アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(43)(52回シリーズ)

馬鹿な事を言わないで。あそこにはスネイプが入れるのよ!こう言うハーマイオニーをハリーは説得して結局3人はグリモールド・プレイス12番地に行く事になりました。確かにアーサー氏の言っていた通りでそこには2つの呪詛がかけられていました。ところがだったのです。(全3項目)

3-1.グリモールド・プレイス12番地に
グリモールド・プレイス12番地の最大にして唯一のアキレス腱はスネイプもまた数多くいる「秘密の守人」の1人という事です。それだからこそ不死鳥の騎士団も本部として使う事を止め「隠れ穴」がその代わりを果たしている。

しかしハリーはロンとハーマイオニーにこう言いました。アーサー氏があそこにはスネイプ除けの呪詛がかけてあると言っていた。それにその呪文が効かないとしてもそれがどうしたって言うんだ。スネイプに会えたら百年目だ。

ハーマイオニーが反論しかけるのをハリーは押し切りました。他にどこがある?残されたチャンスはあそこだよ。スネイプは死喰い人だとしてもたった1人だ。もし自分にまだ臭いがあるなら死喰い人が群れをなして追って来る。

ハーマイオニーは「できる事なら反論したい」という顔をしました。でもできませんでした。ハーマイオニーはカフェの鍵を外してロンは「灯消しライター」で明かりを元に戻しました。そしてハリーの合図で呪文を解きました。

ウェイトレスも2人の死喰い人もまだ眠そうにもぞもぞと動いている間にハリーたち3人はその場で「姿くらまし」してグリモールド・プレイス12番地に向かいました。そして数秒後には3人は見覚えのある広場に立っていました。

四方から老朽化した丈の高い建物群がハリーたちを見下ろしていました。ダンブルドアが「秘密の守人」だった時に既にもう教えられていたのでハリーたち3人はグリモールド・プレイス12番地の建物を見る事ができたのでした。

追跡されていないか見張られていないかを数歩毎に確かめながら3人は建物に向かって急ぎました。入口の石段を大急ぎで駆け上がりハリーが杖で玄関の扉を1回だけ叩きました。カチッカチッという金属音が何度か続きました。

次にカチャカチャ言う鎖の音が聞こえて扉がギーッと開きました。3人は急いで敷居を跨ぎました。こうしてハリーたち3人はかつては不死鳥の騎士団の本部だったロンドンのグリモールド・プレイス12番地に到着したのでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(42)(52回シリーズ)

まさか自分たちがこんな所にいるとは死喰い人の連中は思わないだろう。ハーマイオニーはそう思ってトテナム・コート通りにやって来たそうです。ところが何とそこに2人の死喰い人が現れて激しい攻防が繰り広げられたのでした。それを巡ってちょっとした議論になりました。(全3項目)

3-1.2人の労働者風の男
「オッケーオッケーちょっとそう思っただけさ!」ロンはハーマイオニーに「漏れ鍋」に行くという案を却下されこう言いました。3人が黙り込んだ所でガムを噛みながら面倒臭そうにウェイターが注文を取りにやって来ました。

ハーマイオニーはカプチーノを2つ頼みました。ハリーは「透明マント」を被っていて姿が見えないので3つ頼むのは変だからです。するとそこにがっちりとした労働者風の男が2人入って来てボックス席に窮屈そうに座りました。

「どこか静かな場所を見つけて姿くらまししましょう。そして地方に行くの。そこに着いたら騎士団に伝言を送れるわ」

ハーマイオニーは声を落としてこう囁きました。騎士団に伝言を送れると聞いてロンが「じゃ君あのしゃべる守護霊とかできるの?」と訊くとハーマイオニーは「ずっと練習して来たわ。できると思う」と答えたというわけです。

「まあね騎士団のメンバーが困った事にならないならそれでいいけど。だけどもう捕まっちまってるかもな。ウエッむかつくぜ」

ロンが最後に「ウエッむかつくぜ」と吐き捨てるように言ったのはカフェのカプチーノを飲んだからです。のろのろと隣の客の注文を取りに行く所だったウェイトレスがそれを聞き咎めロンのほうにしかめっ面を向けて来ました。

労働者風の2人の男の内のブロンドでかなり大柄なほうの男があっちへ行けとウェイトレスを手で追い払うのをハリーは見ていました。ウェイトレスはむっとした顔で男を睨みました。ロンはハーマイオニーにこう言いました。

「それじゃもう行こうぜ。僕こんな泥飲みたくない。ハーマイオニー支払いするのにマグルのお金持っているのか?」

ハーマイオニーは「隠れ穴」に行く前に住宅金融組合の貯金を全部下ろして来たのでマグルのお金はあるんだそうです。でも小銭はきっとバッグの一番底に沈んでしまっているに決まっているとの事でした。ところがその時です。

2人の労働者風の男が同時に動きました。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(41)(52回シリーズ)

魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが死んで魔法省が陥落したとの知らせがキングズリー・シャックルボルトから届きました。結婚式のパーティ会場は死喰い人の集団が乱入して大混乱となりハリーたち3人は「隠れ穴」を脱出したのでした。(全3項目)

3-1.隠れ穴から脱出!
何もかもがぼやけてゆっくりと動くように見えました。一方守護霊による不死鳥の騎士団の伝達方法を知っていたハリーとハーマイオニーは事の次第を知って即座に立ち上がると杖を抜きました。でもそれはやはり少数派でした。

大方の客は何かの異常が起きたと気づき始めたばかりで事情を飲み込めないまま銀色のオオヤマネコが消えたあたりに顔を振り向けつつある所でした。守護霊が着地した場所から周囲へ沈黙が冷たい波になり広がって行きました。

やがて誰かが悲鳴を上げました。ついに事が起きたのです。ハリーとハーマイオニーは恐怖に慌てふためく客の中に飛び込みました。客は蜘蛛の子を散らすようにして走り出し大勢の人々が「姿くらまし」して逃げて行きました。

「隠れ穴」の周囲に施されていた保護呪文は破れ2人がダンスフロアを横切って突き進む間にもハリーは仮面を被ったマント姿が混乱する客の中に現れるのを見ました。ハーマイオニーは「ロン!ロンどこなの?」と叫びました。

ルーピンとトンクスは杖を上げて「プロテゴ!護れ!」と叫んでいました。あちらこちらから同じ声が上がっていました。ハリーと2人で怯える客の流れに揉まれながらハーマイオニーは半泣きで「ロン!ロン!」と呼びました。

ハリーはハーマイオニーと決して離れまいとしっかり手を握っていました。その時頭上を一条の閃光が飛んで行きました。盾の呪文なのか邪悪な呪文なのかはハリーには見分けがつきませんでした。やっとロンが見つかりました。

ロンがハーマイオニーの空いている腕を掴んだ途端にハリーはハーマイオニーがその場で回転するのを感じました。ハーマイオニーがそこで「姿くらまし」したのです。周囲に暗闇が迫りハリーは何も見えず聞こえなくなりました。

ハリーが感じていたのはハーマイオニーの手だけでした。降って湧いて来た死喰い人からも離れて「隠れ穴」からも離れ多分おそらくはヴォルデモートからも離れてハリーはロンの「ここはどこだ?」の声で目を開けたのでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(40)(52回シリーズ)

ミュリエルおばさんはスクイブの娘を存在しないかのように隠すぐらいだからと言ってとんでもない事を言い出しました。さらにミュリエルおばさんはハリーにとっては驚愕の極めて衝撃的な事実を口走ったのでした。ハリーとダンブルドアは同じ場所で同じ経験をしていたのです。(全3項目)

3-1.何という事を!
ケンドラのほうが先に死んだのでなければ自分はアリアナを殺害したのはその母親だとミュリエルは言い出しました。それを聞いてエルファイアス氏は「何という事を!自分の言っている事をよく考えなされ!」と言いました。

母親が実の娘を殺害するだなんて到底考えられない。こういう意見のエルファイアス氏に対してミュリエルは「自分の娘を何年も牢に入れておける母親ならできない事はなかろうがぇ?」と十分考えられるとそう言ったのでした。

しかし即座に返す言葉でミュリエルは「それでは辻褄が合わぬ」と言ったのでした。何故なら先に死んだのは娘のアリアナではなくて母親のケンドラのほうだったからです。何でもその死因は誰も定かには分らないとの事でした。

それを聞いてエルファイアス氏はアリアナが母親を殺害したに違いないと言って勇敢にも笑い飛ばそうとしました。するとミュリエルはアリアナは自由を求めて自暴自棄になって争っている内にケンドラを殺害したのかもしれない。

ミュリエルはこう考え深げに言いエルファイアス氏に否定したければいくらでも好きなだけ首を振ればいい。あんたはアリアナの葬式に列席していたんだろうと言いました。エルファイアス氏は唇を震わせながらこう答えました。

「ああしたとも。そしてわしの知る限りあれほどに悲しい出来事は他にない。アルバスは胸が張り裂けるほど」

エルファイアス氏がここまで言った所でミュリエルがこう言い放ちました。張り裂けたのは胸だけではない。アバーフォースが葬式の最中にアルバスの鼻をへし折っただろう。それを聞きエルファイアス氏は怯えた顔をしました。

それも怯え切っていて今までとは比べ物にはならないくらいでした。ミュリエルがエルファイアス氏を刺したのではないかと思えるほどの怯え切った顔でした。何故ならミュリエルがその事を知っているとは想像がつかなかった。

そういう事だったのです。エルファイアス氏が「どうしてそれを?」と訊くとミュリエルは「母がバチルダ・バグショット婆さんと親しかったのぇ」と答えました。バチルダが母に一部始終を物語っているのを扉の陰で聞いた。

柩の脇で喧嘩でバチルダが言うにはアバーフォースはアリアナが死んだのはアルバスのせいだと叫んで顔にパンチを食らわせた。アルバスなら両手を後ろでに縛られていてもアバーフォースを打ち負かせるのに防ごうともしない。

それを聞いてハリーは?

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(39)(52回シリーズ)

パーティ会場をさまよっている内にハリーは不死鳥の騎士団のメンバーで「日刊予言者新聞」にダンブルドアの追悼文を寄稿したエルファイアス・ドージ氏と会って話す機会を得ました。するとそこにミュリエルおばさんがやって来て2人の会話に割り込んで来ました。そしてその口からは・・・(全3項目)

3-1.ミュリエルおばさんが乱入して来て
自分はリータ・スキーターが好きだ。いつも記事を読んでいる。こう言ってエルファイアス氏とハリーの会話にずかずかと割り込んで来たミュリエルおばさんは「それダンブルドアに関する本を書いたんだぞぇ!」と告げました。

「こんばんはミュリエル。そうその話をしていた所じゃ」

エルファイアス氏はそんなミュリエルおばさんにこう挨拶しました。ミュリエルおばさんは「そこのお前!椅子をよこさんかぇ。わたしゃ百七歳だぞぇ!」と言い強引に別の赤毛のウィーズリーのいとこから椅子を譲らせました。

そして驚くほどの力でくるりと椅子の向きを変えてエルファイアス氏とハリーの間に座り込んで来ました。ミュリエルおばさんはハリーに「おやまた会ったね。バリーとか何とかいう名だったかぇ」と言い続けてこう言いました。

「さーてエルファイアス。リータ・スキーターについて何を言っていたのかぇ?リータはダンブルドアの伝記を書いたぞぇ。わたしゃ早く読みたいね。フローリシュ・アンド・ブロッツ書店に注文せにゃ!」

エルファイアス氏は硬い厳しい表情をしました。ミュリエルおばさんはゴブレットをぐいっと飲み干し通りかかったウェイターを指を鳴らして呼び止めてお代わりを要求しました。そのシャンパンを一杯飲み再び話し始めました。

「2人とも何だぇ。ぬいぐるみのカエルみたいな顔をして!あんなに尊敬されご立派とかへったくれとか言われるようになる前はアルバスに関するどーんと面白い噂が色々あったんだぞぇ!」

するとエルファイアス氏は再び顔を真っ赤にして「間違った情報に基づく中傷じゃ」と反論しました。それに対してミュリエルおばさんは「あんたならそう言うだろうよ」と言って高笑いをしたかと思うとさらにこう言いました。

「あんたがあの追悼文で都合の悪い所をすっ飛ばしているのにあたしゃ気づいたぇ!」

こう言われてエルファイアス氏は「あなたがそんな風に思うのは残念じゃ。わしは心からあの一文を書いたのじゃ」と冷たく言いました。この後ハリーにとっては衝撃の事実がミュリエルおばさんの口から語られたんですよね。

「あああんたがダンブルドアを崇拝しとったのは周知の事だぇ。アルバスがスクイブの妹を始末したのかもしれないと判ってもきっとあんたはまだあの人が聖人君子だと考える事だろうぇ」

これがスタートでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(38)(52回シリーズ)

ヴォルデモートが探しているグレゴロビッチはブルガリアの杖職人でビクトール・クラムの杖を作った人だった!その事が判明してハリーはそれをロンに伝えたかったのですがロンはダンスフロアでハーマイオニーと踊っていてできませんでした。そしてハリーは1人の騎士団員と話す事になったのですが・・・(全3項目)

3-1.グレゴロビッチの謎が解けて
グレゴロビッチはビクトール・クラムの杖を作った人だった!だから自分はクィディッチと関係がある人だと思ってしまった。ハリーは前日の17才の誕生日に夢でヴォルデモートがそのグレゴロビッチを探していると知りました。

しかし興奮のあまりハリーはその事を口に出して話してしまい当然それを知らないクラムに訝しげな顔をされてしまいました。そこでクラムはハリーに自分の杖を作ったのがグレゴロビッチだと何故知っていると訊いて来ました。

ハリーはとっさにファンの雑誌で読んだと思うと答えてクラムはそれで納得したようでした。そこでハリーが「グレゴロビッチは最近どこにいるの?」と訊くとクラムからは「何年か前に引退した」という答えが返って来ました。

クラムはグレゴロビッチの最後の杖を買った1人なんだそうです。最高の杖なのだそうです。でももちろんクラムはハリーたちイギリス人がオリバンダーを信頼している事を知っているそうです。そこでハリーは考えたのでした。

するとヴォルデモートは有名な杖職人を探しているのか。それほど深く考えなくともハリーにはその理由が判りました。あの晩ヴォルデモートが自分を追跡した際自分の杖がした事に原因があるに違いないとハリーは思いました。

柊と不死鳥の尾羽根の杖が借り物の杖を打ち負かしたのです。そんな事はオリバンダー翁には予測もできず理解もできなかった。ではグレゴロビッチなら判ったのだろうか?オリバンダー翁よりも本当に優れているのだろうか?

オリバンダー翁の知らない杖の秘密をグレゴロビッチは知っているのだろうか?ハリーが必死にそんな事を考えているとクラムの「あの娘(こ)はとてもきれいだ」の一言でハリーは自分が今どこにいるのかを思い出したのでした。

クラムが指差していたのはたった今ルーナと踊り始めたジニーでした。クラムはハリーに「あの娘(こ)も君の親戚か?」と訊いて来ました。今度はロンではなくてハリーが苛立つ番でした。ハリーはクラムにこう答えたのでした。

「ああそうだ。それにもう付き合ってる人がいる。嫉妬深いタイプだ。でかい奴だ。対抗しないほうがいいよ」

するとクラムは?

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(37)(52回シリーズ)

ダンブルドアの葬儀を取り仕切った魔法使いの司会進行でビルとフラーはめでたくも夫婦になりました。そしてパーティという事になったのですが何せミュリエルおばさんとビクトール・クラムがいるのでロンにとっては2人にお祝いを言うよりも席の確保のほうが大事というわけです。ところがでした。(全3項目)

3-1.パーティが始まって
司会進行役の魔法使いが「お集まりの紳士・淑女の皆様!ではご起立願います」と呼びかけると全員が起立しました。ミュリエルおばさんは聞こえよがしに不平を言いながら立ちました。司会進行役の魔法使いは杖を振りました。

すると今まで座っていた椅子が優雅に宙に舞い上がったと思うとテントの壁の部分が消えて一同は金色の支柱に支えられた天蓋の下にいました。太陽を浴びた果樹園とその周囲に広がる素晴らしい田園が見えるようになりました。

次にテントの中心から溶けた金が流れ出して輝くダンスフロアができました。浮かんでいた椅子が白いテーブルクロスを掛けた幾つもの小さなテーブルを囲んで何脚か集まり一緒に優雅に地上に戻りフロアの周りに集まりました。

椅子とテーブルがダンスフロアの周りに収まると金色の上着姿のバンドマンがぞろぞろと舞台に上がりました。あっという間にパーティ会場ができたのを見てロンが感心したように「上手いもんだ」とそう言ったというわけです。

ウェイターが銀の盆を掲げて四方八方から現れました。かぼちゃジュースやバタービールにファイア・ウィスキーなどの飲み物が載った盆もあれば山盛りのタルトやサンドイッチなど食べ物がぐらぐら揺れている盆もありました。

ビルとフラーが祝い客に取り囲まれて姿が見えなくなったあたりを爪先立ちして見ながらハーマイオニーが「お祝いを言いに行かなきゃ!」と言いました。するとロンは「後で時間があるだろ」と言いながら肩をすくめました。

通り過ぎる盆から素早くバタービールを3本取り1本をハリーに渡してハーマイオニーに「取れよ。テーブルを確保しようぜ。そこじゃない!ミュリエルに近づくな」と言いました。お祝いよりテーブルの確保が先というわけです。

ロンは先に立ち左右をちらちら見つつ誰もいないダンスフロアを横切りました。クラムに目を光らせているに違いないとハリーは思いました。既に大部分は埋まっていてルーナが1人で座っているテーブルが一番空いていました。

ロンが「ここ座ってもいいか?」と訊くとルーナはうれしそうに「うん。いいよ」と答えました。父親のゼノフィリウス氏はビルとフラーにプレゼントを渡しに行ったんだそうです。それを聞いてロンがこう冗談を飛ばしました。

「何だい?一生分のガーディルートか?」

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(36)(52回シリーズ)

最後に断トツに遅くロンが「何でこいつが来るんだ!」と苛立つ招待客が来たものの列席者が打ち揃ってビルとフラーの結婚式が執り行なわれました。ダンブルドアの葬儀を取り仕切ったのと同じ魔法使いが司会進行役という事でハリーはどきりとしましたがビルとフラーはめでたくも晴れて夫婦になったのでした。(全3項目)

3-1.ハーマイオニーもまた
ハリーが来ないと聞きミュリエルおばさんは「ふむむ。口実を作ったというわけかぇ?それなら新聞の写真で見るほど愚かしい子でもなさそうだ」と言いました。フラーには自分のティアラの最高の被り方を教えたんだそうです。

小鬼製で我が家に何百年も伝わって来た物なんだそうです。花嫁はきれいな子だ。しかしどうひねくってもフランス人だぞぇ。ミュリエルおばさんはビルの花嫁にケチをつけつつロンに連れられて行ったというわけなんですよね。

ロンは通り過ぎる際にハリーに意味ありげな目配せをして行きました。ロンは暫くの間は姿を見せず次に入口で見つけた時にはハリーは12人もの招待客を案内して出て来た所でした。テントは今やほとんど満席になっていました。

ミュリエルは悪夢だぜ。ロンは額の汗を袖で拭いながらこう言いました。何でも以前は毎年クリスマスに来ていたのだそうです。しかし有り難い事にフレッドとジョージが祝宴の時におばさんの椅子の下でクソ爆弾を破裂させた。

それに腹を立てて以来ミュリエルおばさんは来なくなった。父親のアーサー氏はおばさんの遺言書から2人の名前が消されてしまうだろうと言っているそうです。でもロンは2人はそんな事を気にしないだろうとそう言うのです。

最後にはあの2人が親戚の誰より金持ちになるからとの事です。ロンがハリーにそう言っているとハーマイオニーが姿を現わしました。ロンはハーマイオニーを見て目をパチパチさせながら「すっごくきれいだ!」と言いました。

ハーマイオニーは「意外で悪かったわね」と言いながらも笑顔を見せました。ライラック色のふわっとした薄布のドレスに同色のハイヒールを履き髪はまっすぐで艶やかです。やはりミュリエルおばさんの洗礼を受けたそうです。

「あなたのミュリエル大おばさんはそう思っていらっしゃらないみたい。ついさっき2階でフラーにティアラを渡していらっしゃる所をお目にかかったわ」

そしたら「おやまあこれがマグル生まれの子かぇ?」と言いそれから「姿勢が悪い。足首がガリガリだぞぇ」と初対面のハーマイオニーにもミュリエルおばさんはケチをつけたそうです。それを聞いてロンはこう言ったのでした。

「君への個人攻撃だと思うなよ。おばさんは誰にでも無礼なんだから」

ロンがハーマイオニーにこう言っているとフレッドとジョージが現れて追い打ちをかけ始めたというわけなんですよね。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(35)(52回シリーズ)

いよいよついにビルとフラーの結婚式が執り行なわれる8月1日となりハリーにロンとフレッドにジョージの4人はテントの入口に立って招待客が来るのを待っていました。すると色とりどりの多種多様な招待客が姿を現わしたというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.いよいよビルとフラーの結婚式当日に
翌日つまり8月1日の午後3時ハリーにロンとフレッドにジョージの4人は果樹園の巨大な白いテントの外に立ちビルとフラーの結婚式に出席する招待客の到着を待っていました。招待客を席に案内するためというわけなんですよね。

招待客の案内に間違いがないよう4人とも席次表を握り締めていました。1時間前の2時には白いローブを着た大勢のウェイターと金色の上着姿のバンドマンたちが一緒に到着しました。ハリーは普段とは違う姿形をしていました。

ハリーはポリジュース薬をたっぷり飲み近くのオッタリー・セント・キャッチポール村に住む赤毛のマグルに成り済ましていました。フレッドが「呼び寄せ呪文」で赤毛のその少年の髪の毛を事前に盗んでおいたというわけです。

ハリーを変装させて親戚の多いウィーズリー一族に紛れ込ませて「いとこのバーニー」として紹介するという計画になっていました。先に到着したウェイターとバンドマンたちは4人から少し離れた木の下に座っていたのでした。

背後のテントの入口からは紫の絨毯が伸びその両側には金色の華奢な椅子が何列も並んでいました。テントの支柱には白と金色の花が巻かれてビルとフラーが夫婦の誓いをする場所の真上には金色の風船の束が浮かんでいました。

金色の風船の束は巨大でフレッドとジョージが括りつけた物でした。テントの外の草むらや生垣の上を蝶や蜂がのんびりと飛び回っていました。ハリーは姿を借りたマグルの少年が若干太っていたために相当に難儀していました。

照りつける真夏の陽射しの下では着ているドレスローブが窮屈で暑苦しかったからというわけです。そんなハリーが難儀するのを見て取ってフレッドは自分が着ているローブを引っ張りながらこう言ったというわけなんですよね。

「俺が結婚する時はこんな馬鹿げた事は一切やらないぞ。みんな好きなものを着てくれ。俺は式が終わるまでお袋に全身金縛り術をかけてやる」

でもジョージによれば母親のウィーズリーおばさんは今朝はなかなか上出来だったんだそうです。パーシーが来ていない事で少々泣いたが来てどうなるというわけでもないので来ないからといって全く支障はないというわけです。

そう言っていると招待客が到着したようでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(34)(52回シリーズ)

ハーマイオニーがロンの屋根裏部屋にこっそりやって来て3人はダンブルドアから遺贈された物品について語り合いました。しかし「ダンブルドアは何故これらの物を自分たちに遺贈したのか?」の理由を考えても皆目見当がつきません。むしろ謎は深まるばかりだったのでした。(全3項目)

3-1.何故ハリーに古いスニッチを?
遺言書では自分たちにこういう物を遺す理由を教える事ができなかった。こう言うハーマイオニーに対し「でもまだ説明がつかないのは何故生きている内にヒントを教えてくれなかったのかという事だ」と言ったのはロンでした。

ハーマイオニーも同意見のようで「ええ。その通り」と言いました。さらにハーマイオニーは魔法省の目が光っている。その鼻先で渡さなくてはならないほど重要な物なら自分たちにその理由を知らせておくばすとも言いました。

ダンブルドアが言う必要もないほど明らかだと考えたら別だけど。こう言うハーマイオニーにロンはそれなら「間違った考えだな」だと言うのです。ロンはダンブルドアはどこかずれているといつも言っていたとそう言うのです。

物凄い秀才だがちょっとおかしい。ハリーに古いスニッチを遺すなんてロンに言わせれば「一体どういうつもりだ?」と訊きたいのだそうです。こう言ったロンに対しハーマイオニーはこう言葉を返したというわけなんですよね。

「分らないわ。スクリムジョールがあなたにそれを渡した時ハリー。私てっきり何かが起きると思ったわ!」

何かが起きると思った。最後にハーマイオニーがこう言ったのを聞いてハリーは「うん。まあね」と言葉を濁しました。その古いスニッチを握って差し上げながらハリーの鼓動は再び早くなりハリーは2人にこう言ったのでした。

「スクリムジョールの前じゃ僕。あんまり真剣に試すつもりがなかったんだ。判る?」

ハリーのこの言葉を聞いてハーマイオニーは「どういうこと?」と訊きました。その問いにハリーは「生まれて初めてのクィディッチ試合で僕が捕まえたスニッチとは?」と問い返しさらには「覚えてないか?」とも訊きました。

ハーマイオニーは全く困惑した様子でしたがロンは思い出したようでした。ハッと息を呑み声も出ないほどに興奮してハリーとその古いスニッチを指差して暫くは声も出ないほどでした。やがてロンはこう言ったというわけです。

「それ君が危うく飲み込みかけた奴だ!」

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(33)(52回シリーズ)

ダンブルドアからハリーへの遺贈品は実は2つだった!スクリムジョールにそう告げられてハリーはまた興奮に火が点きましたがスクリムジョールがその物品をハリーに渡す事を拒否したため再び大激論になってしまいました。しかしスクリムジョールには確固たる理由があっての事のようです。(全3項目)

3-1.再び大激論に!
何故ダンブルドアは自分にゴドリック・グリフィンドールの剣を遺したかったのか?ハリーはその理由をやっとの事で癇癪を抑えつけながら「僕の部屋の壁に掛けるときれいだと思ったんじゃないですか?」と答えたのでした。

「冗談事ではないぞポッター!ゴドリック・グリフィンドールの剣のみがスリザリンの継承者を打ち負かす事ができるとダンブルドアが考えたからではないのか?」

スクリムジョールは凄んでハリーにこう言いました。さらにダンブルドアがハリーにあの剣を遺したかったのはハリーこそが「名前を言ってはいけないあの人」つまりヴォルデモートを滅ぼす運命にある者だとそう信じたからだ。

そしてそれは他の多くの者もそう信じているとスクリムジョールはハリーに言いました。それに対しハリーは「面白い理論ですね。誰かヴォルデモートに剣を刺してみた事があるんですか?」などと言い再び大激論になりました。

「灯消しライター」をひねくり回したりアズカバンからの集団脱走を隠蔽したりする暇があるのなら魔法省で何人かをその任務に就けるべきじゃないか?それじゃ大臣は部屋にこもってスニッチを開けようとしていたんですか?

沢山の人が死んでいるというのに。自分もその1人になりかけた。ヴォルデモートが州を3つも跨いで自分を追跡して来た事もマッド・アイ・ムーディが殺害された事もどれに関しても魔法省からは一言もない。そうでしょう?

最後にハリーが「それなのにまだ僕たちが協力すると思っているなんて!」と言うとスクリムジョールは立ち上がって大声で「言葉が過ぎるぞ!」と言いました。ハリーも立ち上がりスクリムジョールはハリーに近づきました。

そして杖の先でハリーの胸を強く突きました。すると火の点いたタバコを押しつけたようにハリーのTシャツが焦げて穴が空きました。すると今度はロンが「おい!」と言うと立ち上がって杖を上げましたがハリーが止めました。

「止めろ!僕たちを逮捕する口実を与えたいのか?」

ハリーはロンにこう言いました。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(32)(52回シリーズ)

アルバス・ダンブルドアの遺言書に基づきロンには「灯消しライター」がそしてハーマイオニーには「吟遊詩人ビードルの物語」の蔵書が遺贈されました。そしていよいよ最後にハリーに遺贈される物品をスクリムジョールが読み上げたのですが超意外な展開が待ち受けていました。(全3項目)

3-1.ハリーへの遺贈品は?
「ダンブルドアと暗号について又は秘密の伝言を渡す方法について話し合った事があるのかね?」スクリムジョールのこの問いにハーマイオニーは袖で引き続き目を拭いながら「ありません」と答えてさらにこう言ったのでした。

「それに魔法省が31日かけてもこの本に隠された暗号が解けなかったのなら私に解けるとは思いません」

これ以上の答えは引き出せないと思ったのか?スクリムジョールはまたも遺言書に目を落とすとハリーに遺贈される物品を読み上げ始めました。それを聞いてハリーは急に興奮を感じ内臓が縮まるようなそんな気がしたのでした。

「ハリー・ジェームズ・ポッターにスニッチを遺贈する。ホグワーツでの最初のクィディッチ試合で本人が捕まえた物である。忍耐と技は報いられるものである。その事を思い出すためのよすがとしてこれを贈る」

スクリムジョールは胡桃大の小さな金色のボールを取り出しました。銀の羽根がかなり弱々しく羽ばたいていました。その物品を見てハリーは高揚していた気持ちががっくりと落ち込むのをどうする事もできなかったのでした。

「ダンブルドアは何故君にスニッチを遺したのかね?」

こう訊くスクリムジョールにハリーは「さっぱり分りません。今あなたが読み上げた通りの理由だと思います。僕に思い出させるために。忍耐と何とかが報いられる事を」と答えました。スクリムジョールはこう問い返しました。

「それでは単に象徴的な記念品だと思うのかね?」

ハリーは「そうだと思います」と答えた後に「他に何かありますか?」と訊き返したのでした。その問いにスクリムジョールは「質問しているのは私だ」と答えたその後にハリーに向かってこう問いかけて来たというわけです。

「君のバースデーケーキもスニッチの形だった。何故かね?」

この問いに答えたのもハーマイオニーでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(31)(52回シリーズ)

魔法大臣ルーファス・スクリムジョールが「隠れ穴」にやって来たのはハリーにロンとハーマイオニーの3人にダンブルドアの遺言書に基づき遺贈品を渡すためでした。ところがスクリムジョールによればダンブルドアは何千人という生徒に教えたのにも関わらず遺贈品があるのはハリーたち3人だけだと言うのです。(全3項目)

3-1.スクリムジョールがここに来たのは?
「僕たちどこにも行きません。3人一緒に話すのでなければ何も話さないでください」こう言うハリーをスクリムジョールは冷たく探るような目で見ました。どうやら初手から対立する価値があるのかとそう迷っているようです。

スクリムジョールは肩をすくめ咳払いをすると「いいだろう。では一緒に」と言ってその申し入れを了解しました。スクリムジョールがここに来たのは君たちも知っている通りアルバス・ダンブルドアの遺言のためなんだそうです。

それを聞いてハリーたち3人は思わず顔を見合わせました。3人の様子を見てスクリムジョールは「どうやら寝耳に水らしい!それではダンブルドアが君たちに遺した物がある事を知らなかったのか?」とそう訊いて来たのでした。

僕たち全員に?僕とハーマイオニーにも?こう訊くロンにスクリムジョールは「そうだ。君たち全員だ」と答えようとしました。しかしスクリムジョールがその言葉を言い終わらない内にハリーがこう抗議の声を上げたのでした。

「ダンブルドアが亡くなったのは1ヵ月以上も前だ。僕たちへの遺品を渡すのにどうしてこんなに長くかかったのですか?」

ハリーのこの問いにスクリムジョールが答えるより早くハーマイオニーが口を開き「見え透いた事だわ」と言いました。自分たちに遺してくれた物が何であれそんな権利もないのに調べたかったとハーマイオニーも抗議しました。

「私にはきちんとした権利がある。正当な押収に関する省令により魔法省には遺言書に記された物を押収する権利がある」

ハーマイオニーの声は怒りで微かに震えていました。そんなハーマイオニーにスクリムジョールはこう反論しました。しかしそんな省令でダンブルドアが私たちに遺した物を押収などできないとハーマイオニーはそう言うのです。

「それは闇の物品が相続されるのを阻止するために作られた法律だわ。差し押さえる前に魔法省は死者の持ち物が違法であるという確かな証拠を持っていなければならないはずです!」

最後にハーマイオニーは「ダンブルドアが呪いのかかった物を私たちに遺そうとしたとでもおっしゃりたいんですか?」と訊いて抗議しました。スクリムジョールにハリーとハーマイオニーはこうして初手から激論になりました。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(30)(52回シリーズ)

ウィーズリーおばさんがバースデーケーキを持って来ていよいよハリー17才の誕生日のディナーが始まろうとしていましたがアーサー氏はまだ帰宅していませんでした。そして突然アーサー氏から「魔法大臣が一緒に行く」という知らせが入りました。やって来たスクリムジョールはハリーたち3人に向かって・・・(全3項目)

3-1.招待客がやって来て
ハリー節目の17才の誕生日のディナーという事でハグリッドは正装し一張羅の以前にもハリーが見た事のある茶色のスーツを着込んでいました。その次に入って来たのが最近結婚したばかりのルーピンとトンクスだったのでした。

トンクスは「お誕生日おめでとうハリー」と言うとハリーを強く抱き締めました。一方ルーピンはハリーと握手をしながら微笑んだものの何だか浮かぬ顔でした。晴れ晴れとうれしそうなトンクスとは奇妙な組み合わせでした。

17才か!俺たちが出会った日から6年だ。覚えているか?ハグリッドはグラスに入ったワインを受け取りながらこう言いました。ハリーはハグリッドににやっと笑いかけて「ぼんやりとね」と言うとさらにこう言ったのでした。

「入口のドアをぶち破ってダドリーに豚の尻尾を生やして僕が魔法使いだって言わなかった?」

ハグリッドは「細けえ事は忘れたな」とうれしそうに言うと笑いました。そしてロンとハーマイオニーに「元気か?」と声をかけハーマイオニーが「私たちは元気よ」と答えたその後に「ハグリッドは?」と訊き返したのでした。

「ああ。まあまあだ。忙しくしとった。ユニコーンの赤ん坊が何頭か生まれてな。お前さんたちが戻ったら見せてやるからな」

ハグリッドが最後に「お前さんたちが戻ったら」と言ったのでハリーはロンとハーマイオニーの視線を避けました。ハグリッドはハリーたち3人がヴォルデモートの分霊箱を探す旅に出るため学校には戻らない事を知らないのです。

「あったぞハリー。お前さんに何をやったらええか思いつかんかったがこれを思い出してな」

こう言ってハグリッドがハリーにくれたのは?

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(29)(52回シリーズ)

ハリーがジニーの部屋に入るのは初めての事でした。しかしそれはハリーにとってもさらにはジニーにとってもほろ苦い思い出になってしまったようです。それは兄のロンにしてみれば別れると言っておきながら一体何なんだという事というわけです。その一方で夜の7時には・・・(全3項目)

3-1.初めてジニーの部屋に
ハリーは初めてジニーの部屋に入りました。狭いが明るい部屋でした。魔法界のバンド「妖女シスターズ」のポスターに魔女だけのクィディッチ・チームのキャプテンのグウェノグ・ジョーンズの写真が壁に貼られていました。

開いた窓の前に机があり窓からは果樹園が見えました。去年その果樹園でハリーがハーマイオニーと組んでロン・ジニー組と2人制クィディッチをした事がありました。そこには今結婚式用の乳白色のテントが張られていました。

ジニーはハリーの顔を見上げて深く息を吸い「17才おめでとう」と言いました。ハリーは「うん。ありがとう」と言葉を返しました。ジニーはハリーをじっと見つめたままでした。一方ハリーは見つめ返すのが辛いと思いました。

「あなたに何をあげたらいいか考えつかなかったの」

やがて口を開くとジニーはこう言いました。ハリーは「何にも要らないよ」と言いましたがジニーはハリーの言葉が聞こえなかったかのようにこう言いました。ジニーはジニーなりにきっと一生懸命考えたんだと私は思いますね。

「何が役に立つのか分らないの。大きな物は駄目だわ。だって持っていけないでしょうから」

ハリーはジニーを盗み見ました。泣いていませんでした。ジニーは素晴らしいものを沢山持っています。その1つが滅多にめそめそしない事です。6人の兄たちに鍛えられたに違いないとハリーは時々そう思ったというわけです。

「それで私考えついたの。私を思い出す何かをあなたに持っていって欲しいって。あなたが何をしに行くにしても出先でほらヴィーラなんかに出会った時に」

こう言うジニーにハリーは「デートの機会は正直言ってとても少ないと思う」と言いました。するとジニーは「私そういう希望の光を求めていたわ」と囁きました。そしてジニーはこれまでしたのとはまるで違うキスをしました。

ハリーもキスを返しました。ファイア・ウィスキーよりもよく効き何もかも忘れさせてくれる幸せな瞬間でした。ジニーこそこの世界で唯一の真実でした。片手をその背中に回し片手で甘い香りのする髪に触れジニーを感じる。

その時です。扉が勢いよく開いてハリーとジニーは飛び上がって離れました。入って来たのはロンでした。その後ろには息を少し切らしたハーマイオニーがいました。ロンは当てつけがましく「おっとごめんよ」と言いました。

そしてロンはハリーに・・・

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(28)(52回シリーズ)

ヴォルデモートはグレゴロビッチという男を外国で探しているらしい。そんな夢を見たその日はハリー17才の誕生日でした。ようやく学校の外で堂々と魔法を使えるようになったのです。ハリーとロンが朝食を取りに台所に降りて行くと・・・(全3項目)

3-1.グレゴロビッチ
ハリーは夢でヴォルデモートが1人の男を探して山道を歩いている所を見ました。求める男はあの町にいるのか?どうしてもあの男が必要だ。他の事はほとんど何も考えられないくらいヴォルデモートはその男を求めていました。

「おい起きろ」

ロンに起こされハリーは目を開けました。額の傷痕がチクチク痛みました。ロンが言うにはハリーは寝言で「グレゴロビッチ」と繰り返していたんだそうです。そこでハリーはロンに「グレゴロビッチって誰だ?」と訊きました。

するとロンは「僕が知るわけないだろう?そう言ってたのは君だぜ」と答えました。ハリーは考えながら額を擦りました。ぼんやりと「どこかでその名を聞いた事があるような気がする」とは思ったものの思い出せませんでした。

「ヴォルデモートがその人を探していると思う」

ハリーがこう言うとロンが「そりゃ気の毒な奴だな」と言ってひどく同情しました。ハリーははっきり目を覚ましてベッドに座り直しました。そして夢で見た光景を正確に思い出そうとしました。そこでハリーはこう言いました。

「外国にいるらしい」

「誰が?グレゴロビッチか?」と訊くロンにハリーはヴォルデモートだよ。あいつはどこか外国にいてグレゴロビッチを探している。イギリスのどこかみたいじゃなかったと答えました。ロンはそんなハリーが心配のようでした。

「またあいつの心を覗いていたっていうのか?」と心配そうな口調で訊くのでハリーは「頼むからハーマイオニーには言うなよ。もっともハーマイオニーに夢で何か見るなって言われてもできない相談だけど」と答えたのでした。

ロンにそう答えた後ハリーは考えました。グレゴロビッチという名前に聞き覚えがあるのは何故だろう?ハリーは考えながらロンに「多分その人はクィディッチに関係がある。何か繋がりがあるんだ」と答えた後こう言いました。

「でもどうしても。それが何なのか分らない」

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(27)(52回シリーズ)

ハリーにロンとハーマイオニーそれにジニーは結婚式の準備に忙殺されていたのでフラーの家族への不満を募らせていました。しかしデラクール一家は思いの他とても気持ちの良い協力的な客だという事が判りました。だからと言ってハリーたちが分霊箱の事を話し合う時間ができたというわけではなかったんですよね。(全3項目)

3-1.デラクール一家の来訪
ロンが何で結婚式の2日も前に来るのかと文句を言っていたデラクール夫妻は翌日の朝11時に「隠れ穴」に到着しました。ハリーにロンとハーマイオニーそれにジニーはそれまでに十分フラーの家族への不満を募らせていました。

ロンは左右揃った靴下に履き替えるのに足を踏み鳴らして上階に戻りましたしハリーも共に仏頂面でした。全員がきちんとした身じまいだと認められてから太陽の降り注ぐ裏庭に出て来るとデラクール夫妻が来るのを待ちました。

ハリーはこんなにきちんとした庭を見るのは初めてでした。いつもなら勝手口の階段のそばに散らばっている錆びた大鍋や古いゴム長は消え大きな鉢に植えられた真新しい「ブルブル震える木」が裏口の両側に1対立っています。

風もないのに葉がゆっくりと震え気持ちのいい漣のような効果を上げていました。鶏は鳥小屋に閉じ込められ裏庭は掃き清められ庭木は剪定され雑草も抜かれて全体にきりっとしていました。でもハリーは以前の庭が好きでした。

きちんとしているとむしろ侘しげに見えました。騎士団と魔法省が「隠れ穴」に安全対策の呪文を幾重にも施していました。あまりに多くてハリーは憶え切れなくなっていましたが直接に魔法で入り込めない事は判っていました。

そのためアーサー氏が「移動キー」で到着するはずのデラクール夫妻を近くの丘の上まで迎えに出ていました。客が近づいた事は異常に甲高い笑い声で判りました。その直後に門の外に現れた笑い声の主は何とアーサー氏でした。

荷物を沢山抱えたアーサー氏は美しいブロンドの女性を案内していました。若葉色の裾長のドレスを着た婦人はフラーの母親のようで姿を見たフラーが「ママン!」と叫び声を上げて駆け寄ると母親を抱き締めたというわけです。

フラーが「パパ!」と呼んだムッシュ・デラクールは魅力的な妻には到底及ばない容姿でした。奥方より頭1つ背が低く相当豊かな体格で先端が鋭く尖った黒く短い顎鬚を生やしていました。しかしどうやら好人物のようでした。

ムッシュ・デラクールは弾むようにウィーズリーおばさんに近づくとその両頬に交互に2回ずつキスをしておばさんを慌てさせました。そして深みのある声で大変な苦労をおかけしてなどと言っておばさんを絶賛したのでした。

そんなムッシュ・デラクールにおばさんは「いいえ。何でもありませんのよ。何でも!ちっとも苦労なんかじゃありませんわ!」と謙遜の言葉を返したというわけです。次にムッシュ・デラクールは家族の紹介を始めたのでした。

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アルバス・ダンブルドア「死の秘宝」編、その1(26)(52回シリーズ)

ハーマイオニーがダンブルドアの葬儀が終わった後に手に入れた「深い闇の秘術」には魂を裂いた事で残った魂がどんなに不安定になるのかを警告しているんだそうです。そしてさらには破壊する方法も書かれているのだそうです。そして何故ジニーが取り憑かれたような状態になったのかも・・・(全3項目)

3-1.分霊箱を破壊する方法
分霊箱の事を読めば読むほどますます恐ろしいものに思える。ヴォルデモートが本当に6個も作ったなんて信じられない。この「深い闇の秘術」の本では魂を1回裂いただけで残った魂がどんなに不安定になるかを警告している。

ハリーはハーマイオニーがこう言うのを聞いてダンブルドアのヴォルデモートは通常の悪を超えた領域にまで踏み出したという言葉を思い出しました。一方ロンは「また元通りに戻す方法はないのか?」とそう訊いたのでした。

ハーマイオニーは虚ろに微笑みつつ「あるわよ。でも地獄の苦しみでしょうね」と答えました。それを聞いてハリーが「何故?どうやって戻すの?」と訊きました。その問いにハーマイオニーはこのように答えたというわけです。

「良心の呵責。自分のした事を心から悔いないといけないの。注釈があるわ。あまりの痛みに自らを滅ぼす事になるかもしれないって。ヴォルデモートがそんな事をするなんて私には想像できないわ。できる?」

だからハーマイオニーは虚ろに微笑んだというわけです。ロンよりも早くハリーが「できない」と答え「それでその本には分霊箱をどうやって破壊するか書いてあるのか?」と訊くとハーマイオニーは「あるわ」と答えました。

そして今度は腐った内臓を調べるような手つきで脆くなったページをめくると説明を始めました。この本にはこの術を使う闇の魔法使いが分霊箱に対していかに強力な呪文を施さなくてはならないのかを警告している箇所がある。

何でもハーマイオニーが読んだ事から考えると分霊箱を確実に破壊する方法は少ないもののハリーが「リドルの日記」に対して取った方法がその1つなんだそうです。すなわちバジリスクの牙で分霊箱を刺すという方法なのです。

「え?バジリスクの牙で刺すってこと?」とハリーが言うとロンが「へーじゃバジリスクの牙が大量にあってラッキーだな。あんまりあり過ぎてどう始末していいのか分んなかったぜ」と言って混ぜっ返したというわけですよね。

「バジリスクの牙でなくともいいのよ」

ハーマイオニーが辛抱強くこう言いました。そして話は「どうすれは分霊箱を破壊する事ができるのか?」という領域に入って行ったのでした。

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トキメキぼーい

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愛知県名古屋市在住
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