ハグリッドがハリーにしてくれたこと(7)(シリーズ最終回)

ハグリッドが見ている目の前でハリーはヴォルデモートに「死の呪文」を撃たれて倒れて行きました。これ以上に悲しい事はない。嘆き悲しみ悲嘆に暮れて涙が止まらないハグリッドだったのでした。ところがハリーは死んではいなかったのです。死んだふりをしているだけだったのです。しかし!(全3項目)

3-1.ハリーの運搬役に
ヴォルデモートに「死の呪文」を打たれハリーはうつ伏せに地面に倒れました。ハリーが死んだ事を祝う勝利の歓声が即座に起こると思いきや何故か同時にヴォルデモートもその場に倒れるというアクシデントが起きたのでした。

「我が君。どうか私めに」と言うベラトリックス・レストレンジにヴォルデモートは「俺様に手助けは要らぬ」と冷たく言いました。ヴォルデモートにそう言われてベラトリックスは差し出していたその手を引っ込めたのでした。

「あいつは・・・死んだか?」

その場は完全に静まり返っていました。誰もハリーに近づきません。そこでヴォルデモートはハリーの検死役にナルシッサ・マルフォイを指名しました。ナルシッサはハリーの顔に触れ瞼をめくり上げ心臓の鼓動を見ていました。

「死んでいます!」

ナルシッサが見守る人々に向かってこう叫びました。すると今度こそは歓声が上がりました。死喰い人たちは勝利の叫びを上げ足を踏み鳴らし赤や銀色の祝いの閃光を一斉に空に打ち上げたのでした。するとヴォルデモートは?

「城へ行くのだ。そして奴らの英雄がどんなざまになったかを見せつけてやるのだ。死体を誰に引きずらせてくれよう?いや。待て」

ここでヴォルデモートは「貴様が運ぶのだ。貴様の腕の中なら嫌でもよく見えるというものだ。そうではないか?」とこう言ってハリーの遺体の運搬役にハグリッドを指名したのです。貴様の可愛い友人を拾え。さらには・・・

ハリーだと判るようにメガネをかけさせろとも言ったのでした。そこでメガネがハリーの顔に戻されました。こうしてハリーがヴォルデモートに「死の呪文」を打たれるその瞬間を唯一見ていた死喰い人ではない人物の・・・

ハグリッドがハリーを城まで運ぶ事になったのでした。

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ハグリッドがハリーにしてくれたこと(6)(7回シリーズ)

巨大蜘蛛のアラゴグと云えば2年生の時にハリーとロンをハグリッドの友人と知りながら食おうと襲いかかって来たそれはそれは残忍非道で恐ろしい生き物でした。またハグリッドが飼った中でも最もその存在に異議を唱えたくなる魔法生物でした。まさか役に立つ日が来る事になるとは!(全3項目)

3-1.アラゴグが死んだ
ハリーとロンがこの巨大蜘蛛アラゴグと会ったのは2年生の時でした。当時一旦は途切れていたマグル出身の生徒を襲う事件が再び起きて魔法大臣コーネリウス・ファッジはただ自分の対面を保つというその目的のために・・・

「何か手を打ったという印象を与えないと」と言ってハグリッドをアズカバンに送ってしまいました。その時ハグリッドが小屋を出て行く際に「透明マント」に隠れているハリーとロンに蜘蛛を追えと言い残して行ったのです。

ところが事もあろうにアラゴグはハリーとロンから事情を聞いて2人がハグリッドの友人だと知りながら食おうと襲いかかって来たのです。しかし前述のようにハグリッドはアズカバンにいたので2人が襲われた事は知りません。

6年生になって2週目の土曜日にハリーたち3人が訪ねた時ハグリッドの口から「アラゴグが死にかけている」と聞かされたのです。そしてついにハグリッドにとっては極めて悲しい事にアラゴグは死んでしまったというわけです。

ヴォルデモートの復活が明らかになった事を受けて城の警備はさらに強化されました。学期初日にダンブルドア校長は「特に決められた時間以降は夜間ベッドを抜け出してはならぬという規則じゃ」と言い渡したというわけです。

そのためそんなに遅くに出て来られないという事は知っている。だがハリーたちには「透明マント」がある。無理は言わないが俺1人では堪え切れない。だからハグリッドはできる事ならハリーたち3人に来て欲しいと言うのです。

「前にも夜に訪ねて行った事がある」と言うハリーにハーマイオニーは私たちはハグリッドを助けるためになら危険を冒して来た。でも今回の場合はアラゴグはもう既に死んでいる。だから行くのは全く意味がないと言うのです。

3人で話し合った結果ハグリッドは僕たち抜きでアラゴグを埋葬しなければならないだろうなという結論に達したのでした。ところがその後に突然事情が変わってハリーだけはアラゴグの埋葬に立ち会う事になったんですよね。

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ハグリッドがハリーにしてくれたこと(5)(7回シリーズ)

ハグリッドが帰って来たという事はハリーたち3人にとっては「これ以上の事はない!」というぐらい大変うれしい出来事でした。がしかし誰もが諸手を挙げての大歓迎というわけではありませんでした。さらにハリーたちは新たな懸念材料を抱えていたのでした。それは?(全3項目)

3-1.復帰後最初の授業で
ヴォルデモート卿が復活した事を受けてダンブルドアは数々の措置を施しました。その内の1つがボーバトンの校長マダム・マクシームとハグリッドの2人に自分の使者として巨人の居住地に赴いて貰う事だったというわけです。

ハグリッドとマダム・マクシームは学期が終わるとすぐに出発しました。しかし魔法省が2人を見張っていたため事を慎重に進めなくてはなりませんでした。そのため2人が目的地に到着するまでには一カ月の期間を要しました。

結論から言うとハグリッドとマダム・マクシームの2人が巨人の居住地に行って得られた成果はほとんどありませんでした。2人が友好的になった巨人のガーグつまり頭が2人に会ったその翌日に早々と死んでしまったからです。

唯一の成果はハグリッドの異父兄弟のグロウプを連れて帰った事でした。しかしこればかりは到底話せないとハグリッドは当初グロウプをハリーたち3人にすら打ち明けようとはせずに「禁じられた森」の中に隠していました。

グロウプは元いた所に何度も戻りたがりました。さらには夜にしか移動ができないという事情も重なりました。そのため帰って来るのが遅れて学期の初日には間に合いませんでした。そういう事で復帰が遅れたというわけです。

翌日の朝食の席に教職員テーブルに現れたハグリッドを生徒全員が大歓迎したというわけではありませんでした。フレッドにジョージとリー・ジョーダンなど何人かは歓声を上げて飛ぶように走って駆け寄り握手をしていました。

しかしパーバティ・バチルやラベンダー・ブラウンなどは暗い顔で目配せをして首を振っていました。ハグリッドよりグラブリー・プランク先生の授業のほうがいいと思う生徒が多いだろうという事はハリーも判っていたのです。

ハグリッドの復帰後最初の「魔法生物飼育学」の授業が行われるその日。ハリーたち3人は防寒用の重装備をして相当不安な気持ちでハグリッドの小屋に向かいました。ハリーはハグリッドがどんな教材にしたのかも心配でした。

しかしそれよりも一緒に授業を受ける生徒。特にドラコ・マルフォイたちがホグワーツ高等尋問官という先生を査察する職位に就いているアンブリッジの前で「どんな態度を取るのか?」という事がとても心配だったんですよね。

そして復帰後最初の授業でハグリッドが取り上げたのは?

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ハグリッドがハリーにしてくれたこと(4)(7回シリーズ)

今学期ホグワーツに於いて百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が開催される事になりました。しかし「17才以上」という年齢制限がつきフレッドにジョージがダンブルドアの引いた年齢線に撥ね返されてしまった時点でハリーはすっかり諦めていました。ところが!そしてハグリッドは?(全3項目)

3-1.三大魔法学校対抗試合の代表選手に
ハリーは親が莫大な量の金貨を遺してくれたので「悪戯専門店の開業資金が欲しい!」というフレッドやジョージとは違って一千ガリオンの賞金目当てに三大魔法学校対抗試合の代表選手になりたいと思ったわけではありません。

ただそれで思いを寄せるチョウ・チャンの気持ちを引き寄せる事ができたらいいなという軽い気持ちだったのです。そのためフレッドとジョージにリー・ジョーダンの3人が年齢線に撥ね返された時点で既にもう諦めていました。

「炎のゴブレット」から名前が出て来てダンブルドア校長がそれを読み上げた時。ハリーは大広間の全ての目が一斉に自分に向けられるのを感じながらただ呆然と座っていました。驚いたなんてもんじゃない。痺れて感覚がない。

夢を見ているに違いない。きっと聞き違いだったのだ。突然の事で誰も拍手をしません。怒った蜂の群れのような音が大広間に広がり始めました。教職員テーブルではマクゴナガル先生がダンブルドアの所に駆け寄っていました。

ダンブルドア校長はマクゴナガル先生に向かって頷くと再びハリーの名前を呼びました。そして「ここへ来なさい!」と言いました。とてつもなく長い道程でどれだけ歩いても教職員テーブルに近づかないような気がしました。

「さあ・・・あの扉から。ハリー」

こう言うダンブルドアは微笑んではいませんでした。ハリーが教職員テーブルに沿って歩いて行くと一番端にハグリッドが座っていました。ハリーにウィンクもせず手も振らずいつもの挨拶の合図も何も送っては来ませんでした。

ハグリッドもまた他のみんなと同じように驚き切った顔でハリーを見つめるだけだったのでした。

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ハグリッドがハリーにしてくれたこと(3)(7回シリーズ)

それはシリウス・ブラックによる二度目の侵入事件が起きた直後の事でした。ハグリッドから突然手紙が届いてハリーとロンに俺が迎えに行くから6時に玄関ホールに来いと言うのです。そこで2人が行ってみるとハグリッドはいつになく真剣な顔で「2人に話してえことがあってな」と言うのです。それは?(全3項目)

3-1.突然手紙が
実はヴォルデモート卿は死んではいなかった。そして復活する機会を虎視眈々と伺っていた。ハリーはその事を1年生の終盤から知っていました。しかし大多数の人々はそんな事など知らず表向き魔法界は平和だったのでした。

そんな平和に若干の波風が立ち始めたのがシリウス・ブラックがアズカバンから脱獄した事でした。ところが当初ハリーはその人物の事をそれほど恐れてはいませんでした。ウィーズリーおばさんの言う通りだと思ったからです。

ダンブルドアはヴォルデモート卿が恐れた唯一の人物だという事は誰もが言っている。シリウス・ブラックがヴォルデモート卿の右腕だと言うのなら当然の如く同じようにダンブルドアを恐れているのでは?そう考えたのです。

ところがシリウス・ブラックはダンブルドアの事を全く恐れませんでした。10月31日のハロウィンの日にはホグワーツに侵入してグリフィンドール寮の入口を守る肖像画「太った婦人(レディ)」を襲ってズタズタにしたのでした。

さらにクィディッチのグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われた日の夜にはハリーを含めたグリフィンドールの3年生の寝室に押し入って来ました。そのため学校内の警備体制は日に日に強化されていったというわけです。

そんなシリウス・ブラックがハリーたちの寝室に入って来てから2日後の朝にヘドウィグがハグリッドの手紙を運んで来ました。ハリーとロンの2人に俺が城まで迎えに行くので今日の6時にお茶でも飲みに来いとそう言うのです。

そこでハリーとロンは6時にグリフィンドール塔を出て手紙で指定された玄関ホールに向かいました。2人が玄関ホールに到着するとハグリッドは既にもう待っていました。ハグリッドがわざわざ2人を呼び出したその理由とは?

2人にどうしても言いたい事があったからだったのです。

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ハグリッドがハリーにしてくれたこと(2)(7回シリーズ)

ハリーは2年生の夏休みの後半をウィーズリー家の住居「隠れ穴」で過ごす事になりました。そこでハリーは初めて煙突飛行粉を経験しました。するとものの見事に迷子になってしまいました。そして迷い出た先の「夜の闇横丁」で偶然ハグリッドと会う事になったのでした。(全3項目)

3-1.初めての煙突飛行粉で
ホグワーツでの最初の学期を終えてキングズ・クロス駅に帰って来た時。ロンはハリーに手紙を送るから家に来て欲しいと言いました。ところがその手紙を屋敷しもべ妖精のドビーが止めてハリーの元に届けさせなかったのです。

挙句の果てにドビーは「浮遊術」でペチュニア叔母さんの傑作デザート「山盛りのホイップクリームとスミレの砂糖漬け」を木端微塵にして去って行きました。ハリーは魔法省から公式警告書を受け取る事となってしまいました。

お前は学校の外で魔法を使ってはならんという事を黙っていたな。こうしてバーノン叔父さんはハリーを部屋に閉じ込めて食事もまともに与えませんでした。そんな餓死寸前のハリーをプリベット通りから助け出したのが・・・

ロンにフレッドにジョージの3人でした。紆余曲折を経てようやくハリーはウィーズリー一家の住居の「隠れ穴」に来る事になったのでした。そしてそれは一家と共にハリーがダイアゴン横丁に行こうとした時に起こりました。

「ハリーは煙突飛行粉を使った事がないんだ。ごめんハリー。僕忘れてた」

ウィーズリーおばさんが「お客様からどうぞ!お先にどうぞ!」と言って暖炉の上の植木鉢を差し出すのでハリーは焦って「何すればいいの?」と訊いたのでした。いざ出かけるという時になってやっとロンが気づいたのです。

そこで一家が先に行ってハリーに見本を見せるという事になりました。最後に1人残ったハリーはみんなに言われた事の何だかんだを必死に頭に叩き込み煙突飛行粉を摘むと暖炉の前に進み出ました。まずは深呼吸をして・・・

粉を投げ入れ炎の中に入りました。炎はまるで暖かいそよ風のようでした。ところが口を開いたその途端に嫌と言うほど熱い灰を吸い込んでしまったのでした。ハリーは咽(むせ)ながら「ダ、ダイア、ゴン横丁」と言いました。

そして到着した所は?

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ハグリッドがハリーにしてくれたこと(1)(7回シリーズ)

さて!今年2014年も残り「11日」という事になりました。来週の途中で年が変わるという事で「どう締め括ろうか?」と色々考えましたが今週と来週の年内は「ハグリッドはハリーに何をしてくれたのか?」を巻毎に一場面ずつ振り返ってみる事にしました。(全3項目)

3-1.ハリー11才の誕生日に
それはハリーが11才の誕生日を迎えた次の瞬間の時でした。海の上の岩に建つみすぼらしい小屋でバーノン叔父さんがライフル銃を構えている所にその男は現れました。バターンという轟音と共に扉が開けられ床に落ちました。

ボウボウと長い髪にモジャモジャの荒々しい髯に隠れて顔はほとんど見えません。しかし毛むくじゃらの中から真っ黒な黄金虫のような目がキラキラ輝いているのが見えます。その大男は窮屈そうに部屋の中に入って来ました。

身を屈めても髪が天井をこするほどでした。男は扉を拾い上げると至極簡単に元の枠に戻しました。そして振り返るとみんなを見回し「お茶でも入れてくれんかね?いやはやここまで来るのは骨だったぞ」と挨拶をしたのでした。

大男が「少し空けてくれや。太っちょ」と言うとダドリーは金切り声を上げて逃げて行きました。大男に「オーッ。ハリーだ」と言われてハリーが見上げると黄金虫のようなその目がクシャクシャになって笑いかけていたのでした。

「最後にお前さんを見た時にゃまだほんの赤ん坊だったなあ。あんた父さんそっくりだ。でも目は母さんの目だなあ」

「今すぐお引き取りを願いたい。家宅侵入罪ですぞ!」と言うバーノン叔父さんに大男は「黙れダーズリー。腐った大すももめ」と言うやいなやソファの背中越しに手を伸ばして叔父さんの手から銃をひったくってしまいました。

そしてまるでゴム細工の銃をひねるかのように安々と丸めて一結びにすると部屋の隅に放り投げてしまいました。唯一にして最大の武器を失ったバーノン叔父は今度は踏みつけられたねずみのような奇妙な声を出したのでした。

「何はともあれハリーや。お誕生日おめでとう。お前さんにちょいとあげたいモンがある。どっかで俺が尻に敷いちまったかもしれんが。まあ味は変わらんだろう」

大男はバーノン叔父さんに背を向けハリーにこう言うとコートの内ポケットからややひしゃげた箱を出して来ました。震える指で開けるとそこには緑色の砂糖で「ハリー誕生日おめでとう」と書かれたチョコレート・ケーキが!

ハリーは大男を見上げました。本当は「ありがとう」と言うつもりだったのに言葉が途中で迷子になり思わずその代わりに「あなたは誰?」と訊いてしまったのでした。大男はクスクス笑うとハリーにこう答えてくれたのでした。

「さよう。まだ自己紹介をしとらんかった。俺はルビウス・ハグリッド。ホグワーツの鍵と領地を守る番人だ」

男は巨大な手を差し出しハリーの腕をブンブン振って握手しました。そしてもみ手をしながら「お茶にしようじゃないか」と言いさらに「紅茶よりちょいと強い液体だって構わんぞ。まああればの話だがな」とも言ったのでした。

しかしもちろんそんな気の利いた物はないし例え持っていたとしてもダーズリー夫妻が出すわけはないというわけなんですよね。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(8)(シリーズ最終回)

ハリーは「クィレルだったんです!」と必死に訴えました。しかしそんなハリーにダンブルドアは落ち着くようにと言ったのでした。それと言うのもヴォルデモートが取り憑いたクィレルとの死闘を終えて既にもう3日が経過していたからです。そしてハリーが最初にした質問に対してダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.気がつくと
ダンブルドアに「こんにちは」と言われてハリーは記憶が蘇りました。そして思わず「クィレルだったんです!クィレルが石を持っています!」などと言ってしまったのでした。するとダンブルドアはハリーにこう言いました。

「落ち着いてハリー。君は少ーし時間がずれとるよ。クィレルは石を持っとらん」

そこでハリーが「じゃあ誰が?」と訊くとダンブルドアは再びハリーに落ち着くようにと言いました。そうでないと自分がマダム・ポンフリーに追い出されてしまうと言うのです。マダム・ポンフリーの名前が出た所で・・・

ハリーは周囲を見回し自分が医務室にいる事に気づきました。ハリーは白いシーツのベッドに横たわっていました。脇のテーブルにはまるで菓子屋が半分そっくりそこに引っ越して来たかのように甘い物が積み上げられていました。

「君の友人や崇拝者からの贈り物だよ」

これに加えダンブルドアは「地下で君とクィレル先生との間に起きた事は秘密でな。秘密という事はつまり学校中が知っているというわけじゃ」とも言ったのでした。ハリーが「僕はどのくらいいるんですか?」と訊くと・・・

ダンブルドアは「3日間じゃよ」と答えました。さらにダンブルドアはロンとハーマイオニーはハリーが気がついたと知ったらほっとするだろう。2人ともそれはそれは心配をしていたとハリーに言ったというわけなんですよね。

ここでハリーは再び「でも先生。石は」と言いました。ダンブルドアは「君の気持ちを逸らす事はできないようだね」と言い結局クィレル先生はハリーから「賢者の石」を取り上げる事ができなかったとハリーに告げたのでした。

自分がちょうど間に合って食い止めた。しかし君は1人で本当によくやった。ハリーはハーマイオニーにヘドウィグを使ってダンブルドアにふくろう便を送るように頼んだのです。でもそれは途中ですれ違ってしまったそうです。

ダンブルドアはロンドンに到着したその途端に「わしがおるべき場所は出発して来た所だった」とはっきり気がついたんだそうです。ロンドンからホグワーツに引き返してクィレルをハリーから引き離すのに何とか間に合った。

最後に聞こえた「ハリー!ハリー!」という声はダンブルドアだったというわけなんですよね。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(7)(8回シリーズ)

退校にされようにもホグワーツそのものがなくなってしまうか闇の魔術の学校にされてしまうんだ。だから僕は今夜ここを抜け出して「賢者の石」を何とか手に入れる。ハリーがこう言うとロンもハーマイオニーも態度を反転させてハリーに従いて行くと言ったのでした。そして最後の部屋でハリーを待っていたのは?(全3項目)

3-1.こうなったら
僕は今夜ここを抜け出す。そして「石」を何とか手に入れる。するとロンは「気は確かか!」と言うしハーマイオニーも「駄目よ!マクゴナガル先生にもスネイプにも言われたでしょ。退校になっちゃうわ!」と言ったのでした。

しかしそんな2人にハリーは「だから何だっていうんだ?」と叫んだのでした。判らないのか?もしスネイプが「石」を手に入れたらヴォルデモートが戻って来る。あいつが全てを征服しようとしてた時どんな有り様だった?

聞いているだろう?退校にされようにもホグワーツそのものがなくなってしまうんだ。そうでなければ闇の魔術の学校にされてしまうんだ。減点なんてもう問題じゃない。僕なんて死ぬのが少し遅くなるだけだ。何故なら・・・

僕は絶対に闇の魔法に屈服しないから。今晩僕は仕掛け扉を開ける。君たちが何と言おうと僕は行く。僕の両親はヴォルデモートに殺害されたんだ。最後にハリーがこう言って2人を睨むとハーマイオニーがこう言ったのでした。

「その通りだわ。ハリー」

ハリーが「透明マント」を使うと言うとロンは「でも3人全員入れるかな?」と言って来ました。全員って?君たちも行くつもりかい?とハリーが言うとロンは「バカ言うなよ。君だけを行かせると思うのかい?」と言うのです。

さらにハーマイオニーも「もちろん。そんな事できないわ」と威勢よく言って暗に「ハリーだけに行かせるわけにはいかない」という事のようです。こうして3人で「賢者の石」を取りに行く事になったというわけなんですよね。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(6)(8回シリーズ)

ハグリッドがそれはそれは怪しい人物にフラッフィーの手なずけ方を教えていた事が学期末試験終了直後に判明しました。こうなったらダンブルドアに知らせなくてはならない。ところがこの肝心な時にダンブルドアは学校を留守にしているとマクゴナガル先生は言うのです。そこでハリーたちは・・・(全3項目)

3-1.試験が終わったと思ったら
ヴォルデモートが今にも扉を破って襲って来るかもしれない。そんな恐怖の中で一体どうやって試験を終える事ができたのだろう?これから先何年かが過ぎてもこの時期の事を正確には思い出せないだろうとハリーは思いました。

ロンにハーマイオニーはハリーほどには石を心配していないようでした。ハリーが森で見たあの光景を2人は見ていません。それに加えハリーとは違って額の傷痕が燃えるように痛いなんて事がないのもその理由なのでしょう。

ところがロンもハーマイオニーもそんな事は言っていられないという事実が試験終了直後に明らかになりました。ハリーは突然立ち上がると「今気づいた事があるんだ」と顔を真っ青にして言いました。ハリーが言うには・・・

おかしいと思わないか?ハグリッドはドラゴンが欲しくて堪らなかった。それなのにいきなり見ず知らずの人間が偶然ドラゴンの卵を持って現れた。魔法界の法律で禁止されているのにそんな人がそうそう都合よく現れるのか?

話が上手すぎると思わないか?どうして今まで気づかなかったんだろう?さらに小屋に到着して外にいたハグリッドに訊いてみるとドラゴンの卵をくれた人はマントを着たままでどんな人だったのかも分らないとそう言うのです。

「その人はフラッフィーに興味あるみたいだった?」とハリーが訊くとハグリッドは三頭犬なんてそんな何匹もいるわけじゃないから興味を持つのは当然だと言うのです。だからハグリッドはその人に言ってやったんだそうです。

「フラッフィーなんかなだめ方さえ知ってればお茶の子さいさいだって。ちょいと音楽を聞かせればすぐねんねしちまうって」

こう言ってからハグリッドは突然「しまった大変だ」という顔をしました。そして慌てて「お前たちに話しちゃいけなかったんだ!」と言ったのでした。ハリーたち3人は一言も口を利かず即座に城に引き返して行ったのでした。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(5)(8回シリーズ)

「例のあの人」ことヴォルデモート卿を消し去ったヒーローとしてホグワーツに入学して来たハリー・ポッターは一夜にして一番の嫌われ者になってしまいました。その衝撃があまりにも大きかったためハリーは処罰がある事を忘れていました。そしてその処罰でハリーが見たものとは?(全3項目)

3-1.罰則
翌日になって寮の得点を記録している大きな砂時計のそばを通ったグリフィンドール生はこれは掲示の間違いだと思いました。何で急に昨日よりも150点も減っているんだ?そこでハリーに関する噂が流れ始めたというわけです。

あのクィディッチの試合で2回も続けてヒーローになった。あの有名なハリー・ポッターが何人かの馬鹿な1年生と一緒に寮の点数をこんなに減らしてしまったらしい。これまでハリーは賞賛の的で学校で最も人気がありました。

それが一夜にして突然一番の嫌われ者になってしまいました。レイブンクローやハッフルパフでさえ敵に回りました。みんなスリザリンから寮杯が奪われる事をそれは楽しみにしていたからです。ハリーがどこへ行っても・・・

みんながハリーを指差し声を低くしようともせずおおっぴらに悪口を言いました。その一方でスリザリン生はハリーが通るたびに拍手をして口笛を吹き「ありがとうよ。借りができたぜ!」と囃し立てたというわけなんですよね。

「数週間もすればみんな忘れるよ。フレッドとジョージなんかここに入寮してからずーっと点を引かれっぱなしさ。それでもみんなに好かれてるよ」

こう言ってロンだけ味方でした。しかしそんなロンにハリーは「だけど1回で150点も引かれたりはしなかったろう?」と惨めな思いで言いました。残念ながらそれはロンも「それはそうだけど」と認めなくてはなりませんでした。

ハーマイオニーとネビルも苦しんでいました。ただし2人は有名ではなかったためハリーほど辛い目には会いませんでした。それでも誰も2人に話しかけようとはしませんでした。教室ではみんなの注目を引くのは止めて・・・

ハーマイオニーはうつむいたまま黙々と勉強していたのでした。そして朝食のテーブルにハリーにハーマイオニーとネビル宛てに3通の手紙が届きました。3人とも同じ内容の手紙でした。今夜の11時に処罰を行うとの事でした。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(4)(8回シリーズ)

スネイプがハリーの箒に呪いをかけていた。しかし真相はハリーを箒から振り落とそうとしていたのはヴォルデモート卿が取り憑いたクィレルだったのです。ところがハリーたちが「賢者の石を狙っているのはスネイプ」とそう思い込んでしまったため「禁じられた森」でのスネイプとクィレルの会話を聞いても・・・(全3項目)

3-1.ハッフルパフ戦終了後に
スネイプがハリーの箒に呪いをかけていた。実際にはヴォルデモート卿が取り憑いているクィレルがしていたのですがロンとハーマイオニーはその現場を見ていなかったために結果としてそう思い込んでしまったというわけです。

ところがその副産物としてハグリッドがうっかり口を滑らせてしまい今回の件には「ニコラス・フラメル」という人が関わっている事をハリーたち3人にしゃべってしまったのです。それから3人の図書室通いが始まったのでした。

しかしニコラス・フラメルが一体いかなる人物なのかが分らないままクリスマス休暇を迎えてしまいました。ハーマイオニーが家に帰ってしまったという事もあって調査は中断という事になってしまいました。その間には・・・

ハリーはクリスマス・プレゼントに「透明マント」を貰いました。それを使って3日も続けて夜に寮を抜け出すと「みぞの鏡」に夢中になって通い詰めるなんて事もありました。その時ハリーはダンブルトアに諌められて・・・

この鏡は明日よそに移すのでもう探さないようにと言われました。そしてハリーたちはクリスマス休暇明けにやっとニコラス・フラメルが「賢者の石」の持ち主だという事を知りました。そしてハッフルパフ戦終了後の事でした。

試合は開始から5分も経たない内にハリーがスニッチを取りあっという間に終了してしまいました。ところがハリーが箒置き場にやって来ると城の正面の階段をフードを被った人物が急ぎ足で降りて来ました。その人物は・・・

明らかに人目を避けていました。その人物は「禁じられた森」に足早に歩いて行きました。それはスネイプだったのです。ハリーは再びニンバス2000に跨るとスネイプの後を追ったのでした。森でスネイプが会っていたのは?

クィレルだったのです。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(3)(8回シリーズ)

クィレルがグリンゴッツの713番金庫から「賢者の石」を奪う事に失敗してしまったためヴォルデモート卿は「より身近な所でクィレルを見張らなくては」と決心したのでした。そして今度はホグワーツに保管された石を奪おうとしました。そんなクィレルとヴォルデモートの前に立ちはだかったのが・・・(全3項目)

3-1.兄弟杖
こうしてたんまりとグリンゴッツからお金を下ろして来た後は大忙しでした。マダムマルキンの洋装店で制服を買ったのを皮切りに教科書を買い魔法薬を煎じる大鍋や材料を計る秤を買い材料そのものを買い望遠鏡を買いました。

ハグリッドは何と誕生祝いにふくろうを買ってくれました。そして最後に買ったのが杖でした。オリバンダーの店に入るとどこかしら奥のほうでベルが鳴りました。ハリーは何だか規律の厳しい図書館にいるような気がしました。

ハリーは新たに湧いて来た沢山の質問をグッと呑み込むと天井近くまで整然と積み重ねた何千という細長い箱の山を見ていました。何故か背中がぞくぞくしました。埃と静けさそのものが密かな魔力を秘めているかのようでした。

「いらっしゃいませ」と柔らかな声がしました。目の前に老人が立っていました。ハリーがぎこちなく「こんにちは」と挨拶をするとハリーが名乗りもしない内に「ハリー・ポッターさん」とハリーの名前を口にしたのでした。

「それで、これが例の・・・」

オリバンダー翁は白く長い指でハリーの額の稲妻形の傷痕に触れながらこう言いました。悲しい事にこの傷をつけたのもこの店で売った杖だったんだそうです。34センチもあるイチイの木でできた強力な杖だったのだそうです。

「柊の木と不死鳥の尾羽根。28センチ。良質でしなやか」

これがハリーが買った杖でした。ところがオリバンダー翁が何度も繰り返し「不思議じゃ」と言うのでハリーは「何がそんなに不思議なんですか?」と訊いたのでした。それはハリーの杖に入っている不死鳥の尾羽根の事でした。

ハリーの杖に入っている不死鳥の尾羽根はその杖以外には1本にしか入っていない。すなわちそれは先ほど言った34センチのイチイの木の杖つまりはハリーの額に稲妻形の傷痕をつけたその杖だとオリバンダー翁は言うのです。

ハリーがヴォルデモートのイチイの木の杖と同じ不死鳥の尾羽根の兄弟杖を持つ事になるとは!こういう事が起こるとは不思議なものだ。杖は持ち主の魔法使いを選ぶ。だからオリバンダー翁はハリーにこう言ったのでした。

あなたはきっと偉大な事をなさるに違いない。

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(2)(8回シリーズ)

ヴォルデモートがハリーを襲って忽然と姿を消してから10年の歳月が経ちました。11才の誕生日を迎えたハリーは学用品を揃えるためハグリッドに連れられてロンドンにやって来ました。そしてハグリッドはグリンゴッツの713番金庫から何かを引き取りました。実はそのハグリッドが引き取った物こそが・・・(全3項目)

3-1.クィレル先生
ヴォルデモート卿を消し去って魔法界に平和をもたらし一躍有名になったハリー・ポッターは唯一の親戚のダーズリー夫妻に育てられる事になりました。そして10年後ハリーが魔法界に足を踏み入れるのと時を同じくして・・・

ヴォルデモート卿も活動を再開する事になりました。ハリーがクィレル先生と初めて会ったのは11才の誕生日に学用品を揃えるため迎えに来たハグリッドと共にダイアゴン横町の入口の「漏れ鍋」を訪れた時の事だったのでした。

「ポ、ポ、ポッター君」
「お会いできて、ど、どんなにう、うれしいか」

クィレル先生はハリーの手を握りどもりながらこう言いました。ハリーが「どんな魔法を教えていらっしゃるんですか?」と訊くとクィレル先生は再びどもりながら「や、や、闇の魔術に対するぼ、ぼ、防衛です」と答えました。

吸血鬼の新しい本を買いに行く必要があると言いながらクィレル先生は自分の言った事にさえも脅えているようでした。大歓迎の「漏れ鍋」を通り抜けた後ハグリッドはうれしそうにハリーにこう言ったというわけなんですよね。

「ほら言った通りだろ?お前さんは有名だって。クィレル先生までお前に会った時は震えてたじゃないか。もっともあの人はいっつも震えているがな」

「あの人いつもあんなに神経質なの?」と訊くハリーにハグリッドは「ああそうだ。哀れなものよ」と答えました。クィレル先生は実は秀才で本を読んで研究をしている時は良かったのだそうです。ところがその後が良くなかった。

1年間実地に経験を積むというという事で休暇を取った。するとどうやら黒い森で吸血鬼に出会ったらしい。その上に鬼婆と嫌な事があったらしい。それ以来クィレル先生は人が変わってしまったんだそうです。生徒を怖がる。

自分が教えている科目にもビクつく。しかし真相は違っていたのです。クィレル先生は行ったその先でヴォルデモート卿と出くわしていたのです。そして何と恐ろしい事にヴォルデモート卿の軍門に降(くだ)っていたのでした。

そこでクィレル先生は・・・

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改めてヴォルデモート卿について「賢者の石」編(1)(8回シリーズ)

さて!12月31日大晦日が誕生日という事で最近は年末にヴォルデモート卿を取り上げているので今年もそうする事にしました。本年より毎年改めて巻毎にやってみる事にしました。マクゴナガル先生がプリベット通り4番地の塀の上で猫の姿で待っていたのはアルバス・ダンブルドアその人でした。その理由は?(全3項目)

3-1.その日の朝
その日魔法界は上を下へのお祭り騒ぎでした。多くの人が我を忘れてはしゃいだため非魔法界の人たちもまた「何事だ?」とその騒ぎに気づく事になりました。そんな人物の1人がバーノン・ダーズリー氏その人だったのでした。

まずバーノン氏が異変に気づいたのは車で家を出た時でした。何と猫が地図を見ている!バーノン氏は一瞬我が目を疑いました。その次にはバックミラーで猫が「プリベッド通り」と書かれた標識を読んでいる所が見えました。

しかしバーノン氏は「猫が地図やら標識やらを読めるわけがない」と自分に言い聞かせて猫の事を頭から振り払ったのでした。ところが今度は街外れで奇妙な服を着ている人たちを目にしました。何とマントを着ているのです。

おかしな服を着た連中には我慢がならん。近頃の若い奴らの格好と来たら。マントも最近の馬鹿げた流行なんだろう。それがけしからん事に到底若いとは言えない奴が数人混じっていたのでした。中には年上の人物もいるのです。

ところが車が会社の駐車場に着く頃にはバーノン氏の頭からはマントの連中の事はすっかり消え去っていたのでした。しかし昼休みに道路の向かい側にあるパン屋に買い物に行った時にその手前で再びマント集団に出会いました。

「ポッターさんたちが。そう。わたしゃそう聞きました」
「そうそう息子のハリーがね」

そのマント集団がこう話しているのを聞いてバーノン氏はハッとしました。何故なら妻の妹夫妻の苗字が「ポッター」だったからです。しかし会社に戻って家に電話をしようとダイアルを回し始めた所で辞めてしまったのでした。

自分は何て愚かなんだ。ポッターなんて珍しい名前じゃない。ハリーという名の男の子がいるポッター家なんて山ほどあるに違いない。さらにバーノン氏は妻の妹夫妻の男の子の名などうろ覚えではっきり思い出せませんでした。

ところが5時に会社を出た所でバーノン氏はスミレ色のマントを着た小柄な老人と正面衝突してしまいました。バーノン氏は「すみません」と謝りましたが、老人は全く気にしておらず何やら言ってバーノン氏を抱き締め・・・

立ち去っていってしまいました。全く見ず知らずの人に抱きつかれた。マグルとか何とか呼ばれたような気もする。バーノン氏は急いで車に乗り込むと家に向かって走り出しました。ところが家に帰るとあの猫がまだいるのです。

そしてテレビのニュースでバーノン氏は夜行性のはずのふくろうが夜明けと共に何百も四方八方に飛んだとか流れ星が土砂降りだったという話を聞いて驚愕させられる事になったのです。それら一連の出来事を起こさせたのは?

魔法界を震撼させたあの人物が消えたからでした。

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アルバス・ダンブルドア「炎のゴブレット」編(16)(シリーズ最終回)

誰が何を言ってもダンブルドアが言葉を尽くして説得しても魔法大臣コーネリウス・ファッジはヴォルデモート卿の復活という事実を受け入れようとはしませんでした。そこでファッジがいなくなった途端にダンブルドアは「やるべき事がある」と言って数々の措置を施し始めたのでした。(全3項目)

3-1.ファッジがいなくなった途端に
ファッジは「いいか。言っておくが」と前置きをした上で人差し指を立てて脅すように指を振ると「私はいつだってあなたの好きなように自由にやらせて来た。あなたを非常に尊敬して来た」と言いました。だからこそ・・・

あなたの決定に同意しない事があっても私は何も言わなかった。魔法省に相談なしに狼人間を雇ったりハグリッドをここに置いておいたり生徒に何を教えるのかを決めたりする事などを黙ってやらせておく者はそうは多くない。

「しかしあなたがその私に逆らうと言うのなら」と言うファッジにダンブルドアは「わしが逆らう相手は1人しかいない」と言うのです。それはヴォルデモート卿だと言うのです。あなたも奴に逆らうのなら我々は同じ陣営だ。

さらに今度は「これほど確実な証拠はない」と言わんばかりにスネイプが「闇の印」を見せてもファッジは「ふざけている」と言って取り合おうとはしませんでした。もう聞くだけ聞いた。何も言う事はない。そう言うと・・・

ファッジは優勝賞金をハリーに渡すために一度だけ引き返して医務室から出て行きました。その姿が消えた途端にダンブルドアはハリーのベッドの周りにいる人たちのほうに向き直ると「やるべき事がある」と言ったのでした。

まずダンブルドアはウィーズリーおばさんに「あなたとアーサーは頼りにできると考えてよいかな?」と訊きました。おばさんはそれに「もちろんですわ」と答えました。ファッジがどんな魔法使いかアーサーはよく知っている。

アーサーはマグルが好きなので何年間も魔法省で昇進できなかったのです。ファッジはアーサーが魔法使いとしてのプライドに欠けると考えているとおばさんは言うのです。そう言われてダンブルドアはこう言葉を返しました。

「ではアーサーに伝言を送らねばならぬ。真実が何かを納得させる事ができる者にはただちに知らさなければならぬ。魔法省内部でコーネリウスと違って先を見通せる者たちと接触するにはアーサーは格好の位置にいる」

するとビルが立ち上がり「僕が父の所に行きます。すぐ出発します」と言ってくれました。ダンブルドアはビルに「それは上々じゃ。アーサーに何が起こったかを伝えて欲しい。近々わしが直接連絡すると言うてくれ」と・・・

ただしダンブルドアはアーサー氏は目立たぬよう事を運ばなくてはならないと言うのです。そうしないと自分が魔法省の内政干渉をしているとファッジに思われてしまうとダンブルドアは言うのです。ビルはそう言われて・・・

「僕に任せてください」と言うとハリーの肩を叩き母親の頬にキスをするとマントを着て足早に病棟を出て行ったのでした。すると今度はダンブルドアはマクゴナガル先生のほうを見たのでした。できるだけ早く校長室で・・・

ハグリッドに会いたい。それからもし来ていただけるのならマダム・マクシームもと言うとマクゴナガル先生は頷いて黙って病室を出て行きました。さらにダンブルドアはウィンキーの事をマダム・ポンフリーに頼んだのです。

するとそこでダンブルドアは?

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アルバス・ダンブルドア「炎のゴブレット」編(15)(16回シリーズ)

全てを話し終えたハリーはダンブルドアと黒い犬の姿のシリウスと共に医務室にやって来ました。ところがそこにクラウチ・ジュニアを見張っているはずのマクゴナガル先生と魔法大臣コーネリウス・ファッジが激しく言い争いをしながら現れました。それは魔法大臣が・・・(全3項目)

3-1.医務室へ
ダンブルドアが医務室の扉を開けるとウィーズリーおばさんにビルにロンとハーマイオニーが弱り切った表情のマダム・ポンフリーを取り囲んでいました。ハリーにダンブルドアに黒い犬の姿のシリウスが入って行くと・・・

おばさんは「ハリー!ああハリー!」と言ってハリーに駆け寄ろうとしましたがダンブルドアがその前に立ち塞がりました。ダンブルドアはウィーズリーおばさんに事の次第を説明しハリーは安静にしなければと言ったのでした。

「モリーちょっと聞いておくれ。ハリーは今夜恐ろしい試練をくぐり抜けて来た。それをわしのためにもう一度再現してくれたばかりじゃ。今ハリーに必要なのは安らかに静かに眠る事じゃ」

おばさんにこう言うとダンブルドアはロンにハーマイオニーとビルには「もしハリーがみんなにここにいて欲しければそうしてよろしい」と言いました。しかし答えられる状態になるまでは質問してはいけないと言ったのでした。

「今夜は絶対に質問してはならぬ」とダンブルドアに言われておばさんは真っ青な顔で頷いたのでした。そしてロンにハーマイオニーとビルがまるでうるさくしていたかのようにシーッと言って3人を叱るとこう言ったのでした。

「判ったの?ハリーは安静が必要なのよ!」

すると今度はマダム・ポンフリーが犬に変身したシリウスを睨んで「校長先生。一体これは?」と言って来ました。それに対しダンブルドアはさらりとこう言ってシリウスがハリーに付き添う事ができるようにしてくれたのでした。

「この犬は暫くハリーのそばにいる。わしが保証する。この犬はたいそう躾がよい」

そしてダンブルドアはハリーに「わしは君がベッドに入るまでここにおるぞ」と言いました。ハリーはダンブルドアがみんなに質問を禁じてくれた事に言葉で言い表せないほど感謝をしていました。あれを再び思い出して・・・

説明する事などハリーはとても耐えられないと思ったのでした。ここでダンブルドアは「ファッジに会ったらすぐに戻って来よう。明日わしが学校の皆に話をする。それまで明日もここにおるのじゃぞ」と言い残した後に・・・

医務室を後にしたのでした。

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アルバス・ダンブルドア「炎のゴブレット」編(14)(16回シリーズ)

クラウチ・ジュニアの尋問を終えてハリーとダンブルドアはシリウスの待つ校長室に向かいました。しかしダンブルドアがハリーを医務室ではなく校長室に連れて来たのは「今夜何が起こったのか?」を全てハリーに思い出させるためだったのです。しかしダンブルドアが言うには・・・(全3項目)

3-1.聞かせてくれ
ダンブルドアは立ち上がりました。暫くは嫌悪の色を顔に浮かべてクラウチ・ジュニアを見つめていました。そして杖先から縄を出して縛り上げマクゴナガル先生に見張りを頼みました。さらにスネイプのほうを向くと・・・

アラスター・ムーディを医務室に運ばなくてはならないのでマダム・ポンフリーを呼んで来るよう依頼しました。その後クラウチ・ジュニアを尋問したいだろうからコーネリウス・ファッジを連れて来るようにと言ったのでした。

そしてハリーにはぐらつく体を介助しながら「まずわしの部屋に来て欲しい」と言いました。シリウスがそこで待っているそうです。ハリーが「ディゴリーさんご夫妻はどこに?」と訊くとダンブルドアはこう答えたのでした。

「スブラウト先生と一緒じゃ。スプラウト先生はセドリックの寮の寮監じゃ。あの子の事を一番よくご存じじゃ」

クラウチ・ジュニアを尋問している間はずっと平静だったダンブルドアの声が初めて微かに震えました。校長室に到着しダンブルドアが合言葉を言って動く螺旋階段で上がりダンブルドアが樫の扉を押し開くとやって来たのは?

「ハリー大丈夫か?私の思った通りだ。こんな事になるのではないかと思っていた。一体何があった?」

シリウスは蒼白でやつれた顔をしていました。一気に部屋を横切ってやって来ました。介助してハリーを机の前の椅子に座らせながらシリウスの手は震えていました。ダンブルドアがクラウチ・ジュニアの話を語り始めました。

ダンブルドアはシリウスに話し終えると机の向こう側にハリーと向き合って座りました。そしてハリーを見つめました。ハリーはその目を避けました。ダンブルドアは自分に質問するつもりだ。全てを思い出させようとしている。

「ハリー。迷路の移動キーに触れてから何が起こったのかわしは知る必要があるのじゃ」

こう言うダンブルドアにシリウスが厳しい声で「明日の朝まで待てませんか?」と言いさらに「眠らせてやりましょう。休ませてやりましょう」と言いました。ハリーはシリウスへの感謝の気持ちがどっと溢れるのを感じました。

しかしダンブルドアはシリウスのその言葉を無視しました。ダンブルドアは優しく「それで救えるのなら。君を魔法の眠りにつかせ今夜の出来事を考えるのを先延ばしにする事で君を救えるのなら」わしはそうすると言うのです。

しかしそうではないのだ。一時的に痛みを麻痺させれば後になって感じる痛みはもっとひどい。君はわしの期待を遥かに超える勇気を示した。もう一度その勇気を示して欲しい。何が起きたかわしらに聞かせてくれと言うのです。

不死鳥のフォークスが和(やわ)らかに震える声で鳴きました。その声が空気を震わせるとハリーは熱い液体が一滴喉を通って胃に入り体が温まって力が湧いて来るようなそんな気がしました。ハリーは深く息を吸い込みました。

そして話し始めたのでした。

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