アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(16)(52回シリーズ)

またしてもヴォルデモートの魔の手から逃れたハリーはハグリッドと共に「隠れ穴」に戻って来ました。ところが何とハリーとハグリッドが一番乗りだったのです。予定通りならハリーとハグリッドは三番目だったんだそうです。その直後にルーピンとジョージが戻って来て・・・(全3項目)

3-1.2人が「隠れ穴」に到着すると
「隠れ穴」の裏庭に着いたハリーは光らなくなってもはや用無しになった「移動キー」のヘアブラシを放り投げ少しよろめきながら立ち上がりました。ハグリッドもハリーと同様に着地で倒れどっこいしょと立ち上がる所でした。

叫び声を上げたのはウィーズリーおばさんとジニーで勝手口から階段を駆け下りて来るのが見えました。おばさんはハリーに「ハリー?あなたが本物のハリー?何があったの?他のみんなは?」と矢継ぎ早に質問をして来ました。

「どうしたの?他には誰も戻っていないの?」

ハリーが喘ぎながらこう訊くとおばさんの青い顔に答えがはっきりと刻まれていました。ハリーはまずはおばさんに「死喰い人たちが待ち伏せしていたんだ」と口火を開いて何が起こったのかの事の次第の説明を始めたのでした。

飛び出すとすぐに囲まれた。奴らは今夜だという事を知っていたんだ。他のみんながどうなったか自分には分らない。自分たちも4人に追跡され逃げるので精一杯だった。それからヴォルデモートに追いつかれてと説明しました。

ハリーは自分の言い方が弁解がましいのに気づいていました。それはおばさんの息子たちが「どうなったのか?」を自分が知らないわけを理解して欲しいという切実な気持ちからでした。でもおばさんはこう言ってくれました。

「ああ。あなたが無事で本当に良かった」

そしておばさんはハリーを抱き締めました。ハリーは「自分にはそうして貰う価値がない」とそう感じていました。引き続き「7人のハリー・ポッター作戦」に同意してポリジュース薬に髪の毛を提供した引け目があったからです。

一方ハグリッドはおばさんに「ブランデーはねえかな」と言いました。気付け薬用だそうです。それを聞いておばさんは家に走って戻って行きました。ハリーはおばさんの後ろ姿を見て「顔を見られたくないんだ」と思いました。

「呼び寄せ呪文」を使えば走って家に戻る必要などないからです。ハリーはジニーを見ました。すると「様子が知りたい」というハリーの無言の願いをジニーは汲み取ってくれました。そして本来の予定を説明してくれました。

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