最初の印象は良好!でもその後は?(2)(4回シリーズ)

コーネリウス・ファッジの後任の魔法大臣として颯爽と登場したルーファス・スクリムジョールだったのですが初登場時は俊敏で強靭な印象でアーサー氏を10人の部下がいる局の局長に抜擢してくれたりもしました。ところがその後にした事がいけなかったんですよね。そのためハリーはこの人の事を・・・(全3項目)

3-1.ルーファス・スクリムジョール
ハリーポッター・シリーズでは当然ハリーが主人公ですからハリーが最初に顔を合わせた時が初登場というのがほとんどです。でもこの人の場合はマグルの首相閣下の元に魔法大臣就任の挨拶に来るという形で初登場しています。

復活して1年後に何と事もあろうにヴォルデモート卿が魔法省に姿を現わし魔法大臣コーネリウス・ファッジもその姿を目撃しました。そして直後の日曜日の「日刊予言者新聞」にその事が掲載されたというわけなんですよね。

ヴォルデモートが復活していたというのに1年間それを野放しにして来たという事で魔法界の人々の怒りは凄まじくファッジは魔法大臣の座から滑り落ちました。その後任にこのルーファス・スクリムジョールが就任したのです。

非魔法界及び魔法界のいずれかで首相又は魔法大臣が交代した時には魔法界側の魔法大臣が挨拶に来る事になっているんだそうです。そのためルーファス・スクリムジョールがマグルの首相の所に出向いて来たというわけです。

その姿を最初に見た時マグルの首相閣下は「バカバカしい印象だが年老いたライオンのようだ」と思いました。たてがみのような黄褐色の髪やふさふさした眉は白髪交じりで細縁メガネの奥には黄色味がかった鋭い眼があります。

僅かに足を引きずっているものの手足が細長く軽やかで大きな足取りには一種の優雅さがある。俊敏で強靭な印象が即座に伝わって来る。この危機的な時に魔法界の指導者としてファッジよりも好まれたのが判るような気がする。

マグルの首相閣下はそう思いました。思わず首相は手を差し出しながら「初めまして」と丁寧に挨拶をしたのでした。そのスクリムジョールは部屋中に目を走らせながら首相と軽く握手をするとローブから杖を取り出しました。

「ファッジから全てお聞きになりましたね?」

こう言うとスクリムジョールは入口の扉まで大股で歩いて行き鍵をかけました。マグルの首相が「差しつかえなければ扉には施錠しないでいただきたいのですが」と言うとスクリムジョールは「邪魔されたくないので」と・・・

さらにスクリムジョールは「それに覗かれたくもない」と言うと杖を窓に向けカーテンを閉めました。そしてやっと「これでよい。さて私は忙しい。本題に入りましょう」と言って首相との協議に入ったというわけなんですよね。

まずあなたの安全の話をする必要がある。こう言われて首相が可能な限り背を伸ばし「現在ある安全対策で十分満足しています。ご懸念には及びません」と言うとスクリムジョールは首相の言葉を途中で遮りこう言ったのでした。

「我々は満足していない」

もしも首相が「服従の呪文」をかけられでもしたらマグルの前途が案じられるとスクリムジョールは言うのです。しかし既にもう執務室の隣の事務室にはキングズリー・シャックルボルトという闇祓いを配置済みなんだそうです。

初登場時のルーファス・スクリムジョールの印象は「もうとにかく動きが機敏で簡潔で無駄が全くない。この人物は相当にできる男のようだ」という感じです。ルーファス・スクリムジョールの快進撃はこの後少しだけ続きます。

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最初の印象は良好!でもその後は?(1)(4回シリーズ)

ハリーポッター・シリーズでは最初の印象は最悪だったのにその後それが劇的に改善したという登場人物が沢山いました。でもその逆に当初は印象が良かったのにそれが悪くなってしまったという人もいました。今週はそんな人を4人紹介してみる事にしました。(全3項目)

3-1.モリー・ウィーズリー
ハリーが初めてウィーズリーおばさんと会ったのは最初にホグワーツ特急に乗ろうとしていたその時の事でした。ハリーはキングズ・クロス駅の9と3/4番線への入り方が分からず途方に暮れていました。すると後ろから・・・

「マグルで混み合ってるわね。当然だけど」

「マグル」という言葉が耳に飛び込んで来たのでハリーが急いで振り返ると4人の赤毛の男の子と1人の赤毛の女の子を引き連れた小太りのおばさんがいました。4人の男の子は揃ってハリーと同じようなトランクを持っています。

3人の男の子がどうやら9と3/4番線に入って行ったようですがどうやって入ったのか全く分かりません。こうなったらおばさんに直接訊いてその方法を教えて貰うしかない。そこでハリーが「すみません」と話しかけると・・・

「あらこんにちは。坊やホグワーツへは初めて?ロンもそうなのよ」

おばさんは最後に残った男の子を指差しながらこう言いました。ハリーが「分らなくて。どうやって」と言うとおばさんはすぐに事の次第を理解したようで「どうやってプラットホームに行くかって事ね?」と言ってくれました。

「心配しなくていいのよ。9番と10番の間の柵に向かってまっすぐに歩けばいいの。立ち止まったりぶつかるんじゃないかって怖がったりしないこと。これが大切よ。怖かったら少し走るといいわ。さあロンの前に行って」

ウィーズリーおばさんはこう言ってハリーに9と3/4番線への入り方を教えてくれました。さらにはクリスマスにプレゼントをくれる人がいないとロンが知らせたら「ウィーズリー家特製セーター」を贈ったりもしてくれました。

それ以来1才3カ月の時に両親をヴォルデモートに殺害されてハリーだけが生き残った事は魔法界に知れ渡っていたのでウィーズリーおばさんは文字通りハリーの母親代わりとしての役目を担ってくれたというわけなんですよね。

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改めてフェンリール・グレイバックについて(8)(シリーズ最終回)

ハリーにロンを含めた捕虜たちを地下牢に押し込んだ後グレイバックは上の客間に戻って行きました。するとそこに杖もなしで地下牢に閉じ込められているはずのロンとハリーが飛び込んで来ました。さらにグレイバックにとってはさらなる邪魔者が加わったその挙句に・・・(全3項目)

3-1.思いもかけない展開に!
君は僕に借りがある!ハリーにそう言われてペティグリューの銀の手が緩みました。予想外でした。ハリーは驚きながらペティグリューの口を手で塞いだまま銀の手を振りほどきました。すると今度はロンがこう言ったのでした。

「さあ。それはいただこう」

ロンは小声でこう言いながらペティグリューの左手から杖を奪いました。杖も持たず自分1人で2人を相手にするなんて。ペティグリューの瞳孔は恐怖で広がっていました。その視線がハリーの顔から別のほうへ移って行きました。

ペティグリューの銀の手が情け容赦なく持ち主の喉元へと動いて行きました。あまりの事にハリーは銀の手を引き戻そうとしました。しかし止められません。ペティグリューは一瞬の躊躇又は憐憫の報いを受ける事になりました。

ロンもペティグリューを放しハリーと2人で銀の手を何とか引き剥がそうとしました。ロンが杖を向け「レラシオ!放せ!」と唱えても無駄でした。ピーター・ペティグリューは自分自身の手に首を絞められ死んで行きました。

ハリーとロンは再び顔を見合わせました。そして床に転がるペティグリューの死体を残し階段を駆け上がって客間の前に戻って来ました。半開きになった扉からベラトリックスがグリップフックを見下ろしているのが見えました。

「どうだ?本物の剣か?」こう訊くベラトリックスにグリップフックは「いいえ。偽物です」と答えました。すると念を押すようにベラトリックスが「確かか?本当に確かか?」と訊きました。するとグリップフックの返事は?

「確かです」

グリップフックにこう答えて貰ってベラトリックスの顔に安堵の色が浮かび緊張が解けて行きました。ベラトリックスは軽く杖を振りグリップフックの顔に深い切り傷を負わせました。グリップフックは悲鳴を上げて倒れました。

足元に倒れたグリップフックを「もう用済みだ」と言わんばかりにして脇に蹴り飛ばすとベラトリックスは勝ち誇った声で「それでは闇の帝王を呼ぶのだ!」と言うと袖をまくり上げて「闇の印」に人差し指で触れたのでした。

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改めてフェンリール・グレイバックについて(7)(8回シリーズ)

ルーナがロープをほどいてくれたのでハリーとロンは取りあえず自由に体を動かす事ができるようになりました。しかし真上の客間ではベラトリックス・レストレンジがハーマイオニーを拷問にかけています。ところがロンも驚くあまり叫びそうになる出来事が起きたのでした。そこに現れたのは?(全3項目)

3-1.居ても立ってもいられない!
何かを壊す時のために古い釘がある。ハリーがロープをほどくのを手伝って欲しいと言うとルーナはこう言いました。ルーナは釘を取りに行くとすぐに戻って来ました。真上の客間からはベラトリックスの声が聞こえて来ます。

「もう一度訊くよ!剣をどこで手に入れた?どこだ?」

ベラトリックスのこの問いにハーマイオニーは「見つけたの。見つけたのよ」と答えていました。ハーマイオニーは「止めて!」と言うとまた悲鳴を上げました。それを聞いてロンは思わず激しく身をよじってしまったのでした。

するとルーナがお願いだからじっとしててと言って来ました。暗くて手元が見えないので体を動かされると困るというわけです。するとロンが僕のポケットに「灯消しライター」がある。明かりが一杯詰まっていると言いました。

数秒後「カチッ」と音がしてテントのランプから吸い取った光の玉が飛び出して来ました。元の場所に戻る事のできない光は地下牢のあちこちに浮かびました。これでルーナは手元が見えるようになって作業がし易くなりました。

「お前は嘘をついている。穢れた血め。私には判るんだ!お前たちはグリンゴッツの私の金庫に入ったんだろう!本当の事を言え。本当の事を!」

こう言った後さらにベラトリックスは「他には何を盗んだ?他に何を手に入れたんだ?本当の事を言え。さもないといいか。この小刀で切り刻んでやるよ!」と言っていました。ここでルーナのロープを切る作業が終わりました。

上の客間ではハーマイオニーが拷問を受けている。ハリーもロンも居ても立ってもいられませんでした。ハリーは17才の誕生日にハグリッドから貰った巾着の中を掻き回すと色々取り出して試しましたがどれもこれも駄目でした。

そんな中に名付け親のシリウスから貰った「両面鏡」がありました。そこにハリーは明るいブルーの目があるのを見ました。ダンブルドアの目が鏡の中からハリーを見つめていたのでした。ハリーはその目に向かって叫びました。

「助けて!僕たちはマルフォイの館の地下牢にいます。助けて!」

すると何と摩訶不思議な事に・・・

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改めてフェンリール・グレイバックについて(6)(8回シリーズ)

やっとこさ連れて来たのがハリー・ポッターとその仲間だと確認が取れたと思ったらそこにベラトリックス・レストレンジが乱入して来ました。ところがベラトリックスはグレイバックら一味が持って来たグリフィンドールの剣を見ると突如として表情を一変させたその挙句に・・・(全3項目)

3-1.口論の末に
ハリーは自分の館に連れて来られたのだから闇の帝王は自分の権限でお呼びする。そう主張するルシウス氏にベラトリックスはやろうとしていた事を邪魔され腹立ち紛れに「お前の権限!」と言った後にこう言い放ったのでした。

「杖を失った時。お前は権限も失ったんだ。ルシウス!よくもそんな口が利けたものだな!その手を離せ!」

こう言うベラトリックスにルシウス氏は「これはお前には関係がない。お前がこいつを捕まえたわけではない」と反論しました。確かにルシウス氏の言う通りで突然ひょっこりとやって来たベラトリックスには関係のない事です。

「失礼ながらマルフォイの旦那。ポッターを捕まえたのは我々ですぞ。そして我々こそ金貨を要求すべきで」

するとそこにグレイバックがこう言って割り込んで来ました。ルシウス氏の手を振り払おうとしつつ杖を取り出そうとしていたベラトリックスは「金貨?」と言った後に今度はグレイバックに向かってこう言い放ったのでした。

「お前は金貨を受け取るがいい。汚らしいハイエナめ。金貨など私が欲しがると思うか?私が求めるのは名誉のみ。あの方の。あの方の」

私は金貨などいらない。私が欲しいのは闇の帝王の名誉のみなんだそうです。しかしここでベラトリックスが抵抗するのを辞めたのでルシウス氏はベラトリックスを言い負かしたと思い闇の印に触れようとしました。ところが!

ベラトリックスが甲高い声で「待て!」と言いました。ベラトリックスは闇の印に今触れてはいけないとそう言うのです。闇の帝王が今来たら我々は全員死ぬと言うのです。ベラトリックス・レストレンジが関心を寄せたのは?

グリフィンドールの剣でした。

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改めてフェンリール・グレイバックについて(5)(8回シリーズ)

ヴォルデモートが基地にしているという事でグレイバックはハリーたち3人を他の捕虜もろともマルフォイの館に連れて来ました。しかしそこにヴォルデモートはいませんでした。さらにハリーだという事を確認するのに手間取ったその上に新たな邪魔者が入って来てしまったのでした。(全3項目)

3-1.一同は家の中に
どうやら家の玄関口に到着したようで明かりがこぼれ捕虜全員を照らし出しました。冷たい女の声で「何事ですか?」と言うのが聞こえました。そこでグレイバックが我々はヴォルデモートに会いに来たとそう告げたのでした。

「あなたは誰?」と訊いて来るのでグレイバックは声に憤りを滲ませながら「あなたは私をご存じでしょう!」と答えました。そして「フェンリール・グレイバックだ!我々はハリー・ポッターを捕えた!」と言ったのでした。

グレイバックはハリーを力を込めて掴むと半回りをさせて正面の明かりに顔を向けさせました。他の捕虜も一緒に半回りさせられる事になりました。そして応対に出た女性にグレイバックはこう説明したというわけなんですよね。

「この顔がむくんでいるのは判っていやすがねマダム。しかしこいつはア(ハ)リーだ!」

ここでスカピオールが口を挟みました。よく見てくれれば額に傷痕があるのが見える。それに一緒にいた娘が「穢れた血」でハリーと旅をしている奴だからこいつがハリーだという事は間違いないとスカピオールは説明しました。

ナルシッサ・マルフォイがハリーの腫れ上がった顔を確かめるように眺めました。スカピオールはハリーから取り上げた杖をナルシッサに押しつけました。それが気に入らなかったようでナルシッサは思わず眉を吊り上げました。

「その者たちを中に入れなさい」

ハリーたちは広い石の階段を追い立てられ蹴り上げられながら肖像画の並ぶ玄関ホールに入ったのでした。ナルシッサは「従いて来なさい」と言うと先に立って玄関ホールを横切って行きました。こうして一同は家に入りました。

「息子のドラコがイースターの休暇で家にいます。これがハリー・ポッターなら息子には判るでしょう」

ナルシッサはこう言ったのですが・・・

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改めてフェンリール・グレイバックについて(4)(8回シリーズ)

ハリーは2年生の時にポリジュース薬を使ってスリザリン寮の談話室に潜入した事があったので淀みなくそこの様子を説明する事ができました。そのためグレイバックも心底本当に自分は魔法省の役人の息子を縛り上げてしまったと一時はそう思ったようです。ところが思わぬ所から正体がバレてしまいました。(全3項目)

3-1.こっちからバレた!
ハリーはグレイバックの冷酷な声に微かな動揺を感じ取りました。グレイバックは心底本当に魔法省の役人の息子を縛り上げてしまったのかもしれないと疑問を感じているのです。そこでハリーに対してこう言って来たのでした。

「もし本当の事を言っているなら醜男さんよ魔法省に連れて行かれても何も恐れる事はない。お前の親父が息子を連れ帰った俺たちに褒美をくれるだろうよ」

そこへテントの中を家捜ししていた仲間がグリフィンドールの剣を持って来ました。それを受け取るとグレイバックは凄い物だと言って感心していました。ところがそこでスカピオールがグレイバックにこう言って来たのでした。

「グレイバックちょっと待った!これを見てみねぇ。予言者をよ」

昨日の記事でも言ったようにフェンリール・グレイバックは観察眼の鋭い男です。顔が膨れ上がっているハリーを見て「正体を隠すためにそうしているのでは?実は別の名前で俺のリストに載っているのでは?」と見ていました。

「ア(ハ)ーマイオニー・グレンジャー。ア(ハ)リー・ポッターと一緒に旅をしている事が判っている。穢れた血」

グレイバックは今度はハリーではなくハーマイオニーの前に屈み込んでいました。ハーマイオニーはハリーだけでなく自分の顔にも呪いをかけるべきだったのです。グレイバックはハーマイオニーに向かってこう言ったのでした。

「嬢ちゃんよ。驚くじゃないか。この写真は何ともはやあんたにそっくりだぜ」

ハーマイオニーは「違うわ!私じゃない!」と否定しました。がしかしその怯えた金切り声は告白しているのも同然でした。これで一同の醜男を見る目が変わりました。グレイバックは低い声で新聞の文言をこう繰り返しました。

「ハリー・ポッターと一緒に旅をしている事が判っている」

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改めてフェンリール・グレイバックについて(3)(8回シリーズ)

アルバス・ダンブルドアの遺志を継いでハリーたち3人は学校に戻らずヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出かけました。ところがハリーたちは思ってもみなかった所で再び狼人間のフェンリール・グレイバックと出くわす事になったんですよね。それはハリーが・・・(全3項目)

3-1.再び思わぬ所で
アルバス・ダンブルドアの死を見届けた4人の死喰い人の内の1人だった。ところがその内の3人はホグワーツの教師になったり魔法法執行部の部長になるなどそれなりの要職に就いているのに1人だけ例外だったというわけです。

「両手を挙げて出て来い!中にいる事は判っているんだ!6本の杖がお前たちを狙っているぞ。呪いが誰に当たろうが俺たちの知った事じゃない!」

ハリーが禁句の「ヴォルデモート」を口にした次の瞬間テントの外から誰かが嗄れ声でこう言って来ました。ハーマイオニーは外ではなくハリーの顔に杖を向けました。白い光が炸裂したかと思うとハリーは激痛に襲われました。

ハーマイオニーのかけた呪いで両手で覆った顔が膨れ上がって行くのが判りました。それと同時に重い足音がハリーを取り囲み抵抗する暇もなくハリーは杖を奪われてロンもハーマイオニーもテントの外に連れ出されたのでした。

「お前のボーイフレンドが俺のリストに載っていたらもっとひどい目に遭うぞ!」

その人を放せと叫ぶロンに人さらい一味が暴力を振るうのでハーマイオニーが「止めて!その人を放して。放して!」と訴えると一味の内の1人がこう言いました。何だかどこかで聞き覚えのある身の毛のよだつ嗄れ声でした。

「うまそうな女だ。何というご馳走だ。俺は柔らかい肌が楽しみでねぇ」

声の主が判るとハリーは胃袋が引っくり返りました。それが残忍さを買われて死喰い人のローブを着る事を許された狼人間のフェンリール・グレイバックだったからです。よりにもよって最悪の人物に捕まってしまったのでした。

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改めてフェンリール・グレイバックについて(2)(8回シリーズ)

ハリーポッター・シリーズでは毎度お馴染みの事なんですが名前のみの登場がこれだけ繰り返されるのも非常に珍しいケースですよね。そしてついに当の本人が姿を現したのですがダンブルドアのみならず「僕の家族と親しい」と豪語していたドラコ・マルフォイもまた・・・(全3項目)

3-1.時には
ドラコ・マルフォイが「ボージン・アンド・バークス」のボージン氏を脅すのに使っていた。そして子供の時リーマス・ルーピンを噛んで狼人間にしたのは実はこの最も残忍だと言われているフェンリール・グレイバックだった。

このように二度に渡って名前を耳にする事で私はハリーとハーマイオニーのグレイバックに対する関心がかなり高まったとそう思いますね。だからこれまでよりもっとグレイバックの事が耳に入り易くなったような気がしますね。

「モンゴメリー姉妹よ。沈んでるはずだわ。弟に何が起こったか聞いてないの?」

ハーマイオニーがこう言うとロンは正直言って誰の親戚に何があったかなんてもう分らなくなっていると言うのです。ヴォルデモートの復活が公になってからの魔法界は不幸な出来事がそれこそ立て続けに起きているからでした。

モンゴメリー姉妹に降りかかった不幸は弟が狼人間に襲われたんだそうです。噂では母親が死喰い人に手を貸す事を拒んだからだそうです。その子はまだ5才で聖マンゴ魔法疾患障害病院で死亡をして助けられなかったそうです。

「死んだ?」ハリーはショックを受けてハーマイオニーにこう訊き返しました。狼人間は死なせたりはしないだろう?狼人間にしてしまうだけじゃないのか?ハリーのこの問いに答えたのはハーマイオニーではなくてロンでした。

時には殺害してしまう。ロンがいつになく暗い表情で答えました。何でも「狼人間が興奮するとそういう事が起こるって聞いた」との事でした。さらにハリーが「その狼人間。何ていう名前だった?」と急き込んで訊くと・・・

ハーマイオニーが「どうやらフェンリール・グレイバックだという噂よ」と答えました。ハリーは「そうだと思った。子供を襲うのが好きな狂った奴だ。ルーピンがそいつの事を話してくれた!」と怒りながら言ったのでした。

するとハーマイオニーはこう言うのです。全ては予言が告げられたハリーがヴォルデモートを阻止する事にかかっているのよ。恐ろしい事が色々起こっているのは結局みんなヴォルデモートに帰結をしている。したがって・・・

それだけハリーが果たすべき役割はとても大事というわけです。多くの人を不幸から救い出す事ができるというわけなんですよね。

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改めてフェンリール・グレイバックについて(1)(8回シリーズ)

今週と来週の二週間に渡って狼人間のフェンリール・グレイバックを取り上げてみる事にしました。ハリーポッター・シリーズでは毎度お馴染みの事で当の本人は登場しないのに他の人が口にして名前だけが出て来るんですよね。最初はドラコ・マルフォイでした。そして2人目は?(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイが
当サイトでは数限りなく繰り返されているフレーズでハリーポッター・シリーズでは本人が生身で登場する以前に他の誰かがその名前を口にするというのが毎度お馴染みでこのフェンリール・グレイバックもそうなんですよね。

ハリー16才の誕生日を祝う夕食会が「隠れ穴」で行われた次の日に学校から教科書リストが届きました。そのためハリーにハーマイオニーを含めたウィーズリー一家一行はその次の週末の土曜日にダイアゴン横丁に出かけました。

ところが最後に行ったフレッドとジョージの悪戯専門店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」でハリーたち3人は母親のナルシッサを撒いて1人でどこかに向かうドラコ・マルフォイを偶然見かけてその後を追ったのでした。

マルフォイは「夜の闇横丁」でハリーが唯一入った事のあるボージン・アンド・バークスにいました。ハリーたちは「伸び耳」でマルフォイとボージン氏の会話を聞きました。店の扉に邪魔よけ呪文はかかっていなかったのです。

マルフォイが「直し方を知っているのか?」と訊くのに対しボージン氏が「かもしれません。拝見いたしませんと何とも。店のほうにお持ちいただけませんか?」と答える声にはあまり関わりたくないという雰囲気がありました。

それに対してマルフォイは「できない。動かすわけにはいかない。どうやるのかを教えて欲しいだけだ」と答えました。そんなマルフォイにボージン氏はこう答えていて相も変わらず気乗りしない様子のようだったんですよね。

「さあ拝見しませんと。何しろ大変難しい仕事でして。もしかしたら不可能かと。何もお約束はできない次第で」

するとマルフォイは「もしかしたらこれでもう少し自信が持てるようになるだろう」と言ってボージン氏に身を寄せました。一体全体マルフォイがボージン氏に対して何をしたのか?ハリーたちには皆目見当がつきませんでした。

ハリーたちが見たのはボージン氏の恐怖の表情だけでした。マルフォイはボージン氏に「誰かに話してみろ。痛い目に遭うぞ」と言って口止めをしていました。ここでマルフォイはこう言ってボージン氏を脅していたのでした。

「フェンリール・グレイバックを知っているな?僕の家族と親しい。時々ここに寄ってお前がこの問題に十分に取り組んでいるかどうかを確かめるぞ」

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ドラコ・マルフォイとハーマイオニーを巡る数々の騒動(4)(シリーズ最終回)

ホグワーツで教えている教師の中でドラコ・マルフォイが「何とかこいつだけは辞めて欲しい!」と強く願っているのがハグリッドというわけです。そして4年生になるとそのハグリッドを辞職に追い込む千載一遇のチャンスが巡って来ました。ところがそれを踏み止まらせたのもやはり・・・(全3項目)

3-1.再びハグリッドを巡る騒動、その1
昨年度何とダンブルドアが校長になる以前からこの「魔法生物飼育学」の教師だったケトルバーン先生が引退してハグリッドがその後任に就いたこの科目は1年間ヒッポグリフのバックビークに翻弄される日々になったのでした。

「スリザリンを待ったほうがええ。あの子たちもこいつを見逃したくはねえだろう。尻尾爆発スクリュートだ」

ハグリッドの飼い犬ファングが中身を見たいと言いたげに首を伸ばしているのでハグリッドがこう言ったのでした。足元に数個の木箱が置いてあり近づくにつれ奇妙なガラガラという音が聞こえ時々小さな爆発音も上がっています。

ラベンダー・ブラウンが「ギャーッ!」と悲鳴を上げて飛び退くのを見てハリーはそれが尻尾爆発スクリュートの全てを表しているとそう思いました。殻を剥かれた奇形の伊勢エビのような姿をしていて頭らしい頭が見えません。

胴体はひどく青白くヌメヌメしていて勝手気ままな場所に脚が突き出し一箱に百匹ほどいます。体長は15センチほどで重なり合って這い回り闇雲に箱の内側にぶつかっていました。腐った魚のような強烈な臭いを発していました。

時々尻尾らしい所から火花が飛んでパンと小さな音を立てて10センチほど前進をしていました。ハグリッドが得意気に「今孵ったばっかしだ。だからお前たちが自分で育てられるっちゅうわけだ!」と言うのを聞き取って・・・

「それで何故我々がそんなのを育てなきゃならないのでしょうねぇ?」

冷たくこう言ったのはドラコ・マルフォイでした。こいつらは何の役に立つのだろう?何の意味があるっていうんですかねぇ?マルフォイにさらにこう訊かれてハグリッドは答えに詰まっているようでした。必死に考えています。

するとハグリッドは今日は餌をやるだけで飼う理由の説明は次の授業だと答えました。実は今年度百年以上ぶりにホグワーツで開催される三大魔法学校対抗試合の「第3の課題」で代表選手の行く手を遮る障害物の1つなのです。

尻尾が爆発して火傷を負わせたり針を持っていて刺してみたりする尻尾爆発スクリュートを見てマルフォイは「何故僕たちがこいつらを生かしておこうとしているのか。これで僕にはよく判ったよ」と皮肉たっぷりに言いました。

「火傷させて刺して噛みつく。これが一度にできるペットだもの。誰だって欲しがるだろ?」

こう言うマルフォイにハーマイオニーが「可愛くないからって役に立たないとは限らないわ」と反撃をしました。ドラゴンの血なんて素晴らしい魔力があるけど誰もドラゴンをペットにしたいとは思わない。それを聞いて・・・

ハリーとロンはハグリッドを見てニヤリと笑いました。ハグリッドも苦笑いを浮かべました。今週冒頭の記事で取り上げたようにハリーたちはハグリッドがノーバートというドラゴンを飼ったばかりにひどい目に遭ったからです。

でも授業終了後ハーマイオニーは実はああ言ったのはマルフォイを黙らせるためだった。本当の事を言えばマルフォイは正しいと思う。ハグリッドにとっては残念な事にハーマイオニーも尻尾爆発スクリュートについては・・・

ドラコ・マルフォイと同意見というわけなんですよね。

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ドラコ・マルフォイとハーマイオニーを巡る数々の騒動(3)(4回シリーズ)

何とハグリッドが「魔法生物飼育学」の先生になった!ハリーたち3人にとっては吉報だったのですが当然ドラコ・マルフォイにしてみれば「何であんな奴が教師に?」という受け止め方になるというわけです。そしてハグリッドの初授業でマルフォイはやらかしてくれたのでした。(全3項目)

3-1.ヒッポグリフのバックビークを巡る騒動、その1
3年生の新学期初日にハリーたちはダンブルドア校長の口から思ってもみなかった吉報を聞く事になりました。それは昨年度限りでケトルバーン先生が退職し後任の「魔法生物飼育学」の教師にハグリッドがなったと言うのです。

ハーマイオニーは選択科目の全てを取っていたのですがハリーとロンもこの科目を選んでいたので喜びもひとしおでした。何とハリーたちが記念すべき初授業でした。ところがその授業はスリザリンとの合同だったんですよね。

ハリーたちにとっては吉報でも当然ドラコ・マルフォイにしてみれば良い知らせであるはずがありません。実はマルフォイもこの科目を選んでいたので早速「この学校はどうなってるんだろうねぇ」と文句を言っていたのです。

「あのウドの大木が教えるなんて父上に申し上げたら卒倒なさるだろあなぁ」などとマルフォイが言うのでハリーはそんなマルフォイに「黙れ」と言って一喝したのでした。そしてハグリッドが初授業で取り上げた魔法生物は?

ラベンダー・ブラウンが放牧場の向こう側を指差して甲高い声を出しました。ハグリッドが連れて来たのはハリーがこれまで見た事のないとても奇妙な生き物でした。胴体に後脚と尻尾は馬なのに頭は鷲で羽根が生えています。

前脚の鉤爪は15センチほどもあって見るからに殺傷力がありそうです。十数頭いてそれぞれが分厚い革の首輪をつけ長い鎖のその端をハグリッドがまとめて持っていました。ハグリッドが「ドウドウ!」と声をかけて止めました。

「ヒッポグリフだ!美しかろう。え?」

「美しかろう?」と言われてハリーにはハグリッドの言う事が判るような気がしました。半鳥半馬の生き物を見た最初のショックを乗り越えればヒッポグリフの輝くような毛並みが羽根から毛へ滑らかに変わって行くのは・・・

見応えがあるとハリーは思いました。それぞれ色が違っていて嵐の空のような灰色だったり赤銅色だったり赤ゴマの入った褐色だったり艶々した栗毛に漆黒などと色とりどりでした。しかし前脚の鉤爪はいかにも恐ろしげでした。

そのため誰もが・・・

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ドラコ・マルフォイとハーマイオニーを巡る数々の騒動(2)(4回シリーズ)

ドラコ・マルフォイにとってハーマイオニーは父親のルシウス氏から全ての科目で負けているなんて恥じ入って然るべきなんて言われてしまったのでハリーと並んで一番邪魔な存在というわけです。そんなハーマイオニーが才能ではなく金の力で寮の代表選手になったなどと言うものだから・・・(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイの発言を巡る騒動、その1
実はハリーは教科書を買うためにウィーズリー一家一行と煙突飛行粉でダイアゴン横丁に行こうとして間違えて「夜の闇横丁」に行ってしまい偶然そこでマルフォイ父子と遭遇した際にちらりとその話を聞いていたんですよね。

その時父親のルシウス・マルフォイ氏は息子ドラコに「競技用の箒を買ってやると言ったんだ」と言っていました。ところが学期が始まって最初の土曜日に実はルシウス氏が買った競技用箒は7本だという事が判明したのでした。

その日ハリーは夜明け直後にキャプテンのオリバー・ウッドに起こされてクィディッチ競技場に行きました。ウッドの新戦略の説明がやっとこさ終了してグリフィンドール・チームの面々が飛び始めると観客席のほうでは・・・

「カシャカシャって変な音がするけど何だろ?」

フレッドがこう言うのでハリーが観客席を見てみると今年ホグワーツに入学した大のハリー・ファンのコリン・クリービーが写真を撮りまくっていました。ウッドが新しい練習方法を盗みに来たスリザリンのスパイかもしれない。

そう言うのでハリーは慌てて「あの子グリフィンドールだよ」と言ってフォローしてあげたのでした。するとジョージがウッドに「スリザリンにスパイなんて必要ないぜ」とそう言うのです。当の本人たちがそこに来たからです。

ここは僕が予約したんだ!怒ってそう抗議するウッドにスリザリン・チームのキャプテンのマーカス・フリントが「こっちにはスネイプ先生が特別にサインしてくれたメモがある」とそう主張しました。何故そんなごり押しを?

それは今年入った新人のシーカーを教育する必要があるからなんだそうです。そう言われてウッドは「新しいシーカーだって?どこに?」と訊きました。すると大きな6人の後ろから小柄な7人目の選手がその姿を現したのでした。

それがドラコ・マルフォイだったのです。

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ドラコ・マルフォイとハーマイオニーを巡る数々の騒動(1)(4回シリーズ)

6月5日が誕生日という事で当サイトでは毎年6月の始めにはドラコ・マルフォイを取り上げる事になっています。純粋マグル出身の魔女のハーマイオニーと純血主義者のドラコ・マルフォイはまさに「これ以上ない!」というぐらいの犬猿の仲です。そこで今回は2人が引き起こした数々の騒動を紹介する事にしました。(全3項目)

3-1.ドラゴンのノーバートを巡る騒動、その1
そもそもの事の始まりはハーマイオニーに急き立てられて図書室で勉強をしているハリーとロンの元にハグリッドが現れた事でした。何故ハグリッドは図書室に姿を現したのか?一体図書室にいかなる用事があったというのか?

「ハグリッドはドラゴンの本を探してたんだ。ほら見てごらん。イギリスとアイルランドのドラゴンの種類。ドラゴンの飼い方―卵から焦熱地獄までだってさ」

勉強にうんざりしていたロンがハグリッドのいた書棚に行って沢山持って来たのがドラゴンの本でした。ところがハリーが初めて会った時にハグリッドがドラゴンを飼いたいと言っていたと話すとそれは法律違反なのだそうです。

一時間後ハリーたちがハグリッドの小屋を訪ねると何と驚く事にカーテンが全て閉まっていました。ハグリッドは「誰だ?」と来たのが3人だと確かめてから扉を開けて即座に扉を閉めました。小屋の中はまさに焦熱地獄でした。

こんなに暑い日だというのに暖炉には轟々と炎が上がっていました。ドラゴンの卵を暖めていたからです。そしてついに卵が孵る時がやって来ました。ハグリッドから「いよいよ孵るぞ」という手紙が届いてハリーたちは・・・

「薬草学」の授業が終わるとハリーたちは校庭を横切ってハグリッドの小屋に急いで行きました。4人が息を潜めて見守っていると突然キーッと引っ掻くような音がして卵が割れたかと思うと赤ん坊のドラゴンが出て来ました。

ところがその直後ハグリッドの顔から血の気が引きました。はじけるように立ち上がると窓際に駆け寄り「カーテンの隙間から誰かが見ておった。子供だ。学校の方へ駆けて行く」とそう言うのです。ハリーが確かめると・・・

ハリーが急いで扉に駆け寄り外を見ました。遠目に見てもその姿は間違いようがありません。それはドラコ・マルフォイでした。

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改めて純粋マグル出身の魔法使いたちについて(後編)

コリン・クリービーも自分が魔法使いだと知る前に色んな事ができたんだそうです。つまりそうと知る以前に少なからず心当たりがあるというわけなんですよね。しかしその一方で純血主義のヴォルデモート卿が魔法省を支配下に収めるとそれはそれは厳しい弾圧を受ける事になってしまったのでした。(全3項目)

3-1.ペネロピー・クリアウォーター
ハリーはフレッドにジョージとロンのウィーズリー3兄弟に餓死寸前の所を助け出されホグワーツに入学して最初の夏休みの後半を「隠れ穴」で過ごしました。ところがパーシーのほうは食事の時以外は部屋にこもり切りでした。

そして昨年度監督生就任のお祝いに買って貰ったふくろうのヘルメスを使って半端ない量の手紙を出していました。当時は家族の誰もその相手を知らなかったようですが実はそれがペネロピー・クリアウォーターだったんですよね。

そのペネロピー嬢もまたハリーが2年生の時に起きた一連の連続襲撃事件の犠牲者にハーマイオニーと共になってしまいました。という事はつまり当然の如くペネロピー嬢も純粋マグル出身の魔女という事になるんでしょうね。

パーシーがペネロピー嬢と付き合っているという事を家族が知ったのはその学期末の事でした。ジニーはそれ以前から知っていました。空き教室で2人がこっそりと会っている所に偶然入って行ってジニーは知ったのだそうです。

そのためペネロピー嬢が襲われた時パーシーは蒼い顔をして呆然としていました。しかし家族公認になってからはパーシーはグリフィンドールではなく彼女と一緒にレイブンクローのテーブルで食事を取ったりもしていました。

そんなペネロピー嬢は一度だけハリーと話した事があるんですよね。それはハリーがファイアボルトを持って初めて大広間にやって来た時でした。ペネロピー嬢はファイアボルトを手に取って見てみたいとそう申し出て来ました。

「ほらほらペニー。壊すつもりじゃないだろうな」

ペネロピー嬢がファイアボルトをとっくり見ているとパーシーが元気よくこう言いました。その日行われる試合がグリフィンドール対レイブンクローでした。そしてペネロピー嬢はレイブンクロー生でしかも監督生なんですよね。

パーシーは試合の結果にペネロピー嬢と10ガリオンを賭けたのだそうです。でも10ガリオンなんて大金は持っていないので切羽詰まったようにハリーに「絶対勝てよ」と囁いたのでした。ファイアボルトを見るだけ見ると・・・

ペネロピー嬢はファイアボルトをテーブルに置いてハリーに礼を言って自分の席に戻って行ったのでした。

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改めて純粋マグル出身の魔法使いたちについて(前編)

当サイトではかなり以前に純粋マグル出身の魔法使いを取り上げた事がありました。しかし純血のウィーズリーおばさんを入れてしまう明らかな事実誤認があったりもしたので今回改めて紹介してみる事にしました。ハリーは1年生と2年生の結構早い時期にマグル生まれの魔女と魔法使いに出会っているんですよね。(全3項目)

3-1.ハーマイオニー・グレンジャー
本当に今更という感じなんですけど「このテーマ」で記事を書くからには避けては通れないというわけです。ハーマイオニーがマグル生まれだという事をハリーが知ったのはもちろん初めてホグワーツ特急に乗った時の事でした。

「誰かヒキガエルを見なかった?ネビルのがいなくなったの」

ハーマイオニーはネビルを伴ってこう言いながらハリーとロンのいるコンパートメントに入って来ました。ネビルはついさっきもヒキガエルを探して来たばかりなのでロンは「見なかったってさっきそう言ったよ」と答えました。

ところがロンのその返事をハーマイオニーは聞いてもいません。ロンがスキャバーズに魔法をかけようとして杖を構えていたからです。ハーマイオニーは魔法をかけるのなら見せて貰うわと言ってその場に座り込んだのでした。

そう言われてロンは一瞬たじろぎましたが「あーいいよ」と言うと咳払いをして呪文を唱えると杖を振りました。しかし何事も起こりません。黄色になるはずのスキャバーズは相変わらず前の色のままでした。それを見て・・・

ハーマイオニーは「その呪文。間違ってないの?」と言いました。すると何とハーマイオニーは練習のつもりで簡単な呪文を試したら全部上手く行ったと言うのです。ここで3人は互いに自己紹介をしたというわけなんですよね。

私の家族に魔法族は誰もいない。だから手紙を貰った時は驚いた。でももちろんうれしかった。何故なら最高の魔法学校だって聞いているから。教科書はもちろん全部暗記した。それだけで足りるといいんだけど。そして・・・

「私、ハーマイオニー・グレンジャー。あなた方は?」

ハリーはロンの顔を見てホッとしました。ロンもハリーと同様に教科書を暗記していないようで唖然としていたからでした。そして2人は「僕、ロン・ウィーズリー」そして「ハリー・ポッター」と名前を言ったのですが・・・

すると驚く事にハーマイオニーはハリーの事をそれも全部知っていると言うのです。ハリーの事は「近代魔法史」や「闇の魔術の興亡」それに「二十世紀の魔法大事件」などの本に出ているのだそうです。そう聞かされて・・・

自分の事が数々の本に載っていると聞かされ今度はハリーが「僕が?」と言って呆然とさせられる事になったというわけなんですよね。

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各科目の授業風景「魔法史」の場合(後編)

「秘密の部屋」について何か教えてください。ハーマイオニーにこう言われてビンズ先生が語り始めたのはホグワーツが創設された頃の話でした。とある伝説によれば創設者の1人サラザール・スリザリンがこの城に隠された部屋を作り密封した。それが「秘密の部屋」らしいのですがビンズ先生に言わせれば・・・(全3項目)

3-1.ビンズ先生が語ったのは?
皆さんも知っての通りホグワーツは正確な年号は不明なので一千年以上も前に当時最も偉大な4人の魔女と魔法使いたちによって創設されたのであります。そして創設者の名前にちなみその4つの学寮が次のように名付けられた。

ゴドリック・グリフィンドール
ヘルガ・ハッフルパフ
ロウェナ・レイブンクロー
サラザール・スリザリン

彼らはマグルの詮索好きな目から遠く離れたこの地に共にこの城を築いた。何故ならその時代には魔法は一般の人々の恐れる所であり魔女や魔法使いは多大なる迫害を受けたからであります。ここまで話すとビンズ先生は・・・

一旦一息入れ漠然と生徒たちを見つめそれから続きを話し始めました。数年の間は創設者たちは和気藹々で魔法力を示した若者たちを探し出してはこの城に誘って教育をしていた。しかしながら4人の間に意見の相違が出て来た。

スリザリンと他の3人との亀裂は広がって行った。スリザリンはホグワーツには選別された生徒のみが入学を許されるべきだと考えた。魔法教育は純粋に魔法族の家系にのみ与えられるべきだという信念を持つに至ったそうです。

したがってマグルの親を持つ生徒は学ぶ資格がないと考えて入学する事を嫌った。暫くしてこの問題を巡ってスリザリンとグリフィンドールが激しく言い争いスリザリンが学校を去ったとの事でした。ここまで話した所で・・・

ビンズ先生は再び一旦口を閉じたのでした。

そしてビンズ先生は・・・

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