ヴォルデモートと死喰い人一行が待ち受けているとも知らずハリーたちは高くさらに高く空へと上って行きました。囲みを突き破って必死にそして懸命に逃げたハリーとハグリッドだったのですが4人の死喰い人が追いかけて来てハリーも応戦し攻防は熾烈を極めたのでした。(全3項目)

3-1.取り囲まれたハリーたち
ハリーたち一行は高くさらに高く空へと上って行きました。その時どこからともなく降って湧いたような人影が一行を包囲しました。少なくとも30人のフードを被った姿が宙に浮かんで大きな円を描いて取り囲んでいたのでした。

不死鳥の騎士団のメンバーはその真っ只中に何も気づかず飛び込んでしまったのです。叫び声が上り緑色の閃光があたり一面に煌きました。ハグリッドはウォッと叫びバイクが引っくり返ってハリーは方角が分らなくなりました。

頭上に街灯の明かりが見え周り中から叫び声が聞こえました。ハリーは必死でサイドカーにしがみつきました。逆さまになったのでヘドウィグの鳥籠にファィアボルトとリュックサックがハリーの膝下から滑り落ちて行きました。

ファイアボルトは落ちて行ってしまいました。ハリーはやっとの事で何とかリュックサックの紐と鳥籠のてっぺんを掴みました。その時バイクがぐるりと回り元の姿勢に戻りました。ほっとしたのも束の間の事だったんですよね。

そしてハリーにとっては衝撃の出来事でした。またしても緑の閃光が走ったと思ったらヘドウィグが甲高く鳴いて籠の底に落ちてしまったのです。しかしそんなハリーの悲しみになど一切構わずにバイクは急速で前進をしました。

ハグリッドが囲みを突き破ってフードを被った死喰い人を蹴散らしていました。ハリーが何度名前を呼んでもヘドウィグはまるでぬいぐるみのように哀れにも鳥籠の底でじっと動かなくなっていました。受け入れ難い事実でした。

ハリーは何が起こったのか理解できませんでした。同時に他の組の安否を思うと恐ろしくなりハリーは振り返りました。すると一塊の集団が動き回り緑の閃光が飛び交っていました。その中から箒に乗った2組が抜け出しました。

その2組は遠くに飛び去って行きましたがハリーには誰の組なのかは分りませんでした。ハリーはエンジンの轟音を凌ぐ大声で「ハグリッド。戻らなきゃ。戻らなきゃ!」と叫びましたがハグリッドは戻ろうとはしませんでした。

... 続きを読む