ハリーにそんな意図はなくヴォルデモートの分霊箱を探し出すために必要に迫られての事だったのです。しかし反ヴォルデモート派の旗頭がホグワーツ入りした事で雌雄を決する戦いが始まる事になったのでした。当然不死鳥の騎士団のメンバーであるアーサー氏も馳せ参じたのですが・・・(全3項目)

3-1.必要の部屋でジニーに、その1
最終学年の年度ハリーは学校に戻らずにヴォルデモートの分霊箱を探し出して破壊する旅に出るという事を決意したのでした。そしてロンとハーマイオニーの2人もまたハリーと行動を共にする事にしたというわけなんですよね。

ダンブルドアはハリーにヴォルデモートの分霊箱の事をロンとハーマイオニーに話す事は許可しました。しかし2人以外の人物にその事を打ち明けるのは許しませんでした。それは先々の事を考えた上での措置だったんですよね。

旅に出て9カ月あまりが経った5月の初めハリーがホグワーツ入りしたのはヴォルデモートの分霊箱の最後の隠し場所が「ホグワーツ」だと判ったからでした。つまりこれはハリーが必要に迫られてしかたなくした事だったのです。

しかし当然ロンとハーマイオニーの2人以外は「何故ハリーがホグワーツ入りしたのか?」の真の目的を知りません。したがって他の人たちは「自分たちの旗頭になるためにホグワーツ入りしてくれたんだ」と思ったのでした。

ヴォルデモート又は死喰い人にもし捕まったら殺害されてしまうというのに自分の身の危険をも省みずホグワーツ入りしてくれた。ハリーがホグワーツ入りした本来の目的を知らない人たちはこう思ったというわけなんですよね。

こうして雌雄を決する戦いに不死鳥の騎士団のメンバーにダンブルドア軍団さらにはクィディッチのグリフィンドール・チームでハリーと共にクィディッチ優勝杯を目指して戦った人たちが「必要の部屋」に集結したのでした。

ところがその中にはまだ未成年のジニー・ウィーズリーがいてちょっとした論議になったというわけなんですよね。

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ヴォルデモート卿が復活したというのに「日刊予言者新聞」は一体いつになったらその記事を一面大見出しで載せるんだ!そう苛立ちを募らせていたハリーが何と吸魂鬼に襲われたのです。ハリーは魔法省に出頭して懲戒尋問を受ける事になりました。そこでウィーズリーおじさんが付き添ったのですが・・・(全3項目)

3-1.地下鉄で魔法省に、その1
夏休みになってプリベット通り4番地に帰って来たハリーは苛立ちを募らせていました。それというのもヴォルデモート卿が復活したというのに「日刊予言者新聞」の一面にはちっともその記事が大見出しで載らないからです。

ところがそんな事などハリーの頭から吹き飛ぶ一大事が発生したのです。従兄のダドリーとマグノリア・クレセント通りとウィステリア・ウォークを結ぶ路地を歩いていると何と驚くべき事にそこに吸魂鬼が現れ出でたのでした。

4番地に帰宅すると魔法省とアーサー氏そしてシリウスから立て続けにふくろう便が届きました。一度は退学処分を通告され絶望のどん底に突き落とされたハリーだったのですが退学処分は即座に取り消しという事になり・・・

8月12日にロンドンの魔法省に出頭して懲戒尋問を受ける事になりました。その日から4日後の夜には不死鳥の騎士団のメンバーが大挙してプリベット通り4番地を迎えに訪れハリーはロンドンの騎士団の本部に移動したのでした。

当初はシリウスがハリーを精神的に励ましたいので犬の姿で付き添いたいとダンブルドアに願い出ました。がそれは許可されませんでした。尋問前日ハリーが「どうやって行くのかな?」と訊くとウィーズリーおばさんが・・・

「アーサーが仕事に行く時連れて行くわ」

おばさんは優しくこう言いました。ウィーズリーおじさんがテーブルの向こうから励ますように微笑んで「尋問の時間まで私の部屋で待つといい」と言ったのでした。こうしてハリーはウィーズリーおじさんが付き添って・・・

懲戒尋問に出頭するため生まれて初めて魔法省に足を運ぶ事になったというわけなんですよね。

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この夏イギリスに於いて30年ぶりにクィディッチ・ワールドカップなるものが開催される事になりハリーも決勝戦を観戦するために2年ぶりに「隠れ穴」に行く事になりました。そこでウィーズリーおじさんにフレッドとジョージそれにロンの4人がハリーを迎えにプリベット通り4番地にやって来たのですが・・・(全3項目)

3-1.初めてプリベット通り4番地に、その1
その日プリベット通り4番地には極度に緊張した空気がみなぎっていました。魔法使いの一行つまりウィーズリー家の人たちがこの家にやって来るという事でダーズリー一家はガチガチに緊張しなおかつイライラもしていました。

そもそもの事の始まりはこの夏イギリスに於いて30年ぶりにクィディッチ・ワールドカップが開催される事になりました。アーサー氏が魔法省内にいる知り合いを通じとってもいい席のチケットを入手する事ができたので・・・

ハリーも決勝戦を観戦するため2年ぶりに「隠れ穴」に招待される事になったのです。ウィーズリー一家一行が日曜の午後5時にやって来るとハリーが告げた時バーノン叔父さんは間違いなく度肝を抜かれました。そして・・・

「きちんとした身なりで来るように言ってやったろうな。連中に」

バーノン叔父さんは即座に歯を剥き出してこう怒鳴りました。叔父さんはハリーの仲間つまり魔法使いの服装を見た事があるんだそうです。まともな服を着て来るぐらいの礼儀は持ち合わせたほうがいいと叔父さんは言うのです。

そう言われてハリーはチラリと不吉な予感がしました。子供たちなら休み中にマグルの服を着ていました。しかしバーノン叔父さんが「まとも」と呼ぶような格好をウィーズリー夫妻がしているのを見た事など一度もありません。

夫妻はよれよれの度合いこそ違えハリーが見た時にはいつも長いローブを着ていました。隣近所が何と言おうとハリーは気になりませんでした。ただもしウィーズリー一家の面々がダーズリー一家が持っている魔法使いの・・・

最悪のイメージそのものの姿で現れたらダーズリー一家がウィーズリー家の人たちに対し「失礼な態度を取るのでは?」と思うとそれが心配でした。こうしてウィーズリー一家がやって来る日曜日をついに迎えたのですが・・・

バーノン叔父さんは一張羅の背広を着ていました。他人が見たら「歓迎の気持ちの表れなのでは?」と思うかもしれません。しかしハリーには判っていました。叔父さんは威風堂々さらに威嚇的に見えるようにしたかったのです。

一方ダドリーは何故か縮んだように見えました。ついにこの夏していたダイエット効果が現れたというわけではなく恐怖のせいでした。昼食の間はほとんど沈黙が続きました。ペチュニア叔母さんに至っては何にも食べません。

こうして問題の午後5時を迎えたのですが・・・

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昨年の8月からふとした事がきっかけになってこのシリーズが始まりました。今月が誕生月という事で今週は「この人」の私が好きな場面を選び出して紹介してみる事にしました。アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているらしいという事でアーサー氏は・・・(全3項目)

3-1.シリウス・ブラックの脱獄を巡って
ホグワーツで3年目の学期を迎えようとしていたその夏休みにハリーはプリベット通り4番地に滞在していたバーノン叔父さんの妹に当たるマージおばさんを怒りのあまり膨らませてしまうという事件を起こしてしまったのでした。

しかし魔法大臣コーネリウス・ファッジの粋な計らい(?)でお咎めなしという事になり夏休みの残りの期間は「漏れ鍋」に滞在する事になりました。また「日刊予言者新聞」のガリオンくじグランプリで何とアーサー氏が・・・

700ガリオンを獲得しエジプト旅行から帰って来たウィーズリー一家も夏休み最後の日の8月31日は「漏れ鍋」に泊る事になりました。ハリーがロンの忘れ物を探しにもうすっかり明かりの消えているバーに降りて行くと・・・

バーからウィーズリー夫妻が言い争っている声が聞こえて来ました。口喧嘩を聞いてしまったと2人には知られたくない。ハリーがそう思って入るのを躊躇していると自分の名前が出て来たのでハリーは思わず耳を傾けました。

「ハリーに教えないなんて馬鹿な話があるか」

アーサー氏は熱くなっていました。ハリーには知る権利がある。ファッジに何度もそう言ったのにファッジは譲らないんだ。ハリーを子供扱いしている。ハリーはもう13才なんだ。それに対してウィーズリーおばさんは・・・

「アーサー、本当の事を言ったらあの子は怖がるだけです!」

おばさんはハリーがあんな事を引きずったまま学校に戻るなんてとんでもないと言うのです。知らないほうがハリーは幸せだとおばさんは言うのです。そう主張するウィーズリーおばさんにアーサー氏はこう反論したのでした。

「あの子に惨めな思いをさせたいわけじゃない。私はあの子に自分自身で警戒させたいだけなんだ」

アーサー氏はハリーとロンがどんな子か母さんも知ってるだろうと言うのです。2人でふらふら出歩いて「禁じられた森」に2回も入り込んでいるんだよ。アーサー氏は今学期ハリーはそんな事をしてはいけないと言うのです。

アーサー氏はハリーがマージおばさん風船事件を起こしてプリベット通り4番地を飛び出したあの夜に「夜の騎士(ナイト)バス」がもしハリーを拾っていなかったら魔法省に発見される前にハリーは死んでいたとそう言うのです。

シリウス・ブラックは狂人だと誰もが言う。多分そうだろう。しかしアズカバンから脱獄する才覚があった。しかも不可能と言われていた脱獄だ。もう3週間も経つのに誰1人としてその足跡さえ見てはいない。したがって・・・

ハリーはホグワーツにいれば絶対安全だと言うおばさんにアーサー氏は我々はアズカバンも絶対間違いないと思っていた。しかしアズカバンを破って出られるならホグワーツにだって破って入れる。アーサー氏はそう言うのです。

誰もはっきりとは分らないじゃありませんか?そう言うおばさんにアーサー氏は言いました。シリウス・ブラックがいつも同じ寝言を言う。あいつはホグワーツにいる。あいつはホグワーツにいる。シリウス・ブラックは・・・

ハリーの死を望んでいるんだ。アーサー氏は自分の考えではシリウス・ブラックはハリーを殺害すればヴォルデモート卿の権力が戻ると思っている。ウィーズリー夫妻の会話を漏れ聞いてハリーは知ったというわけなんですよね。

シリウス・ブラックは僕を狙っていたのか。それで謎が解けた。ファッジは僕が無事だったのを見てホッとしたから甘かったんだ。僕にダイアゴン横丁に留まるよう約束させたのはここなら僕を見守る魔法使いが沢山いるからだ。

明日魔法省の車2台で自分たち全員を駅まで運ぶのは汽車に乗るまでウィーズリー一家が僕の面倒を見る事ができるようにするためなんだ。

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マダム・ポンフリーが最後にもう一度診察をすると言うのでハリーが着いた時には大広間はもう人で一杯でした。直後にはダンブルドアも入って来ました。寮杯は7年連続でスリザリンという事で巨大な蛇の飾りつけがされていました。ところがダンブルドアの駆け込みの点数が積み重なって・・・(全3項目)

3-1.スネイプのこと
次にハリーがダンブルドアに訊いたのはスネイプの事でした。クィレルが言っていた。スネイプが僕の事を憎むのは僕の父をも憎んでいたからだと。それは本当ですか?ハリーのこの問いにダンブルドアはこう答えたのでした。

「そうじゃな。お互いに嫌っておった。君とミスター・マルフォイのようなものだ。そして君の父上が行なったある事をスネイプは決して許せなかった」

「何ですか?」と問うハリーにダンブルドアは「スネイプの命を救ったんじゃよ」と答えました。人の心とはおかしなもの。スネイプ先生は君の父上に借りがあるのが我慢ならなかった。この1年間というものスネイプは・・・

ハリーを守るために全力を尽くした。これでハリーの父上と五分五分になると考えた。そうすれば心安らかに再びハリーの父上の思い出を憎む事ができる。ここでスネイプは実はハリーを守っていた事が明らかにされたのです。

しかしこれはダンブルドアが「スネイプもまたダンブルドアの犬に成り下がった」という非難を受けないように言った嘘だったのです。スネイプはただ単にダンブルドアの指示を忠実に守っていただけに過ぎなかったんですよね。

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極めて意外な事に「賢者の石」を狙っていたのはヴォルデモートが取り憑いたクィレルでした。そして意識を回復したハリーは医務室のベッドに横たわっていて目の前にはダンブルドアがいました。ダンブルドアはハリーの質問に何でも答えてくれましたが1つだけ答えてくれなった質問があったのです。それは?(全3項目)

3-1.気がつくと
ハリーのすぐ上で何か金色の物が光っています。スニッチだ!ハリーは捕まえようとしましたが腕がとても重い。そこで瞬きしました。それはスニッチではなくメガネでした。ハリーがおかしいと思いもう一度瞬きすると・・・

「ハリー、こんにちは」

ハリーの上に笑顔を浮かべたアルバス・ダンブルドアの顔が現れたのです。ハリーはダンブルドアの顔を見つめました。そこでようやくハリーは自分が直前まで「どこで?何をしていたのか?」の記憶が蘇ったというわけです。

「先生!石!クィレルだったんです。クィレルが石を持っています。先生!早く」

ダンブルドアは落ち着くようにとハリーに言いました。君は少し時間がずれている。クィレルは石を持っていない。それなら「誰が?」と問うハリーにダンブルドアは君が落ち着かないとマダム・ポンフリーに追い出されてしまう。

ハリーは唾を飲み込むと周りを見回しました。そこは医務室でした。ハリーは白いシーツのベッドに横たわって脇のテーブルにはまるで菓子屋が半分そっくりそこに引っ越して来たかのように甘い物が積み上げられていました。

「君の友人や崇拝者からの贈り物だよ」

ダンブルドアは再び笑顔を見せながらこう言ったのでした。地下でハリーとクィレルの間に起きた事は「秘密」でな。秘密という事はつまり学校中が知っているというわけじゃ。ハリーの友人のフレッドとジョージは君が・・・

面白がるだろうと思ってトイレの便座を送ったがマダム・ポンフリーが「あまり衛生的ではない」と言って没収してしまったそうです。ハリーが「僕はここにどのくらいいるんですか?」と訊くのに対してダンブルドアは・・・

3日間じゃよ。そしてダンブルドアはロンとハーマイオニーは君が気がついたと知ったらホッとするだろうとも言ったのでした。2人ともそれはそれは心配していた。それでもなおハリーの一番の関心事は変わらなかったのです。

「でも先生。石は・・・」

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ダンブルドアに「みぞの鏡」を二度と探さないようにと言われて以来ハリーは悪夢に悩まされるようになってしまいました。ようやくそれを克服したと思ったら新たな災難が振りかかって来てしまいました。そうこうする内に学期末試験がようやく終わったと思ったらまたしても・・・(全3項目)

3-1.ハッフルパフ戦にて
ダンブルドアに「みぞの鏡」を二度と探さないようにと言われクリスマス休暇中「透明マント」はトランクに仕舞い込まれたままでした。ハリーは鏡の中で見た物を忘れたいと思いましたが自分の思い通りにはなりませんでした。

毎晩のように高笑いが響き両親が緑色の閃光と共に消え去る悪夢を見るようになってしまいました。その一方でハグリッドが口を滑らせてからというものハリーにロンそれにハーマイオニーの3人の懸案事項となっていた・・・

「ニコラス・フラメルとは一体何者なのか?」という問題はネビルがハリーにくれた蛙チョコレートのダンブルドアのカードで解決しました。そのカードに名前が載っていてフラメルが「賢者の石」の持ち主だと判明したのです。

休暇明けには新たな問題が発生しました。クィディッチのグリフィンドール対ハッフルパフ戦の審判をスネイプがやるというのです。ロンとハーマイオニーは「試合に出るな!」と言うしキャプテンのオリバー・ウッドは・・・

スネイプがハッフルパフを贔屓しない内に早くスニッチを捕まえて欲しいと言われる事となってしまったのです。ところがフレッドが言うには学校中が観戦に来ていて観客席には何と驚く事にダンブルドアもいるとの事でした。

ハリーはホッとして笑い出しそうになりました。助かった!観客席にダンブルドアがいればスネイプが自分を傷つけるなんて事はできない。そしてハリー自身も信じられませんでした。試合開始から5分も経っていませんでした。

ハリーのその手にはスニッチが握られていました。そして地上に降りると誰かがハリーの肩に手を置きました。ハリーが見上げるとダンブルドアがそこにいました。ダンブルドアは笑顔を見せながらハリーにこう言ったのでした。

「よくやった。君があの鏡の事をくよくよ考えず一生懸命やって来たのは偉い。素晴らしい」

最高の賛美と称賛の言葉でした。

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ついに「あの」ハリー・ポッターが入学して来たという事だったのですが当初表向きは校長と一生徒の関係にすぎませんでした。そんな2人の関係がそうではなくなったのはクリスマスの事だったのです。ダンブルドアは名前を伏せてハリーにクリスマス・プレゼントを贈ったのです。その贈り物とは?(全3項目)

3-1.透明マント
もちろん「あの」ハリー・ポッターがついに我が校に入学して来たという事で、各科目の先生方からも情報が入りますからダンブルドアとて無関心でいられるはずがありません。しかし表向きは校長と一生徒の関係だったのです。

そんな2人の関係がそうではなくなったのがクリスマスの事でした。クリスマス・イブの夜ハリーは明日のおいしいご馳走と楽しい催し物を楽しみにしてベッドに入りました。がプレゼントの方は全く期待していませんでした。

翌朝早くハリーが目を覚ますと真っ先にベッドの足下に置かれた小さなプレゼントの山が目に入りました。ハリーは一番上の包みを取り上げました。分厚い茶色の包み紙に「ハリーへハグリッドより」と走り書きがしてあります。

中には見た瞬間にハグリッドが自分で削った事が判る荒削りな木の横笛が入っていました。次のはとても小さな包みでダーズリー夫妻からのプレゼントでした。メモ用紙に50ペンス硬貨がセロハンテープで貼り付けてありました。

その次の大きくてモッコリした包みはウィーズリーおばさんからのプレゼントでした。ロンがハリーがプレゼントを貰う当てがないと知らせたそうです。急いで包み紙を破ると手編みのエメラルドグリーンのセーターが・・・

それに大きな箱に入ったホームメイドのファッジが出て来ました。ハリーはファッジを食べながらロンに「君のママって本当に優しいね」と言ったのでした。次のプレゼントもまたハーマイオニーからの物でこれもお菓子でした。

蛙チョコレートの大きな箱でした。もう1つ包みが残っていました。手に持ってみるととても軽い物でした。開けてみると銀ねず色の液体のような物がスルスルと床に滑り落ちてキラキラと折り重なりました。それこそが・・・

「これは透明マントだ」

「きっとそうだ。ちょっと着てみて」とロンに言われてハリーはマントを肩からかけました。ロンが叫び声を上げました。ロンに「下を見てごらん!」と言われハリーが下を見てみると足がなくなっていたのです。そこで・・・

ハリーは鏡の前に走って行きました。鏡に映った自分自身の姿を見ると首だけが宙に浮いて体は全く見えませんでした。マントを頭まで引き上げると何とハリーの姿は鏡から消え去っていました。そこでさらにロンが叫びました。

「手紙があるよ!マントから手紙が落ちたよ!」

ハリーはマントを脱いで手紙を掴みました。ハリーには見覚えのない風変わりな細長い文字でした。贈り主の名前は書いてありません。ハリーは手紙を見つめロンはマントに見とれていました。手紙にはこう書かれていました。

君のお父さんが亡くなる前にこれを私に預けた。
君に返す時が来たようだ。
上手に使いなさい。
メリークリスマス


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あれから10年の歳月が経ってハリーは11才になりホグワーツ特急に乗り込んで(飛び過ぎ?)車上の人になっていました。大広間で組分けの儀式を受けてグリフィンドール生と決まりハリーは初めてダンブルドアを直に見る事となりました。そのダンブルドアが歓迎会の最後に突然言い出した事とは?(全3項目)

3-1.蛙チョコレートのカードで
こうしてダンブルドアがプリベット通り4番地の戸口にハリーを置き去りにしてから10年の歳月が流れました。ハリーは11才になってキングズ・クロス駅の9と3/4番線からホグワーツ特急に乗り込み車上の人となっていました。

ゴドリックの谷から引き取る時と同様ダンブルドアは11才の誕生日にハリーを迎えに行って学校に必要な物を揃える役目をハグリッドに託しました。そのためハリーが魔法使いだという事を当人に告げたのもハグリッドでした。

ハリーはホグワーツ特急の車内販売で初めて自分で品定めをして魔法界のお金で買い物をしました。同じコンパートメントに乗り合わせる事になったロンと一緒にパイやらケーキやらを夢中になって食べるのは至福の一時でした。

「これなんだい?」

ハリーは蛙チョコレートの包みを取り上げロンにこう訊きました。するとロンが「カードを見てごらん」と言うのです。この蛙チョコには有名な魔法使いや魔女のカードがついていてロンは既にもう五百枚も持っているそうです。

しかしアグリッパとプトレマイオスがないんだそうです。ハリーは蛙チョコの包みを開けてカードを取り出しました。最初に出て来たのは半月形のメガネをかけ高い鉤鼻で流れるような銀色の髪と髯を蓄えている魔法使いでした。

写真の下には「アルバス・ダンブルドア」と書かれていました。ハリーは1ヵ月前の11才の誕生日の時にハグリッドの口から初めてダンブルドアの名を聞いていました。がしかしダンブルドアの顔を見るのはこれが初めてでした。

ハリーが「この人がダンブルドアなんだ!」と言うとロンは返す言葉で「ダンブルドアの事を知らなかったの!」と言って来ました。何分にもハリーは自分は魔法使いだという事を知ったのが僅か1ヵ月前の事だったので・・・

ダンブルドアの顔を初めて見たのも新学期初日にホグワーツ特急に最初に乗った時だったというわけなんですよね。

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ゴドリックの谷からハリーを引き取って叔母さん夫婦の所に連れて来るなんて大事な事をハグリッドに任せるなんてとても賢明な措置とは思えない。そんなマクゴナガル先生の疑問に対してダンブルドアは「自分の命でさえ任せられる」と全幅の信頼を寄せたのですが・・・(全3項目)

3-1.巨大な男
「おっしゃる通りですわ」と言って納得した所でマクゴナガル先生がダンブルドアに訊いて来たのが「どうやってあの子をここに連れて来るんですか?」という事だったのです。その問いに対するダンブルドアの回答が・・・

「ハグリッドが連れて来るよ」

当初マクゴナガル先生はダンブルドアがハリーをマントの下に隠しているとでも思ったのか?チラリとマントの方に視線を送りました。ところがダンブルドアのこの言葉を聞いてマクゴナガル先生が示した懸念というのが・・・

「こんな大事な事をハグリッドを任せて-あの・・・賢明な事でしょうか?」

ダンブルドアは「自分の命でさえ任せられるよ」と言ってハグリッドには全幅の信頼を寄せているという事を示しました。一方マクゴナガル先生は「何もあれの心根が真っ直ぐじゃないなんて申しませんが」と言いつつも・・・

でもご存知のように「うっかりしている」とそう言うのです。すると2人がこのようにしてハグリッドの事を話しているのと時を同じくして低いゴロゴロという音が周囲の静けさを破りました。2人が通りの端から端まで・・・

車のヘッドライトが見えはしないかと探している間にも音は確実に大きくなって来ました。2人が同時に空を見上げた時にはそれは爆音になっていました。すると空から巨大なオートバイがドーンと2人の目の前に着陸しました。

とてつもなく大きなオートバイでした。がしかしそれに跨っている男に比べればちっぽけなものです。男の背丈は普通の2倍それに横幅は5倍はあります。許し難いほど大き過ぎて何て荒々しい。髯と髪はボウボウと伸びて・・・

絡まってほとんど顔中を覆っています。手はゴミバケツのふたほど大きく革ブーツを履いた足は赤ん坊のイルカぐらいあります。筋肉隆々の巨大な腕には毛布にくるまった何かを抱えていました。男を見てダンブルドアは・・・

「ハグリッドや。やっと来たね。一体どこからオートバイを手に入れたね?」

ダンブルドアはほっとしたような声でこう呼びかけました。ハグリッドと呼ばれた男は注意深くそーっと降りながら「ブラック家の息子のシリウスに借りた」と答えました。そして問題のあの子を連れて来たと報告したのでした。

この大男こそがハグリッドでハリーを連れて来たというわけなんですよね。

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ふくろうが飛ぶのは噂が飛ぶのに比べたら何でもない事です。みんながどんな噂をしているかご存知ですか?何故彼が消えたのだろうとか。何が彼にとどめを刺したのだろうとか。マクゴナガル先生はいよいよ核心に触れたようです。その後は両親を失くしたハリーの処遇の話になって・・・(全3項目)

3-1.ヴォルデモート
マクゴナガル先生が「何ですって?」と訊くのに対してダンブルドアは「レモン・キャンディーじゃよ。マグルの食べる甘い物じゃが。わしゃこれが好きでな」と答えました。するとそう言われたマクゴナガル先生のほうは?

レモン・キャンディーなど食べている場合ではないとばかりに「結構です」と冷やかに答えたのでした。ところがそこでマクゴナガル先生が今申し上げたようにたとえ「例のあの人」が消えたにせよと口にしたのを聞いて・・・

ダンブルドアはマクゴナガル先生のように見識のおありになる方が彼を名指しで呼べないわけはないとそう言うのです。彼の事を「例のあの人」と呼ぶなんて全くもってナンセンスな事だ。この11年間みんなを説得し続けて来た。

「ヴォルデモート」とね

その名を聞いてマクゴナガル先生はギクリとしました。しかしダンブルドアはくっついたレモン・キャンディーを剥がすのに夢中で気づいていないようです。ダンブルドアは「例のあの人」なんて呼び続けたら混乱するばかりだ。

ヴォルデモートの名前を言うのが恐ろしいなんて理由がないとまで言い切るのです。するとマクゴナガル先生は驚きと尊敬の入り交じった言い方で「そりゃ先生にとってはないかもしれませんが」と言葉を返したというわけです。

何故ならダンブルドア先生とみんなは違います。ここでマクゴナガル先生は「例のあ」まで言いかけてダンブルドアと他のみんなは違うんだと言ったその理由を説明したというわけです。それはヴォルデモートにとっては・・・

「ヴォルデモートが恐れていたのはあなた1人だけだったという事はみんな知ってますよ」

するとダンブルドアは・・・

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年頭の記事でも予告しているので今週と来週の2週間に渡って第1巻「賢者の石」のダンブルドアを取り上げる事にしました。猫の姿で「あの人」が待ち構える中プリベット通りに現れ出でたダンブルドアがまず最初にした事とは?そして4番地の塀の上に腰掛けると・・・(全3項目)

3-1.プリベット通りに
その男はあまりにも突然それもスーッと現われたので地面から沸いて出たのかと思えるほどでした。ここプリベット通りでこんな人間は絶対に見かけるはずがない。長身で髪や髯の白さから見て相当な年寄りなのは明らかでした。

髪も髯も非常に長くベルトに挟み込んでいます。ゆったりと長いローブの上に地面を引きずるほどの長い紫色のマントをはおり踵の高い留め金飾りのついたブーツを履いています。淡いブルーの眼が半月形のメガネの奥で・・・

キラキラ輝き高い鼻が途中で少なくとも2回は折れたように曲がっています。この人の名前はアルバス・ダンブルドア。

名前もブーツも何から何までプリベット通りらしくない。しかしダンブルドアは全く気にしていないようでした。マントの中をせわしげに何かを探していましたが誰かの視線に気づくと頭をふっと上げ通りの向こうから・・・

こちらの様子を伺っている猫を見つけました。そこに猫がいるのが何故か面白いらしくクスクスと笑うと「やっぱりそうか」と呟きました。そしてやっと探していた物が内ポケットから出て来ました。銀のライターのようでした。

蓋をパチンと開け高くかざしてカチッと鳴らすと・・・

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「ハリー・ポッターはドビーに優しすぎます!」プレゼントを手にしたドビーはうれしくて恍惚状態でした。他の屋敷しもべ妖精たちも前回と同様にハリーたち3人を大歓迎で迎え入れてくれました。ところがハーマイオニーが怒って熱弁を奮い出すと屋敷しもべ妖精たちの表情がガラリと変わって3人は・・・(全3項目)

3-1.第2の課題を終えて
湖の岸辺に上がりマダム・ポンフリーに他の代表選手と人質がいる所に連れて来られたハリーはハーマイオニーから「よくやったわハリー!できたのね。自分1人でやり方を見つけたのね!」と言われた時には本当の事を・・・

ドビーに助けて貰った事を話そうとしました。しかしその時カルカロフが自分を見つめている事に気づきました。しかもカルカロフは1人だけ審査員席を離れていませんでした。そこでハリーはカルカロフに聞えるように・・・

少し声を張り上げて「うん。そうさ」と答えてみせたのでした。3月にはホグズミード行きの日があったのでハリーたち3人は村のグラドラグス魔法ファッション店でドビーへのお礼のプレゼントの品定めをしたというわけです。

ドビーが気に入りそうな思いっ切りケバケバしい靴下を選ぶのは面白い作業でした。金と銀の星が点滅する柄やあまり臭くなると大声で叫ぶ靴下もありました。さらにこの後はシリウスに会えるという楽しみもあったのでした。

翌日の日曜日ハリーたち3人はシリウスの提案通りに「最近クラウチ氏を見かけたか?」という手紙をパーシーに出すためにふくろう小屋に向かいました。パーシー宛ての手紙を託したヘドウィグを見送った後に3人は・・・

ドビーに新しい靴下をプレゼントするために昨年の12月以来久しぶりに厨房に下りて行ったというわけなんですよね。

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こうして左足は鮮やかな赤そして右足は緑色というドビーお手製のちぐはぐな靴下を履いてクリスマスを過ごしたハリーだったのでした。ところがその事が結果としてハリーが絶望のどん底から脱出して対抗試合の「第2の課題」をクリアする事に繋がって行ったのです。(全3項目)

3-1.ドビーの靴下を履いて
そんなわけでハリーはこの日ドビーから貰ったクリスマス・プレゼントの靴下を履いて一日を過ごしました。ハリーにしてみれば「靴も履いてるし少ししか見えないのだからどうせ誰も気づかないだろう」と思ったんでしょうね。

ハリーとロンは談話室でハーマイオニーと待ち合わせをして3人一緒に朝食に下りて行きました。午前中はほとんどをグリフィンドール塔で過ごしました。そして百羽の七面鳥にクリスマス・プディングなどの豪華な昼食でした。

午後は校庭に出てウィーズリー兄弟たちと雪合戦に興じました。7時には寝室に戻っていよいよクリスマス・ダンスパーティのためにドレス・ローブに着替えたというわけなんですよね。そこでハリーを待ち受けていたのは?

ハリーは三大魔法学校対抗試合の代表選手のため最初に踊らなくてはならなかったのです。いよいよ「妖女シスターズ」が熱狂的な拍手に迎えられてステージに上がりました。夢中でシスターズに見入っていたハリーは・・・

その事をほとんど忘れていました。突然テーブルのランタンが一斉に消えて他の代表選手がパートナーと共に立ち上がった事に気づきました。パーバティ・パチルが声を潜めて「さあ!私たち踊らないと!」と言ったのでした。

ダンスはパーバティがリードしていました。スローなターンをしながらハリーは「恐れていたほどひどくはないな」と思いました。まもなく他の生徒も大勢がダンスフロアに出て来たので代表選手は注目の的ではなくなりました。

後は生徒たちのカップルに教職員も入り乱れてのダンスという事になりました。マッド・アイ・ムーディは「天文学」のシニストラ先生と踊っていました。シニストラ先生は義足に踏まれないようにと神経質になっていました。

「いい靴下だな。ポッター」

ムーディがすれ違う時に「魔法の目」でハリーのローブを透視し唸るようにこう言いました。誰にも気づかれないと思っていたのにムーディに見られてしまった。ハリーは思わず苦笑いを浮かべながらムーディに言ったのでした。

「あ-ええ、屋敷妖精のドビーが編んでくれたんです」

ムーディが遠ざかって行ってからパーバティはヒソヒソ声で「あの人気味が悪い!あの目は許されるべきじゃないと思うわ!」と言いました。実はこの事が後に対抗試合の「第2の課題」でハリーの絶体絶命の大ピンチを・・・

救う事に繋がって行くんですよね。

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こうしてホグワーツの厨房での再会を果たしたドビーとハリーだったのですが、ドビーは別れ際にハリーに「お訪ねしてもよろしいでしょうか?」と言ってハリーは「もちろんさ」と快諾していたのです。そしてその日がやって来たのでした。ところがその時ドビーが取った行動が・・・(全3項目)

3-1.クリスマスの朝に
クリスマスの朝ハリーは突然目が覚めました。何故こんなに急に意識がはっきりしたのだろうと不思議に思いながらハリーは目を開けました。すると大きな丸い緑の目をした何かが暗闇の中からハリーを見つめ返していたのです。

その何かはあまりに近くにいたので鼻と鼻がくっつきそうでした。ハリーは驚いて叫び声を上げました。その見つめ返していたのがドビーでした。慌ててドビーから離れようとしてハリーはベッドから転げ落ちそうになりました。

「ドビーはごめんなさいなのです!」

ドビーは長い指を口に当てて後ろに飛び退き心配そうにこう言いました。ドビーはただハリーに「クリスマスおめでとう」を言ってプレゼントを渡したかっただけだったのです。今月初めにハリーたちが厨房に行った時に・・・

先回の記事で紹介したようにハリーはドビーが「お訪ねしてもよろしいでしょうか?」と訊いた時に即座に「もちろんさ」と答えていたのです。心臓のドキドキはもう収まっていましたがハリーはまだ息を弾ませていたのでした。

「ただ-ただこれからは突っついて起こすとか何とかしてよね。あんな風に僕を覗き込まないで」

ハリーはドビーにこう言いました。ハリーが叫んだので同室のロンにシェーマスにディーンそれにネビルの4人を起こしてしまいました。4人ともカーテンの隙間から覗いていたのですが自分のベッドの足元を見てみると・・・

「ンー・・・プレゼントだ!」

4人とも「どうせもう起きてしまったのだからプレゼントを開けるのに取りかかろうじゃないか」という事になりました。そこでハリーもクリスマス・プレゼントを渡しに来たドビーのほうに向き直ったというわけなんですよね。

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ウィンキーはなかなか適応できない。ウィンキーはもうクラウチさんに縛られていないという事を忘れなくてはならない。言いたい事を何でも言ってもいいのにウィンキーはそうしない。このようにウィンキーには「言いたい事を言ってもいいんだ!」と大見得を切っておきながら実はドビー自身もまた・・・(全3項目)

3-1.マルフォイ家の事は?
ドビーは言います。ウィンキーはなかなか適応できないのでございます。ウィンキーはもうクラウチさんに縛られていないという事を忘れなくてはならない。言いたい事を何でも言ってもいいのにウィンキーはそうしないのです。

ドビーがそう言う事を受けてハリーは今度はドビーに対してニヤッと笑いながら「マルフォイ一家についてはもう何を言ってもいいんだね?」と訊いてみました。するとドビーの巨大なその目にちらりと恐怖の色が浮かびました。

「ドビーは-ドビーはそうだと思います」

それは自信のない言い方でした。そして小さな肩を怒らせ「言いたい事が言えるんだ!」とばかりにドビーは「ハリー・ポッターにこの事をお話しできます。ドビーの昔のご主人様たちは悪い闇の魔法使いでした!」と・・・

ドビーは自分の大胆さに恐れをなして全身を震わせながらその場に一瞬立ちすくみました。けれどもそれからすぐ近くのテーブルに駆けて行って思いっ切り頭を打ちつけながらキーキー声でこう叫んだというわけなんですよね。

「ドビーは悪い子!ドビーは悪い子!」

ハリーはドビーのネクタイの首根っこの所を掴みテーブルから引き離しました。ドビーは頭を撫でながら息もつかずにハリーに二度も繰り返し「ありがとうございます」と言ったのでした。そんなドビーに対してハリーは・・・

「ちょっと練習する必要があるね」と言いました。勇気を出して何とかマルフォイ一家の批判を言ったものの「まだまだ」という感じのようです。もっと具体的な批判をするためにはさらなる練習と心の鍛錬が必要のようですね。

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