セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(9)(12回シリーズ)

三大魔法学校対抗試合の代表選手はそのちょうど1ヵ月前に「第3の課題」の内容を知らされる事になっていました。ところが「ちょっと話したいんだけど」と言われてハリーがビクトール・クラムに従いて行くと思わぬ人物に遭遇してしまったのです。そこでハリーが校長室に来ると・・・(全3項目)

3-1.そこに現れたのは?
「ポッター今夜9時にクィディッチ競技場に行きなさい。そこでバグマンさんが第3の課題を代表選手に説明します」5月最後の週の「変身術」の授業後にマクゴナガル先生がハリーを呼び止めこう言ったというわけなんですよね。

「第2の課題」終了時に代表選手はちょうど1ヵ月前に「第3の課題」の内容を知らされると予告していたのです。最後の課題はクィディッチ競技場に迷路を作って中心に優勝杯を置いて最初に触れた者が優勝するとの事でした。

課題の内容の説明は意外に短時間であっさりと終了しました。するとビクトール・クラムがハリーの肩を叩いて「ちょっと話したいんだけど」と声をかけて来ました。ハリーは少し驚きつつも「ああいいよ」と答えたのでした。

ハリーとクラムは一緒にクィディッチ競技場を出ました。しかしクラムは滞在しているダームストラングの船に戻る道は採らず「禁じられた森」に向かって歩き出しました。理由を問うと盗み聞きされたくないからだそうです。

クラムの話したい事とはハリーとハーマイオニーの関係についてでした。ハリーが繰り返し「ハーマイオニーは友達で彼女じゃない」と説明してクラムもようやく納得したようでした。そして問題はこの後に起こった事でした。

クラムの背後の木立の中で何かが動きました。この森にはいい生き物もいる一方で危険な生き物もいる。それを知っていたハリーは本能的にクラムの腕を掴み体の向きを変えさせて森のほうに向かせました。そこに現れたのは?

大きな樫の木の陰から突然1人の男がよろめきながら姿を現わしました。ハリーは一瞬誰なのか分りませんでした。そして気づきました。三大魔法学校対抗試合の審査員の1人でパーシー・ウィーズリーの上司のクラウチ氏でした。

クラウチ氏は何日も旅をして来たように見えました。ローブの膝は破れ血が滲んでいました。顔は傷だらけで無精髭が伸び疲れ切って灰色でした。きっちりと分けていた髪も口髭もボサボサに伸びて汚れ放題という有り様でした。

それだけではありません。行動はもっと奇妙でハリーには目もくれず近くの木に話しかけていました。ハリーは一瞬迷いましたがそれからゆっくりとクラウチ氏に近づいて「クラウチさん?」と慎重に声をかけたというわけです。

するとクラウチ氏は?

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(8)(12回シリーズ)

セドリックから貰ったヒントで金の卵の謎を解く事ができたもののハリーは「第1の課題」に続いて「第2の課題」でも綱渡りを強いられる事になってしまいました。それでも屋敷しもべ妖精のドビーのお陰で何とかクリアする事ができました。そんな「第2の課題」終了後の「魔法薬学」の授業で・・・(全3項目)

3-1.週刊魔女
こうしてセドリックから貰ったヒントで金の卵の謎を解く事ができたハリーだったのですが「第2の課題」でも綱渡りをする事になってしまったのでした。クリアができたのは屋敷しもべ妖精のドビーのお陰だったんですよね。

課題開始10分前にドビーがハリーを起こして水の中で呼吸ができるようになる「鰓昆布」を持って来てくれたのです。課題終了後にはシリウスに会える事になったのでハリーの気持ちはいつになく浮き立っていたというわけです。

そんなシリウスに会える前日の金曜日の事でした。ハリーたちが「魔法薬学」の授業を受けるために地下牢教室に下りて行くとマルフォイにクラッブとゴイルとパンジー・パーキンソン率いる女子生徒たちが何かを見ていました。

それは「週刊魔女」という雑誌でした。するとパンジー・パーキンソンが「あなたの関心がありそうな記事が載ってるわよ」と大声で言ったかと思うとその雑誌「週刊魔女」をハーマイオニーに投げてよこしたというわけです。

スネイプが魔法薬の材料を黒板に書くために向きを変えたその途端にハーマイオニーは机の下で雑誌をめくり真ん中のページに探していた記事を見つけました。それは「ハリー・ポッターの密やかな胸の痛み」という記事でした。

ところがその記事にはハリーとロンさえ知らなかった「第2の課題」終了直後のハーマイオニーとビクトール・クラムの詳細な会話の内容が書かれていたのです。そのため特にロンとハーマイオニーの間で議論になったのです。

「君の個人生活のお話は確かに目眩くものではあるがミス・グレンジャー。我輩の授業ではそういう話はご遠慮願いたいものですな。グリフィンドール10点減点」

ハリーたちが話し込んでいる内にスネイプが音もなく3人の机の所まで来ていたのです。スネイプはハーマイオニーが机の下で読んでいた雑誌「週刊魔女」を見つけるとさっと取り上げました。そしてこう言ったというわけです。

「ふむ。その上机の下で雑誌を読んでいたな?グリフィンドールもう10点減点。ふむ。しかし。なるほど」

そしてスネイプは・・・

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(7)(12回シリーズ)

ダンブルドアがわしに警戒せよと言った。こう言うマッド・アイ・ムーディにスネイプはそのダンブルドアは我輩を信用していると言い切ってみせたのでした。しかし結局はムーディの言った一言ですごすごと自分の研究室から姿を消す事になってしまったのでした。ムーディのその一言とは?(全3項目)

3-1.奇妙な動き
「魔法薬の材料を探していたというんだな?え?他に何か研究室に隠してはいないな?え?」こう言うムーディの言い方はまさに自分はお前つまりはセブルス・スネイプの事など決して信用はしていないというわけなんですよね。

するとスネイプは土気色の顔の縁を汚いレンガ色に変えてこめかみの青筋を激しく痙攣させながら低く危険をはらんだ声でこう言いました。今更一体何を言っているんだというわけです。スネイプは相当に立腹しているようです。

「我輩が何も隠していないのは知っての通りだ。君自身がかなり徹底的に調べたはずだ」

スネイプがこう言うとムーディは「闇祓いの特権でね。ダンブルドアがわしに警戒せよと言ったのだ」と答えました。しかしスネイプはムーディがまだ言葉を言い終わらない内にムーディにこう反論したというわけなんですよね。

「そのダンブルドアはたまたま我輩を信用なさっているのですがね。ダンブルドアが我輩の研究室を探れと命令したなどという話は我輩には通じない!」

つまりはダンブルドアは自分に対して全幅の信頼を寄せているという自信がある。だからダンブルドアが自分に警戒せよと言ったなどというムーディの話こそが信用できないというわけです。つまりはこれについては自信がある。

しかしムーディは「それはダンブルドアの事だから」とそう言うのです。ダンブルドアは人を信用する人だ。やり直しのチャンスを与える人だ。けれどもムーディは洗っても落ちはしないシミというものがあるとそう言うのです。

決して消えないシミというものがある。どういう事か判るはずだな?ムーディがこう言うとスネイプは突然奇妙な動きを見せました。発作的に右手で左の前腕を掴んだのです。それはまるで左腕が痛むようなそんな動きでした。

スネイプは何故そんな動きを見せたのか?ハリーがその理由を知ったのは学期終盤の事だったんですよね。

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(6)(12回シリーズ)

ハグリッドに励まされてハリーは妙な意地を張るのは辞めてセドリックから貰ったヒントで金の卵の謎を解く事にしました。ところが監督生用の風呂場に行ったその帰りに「忍びの地図」にホグワーツにいるはずのない人物の名前が示されました。そこでハリーは迷った末に・・・(全3項目)

3-1.金の卵の謎を解きに行ったその帰りに
金の卵の謎を解き明かすのに時間をどのくらい要するのか見当もつかないのでハリーは風呂場行きを夜に実行する事にしました。当然「透明マント」は必要になります。それに加えて「忍びの地図」も持って行く事にしました。

風呂場行きをハリーは綿密に計画しました。以前に真夜中にベッドを抜け出して禁止区域で管理人のフィルチに捕まった事があるからです。ロンが外側から合言葉を言いマントを被ってハリーは風呂場に向かったというわけです。

何故セドリックはハリーに風呂に入れと言ったのか?それは金の卵から聞こえていたのが水中人の歌だったからです。水の中で聞けばあのわけの分らない音がちゃんとした音楽で聞こえて来るというわけです。そうだったのです。

そしてようやく金の卵の謎が解けハリーがグリフィンドール塔に戻ろうとしたその時でした。ハリーは「忍びの地図」でフィルチとミセス・ノリスがフィルチの部屋にいるのを確認しました。動いているのはピーブズだけでした。

そのポルターガイストのピーブズは上の階のトロフィールームにいました。ところがハリーが一歩踏み出したちょうどその時にピーブズ以外に動いているのが見つかったのです。それは何とスネイプの研究室で動いているのです。

しかも動いているのは「セブルス・スネイプ」ではなくて「バーテミウス・クラウチ」でした。クラウチ氏は病気のはずです。仕事にも来られずクリスマス・ダンスパーティには代わりにパーシー・ウィーズリーが出席しました。

夜中の1時にホグワーツに忍び込みクラウチ氏は一体何をしてるんだろう?ハリーは迷いました。考えました。そしてついに好奇心に勝てませんでした。ハリーは行き先をグリフィンドール塔からスネイプの研究室に変えました。

クラウチ氏がしている事を見るためです。

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(5)(12回シリーズ)

「第1の課題」を何とかクリアする事ができたハリーだったのですがマクゴナガル先生からクリスマス・ダンスパーティには必ずパートナーを連れて来るようにと言い渡されてしまいました。苦心惨憺の末にパートナーを見つける事ができたもののパーティ当日にも思わぬ展開が待ち受けていたのでした。(全3項目)

3-1.クリスマス・ダンスパーティ
スネイプとドラコ・マルフォイについでに言うとトレローニー先生にとっては極めて残念な事にハリーは対抗試合の「第1の課題」を何とかクリアする事ができました。営巣中の母親ドラゴンから金の卵を取るという内容でした。

ハリーは課題の前日にマッド・アイ・ムーディからヒントを貰って猛特訓の末に「呼び寄せ呪文」を習得しファイアボルトを手に入れて金の卵を獲得する事に成功しました。その金の卵には次の課題のヒントが隠されていました。

その次の「第2の課題」は2月24日に行われるのだそうです。ハリーが対決したドラゴンが四頭の中でも最悪のハンガリー・ホーンテールだったという事もあってハリーを取り巻く環境は劇的に改善したというわけなんですよね。

その後も色々な事がありました。仲違いしていたロンがハリーの元に戻って来てホグワーツの厨房にかつてハリーがマルフォイ家から解放させた屋敷しもべ妖精のドビーとウィンキーが働いていてハリーとの再会を果たしました。

クリスマスに開催されるダンスパーティでは代表選手のハリーは冒頭に踊らねばならずマクゴナガル先生に命じられてパートナー探しをする事になってしまいました。ハリーは苦心惨憺の末に何とかパートナーを見つけました。

こうしてクリスマス・ダンスパーティ当日を迎えたのですがクラウチ氏の代理で出席していたパーシー・ウィーズリーに捕まってしまいました。パーシーが仕事の話を始めたのでハリーとロンはテーブルを離れたというわけです。

2人は飲み物を取りに行くふりをしてテーブルを離れるとダンスフロアの端を歩いて玄関ホールに抜け出しました。正面の扉が開けっぱなしになっていました。外に出て石段を下りて行くとバラの園に妖精が飛び回っていました。

その妖精の光が瞬き煌いていました。潅木の茂みに囲まれくねくねした散歩道が幾つも延びていて大きな石の彫刻が立ち並んでいました。噴水のような水音も聞こえます。すると聞き覚えのある不快な声もまた聞こえて来ました。

スネイプとダームストラングのカルカロフ校長でした。

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(4)(12回シリーズ)

ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になってドラコ・マルフォイが黙っているはずがありません。こんなおいしい攻撃材料はないからです。そしてもちろんセブルス・スネイプもまた気持ちは同じと言うよりもマルフォイ以上というわけなんですよね。ところが・・・(全3項目)

3-1.地下牢教室の前で
いつもならグリフィンドールにハッフルパフとレイブンクローの3つの寮が結束してスリザリンは蚊帳の外でした。しかしハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になり今回ばかりはグリフィンドールが孤立する事になりました。

こんなハリーを攻撃するのに絶好の機会はないとばかりに挑みかかって来たのがやはりドラコ・マルフォイでした。ロンまでもハリーの元を離れハリーとハーマイオニーが「魔法薬学」の授業のため地下牢教室の前に来ると・・・

セドリック・ディゴリーを応援しよう。
ホグワーツの真のチャンピオンを!

マルフォイはこの文字が赤い蛍光色で燃えるように輝くバッジを作って胸につけて来ました。他のスリザリン生も1人残らずつけています。さらに胸に押しつけると「汚いぞポッター」と緑色に光るように仕組まれていたのです。

しかしハーマイオニーは皮肉たっぷりに「あらとっても面白いじゃない。本当にお洒落だわ」と言って見せました。するとマルフォイがバッジを差し出しながらハーマイオニーにこう言ったのでした。その言葉が問題だったのです。

「沢山あるんだ。だけど僕の手に今触らないでくれ。手を洗ったばかりなんだ。穢れた血でベットリにされたくないんだよ」

ハリーは無意識の内に杖を抜いていました。マルフォイも「今度は庇ってくれるムーディもいないぞ。やれるものならやってみろ」と言いながら杖を出して来ました。ハリーは「ファーナンキュラス!鼻呪い!」と叫びました。

するとマルフォイは「デンソージオ!歯呪い!」と叫びました。2人の発した閃光が空中でぶつかり折れ曲がって撥ね返りました。ハリーの放った呪文はゴイルの顔を直撃しマルフォイのは何とハーマイオニーに当たりました。

ハーマイオニーは伸びた歯を触って確認すると驚いて叫び声を上げました。すると低く冷え冷えとした声で「この騒ぎは何事だ?」と言うのが聞こえて来ました。スネイプが到着したのです。スリザリン生が説明を始めました。

するとスネイプは?

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(3)(12回シリーズ)

フレッドにジョージとリー・ジョーダンの3人は「老け薬」を飲んで果敢に「炎のゴブレット」に名前を入れようとしましたが結果は失敗でした。それを見てハリーもロンも代表選手になる事はすっかり諦めていました。ところが10月31日の夜に驚愕の出来事が起きたのです。それは?(全3項目)

3-1.ハリーが代表選手に!
悪戯専門店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの開業資金を手に入れたいとそう願っていたフレッドとジョージは新学期初日にダンブルドア校長から対抗試合の開催が発表された時は「立候補するぞ!」と意気込んでいました。

ところがその直後に「17才以上」という年齢制限もまた発表されたのでした。そこでフレッドとジョージにリー・ジョーダンの3人は「老け薬」を飲んで公正なる選者「炎のゴブレット」に果敢に臨んだというわけなんですよね。

ハリーもロンもこのフレッドにジョージとリーの3人がダンブルドアの引いた年齢線を越えて対抗試合の代表選手に立候補する事がもしもできたら自分たちもとそう思っていました。しかし結果は残念な事になったんですよね。

老け薬はダンブルドアの引いた年齢線には通じませんでした。この時点でハリーも自分が三大魔法学校対抗試合の代表選手になる事はすっかり諦めていました。ところが10月31日には思ってもみなかった事が起きてしまいました。

それはまず最初にダームストラングそして次にボーバトンそして最後にホグワーツの代表選手の名前が「炎のゴブレット」から出て来たその後です。3人の代表選手が決まりダンブルドアが締めくくりの挨拶をしている時でした。

ダンブルドアが突然言葉を切りました。何が気を散らせたのか?誰の目にも明らかでした。火花が迸り空中に炎が伸び上がり「炎のゴブレット」が再び赤く燃え始めたのです。その舌先には4枚目の羊皮紙を載せていたのでした。

ダンブルドアが反射的に長い手を伸ばして羊皮紙を捕らえました。ダンブルドアはその羊皮紙を掲げ書かれた名前をじっと見つめていました。両手で持った羊皮紙をダンブルドアはそれから暫くの間はじっと眺めていたのでした。

大広間は静まり返っていました。大広間中の目がダンブルドアに集まっていました。やがてダンブルドアは咳払いをすると羊皮紙に書かれた名前を読み上げました。それは当の本人でさえも驚く極めて意外な名前だったのでした。

ハリー・ポッター

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(2)(12回シリーズ)

授業開始初日の夕食時に玄関ホールでドラコ・マルフォイがハリーに背後から呪いをかけようとしたためスネイプは学期に入って早々にマッド・アイ・ムーディと直接会って話す機会があったようです。そして10月30日にはボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りする事になり・・・(全3項目)

3-1.マッド・アイ・ムーディ
それは授業開始初日の夕食の時でした。ロンのお父さんのアーサー氏が「魔法省またまた失態」と題する記事で「日刊予言者新聞」に載ったのです。著者はリータ・スキーターでマッド・アイ・ムーディを助けに行った件でした。

数人が悲鳴を上げました。背中を向けたハリーに対しドラコ・マルフォイが呪いをかけようとしたのです。一発目はハリーの頬をかすめ二発目も外れました。すると「若造そんな事をするな!」という吼え声が聞こえて来ました。

ハリーが急いで振り返るとムーディが大理石の階段を義足の音を響かせながら下りて来る所でした。ちょうどマルフォイが立っていたあたりに純白のケナガイタチが震えていてムーディはその白イタチに杖を向けていたのでした。

玄関ホールに恐怖の沈黙が流れました。ムーディ以外は誰も動いていませんでした。ムーディは低い声で唸るように「やられたかね?」と訊いて来ました。ハリーが「いいえ。外れました」と答えるとムーディはこう叫びました。

「触るな!」

突然ムーディにこう叫ばれてハリーはわけが分らず「触るなって。何に?」と訊き返しました。しかしムーディはハリーにではなくて背後で白ケナガイタチを拾い上げようとしていたクラッブに向かってそう叫んでいたのでした。

ムーディの動く目は魔力を持ち自分の背後が見えるのです。ムーディは親指でクラッブを力強く指しながら「お前ではない。あいつだ!」と言ったのでした。白ケナガイタチに手をかけていたクラッブはその場に凍りつきました。

白イタチは怯えた声を出して地下牢のほうに逃げようとしました。けれどもムーディは「そうはさせんぞ!」と吼えると再び杖を白イタチに向けました。白イタチは空中に数メートル飛び上がり反動でまた跳ね上がったのでした。

「敵が後ろを見せた時に襲う奴は気にくわん。鼻持ちならない臆病で下劣な行為だ」

白ケナガイタチは脚や尻尾をばたつかせながら成す術もなく跳ね上がり続けました。するとそこにマクゴナガル先生がやって来てムーディに「何をなさっているのですか?」と訊きました。ムーディは「教育だ」と答えました。

その白ケナガイタチは何と生徒だったのです。

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セブルス・スネイプ語録集「炎のゴブレット」編(1)(12回シリーズ)

10周年記念企画をやっていて通常の年より一週間遅れになりましたが今年はセブルス・スネイプを3週間に渡って取り上げる事にします。まずは記事の構成の都合により今日と明日の2回は本編に入る前に背景説明をしたいと思います。セブルス・スネイプは今年もまた念願の教職に就けませんでした。(全3項目)

3-1.今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の教師は?
「闇の魔術に対する防衛術の新しい先生はどこかしら?」ハリーもでしたがハーマイオニーも教職員テーブルを見てこう言いました。ハリーもこれまで3人から教わりましたがこの科目の先生は1年以上長く続いた事がありません。

ハーマイオニーの言葉を聞いてハリーは教職員テーブルを端から端まで眺めましたが新顔は全くいませんでした。するとハーマイオニーは「多分誰も見つからなかったのよ」と心配そうに言いましたがそうではありませんでした。

今年度の「闇の魔術に対する防衛術」の新しい先生は食事も終りダンブルドア校長が話をしているその途中に大広間に入って来ました。黒い旅行マント姿のその男の顔が稲妻で照らし出された時ハーマイオニーは息を呑みました。

その男は長いステッキに寄り掛かり一歩毎に激しく体を浮き沈みさせながら歩いて来ました。その男の顔はハリーが今まで見たどんな顔とも違っていました。人の顔を知らない誰かが風雨にさらされた木材を削ったかのようです。

その皮膚は1ミリの隙もないほど傷痕に覆われていました。口はまるで斜めに切り裂かれた傷口に見え鼻は大きく削がれていました。しかしその男の形相が恐ろしいのは何より異様なその目のためだったというわけなんですよね。

片方の目は小さく黒く光っていました。しかしもう一方は大きくて丸いコインのようで鮮やかな明るいブルーでした。その目は一切瞬きをせず一方の普通の目とは全く無関係に上下あるいは左右に絶え間なく動いていたのでした。

その男はダンブルドアに近づくとやはり傷だらけの手を差し出しました。ダンブルドアが何かを呟き男は笑顔も見せずに頭を振り低い声で答えていましたがハリーには2人の会話は聞き取れませんでした。男が席に着くと・・・

「闇の魔術に対する防衛術の新しい先生をご紹介しよう。ムーディ先生です」

静まり返る大広間に向かってダンブルドアが明るくこう言いました。新任の先生は拍手で迎えられるのが普通でしたがダンブルドアとハグリッド以外は職員も生徒も誰1人としてしませんでした。2人の拍手もすぐに止みました。

ダンブルドアとハグリッド以外はムーディのあまりに不気味な有り様に呪縛されたかのようにただじっと見つめるばかりでした。しかし当のムーディはお世辞にも到底暖かいとは云えない歓迎ぶりにも全く無頓着のようでした。

こうしてマッド・アイ・ムーディが今年度ホグワーツの「闇の魔術に対する防衛術」の教職に着任したというわけなんですよね。つまりはセブルス・スネイプはまたしても「この教職の座」を逃がしてしまったというわけです。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(7)(シリーズ最終回)

本日最後にお届けするのは「これ以上はない!」というぐらい激しく対立していた「この2人」です。実はこの2人には意外な共通点があるんですよね。しかしその一方でこの2人はその共通点があるが故に激しく反発し合うという事になってしまっていたのです。それは?(全3項目)

3-1.シリウス・ブラックとセブルス・スネイプの関係、その1
この2人がそれはもう激しく憎み合っているという事をハリーたち3人が知ったのは3年生の学期末の事だったんですよね。スネイプは「忍びの地図」を見てルーピン先生を追い「叫びの屋敷」でシリウスと会ったというわけです。

2人の顔に浮かんだ憎しみは甲乙つけ難い激しさでした。ハーマイオニーが「この人たちの言い分を聞いてあげても害はないのではありませんか?」と言ってもスネイプは全く耳を貸さず逆上して喚き立てるばかりだったのです。

スネイプに言わせればシリウスは16才の時に既に人を殺害する能力を露呈したのだそうです。シリウスはかつてスネイプを殺害しようとしたんだそうです。それにはルーピン先生も関わっていた。それは一体どういう事なのか?

ルーピン先生は狼人間でした。今でこそ満月の前に一週間飲みさえすれば自分の部屋でおとなしくしていられて人を噛む衝動を押さえられる魔法薬が発明されました。ところがこの魔法薬は最近発明されたばかりなのだそうです。

この魔法薬が開発されるまではルーピン先生は月に一度の満月の時には完全に成熟した怪物に成り果てた。そしてスネイプはルーピンが月に一度どこに行くのか非常に興味を持った。そこでシリウスがスネイプに教えたのでした。

「暴れ柳」の幹のコブを長い棒で突けばルーピンを追う事ができるとシリウスがスネイプに教えてしまったのです。もしもスネイプが「叫びの屋敷」に辿り着いていたなら完全に人狼に成り切ったルーピンに出くわしていただろう。

しかしハリーのお父さんすなわちジェームズ・ポッターがその話を聞くと即座に自分の身の危険も顧みずスネイプの後を追って引き戻したんだそうです。スネイプなんか死んでも構わない。それほどシリウスはスネイプが憎い。

そしてスネイプもまたあいつなんか吸魂鬼に魂を吸い取られて生きた屍になってしまえばいいんだと思うぐらいシリウスが憎いのです。シリウスもスネイプもそれはそれは半端ないぐらい互いの事が憎いというわけなんですよね。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(6)(7回シリーズ)

ハリーと同学年でグリフィンドール生のディーン・トーマスは常に中立的な存在でハリーとの関係は「まあまあ」という感じでした。そんな2人の程よい関係が最後の最後にディーンの命を救う事になったのです。それはハリーとディーンが思わぬ所で出会う事になって・・・(全3項目)

3-1.ハリーとディーン・トーマスの関係、その1
ハリーと寝室が同じつまりは同学年でグリフィンドール生のディーン・トーマスは常に中立的存在でハリーと表立って対立した事は一度もありません。そんな2人の関係に小さな波紋が広がったのは4年生の時だったんですよね。

11月24日に三大魔法学校対抗試合の「第1の課題」が行なわれ代表選手のハリーは何とか課題をクリアしてホッと一息という所でした。すると12月になりクリスマスも近づいたある日の「変身術」の授業で発表がされたのでした。

マクゴナガル先生が12月25日に開催されるクリスマス・ダンスパーティの詳細を発表したのです。対抗試合の伝統であり外国からのお客様と知り合う機会でもある。そしてダンスパーティは4年生以上が参加を許されるそうです。

下級生を招待する事は可能。裏返して言えば3年生以下の生徒の皆さんは上級生に誘って貰わないと参加できないというわけなんですよね。しかし先回の記事でも言ったように女の子にとっては極めて重要な行事なんですよね。

クリスマス・パーティに一緒に行こうという事はつまり「彼女になって欲しい!」あるいは「付き合って欲しい」という意味になります。それは男にとっても同じ事で常々思いを寄せていた女の子を彼女にするチャンスなのです。

それは女の子から誘うのもアリなんですよね。そしてディーン・トーマスが「クリスマス・ダンスパーティに一緒に行こう」と声をかけたのは同じグリフィンドール生で同学年一番の美女のパーバティ・パチルだったんですよね。

ここで先回の記事を読んだ全ての人が「そうだったの!」と思ったでしょうね。同学年一番の美女のパーバティ・パチルはハリーに申し込まれたその時には既にパートナーが決まっていた。でも好きなハリーが申し込んで来た。

だからハリーには「ええ。いいわよ」と答えて先客つまり先に申し込んでいた人のほうを断った。断られた側はさぞかし「何で?」と思ったでしょうし動揺をしてみたり困惑したり「どうしたらいいんだ?」と思ったでしょうね。

それはディーン・トーマスだったのです。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(5)(7回シリーズ)

4年生の時ハリーはマクゴナガル先生に命じられてクリスマス・ダンスパーティのパートナーを何としても獲得する必要に迫られました。三大魔法学校対抗試合の代表選手のハリーはパーティの冒頭で踊らなくてはならないからです。そしてハリーのパートナーになったのは?(全3項目)

3-1.ハリーとパーバティ・パチルの関係、その1
パーバティ・パチルといえばハリーと同学年のグリフィンドール生です。という事はつまり必須の科目の授業の時には同じ教室で肩を並べているというわけなんですよね。それがパーバティの場合はそれだけではないんですよね。

3年生から授業を受ける選択科目でもパーバティは「占い学」と「魔法生物飼育学」を取っています。そのためハリーとパーバティは全ての科目の授業で肩を並べているというわけなんですよね。これは偶然なのでしょうか?

これはひょっとしたら偶然ではなくパーバティが意図的にハリーの取った科目を選んでいるのではという気が私はするんですよね。それはハリーが4年生の時に行われたクリスマス・ダンスパーティでの出来事があったからです。

「第1の課題」も終ってクリスマスが近づいたある日ハリーは「変身術」の授業後にマクゴナガル先生に呼び止められました。ハリーは代表選手なのでクリスマス・ダンスパーティには必ずパートナーを連れて来いと言うのです。

三大魔法学校対抗試合の代表選手はクリスマス・ダンスパーティの時にはパーティの冒頭で踊らなくてはならない。これは伝統なのだそうです。そのため必ずパートナーを連れて来いとマクゴナガル先生はハリーに言ったのでした。

ハリーは3年生の時に初めて対戦したクィディッチのレイブンクロー戦でチョウ・チャンというとても小柄な選手の事を見初めた。つまり好きになりました。しかしハリーがグズグズしている間に他の人に取られてしまいました。

何分にもハリーは代表選手という事で何としてもパートナーを連れて行かなくてはなりません。しかし談話室に戻って来るとジニーはネビルと行くと言うしハーマイオニーもパートナーがもう既に決まっているとそう言うのです。

万策尽きたかと思われたその時でした。パーバティとラベンダー・ブラウンが談話室に入って来たのでハリーはパーバティに「僕とダンスパーティに行かない?」と言いました。パーバティは笑いの発作に襲われてしまいました。

パーバティは「ええ。いいわよ」と答えて真っ赤になりました。でも隣にいたラベンダーに「ロンと一緒に行かない?」と言うと断られました。何でもラベンダーはシェーマス・フィネガンと行くのでロンとは行けないそうです。

こうしてハリーは三大魔法学校対抗試合の開催を記念して執り行なわれたクリスマス・ダンスパーティにはパーバティ・パチルと一緒にさらにはロンはパーバティの妹のレイブンクロー生パドマと一緒に行く事になったのでした。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(4)(7回シリーズ)

もはや自分に残された道は1つしかない。ロンのペットのスキャバーズとしての居場所を失ったピーター・ペティグリューことワームテールが向かった先はアルバニアの森でした。ところがいざヴォルデモート卿に実際に会ってみるとその姿のおぞましさに身を震わせる事になった挙句に・・・(全3項目)

3-1.ヴォルデモート卿とピーター・ペティグリューの関係、その1
そもそもの事の発端はシビル・トレローニーが闇の帝王すなわちヴォルデモート卿の力を打ち破る者が7月の末に生まれるという予言をした事でした。それを盗み聞きしたセブルス・スネイプがヴォルデモートに知らせました。

ところがヴォルデモートが狙いを定めたのがスネイプが思いを寄せるリリーの息子ハリーだったのです。このままではハリーもろとも母親のリリーまでもが殺害されてしまう。そこでスネイプはダンブルドアに懇願したのでした。

リリーを何とか救って欲しい。スネイプの知らせを受けてダンブルドアはハリーの両親ポッター夫妻に「忠誠の術」で身を隠すようにと言いました。そこで問題になったのが「秘密の守人」を一体誰にするのかという事でした。

まず最初に2人が考えたのがジェームズの無二の親友でハリーの名付け親でもあるシリウスでした。シリウスなら自分たちの居場所を教えるぐらいなら死を選ぶだろう。ところがそのシリウスは意外な提案を2人にして来ました。

ピーター・ペティグリューを「秘密の守人」にしたらどうだと言うのです。ヴォルデモートは多分自分を追って来るだろう。まさかピーターだとは思うまい。ところが何とピーター・ペティグリューは死喰い人になっていました。

ダンブルドアにはポッター夫妻に近い誰かが2人を裏切って2人の動きをヴォルデモートに流しているという確信がありました。それを聞いてシリウスが疑ったのはリーマス・ルーピンでした。だからピーターを守人にしたのです。

しかしポッター夫妻を裏切っていたのはピーター・ペティグリューだったのです。その人物を「秘密の守人」にしてしまったのですからポッター夫妻はひとたまりもありません。家を訪ねた時にシリウスは思い知ったのでした。

シリウスはピーターを追い詰めました。しかしピーターは周囲にいた12人のマグルを巻き添えにして逃亡して行きました。シリウスは現場に駆けつけた魔法警察の特殊部隊に連行されて裁判もやらずにアズカバンに送られました。

そしてそれから12年の歳月が経ちました。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(3)(7回シリーズ)

一度は息子をアズカバンに送ってしまったバーテミウス・クラウチ氏だったのですが「ひょっとして自分は無実の息子をアズカバンに送ってしまったのでは?」と思い助け出す事にしました。ところがその事がとんでもない悲劇を生む事になってしまったんですよね。(全3項目)

3-1.バーテミウス・クラウチ父子とウィンキーの関係、その1
そもそもの事の始まりはバーテミウス・クラウチ・ジュニアが3人の死喰い人と共にネビルの両親ロングボトム夫妻に「磔の呪文」をかけた咎で捕まりアズカバンに送られた事です。当時クラウチ氏は魔法法執行部の部長でした。

そんな息子をクラウチ氏はアズカバンから助け出しました。死期が近い事を知ったクラウチ夫人が最期の願いとして息子を救出して欲しいと哀願したのです。クラウチ夫妻はポリジュース薬を使って息子を連れ出したのでした。

アズカバンに入った時既に病気がちだった息子はクラウチ家に仕える屋敷しもべ妖精のウィンキーの世話で健康を回復しました。そんなウィンキーが息子に行かせてやってくれと言ったのがクィディッチ・ワールドカップでした。

おとなしくしていたらその褒美として行かせてやって欲しい。何ヵ月もかけてウィンキーがクラウチ氏を説き伏せました。お母さまが坊ちゃんを救ったのは生涯幽閉の身にするためではないと言いクラウチ氏はついに折れました。

計画は慎重でした。クラウチ氏は息子とウィンキーをまだ早い内に席に連れて行きました。ウィンキーがクラウチ氏の席を取っているという手筈でした。そこに息子が「透明マント」を被って座りました。誰も気づかないだろう。

しかしウィンキーはクラウチ氏がかけていた「服従の呪文」を息子が徐々に破り始めている事を知りませんでした。時々ほとんど自分自身に戻る時がありました。それがちょうどワールドカップの試合中に起きてしまったのでした。

深い眠りから醒めたような感じでした。そして前の男の子のポケットから杖が突き出しているのが見えました。その時息子は杖を持っていませんでした。息子はその杖を盗み空に「闇の印」を打ち上げたというわけなんですよね。

それがハリーの杖だったんですよね。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(2)(7回シリーズ)

最優秀の成績で監督生にもなり首席バッジも貰い母親のウィーズリーおばさんの期待通りに魔法省に就職したパーシー・ウィーズリーだったのですが本人の思いとは裏腹に最初の上司となった国際魔法協力部の部長バーテミウス・クラウチ氏はそれはもう厳しい人で・・・(全3項目)

3-1.パーシー・ウィーズリーとバーテミウス・クラウチ氏の関係、その1
最優秀の成績で監督生にもなり首席バッジも貰ったパーシー・ウィーズリーは母親のウィーズリーおばさんの期待に背く事なく魔法省に就職しました。そんなパーシーの最初の上司になったのがバーテミウス・クラウチ氏でした。

クラウチ氏は国際魔法協力部の部長でした。それはもう凄まじいほどの惚れ込みようでハリーがロンから聞いた話によればパーシーは口を開けば「クラウチ氏によれば」とか「クラウチさんに僕が申し上げたように」とか・・・

「クラウチ氏の意見では」とか「クラウチさんが僕におっしゃるには」ともうひたすらに名前の連呼でロンはパーシーとクラウチ氏は近い内に婚約発表をするとまで言うのです。しかしハリーも実際に会って納得したのでした。

ロンからその話を聞いた翌日ハリーはクィディッチ・ワールドカップの競技場に隣接するキャンプ場でクラウチ氏に会いました。非の打ち所のない完璧な格好を見てハリーはパーシーがこの人を何故崇拝しているかが判りました。

背広にネクタイ姿で短い銀髪の分け目は不自然なほどにまっすぐで歯ブラシ状の口髭はまるで定規を当てて刈り込んだようでした。靴はピカピカに磨き上げられてクラウチ氏はマグルの服装に関する規則を完全に守っていました。

銀行の頭取だと言っても通用するだろう。バーノン叔父さんでさえこの人が魔法使いだという事を見破れるかどうかは疑問だとハリーは思いました。さらにクラウチ氏は自分だけにではなく他人に対しても大変厳しいんですよね。

その場でクラウチ氏はパーシーの事を「ウェーザビー君」と呼びました。それを聞いてフレッドとジョージは飲みかけのお茶に咽ていました。自分の部下にも厳しいクラウチ氏はそう安々と名前で呼んでくれないというわけです。

「お茶をごちそうさま。ウェーザビー君」

クラウチ氏はこう言うとパーシーから貰ったお茶を飲みもしないで押しつけるようにして返しました。パーシーが「よろしければお茶はいかがですか?」とせっかく言ってくれたので一応礼儀を尽くし受け取ったというわけです。

さりとてやはりこっちから欲しいと言ったわけでも何でもない。だからこんなお茶など決して飲みはしないというわけなんですよね。ここにもバーテミウス・クラウチ氏の絶対妥協を許さない精神が示されているというわけです。

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サイト開設10周年記念企画「改めてあの人とこの人の関係について考える」(1)(7回シリーズ)

サイトを開設して「10年」という事で今日から7回のシリーズで2人の登場人物(3人もありますが)の関係の推移と変遷を改めて振り返ってみる事にしました。なるべく今まで取り上げなかった2人(3人)をやるようにと努力したつもりです。最初の今日はハリーとダドリー・ダーズリーです。(全3項目)

3-1.ハリーとダドリー・ダーズリーの関係、その1
ハリーは1才3ヵ月の時に両親が死んでからというものずっと叔父叔母夫婦の元で育てられました。そのダーズリー夫妻にはダドリーという息子がいました。という事はハリーが物心ついた時から同じ屋根の下で暮らしていました。

ダドリーは軍団を率いていました。ピアーズにデニスにマルコムにゴードンの4人です。誰もが揃いも揃って巨大でウスノロばかりでしたが中でも飛びきり大きくてウスノロだったので軍団のリーダーはダドリーだったのでした。

4人はダドリーのお気に入りのスポーツの「ハリー狩り」に参加できるだけで大満足という連中でハリーにとっては迷惑この上ない存在でした。このダドリー軍団のお陰でハリーは友達が1人もできない有り様だったんですよね。

ただでさえダドリーのお下がりのダブダブの服を着てセロハンテープだらけのメガネをかけたハリーは物笑いの種でした。しかもみんながハリーはダドリー軍団に睨まれている事を知っていて逆らう事ができなかったんですよね。

一番ひどい目に遭ったのがダドリーにピアーズと一緒に初めて動物園に行った時でした。普段ハリーを預かる近所に住むフィッグばあさんが脚を骨折したので預かれないと言って来たのです。すると摩訶不思議な事が起きました。

バーノン叔父さんがガラス戸を叩いても全く微動だにせず眠り込んでいた蛇がハリーが近づくと起き出して来てハリーにウィンクをしたのです。しかもハリーが話しかけると何と驚くべき事にその蛇は頷いたりもしたんですよね。

「ダドリー!ダーズリーおじさん!早く蛇を見て。信じられないような事やってるよ」

ピアーズが大声でこう言うとダドリーは戻って来て「どけよ。オイッ」と言うとハリーの肋骨にパンチを食らわせました。不意を衝かれてハリーは床に引っくり返りました。その摩訶不思議な出来事は次の瞬間に起きたのでした。

バーノン叔父さんが叩いていたガラス戸が消えていたのです。蛇は外に這い出してダドリーにピアーズさらには館内にいた客たちも恐怖の声を上げて飛び退いたり逃げ出したりしました。蛇は何と逃げて行ってしまったのでした。

「ハリーは蛇と話してた。ハリーそうだろ?」

落ち着きを取り戻したピアーズが車中でこう言いました。ハリーにとっては最悪の展開です。何か事が起こる毎に繰り返しして来た事ですがハリーは物置に閉じ込められました。その措置が解かれた時は夏休みになっていました。

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雑文、その26「10周年!」

新年明けましておめでとうございます!本年2016年も当サイトをご贔屓によろしくお願いしますね。そしてついについに2006年1月1日開設という事で当サイトは開設10周年を迎える事ができました。何故10年頑張る事ができたのか?私なりにその理由を考えてみました。(全3項目)

3-1.10年経ちました!
もうとにかくこの「10年」というのが目標だったので本当に心底うれしいです!何と言っていいのか言葉が見つからず何と書き始めていいのかさっぱり見当がつかないぐらいうれしいです。お陰でこの書き出しには苦労しました。

何故ここまで長く続ける事ができたのか?それはやはりサイトの開設に至るまでじっくりと時間をかけ熟慮に熟慮を重ねた末にスタートを切ったのが良かったんだとそう思いますね。一時の感情に流されなかったというわけです。

ハリポタ関連のブログ・サイトを立ち上げる一番よくあるパターンは新刊を読んで気持ちがドーンと高揚し「自分もブログ・サイトを開設するぞ!」というのが多いんですよね。しかし私の場合はむしろその逆だったんですよね。

私がこのサイトを開設したのは第6巻「謎のプリンス」の日本語版が出る5カ月前でした。でも実は「ブログ・サイトを開設しよう!」と思い立ったのは前年の春頃でした。つまり約8ヵ月もの準備期間を経て開設に至ったのです。

サイトを開設しスタートを切った時の私の気持ちは高揚どころか最低でした。何度も「やっぱり辞めておこうか」とそう思いました。でも「ここでやらなきゃ永久にできない」と自分に言い聞かせてこのサイトを開設しました。

やはり新刊を読んだ直後の盛り上がった気持ちでブログ・サイトを開設したりすると気持ちが萎えて来るとサイトの更新も滞りがちになりやがては途切れて放置状態というのがオチですよね。せいぜい3ヵ月という所でしょうね。

私はプロフィール欄に「継続は力なり」と掲げていますし「開設したからには続けないと」という覚悟を持って日々頑張っています。これからも「15周年」や「20周年」を迎えられるように精進をしたいとそう思っている所です。

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