改めてホグワーツで教えている12の科目について(1)(12回シリーズ)

さて!夏休みも今日で終わりホグワーツは明日から新しい学期が始まるというわけです。そこで本日より3週間に渡ってホグワーツで教えている12の科目を改めて紹介してみる事にしました。最初にお届けするのはシニストラ先生が担当しているという「この科目」です。(全3項目)

3-1.天文学
この科目はハリーが組分けの儀式でグリフィンドール生と決まり翌日から本格的に始まった各科目の授業を紹介する中に出て来ます。ハリーは水曜日の夜中に望遠鏡で夜空を観察し星の名前や惑星の動きを勉強するという・・・

天文学の授業を受けています。ところが必須の科目で唯一この天文学については一度もその授業シーンが出て来ないんですよね。したがってこの科目を教えているシニストラ先生もまた姿のみの登場でセリフなしという状態です。

そのため後はハリーたちがこの科目の宿題をやっているシーンが登場するだけです。例えばハリーが3年生になって10月に入りクィディッチの練習を終えて談話室に戻って来るとロンとハーマイオニーが星座図を仕上げています。

ロンの近くの椅子に座ったハリーも眠かったものの星座図を仕上げなければなりません。カバンを引き寄せて羊皮紙にインクと羽根ペンを取り出し作業に取りかかりました。するとロンのほうはどうやら作業が終わったようです。

「僕のを写していいよ」

最後の星に「どうだ!」とばかりに大袈裟に名前を書きロンは星座図をハリーのほうに押しやりました。それを見てハーマイオニーは丸写しが許せず唇を固く結びました。がしかし「そんなの駄目よ」などとは言いませんでした。

5年生になるとロンは卒業したオリバー・ウッドの後を受けてグリフィンドール・チームのゴール・キーパーになりました。ところがハリーもロンもクィディッチの練習を優先させたため溜まった宿題を日曜日にやる事に・・・

ハリーはロンに「宿題は週日にもう少し片づけとくようにしたほうがいい」と言いながらマクゴナガル先生の宿題を終え惨めな気持ちでシニストラ先生のこれも長くて面倒な「木星の月の群れ」のレポートに取りかかる所でした。

ハリーがチョウ・チャンとの初デートをしたバレンタインデー明けの月曜日にもハリーはハーマイオニーと混み合ったグリフィンドールの談話室に戻って宿題をやっています。その中に天文学の新しい星座図の宿題もありました。

こうして授業シーンはないもののシニストラ先生が出した宿題をハリーたちがやっている場面が要所要所に出て来るというわけです。

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バーノン・ダーズリー氏のあまりにも虚しい奮闘「賢者の石」編(4)(シリーズ最終回)

確かにお前は少々おかしい。だがみっちり叩き直せば治るだろう。さらにバーノン叔父さんはハリーの両親は間違いなく妙ちくりんな変人でいないほうが世の中少しはましになったとまで言うのです。おまけに叔父さんはハリーの両親が死んだのは身から出た錆だと言うのです。そしてついに・・・(全3項目)

3-1.誓ったんだ
ハリーをホグワーツになんか行かせない。こう言うバーノン叔父さんに対してハグリッドは「お前のようなコチコチのマグルにこの子を引き止められるもんなら拝見しようじゃないか」と言ったのでした。それを聞いて・・・

「マグ-何て言ったの?」と訊くハリーにハグリッドは「マグルだよ。連中のような魔法族ではない者を俺らはそう呼ぶ」と答えました。さらにダーズリー夫妻はこれまで見た中でも最悪の極めつきの大マグルだと言うのです。

そんな所で育てられるなんてお前さんも不運だったとハグリッドはそう言うのです。それに対して叔父さんは「ハリーを引き取った時。くだらんゴチャゴチャはお終いにするとわしらは誓った」と反論しました。そこで・・・

ハリーの中からそんなものは叩き出してやると誓った。それを聞いてハリーは叔父さんに「僕が魔法使いだってこと知ってたの!」と驚いて言うと叔父さんではなくペチュニア叔母さんが突然甲高い声でこう言い放ったのでした。

「知ってたかですって?ああ知ってたわ。知ってましたとも!あの癪な妹がそうだったんだからお前だってそうに決まってる。妹にもちょうどこれと同じような手紙が来てさっさと行っちまった。その学校とやらへね」

叔母さんが最後に「吹っ飛んだので私たちはお前を押しつけられた」と言うとハリーは真っ青で声も出ませんでした。ようやく口が利けるようになって「吹っ飛んだ?自動車事故で死んだって言ったじゃない!」と言うと・・・

再びハグリッドの怒りが爆発したのでした。自動車事故なんかでリリーやジェームズ・ポッターが死ぬはずがないとハグリッドは言うのです。それを聞いてハリーが「でもどうしてなの?一体何があったの?」と訊くと・・・

「こんな事になろうとは」

ハグリッドの声は一転して低く物憂げでした。

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バーノン・ダーズリー氏のあまりにも虚しい奮闘「賢者の石」編(3)(4回シリーズ)

「誰だ。そこにいるのは。言っとくがこっちには銃があるぞ!」車に戻って来た時にバーノン叔父さんが持っていた長くて細い包みはライフル銃だったのです。ところが「今すぐお引取りを願いたい。家宅侵入罪ですぞ」と即刻退去を言い渡す叔父さんに対して現れた大男は・・・(全3項目)

3-1.そこに現れたのは?
ドーンという音と共に小屋全体が揺れました。誰か外にいる。誰かが扉をノックしています。すると向こうの部屋でガラガラガッシャンと派手な音がしたかと思うとバーノン叔父さんがライフル銃を手にして飛び出して来ました。

「誰だ。そこにいるのは。言っとくがこっちには銃があるぞ!」

叔父さんはこう叫びました。車に戻って来た時に持っていた細長い包みは何だったのかが今判りました。すると一瞬の空白がありました。そして「バターン!」という轟音と共に扉が開くと床に落ちました。戸口にいたのは?

戸口には巨大な男が立っていました。大男は窮屈そうに入って来ました。身を屈めても髪が天井をこするほどでした。男は腰を折って扉を拾い上げると至極簡単に元の枠に戻しました。外の嵐の音がやや薄らいで聞こえました。

「お茶でも入れてくれんかね?いやはやここまで来るのは骨だったぞ」

こう言った後に男は大股でソファに近づき恐怖で凍りついているダドリーに「少し空けてくれや」と言いました。ダドリーは金切り声を上げて逃げ出し母親の陰に隠れました。すると大男は「オーッ。ハリーだ!」と言いました。

最後にお前さんを見た時にはまだほんの赤ん坊だった。あんた父さんそっくりだ。でも目は母さんの目だなあ。どうやら赤ん坊だった時にハリーを見ているらしく、大男は久しぶりにハリーを見て感慨に耽っているようでした。

「今すぐお引取りを願いたい。家宅侵入罪ですぞ」

バーノン叔父さんは奇妙な嗄れ声でこう言いました。ところが大男は「黙れダーズリー。腐った大すももめ」と言うとソファの背中越しに手を伸ばして叔父さんの手からライフル銃をひったくってしまったのです。さらに・・・

まるでゴム細工の銃を捻るように簡単に丸めて一結びにすると部屋の隅に放り投げてしまいました。叔父さんは今度は踏みつけられたネズミのような声を上げました。こっちには銃があると凄んでみせた叔父さんでしたが・・・

いとも簡単に唯一にして最大の武器を失ってしまったというわけなんですよね。

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バーノン・ダーズリー氏のあまりにも虚しい奮闘「賢者の石」編(2)(4回シリーズ)

家の郵便受けを塞いでも玄関と裏口の扉の隙間を全て塞いでもハリー宛ての手紙の配達を阻止する事はできませんでした。さらにはお休みのハズの日曜日にまで手紙が届けられてバーノン叔父さんは家族とハリーを引き連れ家を出たのでした。ところが何と出かけたその先にも・・・(全3項目)

3-1.チューリップ畑を忍び足
ハリーに3通の手紙が届いたその日。バーノン叔父さんは会社を休みました。そして家の郵便受けを釘付けにしました。口一杯釘をくわえたまま叔父さんはペチュニア叔母さんにその理由をこう説明したというわけなんですよね。

「いいか。配達さえさせなけりゃ連中も諦めるさ」

しかし叔母さんは「そんな事で上手く行くかしら」と否定的でした。バーノン叔父さんは今しがた自分の妻が持って来たフルーツケーキで釘を打とうとしていました。そして翌日。ペチュニア叔母さんの言う通りになったのです。

ハリーの元に12通もの手紙が届けられました。郵便受けに入らないので扉の下から押し込まれたり横の隙間に差し込まれたり1階のトイレの小窓から捻じ込まれた手紙も数通ありました。すると叔父さんはまた会社を休みました。

手紙を全て焼き捨て玄関と裏口の扉の隙間という隙間に板を打ちつけて誰1人外に出られないようにしました。釘を打ちながら「チューリップ畑を忍び足」というせかせかした曲を鼻歌で歌い小さな物音にも跳び上がりました。

しかしその翌日には24通ものハリー宛ての手紙が家の中に忍び込んで来ました。牛乳配達が「一体何事だろう?」という顔つきで居間の窓からペチュニア叔母さんに卵を2ダース手渡しました。ところが何とその卵の中に・・・

丸めた手紙が隠してあったのです。バーノン叔父さんは誰かに文句を言わなければ気が済まず郵便局と牛乳店に怒りの電話をかけました。そして叔父さんにとっては喜ばしい事に翌日は日曜日でした。その理由と云うのが・・・

「日曜は郵便は休みだ」

叔父さんは疲れたやや青い顔の一方でうれしそうに朝食の席に着きました。叔父さんは新聞にマーマレードを塗りたくりながら嬉々としてこう言いました。しかし「今日はいまいましい手紙なんぞ」と言い終わらない内に・・・

何かがキッチンの煙突を伝って落ちて来て叔父さんの後頭部にぶつかりました。次の瞬間30通も40通もの手紙が暖炉から雨あられと降って来ました。ダーズリー一家は全員身をかわしましたがハリーは手紙を取ろうとしました。

「出て行け。出て行くんだ!」

「出て行け!」と言われてペチュニア叔母さんとダドリーの2人は出て行きました。バーノン叔父さんはハリーの腰のあたりを捕まえると廊下に放り出しました。それからバーノン叔父さんと手紙の大格闘が始まったのでした。

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バーノン・ダーズリー氏のあまりにも虚しい奮闘「賢者の石」編(1)(4回シリーズ)

これもまた新しいシリーズという事になりますね。バーノン叔父さんは「何でそこまで?」というぐらい大の魔法嫌いです。まずそれを最初に如実に示したのがハリーの元に初めて手紙が届けられた時でした。ハリーに手紙を受け取らせないためバーノン叔父さんは必死に戦ったのでした。(全3項目)

3-1.ハリーへの手紙
事の発端はハリーの元に届けられたその郵便物でした。ハリーは手紙を拾い上げまじまじと見つめました。これまでの人生でただの一度もハリーに手紙をくれた人などいません。それはくれるはずの友達も親戚もいないからです。

図書館に登録もしていないので「すぐ返本せよ」などという無礼な手紙ですら貰った事はありません。それなのに自分の所に手紙が来たのです。正真正銘ハリー宛ての手紙でした。その手紙は黄色みがかった羊皮紙の封筒でした。

何やら分厚くて重く宛名はエメラルド色のインクで書かれています。切手は貼ってありません。震える手で封筒を裏返してみると紋章入りの紫色の蝋で封印がしてありました。真ん中に大きく「H」と書かれその周囲には・・・

ライオンと鷲と穴熊に蛇が取り囲んでいました。ハリーがなかなか戻って来ないのでバーノン叔父さんが「早くせんか!」と怒鳴りました。叔父さんは「手紙爆弾の検査でもしとるのか?」という自分の冗談で笑っていました。

ハリーは手紙を見つめたままでキッチンに戻りました。バーノン叔父さんにそれ以外の手紙を渡しました。そして椅子に座るとゆっくりと自分に届いた手紙の黄色の封筒を開き始めました。一方バーノン叔父さんのほうは・・・

バーノン叔父さんは請求書の封筒を乱暴に開けると不機嫌に鼻を鳴らしました。その次に妹のマージおばさんの絵葉書の裏を返して読みました。マージおばさんは腐りかけた貝を食べて病気なのだそうです。するとそこで・・・

ダドリーが突然叫びました。

「パパ!ねえ!ハリーが何か持ってるよ」

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(8)(シリーズ最終回)

愛する人が死んだ時。その人は永久に我々のそばを離れるとそう思うかね?大変な状況にある時。いつにも増して鮮明にその人たちを思い出しはせんかね?君の父君は君の中に生きておられる。そして本当に必要な時には最もはっきりとその姿を現わす。だからハリーの守護霊は牡鹿の姿だとダンブルドアはそう言うのです。(全3項目)

3-1.ルーピンが去った後に
ハリーたち3人は翌日の昼に退院しました。ホグズミード行きが許されていたもののロンもハーマイオニーも出かける気になれず3人で校庭を歩きながら昨晩の大冒険を語り合いました。3人が湖のそばに座っている所に・・・

そこに姿を現したのが寝不足顔のハグリッドでした。バックビークが逃げて処刑を免れたので一晩中お祝いしていたのだそうです。ところがそのハグリッドの口からルーピン先生が今朝一番で辞めたと聞かされてハリーは・・・

「僕、会いに行って来る」

でももし辞任したなら私たちにできる事はもうないのではと言う2人に「構うもんか。それでも会いたいんだ」と言ってハリーはルーピンの部屋に向かいました。辞めないで欲しい。ハリーがルーピンを説得していると・・・

今朝校長先生が私に話してくれた。君は昨夜随分多くの命を救ったそうだね。私に誇れる事があるとすればそれは君がそれほど多くを学んでくれたという事だ。君の守護霊の事を話しておくれ。ハリーが昨晩の事を話すと・・・

ルーピンは私はもう君の先生ではないからと言ってハリーに「透明マント」に加えて「忍びの地図」をも渡してくれました。ホグワーツを去る自分にとっては何の役にも立たない。それに君たちなら使い道を見つける事だろう。

するとそこに扉をノックする音がしました。ハリーは急いでマントと地図をポケットに押し込みました。姿を見せたのはダンブルドアでした。ダンブルドアはルーピンに「門の所に馬車が来ておる」と告げにやって来たのでした。

「君の先生になれてうれしかったよ。またいつかきっと会える。校長。門までお見送りいただかなくて結構です。1人で大丈夫です」

見送りを辞退しているのを見てハリーはルーピンが一刻も早くこの場を立ち去りたいと思っているのでは?とそんな気がしました。ルーピンが去った後ハリーは椅子に座って塞ぎ込んで床を見ていました。ところがそこで・・・

扉が閉まる音が聞こえてハリーが見上げるとダンブルドアがまだそこにいたのでした。

そこでダンブルドアはハリーに・・・

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(7)(8回シリーズ)

病室の扉が猛烈な勢いで開くと魔法大臣コーネリウス・ファッジにスネイプとダンブルドアが入って来ました。ハリーとハーマイオニーを指差し「こいつらが奴の逃亡に手を貸した!」と激しく抗議するスネイプにダンブルドアは「そんな事はできない」と言って見せたのでした。その理由は?(全3項目)

3-1.事を終えて
まさに間一髪でした。シリウスがバックビークに乗って行くのを見送った後ハリーとハーマイオニーが医務室の入口に辿り着いた時にはダンブルドアが後ろ向きに出て来て扉を閉め杖を取り出し鍵をかけようとしている所でした。

ハリーとハーマイオニーが前に飛び出すとダンブルドアは顔を上げ満面に笑みを浮かべました。ダンブルドアが「さて?」と静かに訊くとハリーが息せき切って「やりました!」と答えさらにこう言ったというわけなんですよね。

「シリウスは行ってしまいました。バックビークに乗って」

ダンブルドアは2人に微笑みかけると「ようやった。さてと」と言いました。そして病棟の中の音に耳を澄まして「よかろう。2人とも出て行ったようじゃ。中にお入り。わしが鍵を掛けよう」と言いました。そこで2人は・・・

ハリーとハーマイオニーは病室に戻りました。いるのはロンだけです。背後で鍵が掛かる音がした時には2人はベッドに潜り込みハーマイオニーは「逆転時計」をローブの下に戻していました。その次に病棟に姿を現したのは?

「校長先生がお帰りになったような音がしましたけど?これで私の患者さんの面倒を見させていただけるんでしょうね?」

こう言いながら現れたのはひどく不機嫌な様子のマダム・ポンフリーでした。ハリーとハーマイオニーは差し出されるチョコレートを黙って食べたほうがいいと思いました。しかしチョコレートはハリーの喉を通りませんでした。

ハリーもハーマイオニーも神経を尖らせ耳をそばだててじっと待っていたのです。すると2人が待っている音というか?声が聞こえて来ました。遠くで怒り狂う唸り声が上のほうから聞こえて来ました。怒声が聞こえて来ます。

徐々に大きくなって声の主たちが近づいて来ます。

そして・・・

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(6)(8回シリーズ)

必要なのは時間じゃ。首尾よく運べば君たちは今夜1つと云わずもっと罪なきものの命を救う事ができるじゃろう。3回引っくり返せばよいじゃろう。幸運を祈る。3回引っくり返す?一体何のこと?僕たちに何をしろと言うんだ?しかしハーマイオニーはするべき事が判っているようでした。ハーマイオニーがした事とは?(全3項目)

3-1.守護霊の呪文
ハリーはクリスマスに見知らぬ誰かからファイアボルトを贈られました。でもハリーの手元にあったのは僅か半日ちょっとで午後2時頃にはマクゴナガル先生に取り上げられてしまいました。ハーマイオニーが教えたからでした。

ハーマイオニーもマクゴナガル先生も同意見でした。ハリーの命を狙っている。だからファイアボルトを贈ったのはシリウス・ブラックに違いないと言うのです。呪いがかけられているかもしれないので調べなくてはならない。

一方ハリーが待ち侘びていた事も始まりました。クリスマス休暇明け最初の授業後にハリーはルーピン先生にその事を思い出させました。次の試合に再び現れた時に気を失うわけにはいかないので吸魂鬼と戦わなければならない。

こうしてハリーは一週間に一度木曜日の夜にルーピン先生の指導の元で「守護霊の呪文」を習う事になりました。ただこの魔法はふくろう試験レベルを遥かに越える高度なものなのでハリーには無理かもしれないとの事でした。

しかしハリーはルーピン先生の見立てでは4週目の訓練でこの魔法を習得したようです。この日つまりレイブンクロー戦の2日前にはファイアボルトも戻って来てハリーは「これ以上はない!」というぐらい最高の気分で・・・

試合の行なわれる土曜日を迎える事ができたのでした。そして学期末試験最終日の6月2日にはハリーがこの「守護霊の呪文」を完璧に自分のものにして自分自身を含む多くの命を救う事になったのです。そしてその時には・・・

もちろんダンブルドアが・・・

ハリーとハーマイオニーに・・・

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(5)(8回シリーズ)

ハッフルパフ戦で初めての敗北を味わいニンバス2000をも失ったハリーでしたが後継の箒がクリスマスに贈られて来ました。一方クリスマスの昼食時には突然現れたトレローニー先生とマクゴナガル先生の間で丁々発止のやり取りが交わされたのでした。それを見ていたダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.ルーピン先生の約束にファイアボルト
ハッフルパフ戦があった週明け最初の「闇の魔術に対する防衛術」の授業後にルーピン先生がハリーに「ちょっと残ってくれないか」と声をかけました。試合でニンバス2000が「暴れ柳」に粉々にされた事を聞いたんだそうです。

「一体どうして?どうして吸魂鬼は僕だけにあんな風に?僕がただ?」

ルーピン先生はこの問いにまるでハリーの心を見透かしたように「弱いかどうかとは全く関係ない」と言い切りました。吸魂鬼が他の誰よりハリーに影響するのはハリーの過去に誰も経験した事のない恐怖があるからだそうです。

君の最悪の経験はひどいものだった。君のような目に遭えば箒から落ちても不思議ではない。君は決して恥に思う事はないとルーピンは言うのです。ハリーはホグワーツ特急でルーピンが吸魂鬼を追い払った事を思い出し・・・

「教えてくださいませんか?」

ハリーにこう言われたルーピンは「私は決して吸魂鬼と戦う専門家ではない」と少し迷ったような様子で答えました。でもまた吸魂鬼がクィディッチの試合に現れたら自分は奴らと戦う事ができるようにならなければならない。

するとルーピン先生は「何とかやってみよう」と約束してくれたのでした。ただクリスマス休暇前はやっておかなければならない事が山ほどあるので来学期まで待って欲しいとの事でした。そしてクリスマスのその日には・・・

ハリーの両親がヴォルデモートに殺害されたのは父親の無二の親友でこの夏アズカバンから脱獄したシリウス・ブラックが裏切ったからだった。マルフォイを襲ったヒッポグリフのバックビークが裁判にかけられる事になった。

それらの事をハリーが忘れ去る事のできる贈り物がクリスマスに届けられたのです。それは夏休みにダイアゴン横丁でハリーが毎日「高級クィディッチ用具店」に通い詰めて見に行った「炎の雷・ファイアボルト」だったのです。

ハッフルパフ戦でニンバス2000を失うという痛手を蒙ったハリーでしたが、クリスマスにその後継がやって来たというわけなんですよね。

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(4)(8回シリーズ)

11月になりクィディッチの開幕戦が行なわれました。がしかし今年グリフィンドールはスリザリンではなくハッフルパフと初戦を戦う事になりました。ところがハリーはスニッチを取る事ができず初めて敗戦の屈辱を味わう事になってしまいました。その原因は競技場に現れたあの忌まわしい生き物だったのです。(全3項目)

3-1.凄まじい悪天候の中で
クィディッチの開幕戦今年グリフィンドールはスリザリンではなくハッフルパフと対戦する事になりました。スリザリンのシーカーのドラコ・マルフォイが「魔法生物飼育学」の最初の授業でヒッポグリフに襲われ負傷し・・・

まだ怪我が直っていないからというのが表向きの理由でした。しかし本当は試合が近づくにつれ悪くなる一方の天候のようでした。試合当日キャプテンのオリバー・ウッドは何も食べずに「今日はてこずるぞ」と言ったのでした。

そんなウッドにアリシア・スピネットがなだめるように「ちょっとぐらいの雨はへっちゃらよ」と言いました。しかしその日の雨は「ちょっと」なんてものではなく凄まじいほどの豪雨でした。メガネが雨で濡れてしまい・・・

ハリーは「これで一体どうやってスニッチを見つければいいのか?」という状態でした。しかしそれは試合の途中でウッドがタイムアウトを取った時にハーマイオニーがかけた防水呪文でものの見事に解決したというわけです。

ところがむしろ視界が良くなった事で見えないほうがいい物まで見える結果になってしまいました。ハリーがピッチの中心に戻ろうと向きを変えると同時に光った稲妻が客席を照らしました。ハリーの目に飛び込んで来たのは?

巨大な毛むくじゃらの黒い犬が空を背にしてくっきりと影絵のように浮かび上がったのでした。その犬は一番上の誰もいない席にじっとしていました。それを見てハリーは完全に集中力を失い1メートルも落下してしまいました。

もう一度ハリーが客席を見ると犬の姿は消えていました。その時でした。グリフィンドールのゴールからウッドの振り絞るような叫びが聞こえて来ました。ウッドは「ハリー後ろだ!」と叫んでいました。慌てて見回すと・・・

ハッフルパフ・チームのキャプテンでシーカーのセドリック・ディゴリーが上空を猛スピードで飛んでいました。ハリーとセドリックの間の空間はびっしりと雨で埋まって、その中には小さな点のような金色の光が見えました。

ところがハリーがスニッチを目指して飛んでいると突然奇妙な事が起こりました。競技場に気味の悪い沈黙が流れました。風は相変わらず激しいのに唸りを忘れてしまっていました。まるで誰かが音のスイッチを切ったようです。

ハリーが下を見下ろすと・・・

そこにいたのは?

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(3)(8回シリーズ)

「太った婦人(レディ)」を襲ったのはシリウス・ブラックだった!一体どうやって入り込んだんだろう?生徒の間でもその方法が議論になる中スネイプにはスネイプなりの考えがあるようです。しかしそれを強く主張するスネイプに対してダンブルドアが言い放った言葉とは?そう言われてスネイプは?(全3項目)

3-1.臨時の者を
シリウス・ブラックは一体どうやって入り込んだんだろう?生徒の間でその方法が議論になる中パーシーが「灯りを消すぞ!全員寝袋で入って。おしゃべりはやめ!」と怒鳴ると蝋燭の灯が一斉に消えました。その後は・・・

1時間毎に先生が1人ずつ大広間に入って来て何事もないかどうか確かめました。ようやく全員が寝静まった午前3時頃ダンブルドア校長が大広間に入って来ました。ハリーが見ているとダンブルドアはパーシーを探していました。

パーシーは寝袋の間を巡回しておしゃべりを辞めさせていました。パーシーが低い声で「先生。何か手がかりは?」と訊くとダンブルドアは「いや。ここは大丈夫かの?」と訊き返しパーシーは「異常なしです」と答えました。

するとダンブルドアは「よろしい」と言った後に「何も今すぐ全員を移動させる事はあるまい。グリフィンドールの門番には臨時の者を見つけておいた。明日になったら皆を寮に移動させるがよい」とパーシーに言ったのでした。

「太った婦人(レディ)」は3階のアーガイルシャーの地図の絵に隠れているそうです。合言葉を言わないシリウス・ブラックを通すのを拒んだため襲われたそうです。レディはまだ非常に動転しているが落ち着いて来たら・・・

フィルチに言ってレディを修復させるとの事でした。そこでまた大広間の扉が開く音が聞こえて来ました。別の誰かが入って来たようです。ダンブルドアに近づいて来て「校長ですか?」と声をかけて来たのはスネイプでした。

ハリーが身じろぎもせず聞き耳を立てていると・・・

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(2)(8回シリーズ)

「何をもたもたしてるんだ?全員合言葉を忘れたわけじゃないだろう」寮の入口に繋がる廊下がすし詰め状態になっているのを見てパーシーがこう言いました。ところが実は「太った婦人(レディ)」にとんでもない事件が起きていたのでした。それを見てダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.パーティを終えて
一張羅を着込んだ先生方の中でひときわ貧相な身なりのルーピン先生に対する生徒たちの反応はパッとしませんでした。ところが授業が始まった途端ルーピン先生の「闇の魔術に対する防衛術」は群を抜く人気科目になりました。

10月31日のハロウィンの日もロンとハーマイオニーがホグズミードに行ってしまい1人取り残されたハリーを「次のクラス用の水魔が届いた」と言って部屋に誘いハリーに居場所を与えてくれました。ところがその後の事でした。

パーティが終わってハリーたち3人は他のグリフィンドール生たちの後ろに従いて塔へと向かいました。ところが「太った婦人(レディ)」の肖像画に繋がる廊下まで来ると生徒がすし詰め状態になっているのに出くわしました。

ロンが怪訝そうに「何でみんな入らないんだろう?」と言いました。どうやら肖像画が閉ったままのようです。するとそこに「何をもたもたしてるんだ?全員合言葉を忘れたわけじゃないだろう」と言ってパーシーが現れました。

沈黙が流れました。前のほうから始まりまるで冷気が廊下に沿って広がるようでした。パーシーが突然鋭く叫ぶ声が聞こえて来ました。誰かダンブルドア先生を急いで呼んでと言っています。ざわざわと生徒の頭が動いて・・・

後列の生徒は爪先立ちになりました。呼んでと言った次の瞬間にはダンブルドア校長がハリーたちの目の前に立っていました。生徒が押し合いへし合いして道を空けました。ハリーたち3人もよく見ようと近くに行ってみました。

「ああ、何てこと」

ハーマイオニーが絶叫してハリーの腕を掴みました。

そこには?

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アルバス・ダンブルドア「アズカバンの囚人」編(1)(8回シリーズ)

さて!2月から4月にかけて結構立て続けに「賢者の石」編と「秘密の部屋」編をやりましたが久方ぶりにアルバス・ダンブルドアの「アズカバンの囚人」編を今週と来週の2週間に渡ってお届けする事にしました。1人の魔法使いが不可能と言われていた魔法界の監獄アズカバンを脱獄した事でホグワーツには・・・(全3項目)

3-1.シリウス・ブラックに吸魂鬼
それは新学期を翌日を控えた夏休み最終日の事でした。ハリーが「漏れ鍋」の階段を下りて行くと共に泊まっているウィーズリー夫妻が食堂の奥のほうで言い争っていました。自分が聞いてしまった事を2人には知られたくない。

どうしたものかと躊躇していると自分の名前が聞こえて来ました。ハリーは思わず食堂の扉に近寄り聞き耳を立てました。そこでハリーは先ごろアズカバンを脱獄したシリウス・ブラックが自分の命を狙っていると知ったのです。

ハリーに話さないなんて馬鹿な話があるか。惨めな思いをさせたいわけじゃない。私はあの子に自分自身で警戒させたいだけなんだ。それに対しておばさんはダンブルドアが校長をしている限りハリーを傷つける事などできない。

ダンブルドアはこの事を全てご存知なんでしょう?こう訊くおばさんにアーサー氏は「もちろん知っていらっしゃる」と答えました。アズカバンの看守を学校の入口付近に配備してもいいかとお伺いを立てなければならなかった。

ダンブルドアはご不満ではあったが同意した。シリウス・ブラックを捕まえるために配備されるのにどこが不満なんですか?と訊くおばさんにアーサー氏は「ダンブルドアはアズカバンの看守がお嫌いなんだ」と答えたのでした。

アーサー氏の口調は重苦しくさらに「それを言うなら私も嫌いだ」と言うのです。しかしシリウス・ブラックのような魔法使いが相手では嫌な連中とも手を組まなければならない事もある。その看守がハリーを救ってくれたら?

そう訊くおばさんにアーサー氏は「そうしたら私はもう一言もあの連中の悪口は言わん」と疲れた口調で答えました。ハリーはそのアズカバンの看守つまり吸魂鬼が「どれだけ恐ろしい生き物なのか?」をまだ知りませんでした。

そして翌日ホグワーツ特急に乗った時に・・・

それを知る事になったのです。

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ハリーポッター・シリーズに登場する4つの飲食物について(4)(シリーズ最終回)

今週の最後に取り上げるこの飲み物は魔法界では朝昼晩の食事時には欠かせない「あるのが当たり前」という物のようです。そのため日常的に飲まれているが故に別の利用目的にも適しているみたいですね。そしてそれはスネイプが口にして翌年度ドローレス・アンブリッジが実行に移したのでした。(全3項目)

3-1.魔女かぼちゃジュース
この飲物は私たち日本人に於いてお茶に当たる物で、つまりは朝昼晩の食事の時にはテーブルにあるのが当たり前という物のようです。そのため当然ハリーたちが学校の大広間で食事を取る時にも目の前にあるというわけです。

折りに触れて言っているようにハリーポッター・シリーズはハリーが主人公です。ですからハリーが登場する章は全てハリーの視線で描かれています。そのためこのかぼちゃジュースもそこにあるのが当たり前という事で・・・

物語の表舞台に出て来るのは意外と遅くハリー2年生の新学期初日でした。空飛ぶフォード・アングリアで学校の校庭に植えてある「暴れ柳」に突っ込みハリーとロンは「今度事を起こしたら退校」と言い渡されてしまいました。

マクゴナガル先生は杖を振り上げスネイプの机に向けると振り下ろしました。大きなサンドイッチの皿にゴブレットが2つと冷たい魔女かぼちゃジュースのボトルがポンと音を立てて現れました。マクゴナガル先生は2人に・・・

「ここでお食べなさい。終わったらまっすぐに寮にお帰りなさい。私も歓迎会に戻らなければなりません」

マクゴナガル先生が部屋を出て行くとロンは低く長い口笛を吹いてサンドイッチを一度に沢山掴みながら「もう駄目かと思ったよ」と言いました。ハリーは遠慮がちにサンドイッチを1つだけ掴んで「僕もだよ」と言いました。

ハリーはかぼちゃジュースを喉を鳴らして飲みながら「だけどこれからは僕たち慎重に行動しなくっちゃ」と言いました。さらに「歓迎会に行きたかったなぁ」と言うとマクゴナガル先生は僕たちが目立ってはいけないと思った。

ロンが言うには「車を飛ばせて到着したのが格好いいなんてみんながそう思ったらいけないって」だからマクゴナガル先生は僕たちを歓迎会に行かせなかった。これがロンの考えでした。大皿はサンドイッチがなくなると・・・

自動的に現れました。2人はサンドイッチを食べるだけ食べるとスネイプの部屋を出て通い慣れた通路をグリフィンドール塔に向かってとぼとぼと歩き始めました。そして寮の談話室で大絶賛の歓迎を受ける事になって・・・

思わず2人とも寝室でニヤリとしてしまったのでした。

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ハリーポッター・シリーズに登場する4つの飲食物について(3)(4回シリーズ)

ホグワーツの生徒は3年生になると両親又は保護者が許可証にサインをしてくれればホグズミード村に行く事が許されます。そしてそこで飲む定番の飲物と云えばこれのようです。そしてハリーが5年生になった時には普段は客が入らず閑古鳥が鳴いている店で一度に25本もの大量注文があったのでした。(全2項目)

2-1.バタービール
ハリーがこの飲物の名前を初めて耳にしたのは3年生の時でした。ホグワーツでは3年生になるとホグズミード村に行く事が許されます。しかしそれには両親又は保護者に許可証にサインをして貰わなければならなかったのです。

両親のいないハリーはバーノン叔父さんにサインを貰おうとしました。しかし結局サインをして貰えませんでした。そのためロンとハーマイオニーの2人はホグズミードに行ってハリーは1人取り残されてしまったというわけです。

どんな所だった?どこに行ったの?帰って来た2人にハリーがこう訊くと「行ける所は全部行った」という感じでした。そんな中に「三本の箒」で泡立った温かいバタービールをマグカップで引っかけたという話が出て来ました。

「バタービールを持って来てあげたかったなあ。体が芯から温まるんだ」

ところが「当分の間は飲めないだろう」と思っていたハリーがそのバタービールを飲む機会に恵まれたのです。それはクリスマス休暇前日にホグズミード行きが許可された時でした。フレッドとジョージの2人がハリーに・・・

「行く前に君にお祭り気分を分けてあげようかと思って」

2人は一足早いクリスマス・プレゼントだと言ってハリーに「忍びの地図」を譲ってくれました。ハリーは地図に載っている秘密の抜け穴を通ってホグズミードに行きロンとハーマイオニーと合流して「三本の箒」に行きました。

こうしてハリーはバタービールを飲む事ができました。ところがそこにマクゴナガル先生にフリットウィック先生と魔法大臣コーネリウス・ファッジにハグリッドが現れてハリーに内緒にしていた事を全部話してしまったのです。

ハリーの両親は父ジェームズの無二の親友でこの夏アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックの裏切りで死んだ。話を聞いてしまったハリーはショックで明け方まで眠れませんでした。初めてバタービールを飲んだ喜びも・・・

すっかり吹き飛んでしまったのです。

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ハリーポッター・シリーズに登場する4つの飲食物について(2)(4回シリーズ)

ギルデロイ・ロックハートによれは誕生日の理想的な贈り物ではないがくれると言うなら断らないそうです。ロンはホッグズ・ヘッドに行った際に「飲んでみたい!」と言ったものの当然ハーマイオニーに反対されて断念する事になりました。ところが思わぬ形でこのお酒を飲む機会を得たのでした。(全3項目)

3-1.オグデンのオールド・ファイア・ウィスキー
この飲物の名前を初めて口にしたのはハリーが2年生の時に「闇の魔術に対する防衛術」の教師になったギルデロイ・ロックハートでした。ロックハートは生徒たちがどのぐらい私の本を読んで覚えているのかをチェックする。

そう言って最初の授業の冒頭に全54問から成るミニテストをやりました。最後の問題は「ギルデロイ・ロックハートの誕生日はいつで理想的な贈り物は何?」でした。ロックハートは30分後に答案を回収すると生徒たちに・・・

何でも最後の問題の答えは「狼男との大いなる山歩き」の第12章ではっきり書いてあるように「魔法界と非魔法界のハーモニー」なのだそうです。するとここでロックハートは「もっとも」と前置きをした上でこう言いました。

「オグデンのオールド・ファイア・ウィスキーの大瓶でもお断りはいたしませんよ!」

ロックハートは授業の冒頭にネビルが持っていた「トロールとのとろい旅」を高々と掲げる時に続いて生徒全員に向かって悪戯っぽくウィンクをしました。ロンは「もう呆れて何も言えない」という表情でそれを見ていました。

前列に座っていたシェーマス・フィネガンとディーン・トーマスは声を出さないようにして笑っていました。しかし魔法界の人間なら誰もが「誕生日のプレゼントには是非これを貰いたい!」と思わずにはいられないようですね。

このオグデンのオールド・ファイア・ウィスキーというお酒はそういう物のようです。

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ハリーポッター・シリーズに登場する4つの飲食物について(1)(4回シリーズ)

さて!今週はハリーポッター・シリーズに登場する数々の飲食物の中から私の独断と偏見で4つを選んで紹介してみる事にしました。初めてのホグワーツ特急の旅でハリーは車内販売で色んなお菓子を買いました。そんな中に「ありとあらゆる味がある」というこのお菓子があったのです。(全3項目)

3-1.百味ビーンズ
つい最近の記事でも触れているようにホグワーツ入学前のハリーはダドリー軍団のお陰で1人も友達ができませんでした。甘い物を買うお金の持ち合わせもありませんでした。でも今はポケットに金貨や銀貨がわんさとあります。

「車内販売よ。何かいりませんか?」

ホグワーツ特急に乗っておよそ1時間半後えくぼのおばさんが笑顔で扉を開けるとこう言いました。ハリーは朝食抜きだったので勢いよく立ち上がりました。風船ガムやらチョコレートやらに大鍋ケーキやらその他にも・・・

ハリーが見た事もない不思議な物が沢山ありました。1つも買い損ねたくない。ハリーはどれも少しずつ買っておばさんに銀貨11シックルと7クヌートを払いました。ハリーが両腕一杯の買い物を空いている座席に置くと・・・

ロンは目を皿のようにして眺めながら「お腹空いてるの?」と訊きました。ハリーはかぼちゃパイにかぶりつきながら「ペコペコだよ」と答えました。ロンはでこぼこの包みを取り出して開けました。そこから出て来たのは?

サンドイッチが四切れでした。ママったら僕がコンビーフは嫌いだと言ってるのにいつも忘れる。そうこぼすロンにハリーは「僕のと換えようよ。これ食べて」と言ってかぼちゃパイを差し出しました。ハリーにとっては・・・

今まで誰かと分け合うような物を持った事もない。さらには分け合うような友達すらいませんでした。ロンと一緒にパイやらケーキを夢中で食べるのは素敵な事でした。サンドイッチのほうは2人ともほったらかしのままでした。

そんな大量購入した食べ物の中に「百味ビーンズ」というお菓子もあったというわけなんですよね。

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