あいつがここつまり魔法省に現れるわけがない。ハリーはそう思ってベラトリックスに「言うだけ無駄さ。ここからじゃあいつには聞こえないぞ!」と言ったのでした。ところが何と魔法省にヴォルデモート卿が姿を現したのです。そしてダンブルドアとの対決になったのですが・・・(全3項目)

3-1.ヴォルデモート卿現る
何にもないぞ!呼び寄せる物なんか何にもない!予言は砕けた。誰も予言を聞かなかった。お前のご主人様にそう言え!こう言うハリーに対してベラトリックスは「違う!嘘だ。お前は嘘をついている!」と言い返したのでした。

そしてヴォルデモートに「私は努力しました。どうぞ私を罰しないでください」と訴えるベラトリックスにハリーは「言うだけ無駄さ!ここからじゃあいつには聞こえないぞ!」と言ったのですが次の瞬間の事だったのでした。

甲高い声で「そうかな?ポッター」と言うのが聞こえました。ハリーが目を開けると背の高い痩せた姿が黒いフードを被っていました。恐ろしい蛇のような顔は蒼白で落ち窪み縦に裂けたような瞳孔の真っ赤な眼が睨んでいます。

ヴォルデモート卿が魔法省に姿を現していました。杖を向けられハリーは凍りついたように動けませんでした。そうかお前が俺様の予言を壊したのだな?こいつは嘘をついていない。ヴォルデモートは一目でそれを見破りました。

こいつの愚にもつかぬ心の中から真実が俺様を見つめているのが見える。何カ月もの準備。何カ月もの苦労。その挙句我が死喰い人たちはまたしてもハリー・ポッターが俺様を挫くのを許した。だから死あるのみというわけです。

ハリーは抵抗のために口を開く事さえしていませんでした。頭の中は真っ白で杖は下を向いたままでした。ところが首なしの黄金の魔法使い像が突然立ち上がり台座から飛び上がるとハリーとヴォルデモートの間に着地しました。

「死の呪文」は黄金の魔法使い像の胸に当たって撥ね返されてしまいました。ヴォルデモートは「何と?」と言うと周囲に目を凝らしました。そして「ダンブルドアか!」と言いました。ハリーは胸を高鳴らせて振り返りました。

そこにダンブルドアがいたのでした。

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「閉心術」を一心不乱に学び特に毎晩寝る前に悪夢を見ないようにしなければならない。何故そうしなければならないのかはまもなく判るだろう。別れ際にダンブルドアはハリーにこう言いました。そしてそれはふくろう試験の最終日「魔法史」の試験中に事は起きたのです。(全3項目)

3-1.魔法省の神秘部にて
「閉心術」を一心不乱に学ぶのじゃ。スネイプ先生の教える事を全て実行するのじゃ。特に毎晩寝る前に悪夢を見ぬよう心を閉じる練習をするのじゃ。何故なのかはまもなく判るだろう。ダンブルドアは別れ際にこう言いました。

そんなハリーが「閉心術」を習得するためダンブルドアの肝煎りで始まったスネイプの課外授業は目的を達成する事なく途中で打ち切りという事になってしまいました。そしてふくろう試験最終日の前日にも騒動が勃発しました。

ハリーたちの「天文学」の実技試験の最中にアンブリッジが4人の闇祓いを従えてハグリッドを急襲したのです。ハグリッドは逃亡しました。グリフィンドール寮の談話室は騒然としてハリーが寝たのはたったの3時間でした。

そのためハリーは「魔法史」の試験中に眠り込んでしまいました。ところがそこでシリウスがヴォルデモートに捕えられ魔法省の神秘部で拷問を受けている夢を見てしまったのです。一刻も早くシリウスを助けに行かなくては!

しかしそれはハリーを神秘部に来させるためのヴォルデモートの策略で罠だったのです。ハリーがその手に握っている予言球を巡って激しい攻防が繰り広げられたのでした。そして寸前の所で5人の姿が駆け込んで来たのでした。

シリウスにルーピンにムーディとトンクスにキングズリーでした。シリウスがハリーに「予言を持ってネビルを掴んで走れ!」と叫びハリーは何とかしてネビルを連れてその場を離れようとしました。がしかし駄目だったのです。

ネビルの足はドロホフのかけた呪いのせいで熱狂的なタップダンスを踊っていて抑制の利かない状態でした。そしてそれが思わぬ展開を引き起こす事になってしまったのです。ネビルの足が予言球を蹴って壊してしまったのです。

そしてその直後に現れたのが・・・

ダンブルドアでした。

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証拠?お聞きになってらっしゃいませんでしたの?ミス・エッジコムが何故ここにいるとお思いですの?一体何のためにここにマリエッタ・エッジコムを連れて来たのかとアンブリッジは言って即座にこの6カ月間の事を訊いたのでした。ところがマリエッタからは意外な答えが返って来ました。それは?(全3項目)

3-1.意外な答え
もうお終いだ。僕たちは動かしようのない証拠を掴まれた。マリエッタに直に訊かれてしまってはダンブルドアだって誤魔化しようがない。ローブで下半分が隠れているので全員の目がマリエッタの顔を上部を見つめていました。

暖炉の灯りの悪戯か?マリエッタの目は妙に虚ろでした。そしてハリーにとっては青天の霹靂でしたが驚く事にマリエッタは首を横に振りました。アンブリッジはちらりとファッジを見てすぐに視線をマリエッタに戻しました。

「質問がよく分からなかったのね?そうでしょう?わたくしが訊いたのはね。あなたがこの6カ月に渡り会合に参加していたかどうかという事なのよ。参加していたんでしょう?」

するとマリエッタはまたしても首を横に振りました。首を振ったのはどういう意味なの?こう訊くアンブリッジの声は苛立っていました。そこに今度はマクゴナガル先生が厳しい声でこう反論をして来たというわけなんですよね。

「私はどういう意味か明白だと思いましたが。この6カ月間秘密の会合はなかったという事です。そうですね?ミス・エッジコム?」

最後にマクゴナガル先生が問いかけるとマリエッタは頷きました。でも今夜会合がありました。あったのです。ミス・エッジコム。あなたがあたくしに「必要の部屋」でとそう言いました。アンブリッジは激怒して言いました。

ところがアンブリッジが問いかけるとマリエッタは一転して首を横に振るのです。通常の場合でマリエッタがまだ人の知らない使い方で合図を送っているのでなければ首を横に振るのは「いいえ」という意味だという事になる。

マクゴナガル先生は冷たくこう言いました。思い通りに事が進まないアンブリッジはマリエッタを掴んで自分のほうに向かせると激しく揺さぶり始めました。ここでダンブルドアが間髪を入れずに立ち上がって杖を上げました。

それと同時にキングズリー・シャックルボルトが前に進み出ました。アンブリッジはまるで火傷をしたかのように両手を振りながらマリエッタから飛び退いたのでした。この時ダンブルドアは初めて怒っているように見えました。

「ドローレス。わしの生徒たちに手荒な事は許さぬ」

そして進み出たキングズリーは・・・

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学校の規則も魔法省令も破った覚えはない。ハリーがそう言うので「それなら通報者を連れて来たほうが話が早い」という事でアンブリッジが連れて来たのはチョウの友人のマリエッタ・エッジコムでした。ところがマリエッタはもはや証言をする精神的なゆとりはなくなっていました。そこで代わりにアンブリッジが・・・(全3項目)

3-1.密告者マリエッタ・エッジコム
そうしてくれ。何と言ってもちゃんとした目撃者が一番だからな。ファッジがこう言ってアンブリッジは通報者を迎えに校長室を出て行きました。するとダンブルドアは「全くじゃよ」と小首を傾けながら重々しく言いました。

数分後に扉が開いてアンブリッジがチョウの友達のマリエッタ・エッジコムを連れて戻って来ました。アンブリッジはマリエッタの肩を掴んでハリーの脇を通り過ぎて行きました。マリエッタは両手で顔を覆っていたのでした。

「怖がらなくてもいいのよ。大丈夫ですよ。あなたは正しい事をしたの。大臣がとてもお喜びですよ。あなたのお母様にあなたがとってもいい子だったって言ってくださるでしょう」

アンブリッジはマリエッタの背中を軽く叩きながら優しく話しました。そしてファッジにマリエッタの母親は魔法運輸部の煙突飛行ネットワーク部のエッジコム夫人だと告げました。ホグワーツの暖炉も見張っているそうです。

「結構。結構!この母にしてこの娘ありだな。え?さあさあいい子だね。顔を上げて恥ずかしがらずに」

ファッジは心底うれしそうにこう言いました。ところが「君の話を聞こうじゃないか」と言いかけたと思ったら言葉を途中で途切れさせるとぎょっとして後退りしてしまい危うく暖炉に突っ込みそうになってしまったのでした。

それはマリエッタが顔を上げてファッジがその顔を見てしまったからでした。マリエッタは泣き声を上げるとローブを目の所まで引っ張り上げました。しかしもうその場にいた全員がその変わり果てた顔を見てしまったのでした。

マリエッタの頬から鼻を横切って膿んだ紫色の出来物がびっしりと広がり「密告者」と文字を描いていたのです。するとアンブリッジがもどかしげに「さあそんなぶつぶつは気にしないで」と言った後にこう告げたのでした。

「口からローブを離して大臣に申し上げなさい」

しかしマリエッタは・・・

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ハリーに「闇の魔術に対する防衛術」を教えて貰う。その趣旨に賛同してハリーたち3人を除くと総勢25人のメンバーが集まってダンブルドア軍団が結成されました。ところがメンバーがもう1人増えたと思ったらそれが最後の練習になってしまいました。ハリーは再び校長室に行く事になりました。(全3項目)

3-1.ついに露見
ダンブルドア軍団はロンとハーマイオニー以外に集まった総勢25人のメンバーがハリーに「闇の魔術に対する防衛術」を教えて貰うという趣旨に賛同したため始まる事になりました。ところがここで1つ問題が発生したのでした。

それは「どこで練習をするのか?」という事でした。さらに発起人のハーマイオニーがウィーズリーおばさんに反対された事もあって「グループを進めるべきか?」と迷いそもそもスタートが危ぶまれた時期もあったんですよね。

しかし屋敷しもべ妖精のドビーが打ってつけの場所があると言って「必要の部屋」を紹介してくれました。こうしてグループは練習を始める事ができたのです。さらにシェーマス・フィネガンもメンバーに加わる事になりました。

ところが初めて参加したその練習がシェーマスにとっては最初で最後になってしまいました。部屋の扉が開いたかと思ったらすぐに閉まりました。すると扉の近くにいた生徒たちが何故か静かになった事にハリーは気づきました。

すると何かが膝のあたりでハリーのローブを引っ張りました。見下ろすとそこにドビーがいました。ドビーは恐怖で目を見開き震えていました。今度はハリーの近くにいたメンバーが黙り込む番でした。何故ドビーが来たのか?

「ハリー・ポッター・・・あの人が・・・あの女の人が」

ハリーが「一体何があったの?」と訊くとドビーはこう答えました。ハリーは「あの人って誰?」と訊きながらもドビーをこんなに恐れさせる女性は1人しかいないと思いました。ドビーは口の動きだけでその名前を伝えました。

「あの女が来るのか?」
「そうです。ハリー・ポッター。そうです!」

アンブリッジが来ると知るやハリーは体を起こし「何をぐずぐずしてるんだ!逃げろ!」と声を張り上げました。それまで恐怖で身動きできなかったメンバーたちは一斉に出口に突進しました。全員が逃げてそして最後に・・・

ハリーも「必要の部屋」を出たのですが・・・

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10人もの死喰い人がアズカバンから集団脱走して人々が不安を募らせる中アンブリッジは「ホグワーツの生活を何もかも自分の統制下に置きたい」という激烈な願いをますます強くしたようでした。そしてついにアンブリッジに解雇を言い渡される先生が出てしまいました。その事態を受けてダンブルドアは?(全3項目)

3-1.ついにその時が
ハリーたち3人にフレッドとジョージとジニー。それに不死鳥の騎士団の面々は実はシリウスは死喰い人ではなくむしろヴォルデモート卿とその周囲にいる純血主義者の人々を激しく憎悪しているんだという事を知っています。

しかしそれ以外の世間の人たちはそれを知らずシリウスも同じ穴のむじなだと思っているので10人もの死喰い人が集団脱走したというニュースは不安にさらなる追い打ちをかける出来事というわけです。そしてアンブリッジは?

愛しの魔法大臣コーネリウス・ファッジの目と鼻の先でこんな大事件が起こったので少しはアンブリッジが意気消沈するのではとハリーは思いました。しかしどうもこの事はホグワーツの生活を何もかも自分の統制下に置きたい。

そういうアンブリッジの激烈な願いにかえって拍車をかけたようでした。少なくともアンブリッジは近々教職員の誰かを首にする決意を固めたようでそうなると可能性があるのはハグリッドとトレローニー先生のいずれかでした。

その時ハリーはスネイプの例の課外授業を受けていました。部屋の外から女性の悲鳴が聞こえて来ました。スネイプはぐいと上を仰いで天井を見つめていました。音の雰囲気からして騒ぎは玄関ホールで起こっているようでした。

スネイプに「ここに来る途中。何か異常なものは見なかったか?」と訊かれたもののハリーは心当たりが全くなかったので首を横に振ったのでした。スネイプとハリーが行ってみると騒動はやはり玄関ホールで起きていました。

まだ夕食が終っていなかったため「何事か?」と大広間から見物の生徒が溢れ出していたので玄関ホールは超満員でした。何人かはショックを受けたような顔をしていました。また何人かは恐怖の表情さえ浮かべていたのでした。

そこではアンブリッジがトレローニー先生に対して最後通告を言い渡していたのでした。

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私はハリーに真実を語る機会を作ってあげたいの!ハーマイオニーはそう言ってルーナ・ラブグッドのお父さんが発行している雑誌「ザ・クィブラー」にハリーのインタビュー記事を掲載する事を決意しました。その日ハリーの元には大量に手紙が届きました。それを見て思わずダンブルドアは?(全3項目)

3-1.何故この3人が?
ハリーにとっては「一難去ってまた一難」とはまさにこの事でダンブルトア軍団のお陰でようやくアンブリッジの挑発に乗らなくなり罰則を科される事がなくなったと思ったら今度はスネイプの課外授業を受ける事になりました。

その進捗状況は著しく芳しくないといった感じでむしろ下手になっているのではと思う程でした。ハリーはクリスマス休暇直前の例のアーサー氏がヴォルデモートの蛇に襲われた日チョウ・チャンとファースト・キスをしました。

そして休暇明けには2月14日のバレンタインデーにホグズミード村でデートをする約束を取りつけたのでした。ところがこれも上手く行きませんでした。その日ハリーはハーマイオニーと「三本の箒」で会う約束もしていました。

「ハリー!ハリーこっちよ!」

店の向こう側でハーマイオニーがこう呼びかけながら手を振っていました。ハリーが混み合ったパブの店内を掻き分けて進んで行くと何とハーマイオニーは飲み仲間としては到底考えられない2人の人物と一緒にいたんですよね。

それは父親が雑誌「ザ・クィブラー」を発行しているルーナ・ラブグッドと誰あろう「日刊予言者新聞」の元記者で未登録の「動物もどき」だという秘密をハーマイオニーに握られているというリータ・スキーターその人でした。

「早かったのね!チョウと一緒だと思ったのに。あと1時間はあなたが来ないと思ってたわ」

ハリーが座れるように場所を空けながらハーマイオニーがこう言うとスキーターは「チョウ?」と言って即座に反応しハリーをまじまじと見つめて「女の子と?」と言ってハンドバックから黄緑色の羽根ペンを取り出しました。

しかしハーマイオニーに「ハリーが百人の女の子とデートしようがあなたの知った事じゃありません」と言われてすごすごとバッグに戻すハメになったのでした。実に奇妙な組み合わせの3人を見てハリーはこう訊いたのでした。

「君たち。何するつもりだい?」

するとリータ・スキーターが・・・

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自分にはヴォルデモート卿が取り憑いている?聖マンゴ魔法疾患障害病院にアーサー氏の見舞いに行った際ハリーはマッド・アイ・ムーディがそう言っているのを聞いてしまったのです。でも結局は取り憑いてはいないという結論が出ました。ところがそんなハリーにダンブルドアは・・・(全3項目)

3-1.伸び耳で聞いた事
こうしてまさに青天の霹靂という感じで突如としてグリモールド・プレイス12番地に来る事になったハリーにロンそれにフレッドとジョージにジニーのウィーズリー兄弟妹だったのですが何分にも父親の一大事という事で・・・

12番地に到着してから突然ここに来る事になったフレッドにジョージとジニーに見つめられてハリーが説明に窮する事になったり今すぐにでも聖マンゴに行きたいと3人が言い出し激しい応酬が交わされる一幕もあったのでした。

明け方にウィーズリーおばさんが吉報を持って12番地にやって来ました。徹夜の一同は朝食後はベッドに入り昼食を取るとマッド・アイ・ムーディとトンクスの護衛付きで地下鉄に乗って聖マンゴ魔法疾患障害病院に行きました。

ところがここで波乱が起きたのです。ウィーズリーおばさんにマッド・アイとトンクス。3人の騎士団員の会話を「伸び耳」で盗み聞きしてみたら他ならぬハリー自身もぞっとするような事を聞く事になってしまったのでした。

ハリーはアーサー氏が蛇に襲われる一部始終を見たと言っているのだな?こう訊くムーディにおばさんは不安そうに「ダンブルドアはハリーがこんな事を見るのをまるで待ち構えていたような様子なの」と答えていたのでした。

するとムーディはハリーは何かおかしい。それはわしら全員が知っている。それに対しておばさんは今朝話をした時ダンブルドアはハリーの事を心配なさっているようだったと答えたのでした。そしてムーディはこう言うのです。

むろん心配している。ハリーはヴォルデモートの蛇の内側から事を見ている。それが何を意味するのかハリーは当然気づいていない。もしヴォルデモートがハリーに取り憑いているのなら。ムーディがこう言うのを聞いて・・・

ハリーは思わず「伸び耳」を耳から引き抜きました。心臓は激しく鼓動し顔に血が上りました。みんなを見回すと全員が「伸び耳」をつけたまま突然恐怖に駆られたようにじっとハリーを見つめていたというわけなんですよね。

マッド・アイ・ムーディが「ハリーにヴォルデモート卿が取り憑いている」とそう言ったからというわけです。

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何故魔法省の高級官僚ドローレス・アンブリッジはホグワーツにやって来たのか?その理由は学期が始まって二週間後の「日刊予言者新聞」に載った記事で明らかになりました。そしてハリーとダンブルドアはクリスマス休暇の直前に再び校長室で顔を合わせる事になりました。その時のダンブルドアもまた・・・(全3項目)

3-1.校長先生にお目にかかります
毎年夏休みには学校から教科書リスト同封の手紙が届きます。ところがこれまでは7月31日のハリーの誕生日頃には来ていたのが何と夏休みも最終日の8月31日にようやく届きました。何故こんなにも届くのが遅くなったのか?

フレッドが言うにはダンブルドアは今年度「闇の魔術に対する防衛術」の先生を探すのにとても苦労していたのだそうです。それなら何故魔法省の高級官僚ドローレス・アンブリッジがホグワーツに派遣されて来たのでしょう?

魔法省。教育改革に乗り出す。
ドローレス・アンブリッジ。初代高等尋問官に任命。


それは学期が始まってから二週間後の「日刊予言者新聞」に掲載されたこの見出しの記事で理由が明らかになりました。8月30日に「教育令第22号」が制定されました。これによりアンブリッジが新任の教師に任命されたのです。

この新しい教育令は現校長が空席の教職に候補者を配する事ができなかった場合には魔法省が適切な人を選ぶというものでした。魔法省はさらに「高等尋問官」という新しい職位を設けアンブリッジがその座に就任したのです。

この新しい職位は同僚の先生方を査察する権利を持ち教師たちが然るべき基準を満たしているかどうかを確認するんだそうです。これがハーマイオニーが言っていた「魔法省がホグワーツに干渉する」という事というわけです。

ハーマイオニーもダンブルドアに腹を立てていました。何故ダンブルドアはこんな事を許したの?何故あんなひどい女に教えさせるの?すると何とハーマイオニーは「闇の魔術に対する防衛術」を自習すると言い出したのです。

こうして総勢28人のダンブルドア軍団が結成されました。そしてそれはクリスマス休暇前最後の練習が終わった日の夜に起きました。夢の中で何故かハリーは突如として蛇になりアーサー・ウィーズリー氏に襲いかかったのです。

「ロンのパパなんです。蛇に襲われて重態です。僕はそれを見てたんです」

アーサー氏が巨大な蛇に襲われた。血の海でした。早く居所を探さないと。ネビルが呼んで来て駆けつけたマクゴナガル先生にハリーは必死に訴えました。先生はまるで自分の見ているものに恐怖を感じているような目でした。

「信じますよ。ポッター。ガウンを着なさい。校長先生にお目にかかります」

マクゴナガル先生はこう言ったのでした。

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懲戒尋問の2日前に来ていたのに会おうとしなかった。その当日も無罪放免の評決が出た途端に一言も言葉を交わさず帰ってしまった。そのためハリーはダンブルドアに対して苦い感情を持つようになりました。それでも新学期初日にダンブルドア校長が全生徒の前に立つ姿を見た時には心が安らいだのですが・・・(全3項目)

3-1.それでもやはり
懲戒尋問の2日前に騎士団の本部に来ていたのに自分と会おうとしなかった。その当日も無罪放免の評決が出た途端に一言も言葉を交わさず帰ってしまった。そのためハリーはダンブルドアに苦い感情を持つようになりました。

それでも新学期を迎えて学校に戻って来てダンブルドア校長が全生徒の前に立つ姿を見た時には何故かしら心が安らかになるのをハリーは感じたのでした。やっと期待通りだ。校長が立ち上がって新学期の宴の前に挨拶をする。

「新入生よおめでとう!古顔の諸君よお帰り!挨拶するには時がある。今はその時にあらずじゃ。掻っ込め!」

ダンブルドアは唇に微笑を湛え両腕を大きく広げて朗々とこう言いました。うれしそうな笑い声が上がり拍手が湧きました。ダンブルドアはスマートに座ると長い鬚を肩から後ろに流して皿の邪魔にならないようにしていました。

生徒が食べ終わり大広間がにぎやかになって来るとダンブルドアが再び立ち上がりました。全員の顔が校長のほうを向き話し声はすぐに止みました。するといつものようにダンブルドアの挨拶が始まったというわけなんですよね。

ところがここでハリーがこれまで見た事がない光景が展開されたのです。ダンブルドアが言葉を切り「何か用かな?」という目で「闇の魔術に対する防衛術」の新任教授として教職員テーブルにいたアンブリッジを見たのです。

アンブリッジは立っても座っていても同じぐらいの高さなので誰も立ち上がった事に気づいていなかったのです。アンブリッジが「ェヘンェヘン」と咳払いをしたので立ち上がった事と演説をしようとしている事が判ったのです。

そこでダンブルドアは・・・

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路地に吸魂鬼がいた事を証明する人がダドリー・ダーズリーの他にいる。ダンブルドアにこう言われてファッジにとってはかなりの衝撃だったようです。一方ハリーはその日現場で会っていたのでフィッグばあさんを見ても驚きませんでした。その後はハリーの主張を巡って激しい議論になったのですが・・・(全3項目)

3-1.フィッグばあさん登場!
路地に吸魂鬼がいた事を証明する人がダドリー・ダーズリーの他にいる。これはファッジにとってはかなり衝撃度が強かったようです。暫くの間は二の句も告げない状態で辛うじて態勢を立て直した感じでこう言ったのでした。

「残念ながらダンブルドアこれ以上戯言を聞いている暇はない。この件は早く片付けたい」

戯言だと言うファッジに対してダンブルドアは「間違っておるかもしれんが」と前置きをした上でウィゼンガモット権利憲章には被告人は自分に関する事件の証人を召喚する権利があると確かにあるはずだとそう言ったのでした。

これは魔法法執行部の方針なのでは?ダンブルドアはファッジに反論するというよりも片メガネの魔女つまりマダム・ボーンズに向かって話を続けました。マダム・ボーンズは「全くその通り」と言ってその事を認めたのでした。

「証人はどこかね?」と訊くファッジにダンブルドアは「一緒に連れて来ておる。この部屋の前におるが。それではわしが?」と自分がここに連れて来ようか?と言うとファッジはパーシーに連れて来るようにと命じたのでした。

パーシーは即座に立ち上がり石段を下りてダンブルドアとハリーの脇を急いで通り過ぎると証人を迎えに部屋の外に出て行きました。パーシーはすぐに戻って来ました。パーシーの後ろに従っていたのがフィッグばあさんでした。

怯えた様子でいつにも増して風変りに見えました。ファッジとは違いハリーが衝撃を受ける事はありませんでした。事件現場で吸魂鬼に襲われた直後に会っているので想定の範囲内でだいたい予想ができていたからというわけです。

こうしてフィッグばあさんが証言する事になったのですがこれで万事解決という事にはならなかったというわけなんですよね。

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昨年の2月から巻毎にアルバス・ダンブルドアを取り上げています。今日から四週間に渡って第5巻「不死鳥の騎士団」のダンブルドアをお届けする事にしました。驚くべき事にハリーはプリベット通り4番地近くの路上で何と吸魂鬼に襲われてしまいました。そのためハリーは懲戒尋問に出廷する事になったのですが・・・(全3項目)

3-1.吸魂鬼に襲われて
夏休みになっていつものようにプリベット通り4番地に戻って来たハリーは苛立ちを募らせていました。それと云うのもあれから一カ月以上経つというのに「日刊予言者新聞」にヴォルデモート卿復活の記事が載らないからです。

マグルのテレビ・ニュースを見ても道端のゴミ箱から新聞を拾ってチェックしても謎の失踪事件とか奇妙な事故などヴォルデモートが復活したから起きたのでは?と思われるような事柄を発見する事はこれまでありませんでした。

ところがそんな苛立ちなど全て吹き飛んでしまう事件が起きたのです。ダドリーと一緒にマグノリア・クレセント通りとウィステリア・ウォークを結ぶ路地を歩いていた時でした。何かが夜を変えました。真っ暗闇になりました。

星も月も街灯の明かりも消えました。車の音も木々の囁きも聞こえなくなりました。一瞬ハリーはそんなつもりもなく必死で我慢していたのに魔法を使ってしまったのかと思いました。しかしやがて理性が感覚に追いつきました。

自分には星を消す力はない。ハリーは開けられるだけ大きく目を開けて周囲に目を凝らしましたが何も見えません。そんな事は不可能だ。あいつらがリトル・ウィンジングにいるはずがない。しかしあの音が聞こえて来たのです。

「守護霊よ来たれ!エクスペクト・パトローナム!」

ハリーは吸魂鬼を追い払うため「守護霊の呪文」を使いました。魔法省からはハリーがホグワーツを退学処分になったという手紙が届いたと思ったら22分後にはそれを取り消すという手紙が来ました。そしてその手紙には・・・

ハリーがホグワーツを退学になるのかならないのか?については校長との話し合いの結果8月12日に行われる懲戒尋問で決定すると綴られていました。したがって8月12日まではハリーは停学処分という扱いになるとの事でした。

それから3日後ハリーは不死鳥の騎士団の先発護衛隊に付き添われてロンドンのグリモールド・プレイス12番地にある本部に移動したのでした。そしてアーサー氏と共に魔法省に赴いて懲戒尋問に出廷する事になったのでした。

そしてそこにダンブルドアが現われたのですが・・・

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こうしてフレッドとジョージの2人はダイアゴン横丁の自分たちの新店舗ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの開店を高らかにそしてド派手に宣言してホグワーツを去って行きました。そして店に行くのを散々渋るウィーズリーおばさんを従え一行が2人の店にやって来てみると・・・(全3項目)

3-1.2人が去った後も
フレッドとジョージの自由への逃走はそれから数日間に渡り何度も繰り返し語られました。ハリーはまもなく2人の話がホグワーツの伝説になるのは間違いないと思いました。その直後は2人に続けと大きなうねりが起きました。

その上フレッドとジョージは誰もがそう簡単に自分たちを忘れられないようにしてホグワーツを去って行きました。例えば東棟の6階の廊下に広がる沼地を消す方法を残して行きませんでした。色々な方法で取り除こうと・・・

アンブリッジとフィルチが試してみたもののどれも上手く行きませんでした。そしてついにその区域に縄が張り巡らされフィルチは怒りの歯軋りをしながら生徒を渡し船で教室まで運ぶ仕事をさせられる事になってしまいました。

さらにそれだけでは済みませんでした。フレッドとジョージに触発され大勢の生徒が今や空席になった「悪ガキ大将」の座を目指して競い始めました。ホグワーツ内は群雄割拠状態となりもはや収拾のつかない状態になりました。

フィルチは乗馬用の鞭を手に悪ガキを捕まえようと血眼で廊下のパトロールをしました。しかし何しろ数が多いので「どこから手をつけてよいのやら?」という感じでさっぱり分らなくなってしまうという惨状だったんですよね。

一方2人が学校を去る前に「ずる休みスナックボックス」をとてつもなく大量に売っていた事が判明しました。アンブリッジが教室に入って来るだけで生徒たちは気絶するやら吐くやら高熱を出すわ鼻血をどっと出すわで・・・

アンブリッジは何とか原因を突き止めようとしました。がしかし生徒たちは頑なに「アンブリッジ炎です」と言い張りました。結局アンブリッジは原因を究明する事ができずそれらの生徒たちが教室を退出する事を許可しました。

そしてフレッドの別れの言葉を深く胸に刻んだポルターガイストのピーブズはホグワーツ校内を所狭しと暴れ回りました。アンブリッジに手を貸す教職員はフィルチ1人だけでした。さらにはついにその時がやって来たのでした。

フレッドとジョージがダイアゴン横丁に店舗を構えたという事でハリーは「ついにその時が来た!」とロンとハーマイオニーに三校対抗試合の優勝賞金一千ガリオンを悪戯専門店の開業資金として提供したと打ち明けたのです。

ロンとハーマイオニーがその資金源として「2人は何か犯罪行為に関わったのでは?」と言い出したので「これ以上は黙っていられない」と判断したのです。その後ハリーはそれから何度もハーマイオニーに蒸し返されて・・・

しつこく責め立てられる事になってしまったんですよね。それはふくろう試験の追い込みが始まるまで続きました。

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シリウスと会って話がしたい。ハリーの希望を叶えてやろうとフレッドとジョージがやって来ました。俺たちがちょいと騒ぎを起こしてアンブリッジを部屋から引き離せばいい。そしてその陽動作戦はイースター休暇明けの初日に実行に移されました。ところがそれはちょいとどころではありませんでした。(全3項目)

3-1.見てのお楽しみだ
クリスマス休暇明けからハリーはダンブルドア校長の肝煎りで閉心術という魔法を習得するために課外授業を受ける事になりました。ところが事もあろうにその閉心術とやらを教えるのがよりによってスネイプだったんですよね。

しかしこのスネイプによる課外授業は思ってもみなかった形でハリーが閉心術を習得できない内に打ち切りという事になってしまったのです。ハリーに閉心術を教える際にスネイプは「憂いの篩」を借り受けて使っていました。

ハリーに見られたくない過去の記憶を移しておくためにスネイプがダンブルドアから借りたのです。ところがスネイプはハリーが「憂いの篩」の使い方を知っている事を知らなかったため席を外すという行為に出てしまいました。

けれどもハリーもまたそこで見た光景のために苦しむ事となってしまいました。その光景の中でハリーのお父さんすなわちジェームズ・ポッターはスネイプが常日頃から言っていた傲慢で嫌な奴だったというわけなんですよね。

ハリーはその記憶が自分を内側から蝕んで行くような気がしました。あんなに嫌っていたのに母さんはどうして父さんと結婚をしたのだろう?そんな半端なく落ち込んでいるハリーを心配してジニーが声をかけて来たのでした。

僕が話したいのはチョウじゃない。こう言うハリーにジニーは「じゃ誰なの?」と訊いて来ました。そこでハリーは「シリウスと話せたらいいんだけど」と答えました。しかしそんな事は到底望めるはすなどないというわけです。

「ジニーが君の事で相談に来た」

何とジニーはハリーに本気でそうしたいと思えば何かやり方を考えられると言うのです。そこでジニーに相談されてフレッドにジョージがハリーの所にやって来ました。ちょいと騒ぎを起こせばいいのさと2人はそう言うのです。

お気づきとは思うが俺たちはこのイースター休暇中は混乱戦線ではおとなしくしていただろう?それはせっかくの休暇を混乱させる意味があるか?そして全く意味はないと自問自答した上でそう結論を出したと2人は言うのです。

それはみんなの学習を乱す事にもなってしまう。そんな事は俺たちとしては絶対にしたくない。そんな思いやりを示す2人にハーマイオニーは少し驚いた顔をしました。しかしイースター休暇も終わるので明日からは平常営業だ。

みんなが廊下に出ている時が最高に効果が上がる。そこで最後の授業が終わった時にやらかそう。俺たちは東棟のどっかで仕掛けアンブリッジを部屋から引き離す。ここでロンが「どんな騒ぎを起こすんだい?」と訊くと・・・

「弟よ見てのお楽しみだ。明日の午後5時頃おべんちゃらのグレゴリー像のある廊下のほうに歩いてくればどっちにしろ見えるさ」

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確かに爪先ぐらいは線を越えたかもしれない。しかし俺たちは常に一線を守った。本当の大混乱を起こすまでには至らなかった。だけどダンブルドアがいなくなったからには「ちょっとした大混乱こそまさに親愛なる新校長にふさわしい」と2人はそう言うのです。そこで2人が実行に移した事とは?(全3項目)

3-1.親愛なる新校長にふさわしい
ドローレス・アンブリッジは当初9月1日にホグワーツに赴任して来た時には「闇の魔術に対する防衛術」の一教師に過ぎませんでした。ところが「ホグワーツ高等尋問官」という新設された職位に就いたのを皮切りにして・・・

この職位に就いた事でアンブリッジは同僚の先生方を査察し不適合と判断した時には解雇する権限を持ちました。さらに矢継ぎ早に教育令を発布し自分の権限を強めて行きました。やがてその権限は寮監も超える事になりました。

寮監の先生の権限をも凌駕してしまったアンブリッジはそれを利用しクィディッチのグリフィンドール・チームのメンバーからハリーにフレッドとジョージを外しました。3人に対して「生涯禁止」の最後通告を言い渡しました。

そして挙句の果てにはダンブルドアがホグワーツを去ると後任の校長の座に収まってしまいました。すると「尋問官親衛隊」を作り今度はホグワーツの監督生制度をも完全に覆すという傍若無人の振る舞いに打って出て来ました。

これまでの監督生制度では監督生同士では減点ができません。ところがこの「尋問官親衛隊」はできるのです。マルフォイが僕たちから今しがたほとんど50点も減点したんだとハリーが憤慨して言うとジョージがこう言いました。

「うん。モンタギューの奴。休み時間に俺たちからも減点しようとしやがった」

この言葉を聞いてロンが「しようとしたってどういうこと?」と訊くとフレッドが「最後まで言い終わらなかったのさ」と答えました。2人はモンタギューを「姿をくらます飾り棚」に頭から突っ込んでやったとそう言うのです。

ハーマイオニーがショックを受けた顔をして2人に「とんでもない事になるわ!」と言いました。しかし2人は「問題に巻き込まれる事などもう気にしない」と言うのです。気にした事があるの?とハーマイオニーが訊くと・・・

その問いにジョージが「そりゃあるさ。一度も退学になってなってないだろ?」と答えました。俺たちは常に一線を守った。確かに時に爪先ぐらいは線を越えたかもしれない。しかし本当の大混乱を起こすまでには至らなかった。

だけど今はダンブルドアもいなくなった。ちょっとした大混乱こそまさに親愛なる新校長にふさわしいとフレッドとジョージは言うのです。ダンブルドアのために俺たちの役目を果たす決意なんでね。第一幕がまもなく始まる。

だから悪い事は言わないから昼食を取りに大広間に入れとフレッドは言ったのでした。そうすれば疑われなくて済む。先生方も無関係だと判るからだとフレッドはそう言うのです。フレッドとジョージはみんなに背を向け・・・

昼食を取りに階段を下りて来る生徒たちの中へと姿を消したというわけなんですよね。

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母親のウィーズリーおばさん同様ハーマイオニーもまた「フレッドとジョージに悪戯専門店の経営はふさわしくない」と考えていました。そのため2人が新たに開発を始めた「ずる休みスナックボックス」を巡って学期早々から激しい攻防が繰り広げられたのでした。(全3項目)

3-1.今更ながらハリーが思った事
学期最終日にホグワーツ特急がキングズ・クロス駅に到着した時ハリーは三大魔法学校対抗試合の優勝賞金一千ガリオンを悪戯専門店の開業資金としてフレッドとジョージに提供しました。しかしそれから知ってしまったのです。

それはヴォルデモート卿が復活したというハリーとダンブルドアの主張の真偽を巡ってウィーズリー夫妻とパーシーが仲違いをしてしまったという事実でした。ウィーズリー夫妻はいずれは2人の悪戯専門店の事を知ってしまう。

その時にはフレッドとジョージが「どうやって開業資金を手に入れたのか?」を知ろうとするだろう。あの時ハリーは対抗試合の優勝賞金を2人に提供するのがとても単純な事に思えました。でもパーシーの二の舞になったら?

フレッドとジョージに手を貸し母親のウィーズリーおばさんがふさわしくないと思っているその仕事を始めさせたのが自分だと判ったら?それでもおばさんは前と同様に変わる事なく自分を息子同然と思ってくれるのだろうか?

そう思うとハリーは少し後ろめたい思いが胸をよぎりました。胃の腑に罪悪感の重みがのしかかって来ました。さらにここでもう1つ付け加えるとすればハリーはロンとハーマイオニーにもこの事を打ち明けていなかったのです。

何故ロンとハーマイオニーにすら秘密にしているのか?それは当然「ロンはともかくハーマイオニーがそれを知ったらどういう反応を示すだろう?」というのがハリーは心配だったでしょう。おそらく良い反応は示さないだろう。

「何という事をしてくれたの!」と怒るかもしれない。激しく責め立てられるかもしれない。ハーマイオニーもまたこの2人の悪戯専門店の開業については母親のウィーズリーおばさんと同意見で否定的な見解のようですからね。

そしてハリーのその懸念は的中したというわけなんですよね。

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三大魔法学校対抗試合の優勝賞金一千ガリオンをハリーは悪戯専門店の開業資金としてフレッドとジョージに提供しました。そこで2人が新たに始めたのが「ずる休みスナックボックス」でした。材料を仕入れたり自分たちが実験台になって新商品を試したりと夏休み中も2人は忙しかったようです。(全3項目)

3-1.ドクシー退治
夏休みになるとハリーはいつものようにプリベット通り4番地に帰る事になりました。そのため手紙は届いたもののロンともハーマイオニーとも会えません。そして当然の如くフレッドにジョージと会う機会もありませんでした。

ハリーは吸魂鬼の襲撃を受けてプリベット通り4番地からロンドンのグリモールド・プレイス12番地の不死鳥の騎士団の本部に移動しました。そこでようやくロンとハーマイオニーさらにはフレッドにジョージとも再会しました。

「お袋が起きろって言ってるぞ。朝食は厨房だ。それから客間に来いってさ。ドクシーが思ったよりどっさりいるらしい。それにソファーの下に死んだパフスケインの巣を見つけたんだって」

ジョージの声が部屋中に響きました。騎士団本部に入って一夜が明けるとハリーは客間のドクシー退治に駆り立てられる事になりました。そこでハリーはフレッドとジョージに悪戯専門店のその後の経過を聞く事になったのです。

「私が合図したらすぐに噴射してね。ドクシーはこっちをめがけて飛んで来るでしょう。でもたっぷり1回シューッとやれば麻痺するってスプレー容器にそう書いてあるわ。動けなくなった所をこのバケツに投げ入れて頂戴」

カーテンから出て来たドクシーの顔にハリーはまともにドクシー・キラーを噴きつけました。ドクシーは空中で固まりズシンと驚くほと大きな音を立ててそのまま床に落ちました。ハリーはそれを拾ってバケツに投げ込みました。

「フレッド何やってるの?すぐそれに薬をかけて投げ入れなさい!」

ウィーズリーおばさんが鋭い声でこう言うのでハリーが振り返るとフレッドが親指と人差し指で暴れているドクシーを摘んでいました。フレッドは「がってん承知」と朗らかに答えてドクシーの顔に薬を噴きかけ気絶させました。

しかしおばさんが向こうを見たその途端にフレッドはそのドクシーをポケットに突っ込んでウィンクをしたのでした。そしてハリーに「ずる休みスナックボックスのためにドクシーの毒液を実験したいのさ」と囁いたのでした。

そこでハリーはフレッドに・・・

「ずる休みスナックボックスって何?」

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シリウスに手紙を出すために早朝ふくろう小屋にやって来たハリーたち3人だったのですが、そこに大激論を交わしながら階段を上がって来たのがフレッドとジョージだったため双方がひどく驚く事になってしまいました。そしてハリーたちは帰りのホグワーツ特急で事の真相を知ったのでした。(全3項目)

3-1.ふくろう小屋で
「魔法ゲーム・スポーツ部」の部長ルード・バグマン氏と共に三大魔法学校対抗試合の準備に尽力し審査員の1人でもあった「国際魔法協力部」の部長のバーテミウス・クラウチ氏は「第1の課題」には顔を見せたものの・・・

それ以降の公式行事つまりクリスマス・ダンスパーティと「第2の課題」をクラウチ氏は欠席したのでした。いずれの場合もその代わりには魔法省に就職してクラウチ氏の部下になったパーシー・ウィーズリーが出席しました。

ところが「第3の課題」の一カ月前の事でした。事前の予告通りハリーを含めた代表選手はクィディッチ競技場で課題の内容の説明を受けました。その帰りにハリーは「禁じられた森」から出て来るクラウチ氏に出くわしました。

しかし校長室に走ってダンブルドアを連れて現場に戻って来てみるとクラウチ氏の姿は忽然と消えていたのでした。するとダンブルドアはハリーに誰かにふくろう便を送りたくても明日の朝まで待つようにとそう言ったのでした。

その時ハリーはまさにピッグウィジョンをシリウスの所に送り今起こった事を知らせようと思っていたので何故ダンブルドアは判ったんだろうと驚きました。そこでハリーたちは夜明け直後にふくろう小屋にやって来たのでした。

天井の垂木を見上げるとふくろうのいない止まり木のほうが多いという状態でした。時折ふくろうが夜の狩りから戻って来て獲物をくわえ窓から入って来る所でした。すると突然ハーマイオニーが2人に「しっ!」と言うのです。

誰かがふくろう小屋に続く階段を上がって来ます。2人で激しく口論をする声が近づいて来るのが聞こえました。それは脅迫だよ。面倒な事になるかもしれない。これまでは行儀よくやって来たんだ。もう汚い手に出る時だ。

奴と同じに。奴は自分のやった事を魔法省には知られたくないだろうから。それを書いたら脅迫状になるってそう言ってるんだよ!そうさ。だけどそのお陰でどっさりおいしい見返りがあるのならお前だって文句はないだろう?

ふくろう小屋の扉が勢いよく開くとフレッドとジョージが入って来ました。激しく言い争いをしていたのはこの2人だったのです。そしてフレッドとジョージはそこにハリーたち3人がいるのを見て驚きのあまり凍りつきました。

ロンとフレッドが同時に「こんなとこで何してるんだ?」と叫ぶと今度はハリーとジョージが同時に「ふくろう便を出しに」と答えました。さらに今度はハーマイオニーとフレッドが同時に「え?こんな時間に?」と言いました。

そこで5人は・・・

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