アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(15)(52回シリーズ)

きっとこれがこの世の見納めだ。ところがハリーがそう思った途端にヴォルデモートの姿が消えました。そしてハリーは気がつくと見知らぬ居間のソファに横になっていました。そこでハリーは「何故ヴォルデモートが消えたのか?」の理由を知る事になったのでした。(全3項目)

3-1.テッド・トンクス
ハリーは金属や革つまりバイクの残骸に埋もれながら起き上がろうともがいていました。立ち上がろうとすると両手が泥水の中に沈み込みました。ヴォルデモートが一体全体どこに行ってしまったのかわけが分らない状態でした。

今にも暗闇からその姿を現わすのではと気が気ではありませんでした。ハリーは池から這い出すと地面に横たわるハグリッドによろよろと近づいて「ハグリッド。ハグリッド何か言ってよ」と声をかけましたが返事はありません。

「誰かね?ポッターか?君はハリー・ポッターかね?」

ハリーには聞き覚えのない男の声でした。それから女性の声がして「テッド!墜落したんだわ。庭に墜落したのよ!」と言うのが聞こえました。ハリーは頭がくらくらし「ハグリッド」と再び名前を繰り返すと意識を失いました。

気がつくとハリーはソファに仰向けに寝ていました。背中にクッションのような物を感じ肋骨と右腕には焼けるような感覚があって折れた歯は元通り生えていましたが額の傷痕はまだ痛んでいました。そこは見知らぬ居間でした。

濡れて泥だらけのリュックサックがハリーのすぐそばの床に置かれています。腹の突き出た明るい色の髪をした男が心配そうにハリーを見つめていました。ハリーがハグリッドの名前を口にしたので男はハリーにこう言いました。

「ハグリッドは大丈夫だよ。今妻が看病している。気分はどうかね?他に折れた所はないかい?肋骨と歯と腕は治しておいたがね。ところで私はテッドだよ。テッド・トンクス。ドーラの父親だ」

ハリーはガバッと起き上がりました。目の前に星が煌き吐き気と眩暈がしました。ハリーが「ヴォルデモートは」と言うとテッド・トンクス氏は「さあ落ち着いて」と言いハリーの肩に手を置いてクッションに押し戻しました。

「ひどい激突だったからね。何が起こったのかね?バイクがおかしくなったのかね?アーサー・ウィーズリーがまたやり過ぎたのかな?何しろマグルの奇妙な仕掛けが好きな男の事だ」

ハリーは「違います」と答えました。

そして・・・

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