-1.叫びの屋敷にて、その1
控訴に破れた。日没に処刑だ。事態はハリーの「ハグリッドが1人で死刑執行人を待つなんてそんな事させられない」の一言で大きく動き出す事になりました。驚くべき事にハーマイオニーがハグリッドの小屋で見つけたのは?

「ロン!し-信じられないわ。スキャバーズよ!」

呆気に取られるロンでしたがハグリッドはそれどころではありません。ダンブルドアを先頭に魔法大臣コーネリウス・ファッジに危険生物処理委員会のメンバーの1人そして死刑執行人のマクネアが小屋に向かっていたのです。

ハグリッドはハリーたちがここにいる所を連中に見られてはいけないと言って3人を裏口から逃がしました。ロンはスキャバーズをポケットに押し込み3人はハグリッドに従いて裏庭に出ました。ところがハリーたち3人が・・・

城に辿り着く前に暴れていたスキャバーズがロンの指の間をすり抜けて遮二無二逃げ出したのです。ハリーとハーマイオニーが止める間もなくロンは「透明マント」をかなぐり捨て猛スピードでスキャバーズを追って行きました。

2人が見つけた時ロンは地面にべったり腹這いになっていました。スキャバーズはポケットに戻り今度こそ逃げられないようにとロンが両手でしっかりと押さえていました。ところがそこに巨大な薄灰色の目の犬が現れたのです。

犬が再び3人に跳びかかって来た時ロンはハリーを横に押しやりました。すると犬はロンが伸ばした腕をパクリと噛みました。そしてまるでボロ人形でもくわえるように安々とロンを引きずって行きました。そしてロンは・・・

「ルーモス!光よ!」

ハリーの杖灯りに照らし出されたのは「暴れ柳」でした。その木の根元の大きく開いた隙間に犬がいました。ロンは必死に抵抗していました。がしかしバシッというまるで銃声のような足の骨が折れる音と共に姿を消しました。

「助けを呼ばなくちゃ」と言うハーマイオニーにハリーは「あいつはロンを食ってしまうほど大きいんだ。そんな時間はない」と言い返しました。クルックシャンクスが2人の行く手を遮る「暴れ柳」を止めてくれたので・・・

ハリーとハーマイオニーは黒い犬を追ったというわけなんですよね。

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新学期初日のホグワーツ特急に続いてハリーはクィディッチの試合の時にも吸魂鬼のせいで気を失う事になりました。当初は「吸魂鬼と戦う専門家ではない」と言ってハリーの「教えて欲しい」という申し入れに尻込みする素振りを見せていたルーピン先生だったのですが・・・(全3項目)

3-1.課外授業初日、その1
新学期初日のホグワーツ特急に続いてハリーはクィディッチの開幕戦対ハッフルパフ戦でも現れた吸魂鬼のせいで気を失う事になりました。実を云うと課外授業のきっかけを作ったのはハリーではなくルーピンの方だったのです。

ハッフルパフ戦後最初の授業が終わった時にルーピン先生はハリーに「ちょっと残ってくれないか」と声をかけました。ハリーがホグワーツ特急での事を思い出して「先生は汽車の中であいつを追い払いました」と言うと・・・

ルーピン先生は防衛の方法がないわけではない。しかし汽車に乗っていた吸魂鬼は1人だけだった。数が多くなるほど抵抗するのは難しくなると答えました。そこでハリーは「どんな防衛法ですか?」と訊いた後さらに・・・

「教えてくださいませんか?」

こう言うハリーにルーピン先生は「私は決して吸魂鬼と戦う専門家ではない。それは全く違う」とハリーの思い詰めた顔を見つつ少し迷った様子で答えました。しかし吸魂鬼が再び現れた時に奴らと戦う事ができないと・・・

そう言われてルーピン先生は「よろしい。何とかやってみよう」と言って吸魂鬼防衛術を教えてくれる事を約束してくれたのでした。その代わりクリスマス休暇に入る前にやっておかなければならない事が山ほどあるので・・・

来学期まで待たなければならない。全く私は都合の悪い時に病気になってしまったものだとの事でした。ハリーはこれで「母親の最期の声を聞かずに済むようになるかもしれない」と思う事ができるようになったというわけです。

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さて!実は最近コメントで「好きな登場人物は誰ですか?」と訊かれる機会が多いので、今日から4週間に渡って私の好きな人物の名場面を各回1つずつ取り上げて掘り下げてみる事にしました。今週は言わずもがなの「この人」です。ハリーが初めて会ったのは3年生の新学期初日のホグワーツ特急でした。(全3項目)

3-1.ホグワーツ特急にて、その1
数々の懸念や心配事を抱えるのはいつもの事なんですが、今年度ハリーは早くも夏休みの最終日にそれを持つ事になったのです。脱出する事は不可能と言われていた魔法界の監獄アズカバンからシリウス・ブラックという・・・

魔法使いが脱獄したとの事でした。しかもその人物はハリーの命を狙っていると言うのです。ロンとハーマイオニーにその事を話そうとしてハリーが空いたコンパートメントを探していると最後尾の車両に乗っていたのが・・・

見知らぬ客はあちこちに継ぎの当たった相当にみすぼらしいローブを着ていました。窓際の席で1人ぐっすりと眠っています。ロンの「この人誰だと思う?」の問いにハーマイオニーが即座に「ルーピン先生」と答えたのでした。

「どうして知ってるんだ?」と言うロンにハーマイオニーは男の頭上の荷物棚を指差し「カバンに書いてあるわ」と言葉を返しました。1時になると毎年恒例の食べ物を積んだカートを押して魔女が現れました。がしかし・・・

「この人を起こすべきかなぁ?」

ルーピン先生の方を顎で指してロンが戸惑いつつ「何か食べたほうがいいみたいに見えるけど」と言うとハーマイオニーがそばに行って呼びかけました。しかしルーピン先生は身じろぎもしません。するとカートの魔女が・・・

「大丈夫よ。嬢ちゃん」

大きな魔女鍋スポンジケーキをハリーに渡しながらカートの魔女が言うにはルーピン先生が目を覚ました時にお腹が空いているようなら自分は一番前の運転手の所にいるから心配いらないとそう言うのです。そしてこの後・・・

ルーピン先生が目を覚ましたのは?

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ヴォルデモートの分霊箱を探し出して破壊する。6年生になるとハリーはダンブルドア校長の個人教授を受ける事になりました。そしてダンブルドアの死後ハリーの頭の中を支配していたのはこの1つだけだったのです。しかしハリーが夢で見ていた通りの展開になり、その行程は困難を極めたのでした。(全3項目)

3-1.ダンブルドアの個人教授
ハリーはホグワーツに入学して以降3年生の時にはリーマス・ルーピンそして5年生の時にはセブルス・スネイプの課外授業を受けて来ました。そして最後を締めくくる事になったのがアルバス・ダンブルドアその人だったのです。

ダンブルドアのそれは過去の2人の教師とは趣きを異にする内容でした。杖を構えるなどという事は一切なく校長室に置かれている「憂いの篩」を使ってヴォルデモート卿の生涯を祖父の代から振り返るというものだったのです。

「わしは随分長い間この証拠を求めておった」

クリスマス休暇明けにダンブルドアがハリーに出した宿題をようやくやり遂げた時。すなわちホラス・スラグホーンの本物の記憶を回収して見終わった時にダンブルドアが開口一番口にしたのが「この言葉」だったんですよね。

ダンブルドアが考えていた理論を裏付ける証拠なのだそうです。これでダンブルドアの理論が正しい事が証明された。しかしそれと同時に道程がまだ遠いという事も判ってしまったんだそうです。それは何故かと云えば・・・

ヴォルデモートは複数の分霊箱を創っていた。

残り4つの分霊箱を見つけ出して破壊しなければヴォルデモートを真に滅ぼす事はできない。ところがその内の1つを回収したと思ったらその分霊箱は偽物だったのです。さらにハリーは最大の後ろ盾を失う事にもなったのです。

ハリーを待ち受けていたあまりにも厳しい現実は?

ダンブルドアの死だったのです。

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名付け親のシリウスを裏切り死に追い込んだ事でハリーのクリーチャーに対する嫌悪感は頂点に達しました。ところが2人には共通した目的であり悲願がある事が判ったのです。ハリーがその事を知った時ハリーとクリーチャーの関係は劇的に変わってクリーチャーはハリーの事を・・・(全3項目)

3-1.ハリーと屋敷しもべ妖精
ハリーは11才の時に魔法界に足を踏み入れてからは2年生の時にドビーそして4年生の時にはウィンキーと2人の屋敷しもべ妖精と出会って来ました。最初に知り合ったドビーは当時マルフォイ家に仕えていました。しかし・・・

ドビーはハリーの事をとことん心配してハリーがホグワーツに戻ったら大変な事になると必死になってハリーが学校に戻る事を阻止しようとしました。その行為はハリーにとってはありがた迷惑以外の何物でもありませんでした。

しかしドビーがした事がロンをして「ドビーが君の命を救おうとするのを辞めないと結局君を死なせてしまうよ」と言わしめてもハリーは「ドビーがそういう行為をするのは僕を思うが故なんだ」という事を知っていたのです。

だからこそハリーは策を講じてドビーを自由にしたのです。マルフォイ家の束縛からドビーを解放したのです。そしてハリーが2人目に出会った屋敷しもべ妖精のウィンキーはドビーとは一転して仕えていたクラウチ家を・・・

クラウチ家の人たちをとても慕っていました。それはご主人様のバーテミウス・クラウチ氏に解雇された後も変わりませんでした。毎日世話をしていた自分がいなくなってご主人様はどうしているだろうと心配していたのです。

不死鳥の騎士団本部に入って3人目に出会ったクリーチャーはハリーがこれまで会った2人とはまた別のタイプの屋敷しもべ妖精でした。既に死んでしまった狂信的な純血主義者のシリウスのお母さんが絶対的な存在だったのです。

ウィーズリー家の子供たちの事を「血を裏切る者のいやらしいガキめ」と言ってみたりハーマイオニーが話しかけると「穢れた血め。ずうずうしく鉄面皮で立っている」と言ったりしてクリーチャーは罵倒の限りを尽くすのです。

ジョージの事を「その双子の片割れ。異常な野獣め。こいつら」と誰も自分の言う事が聞こえていないと信じ切って話しているクリーチャーを見てハリーは怒りや呆れを通り越して笑っていいやらどうやら分りませんでした。

そんなクリーチャーが夏休み最後の日のハリーの夢の中に出て来たというわけなんですよね。

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3年生の時ハリーはホグワーツ特急内とクィディッチの初戦対ハッフルパフ戦で相次いで気を失った事をきっかけにしてルーピン先生から「守護霊の呪文」を習う事になりました。この魔法は後にハリーの重要な局面などで使われる事になったのです。そしてレイブンクロー戦が行われた日の夜にハリーは・・・(全3項目)

3-1.ハリーが3年生の時に
ハリー3年生の新学期初日ホグワーツ特急は吸魂鬼の捜索を受けました。それを最初に見た時のハリーの印象は「胃が縮むような物を見てしまった」というものでした。ルーピン先生が手にした揺らめく炎に照らし出され・・・

入口に立っていたのはマントを着た天井までも届きそうな黒い影でした。その得体の知れない何者かがガラガラと音を立てながらゆっくりと長く息を吸い込みました。まるでその周囲から空気以外の何かを吸収するように・・・

「弱いかどうかとは全く関係ない」

ハリーは吸魂鬼と出会って気を失いました。しかしルーピン先生が言うには吸魂鬼が他の誰よりハリーに影響するのは弱いからではなくハリーの過去に誰も経験した事のない恐怖があるからとの事でした。そこでハリーは・・・

クィディッチの開幕戦対ハッフルパフ戦にも吸魂鬼が現れたためハリーは再び気を失う事になりました。もう二度とあんな事が起こってはならない。そこでハリーはクリスマス休暇明けからルーピン先生に教えてもらって・・・

吸魂鬼を撃退するための「守護霊の呪文」を習う事になったのでした。ハッフルパフ戦でニンバス2000を失ったハリーだったのですが驚く事にハリーはクリスマスに見知らぬ誰かからファイアボルトをプレゼントされたのです。

ファイアボルトは一旦「呪いがかけられているかも」との事でマクゴナガル先生に取り上げられてしまいました。しかしレイブンクロー戦の直前にめでたくハリーの元に戻って来ました。試合はファイアボルトのお陰で・・・

チーム全体の士気が大幅に上がった事もあってグリフィンドールが勝利しました。さらにドラコ・マルフォイにクラッブとゴイルさらにはスリザリン・チームのキャプテンのマーカス・フリントが成り済ました吸魂鬼で・・・

ハリーの「守護霊の呪文」の予行演習ができたその上に4人に罰則のオマケまでついたのです。問題の夢は真夜中の午前1時にマクゴナガル先生の「全員寝なさい」宣言を受けてやっとの事でパーティが終わってハリーが・・・

眠りについた時だったのです。

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今月の前半に「占い学」の授業シーンを振り返った時にトレローニー先生は「夢の解釈は未来を占う最も大切な方法」と言っているんですよね。実はハリーは未来に起こる数々の出来事を夢で見ています。そこで今週は「ハリーが見た夢がどのような形で現実になったのか?」を改めて検証してみる事にしました。(全4項目)

4-1.ホグワーツ入学前
小さかった頃ハリーは誰か見知らぬ親戚が自分を迎えにやって来る事を何度も何度も夢に見たんだそうです。ところがそんな事は一度も起こりませんでした。それと言うのも親戚と云えばダーズリー一家しかいなかったからです。

にも関わらず時々街で見知らぬ人が「自分の事を知っているのでは?」と思う事が何度もありました。一度はペチュニア叔母さんとダドリーと一緒に買い物に行った時に店内でスミレ色の三角帽子を被った小柄な男の人が・・・

ハリーにお辞儀をしました。ペチュニア叔母さんは「知っている人なの?」と激しくハリーを問い詰めると何も買わず店を飛び出しました。さらにはバスの中で緑ずくめの突飛な格好をしたおばあさんがハリーに向かって・・・

うれしそうに手を振りました。さらに驚く事にとても長い紫のマントを着たハゲ頭の男が街中でハリーとしっかりと握手までしてそのまま一言も言わずに立ち去った事もあったのです。一連の出来事で一番奇妙だったのは・・・

ハリーがもう一度よく見ようとした途端にそれらの人たちが消えてしまう事だったのです。つまりそれらの人々は誰もが皆何も言わずにハリーのそばを素通りして行ったというわけなんですよね。そして通り抜ける事なく・・・

ハリーを迎えに来たのが・・・

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ハリーがグリフィンドールに組分けされた直後に興味津々のシェーマス・フィネガンが「血みどろ男爵はどうして血みどろになったの?」と訊いても「ほとんど首なしニック」は訊いてみた事もありませんと答えていました。ところがハリーは極めて意外な人物から「その理由と経緯」を聞く事になったのです。(全3項目)

3-1.男爵の趣味
何ゆえヴォルデモート卿はハリーの両親を殺害し幼いハリーをも抹殺しようとしたのか?それはハリーが生まれる直前にシビル・トレローニーによって告げられた予言のせいだったのです。そのためハリーが6年生になった時。

ダンブルドアは「君の教育にわしがより大きく関わる時が来たと思う」と言って個人教授を受けて欲しいと申し入れて来ました。さらに驚く事にはクリスマス休暇明けの授業の時ダンブルドアはハリーに宿題を出して来たのです。

それは「魔法薬学」の教師としてホグワーツの教壇に復帰したホラス・スラグホーンの改竄した記憶を見せた後ハリーがその「本物の記憶を回収する」というものだったのです。そしてついにハリーがその宿題をやり遂げた時。

「ダンブルドア校長は1時間前に学校に戻られました」

背後で声がしたかと思うといつものように襞襟の上で首をぐらつかせながら「ほとんど首なしニック」がするするとハリーに近づいて来ました。ニックが言うには校長が到着するのを見てたのは「血みどろ男爵」だったそうです。

男爵が言うにはダンブルドア校長は少しお疲れの様子ですがお元気との事でした。それを聞いてハリーは何せダンブルドアの出した宿題をようやくやり遂げた直後だったので心が躍りました。そこでニックにこう訊いたのでした。

「どこにいるの?」

するとニックは「天文台の塔で呻いたり鎧をガチャつかせたりしていますよ。男爵の趣味でして」と答えたのでした。つまりはここで極めて意外な形で「血みどろ男爵」の趣味が明らかになったというわけです。ところが・・・

当然ハリーが「どこにいるの?」と訊いたのは男爵ではなくダンブルドア校長の居所だったのです。そこでハリーが「血みどろ男爵じゃなくてダンブルドア!」と言うとニックは「校長室です」と答えたというわけなんですよね。

ニックが言うのには「男爵の言い方から察しますにお就寝みになる前に何か用事がおありのようで」との事でした。ハリーはレディの「合言葉が変わったというのは嘘よ」という声を背にしつつ校長室に向かったというわけです。

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ポルターガイストのピーブズのお目付け役としてグリフィンドール寮の監督生のパーシーからも一目置かれていた男爵だったのですが、それはグリフィンドール寮付きのゴースト「ほとんど首なしニック」もまた同じ思いのようです。それぞれの寮の競争はあっても友情の絆は保っているんだそうです。だからこそ・・・(全3項目)

3-1.ゴースト評議会
ハリー4年生の新学期初日はロンをして「この調子で降ると湖が溢れる」と言わせるほどの土砂降りでした。ところがそれにさらに拍車をかけたのが玄関ホールで水風船爆弾を落としたポルターガイストのピーブズだったのです。

何故ピーブズはそういう行動に打って出て来たのか?ハリーたちは大広間でグリフィンドールのテーブルに着いてから「ほとんど首なしニック」に事の経緯を聞いたというわけなんですよね。それは組分けの儀式を終えて・・・

「今晩はご馳走が出ただけでも運が良かったのですよ。さっき厨房で問題が起きましてね」

きっかけはニックのこの一言でした。いつもの議論でピーブズが「祝宴に参加したい」と駄々をこねたんだそうです。ニックは「全く無理な話だ。行儀作法も知らず食べ物の皿を見れば投げつけずにはいられない」だから・・・

ところが「ゴースト評議会」を開いた所「太った修道士」はピーブズにチャンスを与えてはと言ったのだそうです。しかし「血みどろ男爵」がダメを出して絶対に許さない。ニックもまた「その方が賢明だ」と思ったんだそうです。

そのためピーブズは玄関ホールで生徒に対し水風船爆弾による攻撃に打って出て来たというわけなんですよね。ところがピーブズが新入生歓迎パーティへの参加を拒否された事で起こした問題行動はそれだけではなかったのです。

「何もかも引っくり返しての大暴れ。鍋は投げるし釜は投げるし。厨房はスープの海。屋敷しもべ妖精がものも言えないほど怖がって」

「ガチャン」と音がしたかと思うとハーマイオニーが金のゴブレットを倒しました。かぼちゃジュースがこぼれて白いテーブルクロスにオレンジ色の筋が長々と延びて行きました。がしかしハーマイオニーは気にも止めません。

「屋敷しもべ妖精がここにもいるって言うの?」

ハーマイオニーの反応に驚いたようにニックは「左様」と答えました。さらに驚く事にニックが言うには「イギリス中のどの屋敷よりも大勢いる。百人以上」との事だったのです。こうしてピーブズの騒動がきっかけで・・・

ハーマイオニーが「ホグワーツにも百人以上の屋敷しもべ妖精がいて無給休み無しで働いている」という事を知ったというわけなんですよね。

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2年生になった時ハリーはクィディッチの練習を終えて泥だらけで寮に帰る途中でフィルチに罰則を食らいそうになり「ほとんど首なしニック」の機転で救われた事がきっかけになってニックの「絶命日パーティ」に出席する事になりました。そこには当然「血みどろ男爵」もいたというわけです。ところが・・・(全3項目)

3-1.思わぬ所で役に立った?
「ポルターガイストのピーブズをコントロールできるのは血みどろ男爵ただ1人」ハリーがこの事を知ったのはグリフィンドール生になったその直後に初めて寮に向かう途中の事でした。監督生のパーシーの口から聞いたのです。

そしてその事が意外と云えば意外な場面で役に立つ事になったのです。それはハリーたち3人が「賢者の石」が隠されている4階の仕掛け扉の所に向かっている時でした。最後の最後になって3人の前に立ち塞がったのが・・・

「そこにいるのはだーれだ?」

ピーブズはその4階に続く階段でヒョコヒョコと上下に揺れながら誰かをつまずかせようと絨毯をたるませていました。ハリーたちが階段を登って行くと「透明マント」を被っている3人の存在に気づいてこう言って来たのです。

「見えなくたってそこにいるのは判ってるんだ。だーれだ。幽霊っ子、亡霊っ子、それとも生徒の悪戯っ子か?」

見えない者が忍び歩きしてる。フィルチを呼ばなくっちゃと言っているピーブズでした。がしかしハリーは突然閃いて低い嗄れ声を出してこう言ったのでした。それを聞いたピーブズは肝をつぶして墜落しそうになるほどでした。

「血みどろ男爵様がわけあって身を隠しているのが分らんか」

ピーブズはあわや階段にぶつかる寸前にやっとの事で空中に踏み止まりました。ハリーのこの言葉を聞いた途端ピーブズは態度を急変させて低姿勢に転じました。申し訳ありません。手前の失態でございます。間違えました。

お姿が見えなかったものですから。透明で見えなかったのでございます。老いぼれピーブズめの茶番劇をどうかお許しください。ハリーが再び嗄れ声で「今夜はここに近寄るでない」と言うとピーブズは消え去って行きました。

こんな所で男爵の存在が役に立つ事になったのです。

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さて!今週は全国的にお盆休みという事で久方ぶりにお盆企画として既にもう死んでいる「この人」を取り上げてみる事にしました。本来グリフィンドールとスリザリンは激しく敵対する関係なんですよね。ところが男爵はグリフィンドール寮の監督生のパーシーでさえ一目置く存在のようです。(全3項目)

3-1.初登場シーン
突然不思議な事が起こりました。それはハリーを含めた新入生が組分けの儀式を受けるため玄関ホール脇の小さな空き部屋にいる時の事でした。後ろの壁から真珠のように白く少し透き通っているゴーストが現れ出でたのでした。

20人ぐらいいました。全員が1年生には見向きもせず互いに話をしながらスルスルと部屋を横切って行きます。何か議論をしているようです。するとひだがある襟のついた服を着てタイツを履いたゴーストが話しかけて来ました。

そのゴーストが「君たちここで何してるんだい?」と訊くと太って小柄な修道士らしいゴーストが「新入生じゃな。これから組分けされる所か?」と笑顔を見せつつ言ったので数人が黙って頷きました。実はその2人こそが・・・

グリフィンドール寮付きのゴースト「ほとんど首なしニック」とハッフルパフ寮付きのゴースト「太った修道士」の2人だったというわけです。そしてハリーがグリフィンドールのテーブルに着席をしてから知ったのが・・・

それはニックがグリフィンドールの新入生に「今年こそ寮対抗優勝カップを獲得できるよう頑張ってくださるでしょうな?」と言った時でした。グリフィンドールがこんなに長く負け続けた事はない。何と6年間に渡って・・・

スリザリンが寮杯を取っている。そのためスリザリンのゴースト「血みどろ男爵」は鼻持ちならない状態になっている。ここで初めてハリーは男爵の名前を聞いたというわけです。ハリーがスリザリンのテーブルを見ると・・・

身の毛もよだつようなゴーストがドラコ・マルフォイの隣に座っていました。虚ろな目にげっそりとした顔。衣服は銀色の血でべっとりと汚れていました。マルフォイは隣に男爵がいる事がお気にに召さないようなので・・・

ハリーは何だか男爵がマルフォイの隣にいる事が「うれしい」と思いました。興味津々のシェーマス・フィネガンが「どうして血みどろになったの?」と訊くとニックは「訊いてみた事もありません」と言葉を濁したのでした。

そんな「血みどろ男爵」は・・・

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ハリーたちが5年生になった時「占い学」の授業で出された課題はイニゴ・イマゴの「夢のお告げ」という本を使って「夢の解釈をする」というものでした。しかしハリーが最近見ている夢の内容はあまりにもリアルで解釈などしてもらう必要はなかったのです。そこでハリーはロンに対して・・・(全3項目)

3-1.今年は一番乗り!だがしかし
5年生になって最初の「占い学」の授業を受ける時ハリーは教室の入口で北塔のてっぺんの撥ね天井の下に1人で座っていました。お陰で始業ベルが鳴ると真っ先に銀の梯子を上って塔教室に入る事になりました。つまりは・・・

ハリーは一番乗りだったというわけです。ハリーが教室に入った時トレローニー先生は使い古した革表紙の本を部屋中に置かれた華奢なテーブルに配って歩く事に没頭していました。ハリーが薄暗い所に座っていたので・・・

ハリーが既に教室にいる事に気づいていないようでした。それから5分ほどの間に他の生徒も到着しました。ロンは教室に入って来ると注意深くあたりを見回しハリーを見つけて隣に座るとこう言ったというわけなんですよね。

「僕、ハーマイオニーと言い争うのは辞めた」

ハリーが「そりゃ良かった」と不機嫌に言うとロンはハーマイオニーが僕たちに八つ当たりするのは辞めて欲しいと言ってる。ハリーが反論しようとするとロンはハリーの言葉を途中で遮り「伝言しただけさ」と言った後・・・

ハーマイオニーの言う通りだと思う。シェーマスやスネイプがハリーをあんな風に扱うのは僕たちのせいじゃないと言ったのでした。ハリーが「そんな事は言ってない」と再び反論をしようとしました。ところがそこで・・・

トレローニー先生が毎度お馴染みの夢見るような霧の彼方の声で「こんにちは」と挨拶をして来たのでハリーは口を閉じました。ハリーはまたしてもイライラと落ち着かず自分を恥じる気持ちに駆られたというわけなんですよね。

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トレローニー先生の予言が的中して(?)ハーマイオニーは辞めてしまったので「占い学」の授業は翌年度からはハリーとロンの2人が引き続き受ける事になりました。ハリーとてハーマイオニーの言う通りで「トレローニー先生はインチキだ」との結論をとっくに出していたのですが・・・(全3項目)

3-1.今年は2人で
こうしてトレローニー先生の予言通り(?)イースター休暇直前にハーマイオニーが永久に去ったので、翌年度からはハリーとロンの2人で「占い学」の授業に出るという事になりました。梯子を上って2人が部屋に入ると・・・

暖炉から立ち昇るあの甘ったるい匂いがムッと鼻を突きました。いつものようにカーテンは締め切られていました。円形の部屋はスカーフやショールで覆った無数のランプから出ている赤い光でぼんやりと照らされていました。

他の生徒は既に座っていたのでハリーとロンはその間を縫って歩き一緒に小さな丸テーブルに着きました。するとそれを待っていたかのようにハリーのすぐ後ろで突然霧のかかったような声で「こんにちは」と言ったのが・・・

突然だったのでハリーは飛び上がりました。細い体に巨大なメガネが顔に不釣合いなほど目を大きく見せていました。ハリーを見る時に必ず見せる毎度お馴染みの悲劇的な目つきでトレローニー先生がハリーを見下ろしています。

先生は哀しげにハリーに「坊や、何か心配してるわね」と言って来ました。何でもトレローニー先生の「心眼」はハリーの平気を装った顔の奥にある悩める魂を見透しているのだそうです。気の毒な事にハリーの悩み事は・・・

根拠のない物ではないんだそうです。先生が言うにはハリーの行く手には困難が見える。本当に大変な。ハリーの恐れている事は可哀想な事に必ず起こるし、しかもおそらくはハリーが思っているより早く起こるとの事でした。

先生の声はぐっと低くなり最後はほとんど囁くようでした。ロンはやれやれという目つきでハリーを見ました。一方ハリーは硬い表情のままでロンを見ました。トレローニー先生は2人のそばをスイーッと通り暖炉の前の・・・

ヘッドレストがついた大きな肘掛椅子に座って生徒たちと向かい合いました。トレローニー先生を崇拝するラベンダー・ブラウンとパーバティ・パチルは先生のすぐ近くのクッション椅子に座っていました。そして今学期・・・

「占い学」で学ぶのは?

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ハリーたち3人が「占い学」の授業を受けるため梯子を上って塔教室に入って行くと当初の予定より早く水晶玉が始まるとの事でした。ところがまたしてもトレローニー先生が「水晶玉の中に死神犬が見える」などと言い出したのです。その言葉でついにハーマイオニーの堪忍袋の緒が切れたのでした。(全3項目)

3-1.水晶玉占い始まる
そしてついにその日はやって来てしまったのでした。ハリーたち3人は一緒に梯子を上り薄暗いムッとするような塔教室に入りました。小さなテーブルの1つ1つに真珠色の靄が詰まった水晶玉が置かれぼーっと光っていました。

「水晶玉は来学期にならないと始まらないと思ってたけどな」

3人は脚のぐらぐらしているテーブルに座りました。トレローニー先生がすぐそばに忍び寄って来ていないかどうか周囲を警戒するように見回しながらロンがこう言いました。しかしハリーにとっては大歓迎の事だったのです。

「文句言うなよ。これで手相術が終わったって事なんだから」

初授業の際に予告していた通りクリスマス休暇明けには「手相学」を始めました。するとトレローニー先生は「これまで見た手相の中で生命線が一番短い」とハリーに告げたのでした。トレローニー先生はハリーの手相を・・・

見るたびぎくりと身を引いていたのでハリーはもううんざりしていたのです。すると「皆様こんにちは!」と毎度お馴染みの霧の彼方の声と共にトレローニー先生がいつものように薄暗がりの中から芝居がかった登場をしました。

トレローニー先生を崇拝しているパーバティ・パチルとラベンダー・ブラウンは恐怖心ではなく興奮で身震いしていました。計画より少し早めに水晶玉を教える事にしたのだそうです。先生はこれもまたいつものように・・・

暖炉の火を背にして座りあたりを凝視して「6月の試験は球に関する物だと運命があたくしに知らせましたの。それであたくし皆様に十分練習させて差し上げたくて」と言ったのです。その言葉を聞いてハーマイオニーは・・・

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今週はかなり久方ぶりに「このシリーズ」をやってみる事にしました。ハリーが幾つかある選択科目の中から選んだ2つの科目は「魔法生物飼育学」に「占い学」でした。ところが最初に受けた「この科目」の授業でハリーはトレローニー先生から衝撃的な予言を告げられる事になってしまったのです。(全3項目)

3-1.奇妙な教室
ハリーが行き着いたのはこれまで見た事がない奇妙な教室でした。むしろとても教室には見えません。どこかの屋根裏部屋と昔風の紅茶専門店を掛け合わせたような所でした。小さな丸テーブルが20卓以上も所狭しと並び・・・

個々のテーブルの周りには繻子張りの肘掛椅子やふかふかした小さな丸椅子が置かれていました。深紅の仄暗い灯りが部屋を満たし窓という窓のカーテンは閉め切られていました。ランプのほとんどは暗赤色のスカーフで・・・

覆われていて息苦しいほどの暑さでした。暖炉の上には色々な物がゴチャゴチャと置かれ大きな銅のヤカンが火にかけられていました。その火からは気分が悪くなるほどの濃厚な香りが漂っていました。丸い壁面一杯には・・・

棚があって埃を被った羽根に蝋燭の燃えさしに何組ものボロボロのトランプに数え切れないほどの銀色の水晶玉。さらにはずらりと並んだ紅茶カップなどが雑然と詰め込まれていました。ロンがハリーのすぐそばに現れ・・・

他の生徒も2人の周りに集まりました。全員が声を潜めて話していました。そしてロンが「先生はどこだい?」と訊きました。すると暗がりの中から突然声がしました。それはまるで霧の彼方から聞こえるようなか細い声でした。

「ようこそ。この現世でとうとう皆様にお目にかかれてうれしゅうございますわ」

大きなキラキラした昆虫。ハリーはとっさにそう思いました。トレローニー先生は暖炉の灯りの中に進み出ました。みんなの目に映ったのはひょろりと痩せた女性でした。大きなメガネを掛けていてそのレンズが先生の目を・・・

実物より数倍も大きく見せていました。スパンコールで飾った透き通るショールをゆったりとまとい折れそうな首から鎖やビーズ玉を何本もぶら下げ腕や手は腕輪や指輪で地肌が見えません。先生のこの言葉で生徒たちは・・・

「お掛けなさい。あたくしの子供たちよ。さあ」

おずおずと肘掛椅子に這い上がる生徒もあれば丸椅子に身を埋める人もいました。ハリーたちは同じ丸テーブルの周りに腰掛けました。そしてトレローニー先生自身は暖炉の前の背もたれの高いゆったりとした肘掛椅子に・・・

「占い学にようこそ」

こうして「占い学」の授業は始まったのでした。

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1年生の時ハリーはマクゴナガル先生に抜擢されてグリフィンドール・チームに入りました。ところが意外な事にレイブンクロー戦は数々の不幸や巡り合せの悪さなどが重なって「1回」のみの出場という事になっていたのです。その試合はファイアボルトのデビュー戦でもあったのですが・・・(全3項目)

3-1.初めてのレイブンクロー戦
実は今回「初めて」と銘打って取り上げましたが、改めて振り返ってみるとハリーはレイブンクロー戦には3年生時に出場したのが唯一で一度限りだったんですよね。知っての通りハリーは1年生の時マクゴナガル先生に・・・

抜擢されてグリフィンドール・チームに入りました。しかしこの試合が行われた時ハリーは意識不明で医務室のベッドにいました。2年生の時は一連の襲撃事件のお陰でクィディッチはシーズンの途中で打ち切りになって・・・

試合の日程そのものが組まれませんでした。さらに4年生の時は三大魔法学校対抗試合が行われたためクィディッチは1年間お休みという事になったのです。さらに5年生の時にはハリーは初戦の対スリザリン戦終了後に・・・

クィディッチを終身禁止処分になり以降のハッフルパフ戦とレイブンクロー戦に出場する事はできませんでした。さらに6年生の時はスネイプから週末土曜日の罰則を命じられてレイブンクロー戦の欠場を余儀なくされたのです。

「何をすべきか判ってるな。この試合に負ければ我々は優勝戦線から脱落だ。とにかく-とにかく昨日の練習通りに飛んでくれ。そうすりゃいただきだ」

選手がロッカールームから出ようという時にキャプテンのオリバー・ウッドがこう言いました。シーズンの開幕戦で初戦のハッフルパフ戦でグリフィンドールは負けていたからです。選手がピッチに出ると割れるような・・・

拍手が湧き起こりました。レイブンクロー・チームはブルーのユニフォームを着て既にピッチの真ん中に立っていました。シーカーのチョウ・チャンがただ1人の女性でした。ハリーより頭1つ小さくてとても小柄な人でした。

ハリーは緊張していたのにチョウ・チャンがとても可愛い事に気づかないわけにはいきませんでした。キャプテンを先頭に選手がずらりと並んだ時チョウ・チャンがハリーに笑顔を見せました。途端にハリーの胃の付近が・・・

微かに震えました。これは緊張とはまた無関係のものだとハリーは思ったのでした。審判のマダム・フーチがきびきびと指示して両チームのキャプテンが握手をするとホイッスルの合図と共に試合開始という事になったのでした。

この試合はハリーがクリスマスに見知らぬ誰かから貰ったファイアボルトのデビュー戦でもありました。ハリーが地面を蹴るとファイアボルトは他のどの箒よりも速くさらには高く上昇しました。そして試合の結果の方は・・・

やはり箒の性能では圧倒的に優位なファイアボルトがものを言ってハリーがスニッチを握りグリフィンドールが勝利したのでした。

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