今夜は「2つ」の記憶を見せる事にしよう。どちらも非常に苦労して手に入れたものだが特に2つ目は一番重要だとダンブルドアは言っていました。ところが実際に見てみると何故この記憶が重要なのか?よく分らないのです。そしてその記憶を見終わった後に予想外の展開が待ち受けていました。それは?(全3項目)

3-1.今夜2つ目の記憶
今夜2つ目のダンブルドアが収集した中では一番重要だと言った記憶はまるで少し凝結しているかのようで「憂いの篩」になかなか入って行きませんでした。その様子はまるでこの記憶が腐っているようにハリーには思えました。

やっとの事で薬瓶が空になった時にダンブルドアは「この記憶は長くはかからない。あっという間に戻って来る事になろう」と言いました。この記憶に登場して来たのは今よりずっと若いホラス・スラグホーンだったんですよね。

頭は禿げておらず艶のある豊かな麦わら色の髪です。ただてっぺんにはガリオン金貨大の禿が光っていました。口髭は今ほど巨大ではなく赤毛交じりのブロンドでした。スラグホーンは心地良さそうな肘掛椅子に座っていました。

片手に小さなワイングラスを持っていました。そしてもう一方の手は砂糖漬けパイナップルの箱を探っていました。そこは学校のスラグホーンの部屋でした。15か16才の男子学生が6人ほどスラグホーンの周りに座っていました。

その6人の内の1人で一番くつろいだ様子でいたのがトム・リドルでした。右手を何気なく椅子の肘掛けに置いていましたが何とマールヴォロの金と黒の指輪が嵌められています。もう父親と祖父母を殺害した後というわけです。

「先生。メリィソート先生が退職なさるというのは本当ですか?」

リドルにこう問われスラグホーンは「たとえ知っていても君には教えられない」と砂糖だらけの指を向け叱るように振ったもののウィンクした事でその効果は少々薄れていました。そんなリドルにスラグホーンはこう言いました。

「全く君って子は。どこで情報を仕入れて来るのか知りたいものだ。教師の半数より情報通だね。君は」

スラグホーンのこの言葉を聞き男子生徒の何人かが笑いました。ところが何とその時とても奇妙な事が起こりました。部屋全体が白い霧で覆われたのです。ハリーにはそばに立っているダンブルドアの顔しか見えなくなりました。

「君は悪の道に嵌まるだろう。いいかね私の言葉を憶えておきなさい」

そしてこう言うスラグホーンの声が霧の中から不自然な大きさで響いて来ました。霧は出て来た時と同じように突然晴れました。でも誰も霧の事に触れませんし何か不自然な事が起きたような顔さえもしてはいなかったのでした。

一体何が起こったのか?

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トム・マールヴォロ・リドルことヴォルデモート卿はサラザール・スリザリンの末裔が生き残っている事を突き止め自分の祖父がかつて住んでいたゴーントの家を訪ねました。一体そこで何が起こったのか?ヴォルデモートは何をしたのか?ヴォルデモートはまたしても・・・(全3項目)

3-1.憂いの篩から出て来て
ダンブルドアはハリーの腕を掴み2人は上昇して「憂いの篩」から出ました。現在に戻って来るとハリーは矢継ぎ早に「これだけですか?どうして暗くなったんですか?何が起こったんですか?」とダンブルドアに訊きました。

ダンブルドアはハリーに椅子に座るよう促しながら「モーフィンがその後の事は何も憶えていないからじゃ」と答えました。翌朝モーフィンが目覚めた時にはたった1人で床に横たわりマールヴォロの指輪が消えていたそうです。

一方リトル・ハングルトンの村ではメイドが悲鳴を上げて通りを駆け回り館の居間に3人の死体が横たわっていると叫んでいた。トム・リドル・シニアにその両親が一夜にして死亡をしてしまうという事件が起きていたのです。

マグルの警察は当惑した。ダンブルドアが知る限りでは今日に至るまでリドル一家の死因は判明していないのだそうです。通常「死の呪い」は人間の体に何の損傷も残さない。唯一の例外が目の前に今いるハリーというわけです。

しかし魔法省はこれが魔法使いによる殺害だとすぐに見破った。さらにリドルの館と反対側の谷向こうにマグル嫌いの前科者つまりモーフィン・ゴーントが住んでいた。その男は3人の内の1人を襲った廉で既に一度投獄していた。

そこで魔法省はモーフィンを訪ねた。取り調べをする必要も「真実薬」も「開心術」を使う必要もなかったんだそうです。即座に自白したからです。殺人者自身しか知る事のできない細部の供述をモーフィンはしたのだそうです。

モーフィンはマグルを殺害した事を自慢し長年に渡ってその機会を待っていたと言ったそうです。モーフィンの差し出した杖がリドル一家の殺害に使われた事はすぐに証明されたんだそうです。モーフィンは無抵抗で投獄された。

父親のマールヴォロの指輪がなくなっていた事だけを気にしていたのだそうです。逮捕した者たちに向かって指輪をなくしたから親父に殺害されると何度も繰り返し言ったそうです。そしてどうやら死ぬまで言い続けたそうです。

そしてどうやら死ぬまでそれ以外の言葉は口にしなかったそうです。モーフィンはマールヴォロの最後の世襲財産をなくした事を嘆きながらアズカバンで人生を終えて牢獄で息絶えた他の哀れな魂と共に監獄の脇に葬られている。

そういう事なんだそうです。

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クリスマス休暇中に「隠れ穴」でハリーが魔法大臣ルーファス・スクリムジョールと差しで話した事とかスネイプとドラコ・マルフォイの会話の件でなかなか本編に入れなかった今回の個人教授だったのですがようやくといった感じで今夜1つ目を見る事になりました。そこでみた光景とは?(全3項目)

3-1.今夜の授業では
釈然としないハリーの気持ちを置き去りにしてダンブルドアは授業を始めました。今夜は2つの記憶を見せるのだそうです。どらちも非常に苦労して手に入れたんだそうですが特に2つ目の記憶は一番重要との事なのだそうです。

今夜の授業ではトム・リドルの物語を続けるそうです。前回はトム・リドルがホグワーツで過ごす日々の入口で途切れていた。自分が魔法使いと聞かされトムは興奮した。ダイアゴン横丁にダンブルドアが同行する事を拒否した。

そしてダンブルドアは入学後は盗みを続けてはならぬとトム・リドルに警告した。新学期が始まってトム・リドルがやって来た。古着を着たおとなしい少年を組分け帽子はリドルの頭に触れるや否やスリザリンに入れたそうです。

その寮の有名な創始者つまりサラザール・スリザリンが蛇と会話ができたという事をリドルはどの時点で知ったのか?それは分らないがダンブルドアが言うにはおそらくは最初の晩だった。リドルは興奮して自惚れが強くなった。

しかしながら談話室では蛇語を振りかざしスリザリン生を脅したり感心させたりする一方で教職員の前では傲慢さも攻撃性も見せず稀有な才能と優れた容貌の孤児としてリドルは入学時から自然に教職員の注目と同情を集めた。

リドルは礼儀正しく物静かで知識に飢えた生徒のように見えたそうです。孤児院でリドルに会った時の様子を他の先生方に話して聞かせなかったのか?こう問うハリーにダンブルドアは何と「話しておらぬ」と答えたんですよね。

リドルは後悔する素振りを全く見せなかったのだそうです。でも以前の態度を反省して新しくやり直す決心をしている可能性はある。だからダンブルドアはリドルに機会を与えるほうを選んだ。それを聞いてハリーは思いました。

ここでもまたダンブルドアは不利な証拠がどれだけあろうと信頼に値しない者を信頼している。やり直すチャンスを与える人だという事を痛切に感じる事となりました。しかし同時にある事を思い出しダンブルドアに訊きました。

「でも先生は完全にリドルを信用してはいなかったのですね?あいつが僕にそう言いました。あの日記帳から出て来たリドルがダンブルドアだけは他の先生方と違って僕に気を許していないようだったって」

こう言ったハリーにダンブルドアは「リドルが信用できると手放しでそう考えたわけではないとだけ言っておこう」と答えたのでした。そしてダンブルドアは孤児院で会った時からトム・リドルをしっかり見張ろうと決めていた。

それを実行したのですが・・・

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ロンにジニーと共にハリーが煙突飛行ネットワークでホグワーツに戻ると何と新学期初日にダンブルドアの個人教授があるとの事でした。そこでは魔法大臣に就任して早々に亀裂の噂が流れたスクリムジョールとの件やハリーが漏れ聞いたマルフォイとスネイプの例のあの話の件で激論になったりと・・・(全3項目)

3-1.新学期早々に
ハリーにロンとジニーの3人はホグワーツに戻るため台所の暖炉の前に並びました。生徒を迅速かつ安全に学校に帰すため魔法省が今回だけ煙突飛行ネットワークを開通させたからです。出た所はマクゴナガル先生の部屋でした。

ところが学校に帰って来てみると合言葉が変っていました。だってずっといなかったのに知るわけがないじゃないか。ロンが「太った婦人(レディ)」にこう文句を言っていると言葉の途中でハリーとジニーを呼ぶ人がいました。

それはハーマイオニーでした。2時間ぐらい前に戻って来たそうです。ロンと仲違いをしているハーマイオニーはロンには目もくれず言った事が聞こえた素振りも見せずハリーに「あなたに渡す物があるわ」と言ったのでした。

新しい合言葉は「節制」なんだそうです。お友達のバイオレットと2人で呪文学の教室のそばの「酔っ払い修道士たち」の絵にあるワインを全て飲んでしまうという不節制をしてしまったので合言葉が「節制」になったそうです。

合言葉変更の理由を説明し終るとハーマイオニーはポケットを探って羊皮紙の巻紙を取り出しました。それにはダンブルドアの字が書いてありました。何とダンブルドアの次の授業の予定が翌日の夜だと書かれてあったのでした。

ダンブルドアに話す事が山ほどあるんだ。それに君にも。腰掛けようか。ハリーはハーマイオニーにこう言い再び自分が漏れ聞いたスネイプとドラコ・マルフォイの会話の内容を話して聞かせました。するとやはりだったのです。

「スネイプがマルフォイに援助を申し出るふりをしてマルフォイのやろうとしている事をしゃべらせようという計略?」

ハリーが先回りをしてこう言うとハーマイオニーは「まあそうね」と答えました。アーサー氏もルーピンもそう考えている。ハリーは誰もがそう考えているという事を渋々認めました。しかしハーマイオニーにこう言ったのです。

「でもマルフォイが何か企んでる事がこれではっきり証明された。これは否定できない」

ハリーがこう言うとハーマイオニーは「できないわね」とゆっくり答えてそれについてはハリーの主張を認めました。しかしハーマイオニーにも「一体ドラコ・マルフォイは何を企んでいるのか?」は未だに分らないようでした。

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クリスマス・イブにリーマス・ルーピンと話して不死鳥の騎士団の面々のダンブルドアに対する揺るぎない信頼感を感じる事になったハリーは翌日のクリスマスには何とコーネリウス・ファッジに代わって魔法大臣になったルーファス・スクリムジョールと差しで話し合う事になりました。ところが・・・(全3項目)

3-1.ルーファス・スクリムジョールと
そしてそれはハリーがようやくアーサー氏と話ができた日の翌日12月25日のクリスマスの事です。突然ウィーズリーおばさんが大声で「アーサー!」と呼んだかと思うと椅子から立ち上がり胸に手を当てて窓から外を見るのです。

おばさんが「あなたパーシーだわ!」と言うのでアーサー氏は「何だって?」と言って振り返りました。全員が急いで窓に目を向けてジニーはよく見ようと立ち上がりました。確かに庭をパーシー・ウィーズリーが歩いて来ます。

しかしパーシーは1人ではありませんでした。ハリーも「日刊予言者新聞」で見た白髪交じりでたてがみのような髪の魔法大臣ルーファス・スクリムジョールその人が少し足を引きずりながらパーシーの後ろを歩いて来るのです。

「突然お邪魔しまして申し訳ありません。パーシーと2人で近くまで参りましてね。ええ仕事ですよ。するとパーシーがどうしても立ち寄ってみんなに会いたいと言い出しましてね」

スクリムジョールはこう言ったもののパーシーはおばさんに「メリー・クリスマス」と言っただけで他の家族に挨拶したいなどという様子は微塵も見せませんでした。気詰まりな様子でみんなの頭の上のほうを見つめていました。

「どなたかこのきれいな庭を案内してくださいませんかね。ああそちらのお若い方は食事を終えられたようで。ご一緒に散歩はいかがですか?」

ほんの5分ほど寄っただけです。皆さんがパーシーと積もる話をしている間は私は庭を散歩しています。お邪魔をしたくはないのです。スクリムジョールがこう言って庭の案内役に指名をしたのが何とハリーだったんですよね。

ジニーにフラーとジョージの皿も空っぽでした。皆が沈黙する中ハリーは「ええ。いいですよ」と言いました。近くまで来たというのも仕事だという事も全て嘘というわけです。スクリムジョールはハリーと差しで話したかった。

そういう事だったのです。

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さて!年頭の記事でも言ったように今日から9週間「36回」に渡って第6巻「謎のプリンス」下巻のアルバス・ダンブルドアをやる事にします。スネイプがドラコ・マルフォイに援助を申し出ていた。これでマルフォイが何かを企んでいる事ははっきりしました。でもハリーが誰にこの事を話しても・・・(全3項目)

3-1.破れぬ誓い
スネイプはドラコ・マルフォイに援助を申し出ていた。そして母親つまりナルシッサ・マルフォイと「破れぬ誓い」をしたと言っていた。ハリーが「隠れ穴」の台所でこう言うとロンは何故かしかドキッとした顔をしたのでした。

「破れぬ誓い」は破れない。破ると死ぬ。だからそう簡単には誓えないというわけです。ハリーはクリスマス休暇になって再び「隠れ穴」に滞在していました。スネイプとマルフォイの言い争いの事をダンブルドアに言うのか?

ロンにそう問われてハリーは「ウン」と答えました。辞めさせる事ができる人なら誰にだって言うしダンブルドアはその筆頭だから。したがってハリーはロンのお父さんつまりアーサー氏にもこの事を言うつもりだと答えました。

だけどマルフォイが実際何をやっているのかという事を聞けなかったのは残念だ。こう言うロンにハリーは「聞けたはずがないんだ」と答えました。何故ならマルフォイはスネイプに話すのを拒んでいた。そうだったからです。

さらにロンはこうも言うのです。君も当然判っているだろう。実はスネイプはマルフォイを助けるつもりがない。マルフォイの企みを聞き出そうとしていただけだ。それはアーサー氏もダンブルドアもそう言うのではないか?

スネイプの言い方を聞いてないからだ。どんな役者でも演技でああはできない。たとえスネイプでも。こう反論しつつハリーはスネイプのあの言い方を聞いていなければ誰でも同じ意見なのではと思わずにはいられませんでした。

しかしアーサー氏はヴォルデモート卿の復活が公になった事で多忙を極めていたので話す機会がありませんでした。そのためハリーがようやくアーサー氏と話す事ができたのはクリスマス・イブの事だったというわけなんですよね。

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シリウスもバーテミウス・クラウチ氏の事をよく知っていた。その理由は?何故クラウチ氏は屋敷しもべ妖精のウィンキーを解雇したのか?俺を決して愛してくれなかった父だが母を愛していた。息子はこう言っていますが果たして本当にそうなのか?最後の今日はこの3点について取り上げます。(全3項目)

3-1.シリウスの語るクラウチ氏
ハリーたち3人は食料を渡すため一度だけホグズミードから程近い山中にあるシリウスの隠れ家に行った事があります。そこで4人は色々と話しました。そんな話の中にバーテミウス・クラウチ氏の事も出て来たというわけです。

クラウチ氏の事はよく知っているとシリウスは言いました。何故ならシリウスを裁判もやらずにアズカバンに送ったのが当時は魔法法執行部の部長だったクラウチ氏だったからだそうです。次の魔法大臣と噂されていたそうです。

強力な魔法力に権力欲。その一方でヴォルデモートの支持者だった事はないそうです。クラウチ氏は常に闇の陣営にはっきりと対抗をしていた。クラウチ氏はヴォルデモートに従う者に極めて厳しい措置を取ったのだそうです。

闇祓いたちに新しい権力を与えた。例えば捕まえるのではなく殺害してもいいという権力だそうです。クラウチ氏は暴力には暴力をもって立ち向かい疑わしい者に対して「許されざる呪文」を使用する事を許可したんだそうです。

裁判なしに吸魂鬼に渡されたのはシリウスだけではなかったそうです。クラウチ氏は多くの闇の陣営の輩と同様に冷酷無情になってしまったとシリウスは言うのです。しかしクラウチ氏のやり方が正しいと言う人もいたそうです。

だから多くの魔法使いたちがクラウチ氏を魔法大臣にせよと叫んでいたそうです。ヴォルデモートが消えた時クラウチ氏が魔法大臣になるのは時間の問題と思われた。ところがその時に不幸な事件が起きてしまったんだそうです。

息子が死喰い人の一味と一緒に捕まった。この一味は言葉巧みにアズカバンを逃れてヴォルデモートを探し出して権力の座に復帰させようとしていた。クラウチ氏がせいぜい父親らしい愛情を見せたのは裁判にかける事だった。

それさえ自分がどんなに息子を憎んでいるのかを公に見せるための口実に過ぎなかった。クラウチ氏は息子を裁判にかけたその上でアズカバンに送ったんだそうです。それは魔法大臣になる事に一生をかけていたからだそうです。

そしてクラウチ氏は全てをやり遂げたと思った時に全てを失ったのだそうです。息子はアズカバンで死に奥方も亡くなり家名は汚された。息子が亡くなると魔法界の人々は息子に同情をし始めました。何故に道を大きく誤った?

人々は疑問に思い始め結論は父親が息子をかまってやらなかったからだという事になりました。そこでコーネリウス・ファッジが魔法大臣の座に就きクラウチ氏は「国際魔法協力部」という傍流に押しやられてしまったそうです。

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三大魔法学校対抗試合の審査員になったものの代表選手を採点したのは「第1の課題」の一度だけでクリスマス・ダンスパーティには代わりにパーシー・ウィーズリーが来てクラウチ氏はぱったりと役所に出勤して来なくなってしまったんだそうです。ところが最終課題の1ヵ月前に・・・(全3項目)

3-1.突然現れたクラウチ氏
クラウチ氏が言っていた通り代表選手には「第1の課題」終了後に次の課題のヒントが出されました。金の卵に蝶番がついていて開けられるようになっていました。咽び泣くようなその謎の音の正体は水中人の歌だったのです。

水の中で聞くとちゃんとした言葉になるのです。ハリーはセドリックから貰ったヒントで何とか謎を解いたものの今度はホグワーツで働く事になった屋敷しもべ妖精のドビーに助けられて何とかクリアする事ができたのでした。

前回の記事で言ったようにクラウチ氏は「第2の課題」には姿を現わしませんでした。クラウチ氏の代わりに審査員を務めたのはクリスマス・ダンスパーティにも代理で出席をしていたパーシーだったというわけなんですよね。

ところがハリーは思ってもみなかった意外な所でクラウチ氏に会う事になりました。代表選手は「第2の課題」終了後に最後の「第3の課題」の内容をちょうど1ヵ月前に知らされると告げられました。その日の事だったのでした。

「第3の課題」の内容の説明が終って帰ろうとするとダームストラングの代表選手ビクトール・クラムがハリーに話があると言って来ました。するとクラムは盗み聞きされたくないと言って「禁じられた森」のほうに行きました。

大きな樫の木の陰から突然1人の男がよろめきながら姿を現わしました。一瞬ハリーは誰なのかが分りませんでした。そして気づきました。その「禁じられた森」の木立の中から現れ出でたのがバーテミウス・クラウチ氏でした。

クラウチ氏は何日も旅をして来たように見えました。ローブの膝は破れ血が滲んでいます。顔は傷だらけで無精髭が伸び疲れ切って灰色でした。きっちり分けていた髪も口髭も伸びて汚れ放題でした。それだけではありません。

行動はさらにもっと奇妙でした。

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クィディッチ・ワールドカップで出会って当分の間は顔を合わせる機会もないだろうとそう思っていたら学期に入っておよそ2ヵ月後にハリーはクラウチ氏と再び対面する事になりました。それというのも例によって例の如くハリーの身に予期せぬ災難が振りかかって来て・・・(全3項目)

3-1.あの「大きな行事」のために
通常ハリーを含めた在校生たちは既にホグワーツを卒業している人たちとは学期の最中に会う機会は滅多にありません。ところがハリーは学期に入っておよそ2ヵ月後にバーテミウス・クラウチ氏の顔を再び見る事になりました。

今学期ホグワーツでは百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事になりました。ダンブルドア校長が新学期初日の9月1日に発表しました。パーシーが言っていた大きな行事とは実はこの対抗試合の事だったのです。

ボーバトンとダームストラング両校の代表団が10月30日にホグワーツ入りして翌日の31日には三校の代表選手が決まるという段取りでした。ところが30日当日管理人のフィルチが椅子を4つも出したのでハリーは驚いたのでした。

2つはボーバトンの校長マダム・マクシームとダームストラングのカルカロフ校長の分だという事は判ります。それなら残りの2つは誰のために出したのか?それが今回対抗試合の審査員として加わる2人の分だったんですよね。

その2人とはクィディッチ・ワールドカップの時ハリーが初めて会った魔法ゲーム・スポーツ部の部長のルード・バグマン氏とパーシーの上司で国際魔法協力部の部長のバーテミウス・クラウチ氏だったというわけなんですよね。

ここでハリーは再びクラウチ氏の顔を見る事になりました。ダンブルドアの説明によればバグマン氏とクラウチ氏はこの数ヵ月というもの三校対抗試合の準備に骨身を惜しまず尽力されて来たのだそうです。そしてさらに・・・

バグマン氏とクラウチ氏はカルカロフ校長にマダム・マクシームとダンブルドア校長の三校の校長と共に代表選手の健闘ぶりを評価する審査委員会に加わってくださる。つまり審査員として代表選手に点数をつける役割を果たす。

そのためにクラウチ氏は今日ホグワーツに姿を現わしたというわけなんですよね。

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先週の冒頭に予告したように今週はバーテミウス・クラウチ氏(父)のほうを取り上げます。ホグワーツを卒業して魔法省に就職したパーシー・ウィーズリーは「国際魔法協力部」という所に配属されました。そこの部長がこのクラウチ氏だったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.パーシー・ウィーズリーの最初の上司
ハリーとロンがホグワーツに入った年度に監督生になり3年生の時には首席バッジも貰いました。そんな学生時代は非の打ち所がなかったパーシー・ウィーズリーは母親のウィーズリーおばさんの希望通り魔法省に就職しました。

そして最初に配属になったのが「国際魔法協力部」という部署でした。そこの部長でパーシーの上司になったのがバーテミウス・クラウチ氏その人だったというわけです。そのクラウチ氏にパーシーは心底惚れ込んだんですよね。

もう口を開けば「クラウチ氏によれば」とか「クラウチさんに僕が申し上げたように」とか「クラウチ氏の意見では」とか「クラウチさんが僕におっしゃるには」とクラウチ氏の名前が次から次へと出て来る凄まじさなのです。

ロンに言わせるとパーシーはほとんど病気でこの2人は近い内に婚約発表するのだそうです。家に仕事を持ち帰るほど熱心なのでロンによれば父親のアーサー氏が家に帰ろうと言わなければ帰宅しないだろうとそう言うのです。

ハリーはクィディッチ・ワールドカップの決勝戦の観戦のため今回はウィーズリー夫妻の正式な招待を受け2年ぶりに「隠れ穴」に滞在する事になりました。滞在初日の夕食の席でもパーシーはアーサー氏にこう言っていました。

「火曜日までに仕上げますって僕クラウチさんに申し上げたんですよ」

それは家に持ち帰って今やっている鍋の底の報告書の件でした。何でもクラウチ氏が思っていたよりも少し早いが国際魔法協力部は物凄く忙しいので何事も余裕を持ってやりたいからとの事でした。ワールドカップの手配もある。

それにもう1つ大きな行事を組織する仕事があるのだそうです。ここでパーシーは少し声を大きくして「お父さんは知っていますね。僕が言ってること」と言ったのでした。それにアーサー氏は「あの極秘のこと」と答えました。

それは一体何なのか?ハリーを含めた在校生がそれを知るのは新学期初日の9月1日の事だったんですよね。

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クラウチ・ジュニアの話はアズカバンをいかにして脱獄したかから父クラウチ氏の殺害に至るまでに及びました。捕まってしまった以上はアズカバンに逆戻りかと思ったら死より酷い運命が待ち受けていました。それは魔法大臣コーネリウス・ファッジが・・・(全3項目)

3-1.真実薬で何を語ったか?「クィディッチ・ワールドカップとウィンキーの解雇」
今度はウィンキーがクラウチ氏を説き伏せました。クラウチ・ジュニアは何年も家から出ていませんでした。クラウチ・ジュニアはクィディッチが好きでした。ウィンキーがワールドカップに行かせてやってくれと頼みました。

透明マントを着せるから観戦できる。もう一度新鮮な空気を吸わせてやって欲しい。お母さまもきっとそれをお望みです。母は息子を自由にするために死んだ。生涯幽閉の身にするためではありませんとウィンキーが言いました。

クラウチ氏はついに折れました。立てられた計画は慎重を期しました。クラウチ氏は息子とウィンキーをまだ早い内に貴賓席に連れて行きました。表向きの理由はウィンキーがクラウチ氏の席を取っているという事にしました。

しかしウィンキーは息子が父クラウチ氏にかけられた「服従の呪文」を破り始めている事を知りませんでした。時々ほとんど自分自身に戻る事がありました。それがちょうど貴賓席にいる時に起こりました。息子がした事とは?

その時クラウチ・ジュニアはハリーの杖を盗んだのです。クラウチ・ジュニアが杖を手にしたのは久しぶりの事でした。そして試合終了後に死喰い人の残党たちがマグルの一家を宙吊りにするという事件が起きたというわけです。

息子は怒りました。奴らはアズカバンに入った事がない連中だ。あのお方に背を向けた奴らだ。苦しんだ事がない奴らだ。あいつらは自分のように繋がれてなどいない。自由にあのお方を探す事ができたのにそうはしなかった。

ウィンキーは息子が怒っているのを見て心配をしました。ウィンキーは自分なりの魔法を使って息子を自分の体に縛りつけ森へと引っ張って行きました。クラウチ氏はテントにいませんでした。マグルを助けに行っていました。

息子は盗んだ杖で空に「闇の印」を打ち上げました。クラウチ氏はウィンキーを解雇しました。ウィンキーは父の期待に添えなかった。息子に杖を持たせたし息子をもう少しで逃がす所だった。だから父はウィンキーを解雇した。

それがクラウチ・ジュニアの考えた父クラウチ氏がウィンキーを解雇した理由だったというわけなんですよね。

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死喰い人のバーテミウス・クラウチ・ジュニアと闇祓いのマッド・アイ・ムーディはまさに立場はこれ以上ないというぐらい正反対なのですが2人が共通して苦々しい思いを抱いているのが「この人物」というわけです。そしてクラウチ・ジュニアは真実薬で全ての事の真相を話して・・・(全3項目)

3-1.イゴール・カルカロフへの思い
闇祓いとして多くの死喰い人を捕らえてアズカバンに送ったマッド・アイ・ムーディにヴォルデモート卿の配下の中でも最も忠実でヴォルデモートが凋落したその後も消息を探し続けたクラウチ・ジュニアは立場が正反対です。

しかしそのマッド・アイ・ムーディとクラウチ・ジュニアが共に認識を共有しその存在を苦々しく思っているのがダームストラングの校長イゴール・カルカロフというわけです。カルカロフもかつては死喰い人だったんですよね。

そのためにヴォルデモートが凋落したその後は捕まってアズカバンに送られました。しかし仲間の死喰い人の名前を大量に言う事を条件に釈放されたのでした。実を云うとカルカロフを捕まえたのはムーディだったんだそうです。

ハリーが「憂いの篩」の中で見た光景の1つにカルカロフが魔法省の地下法廷で仲間の死喰い人の名を洗いざらい白状する場面が出て来ます。ムーディはダンブルドア校長と共にその裁判を傍聴していてそこでこう話しています。

「クラウチは奴を釈放するつもりだ。奴と取引きしたのだ。6ヵ月もかかって奴を追い詰めたのに仲間の名前を沢山吐けばクラウチは奴を解き放つつもりだ」

この後ムーディはその情報とやらを聞いてその後は再びアズカバンに戻せとそう言っていますね。しかし結局カルカロフは釈放された。だからこそカルカロフはダームストラングの校長になる事ができたというわけなんですよね。

そしてクラウチ・ジュニアはホグワーツでカルカロフと対面を果たす事になりました。ヴォルデモートが復活した事を受けてクラウチ・ジュニアはイゴール・カルカロフの事をハリーにこう言っているというわけなんですよね。

「カルカロフは今夜逃げ出したわ。腕についた闇の印が焼けるのを感じてな。闇の帝王の忠実なる支持者をあれだけ多く裏切った奴だ。連中に会いたくはなかろう」

ヴォルデモート卿の復活が「日刊予言者新聞」に掲載されて公になったその直後にイゴール・カルカロフは殺害されたのでした。

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ハリーを三大魔法学校対抗試合の4人目の代表選手にして優勝させ優勝杯を「移動キー」にしてご主人様のヴォルデモート卿の元に送り込むためにクラウチ・ジュニアはホグワーツにやって来ました。そのためにあらゆる所でハリーに目を光らせ随所でするべき事をして来ました。そしてついに・・・(全3項目)

3-1.クリスマス・ダンスパーティにて
こうしてハリーを三大魔法学校対抗試合の代表選手の4人目として潜り込ませ自らヒントを与えて「第1の課題」を無事クリアさせる事ができました。しかしまだ3つある内の1つを終えたに過ぎず先はまだまだ長いというわけです。

そこでクラウチ・ジュニアは次なる手に打って出ました。正規の枠で代表選手になったセドリック・ディゴリーにヒントを与えたのです。最初の「第1の課題」の終了時に代表選手は次の課題の内容を知る手がかりを貰いました。

それは奪ったドラゴンの金の卵の中から聞こえる咽び泣くような意味不明の音でした。実はそれは水中人の歌で水の中で聞くとちゃんとした言葉になって聞こえて来ます。クラウチ・ジュニアはその事をセドリックに教えました。

セドリックは「第1の課題」の時には立ち向う相手がドラゴンだという事をハリーに教えて貰いました。だからハリーには借りがある。そこでセドリックはクリスマス・ダンスパーティの終了時にハリーにヒントを与えたのです。

それは監督生用の風呂場に入れというものでした。そしてさらにクラウチ・ジュニアはそのクリスマス・ダンスパーティでも情報収集を怠りませんでした。クラウチ・ジュニアが目をつけたのはハリーが履いていた靴下でした。

ムーディの「魔法の目」で透視してハリーが履いている靴下の左右が別の柄になっている事に気づいたのです。ハリーと話してみるとそれは屋敷しもべ妖精のドビーからプレゼントされた物との事でした。これを利用したのです。

それは「第2の課題」の時でした。

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先週まで第4巻「炎のゴブレット」のセブルス・スネイプを取り上げたので今週と来週はそれに関連してバーテミウス・クラウチ親子をやってみる事にしました。前半の今週はまず息子のほうを改めて紹介してみる事にします。息子のほうの登場の仕方は通常のパターンとはかなり違いました。(全3項目)

3-1.マッド・アイ・ムーディとして
ハリーポッター・シリーズでは当の本人が生身で出て来るその前に名前のみが登場するというのが毎度お馴染みなんですがこのクラウチ・ジュニアの場合はかなり変っていて肉声での登場が最初という事になっているんですよね。

クィディッチ・ワールドカップの決勝戦で貴賓席で屋敷しもべ妖精のウィンキーの隣に「透明マント」を被っていて姿が見えず試合終了後に「モースモードル!」と呪文を唱えて「闇の印」を打ち上げる際に声を発していますね。

そして新学期初日に今学期「闇の魔術に対する防衛術」の教師になったマッド・アイ・ムーディの姿で初登場しています。つまりムーディとクラウチ・ジュニアの双方が初めて登場するシーンの両方を兼ねているというわけです。

クラウチ・ジュニアがホグワーツに乗り込んで来たのはハリーをご主人様のヴォルデモート卿の元に送り込むためでした。ヴォルデモートが肉体を再生させる時に敵であるハリーの血が必要だったからというわけなんですよね。

そのためハリーを傷つける恐れのある者は除外しなければならない。唯一のターゲットになったのがドラコ・マルフォイでした。授業が始まった最初の日の夕食時にマルフォイがハリーに呪いをかけようとしたその時の事でした。

マルフォイは二度に渡って呪いをかけようとしましたが両方とも外れました。後ろから「若造。そんな事をするな!」と吼える声が聞こえてハリーが急いで振り返るとムーディつまりクラウチ・ジュニアが階段を下りて来ました。

杖を上げまっすぐに純白のケナガイタチに突きつけていました。その白イタチはちょうどマルフォイが立っていたあたりにいました。白イタチは怯えた声を出し地下牢のほうに逃げようとしましたがムーディは許しませんでした。

ムーディは「そうはさせんぞ!」と吼え杖をケナガイタチに向けました。白イタチは脚や尻尾をばたつかせ無抵抗に跳ね上がり続けました。その白イタチがマルフォイだとハリーが知ったのはマクゴナガル先生が来たからでした。

マクゴナガル先生が「何をなさっているのですか?」と訊くのに対してムーディが「教育だ」と答えたのでケナガイタチが生徒だという事にマクゴナガル先生が気づいたのです。マクゴナガル先生は困ったようにこう言いました。

「ムーディ。本校では懲罰に変身術を使う事は絶対ありません!」

「ダンブルドア校長がそうあなたにお話ししたはずですが?」と言うマクゴナガル先生にムーディは「そんな話をしたかもしれん」ととぼけて見せました。でもドラコ・マルフォイには効果てき面だったというわけなんですよね。

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ファッジの姿が病棟から消えるや否やダンブルドアは即座に次の行動に移りました。何故シリウスを犬の姿でハリーに付き添わせたのか?そこにはスネイプもいました。大きな黒い犬から人間の姿に戻ったシリウスを見てスネイプが示した反応は?(全3項目)

3-1.シリウスと
ファッジは優勝賞金の一千ガリオンが入った袋をベッド脇のテーブルに置くと病棟を出て行きました。その姿が消えるや否やダンブルドアは即座に行動を開始しまずはウィーズリーおばさんに声をかけたというわけなんですよね。

そしてビル・ウィーズリーにマクゴナガル先生とマダム・ポンフリーに退出していただき扉が閉まっている事を確認してマダム・ポンフリーの足音が消え去るのを待ってから再び口を開いてこのように呼びかけたというわけです。

「さてそこでじゃ。ここにいる者の中で二名の者がお互いに真の姿で認め合う時が来た。シリウス普通の姿に戻ってくれぬか」

黒い犬の姿でハリーに付き添っていたシリウスが人間の姿に戻るとウィーズリーおばさんは「シリウス・ブラック!」と金切り声を上げてベッドから飛び退きシリウスを指差しました。一方スネイプは叫びも飛び退きもしません。

その代わりに怒りと恐怖の入り交じった表情を浮かべて「こやつ!」と唸ったその後に「奴が何でここにいるのだ?」と訊いたのでした。スネイプのその問いに対してダンブルドアは「わしが招待したのじゃ」と答えたのでした。

シリウスもスネイプに負けず劣らず嫌悪の表情を浮かべていました。2人がいずれも「この世で一番会いたくない人物は?」と訊かれればシリウスとスネイプの双方が互いの名前を挙げるでしょうから当然の反応というわけです。

そんな2人にダンブルドアは・・・

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クラウチ・ジュニアが全ての事の真相を自供したその後ハリーはシリウスの待つ校長室に移動した後にそのシリウスが犬の姿で付き添ってダンブルドアに伴われて医務室にやって来ました。ところが何とクラウチ・ジュニアは吸魂鬼に魂を吸い取られて死より酷い状態になってしまいました。さらには・・・(全3項目)

3-1.病棟にて
クラウチ・ジュニアが全てを自供したその後ハリーは一旦シリウスの待つ校長室に移動しました。ヴォルデモート卿が復活する過程でハリーの血が使われた事をダンブルドアが確認する必要があったからというわけなんですよね。

その後は犬の姿でシリウスが付き添いハリーはダンブルドアが伴って病棟に移動しました。魔法睡眠薬で眠りについたハリーだったのですが魔法大臣コーネリウス・ファッジとマクゴナガル先生の言い争いが聞こえて来て・・・

まずファッジが病室に入って来ました。その後に入って来たのがマクゴナガル先生とスネイプでした。ファッジがウィーズリーおばさんに「ダンブルドアはどこかね?」と詰め寄っているその時にダンブルドアが入って来ました。

病人たちに迷惑だ。クラウチ・ジュニアを監視するようお願いしたはず。こう言うダンブルドアにマクゴナガル先生は怒りで身を震わせながら「大臣がその必要がないようになさったのです」と答えました。それに対して・・・

「今夜の事件を引き起こした死喰い人を捕らえたとファッジ大臣にご報告したのですが」

スネイプが低い声でこう言いました。そして何故クラウチ・ジュニアは監視する必要がなくなったのか?事の顛末をスネイプがダンブルドアに説明したのでした。それはつまりスネイプによればこういう事だったというわけです。

「すると大臣はご自分の身が危険だと思われたらしく城に入るのに吸魂鬼を1人呼んで自分に付き添わせると主張なさったのです。大臣はバーティ・クラウチのいる部屋に吸魂鬼を連れて入った」

吸魂鬼が部屋に入るや否やクラウチ・ジュニアに「死の接吻」を施した。つまりクラウチ・ジュニアは吸魂鬼に魂を吸い取られて死よりも酷い状態になった。危険もなくなった代りに証言までもできなくなってしまったのでした。

さらにこの後ファッジの口からは信じられないような言葉が飛び出して来たというわけなんですよね。

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ヴォルデモート卿はついに復活しました。命からがらホグワーツに帰って来たハリーは事の真相を知る事になりました。ホグワーツの校内に死喰い人がいるとヴォルデモートが言っていた。その死喰い人がハリーを代表選手にしてヴォルデモートの蘇りに手を貸したのです。(全3項目)

3-1.ホグワーツに帰って来て
ヴォルデモート卿がついに復活しました。ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手になったのもバーサ・ジョーキンズが行方不明になったのもバーテミウス・クラウチ氏が殺害されたのも全てはその布石に過ぎなかったのです。

ハリーが代表選手になったのはヴォルデモートが自身の体を再生する時にハリーの血が欲しかったからです。そこで最も忠実な死喰い人をホグワーツに送り込みハリーを代表選手にして優勝できるようにと取り計らったのでした。

優勝杯は「移動キー」でした。優勝杯に触れたハリーとセドリックはヴォルデモートとワームテールの待つリトル・ハングルトンの教会墓地に連れて行かれました。復活に必要のないセドリックは即座に殺害されてしまいました。

ハリー・ポッターが我が手を逃れたのは単なる幸運だったのだ。ヴォルデモートはそれを証明するためにハリーに杖を返して戦いを挑みました。しかしハリーはまたしてもヴォルデモートの手を逃れホグワーツに帰って来ました。

そんなハリーを自分の部屋に連れて来たのはマッド・アイ・ムーディでした。ところが明らかに様子がおかしいのです。別な学校の名前を使って「炎のゴブレット」にハリーの名前を入れた。課題をクリアできるよう誘導をした。

今夜の迷路も本来ならハリーはもっと苦労するはずだった。楽だったのは自分が巡回していて生垣の外側から中を見透かしハリーの行く手の障害物を呪文で取り除いたからだ。この人は一体何を言っているんだ?わけが分らない。

辻褄が合わない。ダンブルドアの友人で有名な闇祓いで多くの死喰い人を捕らえたというこの人がこんな事を言っている。挙句の果てにムーディはヴォルデモートがやり損ねたからハリーをこの場で殺害すると言い出したのです。

目も眩むような赤い閃光が飛んだかと思うとムーディの部屋の扉が吹き飛びました。ムーディは仰け反るように吹き飛ばされて床に投げ出されました。ハリーが振り向くとホグワーツの3人の先生方が戸口に立っていたのでした。

それはダンブルドア校長を先頭にマクゴナガル先生とスネイプの3人だったというわけなんですよね。

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