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急ぎに急いでハリーはようやく校門の手前でスネイプに追いつきました。しかし心を閉じる事ができないハリーは呪文を唱え終わる前にスネイプに防がれてしまい全く呪いをかける事ができません。そしてついに「あの事」をスネイプに告げられてしまったのでした。(全3項目)

3-1.スネイプに見下ろされて
「命令を忘れたのか?ポッターは闇の帝王のものだ。手出しをするな!行け!行くんだ!」スネイプにこう言われアミカスとアレクトの兄妹も巨大なブロンドの死喰い人もスネイプの言葉に従い校門めがけて走り出しました。

地面が振動するのをハリーは顔の下に感じました。怒りのあまりハリーは言葉にならない言葉を喚きました。その瞬間ハリーは自分が生きようが死のうがどうでもいいと思いました。ハリーはやっとの事で立ち上がりました。

そしてよろめきながらハリーはひたすらスネイプに近づいて行きました。今やハリーのスネイプに対する憎しみはヴォルデモートと同じぐらいになっていました。ハリーはまたしてもスネイプに向けて呪文を唱えたのでした。

ハリーは今度は「セクタムセンプラ」と唱えようとしました。しかし「セクタム」と言った所でスネイプは軽く杖を振り呪いをかわしました。僅か2~3メートルの所に近づきハリーはついにスネイプの顔をはっきり見ました。

ハグリッドの小屋が赤々と燃え盛る炎が照らし出したスネイプのその顔にはもはや冷笑も嘲笑もなく怒りだけが見えました。あらん限りの力でハリーは念力を集中しスネイプに呪いをかけようとしましたがやはり駄目でした。

ハリーは今度は「レビコーパス、身体浮上」と唱えようとしましたが「レビ」と言った所までで止められてスネイプはハリーに「辞めろポッター!」と叫びました。バーンと大きな音がしてハリーはのけ反り吹き飛びました。

そしてまたしても地面に叩きつけられました。それだけではなく杖が手を離れて飛んで行きました。スネイプは近づいて来て今やダンブルドアと同様に杖もなく丸腰で横たわっているハリーを見下ろして来たというわけです。

ハグリッドの叫び声とファングの吠え声が聞こえて来ました。燃え上がる小屋の明かりに照らされた蒼白いスネイプの顔はダンブルドアに「死の呪文」をかける直前と同じく憎しみに満ち満ちていました。一体何故なのか?

その怒りの理由が問題だったのです。

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ハリーは必死にそして懸命に階段を駆け降り校庭を走りに走ってようやくスネイプに追いつきました。しかしハリーが何度やっても試みてもハリーが呪文を言い終わらない内にスネイプはそれを阻止してしまいました。そんなハリーに向かってスネイブは・・・(全3項目)

3-1.校庭に出ると
ハリーは玄関ホールを飛ぶように横切ると暗い校庭に出ました。3つの影が芝生を横切って校門に向かうのをハリーはやっとの事で見分ける事ができました。校門から出れば「姿くらまし」できるので逃げ遂せる事ができます。

影から判断して巨大なブロンドの死喰い人とそれより少し先にいるのがスネイプとマルフォイのようです。3人を追って矢のように走るハリーの肺を冷たい夜気が切り裂きました。遠くで閃いた光がハリーを照らしたのでした。

そのためハリーの追う姿の輪郭を一瞬浮かび上がらせました。何の光なのかは分りませんがハリーは構わず走り続けました。まだ呪いで狙いを定める距離にまでは近づけてはいないので更なる追い上げが必要というわけです。

もう一度閃光が走り叫び声と光の応酬がありました。ハリーはようやく事態を呑み込みました。ハグリッドが死喰い人たちの逃亡を阻止しようとしていたのです。息をすると胸が裂け鳩尾は燃えるように熱くなっていました。

それでもなおハリーはますます速く走りました。頭の中では勝手に声がして「ハグリッドまでも。ハグリッドだけはどうか」と言っていました。何かが背後からハリーの腰を強打してハリーは前のめりに倒れてしまいました。

顔を打って鼻血が流れ出して来ました。杖を構えて転がりながらハリーは相手が誰なのかはもう判っていました。ハリーが近道を使って一旦追い越した兄妹の死喰い人が後ろから迫って来たのです。ハリーは反撃したのでした。

「インペディメンタ!妨害せよ!」

もう一度転がり暗い地面に伏せながらハリーはこう叫びました。呪文は奇跡的に1人に命中して相手はよろめいて倒れるともう1人をつまづかせました。ハリーは急いで立ち上がるとスネイプを追って駆け出したというわけです。

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ハリーは目の前で起きた現実を到底受け入れられず必死にそして懸命にスネイプを追いました。ハリーは一心不乱に階段を駆け下り近道をも駆使して正面玄関から城を出ると兄妹の死喰い人とスネイプにマルフォイを追ったのでした。(全3項目)

3-1.スネイプを追って
本当の事じゃない。本当の事であるはずがない。目の前で起きた事が信じられずハリーは必死に自分にそう言い聞かせていたのでしょうが当のスネイプは「ここから出るのだ。早く」と言うとマルフォイの襟首を掴みました。

そして真っ先に扉から押し出しました。グレイバックとアミカスにアレクトの兄妹がその後に続きました。2人とも興奮に息を弾ませていました。3人がいなくなった時ハリーはようやく既に体が動かせる事に気づいたのでした。

麻痺したまま防壁に寄り掛かっていたのは魔法のせいではなく恐怖とショックのせいでした。残忍な顔の死喰い人が最後に天文台塔の屋上から扉の向こうに消えようとしたその瞬間ハリーは「透明マント」を脱ぎ捨てました。

「ペトリフィカス トタルス!石になれ!」

ハリーに術をかけられ4人目の死喰い人は蝋人形のように硬直して背中を硬い物で打たれたかのようにばったりと倒れました。その体が倒れるか倒れない内にハリーはもうその死喰い人を乗り越え階段を駆け下りて行きました。

恐怖がハリーの心臓を引き裂きました。ダンブルドアの所へ行かなくてはならないしスネイプを捕えなくてはならない。この2つが何故か関連をしていました。2人を一緒にすれば起ってしまった出来事を覆せるかもしれない。

ダンブルドアが死ぬはずはない。ハリーは螺旋階段の最後の10段を一跳びに飛び降りると杖を構えてその場に立ち止まりました。薄暗い廊下はもうもうと埃が立っていて天井の半分は落ち戦いが繰り広げられていたのでした。

しかし誰が誰と戦っているのかを見極めようとしたその時あの憎むべき声が「終わった。行くぞ!」と叫ぶのが聞こえました。スネイプの姿が廊下の向こう側から角を曲がり消えようとしていました。ハリーは突進しました。

スネイプとマルフォイは無傷のままで戦いからの活路を見出したようです。ハリーがその後を追いかけて行くと誰かが乱闘から離れハリーに飛びかかりました。ハリーを襲ったのは狼男のフェンリール・グレイバックでした。

ハリーが杖を掲げる間もなくグレイバックはのしかかって来てハリーは仰向けに倒れました。汚れてもつれた髪がハリーの顔にかかって汗と血の悪臭が鼻と喉を詰まらせて血に飢えた熱い熱い息がハリの喉元にかかりました。

「ペトリフィカス トタルス!石になれ!」

ハリーは再びこの呪文を唱えました。

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天文台塔の屋上に4人の死喰い人が姿を現わしマルフォイに対して入れ替わり立ち替わり何度もダンブルドアを殺害せよと急かしましたがマルフォイはもはや気が挫けて手は激しく震え狙いを定める事さえできませんでした。そんな所に姿を現したのが・・・(全3項目)

3-1.招かざる客人?
乱入して来た4人の死喰い人の内の1人が狼人間のフェンリール・グレイバックという事でさすがのダンブルドアもグレイバックが「俺が子供好きだという事を知っているだろうな」と言う事を受けこう言葉を返したのでした。

「今では満月を待たずに襲っているという事かな?異常な事じゃ。毎月一度では満足できぬほど人肉が好きになったのか?」

ダンブルドアのこの問いに対してグレイバックは「その通りだ。驚いたかね。え?ダンブルドア?怖いかね?」と答えました。こう言って来たグレイバックに対してダンブルドアはこのように言ったというわけなんですよね。

「はてさて多少嫌悪感を覚えるのを隠す事はできまいのう」

さらに続けてダンブルドアは「それに確かに驚いたのう。このドラコが友人の住むこの学校によりによって君のような者を招待するとは」と言いました。この指摘に対しマルフォイは消え入るような声でこう言ったのでした。

「僕じゃない。こいつが来るとは知らなかったんだ」

マルフォイはグレイバックから目を背けちらりとでも見たくないという様子でした。グレイバックは「俺はホグワーツへの旅行を逃すような事はしない」と言いました。何故なら食い破る喉が沢山待っているからだそうです。

グレイバックはダンブルドアに向かって笑いながら黄色い爪で前歯の間をほじると「お前をデザートにいただこうか。ダンブルドア」と言いました。すると4人目の厚ぼったい野蛮な顔をした死喰い人がこう言ったのでした。

「駄目だ。我々は命令を受けている。ドラコがやらねばならない。さあドラコ急げ」

ところがだったのです。

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ダンブルドアとマルフォイが話した事で全ての真相が明らかになりました。すると今度は何とダンブルドアはマルフォイの説得に取り掛かりました。当初マルフォイは自分には選択肢なんてないとダンブルドアの申し入れを拒絶していたのですが・・・(全3項目)

3-1.何故「闇の印」は打ち上げられた?
「君はわしが学校を出た事を知っていたのかね?いやなるほど」ダンブルドアはこう言って自分で自分の質問に答えました。訊いているその途中でダンブルドアは自分がした質問の答えが判ってしまったというわけですよね。

「ロスメルタがわしが出かける所を見て君の考えた素晴らしいコインを使って君に知らせたのじゃ。そうに違いない」

こう言うダンブルドアにマルフォイは「その通りだ」と応えました。しかしマダム・ロスメルタはダンブルドアが一杯飲みに出かけただけなのですぐ戻って来ると言ったんだそうです。それにダンブルドアはこう応えました。

「なるほど確かにわしは飲み物を飲んだのう。そして戻って来た。辛うじてじゃが」

ダンブルドアはヴォルデモートの分魂箱を手に入れるために水盆に満たされた薬を飲み干したのです。そこでマルフォイはダンブルドアを罠にかけようとした。つまり「闇の印」を打ち上げてここに誘導したというわけです。

そうかもしれないしそうでないかもしれない。ダンブルドアはこう言いそれなら殺害された者はいないと考えて良いのじゃなとマルフォイに訊きました。ところが何とマルフォイは「誰かが死んだ」とそう答えたんですよね。

「そっちの誰かだ。誰か分らなかった。暗くて。僕が死体を跨いだ。僕は校長が戻った時にここで待ち構えているはずだった。ただ不死鳥の奴らが邪魔して」

こう答えたマルフォイにダンブルドアは「左様。そういう癖があるでのう」と言葉を返したというわけなんですよね。

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ダンブルドアの指摘に対してマルフォイは終始強気に受け答えしました。しかしダンブルドアの鋭い指摘に思わず口を歪める事はありました。ただマルフォイのスネイプに対する気持ちはどうやら決定的に悪くなったようでスネイプの事を常に「あいつ」と呼びました。(全3項目)

3-1.キャビネット棚は修理できたが
マルフォイは実は自分が命を狙っていたダンブルドアに褒められた事で皮肉にも勇気と慰めを得たようで「そうなんだ!」と言いました。しかしそれは「姿をくらますキャビネット棚」を修理できたからこそ言えた事でした。

「しかし時にはキャビネット棚を修理できないのではないかと思った事もあったのじゃろうな?」

ダンブルドアは言葉を続けマルフォイにこう言いました。そこで粗雑で軽率な方法を使おうとした。どう考えても他の者の手に渡ってしまうのに呪われたネックレスを自分に送った事もあったとダンブルドアは指摘しました。

さらには自分が飲む可能性はほとんどないのにも関わらず蜂蜜酒に毒を入れた事もあった。前述の策略ではケイティ・ベルがそして蜂蜜酒のほうではロンが危うく命を落とす所でした。しかし2人とも生き永らえたんですよね。

「そうだ。だけどそれでも誰が仕組んだのか分からなかっただろう?」

こう言うとマルフォイはせせら笑いました。ところが何とダンブルドアは「実は判っておった。君に間違いないと思っておった」とそう答えました。それを聞いてマルフォイは「じゃ何故止めなかった?」と訊いたのでした。

「そうしようとしたのじゃよドラコ。スネイプ先生がわしの命を受けて君を見張っておった」

こう答えるダンブルドアにマルフォイは「あいつは校長の命令で動いていたんじゃない。僕の母上に約束して」と反論してそんなマルフォイにダンブルドアはこう言ってスネイプは自分の命令で動いていると言ったのでした。

「もちろんドラコ。スネイプ先生は君にはそう言うじゃろう。しかし」

ダンブルドアがここまで言った所で・・・

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ドラコ・マルフォイはアルバス・ダンブルドアから杖を奪い丸腰にする事に見事成功しました。ところがその後がいけません。丸腰になったダンブルドアを目の前にしてもマルフォイは何もできません。そんなマルフォイにダンブルドアは優しく問いかけたのでした。(全3項目)

3-1.アルバス・ダンブルドア対ドラコ・マルフォイ
「君の援軍とやらはいないようだが」こう言うダンブルドアにマルフォイは「そっちの護衛に出くわしたんだ。下で戦ってる。追っ付け来るだろう。僕は先に来たんだ。僕には。僕にはやるべき事がある」と応えたのでした。

「おうそれなら疾(と)くそれに取りかからねばなるまいのう」

ダンブルドアは優しくこう言いました。沈黙が流れました。ハリーは身動きもできず姿を隠したまま2人を見つめ遠くに死喰い人の戦いの音が聞こえはしないかと耳を研ぎ澄ましていました。その一方ハリーの目の前の2人は?

ドラコ・マルフォイはアルバス・ダンブルドアをただただ見つめるばかりです。ダンブルドアは何と微笑みました。そしてマルフォイに向かって「ドラコ。ドラコ。君には人は殺せぬ」とそう言ったというわけなんですよね。

マルフォイは「分かるもんか!」と切り返しましたが自分の言い方がいかにも子供っぽいと自身でも気づいたらしく赤面しました。そして前よりも力強く「僕に何ができるかなど校長に分るもんか」と言い直したんですよね。

「これまで僕がして来た事だって知らないだろう!」

こう言うマルフォイにダンブルドアは「いやいや知っておる」と反論しました。君はケイティ・ベルとロナルド・ウィーズリーを危うく殺害する所だった。この1年間君は自分を殺害しようとして段々自暴自棄になっていた。

失礼だが全部が中途半端な試みで余りに生半可なので正直に言わせて貰うと君が本気なのかどうか疑ったぐらいだとまでダンブルドアは言いました。そんなダンブルドアに向かってマルフォイは激しい口調でこう言いました。

「本気だった!この1年僕はずっと準備して来た。そして今夜」

マルフォイがここまで言った所で・・・

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学校の上空に「闇の印」が上がっている。ダンブルドアとハリーはマダム・ロスメルタに箒を借りて取り急ぎ学校へと戻って来ました。ダンブルドアはハリーに他の事は一切何もせずスネイプをここに連れて来るようにと言ったのでした。ところがそこに邪魔が入ったのです。そこに現れたのは?(全3項目)

3-1.よぎるハリーの不安
ハリーが呼び寄せた2本の箒は抜きつ抜かれつハリーの脇に飛んで来て微かに振動しながら腰の高さでぴたりと停まりました。ダンブルドアは近いほうの箒に跨りながら「ロスメルタ魔法省への連絡を頼んだぞ」と言いました。

一方ハリーには「ホグワーツの内部の者はまだ異変に気づいておらぬやもしれぬ。ハリー透明マントを着るのじゃ」と指示しました。ハリーはマントを被ってから箒に跨りました。マダム・ロスメルタも駆け出していました。

城を目指して速度を上げながらハリーはダンブルドアが落ちるような事があればすぐさま支えられるようにとちらちらと横を見ました。しかしダンブルドアにとって「闇の印」は刺激剤のような効果をもたらしたようでした。

印を見据え長い銀色の髪と鬚を夜空になびかせながらダンブルドアは箒に低く屈み込んでいました。ハリーも前方の髑髏を見据えました。恐怖が泡立つ毒のように肺を締め付け他の一切の苦痛を念頭から追い出していました。

ハリーはダンブルドアと学校を離れるのに当たりロンにハーマイオニーとジニーに残りのフェリックス・フェリシスを渡して来ました。そしてダンブルドア軍団のメンバーを集められるだけ集めてくれと言い残して来ました。

自分たちはどのくらいの時間学校を留守にしていたのだろう。ロンやハーマイオニーにジニーの幸運はもう効き目が切れたのだろうか。学校の上空にあの印が上がったのは3人の内の誰かに何事かがあったからなのだろうか。

それともネビルかルーナか?もしDAのメンバーの誰かなら廊下をパトロールしろと言ったのは自分だとハリーは思いました。ベッドにいれば安全なのにベッドを離れるようにと頼んだのは自分だとハリーは思ったんですよね。

またしても自分のせいで友人が死んだのだろうか?

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キャプテンのハリーが不在でもグリフィンドールはレイブンクローに勝利して見事優勝する事ができました。その後も週末のスネイプの罰則は続きましたがハリーにとっては問題の「あの日」がついについに来てしまったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.ついに問題の日が
こうして始まった毎週土曜日のスネイプのハリーに対する罰則だったのですが何とスネイプは今学期中に全ての箱を終わらせないと来学期もまた続けるなどと匂わせ始めハリーは思わず溜め息を漏らす事となったんですよね。

一方今学期ハリーに対して個人教授をして来たダンブルドア校長はそれはそれこれはこれといった感じでセクタムセンプラ事件については一言も触れる事はありませんでした。そしてとうとう問題の日がやって来たのでした。

ダンブルドアが1年かけてハリーに教えて来たのは実はヴォルデモートは複数の分魂箱を作っておりその全てを破壊しなければヴォルデモートを真に滅ぼす事はできないという事でした。その内の1つが見つかったんだそうです。

その出発直前にハリーはトレローニー先生と偶然出くわして自分の両親を死に追いやった予言をヴォルデモートに伝えたのはスネイプだったと聞かされて激昂するというアクシデントがありましたが2人は出発したのでした。

分魂箱が隠してあった洞窟を出て星空の下に戻るとハリーは瀕死のダンブルドアを一番近くの大岩の上に引っ張り上げ抱きかかえて立たせました。そしてこれほどした事はないというぐらい集中して「姿くらまし」しました。

目を開ける前からハリーは成功したと思いました。ハリーとダンブルドアはホグズミードのハイストリート通りの真ん中に「姿現わし」をしていました。水を滴らせ震えながらもハリーはダンブルドアにこう囁いたのでした。

「やりました先生!やりました!分魂箱を手に入れました!」

ダンブルドアがぐらりとハリーに倒れ掛かりました。一瞬自分の未熟な「姿現わし」のせいかとハリーは思いましたが次の瞬間には遠い街灯の明かりに照らされたダンブルドアの顔が一層蒼白く衰弱しているのが見えました。

「先生。大丈夫ですか?」

ハリーはダンブルドアにこう訊きました。

するとダンブルドアは?

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土曜日となりハリーがスネイプに言い渡された罰則を受ける日となりました。時計は遅々として進まずスネイプが魔法で遅くしているのではと思うほどでした。罰則は1時10分にようやく終わりハリーはスネイプの気が変わらない内にと急いで部屋を出ました。そして気になる試合の結果は?(全3項目)

3-1.土曜日になり
次の日ハリーはスリザリンの嘲りに耐えなければなりませんでしたしそればかりか仲間のグリフィンドール生の怒りも大変でした。何とキャプテンともあろう者がシーズン最後の試合に出場を禁じられてしまったからでした。

ハーマイオニーには強気で言い張ったものの土曜日の朝が来てみるとハリーはロンにジニーや他の選手たちと一緒にクィディッチ競技場に行けるのならば世界中のフェリックス・フェリシスを熨斗をつけて差し出してもいい。

そういう気持ちになっていました。みんながロゼットや帽子を身につけ旗やスカーフを振りながら太陽の下に出て行くというのに自分だけが大勢の流れに背を向け石の階段を地下牢教室に下りて行くのは耐え難いものでした。

遠くの群衆の声がやがて全く聞こえなくなり一言の歓声も呻き声も聞こえないだろうと思い知らされるのは辛いものでした。ハリーが扉をノックして入って行くと不愉快な思い出の詰まった研究室は変わっていませんでした。

教える科目が変わってスネイプが上の階で教えるようになってもここは明け渡されてはおらずいつものように薄暗く以前と同じように様々な色の魔法薬の瓶が壁一杯に並んで中にはどろりとした死骸が浮遊していたのでした。

「ああポッター。フィルチさんがこの古い書類の整理をする者を捜していた」

明らかにハリーのために用意されているテーブルには不吉にも蜘蛛の巣だらけの箱が積み上げられ退屈で骨が折れてしかも無意味な作業だというオーラが漂っていました。スネイプはハリーに猫なで声でこう言ったのでした。

「ご同類のホグワーツの悪童どもとその悪行に関する記録だ。インクが薄くなっていたりカードが鼠の害を被っている場合犯罪と刑罰を新たに書き写していただこう。さらにアルファベット順に並べて元の箱に収めるのだ」

最後にスネイプは「魔法は使うな」と告げました。ハリーは「判りました先生」と応えつつ最後の「先生」に出来る限りの軽蔑を込めて言いました。こうしてスネイプによるハリーの罰則が始まったというわけなんですよね。

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プリンスを失うわけにはいかない。プリンス手書き入りの「上級魔法薬」の教科書を失うわけにはいかない。ハリーはこの本を「必要の部屋」に隠す事にしました。そしてロンの「上級魔法薬」の本をカバンに押し込んでスネイプの待つトイレに戻りました。とてつもない代償が待ち受けていました。(全3項目)

3-1.プリンス手書き入りの「上級魔法薬」の本を隠すため
「君の教科書が必要だ。君の魔法薬の本。早く。僕に渡して」ハリーがこう言うとロンは「でもプリンスはどうするんだ?」と訊いて来ました。ハリーは「後で説明するから!」と答えました。緊急を要するというわけです。

ロンは自分のカバンから「上級魔法薬」の本を引っ張り出しハリーに渡しました。寝室から談話室に戻るとハリーは自分のカバンを掴み夕食を済ませた何人かの生徒が驚き眺めているのも構わず肖像画の穴に飛び込みました。

そして8階の廊下を矢のように走りました。踊るトロールのタペストリーの脇で急停止してハリーは両目を閉じて歩き始めました。プリンス手書き入りの「上級魔法薬」の教科書を「必要の部屋」に隠すためだったんですよね。

「僕の本を隠す場所が必要だ。僕の本を隠す場所が必要だ。僕の本を隠す場所が必要だ」

何もない壁の前をハリーは3回往復しました。目を開けると扉が現れていました。ハリーはその扉を開けて「必要の部屋」へと入って行きました。ハリーは息を呑みました。目の前の光景に威圧されずにはいられませんでした。

急いでいる上に無我夢中でしたしトイレでは恐怖が待ち受けているのにも関わらずです。そこは大聖堂ほどもある広い部屋で高窓から幾筋もの光が射し込み聳え立つ壁でできている都市のような空間を照らしていたのでした。

ホグワーツの住人が何世代にも渡って隠して来た物が壁のように積み上げられていました。壊れた家具が積まれぐらぐらしながら立っているその山の間が通路になっていました。家具類は多分しくじった魔法の証拠品だろう。

城自慢の屋敷しもべ妖精たちが隠したかったんだろう。何千冊あるいは何万冊という本もありました。明らかに禁書か書き込みがしてあるか盗品だろう。その他にも様々な物がとてつもなく大量に隠されていたんですよね。

ハリーはプリンス手書き入りの「上級魔法薬」を隠すために急いで入り込みました。

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マルフォイは何かを企んでいる。マルフォイは「必要の部屋」で何かをしている。そこまでは判ったもののハリーはその詳細を突き止める事はできませんでした。そうこうする内に時は流れてハリーは「忍びの地図」で思ってもみなかった組み合わせを発見して・・・(全3項目)

3-1.有り得ない組み合わせ
ハリーはクリスマス休暇明けから「忍びの地図」でドラコ・マルフォイを探すのが習慣になっていました。マルフォイを示す点が忽然と消えてしまう事があったためにハリーはそれは何故なんだろうと訝しく思っていました。

でもそれはマルフォイが「必要の部屋」にいたからでした。昨日の記事でも言ったようにマルフォイを尾行した屋敷しもべ妖精のドビーが報告してくれたそのお陰でハリーはその事を知る事ができたというわけなんですよね。

それはクィディッチの最終戦グリフィンドール対レイブンクロー戦を間近に控えた日の事でした。ハリーはつい習慣でいつものように回り道をして「必要の部屋」のほうに向かいながら「忍びの地図」をチェックしました。

最初はざっと見たので見つかりませんでしたがハリーはマルフォイと記された点が下の階の男子トイレに佇んでいるのを発見しました。一緒にいたのはクラッブでもゴイルでもなく驚く事に「嘆きのマートル」だったのです。

あまりに有り得ない組み合わせだったので大理石の階段を駆け下りマルフォイのいる男子トイレに向かいました。トイレの外で扉に耳を押しつけましたが何も聞こえません。そこでハリーは扉を静かに開けたというわけです。

マルフォイが扉に背を向けて立っていました。両手で洗面台の両端を握りプラチナ・ブロンドの髪の頭を垂れていました。感傷的な「嘆きのマートル」の声が小部屋の1つから聞こえて来ていてマートルはこう言っていました。

「辞めて。辞めて頂戴。困ってる事を話してよ。私が助けてあげる」

こう言うマートルにマルフォイは「誰にも助けられない」と言いました。さらにマルフォイは体中を震わせながら自分にはできない。上手く行かない。それにすぐやらないとあの人は自分を殺害すると言うんだと言いました。

あまりの衝撃でハリーはその場に根が生えてしまったような気がしました。マルフォイが泣いている。本当に泣いている。ところがここで顔を上げたマルフォイは鏡でハリーが自分を見つめている事に気がついたんですよね。

マルフォイは振り向き杖を取り出しました。

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やはりマルフォイは何かを企んでいてスネイプはそれを援助すると申し入れていた。スラグホーンのクリスマス・パーティの際に漏れ聞いたマルフォイとスネイプのやり取りをハリーから聞いてロンもハーマイオニーもそれを認めました。しかし企みの内容は判明しないまま3月を迎えてしまい・・・(全3項目)

3-1.ハリーが遅れて来ると
スネイプはマルフォイに対して援助を申し出ていた。スラグホーンのクリスマス・パーティの夜に聞いたスネイプとマルフォイのやり取りの事を話すとロンもハーマイオニーもマルフォイが何かを企んでいる事は認めました。

そしてそれは3月の事でした。ハリーは名付け親のシリウスから遺言で譲り受けた屋敷しもべ妖精のクリーチャーにマルフォイを尾行させる事を思いつきました。そこでクリーチャーを呼び出した所ドビーも一緒に来ました。

そこでハリーはクリーチャーとドビーの2人にマルフォイを尾行するようにと言いました。すると何とドビーがした報告のお陰でマルフォイはどうも「必要の部屋」で何かをしているらしいという事が判明したというわけです。

ドビーの報告を受けてハリーは「必要の部屋」の前に行ってマルフォイがここで何をしているのかを確かめようとしました。しかし1時間の内に考えられる限りの言い方を試してみましたが「必要の部屋」は扉を現しません。

ハーマイオニーは中に何があるのかを知らないと「必要の部屋」は開かないと言いました。残念ながらハリーもそれが正しいと渋々認めるしかありませんでした。ハリーは諦めて「透明マント」をカバンにしまったのでした。

ハリーが向かったのは「闇の魔術に対する防衛術」の教室でした。ハリーが蝋燭の灯りに照らされた教室に急いで入って行くとスネイプが「また遅刻だぞポッター」と咎めると「グリフィンドール10点減点」と言いました。

ハリーはロンの隣に座りながらスネイプを睨みつけました。生徒の半分はまだ立っていて学用品を揃えていました。自分がみんなより特に遅れたとは言えないはずだ。そんなハリーの思いをよそにスネイプはこう言いました。

「授業を始める前に吸魂鬼のレポートを出したまえ」

スネイプがぞんざいに杖を振ると25本の羊皮紙の巻紙が宙に舞い上がりスネイプの机の上に整然と積み上がりました。そしてスネイプはこのように言って前回6年生たちが提出した宿題の文句を述べたというわけなんですよね。

「服従の呪文への抵抗に関するレポートのくだらなさに我輩は耐え忍ばねばならなかったが今回のレポートはそれよりはましなものである事を諸君のために望みたいものだ」

こう言った後スネイプは「さて教科書を開いて。ページは」と言って授業を始めようとしましたが「ミスター・フィネガン何だ?」と問いかけました。シェーマス・フィネガンがスネイプに質問をしたくて手を挙げたのです。

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ハリーはスラグホーンの部屋を飛び出して必死にスネイプとマルフォイを探しました。そしてうれしい事に一番端の教室に話している2人を見つけました。激しい口調でスネイプを罵るマルフォイの声を聞いてハリーは驚いたというわけです。(全3項目)

3-1.一番端の教室で
ハリーが「すぐ戻るから。ルーナ。えーと。トイレ」と言うとルーナは「いいよ」と朗らかに言いました。急いで人混みを掻き分けながらハリーはルーナがトレローニー先生にロットファングの話をするような気がしました。

トレローニー先生はこのルーナが語る陰謀話に真剣に興味を持ったようです。パーティから一旦離れてしまえば廊下は全く人気がなかったので「透明マント」を取り出して身につける事はた易い事だったというわけですよね。

むしろスネイプとマルフォイを見つけるほうが難しかったんですよね。ハリーは廊下を走りました。その足音は背後のスラグホーンの部屋から聞こえて来る音楽や声高な話し声に掻き消されて行ったというわけなんですよね。

スネイプは地下にある自分の部屋にマルフォイを連れて行ったのかもしれない。それともスリザリンの談話室まで付き添って行ったのか?そう思いつつもハリーは扉という扉に耳を押しつけながら廊下を疾走したのでした。

廊下の一番端の教室に着いて鍵穴に屈み込んだ時に中から話し声が聞こえて来たのでハリーは心が躍りました。中からはスネイプが「ミスは許されないぞドラコ。何故なら君が退学になれば」と言うのが聞こえて来ました。

「君が我輩に本当の事を話しているのならいいのだが。何しろあれはお粗末で愚かしいものだった。既に君が関わっているという嫌疑がかかっている」

マルフォイが「僕はあれには一切関係ない。判ったか?」と言うのに応えてスネイプはこう言いました。するとマルフォイは「誰が疑っているんだ?」と怒ったように言うとこのように言って完全否定をしたというわけです。

「もう一度だけ言う。僕はやっていない。いいか?あのベルの奴。誰も知らない敵がいるに違いない」

するとここでマルフォイは「そんな目で僕を見るな!お前が今何をしているのか僕には判っている。馬鹿じゃないんだから。だけどその手は効かない。僕はお前を阻止できるんだ!」とスネイプに向かって言ったんですよね。

一瞬黙った後スネイプは静かに話し始めたのでした。

... 続きを読む
こうしてスネイプは念願の「闇の魔術に対する防衛術」の教師になりましたがハリーはスラグホーンのクリスマス・パーティという意外な所でスネイプと出くわす事となりました。スラグホーンはハリーの事をいつものように褒めそやしましたが一方スネイプは例によって例の如くという態度で・・・(全3項目)

3-1.スラグホーンのクリスマス・パーティで
こうしてハリーのホグワーツに於ける6年目の学期が始まりましたがハリーにとっては思ってもみなかった意外な出来事があったり前年度とは違う事が起きたりあったりとそれなりに様々な事があったというわけなんですよね。

まず1つ目は先生がスネイプからホラス・スラグホーンに代わった途端に突然「魔法薬学」が得意科目になったという事です。そのきっかけになったのはスラグホーンから借りた「上級魔法薬」の教科書だったというわけです。

「半純血のプリンス」の書き込み通りに魔法薬を作ったらスラグホーンからは言葉を尽して絶賛されるようになりました。そして2つ目の事は夏休み中に告げられていた通りダンブルドア校長の個人教授が始まった事でした。

3つ目はクィディッチのグリフィンドール・チームのキャプテンになった事です。ハリーが一転して人気者になったため大勢の人が応募してくれてビーターとチェイサーはすっかり顔ぶれが変わって新メンバーになりました。

スラグホーンは頻繁にパーティを開催してハリーにジニーとハーマイオニーを招待しました。しかしハリーは何故かいつもクィディッチの練習日と重なっていて一度もスラグホーンが開催するパーティに出席しませんでした。

そのためにスラグホーンはクリスマス・パーティには絶対にハリーを出席させるとハーマイオニーにいつならハリーが空いているのかを調べて欲しいと依頼したのでした。これは到底ハリーも逃れる事などできませんでした。

ハリーはルーナ・ラブグッドを連れてスラグホーンのクリスマス・パーティに出席しました。そこにはトレローニー先生がいました。トレローニー先生もハリーの「選ばれし者」の事を知っていてハリーにこう言いました。

「あの噂!あの話!選ばれし者!もちろんあたくしには前々から判っていた事です。ハリー予兆が良かったためしがありませんでした。でもどうして占い学を取らなかったのかしら?」

トレローニー先生は「あなたこそ他の誰よりもこの科目が最も重要ですわ!」と言って今年度もハリーは「占い学」を取るべきだったと力説しました。するとそこにスラグホーンが姿を現してこう言ったというわけですよね。

「ああシビル我々はみんな自分の科目こそ最重要と思うものだ!」

さらにスラグホーンは愛おしげな眼差しでハリーを見ながら「しかし魔法薬学でこんなに天分のある生徒は他に思い当たらないね!」と言いました。スラグホーンは次にこう言いましたが最後の言葉が問題だったんですよね。

「何しろ直感的で母親と同じだ!これほどの才能の持ち主は数えるほどしか教えた事がない。いや全くだよシビル。このセブルスでさえ」

ハリーはぞっとしました。スラグホーンが片腕を伸ばしたかと思うとどこからともなく呼び出したかのようにスネイプをそばに引き寄せたからです。不意を衝かれた上に思ってもみなかった所で会ったからかもしれませんね。

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スネイプが最初の授業で6年生に課したのは「無言呪文」でした。スネイプは無言呪文の利点をハーマイオニーに説明させた後に生徒たちに2人1組になって相手に無言で呪いをかけもう一方はその呪いを撥ね返せと指示しました。そしてここでもハリーとの間で一騒動あったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.無言呪文
「こちらがどんな魔法をかけようとしているかについて敵対者に何の警告も発しない事です」ハーマイオニーはこう答えた後「それが一瞬の先手を取るという利点になります」と言いそれを受けてスネイプはこう言いました。

「基本呪文集6学年用と一字一句違わぬ丸写しの答えだ」

スネイプは素っ気なくこう言いました。すると教室の隅にいたドラコ・マルフォイがせせら笑いました。でもそれは答えたのがハーマイオニーだからで別の例えばスリザリン生が答えたなら違う言葉になっていたでしょうね。

「しかし概ね正解だ。左様。呪文を声高に唱える事無く魔法を使う段階に進んだ者は呪文をかける際驚きという要素の利点を得る。言うまでもなく全ての魔法使いが使える術ではない」

続けてスネイプは「集中力と意思力の問題でありこうした力は諸君の何人かに」と言うと悪意に満ちた視線をハリーに向けたその後「欠如している」と言いました。スネイプの念頭には昨年度の閉心術の課外授業の事がある。

それが判っていたハリーは意地でもその視線を外すまいとスネイプを睨みつけやがてスネイプが視線を外しました。つまりはハリーより先にスネイプのほうが根負けしたというわけです。スネイプはさらに言葉を続けました。

「これから諸君は2人1組になる。1人が無言で相手に呪いをかけようとする。相手も同じく無言でその呪いを撥ね返そうとする。では始めたまえ」

スネイプは知らないのですがハリーは先学期この教室にいる生徒の半数つまりはDAのメンバー全員に「盾の呪文」を教えました。しかし無言で呪文をかけた事ができた人は1人もいませんでした。ここでもやはりそうでした。

暫くすると当然のごまかしが始まり声に出して呪文を唱える代わりに囁くだけの生徒が沢山いました。10分後には例によって例の如くハーマイオニーがネビルの呟く「くらげ足の呪い」を一言も発する事なく撥ね返しました。

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