ホグワーツで百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になり10月30日にボーバトンとダームストラング両校の代表団がやって来ました。そして何とボーバトンの校長マダム・マクシームはとてつもなく大柄な人でした。するとそれがきっかけでハグリッドがあんなに巨大な理由が明らかになったのです。(全3項目)

3-1.ハグリッドは半巨人だった
そもそもの事の発端はホグワーツで百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催された事でした。10月30日にボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りをして正式に開始されたというわけなんですよね。

まず最初に到着したのはボーバトンでした。パステル・ブルーの馬車から降りて来たのはとてつもなく大柄な女性でした。ハリーはこれまでこの女性ほど巨大な人を1人しか見た事がありませんでした。それはハグリッドでした。

この女性こそボーバトンの校長マダム・マクシームだったんですよね。このマダム・マクシームとハグリッドは何故こんなにも大きな体をしているのか?ハリーとロンはクリスマス・ダンスパーティの時にその理由を知りました。

上司で国際魔法協力部の部長のバーテミウス・クラウチ氏の代わりにダンスパーティに出席していたパーシーが仕事の話を始めたのでハリーとロンは飲み物を取りに行くふりをしてテーブルを離れ城を出て校庭に出て行きました。

2人は大きなトナカイの石像の前に出ました。石のベンチに2つの巨大なシルエットが見えます。ハリーとロンはその場に立ち尽くしました。邪魔をしてはいけない場面のような気がします。そこでハリーは小道を振り返りました。

フラー・デラクールとロジャー・デイビースが立っているのが見えます。ハリーはロンの肩を突いて顎で2人のほうを指しました。この方向なら気づかれずこっそり立ち去れるという意味です。しかしロンは首を横に振りました。

「あなたを見た途端。俺には判った」

こう言うハグリッドにマダム・マクシームは「何が判ったの?」と訊いていました。ハリーは絶対に聞きたくありませんでした。自分だってそうだしこんな状況をもし盗み聞きされたらハグリッドが嫌がると判っていたからです。

「判ったんだ。あなたが俺とおんなじだって。あなたのお袋さんですかい?親父さんですかい?」

両親のどちらと訊くハグリッドにマダム・マクシームは「何の事か分りませんわ」と答えていました。するとハグリッドは「俺の場合はお袋だ」と言っていました。ハグリッドのお母さんはイギリスで最後の1人だったそうです。

「同類の半巨人だ。そうだとも!」

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七週間に渡る超ロングランの第6巻「謎のプリンス」のアルバス・ダンブルドアの前編がようやく終わって今週はその前にやっていた私が好きな紅茶を飲むシーンの後半をやってみる事にしました。2年生の時はハリーに迷惑をかけてばかりの屋敷しもべ妖精のドビーだったのですが・・・(全3項目)

3-1.ドビーとの再会
ハリーが屋敷しもべ妖精のドビーと初めて会ったのは12才の誕生日の事でした。その日は折悪くダーズリー一家にとってそれはそれは大事なお客様が来る日でハリーは決して音を立ててはいけないとのお達しを受けていたのです。

にも関わらずドビーは大声で泣き喚いたり窓ガラスや壁に激しく頭を打ちつけたり耳を劈くような叫び声を上げながら電気スタンドで自分の頭を殴ったりもしました。さらにはハリー宛の手紙を全てストップしていたんですよね。

こうすればハリー・ポッターは友達に忘れられたと思うかもしれない。何故ドビーはそこまでしたのか?そして一体何のためにプリベット通り4番地に来たのか?ドビーはハリーに警告をするためにやって来たとそう言うのです。

ホグワーツに世にも恐ろしい事が起こるよう罠が仕掛けられている。ハリーは大事なお方だから失うわけにはいかない。だからドビーは絶対に決して学校に戻ってはいけないとハリーに言ったのでした。それを聞いてハリーは?

ハリー・ポッターは学校に戻らないと言わなければなりません。そう言うドビーにハリーは「言えないよ」と答えました。ドビーは浮遊術でペチュニア叔母さんの傑作デザートを木っ端微塵にして立ち去って行ってしまいました。

ハリーは魔法省から公式警告状を受け未成年の魔法使いは学校外で魔法を使ってはいけないという事を知ったバーノン叔父さんはハリーを部屋に閉じ込めました。ハリーは餓死寸前に追い込まれてしまいましたが助けが来ました。

フレッドにジョージとロンのウィーズリー3兄弟が自分たちの家「隠れ穴」に連れて帰ったのです。ドビーは新学期初日の9月1日にもキングズ・クロス駅の9と3/4番線の入口を塞いでハリーの登校を阻止しようとしたのでした。

しかしハリーはロンとアーサー氏が所有する空飛ぶフォード・アングリアに乗って学校に行ってしまいました。すると確かにホグワーツでは管理人アーガス・フィルチの飼い猫ミセス・ノリスを皮切りに次々と犠牲者が出ました。

マグル生まれの生徒が襲われる事件が連続して起きたのです。しかしハリーにロンとハーマイオニーが「秘密の部屋」の謎を解き明かし事件は解決しました。そしてハリーが「秘密の部屋」からの帰還を果たした直後の事でした。

ハリーの計略によってドビーはマルフォイ家から解放され自由な屋敷しもべ妖精になったのです。そんなハリーとドビーはハリーが4年生になった時に何とハーマイオニーの仲介でホグワーツの厨房で再会を果たしたんですよね。

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結局クリスマス休暇前つまり9月から12月の間に行われたダンブルドアの個人教授は「2回」だけでした。一方パーティの招待状を出しても出しても出席して貰えないハリーに業を煮やしたホラス・スラグホーンはクリスマス・パーティには何としても出て貰うと固く決心したようです。するとそこで・・・(全3項目)

3-1.スラグホーンのクリスマス・パーティで
こうして久々のダンブルドアの個人教授が行われた翌日のハリーの最初の授業は「薬草学」でした。朝食の席では盗み聞きされる恐れがあるのでハリーは温室に向かって歩いている時からロンとハーマイオニーに話したのでした。

ロンの感想は少年のヴォルデモートなんてぞっとする。そして面白いけどダンブルドアが何故そんなものを見せるのかが自分にはまだ分らないんだそうです。それは何のためなのか?目的が理解できないというわけなんですよね。

「だけどダンブルドアはそれが全部重要で僕が生き残るのに役に立つって言うんだ」

こう言うハリーにハーマイオニーは「素晴らしいと思う」と熱っぽく言いました。ハーマイオニーはヴォルデモートの事をできるだけ知るのはとても意味のある事だ。そうでなければあの人の弱点を見つけられないと言うのです。

そして昨日ハーマイオニーはスラグホーンのパーティに出席していました。それを受けてハーマイオニーが言うにはハリーにとっては悩ましい事にスラグホーンはクリスマス・パーティにはハリーを絶対出席させるのだそうです。

これはどう足掻いても逃れられない。何故ならハーマイオニーによればハリーが来られる夜にパーティを開く。だから「いつならハリーが空いているのか?」を調べるようスラグホーンはハーマイオニーに頼んだんだそうです。

そんなスラグホーンのクリスマス・パーティは休暇の前日に行われる事になりました。ハリーにとっては余計なお世話以外の何物でもなかったのですが「日刊予言者新聞」の「選ばれし者」報道のお陰でハリーはモテモテでした。

そのためハーマイオニーからもたらされた情報によればロミルダ・ベインを含めたおよそ10人の女の子がハリーに気づかれないように惚れ薬を盛ろうと企んでいる。だからその子たちに諦めさせるために誰かを誘えと言うのです。

しかし結局ハリーがスラグホーンのクリスマス・パーティに連れて行ったのはルーナ・ラブグッドでした。パーティ当日に偶然会ってハリーが誘ったのです。ところがそのパーティ会場でハリーは思わぬ人物と遭遇したのでした。

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ホグワーツに入学する以前のあの時でさえリドルは違うものあるいは別なもの又は悪名高きものになりたがっていた。リドルはあの時もう既に非常に自己充足的で秘密主義で友人を持っていない事が明らかだった。ダイアゴン横丁に行くのにリドルは手助けも付き添いも欲しなかった。自分1人でやる事を好んだ。そこでダンブルドアが決意した事とは?(全3項目)

3-1.ホグワーツでは
注意しておくがホグワーツでは盗みは許されない。こう言っても恥じ入る様子を微塵も見せないリドルに対しダンブルドアはさらに言葉を続けました。ホグワーツでは魔法を使う事を教えるだけでなくそれを制御する事も教える。

君はきっと意図せずしてだと思うが我々の学校では教える事も許す事もないやり方で自分の力を使って来た。魔法力に溺れてしまう者は君が初めてでもないし最後でもない。しかし覚えておきなさいとダンブルドアは言いました。

ホグワーツでは生徒を退学させる事ができる。それに魔法省というものがあるのだ。そこが法を破る者を最も厳しく罰する。新たに魔法使いとなる者は魔法界に入るにあたって我らの法律に従う事を受け入れなくてはならない。

ダンブルドアがこう言うとリドルは再び「はい。先生」と言いました。しかし盗品の宝物をダンボール箱に戻すリドルの顔は全くの無表情でリドルが何を考えているのかを知るのは不可能でした。するとリドルはこう言いました。

「僕はお金を持っていません」

こう言うリドルにダンブルドアは「それはたやすく解決できる」と答えました。ホグワーツには教科書や制服を買うのに援助の必要な者のための資金がある。君は呪文の本など幾つかを古本で買わなければならないかもしれない。

こう説明しながらダンブルドアはポケットから革の巾着を取り出しました。その巾着をリドルは礼も言わずに受け取りました。そして「呪文の本はどこで買いますか?」と訊きました。その問いにダンブルドアはこう答えました。

「ダイアゴン横丁で。ここに君の教科書や教材のリストがある。どこに何があるか探すのを私が手伝おう」

するとリドルは顔を上げて「一緒に来るんですか?」と訊いて来ました。ダンブルドアは「いかにも」と答え言葉を続けようとしましたがリドルはそれを途中で遮ると「あなたは必要ない」とそう言って来ました。その理由は?

自分1人でやるのに慣れている。いつでも1人でロンドンを歩いているんだとそう言うのです。そのダイアゴン横丁とかいう所にはどうやって行くんだ?ここでダンブルドアの目を見た途端にリドルは「先生」と付け加えました。

ハリーはダンブルドアはあくまでもリドルに付き添うと主張するだろうとそう思いました。ところがまた驚かされる事になりました。ダンブルドアは教材リストの入った封筒を渡し「漏れ鍋」への行き方をリドルに教えたのです。

そしてダンブルドアはリドルに・・・

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初対面を果たしたと思ったらトム・リドルはいきなり命令口調で話して来るわ「騙されないぞ!精神病院だろう」と言って来るわでダンブルドアは辛抱強く話さなくてはなりませんでした。そんなトム・リドルにダンブルドアが「君は魔法使いだ」と告げると・・・(全3項目)

3-1.驚くべき反応
教授というのはドクターと同じようなものなのか?何しに来たのか?あの人が僕を看るように言ったのか?こう言うリドルにダンブルドアは「いやいや」と言って微笑みました。するとリドルは「信じないぞ」と言って来ました。

「あいつは僕を診察させたいんだろう?真実を言え!」

最後の言葉に込められた力の強さは衝撃的でさえありました。命令でした。しかもこれまで何度もそう言って来たかのような響きがありました。リドルは目を見開きダンブルドアを睨みつけていました。ダンブルドアのほうは?

ダンブルドアは心地よく微笑み続けるだけで何も答えませんでした。数秒後リドルは睨むのを止めました。しかしその表情はむしろ前よりもっと警戒しているように見えました。そこでリドルはダンブルドアにこう訊きました。

「あなたは誰ですか?」

この問いにダンブルドアは君に言った通りで私はダンブルドア教授でホグワーツという学校に勤めている。私の学校への入学を勧めに来たのだが君が来たければそこが君の新しい学校になるとそう答えたというわけなんですよね。

こう言うダンブルドアに対するリドルの反応は驚くべきものでした。ベッドから飛び降りるとリドルは憤激した顔でダンブルドアから遠ざかると「騙されないぞ!精神病院だろう。そこから来たんだろう?」と言い放ちました。

僕は行かないぞ。判ったか?あの老いぼれ猫のほうが精神病院に入るべきなんだ。僕はエイミー・ベンソンとかデニス・ビシップには何にもしていない。訊いてみろよ。あいつらもそう言うから!こう囃し立てるリドルに・・・

ダンブルドアは「私は精神病院から来たのではない」と辛抱強く言いました。私は先生だよ。おとなしく座ってくれればホグワーツの事を話して聞かせよう。もちろん君が来たくないのなら誰も無理強いはしないとも言いました。

ここでダンブルドアは告げたのでした。

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トム・マールヴォロ・リドルはミセス・コールが言うには「おかしな男の子ですよ」との事でした。一体どんな風におかしいのか?それは「こんな事を言ったらあの子はそのホグワーツという学校に入れなくなるのでは?」とミセス・コールが危惧を抱くほどのようなのです。(全3項目)

3-1.おかしな男の子
「おかしな男の子ですよ」こう言うミセス・コールにダンブルドアは「ええそうではないかと思いました」と言葉を返しました。ミセス・コールによればトム・リドルは赤ん坊の時もおかしくほとんど泣かなかったんだそうです。

そして少し大きくなるとあの子は変でねえ。こう言うミセス・コールにダンブルドアは「変というとどんな風に?」と穏やかに訊きました。するとミセス・コールは「そうあの子は」と言いかけた所で一旦言葉を切りました。

ミセス・コールは詮索するようにちらりとダンブルドアを見ました。その眼差しには曖昧にぼけた所がまるでありませんでした。そして「あの子は間違いなくあなたの学校に入学できるとそうおっしゃいました?」と訊きました。

その問いにダンブルドアは「間違いありません」と答えました。するとミセス・コールは「あたしが何を言おうとそれは変わりませんね?」と訊いて来ました。ダンブルドアは「何をおっしゃろうとも」と重々しく言いました。

信用すべきかどうか考えているようにミセス・コールは目を細めてダンブルドアを見ました。やはり当然ダンブルドアが記憶修正を施さなくてはならないほどの鋭い女性だからというわけです。そして熟慮の末に出した結論は?

どうやらこれだけ念を押したのだから信用しても大丈夫だと判断をしたようでした。ミセス・コールはトム・リドルが一体どんな風におかしな男の子なのかという事をダンブルドアに一気に話し始めたというわけなんですよね。

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およそ一カ月ぶりに行われたダンブルドアの個人教授だったのですが今回の授業でハリーが「憂いの篩」で見たのは孤児院にいるトム・リドルをダンブルドアが訪ねた時の光景でした。まずはトム・リドル本人に会う前に関門が待ち構えていたというわけなんですよね。しかしその一方で・・・(全3項目)

3-1.ダンブルドア自身の記憶
机の前に並んで立つのに合わせてハリーが「どこへ行くのですか?」と訊くとダンブルドアは「今回はわしの記憶に入るのじゃ」と答えました。細部に渡って緻密でありしかも正確さにおいても満足できるとの事なんだそうです。

足が固い地面を打ち目を開けるとハリーはダンブルドアと2人で賑やかで古めかしいロンドンの街角に立っていました。ダンブルドアは「わしじゃ」と言うと朗らかに先方を指差しました。そこに若いダンブルドアがいました。

若いアルバス・ダンブルドアの長い髪と顎髭は鳶色でした。道を横切ってハリーたちの側に来るとダンブルドアは悠々と歩道を歩き出しました。濃紫のビロードの派手なカットの背広を着て大勢の人が物珍しげに見ていました。

その姿を見てハリーが思わず「先生。素敵な背広だ」と言うとダンブルドアは若き日の自分の後に従いて歩きながらクスクス笑ったのでした。けれども自分のその姿を見て何か感想などを話すという事は一切しなかったのでした。

3人は短い距離を歩いたその後に鉄の門を通って殺風景な中庭に入りました。その奥には高い鉄柵に囲まれた相当に陰気な四角い建物がありました。若きダンブルドアは石段を数段上がると正面の扉を1回だけノックしました。

暫くの時間が経ってエプロン姿のだらしない身なりの若い女性が扉を開けました。その女性に若いダンブルドアは「こんにちは。ミセス・コールとお約束があります。こちらの院長でいらっしゃいますな?」と言ったのでした。

ダンブルドアの異常な格好をじろじろと観察しながらその女性は当惑顔で「ああ」と答えました。そして後ろを振り向くと大声で「ミセス・コール!」と呼びました。すると遠くのほうで何か大声で答える声が聞こえて来ました。

その女性はダンブルドアに向き直ると「入んな。すぐ来るで」と言いました。そこでダンブルドアは白黒タイルが貼ってある玄関ホールに入りました。全体にみすぼらしい所だったものの建物の中は染みが1つもなく清潔でした。

ハリーと老ダンブルドアはその後から従いて行きました。背後の玄関の扉がまだ閉まり切らない内に痩せた女性が「煩わしい事が多過ぎる」という表情でせかせかと近づいて来ました。別のヘルパーに色々と指示をしていました。

ところがダンブルドアの姿を見ると・・・

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学期が始まって最初の土曜日に行われて以来およそ一カ月ぶりにダンブルドアの個人教授がようやくといった感じでありました。授業に入る前にダンブルドアとハリーはその直前の土曜日に起きた数々の出来事について話し合ったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.久しぶりの個人教授
何故?一体どうやってケイティ・ベルはあのネックレスを手にする事になったのか?一緒にいた友達のリーアンが言うには「三本の箒」のトイレから出て来た時にそれを持っていてホグワーツの誰かを驚かす物だと言っていた。

それを自分が届けなきゃならないと言っていたそうです。その時の顔がとても変だった。ここでリーアンはケイティ・ベルはきっと「服従の呪文」にかかっていたに違いないとそう言って体を震わせ再び啜り泣きを始めました。

学校に戻るとマクゴナガル先生が迎えに来てくれました。そしてハリーがケイティにネックレスを渡したのはドラコ・マルフォイだと思うと話すとマクゴナガル先生は「それは由々しき告発です」と言った後にこうも言いました。

「ミスター・マルフォイは今日ホグズミードに行きませんでした」

「どうしてご存じなんですか?」とハリーが訊くとマクゴナガル先生は「何故なら私が罰則を与えたからです」と答えました。罰則を科した理由はマルフォイが変身術の宿題を二度も続けてやって来なかったからなんだそうです。

ケイティは翌日「聖マンゴ魔法疾患障害病院」に移されケイティが呪いをかけられたというニュースは既に学校中に広まっていました。しかし詳細は混乱していて襲われた標的がケイティ自身ではない事は誰も知らないようです。

それを知っているのはハリーにロンとハーマイオニーそれに友達のリーアンの4人だけというわけです。それに当然ドラコ・マルフォイも知っている。ハリーはロンとハーマイオニーにそう言いましたが無視されてしまいました。

ハリーがダンブルドア校長にお目にかかりたいと言うとマクゴナガル先生は「校長先生は月曜日までお留守です」と答えました。ダンブルドアがどこにいるにせよ月曜日の個人教授に間に合うよう戻って来てくれるのだろうか?

ハリーはそれが気になりました。しかし別段の知らせがなかったので8時に校長室の前に立って扉を叩くと入るようにとの声が聞こえて来ました。ハリーが入って行くとダンブルドアはいつになく疲れた様子で座っていました。

しかしハリーの顔を見ると腰掛けるように促しながらダンブルドアは微笑みました。机の上には「憂いの篩」が置いてありました。

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学期が始まって最初の土曜日に行われたと思ったらダンブルドアの個人教授は何と9月はそれが最初で最後の1回限りでした。そして久々の2回目は10月半ばのホグミード行き明けの月曜日に行われる事になりました。そんな直前の土曜日に事件が起きたのです。(全3項目)

3-1.ダンブルドアはどこに?
二週目の土曜日ハリーの元には1つのニュースがもたらされました。それはその日の「夕刊予言者新聞」に掲載されていた記事で誰かが談話室に置いていったものをハーマイオニーが読んでハリーとロンに伝えたというわけです。

それはアーサー氏がマルフォイの館に二度目の家宅捜索に入ったものの何らの成果も上げられなかったという内容でした。新学期初日にキングズ・クロス駅でハリーがドラコ・マルフォイの事を話したのでしてくれたのでした。

そしてその日の夜は一週間延期されたスネイプの罰則がありました。ところが学期が始まって最初の土曜日にあったダンブルドアの個人教授はそれからぱったりと行われなくなって何と9月はそれが最初で最後だったんですよね。

ダンブルドアは一体どこにいて何をしていたのだろう?食事に顔を見せる事さえほとんどありませんでした。ダンブルドアが何日も続けて学校を留守にしているというハーマイオニーの考えはどうやら当たっているようでした。

ダンブルドアは自分の個人教授を忘れてしまったのだろうか?大いに予言に関係するとダンブルドアに言われてハリーは力づけられ慰められたのですが今は何だか少しダンブルドアに見捨てられたような気がハリーはしました。

そうこうする内に10月の半ばに学期最初のホグズミード行きの日がやって来ました。ますます厳しくなるばかりの学校周辺の警備措置を考えると「そういう外出が許可されるのだろうか?」とハリーはその事を危惧していました。

しかし実施されると知ってハリーはうれしいと思いました。数時間でも学校を離れる事ができるというのはいつもいい気分でした。しかしそこでハリーは「ドラコ・マルフォイの仕業では?」と思われる事件に遭遇したのでした。

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数いる生徒の中でも飛び抜けて仲のいい3人つまりハリーにロンとハーマイオニーが自分の担当する「魔法生物飼育学」を取らなかったためハグリッドはご機嫌を損ねたらしい。そこでハリーたちが訪ねて行ってみるとハグリッドを不機嫌にしているのはそれだけではなかったのです。それは?(全3項目)

3-1.6年生になって
6年生になってハリーたちが受ける各科目の授業内容は格段に厳しくなりハリーはマクゴナガル先生の言う事が半分も分らないほどでハーマイオニーですらマクゴナガル先生に説明の繰り返しを頼むほどに難しくなっていました。

スネイプはその記念すべき初授業で無言呪文を取り上げました。しかし今やその無言呪文は「闇の魔術に対する防衛術」だけではなく「呪文学」に「変身術」でも要求され6年生は連日その練習に忙殺される事になったのでした。

膨大な量の宿題とがむしゃらに無言呪文を練習するのに時間を取られてハリーたち3人はハグリッドを訪ねる時間など到底ありませんでした。それが原因で機嫌を損ねたのか?ハグリッドの姿が教職員テーブルから消えました。

不吉な兆候です。さらに廊下や校庭で時々すれ違ってもハグリッドは不思議にもハリーたちに気づかず挨拶しても聞こえないようでした。そこでハーマイオニーが「訪ねて行って説明すべきよ」とハリーとロンに言ったのでした。

それは二週目の土曜日の朝食の席でした。しかしその日の午前中はクィディッチの選抜がありキャプテンのハリーは当然立ち会わなくてはなりません。さらにロンは何をどう説明すればいいんだとそう文句を言う有り様でした。

ロンは「尻尾爆発スクリュート」の事は忘れられないと言うのです。確かにスクリュートには散々な目に遭いました。さらに学期の初日にハグリッドは巨人の弟のグロウプを訓練して助手にしようと考えていると言っていました。

僕たち実は危うい所を逃れたんだぞ。あのまま「魔法生物飼育学」を取り続けていたら自分たちはきっとグロウプに靴紐の結び方を教えていたとロンは言うのです。しかしだからと言ってハグリッドと口を利かないなんて嫌だわ。

そう言うハーマイオニーにハリーがクィディッチの選抜の後に行こうと言って安心させました。ハリーもまたハグリッドと離れているのは寂しいと思ったからです。しかしクィディッチの選抜は午前中一杯かかるかもしれません。

どういうわけか応募者が多いからです。

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ダンブルドアの個人教授は一体いかなる内容なのか?ロンもハーマイオニーも色々と想像を巡らせていましたがハリーが実際に受けてみると「憂いの篩」で過去の光景を見せてヴォルデモートの生涯を生まれる前の祖父の代から振り返るというものでした。そこでハリーが知った事とは?(全3項目)

3-1.ゴーント一家
こんな所には誰も住んでいない。ハリーがそう思った途端に窓が開いて湯気と煙が出て来て木の茂みから1人の男が出て来た。当初ハリーは何故オグデンが男の話す言葉を理解できないのか分りませんでした。蛇語だったのです。

男は蛇語で「お前は歓迎されない」と言った後オグデンに襲いかかりました。すると年老いた男が家から飛び出して来てその男に大声で「モーフィン!」と呼びかけました。モーフィンは小刀を手にして高笑いをしていました。

年老いた男はモーフィンの傍らで立ち止まるとオグデンを見下ろし「魔法省だと?」と言いました。するとオグデンは怒ったように「その通り!」と答えその男に「それであなたは察するにゴーントさんですね?」と訊きました。

ゴーントは喧嘩を吹っ掛けるように「前触れなしに来るからだ。そうだろうが?ここは個人の家だ。ズカズカ入って来れば息子が自己防衛するのは当然だ」とモーフィンが襲いかかったその理由をオグデンに説明したのでした。

それに対してオグデンは「何に対する防衛だと言うんです?え?」と抗議しました。ゴーントはほとんど唇を動かさずに口の端でモーフィンに蛇語で「家の中に入れ。口答えするな」と言ったのでした。言われたモーフィンは?

モーフィンは口答えしかかりましたが父親の脅すような目つきを見て思い直したようで家の中に入って行きました。そんなゴーントにオグデンは「私はあなたの息子さんに会いに来たんです」と言ってゴーントに要件を伝えました。

「あれがモーフィンですね?」と訊くオグデンにゴーントは「ふん。あれがモーフィンだ」と素っ気なく答えました。するとゴーントは突然食ってかかるようにオグデンに「お前は純血か?」と訊きました。そう問われて・・・

オグデンは「どっちでもいい事です」と冷たく答えました。確かにそうでしょう。しかしそう言われてゴーントのほうは明らかに違う気持ちになったようです。目を細めてオグデンの顔を見ると嫌味たっぷりの挑発口調で・・・

「そう言えばお前みたいな鼻を村でよく見かけたな」

こう呟かれてオグデンは「そうでしょうとも。息子さんが連中にしたい放題をしていたのでしたら」と言葉を返したのでした。そしてオグデンはゴーントに「よろしければこの話は中で続けませんか?」とそう言ったのでした。

ここでゴーントは実は事前に魔法省から手紙が届いていたのに開封していない事を明らかにしてオグデンに「文句は言えないですな」と言われてしまったのでした。私が伺ったのは早朝ここで魔法法の重大な違反が起ったからだ。

オグデンにこう言われゴーントは「判った。判った。判った」と喚いたその後に「さあ家へ入りやがれ。どうせクソの役にも立たんぞ!」と言って渋々しかたなくという感じでオグデンを家の中に入れたというわけなんですよね。

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「魔法薬学」の教師がセブルス・スネイプからホラス・スラグホーンに代わった途端にハーマイオニーはボーナス点を貰えるわハリーは幸運の液体フェリックス・フェリシスを獲得できるわで授業風景が激変しました。そうこうする内に学期に入って最初の土曜日がやって来ました。(全3項目)

3-1.校長室に入ってみると
それからの一週間「魔法薬学」の授業でハリーはリバチウス・ボラージと違う指示があれば手書きの「半純血のプリンス」のほうに従い続けました。その結果スラグホーンからはこんなに才能のある生徒は滅多に教えた事がない。

こう言ってハリーを誉めそやしたのでした。当然ハリーはロンとハーマイオニーにこの教科書を一緒に使おうと申し出ました。しかしロンはハリー以上に手書きの文字の判読に苦労したし読み上げてくれとも言えませんでした。

怪しまれると困るからです。一方ハーマイオニーのほうはリバチウス・ボラージの指示に従い続けていましたがプリンスに劣る結果になるので機嫌が悪くなって行きました。そうこうする内に待望の土曜日がやって来たのでした。

夜の8時の5分前になるとハリーはロンとハーマイオニーに見送られて談話室を出ました。ところが何と曲がり角からトレローニー先生が姿を現したのでハリーは急いで銅像の影に隠れてトレローニー先生をやり過ごしたのでした。

トレローニー先生が確かに行ってしまったとはっきり判ってからハリーは銅像の影から飛び出し8階にある校長室へ急ぎました。ハリーが「ペロペロ酸飴」と合言葉を唱えるとガーゴイルが飛び退き背後の壁が2つに割れました。

ハリーは動く螺旋階段に乗って滑らかな円を描きながら上に運ばれ校長室の前に出ました。ハリーが扉をノックすると「お入り」とダンブルドアの声がしたのでハリーは校長室に入りながら「先生。こんばんは」と挨拶しました。

ダンブルドアはスネイプの罰則の事を一言指摘しました。でもそれは次の土曜日に移す事を告げるためでした。ハリーはその件よりも差し迫った事を気にしてそれとなく校長室の中を見回しました。何を教えてくれるんだろう?

そう思って見回したものの円形の校長室はいつもと変わりがないように見えました。ダンブルドアは決闘訓練の準備のために場所を広く空ける事さえしていないようです。中を見回した限りでは授業内容は皆目見当がつきません。

ここでようやくダンブルドアは授業内容の説明に入ったというわけなんですよね。

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ついにスネイプが念願だったあの教職に就いた!衝撃の知らせから一夜が明けましたがハリーはそのお陰で一旦は諦めていた「魔法薬学」を履修できる事になりました。そしてそのスラグホーンの初授業でハリーは思ってもみなかった褒美を手にする事ができたのです。それは?(全3項目)

3-1.早速最初の土曜日に
ついにスネイプが念願の「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就いた。衝撃の知らせから一夜が明けました。ハリーにとっては憤懣やるかたない出来事でしたが実を云うと思ってもみなかった幸運がハリーに巡って来たのでした。

6年生はこれまでと比べて時間割を配る作業が複雑でした。ふくろう試験の結果により個々の生徒が履修する科目が違うからです。何と「魔法薬学」の教師がホラス・スラグホーンに代わってハリーは履修できる事になりました。

その理由はふくろう試験でスネイプは最高の成績つまり「優・O」を取らないと駄目なのに対してスラグホーンは「良・E」の生徒も喜んで受け入れる。そのため「良・E」だったハリーも「魔法薬学」を取れる事になったのです。

ハリーが寮監のマクゴナガル先生に取れるとは思っていなかったので教科書も材料も何も買っていないと言うとマクゴナガル先生からは「スラグホーン先生が何か貸してくださると思います」という答えが返って来たのでした。

そういう事だったのでハーマイオニーが今学期最初に受けた授業は「古代ルーン文字」でした。そしてハリーとロンはあのスネイプの「闇の魔術に対する防衛術」でした。そこで何とハリーは早速罰則を科されてしまいました。

その日の授業でスネイプが取り上げたのは「無言呪文」でした。当然それができる生徒などほとんどいません。ハリーに呪いをかけるはずのロンは唇を固く結び顔を紫色にしていました。そこにスネイプが割り込んで来たのです。

スネイプが「我輩が手本を」と言うが早いがあまりに素早く杖を向けて来たのでハリーは無言呪文の事など完全に忘れ本能的に反応をすると「プロテゴ!護れ!」と叫びました。ハリーがスネイプに放った呪文は大変強烈でした。

そのためスネイプはバランスを崩して机にぶつかりました。スネイプが「我輩が無言呪文を練習するように言ったのを憶えているのか」と言うとハリーは自分が何を言っているのかを考える間もなくこう言ったというわけです。

「はい先生。僕に先生なんて敬語をつけていただく必要はありません。先生」

これを聞いてハーマイオニーを含む何人かは息を呑みました。しかしスネイプの背後ではロンにディーン・トーマスとシェーマス・フィネガンの3人が「よくぞ言った!」とばかりに笑顔を見せていました。そこでスネイプは?

「罰則。土曜の夜。我輩の部屋」

こう言った後スネイプはさらに「何人たりとも我輩に向かって生意気な態度は許さんぞ」と言いました。それはたとえハリーが「選ばれし者」であってもなんだそうです。ハリーが怒ったのは自分を見本にしようとしたからです。

つまり他の生徒ではなくて意図的に自分を選んだ。ハリーがそう言って怒っていると去年クィディッチのグリフィンドール・チームのメンバーだったジャック・スローパーが声をかけて来て羊皮紙の巻紙をハリーに渡しました。

それはダンブルドアからでした。土曜日の午後8時から校長室で個人教授を始めると綴られていたのでした。

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ドラコ・マルフォイに「全身金縛りの呪文」をかけられ全く身動きが取れなくなったハリーでしたが助け出されて何とかホグワーツ特急から降りる事ができました。ところが大広間に入ってみるとそこではダンブルドア校長の口から衝撃的なニュースが飛び出したのでした。それは?(全3項目)

3-1.迎えに来たのは?
ドラコ・マルフォイに「全身金縛りの呪文」をかけられハリーは荷物棚から転げ落ちました。マルフォイは酔いしれたように「やはりそうか」と言いました。気づいていなかったのではなく気づいていないふりをしていたのです。

マルフォイはハリーの顔を思いっ切り踏みつけ「透明マント」を被せ直すと「汽車がロンドンに戻るまで誰もお前を見つけられないだろうよ」と言った後に「また会おう。それとも会わないかな」と言って立ち去って行きました。

そしてマルフォイの言う通りになるかもとハリーが思いかけたその時「透明マント」が勢いよく剥がされ赤い光が閃きハリーは動けるようになりました。ハリーを助けてくれたのはホグズミードに配備されているトンクスでした。

トンクスは「エピスキー!鼻血癒えよ!」と唱えてマルフォイに踏みつけられた鼻を治してくれました。ハリーが「どうもありがとう!」とお礼を言うとトンクスは相も変わらずにこりともせずにハリーにこう言ったのでした。

「マントを着たほうがいい。学校まで歩いて行こう」

ハリーが再びマントを被るとトンクスは杖を振りました。杖先から巨大な銀色の生き物が現れ矢のように飛び去りました。今のは守護霊だったのとハリーが訊くとトンクスは「そう。君を保護したと城に伝言した」と答えました。

いつも馬車で移動していたのでホグワーツがホグズミード駅からこんなに遠いという事をハリーは初めて知りました。ようやく門柱に到着をしてハリーは「アロホモーラ!」と自信を持って唱えましたが全く何事も起こりません。

ダンブルドア自身が魔法をかけたからそんなものは通じない。そう言うトンクスにハリーが「城壁をよじ登れるかもしれない」と提案すると「侵入者避け呪文」が至る所にかけられている。夏の間に警備措置が百倍も強化された。

こう言ってトンクスが何もしてくれないのでハリーは苛立ち始め「ここで野宿して朝を待てと言うのか」と言うとトンクスは「誰かが君を迎えに来る」と答え「ほら」と言いました。するとランタンの灯りが上下に揺れています。

ハリーを迎えに来たのは?

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スラグホーンに呼ばれてハリーがそのコンパートメントにネビルと共に行くと既にそこには他の招待客もいました。そんな中の1人スリザリン生のブレーズ・ザビニを見ている内にハリーは閃いたのでした。そこで思いついた事を実行に移したのですが・・・(全3項目)

3-1.スラグホーンに呼ばれて
ひょっとしたら目の前に今いるネビルの額に稲妻形の傷痕が刻まれていたのかもしれない。そんな感慨に耽っていたハリーだったのですが暫く経ってようやくロンとハーマイオニーが合流してハリーは思わぬ事を聞かされました。

それはドラコ・マルフォイが他のスリザリン生と一緒にコンパートメントに座っているだけで監督生の仕事をしていないと言うのです。ロンにそう言われてハリーは思わず気持ちを引かれて座り直したのでした。何故なんだ?

先学期はずっと監督生としての権力を嬉々として濫用していたのに力を見せつけるチャンスを逃すなんてあいつらしくない。マルフォイには下級生いじめより大切な事があると考えられるのでは?するとそこにやって来たのは?

尋問官親衛隊のほうが多分お気に召していたのよ。それに比べると監督生なんてちょっと迫力に欠けるように思えるんじゃないかしら。こう言うハーマイオニーにハリーが「そうじゃないと思う」と反論をしようとした時でした。

ハリーが持論を言わない内にコンパートメントの扉が開いて女の子が息を切らしながら入って来ました。そして「これを届けるように言われて来ました」と言うとネビルとハリーに紫のリボンで結ばれた巻紙を差し出しました。

それはホラス・スラグホーンからの招待状でした。自分のいるコンパートメントでのランチに参加して貰えれば大変うれしいと書かれていました。ネビルはスラグホーンから届いた自分宛ての招待状に当惑している様子でした。

「新しい先生だよ。多分行かなきゃならないだろうな」と言うハリーにネビルは「だけどとうして僕に来て欲しいの?」とまるで行った先に罰則が待ち構えているかのように恐々と訊いて来ました。それはハリーにも分りません。

ハリーは「透明マント」を着て行こうと思い立ちましたが通路はランチ・カートを待つ生徒で一杯だったのでできませんでした。視線はさっきよりさらに強烈になっていました。ハリー見たさに生徒が通路に飛び出して来ました。

そのコンパートメントに到着するとスラグホーンに招待されていたのはハリーとネビルだけではない事が判りました。しかし「ハリーよく来た!」と言うスラグホーンの熱烈歓迎ぶりからハリーが一番待ち望まれていたようです。

こうしてハリーはネビルと共にホラス・スラグホーンのランチに参加したのですがそこには思ってもみなかった意外な生徒もいたんですよね。

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ハリーは考えに考え抜いた末にドラコ・マルフォイが父親のルシウス氏に代わって死喰い人になったとの結論に達しました。しかしロンとハーマイオニーはハリーの話に全く乗って来てくれません。そこでハリーがした事とは?そしてホグワーツ特急でネビルと再会したハリーが抱いた思いとは?(全3項目)

3-1.夏休み最後の一週間を
夏休み最後の一週間のほとんどをハリーは「夜の闇横丁」のボージン・アンド・バークスでのドラコ・マルフォイの行動の意味を考えて過ごしました。店を出た時のマルフォイの満足気な表情がどうにも気がかりだったからです。

マルフォイをあそこまで喜ばせる事が良い話であるはずがありません。ところがロンもハーマイオニーも残念な事にハリーほどマルフォイの行動に関心を持っていないようで数日経つと2人ともその話に飽きてしまったようです。

ロンもハーマイオニーも反応しないのでハリーが1人で話し続けるなどという事になったりもしました。でもマルフォイは何かを企んでいる。自分たちはそれを真剣に考えるべきだと思う。あいつの父親は死喰い人なんだから。

すると「あいつの父親は死喰い人」と言ったその時ハリーは突然言葉を切って口が大きく開きました。驚くべき考えが閃いたからです。それはドラコ・マルフォイが父親のルシウス氏に代わって死喰い人になったという事でした。

しかしロンもハーマイオニーもそれについては極めて否定的でそれは絶対にないと言い切るのです。マルフォイはまだ16才だからヴォルデモートが入れるわけがないとロンは言うしハーマイオニーも到底ないとそう言うのです。

何故そんな事が言えるのか?ハリーの根拠はマダム・マルキンの洋装店でマダムがあいつの袖をまくろうとしたら腕には触れなかったのにマルフォイは叫んで腕をぐいっと引っ込めた。その引っ込めたのは左のほうの腕だった。

それにあいつはボージンに何かを見せた。ボージンがまともに怖がる何かだ。それは「闇の印」だったんだ。間違いない。つまりあいつの左腕には「闇の印」が焼きつけられている。だからドラコ・マルフォイは死喰い人なんだ。

ハリーがそうだと言っても依然としてロンとハーマイオニーは「ドラコ・マルフォイ死喰い人説」については引き続き否定的でした。それでもハリーは自分の考えは絶対に間違いないと確信するに至ったというわけなんですよね。

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8月1日には夏休み毎年恒例の教科書リスト同封の手紙が学校から届きました。そのため教科書を買うためにフローリシュ・アンド・ブロッツ書店のあるダイアゴン横丁に行く必要に迫られたというわけです。するとそこでハリーにロンとハーマイオニーの3人が出くわしたのが・・・(全3項目)

3-1.ダイアゴン横丁へ
ダンブルドアの話が出てハリーがロンとハーマイオニーに予言の事を告白した所でハリーは今朝の会話をもう1つ思い出しました。それはダンブルドアがふくろう試験の結果が今日にも届けられるだろうと言っていた事でした。

ハーマイオニーはそれを聞くと弾かれたように立ち上がり「ふくろうが来てないかどうか確かめてくる」と言って部屋を出て行きました。しかしふくろう試験の結果を持ったふくろうがやって来たのは少し経ってからの事でした。

そしてホグワーツに入学してから初めて7月31日を「隠れ穴」で迎えたのでハリーにとっては生涯で最初の誕生日パーティが開催されました。その翌日の8月1日には毎年恒例の学校からの教科書リスト同封の手紙が届きました。

そのハリーへの手紙には驚くべき事が含まれていました。クィディッチのキャプテンになったのです。去年学校からの手紙にはロンの封筒に監督生バッジが同封されていましたが今年はハリーの封筒にバッジが入っていたのです。

「さあこれが届いたからにはダイアゴン横丁行きをあんまり先延ばしにはできないでしょうね」

ロンにこう言われて母親のウィーズリーおばさんは溜め息をついていました。ロンはフレッドとジョージの悪戯専門店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズに行くのを楽しみにしていましたがおばさんは全くその逆だったのです。

2人に商才があるのは認めつつもおばさんは比較的成績の良かったフレッドとジョージには魔法省に入って欲しかった。だから2人には悪戯専門店の経営はふさわしくない。今でも許したくないというのが実は本音なんですよね。

しかしフローリシュ・アンド・ブロッツ書店にどうしても行かなくてはなりません。それは教科書を買わなくてはいけないからというわけです。おばさんはアーサー氏が休みならと言ったその上で土曜日に行くと告げたのでした。

そしてハリーたち3人がそこで出くわしたのは?

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ダンブルドアが言うにはハリーが予言の内容を誰にも話していないというのは概ね賢明な判断なもののハリーの2人の友人つまりロンとハーマイオニーには打ち明けるべきだとの事でした。そして「隠れ穴」に入ったその日の内に機会に恵まれる事になったのでした。(全3項目)

3-1.裏口から
ハリーとダンブルドアは「隠れ穴」の裏口に近づいて行きました。ダンブルドアが三度扉を叩くと台所の窓越しに中で急に何かが動き神経質な声で「誰?」と訊いて来たその後に「名を名乗りなさい!」と言って来たのでした。

それはウィーズリーおばさんでした。そこでダンブルドアが「わしじゃ。ダンブルドアじゃよ。ハリーを連れておる」と言ったのでした。すぐに扉が開いてウィーズリーおばさんが姿を現すとダンブルドアにこう言ったのでした。

「ハリーまあ!まったくアルバスったらドキッとしたわ。明け方前には着かないっておっしゃったのに!」

こう言うおばさんにダンブルドアはハリーを中に入るよう促しながら「運が良かったのじゃ。スラグホーンはわしが思ったよりずっと説得しやすかったのでな。もちろんハリーのお手柄じゃ」と話して聞かせたというわけです。

続けてダンブルドアが「ああ。これはニンファドーラ!」と言うのでハリーが見回すと真夜中だというのにおばさんは1人ではありませんでした。くすんだ茶色の髪に蒼白い顔のニンファドーラ・トンクスがそこにいたのでした。

トンクスはダンブルドアに「こんばんは。先生」とそしてハリーには「ようハリー」と挨拶をしました。ハリーは「やあトンクス」と挨拶を返しながらトンクスはやつれたとそう思いました。無理をして笑っているようでした。

トンクスが「私もう帰るわ」と言って立ち上がるとマントを身に着け始めたのでダンブルドアが「わしへの気遣いでお帰りになったりせんよう」と優しく声をかけました。ダンブルドアはここに長くはいられないのだそうです。

何でも新魔法大臣のルーファス・スクリムジョールと緊急に話し合わなければならない事があるんだそうです。しかしトンクスは何故かダンブルドアと目を合わせないようにしながら帰らなければならないとそう言ったのでした。

「週末の夕食にいらっしゃらない?」と言うおばさんの誘いを断るとトンクスは急ぎ足でダンブルドアとハリーのそばを通って庭に出て行きました。戸口から数歩離れた所でトンクスは「姿くらまし」をして姿を消したのでした。

そしてダンブルドアもハリーに「さてホグワーツで会おうぞ」と言うとおばさんに「ご機嫌よろしゅう」と別れの挨拶をして一礼するとトンクスに続いて庭に出て行きトンクスと全く同じ場所から「姿くらまし」して行きました。

するとウィーズリーおばさんは?

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