ボートで湖を渡って城に入り初めてマクゴナガル先生を見たその瞬間にハリーは「この人には逆らってはいけない」と直感しました。だからといってハリー以外の生徒がそう思ったとは限りません。さらにハリーは他の人なら決して気づかないマクゴナガル先生の弱点をも見抜いていたのです。(全3項目)

3-1.初めて会ったその瞬間に
新学期初日に生徒を乗せたホグワーツ特急がホグズミード駅に到着すると、1年生はそこからハグリッドに引率されボートに乗り湖を渡って城に入ります。扉が開くとエメラルド色のローブを着た長身の黒髪の魔女が現れました。

ハグリッドがその魔女に「イッチ(1)年生の皆さんです」と報告をしました。その魔女こそがマクゴナガル先生だったんですよね。マクゴナガル先生はハグリッドに「ご苦労様。ここからは私が預りましょう」と言ったのでした。

マクゴナガル先生は玄関ホールの脇にある小さな空き部屋に1年生を案内しました。生徒たちは不安そうに周りを見回しながら互いに寄り添って立っていました。そこでマクゴナガル先生が1年生たちにこう挨拶をしたのでした。

「ホグワーツ入学おめでとう」

この後マクゴナガル先生は「新入生の歓迎会がまもなく始まりますが大広間の席に着く前に皆さんが入る寮を決めなくてはなりません。寮の組分けはとても大事な儀式です」とまず組分けの儀式についての説明を始めたのでした。

ホグワーツにいる間は寮生が学校での皆さんの家族のようなもの。教室でも寮生と勉強し寝るのも寮で自由時間は寮の談話室で過ごす事になる。寮はグリフィンドールにハッフルパフにレイブンクローとスリザリンの4つがある。

それぞれ輝かしい歴史があって偉大な魔女や魔法使いが卒業しました。ホグワーツにいる間の皆さんの良い行いは自分が属する寮の得点になりますし反対に規則に違反した時は寮の減点になる。学年末に最高得点の寮には・・・

大変名誉ある寮杯が与えられます。どの寮にしろ皆さんが寮にとって誇りとなるよう望みます。まもなく全校列席の前で組分けの儀式が始まる。最後に先生は待っている間できるだけ身なりを整えておくようにと言ったのでした。

マクゴナガル先生は一瞬ネビルのマントの結び目が左耳の下のほうにズレているのに目をやりロンの鼻の頭が汚れているのに目を止めました。しかし何も言いませんでした。その一方ハリーはそわそわと髪を撫でつけていました。

マクゴナガル先生は「学校側の準備ができたら戻って来ますから静かに待っていてください」と言うと部屋を出て行きました。こんなマクゴナガル先生を見てハリーは最初に「この人には逆らっていけない」と直感したのでした。

そして初授業を迎えた時には・・・

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学期初日の新入生の歓迎会の時にハリーは「スネイプ先生は僕の事を嫌っている」と感じました。しかし初めて受けた「魔法薬学」の授業でハリーは自分の考えが間違いだった事を悟らされる事になりました。スネイプはハリーの事を嫌いなのではなく実際には・・・(全3項目)

3-1.学期初日
それは組分けの儀式も無事終わりハリーがグリフィンドールのテーブルに着いた後の事でした。教職員テーブルのハグリッドが親指を上げて「よかった」という合図に笑顔を返したり食事を取りながら楽しく語り合ったり・・・

ハリーは体が暖かくなり眠くなって来ました。再び教職員テーブルを見上げるとハグリッドはゴブレットでグイグイ飲んでいます。マクゴナガル先生はダンブルドア校長と話しています。誕生日に「漏れ鍋」で会っている・・・

クィレル先生はねっとりした黒髪の鉤鼻で土気色の顔の先生と話していました。それは突然の事でした。そのクィレル先生と話している鉤鼻の先生がクィレル先生越しに目を合わせた途端にハリーの額の傷に痛みが走ったのです。

ハリーは手で顔を覆い「イタッ!」と言いました。パーシーが心配して「どうした?」と訊いて来たのでハリーはとっさに「何でもないです」と答えました。しかしその鉤鼻の先生の目はハリーの事が大嫌いだと言っていました。

そこでハリーはパーシーに「あそこでクィレル先生と話しているのはどなたですか?」と訊いてみました。するとパーシーは「クィレル先生はもう知ってるんだね」と言った上であれはスネイプ先生だと教えてくれたのでした。

さらにパーシーはこうも説明しました。道理でクィレル先生がオドオドしているわけだ。スネイプ先生は「魔法薬学」を教えているんだが本当は教えなくないらしい。クィレル先生の「闇の魔術に対する防衛術」を狙っている。

ハリーは暫くの間はスネイプを見つめていました。しかしスネイプは二度とハリーのほうを見ませんでした。そのスネイプの授業をハリーは金曜日に初めて受ける事になりました。スネイプはスリザリンの寮監だ。だから・・・

ロンが言うには「いつもスリザリンを贔屓するってみんなが言ってる」今日はそのスリザリン生と一緒に合同で授業を受けるから本当かどうか判るだろうとの事でした。こうしてハリーはスネイプの初授業の日を迎えたのでした。

そこでハリーを待ち受けていたのは?

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11才の誕生日にハリーの前に突然ハグリッドという巨大な男が現れて「お前は魔法使いだ」と告げました。ホグワーツに入学して最初の週末の金曜日ハリーは手紙で招待されてハグリッドの小屋を訪ねる事になりました。そこでもハリーは開心術に長けているがために悩みや憂いを増幅させる事になってしまいました。(全3項目)

3-1.グリンゴッツにて
ハリーはびっくり仰天しました。自分が11才になった次の瞬間の午前0時過ぎに誰も来ないだろうと思っていた海上の大岩の上の小屋に巨大な男ハグリッドが現れハリーは魔法使いだと告げたのです。夜明けと共に2人は・・・

小屋を出ると地下鉄に乗ってロンドンに出ました。ダンブルドア先生はいつも俺に大切な用事を任せてくださる。お前さんを迎えに来たりグリンゴッツから何かを持って来たりと俺を信用していなさる。実はその用事が・・・

ホグワーツに入学した後ハリーを大きな波乱に巻き込む事に繋がって行ったのです。ハグリッドとハリーはグリンゴッツのトロッコに乗りポッター家とそれに713番の2つの金庫に立ち寄りました。ところが713番金庫には・・・

その金庫の扉には鍵穴はありませんでした。2人を案内していた小鬼のグリップフックが指の1本でそっと撫でると扉は溶けるように消え去りました。小鬼以外の者がこれをやると吸い込まれて中に閉じ込められてしまうそうです。

こんなに厳重に警護された金庫なので何か特別な凄い物があるに違いない。ハリーは期待して身を乗り出しました。ところが何と金庫の中は空っぽでした。その次にハリーの目に入ったのは茶色の紙でくるまれた小さな包みでした。

床に転がったその小さな包みをハグリッドは拾い上げてコートの奥深くに仕舞い込みました。ハリーはそれが一体何なのかを知りたくて堪りませんでした。がしかし訊かないほうがいいのだと判っていたのでした。つまり・・・

ハリーはハグリッドがダンブルドアから「それが賢者の石だという事は決してハリーに言わないように」と言われていた事を開心術で見抜いていたからだとそう思いますね。こうしてグリンゴッツでお金を下した後2人は・・・

ダイアゴン横丁でハリーが学校で必要なローブや教科書に望遠鏡や魔法薬の材料に大鍋さらには誕生祝いとして郵便を運んでくれるふくろうを買って最後にオリバンダーの店で杖を買い求めてハリーはハグリッドと別れて・・・

9月1日にはホグワーツ特急に乗ってホグズミード駅でハグリッドと再会したというわけなんですよね。

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当サイトでは折りに触れて「ハリーは極めて優秀な開心術士である」と指摘しています。そこで今年からハリーの誕生月の7月に巻毎にハリーが開心術を発揮している場面を振り返ってみる事にしました。ホグワーツ特急で最初に出会った時からロンとハーマイオニーは両思いでした。それを見抜いていたハリーは・・・(全3項目)

3-1.ホグワーツ特急にて
初めてのホグワーツ特急の旅でハリーとロンは出会いました。ロンは他はどこも一杯なんだと言ってハリーがいるコンパートメントに入って来ました。今にして思えばロンにとってはそれが波乱の7年間のスタートだったのです。

そして最初の波乱がハーマイオニーとの出会いだったのかもしれませんね。本で読んで知っていたのにも関わらず何故ハーマイオニーはハリーではなくロンのほうを好きになったんでしょう?そしてロンも一目惚れだったのです。

「誰かヒキガエルを見なかった?ネビルのがいなくなったの」

ネビルと一緒にこう言いながらハーマイオニーはハリーとロンのいるコンパートメントに入って来ました。ついさっきネビルが1人で来てこれが2回目だったのでロンが「見なかったってさっきそう言ったよ」と答えると・・・

ハーマイオニーはロンが杖を構えていたのでそちらに気を取られてロンの返事を聞いていませんでした。魔法をかけるの?それじゃ見せて貰うわ。ハーマイオニーはこう言うと座りました。しかしロンが呪文を唱えても・・・

何事も起こりません。そしてハーマイオニーは私も練習のつもりで簡単な呪文を試したが上手く行った。私の家族に魔法族は1人もいない。だから手紙を貰った時は驚いた。でもうれしかった。教科書はもちろん全部暗記したわ。

そして自分はハーマイオニー・グレンジャー。ハーマイオニーはこれだけの事を一気に言いました。ハーマイオニーが出て行った後にロンは所属する寮はどこでもいいけどハーマイオニーのいない所がいいとそう言ったのでした。

しかしそれは本心とは裏腹の言葉でした。ハリーはこれから何度も何度も真意と正反対のロンの言葉を聞かされる事になるのです。ロンは一目でハーマイオニーを好きになった。ハーマイオニーもまた一目でロンを好きになった。

ハリーは開心術でそれを見抜いたのです。

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ハグリッドにばったりと会ってハリーは一足飛びにダイアゴン横丁に来る事ができました。グリンゴッツでお金を下ろした後は一同は一旦別行動を取り1時間後に教科書を買いにフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に集まりました。ところがハリーたち3人が来てみるとそこには・・・(全3項目)

3-1.ダイアゴン横丁にて
ルシウス・マルフォイの尻尾を掴みたいものだ。そう言うアーサー氏にウィーズリーおばさんは「気をつけないと。あの家族は厄介よ。無理して火傷しないように」と言いました。するとアーサー氏はこう言葉を返したのでした。

「何かね。私がルシウス・マルフォイに敵わないとでも?」

ウィーズリーおじさんはムッとしましたがハーマイオニーの両親を見つけるとうれしそうに「何とマグルのお2人がここに!」と呼びかけました。おじさんはグレンジャー氏の持っている10ポンド紙幣を見て興奮していました。

金庫からお金を取って来るのはハリーにとっては気の滅入る作業でした。ウィーズリー家の金庫にはシックル銀貨がほんの僅かとガリオン金貨が1枚しかありませんでした。自分の金庫に到着した時には申し訳なさで一杯でした。

ハリーは金庫の中身がなるべく見えないよう急いでお金を掴み取り革の袋に押し込みました。グリンゴッツを出た後はおばさんが「1時間後にフローリシュ・アンド・ブロッツ書店で」と呼びかけて別行動という事になりました。

ハリーはロンとハーマイオニーと3人で曲がりくねった石畳の道を散歩しました。ロンは「高級クィディッチ用具店」でチャドリー・キャノンズのユニフォーム一式を見つけ動かなくなりました。しかしハーマイオニーが・・・

インクと羊皮紙を買うのに2人を隣の店まで引きずって行きました。フレッドにジョージにリー・ジョーダンの3人は「ギャンボル・アンド・ジェイプス悪戯専門店」で「ドクター・フィリバスターの長々花火」を買っていました。

1時間後3人はフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に向かいました。ところが書店の近くに来てみると驚く事に大勢の人が押し寄せ争うように中に入ろうとしています。その理由は上階の窓に掛かった大きな横断幕で判りました。

ハーマイオニーが「本物の彼に会えるわ!」と黄色い声を上げました。今日書店に沢山の人が詰め掛けていたのは今学期の教科書リストの大半を占めているギルデロイ・ロックハートのサイン会が執り行なわれていたからでした。

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煙突飛行粉でダイアゴン横丁に行こうとしたハリーだったのですが全く違う場所に出て来てしまいました。さらに追い打ちをかけるように煤だらけでメガネは壊れ迷子になっているという状況でハリーがこの魔法界で一番出会いたくない人物に遭遇してしまったのです。それは?(全3項目)

3-1.そこに現れたのが
ここは一体どこだろう?ハリーは石の暖炉の中に立っていました。売っているのはどう見ても学校の教科書リストには載りそうもない物ばかりでした。店のショーケースにはクッションに置かれたしなびた手とか義眼とか・・・

血に染まったトランプがあり壁には邪悪な表情の仮面が見下ろしカウンターには人骨がばら積みにされていたし天井には錆びついた棘だらけの道具がぶら下がっています。一刻も早くここを出たほうがいいとハリーは思いました。

ハリーはこっそりと出口に急ぎました。ところが途中まで来た時ガラス戸の向こうに2つの人影が見えました。1人は知っている顔でした。メガネは壊れ煤だらけて迷子になっている。よりによってこんな時に会いたくない人物。

ドラコ・マルフォイでした。ハリーは周りを見回し大きな黒いキャビネット棚の中に飛び込んで身を隠しました。もう1人の人物は父親に違いない。血の気のない顔に尖った顎それに冷たい灰色の目がそっくりだったからです。

「ドラコ一切触るんじゃないぞ」

ドラコは義眼に手を伸ばしていました。何かプレゼントを買ってくれると思ったのにと文句を言う息子に父親はこう言いました。競技用の箒を買ってやると言ったんだ。そんな父親にドラコはすねて不機嫌な顔でこう言いました。

「寮の選手に選ばれなきゃそんなの意味ないだろう?」

ハリー・ポッターなんか去年ニンバス2000を貰った。寮チームでプレイできるようにダンブルドアから特別許可も貰った。そんなに上手くもないのに単に有名だからなんだ。額にバカな傷があるから有名なんだ。さらには・・・

「どいつもこいつもハリーがかっこいいって思ってる。額に傷。手に箒の素敵なポッター」

父親は押さえつけるような目で息子を見て「同じ事をもう何十回と聞かされた」と言ったのでした。そして息子にハリー・ポッターが好きではないような素振りを見せるのは賢明ではない。それは特に今は大多数の者が・・・

ハリーを闇の帝王を消したヒーローとして扱っているのだから。そう話している所に猫背の男が脂っこい髪を撫でつけながらカウンターに現れました。父親は「やぁボージン君」と挨拶をしました。ボージン氏の態度から・・・

父親はこの店の常連である事を伺わせました。おいでいただきましてうれしゅうございます。恭悦至極でございます。本日入荷したばかりの品をお目にかけるとかお値段のほうはお勉強させていただくと言うボージン氏に・・・

父親は「ボージン君。今日は買いに来たのではなく売りに来たのだよ」と言ったのでした。

その理由は?

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ハリーが「隠れ穴」に来てから一週間ほどが経ち学校から手紙が届きました。何とフレッドの教科書リストもギルデロイ・ロックハートの本のオンパレードだそうです。ロックハートの本は高価という事でウィーズリーおばさんは「何とかなるわ」と言いつつも少し心配そうでした。その理由は?(全3項目)

3-1.隠れ穴での生活
「隠れ穴」での生活はプリベット通りとは思いっ切り違っていました。何事も四角四面なダーズリー一家に対してウィーズリー家はへんてこで度肝を抜かれる事ばかりでした。台所の暖炉の上の鏡を最初に覗き込んだ時も・・・

ハリーはどっきりしました。鏡が大声で「だらしないぞ。シャツをズボンの中に入れろよ!」と注意したからです。家の中が静か過ぎると思えば屋根裏お化けは喚いたりパイプを落としたりとフレッドとジョージの部屋から・・・

小さな爆発音が上がっても誰もがそんな事は当たり前という顔をしていました。しかし「隠れ穴」での生活でとりわけハリーが不思議だと思ったのはウィーズリー家の人たち全員がハリーの事を好いているらしいという事でした。

ウィーズリーおばさんはハリーの靴下がどうのこうのとうるさく食事のたびに無理やり4回もお代わりをさせようとしました。ウィーズリーおじさんは夕食の席でハリーを隣に座らせたがりました。それは何故かと云うと・・・

マグルの生活について訊きたい事が山ほどあったからです。おじさんは電気のプラグはどう使うのかとか郵便はどんな風に届くのかなどを知りたがりました。ハリーが電話の使い方を話して聞かせるとおじさんは感心して・・・

「面白い!まさに独創的だ。マグルは魔法を使えなくても何とかやって行く方法を実に色々考えるものだ」

「隠れ穴」に来てから一週間ほど経った上天気の日に朝食を取りにロンと台所に下りて行くとウィーズリー夫妻とジニーがいました。ジニーはハリーを見るとオートミール用の深皿を引っくり返して床に落としてしまいました。

皿を拾って再びテーブルの上に顔を出した時ジニーの顔は真っ赤でした。おばさんが出してくれたトーストを食べているとウィーズリーおじさんが「学校からの手紙だ」と言ってハリーとロンに全く同じような封筒を渡しました。

パジャマ姿のまだ眠そうなフレッドとジョージが台所に下りて来るとおじさんは「お前たち2人にも来てるぞ」と言って手紙を渡しました。みんなが手紙を読んでいるその間は台所は静かになりました。そしてフレッドが・・・

「君のもロックハートの本のオンパレードだ!闇の魔術に対する防衛術の新しい先生はロックハートのファンだぜ。きっと魔女だ」

フレッドはハリーの教科書リストを覗き込むとこう言いました。ジョージは両親のほうをチラリと見ると「この一式は安くないぞ」と言いました。ジョージが言うにはロックハートの本は高いんだそうです。それを聞いて・・・

ウィーズリーおばさんは「まあ何とかなるわ」と言いながらも少し心配そうでした。

それは何故かと云うと・・・

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父親のアーサー氏が抜き打ち調査で家にいないので夜中に車を飛ばしてハリーを連れ出す。そしてお袋が「朝食ですよ」と呼ぶのを待つ。ハリーを見ればお袋は大喜びだから俺たちが車を飛ばしたなんて誰も気づきやしない。それがロンにフレッドとジョージの目算でした。ところが残念ながら・・・(全3項目)

3-1.初めて「隠れ穴」に
ロンが自分の寝室にハリーを案内しようと説明を始めた時でした。ロンが青ざめました。目が一ヵ所に釘付けになっています。後の3人が振り返ると庭の向こうからウィーズリーおばさんが猛然と突き進んで来るのが見えました。

フレッドが「アチャ!」と言ってそれにジョージが「こりゃ駄目だ」と応えました。ウィーズリーおばさんは4人の前でぴたりと止まりました。両手を腰に当てて3人を睨みつけると凄みを効かせて「それで?」と言いました。

ジョージが自分では朗らかに愛想のいいつもりで「おはよう。ママ」と挨拶をしました。しかしおばさんは「母さんがどんなに心配したかあなたたち判ってるの?」と言いました。そしてついにおばさんの怒りが爆発しました。

「ベッドは空っぽ!メモも置いてない!車は消えてる。事故でも起こしたかもしれない。心配で心配で気が狂いそうだった。判ってるの?こんな事は初めてだった。お父さまがお帰りになったら覚悟なさい」

最後におばさんは「ビルやチャーリーやパーシーはこんな苦労はかけなかった」と怒鳴って言葉を締め括りました。フレッドが「完璧・パーフェクト・パーシー」と呟くとおばさんはフレッドの胸に指を突きつけこう怒鳴りました。

「パーシーの爪のあかでも煎じて飲みなさい!」

さらにおばさんは「あなたたち死んだかもしれないのよ。姿を見られたかもしれないのよ。お父さまが仕事を失う事になったかもしれないのよ」と言いました。この調子がまるで何時間も続いたかのようでした。ところが・・・

「まあハリー。よく来てくださったわねえ。家へ入って朝食をどうぞ」

自分のほうに向き直られハリーは思わずたじたじと後退りしました。しかしウィーズリーおばさんは態度を一変させこう言いました。ハリーは「どうしたものか?」と思いましたがロンが「大丈夫」と言いたげに頷くので・・・

くるりと向きを変えて家のほうに歩き出したウィーズリーおばさんに従いて行ったというわけなんですよね。

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バーノン叔父さんが僕を監禁して学校に戻れないようにしている。そう訴えるハリーにロンは「ゴチャゴチャ言うなよ」と言いました。ロンにフレッドにジョージの3人はハリーを家に連れて行くつもりで来たのだそうです。魔法を使わずにどうやって?ジョージがした事を見てハリーは・・・(全3項目)

3-1.窓の外には
窓際に忍び寄り話ができるように窓ガラスを開け外の様子が全て目に入るとハリーは呆気に取られました。開いた口が塞がらないとはまさにこの事です。ロンはトルコ石色の旧式の車に乗り後部座席から身を乗り出していました。

「ロン一体どうやって?何だいこれは?」

車は空中に駐車しています。前の座席からハリーに笑いかけているのはフレッドとジョージです。ロンは「ようハリー元気かい?」と挨拶して「一体どうしたんだ。どうして僕の手紙に返事くれなかったんだい?」と訊き・・・

家に泊まりにおいでと手紙を1ダースぐらい出したんだ。そしたらロンのお父さんが家に帰って来て「ハリーがマグルの前で魔法を使ったから公式警告状を受けた」と言ったんだそうです。ロンの説明を聞いてハリーは・・・

「僕じゃない。でも君のお父さん。どうして知ってるんだろう?」

ロンのお父さんは魔法省に勤めているそうです。だからハリーが公式警告状を受け取った事を知ったのです。ハリーが魔法を使ったのは僕じゃない。叔父さんが僕を監禁して学校に戻れないようにしていると説明すると・・・

ロンは「ゴチャゴチャ言うなよ」と言いました。自分たちはハリーを家に連れて行くつもりで来たと言うのです。だけど魔法で僕を連れ出す事はできないだろうと言うハリーにロンは「そんな必要ないよ」とそう言うのです。

フレッドとジョージの2人がいるからとロンは言うのです。フレッドがロープを放ってハリーに「それを鉄格子に撒きつけろ」と言いました。ハリーはそれをしながら「叔父さんたちが目を覚ましたらお終いだ」と言いました。

フレッドは「心配するな。下がって」と言うとエンジンを吹かしました。バキッという音と共に鉄格子が外れました。地上すれすれでブラブラしている鉄格子をロンが息を切らしながら引っ張り上げ後部座席に納めたのでした。

しかしまだ作業が残っています。ハリーの学用品を入れたトランクが一階の物置にあるのです。するとジョージが「任せとけ」と言うとフレッドと窓を乗り越えてハリーの部屋に入って来ました。そこでジョージがした事とは?

ハリーは舌を巻きました。

それは・・・

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僕の友達が手紙をくれないってどうして君が知ってるの?君が僕宛の手紙をストップさせてたの?ハリー・ポッターはドビーの事を怒っては駄目でございます。ドビーは良かれと思ってやったんだそうです。ホグワーツに戻らないと約束する。それが手紙を差し上げる交換条件だそうです。しかしハリーは・・・(全3項目)

3-1.ダンブルドアが使わない力が
ドビーに「今回の件にはヴォルデモートは関係あるのか?」と訊くと首を横に振るのでハリーは「他に誰がいるのか全然思いつかないよ」と言ったのでした。そしてハリーがダンブルドアがいるからそんな事はできないと・・・

ドビーもダンブルドアの事は知っていました。ドビーはお辞儀をして「アルバス・ダンブルドアはホグワーツ始まって以来最高の校長先生でございます」と言ったのでした。ドビーもヴォルデモートが最高潮の力の時にも・・・

対抗できると聞いているそうです。ところが「しかしでございます」と言うとドビーは声を落として切羽詰ったように「ダンブルドアが使わない力が。正しい魔法使いなら決して使わない力が」とこう囁くのです。そして・・・

ドビーはハリーに止める間を与えずベッドを飛び降り大音響で叫びながら机の上の電気スタンドで自分の頭を殴り始めました。またしても越えてはならない線から踏み出してしまったようでした。一階が突然静かになりました。

「ダドリーがまたテレビを点けっぱなしにしたようですな。しょうがないやんちゃ坊主で!」

ハリーの心臓は早鐘のように鳴りました。バーノン叔父さんがこう大声で話しているのを聞いてハリーは「早く洋服箪笥に!」と言うとドビーを隠しました。箪笥の戸を閉めてハリーがベッドに飛び込んだその瞬間の事でした。

「一体-貴様は-ぬぁーにを-やって-おるんだ?」

叔父さんは嫌というほど顔をハリーの顔に近づけ食いしばった歯の間からこう怒鳴りました。日本人ゴルファーのジョークのせっかくの落ちをハリーが台無しにしたんだそうです。今度音を立てたら生まれて来た事を後悔するぞ。

叔父さんは床を踏み鳴らしながら部屋を出て行きました。ハリーは震えながらドビーを箪笥から出すと「ここがどんな所か判った?僕がどうしてホグワーツに戻らなきゃならないか判っただろう?」と言いました。そして・・・

ハリーは「僕のほうはそう思ってるんだけど」とためらいがちにドビーに「僕の友達がいるんだ」と言いました。するとドビーは言いにくそうにこう言うのです。ドビーは足をもじもじさせました。ハリーは眉をひそめました。

「ハリー・ポッターに手紙もくれない友達なのにですか?」

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誕生日だというのにカードもプレゼントもない。おまけに今夜はいないふりだ。失意の内にハリーが自分の部屋に戻ると今まで見た事がない奇妙な生き物がいました。それが今朝庭の生垣からハリーを見つめていた屋敷しもべ妖精のドビーだったのです。何故ドビーがハリーの前に現れたのかと云うと・・・(全3項目)

3-1.ベッドに先客
驚きのあまりハリーは危うく叫びそうになりましたが何とか堪えました。直前にバーノン叔父さんに「ちょっとでも音を立ててみろ」と言われたからです。ベッドの上にはハリーが今まで見た事がない奇妙な生き物がいました。

コウモリのような長い耳でテニスボールぐらいの緑の目が飛び出し小柄でした。今朝庭の生垣から自分を見ていたのはこれだとハリーは気づきました。互いにじっと見詰め合っている内に下からダドリーの声が聞こえて来ました。

「メイソンさん、奥様、コートをお預かりしましょうか?」

その生き物はベッドから滑り降りてカーペットに細長い鼻の先がくっつくぐらい低くお辞儀をしました。その生き物は手足が出るように裂け目がある古い枕カバーのような物を着ていました。ハリーが不安げに挨拶すると・・・

「ハリー・ポッター!ドビーめはずっとあなた様にお目にかかりたかった。とっても光栄です」

その生き物は甲高い声でこう挨拶しました。きっと下まで聞こえたとハリーは思いました。ハリーは本当は「君はなーに?」と訊きたかった。しかしそれではあまりに失礼だと思い「君はだーれ?」と訊いたのでした。すると?

「ドビーめにございます。ドビーと呼び捨ててください。屋敷しもべ妖精のドビーです」

気を悪くしないで欲しいんだけど今ここに屋敷しもべ妖精がいるととっても都合が悪いんだ。ハリーがそう言うとドビーはうなだれました。知り合いになれてうれしくないというわけじゃない。何か用事があってここに来たの?

ハリーが最後に質問をするとドビーは「はい。そうでございますとも」と熱っぽく言いました。申し上げたい事があって参りました。ドビーが言う所によれば「複雑でございまして。一体何から話してよいやら」との事でした。

ハリーはベッドを指差し丁寧にこう言いました。

「座ってね」

するとドビーは・・・

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ハリーの誕生月に昨年から始めましたこのシリーズです。今年は第2巻「秘密の部屋」のハリーの夏休みを紹介する事にします。ホグワーツ魔法魔術学校の1年生を終えてハリーが家に帰って来てダーズリー一家はがっかりしたようです。ところが実はハリーのほうがもっとずっとがっかりしていたのです。(全3項目)

3-1.ホグワーツが恋しくて
ホグワーツ魔法魔術学校の1年生を終えてハリーが夏休みで家に帰って来てダーズリー一家はがっかりしたようですが、ハリーのほうがもっとずっとがっかりしていました。プリベット通りに戻って来てからというもの・・・

ホグワーツが恋しくてハリーはまるで絶え間なく胃がシクシク痛むような気持ちでした。一方バーノン叔父さんはハリーをいつ爆発するか分らない爆弾のように扱いました。ハリーが「魔法」という言葉を口にするだけで・・・

「言ったはずだぞ!この屋根の下でお前がまともじゃない事を口にするのはこのわしが許さん!」

他にも「お前に言ったはずだな?この家の中でまのつく言葉を言ったらどうなるか」とか「ダドリーを脅すとはようもやってくれたもんだ!」などとテーブルに唾を吐き散らしさらに手でバンバン叩きながら喚き立てるのです。

それというのもハリーはダーズリー一家に未成年の魔法使いは学校の外で魔法を使ってはいけないという事を話していなかったからです。叔父さんたちは「フンコロガシに変えられては大変」とハリーの事を怖がっていました。

ハリーの学用品が入ったトランクも家に帰った途端にバーノン叔父さんが階段下の物置に押し込み鍵を掛けてしまいました。クィディッチの練習ができなくてハリーがグリフィンドール・チームのメンバーから外れようが・・・

宿題を1つもやらずに学校に戻ってもダーズリー一家にとっては知った事ではないしへっちゃらというわけです。さらにバーノン叔父さんはヘドウィグの鳥籠に南京錠を掛け魔法界の誰かに手紙を出せぬようにしてしまいました。

しかしそれでもハリーの事が怖くてしかたなかったのでハリーまでも階段下の物置に閉じ込めようとはしなかったのです。ところが魔法界では史上最強の闇の魔法使いヴォルデモート卿の呪いを破って生き残ったハリーも・・・

プリベット通り4番地では以前と同じように臭い物の中を転がって来た犬畜生のように扱われていました。今日がハリー12才の誕生日だという事もダーズリー一家は完璧に忘れていました。別に高望みをしているわけじゃない。

まともな贈り物の1つも貰った事はないんだし増してや誕生日のケーキなんて無理。だけどこんなに完全に無視されるなんて。ハリーがそう思っているとバーノン叔父さんが重々しく咳払いをしました。そしてこう言うのです。

「さて、みんなも知っての通り今日は非常に大切な日だ」

ハリーは顔を上げました。自分の耳を疑いました。

ところが・・・

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ここは一体どこですか?そう訊くハリーにダンブルドアは「自分にはさっぱり分らぬ。これはいわば君の晴れ舞台だ」と言うのでハリーはダンブルドアの言葉の意味が理解できず腹が立ったりもしました。そんなハリーがダンブルドアに次に訊いたのは「死の秘宝」の事でした。すると今度はダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.不死鳥と柊の杖がした事は?
ヴォルデモートが生き続ける限りハリーもまた生き続ける。ダンブルドアはハリーに微笑みかけハリーは目を丸くしてダンブルドアを見ました。先生はこの事をずっと始めからご存知だったのですか?そう訊くハリーに・・・

ダンブルドアは「推量しただけじゃ。しかしわしの推量はこれまでの所大方は正しかったのう」とうれしそうに答えたのでした。暫くの間2人は黙っていました。そして口を開いたのはハリーでした。まだ分らない事があります。

僕の杖はどうしてヴォルデモートの借り物の杖を折ったのでしょう?そう訊くハリーにダンブルドアは「それについては定かには分らぬ」と答えました。するとハリーは「それじゃ推量でいいです」と言ったのでした。すると?

ダンブルドアは声を上げて笑い「まず理解しておかねばならぬのは君とヴォルデモート卿が前人未到の魔法の分野を共に旅して来たという事じゃ」と前置きをしたその上で「こんな事が起きたのでは?」と説明を始めたのでした。

前例のない事だからどんな杖作りも予測できない。だからヴォルデモートにも説明できなかった。ハリーはもう判っているようにヴォルデモートは人の形に蘇った時に自分を強めると考えて意図せずして君との絆を二重に強めた。

魂の一部をハリーに付着させたまま君の母君の犠牲の力をも取り込んだ。それがどんなに恐ろしい力を持っているのかを的確に理解していたとしたらヴォルデモートはおそらくハリーの血に触れる事など到底できなかっただろう。

元々その事が理解できるくらいなら所詮ヴォルデモート卿ではなく殺人者にならなかったのかもしれない。この二重の絆を確実なものにして互いの運命を歴史上例を見ないほどにしっかりと結びつけた状態にしたその上で・・・

ヴォルデモートはハリーの杖と双子の芯を持つ杖でハリーを襲った。すると摩訶不思議な事が起こった。あの時死ぬ事を恐れていたヴォルデモートに対してハリーはむしろ「死ぬかもしれない」という事を積極的に迎え入れた。

ヴォルデモートには決してできない事だった。こうしてハリーの勇気が勝った。ハリーの杖がヴォルデモートの杖を圧倒した。すると2本の杖の間に2人の持ち主の関係を反映した何事かが起こった。その結果ハリーの杖は・・・

ヴォルデモートの杖の力と資質の一部を吸収したとダンブルドアは言うのです。そこでヴォルデモートがハリーを追跡した時ハリーの杖はヴォルデモートを認識した。血を分けた間柄でありながら不倶戴天の敵だと知って・・・

ハリーの杖はヴォルデモート自身の魔法を本人に向けて吐き出した。ハリーの杖はその並外れた勇気とヴォルデモートの恐ろしい魔力を併せ持っていた。だからルシウス・マルフォイの哀れな棒切れなど敵うはずがなかったのだ。

でもそんなに僕の杖が強力だったのなら何故ハーマイオニーには折る事ができたのでしょう?ハリーのこの疑問にダンブルドアは「その素晴らしい威力はヴォルデモートに対してのみ効果があったからじゃ」と答えたのでした。

それ以外は他の杖と変わりないのだそうです。

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ついにヴォルデモートの分霊箱を手に入れた!と思ったら次に待ち受けていたのはダンブルドアの死でした。ハリーが再びダンブルドアと会って話をしたのは「禁じられた森」でヴォルデモートに「死の呪文」を撃たれた後の事でした。先生は死んでいる。それなら僕も?と問うハリーにダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.そこに現れたのが
ハリーはうつ伏せになって静寂を聞いていました。完全に1人でした。他には誰もいない。自分自身がそこにいるのかどうかさえハリーにはよく分りませんでした。しかしやがて自分は存在しているに違いないと感じたのでした。

間違いなく何かの表面に横たわっている。触感があるのです。この結論に達したのとほぼ同時にハリーは自分が裸なのに気づきました。そして自分に目がある事も発見しました。ハリーは体を起こしました。触れてみると・・・

体は無傷のようだ。顔に触れてみるとメガネをかけていない。ハリーは突然何かを着たいと思いました。そう思った途端に柔らかく清潔で温かなローブがすぐ近くに現れました。驚くべき現れ方だ。ハリーは立ち上がると・・・

ゆっくりとその場で一回転しました。ハリーの動きにつれ周囲が自然に形作られて行くようでした。明るく清潔で広々とした開放的な空間で学校の大広間よりずっと大きいホールでドーム型の透明なガラスの天井。しかし・・・

ハリーはびくりと身を引きました。音を出している物を見つけたのです。小さな裸の子供の形をした物が地面の上に丸まっている。肌は皮を剥がれたようにザラザラと生々しく誰からも望まれず椅子の下に置き去りにされ・・・

目につかないよう押し込まれ必死に息をしながら震えていました。ハリーはそれが怖いと思いました。小さくて弱々しく傷ついているのにハリーはそれに近寄りたくありませんでした。にも関わらずハリーは近づいて行きました。

やがてハリーはそれに触れられるほど近くに立っていました。がしかしとても触る気にはなれませんでした。自分が臆病者になったようなそんな気がしました。慰めてやらないといけない。そう思いながらも虫唾が走りました。

すると・・・

「君にはどうしてやる事もできん」

そこに現れたのがダンブルドアだったのです。

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ハリーがダンブルドアの個人教授で習ったのは「ヴォルデモートは分霊箱しかもそれを複数作っていた」という事でした。そしてダンブルドアは分霊箱の隠し場所が判ったらハリーを同行させると約束してくれました。ついにその日がやって来ました。ところがそこで待ち受けていたのは?(全4項目)

4-1.分霊箱の隠し場所に
ヴォルデモートは分霊箱しかもそれを複数作っていた。ハリーがダンブルドアの個人教授で習ったのはこの事でした。さらに最後の授業でそれを知った時ダンブルドアはもし見つかったらその場所にハリーを連れて行くと・・・

そう約束してくれたのです。そしてついにその日がやって来ました。できるだけ早く校長室に来て欲しいと書かれた手紙を受け取ったハリーは即座に談話室を出て校長室に急ぎました。ところがその途中で出くわしたのが・・・

何とドラコ・マルフォイに「必要の部屋」から放り出されたトレローニー先生だったのです。さらにハリーはトレローニー先生から「あの予言」を盗み聞きしたのが実はセブルス・スネイプだったと聞かされる事になったのです。

何があったのじゃ?何故気が動転しておるのじゃ?当初は「何もありません」そして「動転していません」と嘘をついていたハリーだったのですが、ダンブルドアの「君はよい閉心術者とは」という言葉で怒りに火が点きました。

何かありましたとも!スネイプです!あいつがヴォルデモートに予言を教えた。扉の外で聞いていたのはあいつだった。それなのに先生はあいつにここで教えさせた。そしてあいつはヴォルデモートに僕の両親を追えと言った!

正確に言うと「スネイプはヴォルデモートに僕の両親を追えと言った」というのは間違いでした。スネイプはこの予言を知らせた時ヴォルデモートがまさかポッター夫妻しいてはハリーに狙いを定めるとは思っていませんでした。

ダンブルドアはその事を説明しました。一方ハリーは言い過ぎてダンブルドアと一緒に行く機会を逃がしてしまったのではと恐れました。しかしダンブルドアはハリーに「今夜はわしと一緒に行きたいか?」と言ってくれました。

ダンブルドアは「どんないかなる命令にも必ず従う」と約束させた上でハリーに寮に戻って「透明マント」を取って来るようにと言いました。寮に戻ったハリーはロンとハーマイオニーに事の次第を説明して最後に2人に・・・

「僕は君たちが無事だと思っていたいんだ。そんな顔しないでハーマイオニー。あとでまた会おう」

ハリーはこう言って談話室を出るとダンブルドアの待つ正面玄関に急いで向かったのでした。

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ハリー5年生の学期末に魔法省にヴォルデモートが姿を現わし魔法大臣コーネリウス・ファッジが目撃してその復活がようやく「日刊予言者新聞」に掲載されて全ての人が知る所となりました。その事態を受けて解禁になった「付き添い姿くらまし」でダンブルドアはハリーを「隠れ穴」に連れて来ました。するとそこで・・・(全3項目)

3-1.隠れ穴の箒小屋で
手紙が来てからというものハリーは目覚めている間は一瞬も休む事無く「ダンブルドアが迎えに来てくれますように」と必死に願い続けていました。それにも関わらずこうして一緒にプリベット通りを2人で歩き始めると・・・

ハリーはとても気詰まりな思いがしました。これまで学校の外で校長と会話らしい会話を交わした事がありませんでした。いつも机を挟んで話をしていたからです。その上最後に会ったその時は名付け親のシリウスを失い・・・

自暴自棄になってハリーは散々怒鳴ったばかりかダンブルドアが大切にしていた物を幾つか力任せに打ち砕いてしまいました。しかしダンブルドアのほうはゆったりしたものでそんな事は全く意に介していない様子のようでした。

「ハリーちょっとよいかな。別れる前に少し君と話がしたい。2人きりで。ここではどうかな?」

教壇に復帰するようダンブルドアの昔の同僚ホラス・スラグホーンの説得を終えて2人が「隠れ穴」に到着した時でした。門を通り過ぎながらダンブルドアがこう言いました。ダンブルドアが指差したのは石造りの箒小屋でした。

「何だろう?」と思いながらハリーはウィーズリー家の箒がしまってある崩れかかった石の小屋にダンブルドアに続いて入って行きました。キーキー鳴る戸をくぐって普通の戸棚より少し小さめぐらいの小屋の中に入りました。

そしてダンブルドアは・・・

ハリーに微笑みかけると・・・

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学期終盤それも試験終了直後に会う事が多いハリーとダンブルドアなんですがハリーが3年生の時もそうでした。その日の朝一番にルーピン先生が辞めたと聞いてハリーが部屋に駆けつけて話している所にダンブルドアがやって来ました。ルーピンが去ったその後にハリーとダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.ルーピン先生の部屋で
学期末試験が終了した翌日の事でした。ハグリッドからルーピン先生が今朝一番で辞めたと聞いてハリーはルーピン先生の部屋に向かったのでした。到着してみると部屋の扉は開いていて既にもう荷造りはほぼ終わっていました。

「君がやって来るのが見えたよ」

ハリーのノックで顔を上げたルーピンがこう言いました。ルーピンは微笑みながら今まで熱心に見ていた羊皮紙を指しました。それは「忍びの地図」でした。ハグリッドが先生がお辞めになったって言ってました。嘘でしょう?

こう訊くハリーにルーピンは「いや本当だ」と答えたのでした。どうしてなんですか?魔法省はまさか先生がシリウスの手引きをしたなんて思っているわけじゃありませんよね?重ねてこう訊くハリーに対してルーピンは・・・

私が君たちの命を救おうとしていたのだとダンブルドア先生がファッジを納得させてくださった。マーリン勲章を逃がしスネイプはそれで堪忍袋の緒が切れ今日の朝食の席でルーピンが狼人間だと漏らしてしまったんだそうです。

たったそれだけでお辞めになるなんて!こう言うハリーにルーピンは「明日の今頃には親たちからのふくろう便が届き始めるだろう」と言いました。それは誰も自分の子供が狼人間に教えを受けるなんて望まないからだそうです。

今朝校長先生が話してくれた。君は昨夜随分多くの命を救ったそうだね。君の守護霊の事を話しておくれ。他に吸魂鬼を追い払えるものなどない。ハリーが昨日の事を話すとルーピンは再び微笑んでハリーにこう言ったのでした。

「そうだ。君のお父さんはいつも牡鹿に変身した。君の推測通りだ。だから私たちはプロングズと呼んでいたんだよ」

ルーピンは「私はもう君の先生ではない」からと言ってハリーに「透明マント」に加えて「忍びの地図」をも渡してくれました。すると扉をノックする音がしました。ハリーは急いでマントと地図をポケットに押し込みました。

入って来たのは?

ダンブルドアでした。

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ホグワーツに入って最初の年ハリーは試験終了後の学期末に医務室でダンブルドアに会う事になりました。ところが翌年もハリーはやはり学期末にダンブルドアと2人だけで話す機会を持つ事になりました。不死鳥フォークスに導かれてハリーがロンにジニーそしてロックハートと共に到着したのは?(全3項目)

3-1.そこに残ったのは?
「秘密の部屋」の怪物バジリスクとの死闘を終えてハリーにロンにジニーそれにロックハートの4人が不死鳥フォークスに導かれて到着したのはマクゴナガル先生の部屋でした。ハリーがノックして扉を開くとそこには・・・

ウィーズリー夫妻にマクゴナガル先生そしてフォークスが肩に止まったのは何と停職になっていたダンブルドアだったのです。あなたたちがジニーを助けてくれた!どうやって助けたの?とウィーズリーおばさんが言うと・・・

マクゴナガル先生が「私たち全員がそれを知りたいと思っていますよ」と言ったのでした。ハリーが事の次第を話し終えるとダンブルドアはジニーにきっぱりとした口調で「すぐに医務室に行きなさい」と言い渡したのでした。

苛酷な試練だっただろう。処罰はなし。ダンブルドアは「もっと年上の賢い魔法使いさえヴォルデモートにたぶらかされて来た」だからジニーはお咎めなしとの事でした。ジニーはウィーズリー夫妻と共に部屋を出て行きました。

すると次にダンブルドアはマクゴナガル先生に「これは1つ盛大に祝宴を催す価値があると思うんじゃが。厨房にその事を知らせに行ってはくれまいか?」と言ったのでした。こうしてマクゴナガル先生もいなくなったのでした。

しかし1人だけこの危険な冒険の自分の役割について恐ろしく物静かな人がいるようじゃ。ダンブルドアがこう言うのを聞いてハリーはびっくりしました。そこでロンが「何故この人はこんなに物静かなのか?」の理由を・・・

「ロックハート先生が忘却術をかけようとしたら杖が逆噴射したんです」

ハリーがびっくりしたのはロックハートがいる事を忘れていたからでした。ロックハートはそのぐらい物静かだったのです。ダンブルドアはロンに「ロックハート先生も医務室に連れて行ってくれんかね?」と頼んだのでした。

ロンとロックハートがいなくなって・・・

そこに残ったのは?

ハリーとダンブルドアの2人だけでした。

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