改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(8)(シリーズ最終回)

ハリーはクィディッチ・ワールドカップの時にはビルとチャーリーとは同じテントで寝起きをしました。しかしチャーリーは仕事が忙しい事もあって5年生以降に顔を合わせたのは17才の誕生日でした。新郎ビルの付き添い人を務めるためでした。そしてその次にチャーリーの姿を見たのは?(全3項目)

3-1.久方ぶりに
ハリーたち3人は1年生の時にはチャーリーに一方ならぬお世話になりました。ハグリッドが法律で飼育が禁止されているドラゴンを飼ってハリーたちは手紙をやり取りしてそのドラゴンを友人を介して引き取って貰ったのでした。

そしてハリーとハーマイオニーは4年生の時クィディッチ・ワールドカップ観戦のために「隠れ穴」にやって来てワールドカップのために休暇を取って帰省をしていたチャーリーと初めて会う事になったというわけなんですよね。

チャーリーはその年度に行なわれた三大魔法学校対抗試合の「第1の課題」の時にはドラゴン使いの1人としてホグワーツに帰って来ました。しかしその後は仕事が忙しい事もあってなかなか「隠れ穴」にも帰って来ませんでした。

そんなチャーリーだったのですがビルがフラー・デラクールと結婚をするという事で久方ぶりに「隠れ穴」に帰って来ました。それは結婚式の前日でハリー17才の誕生日でもありました。その場には何とハグリッドもいました。

母親のウィーズリーおばさんに椅子に無理やり座らされ髪を切られてしまったチャーリーはやや無念そうに髪を手でかきながら台所に現れました。お気に入りのチャーリーを見てハグリッドはこう言ったというわけなんですよね。

「おっチャーリーがいるじゃねえか!俺は昔っからあいつが気に入っとってな。ヘイ!チャーリー!」

チャーリーが「やあハグリッド。どうしてる?」と挨拶するとハグリッドは「手紙を書こうと思っちょったんだがノーバートはどうしちょる?」と言いました。するとチャーリーからはこんな返事が来たというわけなんですよね。

「ノーバート?ノルウェー・リッジバックの?今はノーベルタって呼んでる」

笑ってこう言うチャーリーにハグリッドは驚いて「何だって。ノーバートは女の子か?」と訊くとチャーリーは「ああそうだ」と答えました。男の子ではなく女の子だった。ハーマイオニーが「どうして判るの?」と訊きました。

その問いにチャーリーは「ずっと獰猛だ」と答えました。チャーリーが久しぶりに「隠れ穴」に帰って来たのはビルとフラーの結婚式に出席するためでした。がしかし実はもう1つ大変大事な役目を担う事になっていたのでした。

それは新郎ビルの付添い人だったんですよね。

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(7)(8回シリーズ)

ビルもチャーリーも両親のウィーズリー夫妻と共に不死鳥の騎士団のメンバーになりました。ハリーがそれを知ったのはロンドンのグリモールド・プレイス12番地に設置された騎士団の本部に入った直後の事でした。それを受けてビルとチャーリーは一体どう動いたのか?(全3項目)

3-1.2人とも騎士団員
ヴォルデモート卿が復活したというハリーの主張を信じダンブルドアの言う事を父親のアーサー氏に伝えるという事はすなわちビル・ウィーズリーもダンブルドアが再結成した不死鳥の騎士団に入るという事を意味していました。

そのためハリーが次にビルに会ったのはロンドンのグリモールド・プレイス12番地に設置された不死鳥の騎士団本部という事になりました。そこでまずハリーは騎士団のメンバー以外から2人の近況を聞く事になったんですよね。

ハリーがロンとハーマイオニーに「ここは一体どこなんだ?」と訊くとロンがすぐさま「不死鳥の騎士団の本部」と答えました。ハーマイオニーが言うには騎士団は秘密同盟でダンブルドアが率いているし設立者なんだそうです。

ハリーが「誰が入ってるんだい?」と訊くとハーマイオニーが「随分沢山よ」と答えロンが「僕たちは20人ぐらいに会った。だけどもっといると思う」と付け加えました。ここでハリーはヴォルデモートの事をこう訊きました。

「どうなってるんだ?奴は何を企んでいる?どこにいる?奴を阻止するのに何をしてるんだ?」

怒り狂ってこう訊くハリーにハーマイオニーは騎士団は私たちを会議に入れてくれないので詳しくは知らないと答えました。何でもロンが言うにはフレッドとジョージが「伸び耳」を発明したので大まかな事は判るとの事でした。

今はウィーズリーおばさんにバレてしまったので使えない。しかしこの「伸び耳」で入手した情報によると騎士団は面の割れている死喰い人を追けている事だけは判っている。つまりは様子を探っているという事なのだそうです。

他には騎士団に入るよう勧誘しているメンバーがいたり何かの護衛に立っている人もいて護衛勤務の話は頻繁にしていたんだそうです。自分の護衛の事じゃないかとハリーが言うとロンは急に謎が解けたような顔をしたのでした。

そこにフレッドとジョージが「姿現わし」して来て言うには今やっている会議でスネイプがマル秘の報告をしているとの事でした。嫌な野郎だと言うフレッドにハーマイオニーは咎めるようにスネイプはもう味方だと言いました。

「それでも嫌な野郎は嫌な野郎だ。あいつが僕たちの事を見る目つきと来たら」

ロンもフンと鼻を鳴らすとこう言いました。そしてフレッドとジョージを追うように部屋に入って来たジニーが「ビルもあの人が嫌いだわ」とまるでこれで決まりという言い方をしました。ここでハリーはこう訊いたんですよね。

「ビルもここにいるのかい?エジプトで仕事をしてると思ってたけど?」

ハリーのこの問いに「事務職を希望したんだ。家に帰って騎士団の仕事ができるようにって」とフレッドが答えました。エジプトの墓場が恋しいと言っているそうです。しかしその一方でビルには埋め合わせがあるのだそうです。

「どういう意味?」とハリーが訊くと昨年度ホグワーツで行なわれた三大魔法学校対抗試合のボーバトンの代表選手のフラー・デラクールが「英語が上手くなるように」とグリンゴッツに勤めているんだそうです。そこで・・・

ビルがせっせと個人教授をしているそうです。ここでジョージが「チャーリーも騎士団だ」と言いました。でもチャーリーはまだルーマニアにいて勤務が休みの日に色々と接触しているとの事でした。その目的は一体何なのか?

ダンブルドアはなるべく沢山の外国の魔法使いを仲間にしたいからなのだそうです。するとここでハリーは「それはパーシーができるんじゃないの?」と訊きました。パーシーは魔法省の国際魔法協力部に勤めていたからです。

ところがパーシーは大臣室勤務を命じられ父親のアーサー氏と言い争いをした末「隠れ穴」を出て行ったんだそうです。パーシーは「大臣付き下級補佐官」という役職に就いてファッジ側となりダンブルドアと袂を分けたのです。

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(6)(8回シリーズ)

「今年は面白くなるぞ。いっそ休暇でも取って僕もちょっと見物に行くか」今学期ホグワーツで百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が開催される事になってビルはこう言っていました。すると何とダンブルドア校長がハリーの家族として招待してくれました。ところがハリーのほうは・・・(全3項目)

3-1.ハリーの家族として
「今年は面白くなるぞ」ビルがこう言っていたのは百年以上ぶりにホグワーツで三大魔法学校対抗試合が行なわれる事でした。そしてビルはさらに「いっそ休暇でも取って僕もちょっと見物に行くか」とも言っていたのでした。

すると何とダンブルドア校長が最後の「第3の課題」の時にご親切にもウィーズリーおばさんとビルをハリーの家族として招待してくれたのです。しかし来ているのがこの2人だという事をマクゴナガル先生は言いませんでした。

「代表選手の家族が招待されて最終課題の観戦に来ています。皆さんにご挨拶する機会だというだけです」

マクゴナガル先生にこう言われてハリーは唖然としました。家族と言われてハリーの脳裏に浮かぶのはダーズリー一家しかいません。しかしこの一家は魔法を非常に嫌っていてホグワーツに足を運ぶ事など到底考えられません。

家族なんていない。少なくともハリーが命を危険にさらして戦うのを見に来てくれる家族などいない。ところが図書室に行ってもう少し呪文の復習をしようかと立ち上がりかけたその時に入れと言われた小部屋の扉が開きました。

「ハリー来いよ。みんな君を待ってるよ!」

こう言って来たのはホグワーツのもう1人の代表選手のセドリック・ディゴリーでした。ハリーは完全に当惑しながら立ち上がりました。ダーズリー一家が来ているのだろうか?そう思いながら入って行くと2人がいたのでした。

ハリーが笑顔を浮かべて近づいて行くとおばさんが「びっくりでしょ!あなたを見に来たかったのよ!」と言って来ました。おばさんは屈んでハリーの頬にキスをしました。ビルのほうもハリーに笑いかけながら握手をしました。

「元気かい?チャーリーも来たがったんだけど休みが取れなくてね。ホーンテールとの対戦の時の君は凄かったって言ってたよ」

フラー・デラクールが相当関心がありそうな目で母親の肩越しにビルをちらちらと見ていました。長髪も牙のイヤリングもフラーにとっては全く問題ではないのだとハリーはそう思いました。ハリーはおばさんにこう言いました。

「本当にうれしいです。僕一瞬考えちゃった。ダーズリー一家かと」

ハリーにこう言われてウィーズリーおばさんは「ンンン」と言いながら口をギュッと結びました。おばさんはいつもハリーの前でダーズリー一家を批判するのは控えていました。でもその名前を聞くたび目がピカッと光るのです。

こうして2人が来てくれたお陰でハリーは課題直前の緊張を解きほぐす事ができたというわけなんですよね。

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(5)(8回シリーズ)

新学期初日の9月1日ビルとチャーリーはまだ休暇中のようでキングズ・クロス駅まで見送りに来てくれました。するとチャーリーが「みんなが考えてるより早くまた会えるかもしれない」と言うのです。ところがハリーは思ってもみなかった形でホグワーツの敷地内でチャーリーを見る事になったのでした。それは?(全3項目)

3-1.新学期初日に
新学期初日の9月1日アーサー氏は緊急の仕事が入って来て慌しく出かけて行きました。アーサー氏が姿を消したのと入れ替わりにビルとチャーリーが台所に入って来たのでした。するとビルがこう訊いたというわけなんですよね。

「誰かマッド・アイって言った?あの人今度は何をしでかしたんだい?」

これにウィーズリーおばさんは「昨日の夜。誰かが家に押し入ろうとしたってマッド・アイがそう言ったんですって」と答えました。するとジョージが「あの変人の」と言うのでおばさんはこう言ってジョージをたしなめました。

「お父様はマッド・アイ・ムーディを高く評価してらっしゃるわ」

しかしフレッドが言うには父親のアーサー氏は電気のプラグなんか集めているから似た者同士との事でした。その一方でビルは「往年のムーディは偉大な魔法使いだった」と言うのです。するとチャーリーがこう言ったのでした。

「確かダンブルドアとは旧知の仲だったんじゃないか?」

こう言うチャーリーにフレッドはそれを言うならダンブルドアも確かに天才だがまともな口じゃないだろうとそう言うのです。そんなフレッドにジョージとビルにチャーリーのやり取りを聞いていたハリーはこう訊いたのでした。

「マッド・アイって誰?」

ハリーのこの問いにチャーリーが「引退してる。昔は魔法省にいたけど親父の仕事場に連れて行って貰った時一度だけ会った」と答えました。何でも腕利きの「闇祓い」だったんだそうです。一体全体「闇祓い」とは何なのか?

ハリーがポカンとして「闇祓いって何?」という顔をしていたのでチャーリーは「闇の魔法使い捕獲人」と付け加えたのでした。何でもムーディのお陰でアズカバンの独房の半分は埋まったんだそうです。でもその一方で・・・

逮捕された奴の家族などムーディには敵がわんさといるのだそうです。それに歳を取ってひどい被害妄想に取り憑かれるようになったらしい。もう誰も信じなくなりあらゆる所に闇の魔法使いが見えるようになったんだそうです。

だからビルは「今度は何をしでかしたんだい?」と訊いたというわけなんですよね。

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(4)(8回シリーズ)

母さんは死ぬほど心配しているだろう。アーサー氏がそう言っていたらまさに予想通りで一同が「隠れ穴」に帰って来るとウィーズリーおばさんはそれはもう大騒ぎでした。それでも好きな事はやるというわけなんですよね。ロンがハリーに持ちかけた話とは?(全3項目)

3-1.隠れ穴に戻って来て
ほんの数時間眠っただけで全員アーサー氏に起こされました。アーサー氏が魔法でテントを畳み一同は急いでキャンプ場を離れました。小屋の戸口でロバーツさんに会いましたがロバーツさんは奇妙に目がドロンとしていました。

そしてぼんやりと「メリー・クリスマス」と挨拶をしていました。アーサー氏によれば記憶修正をされると暫くの間は少しボケる事があるので大丈夫との事でした。それに今回は随分大変な事を忘れて貰わなければならなかった。

だからボケの度合いも普段より強いかもしれないというわけです。こっちに来る時には「姿くらまし」組と「移動キー」組に分れましたが帰りは全員が「移動キー」を使って古タイヤに乗って「隠れ穴」に帰って来たのでした。

疲れ果てて誰もほとんど口を利かず朝食の事しか考えられませんでした。アーサー氏はウィーズリーおばさんは起った事を聞いたら死ぬほど心配するだろうと言っていましたが予想通りで一同が戻るとそれはもう大騒ぎでした。

「さあさあ母さん。みんな無事なんだから」

アーサー氏はそんなおばさんをこう言って優しくなだめました。そして狭い台所にぎゅうぎゅう詰めになって入るとアーサー氏はビルにおばさんが持っていた「日刊予言者新聞」を持って来てくれるようにとそう頼んだのでした。

一面にざっと目を通すとアーサー氏は重苦しい声で「思った通りだ」と言いました。記事を書いていたのがリータ・スキーターだったからです。アーサー氏の発言が記事になっていましたが締めくくりは捏造でっち上げでした。

怪我人はなかったとアーサー氏は本当の事を正直に言ったのにスキーターは「それから1時間後に数人の遺体が森から運び出されたという噂をこの発表だけで打ち消す事ができるか大いに疑問である」とそう書いていたのでした。

アーサー氏は「そりゃこんな風に書かれてしまったら確実に噂が立つだろうよ」と言って深い溜め息をついたのでした。そしておばさんに「これから役所に行かないと。善後策を講じなければなるまい」とそう言ったのでした。

しかしおばさんは反対しました。アーサー氏は休暇中だしアーサー氏のいる部署には何の関係もない。他の皆さんがちゃんと処理をするのでアーサー氏が出勤する必要はないとおばさんはそう言うのです。しかしアーサー氏は?

「行かなきゃならないんだモリー。私が事態を悪くしたようだ。ローブに着替えて出かけよう」

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(3)(8回シリーズ)

一夜明けるとその日はクィディッチ・ワールドカップの決勝戦が行なわれる日でした。ところがその幸せな夢心地は長くは続きませんでした。ヴォルデモートの元配下と思われる集団が騒動を起こしたからです。その騒ぎをきっかけにハリーが知った事とは?(全3項目)

3-1.闇の印が打ち上げられて
翌日の朝ハリーにハーマイオニーとウィーズリー一家一行は二班に分れてクィディッチ・ワールドカップの競技場に向かいました。ウィーズリーおばさんは留守番で行きませんでした。何故一行は2つに分かれたのかと云うと?

それは17才以上の人は「姿くらまし」でそして17才未満の人はそれができないので「移動キー」で競技場近くのキャンプ場に行ったからです。そのため「移動キー」組の17才未満の人たちは夜明け前に起こされる事となりました。

そして思いっ切り飛ばしてワールドカップの決勝戦はチャーリーの予想通りアイルランドが優勝しました。ビクトール・クラムがスニッチを取ったものの点差が離れていて「170対160」の僅差でアイルランドが勝利したのでした。

「起きなさい!ロン。ハリー。さあ起きて。緊急事態だ!」

しかしワールドカップの決勝戦を観たという幸せな夢心地は長くは続きませんでした。キャンプ場のマグルの管理人一家を仮面をつけた集団が宙吊りにして連れ回るという事件が発生してハリーはアーサー氏に起こされました。

アーサー氏にビルとチャーリーとパーシーの4人は魔法省を助太刀すると言って行ってしまいました。それ以外のフレッドとジョージにジニーにハリーとロンとハーマイオニーの6人は近くの森に避難するようにと言われました。

ところがその途中でハリーにロンとハーマイオニーはフレッドにジョージとジニーの3人とはぐれてしまいました。ハリーたち3人は森の奥深くまで入って行きました。3人が腰を落ち着けた所は誰もおらず静まり返っていました。

すると誰かが歩いて来る足音がします。最初に気づいたのはハーマイオニーでした。でもハリーが「誰かいますか?」と呼びかけても返事がありません。すると何の前触れもなくハリーには聞き覚えのない声が静寂を破りました。

「モースモードル!」

それは呪文のように聞こえました。すると巨大な緑色に輝く何かが暗闇から立ち上がりました。それは木々の梢を突き抜け空に舞い上がって行きました。それは巨大な髑髏でした。突然周囲の森から爆発的な悲鳴が上がりました。

顔面蒼白で震えるハーマイオニーが言うにはそれは「闇の印」つまりヴォルデモート卿の印なのだそうです。

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(2)(8回シリーズ)

ハリーがホグワーツに入った時ビルとチャーリーは既に卒業していたので直接顔を合わせる事はできませんでした。しかし折に触れて名前を聞く事はありました。そんなハリーが2人に初めて会ったのはクィディッチ・ワールドカップ観戦のために2年ぶりに「隠れ穴」を訪れた時でした。(全3項目)

3-1.初対面
ビルとチャーリーの事についてはハリーはその後も折りに触れて耳にする事になりました。入学して2週目の木曜日に行なわれた飛行訓練の授業でマクゴナガル先生に見出されてクィディッチの選手に抜擢された時もそうでした。

マクゴナガル先生もチャーリーの名前を口にしましたしフレッドもチャーリーが卒業してから一度もクィディッチ優勝杯を取っていないと言いました。初練習の時もハリーはキャプテンのオリバー・ウッドからこう言われました。

「君はチャーリーより上手くなるかもしれないな。チャーリーだってドラゴンを追っかける仕事を始めなかったら今頃イギリスのナショナル・チームでプレーしてたろうに」

翌年の夏休みに初めて「隠れ穴」に滞在した時もハリーはジョージの口からビルはふくろう試験の結果が「12ふくろう」つまり12全ての科目が合格で首席だったと聞かされました。そんな2人とハリーが初対面を果たしたのは?

それは2年後の夏休みにウィーズリー夫妻に正式に招待されハリーがクィディッチ・ワールドカップ観戦のために「隠れ穴」に来た時でした。煙突飛行粉でハリーが「隠れ穴」の台所にやって来ると見知らぬ赤毛が2人いました。

その2人がウィーズリー家の長男ビルと次男のチャーリーだという事はすぐに察しがつきました。ハリーに近いほうの1人が笑顔を見せながら「やあハリー。調子はどうだい?」と挨拶をしながら大きな手を差し出して来ました。

握手をするとタコや水ぶくれが手に触れました。ルーマニアでドラゴンの仕事をしているチャーリーに違いないとハリーは思いました。チャーリーはフレッドにジョージと同じような体つきで背丈が低くがっしりとしていました。

人のよさそうな大振りの顔は雨風に鍛えられ顔中がソバカスだらけでそれがまるで日焼けしているように見えました。腕は筋骨隆々で片方の腕に大きな火傷の跡がありました。すると今度はビルが微笑みながら立ち上がりました。

握手をしながらハリーはビルには少々驚かされました。グリンゴッツに勤めていてホグワーツでは前述のように首席だったという事を知っていたのでパーシーがやや歳を取ったような感じだとハリーはそう想像していたのでした。

規則を破るとうるさくて周囲を仕切るのが好きなタイプというわけです。ところがビルの場合はぴったり当てはまるとしたら「かっこいい」という言葉しか思い浮かびません。背が高く髪を伸ばしてポニーテールにしていました。

片耳に牙のようなイヤリングをつけていました。服装はロックコンサートに行っても場違いしないだろうという感じでした。そしてブーツは牛革ではなくドラゴン革なのにハリーは気づきました。想像してたのとは違う人でした。

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改めてビルとチャーリー・ウィーズリーについて(1)(8回シリーズ)

今週と来週の2週間に渡ってウィーズリー家の長男ビルと次男チャーリーを取り上げる事にしました。この2人はハリーがホグワーツに入学した時には既に卒業していたので名前が同時に出て来る事が多いんですよね。初めて名前が出て来たのはやはりロンの口からでした。(全3項目)

3-1.やはりロンの口から
オッタリー・セント・キャッチポール村から少し外れた所にある住居「隠れ穴」にはホグワーツ在学期間中は何と「5回」しかも最長1ヵ月半に渡って滞在するなどハリーとウィーズリー一家はまさに家族ぐるみの付き合いでした。

ハリーは初めてホグワーツ特急に乗った時も9と3/4番線への入り方をウィーズリーおばさんに教えて貰いトランクを列車に載せるのをフレッドとジョージが手伝ってくれました。そしてロンが最初の同い年の友達になりました。

1才3ヵ月の時からハリーを育てて来たダーズリー夫妻は魔法を嫌っていました。そのため自分が魔法使いだという事をハリーが知ったのはホグワーツに入る1ヵ月前でハグリッドからでした。その日はハリー11才の誕生日でした。

そういう事だったのでハリーの魔法界に関する知識は極めて乏しく同じコンパートメントに乗り合わせる事になったロンに何もかも教えて貰う事になりました。そんな話の中でロンが上に5人も兄がいる末息子だと知ったのです。

したがってホグワーツに入学するのはロンが6人目なんだそうです。しかも上の兄たちはみんな優秀なため期待に沿うのは大変というわけです。ここで今週の主役の長男ビルと次男チャーリーの事がロンの口から出たんですよね。

ビルは首席だったしチャーリーはクィディッチのキャプテンだった。今度はパーシーが監督生だ。フレッドとジョージは悪戯ばかりしているが成績はいい。みんなこの2人は面白い奴だとそう思っている。そして今年自分が入る。

ビルとチャーリーはもう卒業した。ロンがこう言うのを聞いてハリーが興味を持ったのは「魔法使いって学校を卒業してから一体何をするんだろう?」という事でした。そこでハリーはロンにこう訊いたというわけなんですよね。

「それで大きい兄さんたちは卒業してから何してるの?」

するとロンからは「チャーリーはルーマニアでドラゴンの研究。ビルはアフリカで何かグリンゴッツの仕事をしてる」という答えが返って来ました。するとホグワーツに入って最初の年にこれを聞いた事が役立つ事になりました。

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(8)(シリーズ最終回)

「全校生徒を明日帰宅させなければなりません。ホグワーツはこれでお終いです」マクゴナガル先生はこう言いましたがハリーがその危機を土壇場で救いました。ハリーは「秘密の部屋」に侵入して思わぬ助太刀が来てくれたお陰もあり一連の襲撃事件の黒幕と怪物を退治する事ができたのでした。(全3項目)

3-1.秘密の部屋に
「全校生徒を明日帰宅させなければなりません。ホグワーツはこれでお終いです。ダンブルドアはいつもおっしゃっていた」マクゴナガル先生がこう言っている所に職員室の扉が開いて入って来たのは何とロックハートでした。

さらに驚き呆れる事にロックハートは微笑んでいました。しかもホグワーツが閉鎖されるというこの一大事の時についうとうととして知らせを聞き逃してしまったとそう言うのです。とてつもない顰蹙を買うのは当然の事でした。

するとスネイプが進み出て来て「何と適任者が」と言いました。スネイプはロックハートに対し「女子学生が怪物に拉致された。秘密の部屋そのものに連れ去られた。いよいよあなたの出番が来ましたぞ」とそう言ったのでした。

ロックハートは絶望的な目で周りを見つめていましたが「行かなくてもいい」と助け舟を出す先生はいませんでした。しかたなくロックハートは「よろしい。部屋に戻って支度をします」と言うと職員室を出て行ったのでした。

生徒がぎっしりいるというのにグリフィンドールの談話室は静まり返っていました。ジニーは何か知っていたんだ。だから連れて行かれたんだ。何か「秘密の部屋」に関する事を見つけたんだ。ロンはハリーにこう言ったのでした。

「そうだ!ロックハートに会いに行くべきじゃないかな?」ロンがこう言い出しました。ロックハートは何とかして「秘密の部屋」に入ろうとしている。だからバジリスクの事を含めて僕たちの知っている事を教えてあげるんだ。

他にいい考えも思いつかなかったし「とにかく何かしたい」という思いでハリーはロンの考えに賛同しました。ところが部屋に到着してみると何とロックハートがしていた支度は帰り支度でした。逃げようとしていたんですよね。

ここでロックハートは告白したのです。本に書いてあるのは自分がした事ではなく他人がした手柄だった。仕事はした。それはそういう事をした人を探し出す事だ。そしてやり遂げた事を聞き出したその後に「忘却術」をかける。

こう告白した後にロックハートは2人に秘密を吹聴されたら本が売れなくなる。そう言ってハリーとロンに「忘却術」をかけようとしました。しかしロックハートが杖を振り上げるその前にハリーが大声でこう叫んだのでした。

「エクスペリアームス!」

私に何をしろと言うのかね?秘密の部屋がどこにあるかも知らない。私には何もできないと言うロックハートにハリーは「運のいい人だ。僕たちはそのありかを知っていると思う。中に何がいるかも。さあ行こう」と言いました。

3人は「嘆きのマートル」のいるトイレに向かいました。

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(7)(8回シリーズ)

ハグリッドはアズカバンに送られダンブルドア校長は停職になってしまいました。ところがハグリッドがくれたヒントを元にハリーとロンが「禁じられた森」の奥深くまで蜘蛛を探しに行った結果ハグリッドは無実だったという事が判明しました。さらに50年前に死んだ女子生徒が誰なのかも・・・(全3項目)

3-1.間違った人間を捕まえた
「覚えておくがよい。わしが本当にこの学校を離れるのはわしに忠実な者がここに1人もいなくなった時だけじゃ。覚えておくがよい。ホグワーツでは助けを求める者には必ずそれが与えられる」これがダンブルドアのヒントです。

「誰か何かを見つけたかったら蜘蛛の跡を追っかけて行けばええ。そうすりゃちゃんと糸口が判る。俺が言いてえのはそれだけだ」そしてこれはハグリッドのヒントです。いずれも小屋を出て行く直前に言い残していきました。

ハグリッドの蜘蛛のヒントのほうがずっと判りやすかったのでハリーは蜘蛛が苦手なロンにも嫌々ながら手伝って貰い行く先々で隈なく探しました。問題は跡をつけようにも城にはもはや蜘蛛が1匹も残っていないようなのです。

「薬草学」の授業中にようやく蜘蛛を見つけました。どうやら「禁じられた森」のほうに向かっている。しかし今は追いかけるわけにはいかない。2人は真夜中過ぎに蜘蛛を探して「禁じられた森」の奥深くに入って行きました。

そこでハリーとロンは巨大蜘蛛のアラゴグに出会いました。ところがアラゴグは卵から孵った怪物で「秘密の部屋」から出て来たのではなかったのです。城に住むその怪物は蜘蛛の仲間が何よりも恐れる太古の生き物だそうです。

ハリーが「一体その生き物は?」と訊いてもアラゴグは答えませんでした。そればかりか自ら進んでのこのこ迷い込んで来た新鮮な肉を逃がす手はないと言ってハリーとロンに襲いかかって来たのでした。まさに危機一髪でした。

しかしそこに行方不明だったアーサー氏の車が飛び込んで来てハリーとロンは何とか生き永らえる事ができたのでした。それでもハリーとロンは「禁じられた森」でアラゴグと会った事で2つの事実を知る事ができたんですよね。

1つ目はトム・リドルは間違った人間を捕まえた。ハグリッドは「秘密の部屋」を開けていなかった。部屋から出て来たと信じられた怪物アラゴグは卵から孵った怪物だった。ハグリッドは無実だったのに退校になってしまった。

2つ目は死んだ女の子はトイレで発見された。その子がそれから一度もトイレを離れなかったとしたら?まだそこにいるとしたら?もしかして?まさか?つまり「秘密の部屋」から出て来た怪物に殺害された女の子というのは?

嘆きのマートル?

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(6)(8回シリーズ)

何と日記に文字を書いたら返事が来た!さらに驚く事に50年前に「秘密の部屋」を開けたのはハグリッドだったと返事をよこしたトム・リドルは言うのです。散々議論を重ねたその後に再び襲撃事件が起こらない限りハグリッドには何も言わないという事にしたのですが・・・(全3項目)

3-1.ハグリッドを巡って
ハグリッドが大きくて怪物のような生き物が好きだという困った趣味を持っている事はハリーたちは身に沁みて知っていました。三頭犬のフラッフィーにドラゴンのノーバートで味わったあの恐怖心は到底忘れる事ができません。

ハグリッドはきっと長い間怪物が狭苦しい所に閉じ込められているのは気の毒だ。ちょっとの間なら脚を伸ばすチャンスを与えるべきと考えたに違いない。少年時代のハグリッドなら城のどこかに怪物が潜んでいると知ったら?

どんな事をしてもその怪物を見たいと思ったに違いないとハリーは思いました。ハリーは「リドルの日記」の仕掛けを知らないほうが良かったと思いました。ロンとハーマイオニーはハリーの見た事を繰り返し聞きたがりました。

ハリーは2人に嫌と言うほど話して聞かせました。その後は堂々巡りの議論なりました。ハリーはそれが嫌でした。ハーマイオニーはリドルは犯人を間違えていたかもしれない。みんなを襲ったのは別な怪物かもとそう言うのです。

それを聞いてロンは「ホグワーツに一体何匹怪物がいれば気が済むんだい?」と言ったのでした。僕たちハグリッドが追放された事はもう知っていた。それにハグリッドが追い出されてからは誰も襲われなくなったに違いない。

そうじゃなけりゃリドルは表彰されなかったはず。こう言いつつハリーは惨めな気持ちでした。ロンには「リドルってパーシーにそっくりだ。そもそもハグリッドを密告しろなんて誰が頼んだ?」という違った見方もありました。

それは誰かが怪物に殺害されたのよとハーマイオニーは言うのです。それにホグワーツが閉鎖されたらリドルはマグルの孤児院に戻らなくてはならなかった。だからハリーはリドルがホグワーツに残りたかったのは判ると・・・

「ハグリッドの所に行って全部訊いてみたらどうかしら?」と言うハーマイオニーにロンは「そりゃあ楽しいお客様になるだろうね」と皮肉混じりに答えました。結局3人はまた誰か襲われない限りハグリッドには何も言わない。

そう決めたのでした。

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(5)(8回シリーズ)

ハーマイオニーを見舞いに行ったその帰りに「嘆きのマートル」のトイレでハリーは50年前の日記を拾いました。もしかしたら何か隠れた魔力があるかもしれない。ハーマイオニーはそう言いました。何とその通りだったのです。それは思わぬ事がきっかけになって現れ出でたのでした。それは?(全3項目)

3-1.バレンタインデーに
ギルデロイ・ロックハートは自分が襲撃事件を止めさせたと豪語していました。ハリーを含むグリフィンドール生が「変身術」の教室の前に並んでいる時にマクゴナガル先生に厄介な事はもうないと思うとそう言っていたのです。

そしてロックハートは学校に今必要なのは気分を盛り上げる事だと言っていました。先学期の嫌な思い出を一掃するのだそうです。ロックハートの言う所の気分盛り上げが何なのかが判ったのは2月14日バレンタインデーでした。

前夜遅くまでクィディッチの練習をしていたハリーは寝不足のまま少し遅れて大広間に入りました。一瞬「これは部屋を間違えた」と思うほどの状態でした。壁という壁がけばけばしい大きなピンクの花で覆われていたからです。

天井からはハート型の紙吹雪が舞っていてグリフィンドールのテーブルに行くとロンが吐き気を催しそうな顔で座っています。ハリーが「これ何事?」と訊くとロンは話すのもアホらしいという顔で教職員テーブルを差しました。

部屋の飾りにマッチしたけばけばしいピンクのローブ姿のロックハートが立っていました。それだけではありません。ロックハートがポンと手を叩くと無愛想な顔をした小人が12人入って来ました。配達キューピットだそうです。

今日はこの配達キューピットが学校中を巡回し皆さんのバレンタイン・カードを配るんだそうです。そして配達キューピットはハリーにとってはジニー・ウィーズリーを含む1年生が並んでいる前の最悪の場面でやって来ました。

真ん前には1年生が並んでいる。しかもその中にはジニーがいる。こんな所でカードを渡されては堪らないとハリーは逃げようとしました。しかし配達キューピットはハリーを無理やり捕まえてカードを渡そうとしたのでした。

ハリーのカバンは破れて中に入っていた物が散らばりインク壷が割れてその上に飛び散りました。そこにドラコ・マルフォイが姿を現わし「リドルの日記」を手にしているではありませんか。そこでハリーは杖を取り出しました。

「エクスペリアームス!武器よ去れ!」

日記を奪い返されマルフォイは怒り狂っていました。しかしハリーは「呪文学」の教室に着いた時に初めて「リドルの日記」の異変に気づきました。ハリーの本は全て赤インクで染まっている。でも1冊だけそうはなっていない。

それが「リドルの日記」だったのです。

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(4)(8回シリーズ)

ジャスティン・フィンチ・フレッチリーと「ほとんど首なしニック」が襲われた現場にいたためハリーはアーニー・マクミランから「現行犯だ!」と言われてしまいました。そんなハリーをマクゴナガル先生は校長室に連れて行きました。ハリーは無罪放免されたのですが・・・(全3項目)

3-1.リドルの日記
誓ってやってないと言うハリーをマクゴナガル先生は自分の手には負えないと言って校長室に連れて来ました。到着するとマクゴナガル先生は「待っていなさい」と告げ校長室を出て行きました。ダンブルドアはいませんでした。

ダンブルドアが校長室に戻って来て椅子に座りハリーに向かって話そうとしたその時でした。ハグリッドが入って来て必死の面持ちでハリーの無実を訴えました。そんなハグリッドにダンブルドアはこう言ったというわけです。

「わしはハリーがみんなを襲ったとは考えておらんよ」

するとハグリッドは外で待っていると言ってきまり悪そうに出て行きました。結局ハリーはミセス・ノリスが襲われた時と同様に無罪放免という事になったんですよね。そしてついにクリスマスにポリジュース薬が完成しました。

結論から言うとドラコ・マルフォイはスリザリンの継承者ではありませんでした。ハリーとロンがクラッブとゴイルに成り済ましてスリザリンの談話室に潜入して当の本人の口から聞いたのですからそれはもう間違いありません。

問題はハーマイオニーのほうです。ポリジュース薬に入れたのが動物の毛だったため病棟に入院するハメになりました。ハリーとロンは毎日夕方に見舞いに行きました。学期が始まってからは毎日その日の宿題を届けたのでした。

そんなある日の事です。ハーマイオニーの見舞いを終え医務室を出て廊下を歩いているとフィルチが大声で喚いているのが聞こえます。例のミセス・ノリスが襲われた現場に行ってみると「嘆きのマートル」も泣き叫んでいます。

ハリーがマートルに「どうしたの?」と訊くと何者かがマートルに本を投げつけて来たのだそうです。小さな薄い本が落ちていました。本は見かけによらない。危険かもしれない。そう言うロンの制止をかわして拾った本は?

それは日記でした。表紙の文字は消えかかっているものの50年前の物でした。開いてみると最初のページに滲んだ文字で「T.M.リドル」と名前が記されています。すると何と驚く事にロンはその人を知っているとそう言うのです。

何故なのかと云うと・・・

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(3)(8回シリーズ)

ミセス・ノリスを襲ったのは一体誰なのか?ハリーたち3人が真っ先に疑ったのはドラコ・マルフォイでした。そこでそれを確かめるためにハリーたちが始めたのは自分たち以外の誰かに変身できるという「ポリジュース薬」の密造でした。ところがある出来事がきっかけでハリーが疑われる事に・・・(全3項目)

3-1.ドラコ・マルフォイがスリザリンの継承者?
だけど一体何者かしら?出来損ないのスクイブやマグル出身の子をホグワーツから追い出したいと願っている人物は誰でしょう?こう言うハーマイオニーの声は落ち着いていました。それまでの会話の続きのように自然でした。

するとロンがわざと頭をひねって「それでは考えてみましょう。我々の知っている人の中でマグル生まれはクズだと思っている人物は誰でしょう?」とそう言うのです。ロンがそう言うのならば考えられるのは1人しかいません。

ロンはハーマイオニーの顔を見ました。ハーマイオニーは「まさか」という顔でロンを見返しました。ハーマイオニーが「もしかしてあなたマルフォイの事を言ってるの」と言うとロンは「モチのロンさ!」とそう答えました。

マルフォイがスリザリンの継承者?こう訊きつつハーマイオニーは「それは疑わしい」という顔をしました。しかしロンのその説にハリーも乗って来ました。あの家系は全部スリザリン出身だ。あいついつもそれを自慢している。

あいつらならスリザリンの末裔だっておかしくはない。するとロンがあいつらなら親から子へ代々伝えて何世紀も「秘密の部屋」の鍵を預かっていたのかもしれないと自分の説を補強したのでした。でもどうやって証明をする?

ハーマイオニーは方法がない事はないとそう言うのです。数週間前の授業でスネイプが話していたんだそうです。それは「ポリジュース薬」という魔法薬で自分以外の誰かに変身できるのだそうです。暫くすると効き目は切れる。

だから決して姿が元に戻らなくなるなんて事はない。むしろ材料を手に入れるのがとても難しいとの事でした。何でも「最も強力な薬」という本に作り方が書いてあるそうです。ただしその本は図書室の禁書の棚に置いてある。

つまりその本を借りるには許可証に先生がサインをしなければならない。そこでハリーたちはロックハートにサインを貰う事にしました。3人の作戦はまんまと成功しました。こうして3人は「最も強力な薬」を借りたのでした。

「明日君がマルフォイを箒から叩き落としゃずっと手間が省けるぜ」

しかしロンはこう言うのです。翌日クィディッチのグリフィンドール対スリザリン戦があるからです。けれどもハリーにそんな余裕はありませんでした。ドビーがブラッジャーに細工をしてハリーは病棟に担ぎ込まれたのでした。

骨折した右腕を治してくれと頼みもしないのにロックハートが勝手に骨抜きにしてしまったのです。ハリーが骨が再生する痛みに耐えているとそこにドビーがやって来ました。そしてさらに第2の犠牲者も運ばれて来たのでした。

それはコリン・クリービーでした。

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(2)(8回シリーズ)

今学期ホグワーツで世にも恐ろしい事が起こると屋敷しもべ妖精のドビーは言いました。そしてついに10月31日のハロウィンの日に最初の犠牲者が出てしまいました。しかも何とハリーたち3人は第一発見者になったばかりにハリーが犯人だと疑われる事になってしまったんですよね。(全3項目)

3-1.ニックの絶命日パーティに
「そうじゃなくて。あの声!」とハリーが言ってもロックハートは「えっ?どの声?」と言って来るしハリーが「あれです。今のあの声です。聞こえなかったんですか?」と訊いてみてもロックハートは唖然としていたのでした。

ロックハートは「一体何の事かね?」と言うばかりだし挙句の果てにはハリーが少し寝ぼけたんじゃないかと言い出す始末でした。どうやら決してとぼけているわけではなさそうでロックハートはあの声が聞こえなかったのです。

しかしハリーには謎の声より差し迫った問題がありました。ルシウス・マルフォイ氏が息子を寮の代表選手にするためスリザリン・チームにニンバス2001を寄贈したのです。ニンバス2001を無料で入手する方法はないだろうか?

クィディッチの練習でずぶ濡れになったハリーがそう思い悩みながら歩いていると塞ぎ込んで窓の外を見てハリーと同様に何やら心配事があるようだったのがグリフィンドール塔付きのゴースト「ほとんど首なしニック」でした。

「お若いポッター君。心配事がありそうだね」こう言うニックにハリーは「お互いさまだね」と答えました。ニックが思い悩んでいたのは僅か1センチ首が繋がっているために「首無し狩り」に参加できないからなんだそうです。

そこに姿を現わしたのが管理人アーガス・フィルチの飼い猫ミセス・ノリスでした。直後に現れたフィルチはハリーのクィディッチのユニフォームから泥水が滴り落ちて水溜りになっているのを見て「汚い!」と叫んだのでした。

ハリーは暗い顔でニックにさよならと手を振りフィルチの後に従いて行きました。ところがここでニックが機転を利かしてポルターガイストのピーブズをけしかけて一騒動起こしてくれたお陰でハリーは罰則を免れたのでした。

「首無し狩り」の事で自分に何かできる事があるといいのに。こう言うハリーにニックは「していただける事があるのですよ」とそう言うのです。何とニックは10月31日が命日で今年は死んでからちょうど五百年なんだそうです。

そこでニックは10月31日に広めの地下牢を使ってパーティを開こうと思っているのだそうです。そのパーティにハリーに出席して貰えれば光栄とニックは言うのです。それにロンとハーマイオニーももちろん大歓迎との事でした。

ハリーは出席すると即答したのですが・・・

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改めてヴォルデモート卿について「秘密の部屋」編(1)(8回シリーズ)

12月31日大晦日が誕生日という事で昨年から巻毎のヴォルデモート卿を12月にお届けしています。今学期ホグワーツでは世にも恐ろしい事が起こると屋敷しもべ妖精のドビーはそう言うのです。だから警告をするためにここプリベット通り4番地にやって来たのだそうです。そしてそれは実行に移されてしまいました。(全3項目)

3-1.ドビーの警告
その日はハリー12才の誕生日でした。でもダーズリー一家はそれをほぼ完璧に無視しました。それというのもバーノン叔父さんにとっては我が人生最大の商談が成立するチャンスかもしれないからです。夜に大事なお客様が来る。

どこかのお金持ちの土建屋が奥方を連れて夕食にやって来る。バーノン叔父さんは山のように注文が取れると踏んでいました。そこで家族1人1人の役割分担を綿密に決めたというわけです。そしてハリーの役割は何とこれでした。

「自分の部屋にいて物音を立てない。いないふりをする」

でも物音を立てるも何もベッドに倒れ込んでそのまま朝を迎えてしまえば何の問題もありません。ところがそれができなかったのです。何故ならそこに先客がいたからです。それはハリーが初めて見る摩訶不思議な生き物でした。

その生き物は自分の事を屋敷しもべ妖精のドビーと名乗りました。何か用事があってここに来たの?こう訊くハリーにドビーは「はいそうでございますとも」と熱っぽく答えました。ドビーは警告をするために来たのだそうです。

ハリー・ポッターは勇猛果敢!もう何度も危機を切り抜けていらっしゃった!しかしそれでもハリーは今学期ホグワーツに戻ってはいけないとドビーは言うのです。それを聞いてハリーは一瞬言葉を失ってしまったんですよね。

何て言ったの?だって戻らなきゃ。それがなければ僕は耐えられない。ここがどんな所か君は知らないんだ。ここには身の置き場がないんだ。僕の居場所は君と同じ世界つまりホグワーツなんだ。しかしドビーはこう言うのです。

ハリー・ポッターは安全な場所にいないといけません。あなた様は偉大な人。優しい人。失うわけには参りません。ハリー・ポッターがホグワーツに戻れば死ぬほど危険でございます。ハリーは驚いて「どうして?」と訊きました。

するとドビーは今学期ホグワーツで世にも恐ろしい事が起こるように罠が仕掛けられていると言うのです。そこでハリーは「例のあの人」つまりヴォルデモートがその恐ろしい事に関係しているのかとドビーに訊いたのでした。

ドビーはゆっくりと首を横に振りました。そして「名前を呼んではいけないあの人」つまりヴォルデモートではございませんと答えました。しかしドビーは目を大きく見開きハリーに何かヒントを与えようとしているようでした。

実はそれがヒントでした。ホグワーツに仕掛けられるその罠にはヴォルデモート卿が関係していたというわけなんですよね。

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再び私が好きな紅茶を飲むシーン(4)(シリーズ最終回)

当初は「闇の魔術に対する防衛術」の一教師に過ぎなかったドローレス・アンブリッジだったのですが次々に新しい教育令を発布してその権限を増大して行きました。そしてついにはホグワーツの校長に就任しました。するとまるでそれを待っていたかのようにして・・・(全3項目)

3-1.日に日に強まる権限と権力
言ってみれば出向という形で魔法省から派遣されて来たドローレス・アンブリッジが「闇の魔術に対する防衛術」の教職に着任しました。しかしその就任初日は極めて異例なスタートを切る事になったというわけなんですよね。

それは何と新任の教師がダンブルドア校長の話を途中で遮ったのです。ダンブルドアはほんの一瞬だけ驚いた様子でしたが優雅に腰掛けると謹聴するような顔をしました。アンブリッジ先生の話を聞く事ほど望ましい事はない。

そう言わんばかりの表情でした。他の先生方はダンブルドアほど巧みに驚きを隠しませんでした。スプラウト先生の眉毛はふわふわ散らばった髪の毛に隠れるほど吊り上がりマクゴナガル先生の唇は真一文字に結ばれていました。

この2人の先生の表情を見ても前例のない事だというのは容易に判る事です。ところがアンブリッジは「闇の魔術に対する防衛術」の一教師に留まりませんでした。新たな教育令を次々と発布してその権限を強めて行ったのです

それは学期が始まって一週間後の月曜日の「日刊予言者新聞」に掲載されました。教育令第23号によって新たに創設された「ホグワーツ高等尋問官」という職位にアンブリッジが就任したのです。それはとんでもない地位でした。

何とアンブリッジが同僚の先生方を査察し然るべき基準を満たしていないと判断した場合には解雇できるのです。教育令第25号ではアンブリッジはホグワーツの生徒に関する全ての処罰に制裁に特権を剥奪する権限を持ちました。

つまりこの教育令により寮監の先生をも越える権限を手にしたというわけです。この教育令を利用してアンブリッジはハリーをクィディッチ生涯禁止処分にし加えてハリーからホグズミード村に行く特権を剥奪してしまいました。

そしてついにアンブリッジはトレローニー先生を解雇しました。さらに行き着いた先がホグワーツ魔法魔術学校の校長の座だったというわけです。ハーマイオニーの呼びかけで結成されたダンブルドア軍団の活動が露見し・・・

ハリーを退学の危機から救うためにダンブルドアは身代わりになって校長の座を投げ出しホグワーツを去って行ったのでした。魔法大臣コーネリウス・ファッジが発布した教育令第28号によりアンブリッジは校長に就任しました。

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再び私が好きな紅茶を飲むシーン(3)(4回シリーズ)

5年生の新学期初日ハリーは毎年恒例の「イッチ年生はこっち」を聞こうとしました。ところがそれが聞こえないのです。代わりに呼びかけていたのは昨年度ハグリッドがお休みをした時に短期間「魔法生物飼育学」を教えていたグラブリー・プランク先生でした。そしてハグリッドが帰って来るとハリーたちは・・・(全3項目)

3-1.ハグリッドが帰って来たのは?
ハリーは2年生の時こそ屋敷しもべ妖精のドビーに邪魔されてホグワーツ特急に乗れずホグズミード駅に降り立つ事ができなかったもののそれ以外の新学期初日9月1日にはハグリッドの「イッチ年生はこっち」を聞いて来ました。

ところが5年生の時にはそれがなかったのです。代わりに別の声が呼びかけていました。それは昨年度のクリスマス休暇明けに短期間ハグリッドがお休みした際「魔法生物飼育学」を教えていたグラブリー・プランク先生でした。

馬車が校門を通過して校庭に入るとハリーは身を乗り出し禁じられた森の端にあるハグリッドの小屋に灯りが見えはしないかと目を凝らしました。しかし校庭は真っ暗でした。馬車から真っ先に降りた時もハリーは確かめました。

でもどう見てもそこから見えるハグリッドの小屋には人の気配はありませんでした。大広間に入り教職員テーブルを眺めてみてもやはりハグリッドの姿はありません。ロンも心配そうな顔でハーマイオニーもまた不安そうでした。

「辞めたはずないし」と言うロンにハリーは「そんなこと絶対ない」ときっぱり言いました。もしかして怪我しているとか?そう言うハーマイオニーにハリーは即座に「違う」と答えました。それなら一体ハグリッドはどこに?

この夏にやっていたダンブルドアの任務からまだ戻って来ていないのかも。ハリーがこう言うとロンは納得しました。一方ハーマイオニーはハグリッド不在の決定的理由を探すように教職員テーブルを端から端まで眺めました。

するとそこに見慣れない顔が1人だけいました。それは8月12日にハリーが魔法省で懲戒尋問を受けた時に魔法大臣コーネリウス・ファッジの隣に座っていたドローレス・アンブリッジという人物だったのです。ところがでした。

その人物が今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教職に就いたのでした。そしてハグリッドがホグワーツに戻って来たのはクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリン戦が行われた日の夜遅くの事だったんですよね。

そこでハリーたち3人がした事とは?

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