ハリポタ通の館(やかた)
ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。最近更新する時間が微妙に遅くなり申し訳なく思っています。
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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(12)(28回シリーズ)
当初は渋っていたホラス・スラグホーンをものの見事に説得してホグワーツの教壇に復帰させる事に成功したダンブルドアとハリーは「隠れ穴」にやって来ました。すると今度はダンブルドアはハリーと2人だけで話がしたいと言うのです。そこで出た話とは?(全3項目)

3-1.隠れ穴に到着をすると
ホラス・スラグホーンは間違いなく君を蒐集しようとする。君はその蒐集物の中の宝石になるだろう。それはハリーが「生き残った男の子」あるいは近頃では「選ばれし者」と呼ばれているからだとダンブルドアに言われ・・・

「一方が生きる限り他方は生きられぬ」

周りを取り囲む霧とは何の関係もない冷気がハリーを襲い数週間前に聞いたこの言葉を思い出しました。恐ろしいと共にハリーにとって特別な意味のある言葉なのです。ダンブルドアはさっき通った教会の所で立ち止まりました。

「このあたりでいいじゃろうハリー。わしの腕に掴まるがよい」

今度は覚悟ができていたのでハリーは「姿現わし」をする態勢にはなっていました。それでもなお快適ではありませんでした。締めつける力が消えて再び息ができるようになった時には2人は田舎道に立っていました。そこは?

目の前にあったのは世界でホグワーツに次いでハリーが二番目に好きなくねくねとした建物の「隠れ穴」でした。たった今全身に走った恐怖にも関わらず「隠れ穴」を見ると自然に気持ちが昂ぶりました。ここにはロンがいる。

ハリーが知っている限り誰よりも料理が上手なウィーズリーおばさんもいる。すると門を通り過ぎながらダンブルドアがハリーに「ちょっとよいかな。別れる前に少し君と話がしたい。2人きりで」とそう言って来たのでした。

「ここではどうかな?」と言ってダンブルドアが指差していたのはウィーズリー家の箒がしまってある崩れかかった石の小屋でした。ハリーは「何だろう?」と思いながらダンブルドアに続いてその箒小屋に入って行きました。

そこでダンブルドアがまず口にしたのは?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(11)(28回シリーズ)
ドローレス・アンブリッジが去ってから私の所にはおかしな噂が幾つか届いているぞ!だからホグワーツには戻りたくない。そう言い張るホラス・スラグホーンでしたが実はホグワーツの教壇に復帰したくない理由は他にもあったのです。それを聞いてハリーは?(全3項目)

3-1.ハリーと2人だけになって
「君は父親にそっくりだ」スラグホーンにこう言われてハリーは「ええ。みんながそう言います」と答えました。すると今度はスラグホーンが「眼だけが違う。君の眼は」と言うのでハリーは「ええ。母の眼です」と言いました。

ここまでは誰もが異口同音に口にしてうんざりするほど聞かされていた言葉でした。ところがスラグホーンの場合はここからが違いました。教師として依怙贔屓すべきではないが彼女は私のお気に入りの1人だったのだそうです。

ハリーの物問いたげな顔に応えてスラグホーンが「君の母親の事だよ」と言いました。ハリーの母親リリー・エバンズは教え子の中でもずば抜けた1人だったんだそうです。そう生き生きとしていた。魅力的な子だったそうです。

私の寮に来るべきだったとよく言っていつでも悪戯っぽく言い返されたそうです。それは何故かというとホラス・スラグホーンはスリザリンの寮監だったからなのだそうです。スラグホーンはそれで自分を責めるなと言うのです。

君は彼女と同じくグリフィンドールなんだろうな。スラグホーンは必ずしもそうではないが普通は家系で決まると言うのです。例えばこの数年新聞に出ていて数週間前に死んだシリウス・ブラックはグリフィンドールに決まった。

まるで見えない手がハリーの内臓を強く掴んで捻ったかのようでした。予期していない所でスラグホーンの口からシリウスの名前が突如として出て来たからでした。まあとにかくシリウスは学校では君の父親の大の親友だった。

能力ある子だったのに残念だった。弟のレギュラスが入学して来た時は獲得したができれば一揃い欲しかった。それはまるでオークションで競り負けた熱狂的な蒐集家のような言い方でした。そして再び母親の話になりました。

言うまでもなく君の母親はマグル生まれだった。そうと知った時には信じられなかった。絶対に純血だと思った。それほど優秀だったとスラグホーンは言うのです。そんなスラグホーンに対してハリーはこう反論したのでした。

「僕の友達にもマグル生まれが1人います。しかも学年で一番の女性です」

するとスラグホーンは?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(10)(28回シリーズ)
死喰い人の連中の勧誘を受けないためにマグルの家を転々としていた。そんなスラグホーンにダンブルドアはホグワーツに戻ればそんな事をする必要もなくなると暗にそう言ったのでした。しかしスラグホーンのほうにもダンブルドアに対して不満があるようです。するとダンブルドアは突如として・・・(全3項目)

3-1.一杯飲みながら
「それじゃあ。その手で私を説得しようと考えたわけだな?いや答えはノーだよアルバス」スラグホーンは抜け目のない表情を浮かべるとこう言ってダンブルドアに食ってかかりました。そんなスラグホーンにダンブルドアは?

ダンブルドアは「一緒に一杯飲むぐらいの事はしてもよかろう?」とやんわり言葉を返しました。そんなダンブルドアにスラグホーンは躊躇をしつつ「昔のよしみで?」と言った後「よかろう一杯だけだ」と無愛想に言いました。

ダンブルドアはハリーに微笑みかけスラグホーンがついさっきまで化けていたのとそう違わない椅子を指して座るよう促しました。その椅子は火の気の戻ったばかりの暖炉と明るく輝く石油ランプのすぐ脇に置かれていました。

ハリーはダンブルドアが何故か自分をできるだけ目立つようにしようとしているとはっきり感じながら椅子に座りました。すると効果てきめんという感じで再び部屋を振り返ったスラグホーンの目が真っ先にハリーに向きました。

ハリーに目を走らせたスラグホーンはまるで目が傷つくのを恐れるかのように「フン」と言うと急いで目を逸らしました。スラグホーンは勝手に腰掛けていたダンブルドアに飲み物を渡すとハリーにぐいと盆を突き出しました。

そして元通りになったソファにとっぷりと腰を下ろし不機嫌に黙り込みました。そんなスラグホーンにダンブルドアが「さて元気だったかね?」と尋ねました。すると「あまりパッとしない」という答えが即座に返って来ました。

「胸が弱い。ゼイゼイする。リュウマチもある。昔のようには動けん。まあそんなもんだろう。歳だ。疲労だ」

こうぼやくスラグホーンにダンブルドアは?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(9)(28回シリーズ)
ハリーにとってはもちろん朗報以外の何物でもなかったのですがドローレス・アンブリッジがホグワーツを去ってまたしても先生が1人足りなくなってしまったので補充する必要に迫られたというわけです。ところがその古い同僚の方の住まいに足を踏み入れてみると・・・(全3項目)

3-1.到着したのは?
自分が騙り者ではないという事を確かめるために事前にジャムの好みを調べておくべきだった。ダンブルドアにこう言われて戸惑うハリーでしたが魔法省から送られたパンフレットについて実は訊きたい事が他にもあったのです。

あのパンフレットに「亡者」とか書いてありました。一体どういうものですか?パンフレットでははっきりしませんでした。ハリーがこう訊くとダンブルドアは「屍じゃ」と冷静に答えた後さらに詳しく説明してくれたのでした。

闇の魔法使いの命令通りの事をするように魔法がかけられた死人の事だそうです。しかしここ暫くつまり前回ヴォルデモートが強力だった時以来はこの亡者は目撃されていないんだそうです。これは言うまでもない事だが・・・

ヴォルデモートは死人で軍団ができるほど多くの人を殺害した。亡者の説明を終えるとダンブルドアはハリーに「ここじゃよ」と言ったのでした。どうやら例のダンブルドアの古い同僚の方が住んでいる所に到着したようでした。

2人は小奇麗な石造りの庭つきの小さな家に近づいていました。門に向かっていたダンブルドアが急に立ち止まりました。しかしハリーは「亡者」という恐ろしい考えを咀嚼するのに忙しく他事に気づく余裕がありませんでした。

そのためダンブルドアにぶつかってしまいました。ダンブルドアが「何と。何と。何と」と言うので視線をたどって行くと愕然としました。きちんと手入れされた庭の小道の先の玄関の扉の蝶番が外れてぶら下がっているのです。

ダンブルドアは通りの端から端まで目を走らせました。全く人の気配がありません。ダンブルドアはハリーに「杖を出してわしに従いて来るのじゃ」と低い声で言い門を開けハリーを後ろに従え素早く音もなく小道を進みました。

「ルーモス!光よ!」

ダンブルドアの杖先に明かりが灯り狭い玄関ホールが照らし出されました。左側の扉が開けっぱなしになっています。ダンブルドアは杖灯りを掲げながら居間に入って行きました。ハリーもそのすぐ後ろに従いて行ったのでした。

そこで2人が見た光景は?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(8)(28回シリーズ)
こうしてようやくプリベット通り4番地を後にしたダンブルドアとハリーだったのですが願いとは裏腹にハリーの心中は複雑でした。そして「付き添い姿現わし」で2人が到着したのはバドリー・ババートンという村でした。ダンブルドアは何故ここにハリーを連れて来たのかというと・・・(全3項目)

3-1.切なる願いとは裏腹に
3日前に手紙が届いてからというものハリーは目覚めている時は一瞬も休まずダンブルドアが迎えに来てくれますようにと必死に願い続けていました。にも関わらずこうして2人きりになってみると気詰まりな思いがしました。

それというのもシリウスを失った悲しみに打ちひしがれ自暴自棄になったハリーは散々怒鳴ったばかりか校長室で所狭しとばかり暴れ回ったからです。その時の記憶が脳裏に蘇り気まずい思いをいやが上にも強めていたのでした。

しかしダンブルドアのほうは全くゆったりとしたもので学期末にハリーがしたそういった一連の行為の事を気にする素振りはありませんでした。ダンブルドアは朗らかにハリーに「杖を準備しておくのじゃ」と言ったのでした。

でも先生。僕は学校の外で魔法を使ってはいけないのではありませんか?ハリーがこう訊くとダンブルドアは襲われた場合はわしが許可すると言いました。しかしその一方で今夜はそんな事は心配しなくてもいいとも言うのです。

ハリーが「どうしてですか?」と訊くとダンブルドアは「わしと一緒じゃからのう」と答えました。そしてプリベット通りの端に到着した所で突然立ち止まりダンブルドアはハリーに「このあたりでよかろう」と言ったのでした。

君はまだ当然「姿現わし」テストに合格しておらんの?こう訊くダンブルドアにハリーは「はい」と答えた後「それは17才にならないと駄目なのではないですか?」と訊きました。ダンブルドアは「その通りじゃ」と答えました。

そこで「付き添い姿現わし」で移動するという事でダンブルドアはハリーに気づいておろうが杖腕のほうは脆くなっているので左腕のほうにしっかり掴まるようにと言いました。ハリーは差し出された左腕をしっかり掴みました。

そして「それでよい。さて参ろう」と言って姿現わし術が開始されました。ハリーはダンブルドアの腕が捻れて抜けて行くような感じがしてますます固く握り締めました。気がついてみると全てが闇の中でした。息ができない。

四方八方から押さえつけられています。まるで鉄のベルトで胸を締め付けられているかのようでした。目の玉が顔の奥に押しつけられ鼓膜が頭蓋骨深く押し込められて行くようでした。そしてようやく目的地に到着したようです。

到着したその場所は?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(7)(28回シリーズ)
荷造りを終えて玄関ホールに来てみるとダンブルドアが待っていてくれなかったのでハリーは落胆しました。また客間に戻らなくてはならなかったからです。しかしそれはハリーが立ち会ってダーズリー夫妻に最後に話しておきたい事があったからなのです。(全3項目)

3-1.鋭い指摘
ヒッポグリフのバックビークはハグリッドと一緒にいていいです。バックビークはそのほうがうれしいと思います。ハリーが即座にこう言うとダンブルドアは微笑みながら「ハグリッドが大喜びするじゃろう」と言ったのでした。

バックビークに再会する事ができてハグリッドは興奮していたそうです。そして安全のために暫くの間バックビークの事をウィザウィングズと呼ぶ事に決めたんだそうです。しかしこの措置も一応念のためという事のようでした。

それというのも魔法省がかつて死刑宣告をしたあのヒッポグリフだと気づくとは思えないとダンブルドアは言うのです。こうして諸問題が解決してダンブルドアに「トランクは詰め終わっているのかね?」と訊かれてハリーは?

荷造りをしていなかったのでハリーが「えーと」と言い淀んでいるとダンブルドアは「わしが現れるかどうか疑っていたのじゃな?」と鋭く指摘したのでした。そんなダンブルドアに対してハリーは急いでこう答えたのでした。

「ちょっと行って―あの―仕上げして来ます」

ハリーは望遠鏡とスニーカーを慌てて拾い上げ部屋に戻りました。それから必要な物を探し出すのに10分少々かかりました。ようやく荷造りを終えると今度は片手にトランクもう片手にヘドウィグの鳥籠を持って部屋を出ました。

ダンブルドアが玄関ホールで待っていてくれなかったのでハリーは落胆しました。また居間に戻らなくてはならないからです。そこでは誰も話をしてはいませんでした。ダンブルドアは鼻歌を歌いながらくつろいだ様子でした。

しかしその場の雰囲気たるや冷え切ったお粥より冷たく固まっているという感じでした。ハリーは到底ダーズリー一家を見る気にはなれず一家からは目を逸らしながら「先生。用意ができました」とダンブルドアに言いました。

するとそこでダンブルドアは?

「では最後にもう1つ」


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(6)(28回シリーズ)
何故ダンブルドアはプリベット通り4番地の居間に足を踏み入れたのか?その理由は一週間前にシリウスの遺言が見つかった事で幾つか解決しなくてはならない事ができたからなんだそうです。その数々の諸問題を解決するために居間に姿を現したのは?(全3項目)

3-1.面倒な事が起きた
何故ダンブルドアはプリベット通り4番地の居間に足を踏み入れたのか?その理由はダンブルドアが言うには面倒な事が起きたのだそうです。その事を我々不死鳥の騎士団のために解決してくれる事を望んでいるんだそうです。

しかしまずハリーに話さなければならない事があるそうです。シリウスの遺言が一週間前に見つかり所有物の全てをハリーに遺したとの事です。しかしハリーは「あ。はい」と言う他には何も言うべき言葉が浮かびませんでした。

ほとんどが単純明快な事でグリンゴッツのハリーの口座にほどほどの金貨が増えハリーがシリウスの私有財産を相続した。すると「少々厄介な遺産は」とダンブルドアが言った所でバーノン叔父さんがこう口を挟んで来ました。

「名付け親が死んだと?」

叔父さんが大声で訊くのでダンブルドアもハリーも叔父さんのほうを見ました。蜂蜜酒のグラスが今度は相当しつこく叔父さんの頭を横から小突いています。叔父さんはそれを払いのけようとしながら再び2人にこう訊きました。

「死んだ?こいつの名付け親が?」

ダンブルドアは叔父さんに「そうじゃ」と答えました。しかしハリーに「何故ダーズリー一家に打ち明けなかったのか?」などと訊いたりはしませんでした。ダンブルドアはまるで何事もなかったかのように話を続けたのでした。

「シリウスがグリモールド・プレイス12番地を君に遺したのじゃ」

ダンブルドアがハリーにこう言うとバーノン叔父さんは「屋敷を相続しただと?」と意地汚く言いました。でもダンブルドアもハリーも何も答えません。そしてハリーは叔父さんの問いかけを完全に無視しながらこう言いました。

「ずっと本部として使っていいです。僕はどうでもいいんです。あげます。僕は本当にいらないんだ」

するとダンブルドアはそんなハリーに・・・


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(5)(28回シリーズ)
それは話がうま過ぎる。何かが上手く行かなくなるようなそんな感じがハリーは拭えませんでした。その理由は夏休みに入って僅か二週間後にダンブルドアがハリーを「隠れ穴」に連れて行くために迎えに行くとの手紙が届いたからです。するとハリーにとっては意外な事に・・・(全3項目)

3-1.プリベット通り4番地に
ハリー・ポッターは眠り込んでいました。この4時間ほとんどずっと部屋の窓際に椅子を置いて座り暗くなって行く通りを見つめ続けていましたがとうとう寝入ってしまったのです。一体窓際に座って何をしていたのでしょう?

それは3日前にダンブルドア校長から手紙が届いて午後11時に「隠れ穴」にハリーを連れて行くために迎えに行くと書かれていたからというわけです。そのため今夜は7時に窓際に陣取りダンブルドアを待ち受けていたのでした。

その手紙はハリーが内容を暗記するほど何度も読み返したせいで固く巻かれていた羊皮紙が今では真っ平らになっていました。しかしハリーは荷物をまとめてはいませんでした。たったの二週間でダーズリー一家と別れられる。

それは話がうま過ぎる。何かが上手く行かなくなるようなそんな感じが拭えませんでした。ダンブルドアへの返事が行方不明になってしまうかもしれない。ダンブルドアが何らかの都合で自分を迎えに来れなくなるかもしれない。

この手紙がダンブルドアからではなくて悪戯や冗談あるいは罠だったと判明するかもしれない。荷造りをしたその後にがっかりして再び荷を解かなければならないような状況には耐えられない。そうハリーは思ったからでした。

唯一出かける素振りにハリーはヘドウィグを安全に鳥籠に閉じ込めておきました。そして時刻が午後11時になったかと思うと窓の外の街灯が消えました。それがまるで引き金になったかのようにハリーは目を覚ましたのでした。

急いでメガネをかけ直しハリーは目を細めて歩道を見つめました。背の高い人物が長いマントを翻し庭の小道を歩いて来るのが見えました。ハリーは飛び上がると椅子を蹴飛ばして床に散らばる物をトランクに入れ始めました。

そうしている内にも玄関の呼び鈴が鳴りました。


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(4)(28回シリーズ)
たまたまではあるが我輩はあの方の計画を知っている。しかし何故ドラコが指名されたのか?これはルシウスが失敗した事に対する闇の帝王の復讐に違いない。ナルシッサのこの見解は当たっていました。そして自分がドラコを手助けできるかもしれんとスネイプが言うとナルシッサは?(全3項目)

3-1.あの方の計画を知っている
ベラトリックスはまだ不満そうだったもののスネイプにどうやって次の攻撃を仕掛けるべきかどうかを迷っているようでした。その沈黙に乗じてスネイプはナルシッサに我輩に助けを求めておいででしたなと声をかけたのでした。

するとナルシッサはスネイプに「私を助けてくださるのはあなたしかいないと思います」と答えました。夫のルシウス氏は監獄にいるのであなた以外には誰も頼る人がいないとナルシッサはスネイプにそう言ったというわけです。

闇の帝王は私がその話をする事を禁じました。それは誰にもこの計画を知られたくないと望んでいるから。とても厳重な秘密なのです。でもセブルス・スネイプになら話しても構わないのではとナルシッサはそう思ったようです。

「あの方が禁じたのなら話してはなりませんな。闇の帝王の言葉は法律ですぞ」

ところがスネイプはナルシッサにこう言ったのでした。言われたナルシッサはスネイプに冷水を浴びせられたかのように息を呑みました。その一方でベラトリックスはこの家に入ってから初めて満足気な表情を浮かべると・・・

「ほら!スネイプでさえそう言ってるんだ。しゃべるなと言われたんだから黙っていなさい!」

ベラトリックスはナルシッサに勝ち誇ったようにこう言いました。しかしスネイプは立ち上がって窓のほうに歩いて行きカーテンの隙間から外を覗いたその後にカーテンをぐいと閉めました。そしてナルシッサに向かって・・・

「たまたまではあるが我輩はあの方の計画を知っている」

スネイプは自分が闇の帝王が打ち明けた数少ない者の1人だと言ったのでした。そしてもし我輩が秘密を知る者でなかったらあなたは闇の帝王に対する重大な裏切りの罰を犯す事になったのだとナルシッサに警告をしたのでした。

「あなたはきっと知っていると思っていましたわ!」

こう言いながらナルシッサの息遣いは少し楽になっていました。あの方はあなたの事をとてもご信頼している。しかしベラトリックスのほうは一瞬浮かべた満足気な顔を一転して怒りの表情に変えスネイプにこう言ったのでした。

「お前が計画を知っている?」

するとスネイプは?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(3)(28回シリーズ)
お前を信用できない理由は山ほどある。そこでベラトリックスはその理由を列挙しました。その理由の1つ1つにスネイプは答えて行きました。そしてダンブルドアだってこれだけあれば疑うのは当然なのに一度もお前を疑わなかったと信じろというのかとベラトリックスが言うとスネイプは?(全3項目)

3-1.ダンブルドアの犬に成り下がった?
自分は闇の帝王と「賢者の石」の間に何故立ちはだかったのか?スネイプはこれについてはたやすくお答えできると言うのです。あの方は我輩を信用すべきかどうかの判断がつかないでおられた。かつては忠実な死喰い人だった。

しかし今はダンブルドアの犬に成り下がったのではないか?昔の味方が今度は自分をダンブルドアか魔法省に引き渡すかもしれないとの懸念からあの方はどうしても我輩の前に姿を現そうとはしなかったとスネイプは言うのです。

我輩を信用してくださらなかったのは残念でならない。姿を現わしていればもう3年早く権力を回復できたとスネイプは言うのです。認めよう。だから我輩は「賢者の石」を奪おうとするクィレルを全力で挫いたのだそうです。

あの方がお戻りになった時。我輩はダンブルドアの命を受けて2時間後に参上した。たった2時間待つ事で我輩は確実にホグワーツにスパイとして留まれるようにしたとスネイプは言うのです。闇の帝王の側に戻るよう命を受けた。

だから戻るに過ぎないのだとダンブルドアにそう思い込ませる事でダンブルドアや不死鳥の騎士団についての情報を流す事ができたとスネイプは言うのです。自分が遅れた事で始めは闇の帝王のご不興を買う事になってしまった。

しかし我輩の忠誠は変わらないとご説明申し上げた時にそのご立腹は完全に消え去った。もっともダンブルドアは我輩が味方だと思っていた。闇の帝王は我輩が永久に去ったとそうお考えになったが闇の帝王が間違っておられた。

予言を取り戻すために我々が危険に身をさらしている時もお前はまたしても不在だった。こう言うベラトリックスにスネイプは「我輩は残っていよとの命を受けた」と反論したのでした。これについてもちゃんとした理由がある。

我輩が死喰い人と共に不死鳥の騎士団と戦ってもダンブルドアがそれに気づかなかったと言うのか?それに危険とか言われたようだが十代の子供6人を相手にしたのでは?するとベラトリックスはスネイプにこう言ったのでした。

「加勢が来たんだ。知っての通り。まもなく不死鳥の騎士団の半数が来た!」

そしてベラトリックスは私の最後の質問を避けているとスネイプに言ったのでした。ハリー・ポッターだ。この5年間いつでも殺害できたはずた。お前はまだやっていない。何故だ?こう追及するベラトリックスにスネイプは?

一体何と答えたのかと言えば・・・


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(2)(28回シリーズ)
ベラトリックス・レストレンジは妹のナルシッサ・マルフォイに「あの男は信用できないから」と言って家に行く事を強硬に反対しました。しかしナルシッサはそんな姉を振り切り「あの男」つまりセブルス・スネイプを訪ねたのでした。するとそこでベラトリックスはスネイプに・・・(全3項目)

3-1.ナルシッサにベラトリックス
ポンという軽い音が立て続けに2つしてフードを被った2人の女が姿を現しました。2人目の女が追いつきナルシッサの腕を掴みましたがナルシッサはそれを振り解き「帰ってベラ!」と言いました。するとベラと呼ばれた女は?

ベラトリックスは「私の話を聞きなさい!」と言いましたがナルシッサは「もう聞いたわ。もう決めたんだからほっといてちょうだい!」と言い上がりかけていた土手を登り切りました。ベラトリックスもすぐに追いつきました。

「あいつはここに住んでいるのかい?ここに?マグルの掃き溜めに?我々のような身分の者でこんな所に足を踏み入れるのは私たちが最初だろうよ」

2人は並んで通りの向こう側を見ました。荒れ果てたレンガ建ての家が闇の中にどんよりと暗い窓を見せ何列も並んで建っているのを見てベラトリックスは蔑むようにこう言いました。しかしナルシッサは聞いていませんでした。

錆びた鉄柵の間をくぐり抜け通りの向こうへと急いでいました。ベラトリックスはそれを追い角を曲がろうとしている所でナルシッサに追いつきました。そして今度は首尾よく腕を掴み後ろを振り向かせて2人は向き合いました。

あいつは信用できないと言うベラトリックスにナルシッサは闇の帝王は信用していらっしゃると反論しました。それに対してベラトリックスは闇の帝王はきっと間違っていらっしゃるとまで言うのです。するとナルシッサは?

凄んで「放してよ。ベラ」と言うとマントの下から杖を取り出し脅すようにベラトリックスの顔に突きつけました。ベラトリックスは笑って「自分の姉に?あんたにはできやしない」と言ったのでした。ところがだったのでした。

「できない事なんか。もう何にもないわ!」

ヒステリックにこう言うとナルシッサは杖をナイフのように振り下ろしました。閃光が走ってベラトリックスは火傷をしたかのようにナルシッサの腕を放しました。ナルシッサは突進しベラトリックスは再び追う事になりました。

ベラトリックスが小声で悪態をつきながら追いついた時にはナルシッサはもう扉を叩いていました。少し息を切らし夜風に乗って運ばれて来る川の臭気を吸い込みながら2人は佇んで待っていました。暫く経ったその時の事です。

扉の向こう側で何かが動く音が聞こえ僅かに扉が開きました。隙間から2人を見ている男の姿が細長く見えました。ナルシッサがフードを脱ぐと男は驚いたような声で「ナルシッサ!」と言って扉をまた少し広く開けたのでした。

その男は?


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アルバス・ダンブルドア「謎のプリンス」前編(1)(28回シリーズ)
今日から七週間に渡る超ロングランの「28回」で第6巻「謎のプリンス」上巻のアルバス・ダンブルドアをお届けする事にしました。ヴォルデモート卿の復活が明らかになって魔法界の人々の怒りは凄まじくコーネリウス・ファッジは魔法大臣を辞任する事になりました。後任の魔法大臣になったのは?(全3項目)

3-1.向こうの大臣
首相はその場に凍りつき目の前の暗い窓ガラスに映る自分の怯えた顔を見つめました。その背後で無人の執務室から軽い咳払いが聞こえたからです。体の向きをゆっりと変えて声だけは気丈に「誰かね?」と呼びかけると・・・

「マグルの首相閣下。火急にお目にかかりたし。至急お返事のほどを。草々。ファッジ」

答える者などいはしないと首相はほんの一瞬虚しい望みを抱きました。しかしたちまちこう返事が来ました。それは部屋の一番隅にある長い銀色の鬘(かずら)を着けた姿の蛙顔の小男の油絵でした。答えが来るのを待っています。

そこで首相が今はとある国の元首からの電話を待っている所なので都合が悪いと答えると絵が「その件は変更可能」と即座に答えました。首相は落胆しました。そうなるのではと恐れていたからです。絵の小男はこう言いました。

「その元首が電話するのを忘れるように我々が取り計ろう。その代わりその元首は明日の夜電話するであろう」

ネクタイを直しながら首相は急いで机に戻りました。椅子に座り泰然自若とした表情を何とか取り繕った途端に薪もない空の暖炉に突然明るい緑の炎が燃え上がりました。その男は高級な年代物の敷物の上に這い出して来ました。

「おお首相閣下。またお目にかかれてうれしいですな」

頭の中では首相が「向こうの大臣」と呼んでいるコーネリウス・ファッジがこう言うと片手を差し出しながら進み出て来ました。同じ挨拶を返す気にはなれず首相は何も言いませんでした。大概悪い知らせを持って来るからです。

ファッジは目に見えて憔悴していました。やつれてますます禿げ上がり白髪も増えげっそりとした表情でした。首相は「何か御用ですかな?」と言うとファッジとそそくさと握手を済ませ机の前にある一番硬い椅子を勧めました。

ファッジのほうも首相と同じ一週間だったんだそうです。


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私が好きな紅茶を飲むシーン(4)(シリーズ最終回)
フレッドとジョージはハリーがホグズミード村に行けない事を気の毒に思って「忍びの地図」を譲り渡してくれました。ハリーはその地図に記されている秘密の抜け穴を通ってホグズミードに行ったのでした。ところがそこでハリーはシリウス・ブラックの最大の悪行を聞いてしまったのでした。(全3項目)

3-1.シリウス・ブラックの裏切り
シリウス・ブラックは僕の命を狙っているらしい。ハリーは夏休みの最終日に「漏れ鍋」の食堂でウィーズリー夫妻が言い争っているのを聞いてしまいその話の中でアーサー氏がそう言っていたのです。ところがだったのでした。

シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕だと言うのなら同じくらいダンブルドアの事を恐れているのでは?それなら自分はホグワーツの敷地内にいる限り安全だ。ところがそんな認識を打ち破る事件が起きてしまったのです。

それは10月31日ハリーがルーピン先生と紅茶を飲んだ直後の事でした。何と事もあろうにホグワーツにそのシリウス・ブラックが侵入してグリフィンドール寮の入口を守る肖像画「太った婦人(レディ)」に襲いかかったのでした。

アーサー氏もシリウス・ブラックはアズカバンを破って出られたのだからホグワーツにだって破って入れると言っていました。その懸念が的中してしまったのです。しかしアーサー氏はハリーに対してこう言っていたのでした。

それはハリーが何を聞いてもシリウス・ブラックを探したりしないと誓ってくれとアーサー氏は言ったのでした。どうして自分の命を狙っている人物をこちらから探さなくてはならないのか?何故アーサー氏はそう言ったのか?

クリスマス休暇の前日フレッドとジョージはハリーがホグズミードに行けるようにと「忍びの地図」を譲り渡してくれました。この地図にはホグズミードに繋がる秘密の抜け穴が幾つか記されていたからです。ところがでした。

ハリーが合流したロンとハーマイオニーと一緒にパブ「三本の箒」でバタービールを飲んでいるとそこにマクゴナガル先生とフリットウィック先生とハグリッドさらには魔法大臣コーネリウス・ファッジが姿を現したのでした。

ハリーの両親のポッター夫妻は父親のジェームズの無二の親友でまさに一心同体だったシリウス・ブラックの裏切りで死んだ。4人はハリーが机の下で聞いているとも知らないで当時の事を洗いざらいしゃべってしまったのです。

それを聞いてハリーは?


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私が好きな紅茶を飲むシーン(3)(4回シリーズ)
奮闘努力のかいもなくハリーはホグズミード村に行けないという事になってしまいました。ロンとハーマイオーがホグズミードに行ってしまい1人取り残されたハリーが城内をさまよっているとルーピン先生が声をかけて来ました。ルーピン先生の部屋でハリーは紅茶を飲みながら・・・(全3項目)

3-1.1人取り残されて
シリウス・ブラックは僕の命を狙っているらしい。ハリーは夏休みの最終日に「漏れ鍋」の食堂でウィーズリー夫妻が言い争っているのを聞いてしまいました。その時にアーサー氏がそう言っているのをハリーは聞いたのでした。

魔法大臣コーネリウス・ファッジが「漏れ鍋」でハリーを待っていたのも魔法省の車でキングズ・クロス駅まで連れて行ったのもウィーズリー一家をハリーがホグワーツ特急に乗るまで付き添わせるためだったというわけです。

しかしハリーはシリウス・ブラックの事をそれほど怖いとは思いませんでした。シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕だと言うのならヴォルデモートと同様ダンブルドアの事を恐れているに違いないとそう思ったからです。

それよりハリーにとって問題だったのはバーノン叔父さんが許可証にサインしてくれなかったのでホグズミードに行く見込みがなくなってしまった事でした。魔法大臣にも頼みました。しかしファッジにも断られてしまいました。

自分はハリーの保護者じゃないからなんだそうです。ロンはマクゴナガル先生が許可してくれると言いました。しかしバーノン叔父さんはマグルなのでと事の次第を説明してもマクゴナガル先生は許可をしてはくれませんでした。

そういう事だったので10月31日のハロウィンの日にはホグズミード行きが許可されましたがロンとハーマイオニーは行ってしまいました。そしてハリー1人だけが取り残されるという事になってしまったというわけなんですよね。

談話室に1人でいると信奉者に額の傷痕をしげしげと眺められるのでハリーは談話室を出て城内をうろうろしていました。するとホグズミード行きの生徒を送り出した直後らしい管理人のアーガス・フィルチに出くわしました。

フィルチが「何をしている?」と訊いて来たのでハリーが「別に何も」と正直に本当の事を答えました。するとフィルチは散々憎まれ口を叩いたその後に「お前のいるべき場所に戻れ。談話室にだ」とハリーに言ったのでした。

しかしハリーは談話室には戻りませんでした。ふくろう小屋に行ってヘドウィグに会おうかと思い階段を上がったり廊下を幾つか歩いていると後ろから「ハリー?」と自分の名前を呼ぶ声が聞こえて来ました。その声の主は?

ルーピン先生でした。ルーピン先生もまたハリーに「何をしている?」と訊いて来ました。けれどもフィルチの口調とは全く違っていました。ロンにハーマイオニーはどうしたねと訊くのでハリーはホグズミードだと答えました。

するとルーピン先生が次の授業用の水魔グリンデローが届いた所だから中に入らないかと言って来ました。そこでハリーはルーピン先生の部屋に入って行きました。部屋の隅に大きな水槽があり鋭い角を生やした水魔がいました。


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私が好きな紅茶を飲むシーン(2)(4回シリーズ)
マージ叔母さん風船事件を起こしプリベット通り4番地を飛び出したハリーはマグノリア・クレセント通りで偶然「夜の騎士(ナイト)バス」に出会いロンドンの「漏れ鍋」に向かう事になりました。ところがその「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのが・・・(全3項目)

3-1.漏れ鍋に到着したら
事の発端はハリー13才の誕生日にバーノン叔父さんの妹のマージ叔母さんが来た事でした。礼儀をわきまえた言葉を話せ。行儀よくしろ。そう言う叔父さんにハリーはマージ叔母さんがそうするなら僕もそうすると答えました。

その直後の事でした。ホグワーツでは3年生になるとホグズミード行きが許されます。しかしそれには両親又は保護者に許可証にサインをして貰わなければなりません。そこでハリーはバーノン叔父さんと取引きをしたのでした。

行儀よくしよう。その代わりに許可証にサインをして欲しい。グウの音も出ないほどに叩きのめされたいのか?僕がうっかり口を滑らせたらとハリーが言うとバーノン叔父さんはこう言いました。しかしそれに対してハリーは?

叩きのめしたって僕が言っちゃった事をマージ叔母さんは忘れてくれるかな?ハリーにこう言われてはバーノン叔父さんも極めて残念な事に取り引きに応じなくてはなりませんでした。このようにして取引きは成立したのでした。

しかしハリーが懸念していた通りマージ叔母さんは全く礼儀をわきまえず行儀も悪くハリーに対して罵詈雑言を浴びせかけて来ました。そしてマージ叔母さん滞在の最終日ついにハリーは我慢の限界を越えてしまったのでした。

マージ叔母さんは風船のように膨らんでしまいました。最後には完全な球体になり何と空中に舞い上がり始めました。バーノン叔父さんは引っ張り下ろそうとしました。でも叔父さんのほうが持ち上げられるという有り様でした。

戻ってマージを元通りにしろ!そう言うバーノン叔父さんにハリーは怒りで息を荒げながら「当然の報いだ。身から出た錆だ。僕に近寄るな。僕は出て行く。もう沢山だ」と言ってプリベット通り4番地から出て行ったのでした。

するとマグノリア・クレセント通りで摩訶不思議な事が起こりました。ハリーの前に突如として3階立ての派手な紫色のパスが姿を現したのです。フロントガラスの上には金文字で「夜の騎士(ナイト)バス」と書かれていました。

車掌が土の上ならどこにでも連れて行くと言ったのでハリーはこのナイト・バスに乗ってロンドンの「漏れ鍋」に行く事にしました。ところが「漏れ鍋」でハリーがここに来るのを待ち受けていた人物がいたのでした。それは?

魔法大臣コーネリウス・ファッジその人でした。


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私が好きな紅茶を飲むシーン(1)(4回シリーズ)
イギリス人にとって紅茶は生活に欠かせない飲み物でハリーポッター・シリーズにも紅茶を飲むシーンが頻繁に出て来るという事は以前に紹介しました。今週はそんな紅茶を飲む場面の中から私が特に気に入っているシーンを4つ拾い出してお届けする事にしました。(全3項目)

3-1.何だか今日は変な日だ
その日イギリス中で摩訶不思議な出来事が次々と起こりバーノン・ダーズリー氏の周辺にもそれは飛び火していました。しかしバーノン氏の頭の中は仕事の事で一杯だったので取りあえず何とか午前中だけはいつもの通りでした。

最初の異変はバーノン氏が車で外に出た時の事です。バーノン氏は一瞬我が目を疑いました。それは何と猫が地図を見たり標識を読んだりしているのです。いや見ているだけだ。猫が地図やら標識を読めるはずがないじゃないか。

バーノン氏は自分にそう言い聞かせて猫の事を頭から振り払いました。ところが今度は街外れまで来た時でした。奇妙なマント姿の人たちが何やら興奮して囁き合っています。あんなおかしな服を着た連中には我慢がならない。

近頃の若い奴らの格好と来たら!マントも最近の馬鹿げた流行なんだろう。ところがバーノン氏にとってはけしからん事に到底若いとは言い難い人がマントを着ていたのです。あいつなんか自分よりも年を取っているじゃないか。

それなのにエメラルド色のマントを着ている。どういう神経だ!しかしそれだけではありません。バーノン氏は仕事の時はいつも窓に背を向けて座っていました。そうでなかったら今日は仕事に集中できなかったかもしれません。

道行く人の多くはそれを目撃しました。真っ昼間からふくろうが飛び交ったのです。次から次とふくろうが飛んで行くのを指差して「一体あれは何だ?」と見つめていたのです。そしてそれは向かい側のパン屋に行った時でした。

マントを着た連中の事はすっかり忘れていたのにバーノン氏は再びマント集団に出くわしました。けしからん。そう思うと同時に何故かしらバーノン氏は不安な気持ちになりました。それはその連中がこう言っていたからでした。

「ポッターさんたちが。そう。わたしゃそう聞きました」
「そうそう息子のハリーがね」

それは妻の妹のポッター夫妻とその息子ハリーの事なのでは?バーノン氏はそう思ったから不安な気持ちになったのです。しかし一旦は自宅に電話をかけて確かめようとしたもののバーノン氏はそれを途中で辞めてしまいました。

ポッターなんて珍しい名前じゃない。ハリーという名の男の子がいるポッター家だって山ほどあるに違いない。そう思ったからです。でも午後からはバーノン氏は仕事に集中できなくなりました。そしてそれは家に帰る時でした。

「すみません」

外に出た途端バーノン氏は誰かと正面衝突してしまいました。数秒後バーノン氏はぶつかったその老人がスミレ色のマントを着ている事に気づきました。ところがその老人は怒るどころか満面に笑顔を浮かべてこう言ったのです。

「旦那。すみませんなんてとんでもない。今日は何があったって気にしませんよ。万歳!例のあの人がとうとういなくなったんですよ!あなたのようなマグルもこんな幸せなめでたい日はお祝いすべきです」

こう言われてバーノン氏は?


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改めて数々の魔法生物について(8)(シリーズ最終回)
ヒッポグリフというド派手な生き物で「魔法生物飼育学」の教師デビューを飾ったハグリッドだったのですが、その後はレタス食い虫に尻尾爆発スクリュートと「飼ってみたい!」と思うには程遠い魔法生物ばかりでした。ところがようやく飼ってみたいと思う生き物が登場したのです。それは?(全3項目)

3-1.ニフラーとフロバーワームことレタス食い虫
ニフラーはイギリスの動物なんだそうです。長い鼻で穴を掘ります。このフワフワした黒い動物はキラキラ光る物であれば何でも好む性癖があります。地中深く埋もれる宝を掘らせる小鬼がよくこのニフラーを使うのだそうです。

ニフラーは温和で愛情深いとさえ云えますが家具やその他の物を破壊してしまう可能性があるので決して室内で飼育するべきではないんだそうです。ニフラーの巣は最深地下6メートルにも及び一胎で7匹前後の子を産むそうです。

フロバーワームことレタス食い虫はジメジメしたどぶに生息しています。体長25センチ程度まで成長する褐色の太い虫でほとんど動きません。前後の区別が全くつかず両端から粘液を分泌するのがフロバーという名の由来です。

この両端から分泌する粘液は魔法薬を濃くするのに使う事があるのだそうです。つまり決して全く役に立たないわけではない。だからこの魔法生物は存在しているというわけです。ほとんどどんな野菜でも食べるんだそうです。

しかし好物はレタスなのだそうです。


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