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ハリーは2月14日のバレンタインデーにホグズミードの「三本の箒」で雑誌「ザ・クィブラー」に寄稿する記事を作るためにリータ・スキーターのインタビューを受けました。そして週が明けて月曜日となり夕食の席でディーン・トーマスとネビルにその事を話したのですが・・・(全3項目)

3-1.週が明けて月曜日となり
ハリーをインタビューしたスキーターの記事が「ザ・クィブラー」にいつ載るのかは分らないとルーナは漠然と言いました。それは「しわしわ角スノーカック」を最近目撃したという記事の寄稿を待っているからだそうです。

素敵で長い記事なんだそうです。その記事もとっても大切なのでハリーの記事は次の号まで待たなくてはならないかもしれないのだそうです。ヴォルデモートが復活した夜の事を語るのは生易しいものではありませんでした。

スキーターは事細かに聞き出そうと迫りましたしハリーも真実を世に知らせるまたとないチャンスだという意識で思い出せる限りの全てをスキーターに話しました。果たしてどんな反応が返って来るだろうとそう思いました。

多くの人が自分は完全に狂っているという見方を再確認するだろう。何しろハリーの話は愚にもつかない「しわしわ角スノーカック」の話と並んで掲載されるからです。しかしハリーは燃えるような想いに駆られていました。

それはベラトリックス・レストレンジと仲間の死喰い人が脱走した事でハリーは上手く行くか行かないかは別としてとにかく何かをしたいとそう思ったからといういうわけです。そしてその週が明けて月曜日にとなりました。

「君の話がおおっぴらになったらアンブリッジがどう思うか楽しみだ」

月曜日の夕食の席でディーン・トーマスが感服したようにこう言いました。一方ディーンの向かい側でチキンとハムのパイをごっそり掻き込んでいるシェーマス・フィネガンもどうやら話を聞いているようだったんですよね。

ハリーにはその事が判っていました。テーブルの反対側に座っていたネビルが「いい事をしたねハリー。きっと辛かっただろう?それを話すのって?」と言いました。そんなネビルにハリーはぼそりとこう言ったんですよね。

「うんでもヴォルデモートが何をやってのけるのかみんなが知らないといけないんだ。そうだろう?」

ネビルは「そうだよ」と言うと頷きました。そしてさらには「それと死喰い人の事も。みんな知るべきなんだ」とネビルは中途半端に言葉を中断させると再び焼きジャガイモを食べ始めました。シェーマスは目を上げました。

しかしハリーと目が合うと慌てて自分の皿に視線を戻しました。暫くしてディーンにシェーマスとネビルは談話室に向かいハリーとハーマイオニーだけがテーブルに残りロンを待ちました。ロンはクィディッチの練習でした。

だからまだ夕食を取っていなかったのです。

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クリスマス休暇明け直後の「日刊予言者新聞」には10人もの死喰い人がアズカバンを脱獄したという記事が掲載されました。さらに10面には魔法省の役人ブロデリック・ボード氏の死亡記事が載りました。するとハーマイオニーは唐突に「手紙を出しに」と言い出しました。その相手とは?(全3項目)

3-1.ブロデリック・ボード氏の死亡記事を読んで
クリスマス休暇明け2日目の「日刊予言者新聞」の10面には魔法省の役人のブロデリック・ボード氏の死亡記事が載っていて聖マンゴ病院のスポークス魔ンの声明が紹介されていました。ボード氏は順調に健康を回復していた。

記事によれば我々つまり聖マンゴ病院は病棟の飾りつけに関しては厳しい基準を定めているんだそうです。しかしストラウト癒者はクリスマスの忙しさにボード氏のベッド脇のテーブルに置かれた植物の危険性を見落とした。

そう見られるのだそうです。ボード氏は言語並びに運動能力が改善していたためストラウト癒者は植物が無害な「ひらひら花」ではなく「悪魔の罠」の切り枝だったと気づかずボード氏自身が世話をするよう勧めたそうです。

植物は快方に向かっていたボード氏が触れた途端たちまちボード氏を絞め殺害したそうです。聖マンゴではこの植物が病棟に持ち込まれた事について未だに事態が解明できていないとの事なんだそうです。そこでだそうです。

全ての魔法使いと魔女に対して情報提供を呼びかけているのだそうです。この記事を読み終えてロンが口を開いて「ボードか。聞いた事があるな」と言ってハーマイオニーが「私たちこの人に会ってるわ」とそう囁きました。

クリスマス休暇にアーサー氏を見舞うためにハリーたちは聖マンゴに行きました。ボード氏はロックハートの反対側のベッドで横になったまま天井を見つめていました。ハリーたちは「悪魔の罠」が置かれたのを見たのです。

あの魔女つまり癒者がクリスマス・プレゼントだと言っていた。ハーマイオニーがこう言ってハリーはもう一度記事を見ました。恐怖感が苦い胆汁のように喉に込み上げて来ました。ハリーはこう言ったというわけですよね。

「僕たちどうして悪魔の罠だって気づかなかったんだろう?前に一度見てるのに。こんな事件僕たちが防げたかもしれないのに」

しかしロンは「悪魔の罠」が鉢植えに成り済まして病院に現れるなんて誰も予想できないときっぱり言うのです。だから自分たちの責任じゃないのだそうです。自分が何を買ったのかよく確かめないなんて馬鹿なのだそうです。

するとロンが言った事を聞いてハーマイオニーが「まあロンしっかりしてよ!」と言うと身震いをしたのでした。

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「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループは最大の障害だった練習場所が見つかり「ダンブルドア軍団」と名付けられてついに活動を開始しました。お陰でハリーはアンブリッジの罰則を食らわなくなりましたがそれで引っ込むアンブリッジではありませんでした。また新しい教育令を発布させて・・・(全3項目)

3-1.クリスマス休暇明けの初日に
「闇の魔術に対する防衛術」の自習グループは最大の障害だった練習場所が見つかって「ダンブルドア軍団」と名付けられてついに活動を開始しました。そのお陰でハリーはアンブリッジの罰則を食わなくなったんですよね。

ハリーは胸の中に魔除けの護符を持っているような気持ちでした。輝かしい秘密のお陰でアンブリッジの授業にも耐えられそればかりではなくアンブリッジのぞっとするような目を直視しても穏やかに微笑む事ができました。

ところがです。それはクィディッチの開幕戦グリフィンドール対スリザリンで事は起きました。ドラコ・マルフォイの挑発に乗ってハリーはジョージと2人がかりでそのドラコ・マルフォイに襲いかかってしまったんですよね。

アンブリッジは魔法大臣コーネリウス・ファッジに高等尋問官はホグワーツの生徒に関する全ての処罰に制裁並びに特権の剥奪に最高の権限を持つものとするという「教育令第25号」の制定をさせたというわけなんですよね。

その上でハリーにフレッドとジョージの3人に対してクィディッチの終身禁止を言い渡しました。ロンが「生涯で最悪の気分だ」と言うとハリーが苦々しく「仲間が増えたよ」と言いました。しかしいい事もあったんですよね。

ハグリッドが帰って来たのです。ところがでした。ハグリッドは「魔法生物飼育学」の教職へと復帰しましたがそこにアンブリッジが査察にやって来ると差別意識満載の事柄をクリップボードに書きつけて行ったんですよね。

「原始的な身振りによる言葉に頼らなければならない」とか「記憶力が弱く直前の事も覚えていないらしい」などです。授業終了後ハーマイオニーは「あの腐れ嘘つき根性曲がり怪獣婆ぁ!」と気炎を吐いたというわけです。

そしてそれはクリスマス休暇明け初日の事でした。ハリーはダンブルドア校長の肝煎りで「閉心術」という魔法を習うためにスネイプの課外授業を受ける事になりました。ハリーが談話室を出て寝室に到着したその時でした。

誰かが頭のてっぺんに鋭い切れ込みを入れたようにハリーは激痛を感じました。こんな幸福な気分になったのは久しぶりだ。素晴らしい事が起きた。ふと気付くとハリーは天井を見上げ心配そうにロンが覗き込んでいました。

奴つまりヴォルデモートがとっても喜んでいる。何かいい事が起こったんだ。ベッドに入ってからハリーはヴォルデモートをこの14年間になかったほど大喜びさせた出来事は何だったのかと考えて戦慄がぞくっと走りました。

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ハリーたちが知っている範囲内ではアンブリッジの最初の査察はフリットウィック先生の「呪文学」のようでした。ところがその晩ハーマイオニーが唐突に「闇の魔術に対する防衛術」を自習すると言い出しその教師にハリーを指名したのです。それが更なる教育令の制定に繋がったのです。(全3項目)

3-1.アンブリッジの罰則から戻って来ると
ハリーたち3人にフレッドとジョージそれにリー・ジョーダンとアリシア・スピネットを含むグリフィンドールの7年生が知っている範囲内ではフリットウィック先生の「呪文学」がアンブリッジの査察を最初に受けたようです。

ところがその日の午後マクゴナガル先生の「変身術」の授業にハリーたちが行くとアンブリッジがクリップボードを持って教室の隅に座っていました。ハリーは昼食時の減点ややり取りの事などすっかり忘れてしまいました。

先回の記事で言ったようにアンブリッジはマクゴナガル先生に個人的な悪感情を持っています。そのため二度に渡り「ェヘンェヘン」と咳払いをして授業を中断させマクゴナガル先生に冷たい怒りを放たれる事となりました。

一体そのように中断ばかりなさって私の通常の教授法がどんなものかお判りになるのですか?私は通常自分が話している時私語は許さない。マクゴナガル先生がこう言うとアンブリッジは横面を張られたような顔をしました。

それからアンブリッジは書く事に専念しました。授業終了後アンブリッジは「査察の結果は10日後に受け取る事になります」と告げましたがマクゴナガル先生は無関心な口調で冷たく「待ち切れませんわ」と応えたのでした。

そしてその日の夜です。アンブリッジの罰則から戻って来たハリーをロンとハーマイオニーが待っていてくれたのですが何とハーマイオニーが「闇の魔術に対する防衛術」を自習すると言い出しました。さらにだったのです。

自分たちに必要なのはちゃんとした先生。呪文の使い方を教えてくれて間違ったら直してくれる先生。そして何とそれはハリーだとハーマイオニーは言うのです。ハリーに「闇の魔術に対する防衛術」を教えろと言うのです。

ハリーはハーマイオニーをじっと見ました。それからロンを見ました。ハーマイオニーが突拍子もない計画の説明を始めた時には呆れ果ててロンと目を見交わす事がありますがハリーは今度もそうだろうと思ったんですよね。

ロンは顔をしかめていましたが明らかに考えていました。それからロンが「そいつはいいや」と言いハリーが「何がいいんだ?」と訊くとロンはハリーが「闇の魔術に対する防衛術」を教える事がいいとそう言ったのでした。

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魔法省が「高等尋問官」という新たな職位を設けアンブリッジに同僚の先生方を査察するという権限を与えました。ハリーたち3人は月曜日の午前中には受けませんでしたがフレッドにジョージとリー・ジョーダンはフリットウィック先生の「呪文学」でアンブリッジの授業査察を受けたんだそうです。(全3項目)

3-1.スネイプの採点を受けて
このようにして学期初日にアンブリッジが予告していたように魔法省はホグワーツに干渉して来て「高等尋問官」という新しい職位を設けアンブリッジに同僚の先生方を査察するという権限を与えたというわけなんですよね。

しかしアンブリッジはハリーたちが受けた「魔法史」のビンズ先生と「魔法薬学」のスネイプの査察に来ませんでした。昼食に向かう道すがらはもっぱらハーマイオニーが返って来た宿題の評価について話す事となりました。

「そりゃもしOを取ってたら私ぞくぞくしたでしょうけど」

3人一緒にグリフィンドールのテーブルに着くとハーマイオニーがこう言うのでロンが声を尖らせ「僕たちの点が知りたいんだったらそう言えよ」と言いました。それにハーマイオニーはこう言葉を返したというわけですよね。

「そんな-そんなつもりじゃ-でも教えたいなら」

ロンはスープを取り分けながら「僕はPさ。満足かい?」と言いました。するとジョージにリー・ジョーダンと一緒に現れたフレッドが「そりゃ何にも恥じる事ないぜ。Pなら立派なもんだ」と言いつつハリーの右に座りました。

それを受けてハーマイオニーが「でもPって確か」と言うとリーがそれは「良くない」だと応えました。それでもリーは「D」つまり「どん底」よりはいいと言うのです。それを聞いてハリーは顔が熱くなるのを感じたのでした。

スネイプの採点がその「D」だったハリーはロールパンが詰まって咽せたふりをしました。しかし顔を上げた時も残念ながらハーマイオニーはまだOWL(ふくろう)採点の真っ最中でこのように言っていたというわけなんですよね。

「じゃ最高点はOで大いによろしいね。次はAで」

ジョージが「O」の次は「E・期待以上」だと訂正しました。ジョージに言わせればフレッドと自分は全科目で「E」を貰うべきだったとずっとそう思ってるんだそうです。それは俺たちは試験を受けた事自体が期待以上だから。

それを聞いて誰もが笑いましたがハーマイオニーだけはせっせと訊き続けて「じゃEの次がAでまあまあ。それが最低合格点の可なのね?」と言うとフレッドは「そっ」と答えてロールパン1個を丸々スープに浸したんですよね。

そしてそれを口に運んで丸呑みしたのでした。

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クィディッチの練習を優先させてしまったためハリーとロンの宿題は溜まりに溜まり日曜日の午前0時を過ぎても終わっていませんでした。するとそこにロンにパーシーからの手紙が届いて明日つまり月曜日の「日刊予言者新聞」を読めとそう書かれていました。その記事の内容とは?(全3項目)

3-1.ハリーたちの予想に反して
こうしてハリーとロンが溜った宿題よりもクィディッチの練習を優先させたツケは日曜日に回って来ました。2人の宿題は午前0時を過ぎて日付が変わっても終っていませんでした。そんな時の事だったというわけなんですよね。

ロンの元にパーシーから手紙が届いてその手紙は真実から目を逸らして「日刊予言者新聞」の嘘記事を鵜呑みにするとそこまで的外れになるのかという内容でハリーと付き合うなとか両親は間違っていると綴られていました。

さらにその手紙にはホグワーツに於けるダンブルドア体制はまもなく終わるとも書かれていました。それは翌日つまりは月曜日の「日刊予言者新聞」を読めば判るんだそうです。さらにそこに姿を現したのがシリウスでした。

シリウスは土曜日の早朝にハリーが出した手紙に返事をするためにグリフィンドールの談話室の暖炉から顔を出しました。何でもシリウスによればアンブリッジは死喰い人ではないもののやはり嫌な奴との事なのだそうです。

アンブリッジは自分たちに一切魔法を使わせずつまんない教科書を読んでいるだけだ。ロンがこう言うとシリウスは「それで辻褄が合う」と言いました。その理由は魔法大臣がハリーたちには闘う訓練をさせたくないからだ。

魔法大臣コーネリウス・ファッジはダンブルドアに対して日に日に被害妄想になっていてダンブルドアが私設軍団を組織して魔法省と抗争するつもりだと思っているんだそうです。そして問題の月曜日がやって来たのでした。

ハリーたち3人はパーシーの手紙にあった記事を見つけるにはハーマイオニーに届く「日刊予言者新聞」を隈なく読まなければならないだろうと思っていました。ところが3人の予想に反しその記事は大きく掲載されていました。

魔法省教育改革に乗り出す
ドローレス・アンブリッジ初代高等尋問官に任命


ハリーが「アンブリッジ。高等尋問官?一体どういう事なんだい?」と訊くとハーマイオニーが記事を読み上げました。魔法省は昨夜突然新しい省令を制定してホグワーツにこれまでにない強い統制力を持ったんだそうです。

魔法大臣は現在のホグワーツの有り様にここ暫く不安を募らせていたのだそうです。学校が承認し難い方向に向かっているという父兄の憂慮の声に大臣は今応えようとしているとの事でした。ここでパーシーが登場しました。

魔法大臣下級補佐官のパーシー・ウィーズリーはこう語ったそうです。

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アンブリッジの罰則は手の甲に刻まれた文字から血が滲み出しやがては流れ出るというおぞましい内容でした。そんな罰則もようやく金曜日で終わりハリーは週末の土曜日を迎えました。そんな土曜日の「日刊予言者新聞」には騎士団に関する記事が2つ掲載されていて・・・(全3項目)

3-1.ようやく土曜日になって
アンブリッジの罰則は手の甲に刻まれた文字から血が滲み出しやがては流れ出るというおぞましい内容でした。しかしそれもようやく金曜日で終わり週末の土曜日にハリーはアンブリッジの事でシリウスに手紙を出しました。

そしてハリーはふくろう小屋でチョウ・チャンに出会いました。ハリーは夢見心地でシリウス宛ての手紙をヘドウィグに持たせた事をすっかり忘れるほどでした。それからハリーは朝食を取りに大広間に向かったんですよね。

グリフィンドールのテーブルでハリーはロンとハーマイオニーの所に座りながら「おはよう」と明るく挨拶しました。ロンは「何でそんなにうれしそうなんだ?」と訊くと驚いて見てハリーは幸せそうにこう答えたのでした。

「う、うん。後でクィディッチが」

ベーコンエッグの大皿を引き寄せているハリーにロンは「ああ。うん」と言った後に食べかけのトーストを下に置いてかぼちゃジュースをがぶりと飲んで口を開きました。金曜日の選抜でロンはキーパーに選ばれていました。

「ねえ。僕と一緒に少し早めに行ってくれないか?ちょっと-え-僕にトレーニング前の練習をさせて欲しいんだ。そしたらほらちょっと勘が掴めるし」

ハリーが「ああオッケー」と応えるとハーマイオニーが真剣な顔で「ねえそんな事駄目よ。2人とも宿題が本当に遅れてるじゃない」と言いました。しかし新聞が届いたのでハーマイオニーの言葉はそこで途切れたんですよね。

朝の郵便が到着しいつものようにコノハズクが「日刊予言者新聞」をくわえてハーマイオニーのほうに飛んで来て砂糖壺すれすれに着地してコノハズクは片脚を突き出しハーマイオニーは革巾着に1クヌートを押し込みました。

新聞を受け取ってコノハズクが飛び立った時にはハーマイオニーは新聞の一面にしっかりと目を走らせていました。ロンがハーマイオニーに「何か面白い記事ある?」と訊くのを聞いてハリーは思わずニヤッとしたのでした。

宿題の話題を逸らせようとロンが躍起になっているのが判ったからです。ハーマイオニーは「ないわ」と答えて溜め息をつきました。妖女シスターズのベース奏者が結婚するというゴシップ記事が載っているだけだそうです。

ハーマイオニーは新聞を広げてその陰に埋もれてしまいました。ハリーはもう一度ベーコンエッグを取り分け食べる事に専念しました。ロンは何か気になってしょうがないという顔で高窓を見つめていました。するとでした。

ハーマイオニーが「ちょっと待って」と突然声を上げたかと思うと「ああ駄目。シリウス!」と言いました。

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翌日に授業が始まってからもハリーを取り巻く状況は悪くなるばかりでした。何と最初の授業でいきなりアンブリッジから罰則を食らったのです。その怒鳴り合いのニュースはホグワーツの基準に照らしても例外的な速さで伝わりました。それに追い打ちをかけたのがアンジェリーナ・ジョンソンでした。(全3項目)

3-1.昼食の席で
こうしてロンをして全部の授業をずる休みしたいと言わしめるほどハリーたちの月曜日の科目は密度が濃くなりましたがハリーは真っ先に地下牢教室を出てロンとハーマイオニーが追いついた時はもう昼食を食べていました。

天井は今朝よりもどんよりとした灰色に変わっていて雨が高窓を打っていました。ハリーの隣に座りシェパード・パイをよそいながらハーマイオニーが「本当に不公平だわ」と言ってハリーを慰めた後続けてこう言いました。

「あなたの魔法薬はゴイルのほどひどくなかったのに。ゴイルが自分のを瓶に詰めた途端に全部割れちゃってローブに火が点いたわ」

ハリーは自分の皿を睨みつけながら「うん。でもスネイプが僕に公平だった事なんかあるか?」と問いかけましたがロンもハーマイオニーも答えませんでした。スネイプとハリーの間の敵意は絶対的なものだったんですよね。

それはハリーがホグワーツに一歩足を踏み入れた時からだったのです。この日スネイプは「このごった煮は全く役に立たない」と一刀両断してハリーの魔法薬を「エバネスコ!消えよ!」と唱えて消し去ってしまったのです。

「私今年は少し良くなるんじゃないかと思ったんだけど」

ハーマイオニーは失望したようにこう言った後「だって。ほら」と言うと慎重にあたりを見回しました。両脇に少なくとも6人分ぐらいの空きがありテーブルのそばを通りかかる人もいないのをハーマイオニーは確かめました。

そしておもむろに「スネイプは騎士団員だし」と言いました。するとロンが偉そうに「毒キノコは腐っても毒キノコ。スネイプを信用するなんてダンブルドアはどうかしてるって僕はずっとそう思ってた」と言ったのでした。

ロンはスネイプが「例のあの人」つまりヴォルデモートのために働くのを辞めたという証拠がないと言うのです。それにハーマイオニーはロンに教えなくともダンブルドアにはきっと十分な証拠があると食ってかかりました。

「あーあ2人とも辞めろよ。いい加減に辞めてくれないか?お互いに角突き合わせてばっかりだ。頭に来るよ」

ロンが言い返そうと口を開いた時ハリーが重苦しい声でこう言いました。ロンもハーマイオニーも怒った顔のまま固まりました。ハリーは食べかけのシェパード・パイをそのままにしてカバンを肩に引っ掛け席を立ちました。

ロンとハーマイオニーのショックを受けた顔がハリーは大満足でした。この後ハリーは「占い学」の教室でロンから自分たちに八つ当たりするのは辞めて欲しいとハーマイオニーが言ったと伝言される羽目になったのでした。

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朝食を取りにハリーの横に無理やり割り込んで来たフレッドにジョージがハリーたちというよりもハーマイオニーに対して警告を発して来ました。今年ハリーたちは五年目。つまりは通称ふくろう試験と呼ばれる「普通魔法使いレベル試験」の年だからこの1年は悪夢なんだそうです。(全3項目)

3-1.五年目の今年は
ハーマイオニーもその内調子が変わって来る。五年目が始まる。まもなくハーマイオニーもスナックボックスをくれと自分たちに泣きつくであろう。こう言うフレッドにハーマイオニーはこう訊いたというわけなんですよね。

「お伺いしますが何故五年目がずる休みスナックボックスなんでしょう?」

この問いにフレッドは「五年目はO.W.Lつまり普通魔法使いレベル試験の年である」と答えました。それを受けてハーマイオニーが「それで?」と訊いたのに対してフレッドは満足そうにこう回答したというわけなんですよね。

「それで君たちにはテストが控えているのである。教師たちは君たちを徹底的にしごきまくるから神経が擦り減ってしまう事になる」

これを受けてジョージがうれしそうに「俺たちの学年じゃOWLが近づくと半数が軽い神経衰弱を起こしたぜ。泣いたり癇癪を起したりパトリシア・スティンプソンなんかしょっちゅう気絶しかかったな」とそう言ったのでした。

フレッドは思い出を楽しむようにして「ケネス・タウラーは吹き出物だらけでさ。憶えてるか?」と言いました。するとジョージが「あれはお前が奴のパジャマに球痘粉を仕掛けたからだぞ」と突っ込んで訂正をしたのでした。

フレッドはニヤッとして「ああそうだ。忘れてた。なかなか全部は憶えてられないもんだ」と言ったのでした。そして最後にジョージが「とにかくだこの1年は悪夢だぞ。5年生は」と言って思いっ切り脅しをかけたのでした。

その一方でジョージは「テストの結果を気にするならばだがね。フレッドも俺も何故かずっと元気だったけどな」と言いました。要は試験の結果を気にしなければ神経衰弱も癇癪も起こさず元気でいられるというわけですね。

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1年生からも怯えた目で見詰められてしまい現実の厳しさを知ったハリーでしたが寝室でもシェーマス・フィネガンと一悶着あるなどハリーを取り巻く状況は悪くなるばかりでした。それでもハーマイオニーは努力しなければならないと理想論を展開したのですが・・・(全3項目)

3-1.それからも続く厳しい現実
こうして1年生からも怯えた目で見詰められる事で現実の厳しさを知ったハリーでしたが寝室でもシェーマス・フィネガンと一悶着があって身内のはずのグリフィンドール生さえ信頼していない事を知ってしまったんですよね。

母親から学校に戻るなと言われたシェーマスは翌朝ローブを超スピードで着るとハリーがまだ靴下も履かない内に寝室を出て行きました。ところがそれはシェーマスだけでなくラベンダー・ブラウンもそうだったんですよね。

シェーマスがヴォルデモートの事でハリーが嘘をついていると思っている。談話室で一緒になったハーマイオニーにロンがそう伝えるとハーマイオニーは「ええラベンダーもそう思っているのよ」と憂鬱そうに言いました。

しかしハーマイオニーはこうも言うのです。昨年度末の宴会でダンブルドアはヴォルデモートは不和と敵対感情を蔓延させる能力に長けているとおっしゃった。それと戦うには同じくらい強い友情と信頼の絆を示すしかない。

こういう事がダンブルドアがおっしゃった事そのものなのよ。ヴォルデモートが戻って来てまだ2ヵ月なのに私たちはもう仲間内で争い始めている。組み分け帽子の警告も同じよ。団結せよ。内側を強くせよとそう言っている。

こう言うハーマイオニーにロンは「だけどハリーは昨夜いみじくも言ったぜ。スリザリンと仲良くなれっていうなら無理だね」と反論したのでした。それに対してハーマイオニーは辛辣にこう言ったというわけなんですよね。

「寮同士の団結にもう少し努力しないのは残念だわ」

そんな事を話している内にハリーたち3人は大理石の階段の下へと辿り着きました。4年生のレイブンクロー生が一列になって玄関ホールを通りかかりハリーを見つめると群れを固めました。群れを離れるとハリーに襲われる。

そう恐れているかのようでした。それを見てハリーは「そうだとも。まさにあんな連中と仲良くするように努めるべきだな」と皮肉ったのでした。そしてハリーたちはそのレイブンクロー生の後から大広間に入ったのでした。

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何と新任の先生がダンブルドア校長の話を中断させるという前代未聞の出来事が起きてマクゴナガル先生とスプラウト先生が声も出せないほど激怒しているのは明らかでした。ところが聞いているとただただつまらないとしか思えないような話の中に重要な意味が含まれていたんですよね。(全3項目)

3-1.ダンブルドア校長の話を中断させて
ダンブルドア校長の口から2人の先生が紹介されましたが礼儀正しくその一方であまり熱のこもらない拍手が起きました。その間ハリーにロンとハーマイオニーはパニック気味に顔を見合わせる事になってしまったんですよね。

ダンブルドアがグラブリー・プランク先生がいつまで教えるのかを言わなかったからでした。ダンブルドアは言葉を続けて「クィディッチの寮代表選手の選抜の日は」と言いました。ところがだったというわけなんですよね。

ダンブルドアは言葉を切ると「何か用かな?」という目でアンブリッジ先生を見ました。アンブリッジ先生は立っても座っても同じぐらいの高さだったので暫くは何故ダンブルドアが話を辞めたのか誰にも分りませんでした。

しかしアンブリッジ先生が「ェヘンェヘン」と咳払いをしたので立ち上がっている事とスピーチをしようとしている事が明らかになりました。ダンブルドアはほんの一瞬驚いた様子でしたが即座に優雅に椅子に腰掛けました。

そして謹聴するような顔をしました。アンブリッジ先生の話を聞く事ほど望ましい事はないと言わんばかりの表情です。他の先生方はダンブルドアほど巧みに驚きを隠せませんでした。誰もが皆不機嫌そのものだったのです。

スプラウト先生の眉毛はふわふわ散らばった髪に隠れるほど吊り上がりマクゴナガル先生の唇はハリーが見た事もないほど真一文字に結ばれていました。これまで新任の先生がダンブルドアの話を中断させた事はありません。

この女ホグワーツでの仕来たりを知らないなとニヤつく生徒が多くいました。アンブリッジ先生は「校長先生。歓迎のお言葉恐れ入ります」と言うと作り笑いをしました。女の子のような甲高い溜め息混じりの話し方でした。

ハリーはまたしても自分でも説明のつかない強い嫌悪を感じました。とにかくこの女に関するものは全部大嫌いだという事だけは判りました。馬鹿な声にふんわりしたピンクのカーディガンに何もかもが嫌いだと思いました。

再び「ェヘンェヘン」と軽い咳払いをしてアンブリッジ先生は話を続けたというわけなんですよね。

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こんな事はハリーの憶えている限りでは初めてでした。何と歌の中で組み分け帽子が学校に対して警告を発したのです。しかしグリフィンドールのゴースト「ほとんど首なしニック」が言うにはこれが初めてではないんだそうです。そして食事が終ると再びダンブルドア校長が立ち上がって・・・(全3項目)

3-1.組み分けの儀式始まる
ハリーは2年生と3年生の時に組み分けの儀式を見逃しているので組み分け帽子の歌を聞くのはこれが三度目です。歌い終わると組み分け帽子は再び動かなくなって拍手が湧き起りましたが呟きと囁きで萎みがちだったのでした。

こんな事はハリーの憶えている限り初めてでした。大広間の生徒は誰もが隣同士で意見を交換しています。ハリーも一緒に拍手をしながら生徒たちが何を話しているのかが判りました。ロンが眉を吊り上げてこう言いました。

「今年はちょっと守備範囲が広がったと思わないか?」

これにハリーは「全くだ」と応えました。それと言うのも今年は組み分け帽子の歌に新しい歌詞が加わったからでした。帽子は通常ホグワーツの4つの寮の持つ各々の特性を述べ帽子自身の役割を語る事に留まっていました。

学校に対し警告を発するなどハリーの記憶ではこれまでなかった事でした。ハーマイオニーが少し不安そうに「これまでに警告を発した事なんてあった?」と訊き「ほとんど首なしニック」が「左様あります」と答えました。

その際ニックはネビルの向こうから身を乗り出したのでネビルはぎくりと身を引く事となりました。ゴーストが人間の体を通って身を乗り出すのは気持ちのいいものではないのです。ニックは訳知り顔で説明してくれました。

「あの帽子は必要とあらば自分の名誉にかけて学校に警告を発する責任があると考えているのです」

しかしその時マクゴナガル先生が1年生の名簿を読み上げようとしていてひそひそ話をしている生徒を火のような目で睨みつけました。ニックは透明な指を唇に当て再び優雅に背筋を伸ばしました。大広間は静かになりました。

4つのテーブルに隈なく視線を走らせ最後の睨みを利かせるとマクゴナガル先生は長い羊皮紙に目を落として「アバクロンビー、ユーアン」と最初の名前を読み上げました。先程ハリーの目に止まった怯えた顔の男の子でした。

つんのめるように前に出て帽子を被りました。帽子は肩までスッポリ入りそうでしたが耳が殊更に大きいのでそこで止まりました。帽子は一瞬考えたその後つば近くの裂け目が再び開き「グリフィンドール!」と叫びました。

ハリーも他のグリフィンドール生と一緒に拍手してユーアン・アバクロンビーはよろめくようにグリフィンドールのテーブルに着きました。穴があったら入りたい。二度とみんなの前には出たくないという顔をしていました。

こうして今年度の組み分けの儀式が始まりました。

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これも毎年9月恒例のシリーズ物という事になっています。ハリーは夏休み中に吸魂鬼に襲われて危うく退学かという出来事があったため新学期初日にホグワーツ特急に乗る時には「本当に帰るんだ」と心が高まるのを感じました。しかしそんな気持ちも長続きはしなかったのでした。(全3項目)

3-1.新学期初日に大広間に入って
ハリーは5年生の新学期初日を迎えたこの日キングズ・クロス駅の9と3/4番線に立ち懐かしい匂いを吸い込んで「本当に帰るんだ」と心が高まるのを感じました。それはこの夏休みに衝撃的な出来事がハリーを襲ったからです。

プリベット通りから程近い所でハリーは吸魂鬼に襲われ「守護霊の呪文」を使う事を余儀なくされました。そのため懲戒尋問に出廷する事になってハリーはホグワーツ退学の瀬戸際に立たされる事になってしまったのでした。

幸い被告側証人として出廷したダンブルドアのお陰でハリーは無罪放免を勝ち取る事ができ学校に戻れる事になりました。しかしハリーが9と3/4番線で感じた心の高まりはホグワーツ特急に乗って雲散霧消してしまいました。

「日刊予言者新聞」はこの夏中読者に対してハリーの事を嘘つきの目立ちたがり屋だと吹聴していました。ハリーが空いたコンパートメントを探して列車の廊下を歩いているとそういった視線に晒される事となったのでした。

自分を見つめたりひそひそ話をした生徒たちはそんな記事を信じたのだろうかとハリーは寒々とした気持ちになりました。それはホグズミード駅から馬車に乗り城に着いて大広間に入った時も同じ事を感じたというわけです。

玄関ホールには松明が燃え石畳を横切り右の両開き扉へ進む生徒たちの足音が反響していました。その扉の向こうには新学期の宴が行われる大広間があります。大広間に入ると4つの寮の長テーブルがいつものようにあります。

そこに生徒たちが次々と着席していました。高窓から垣間見える空を模した天井は星もなく真っ暗です。テーブルに沿って浮かぶ蝋燭は大広間に点在する真珠色のゴーストと生徒たちの顔を照らしていたというわけですよね。

生徒たちは夏休みの話に夢中で他の寮の友達に大声で挨拶をしたり新しい髪型やローブをちらちら眺めたりしていました。ここでもハリーは自分が通る時に生徒たちが額を寄せ合いひそひそ話をする事に気がついたのでした。

ハリーは歯を食い縛り何も気づかず何も気にしないふりをしました。

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出て行け!出て行け!とっくの昔にそうすべきだった!バーノン叔父さんはハリーに対して最後通告を突きつけました。この14年間で溜まりに溜った欝憤を一気に爆発させて叔父さんはハリーに「出て行け!」と言いました。ところがそこにペチュニア叔母さん宛ての「吼えメール」が届いて・・・(全3項目)

3-1.激しく猛烈にハリーに迫るバーノン叔父さん
バーノン叔父さんに「小僧!この家を出て行って貰うぞ!」と言われハリーは「えっ?」と驚きました。叔父さんがさらに大声で「聞こえたろう。出て行け!」と言うのでペチュニア叔母さんもダドリーも飛び上がりました。

出て行け!出て行け!とっくの昔にそうすべきだった!ふくろうはここを休息所扱い。デザートは破裂するわ客間の半分は壊されるわダドリーに尻尾だわマージは膨らんで天井をポンポンするわと叔父さんは列挙の嵐でした。

最後に言ったのは空飛ぶフォード・アングリアの件でした。それからさらに二度叔父さんは「出て行け!」と言い放ちました。もうお終いだ。お前の事は全て終わりだ。狂った奴がお前を追けているならここに置いておけん。

お前のせいで妻と息子を危険に曝(さら)させはせんぞ。もうお前に面倒を持ち込ませはせん。お前が碌でなしの両親と同じ道を辿るのならわしはもう沢山だ。こう言うと叔父さんは最後にまたも「出て行け!」と言いました。

「何があろうとも決して家を離れてはいけない。叔父さん叔母さんの家を離れないよう」

アーサー氏とシリウスから届いた手紙にはこう書かれていました。ハリーはその場に根が生えたように立っていました。ハリーとて出て行きたいのは山々なんでしょうが2人がそう書いて来ていたので動くに動けませんでした。

叔父さんが「聞こえたな!」と言うと今度はのしかかって来ました。巨大な赤紫色の顔がハリーの顔にぐんと接近し唾が顔に降りかかるのをハリーは感じました。叔父さんはさらにハリーに向かってこう言って来たのでした。

「行けばいいだろう!30分前はあんなに出て行きたがったお前だ!大賛成だ!出て行け!二度とこの家の敷居を跨ぐな!そもそも何でわしらがお前を手元に置いたのか分からん」

「マージの言う通りだった。孤児院に入れるべきだった。わしらがお人好し過ぎた。あれをお前の中から叩き出してやれると思った。しかしお前は根っから腐っていた。もう沢山だ。ふくろうだ!」

ここで五羽目のふくろうが煙突を急降下して来ました。

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ハリーは自分の部屋に戻りたくてしかたがなかったのですがバーノン叔父さんは息子のダドリーに何が起こったのかを知りたいと言ってハリーを台所に踏み止まらせました。そこでハリーはダドリーが吸魂鬼に襲われた事や自分が「守護霊の呪文」を使った経緯の説明をしたのですが・・・(全3項目)

3-1.ハリーが色々と考えている所に
「今夜何が起こったのか本当の事を言え!キューコンダーとかがダドリーを傷つけたのなら何でお前が退学になる?お前は例のあれをやったのだ。自分で白状しただろうが!」バーノン叔父さんはこう吼えたというわけです。

ハリーは深呼吸をして気を落ち着かせました。また頭が痛み始めていました。何よりもまず台所から出てダーズリーたちから離れたいとハリーは思いました。ハリーは必死で平静さを保って叔父さんの問いにこう答えました。

「僕は吸魂鬼を追い払うのに守護霊の呪文を使った。あいつらに対してはそれしか効かないんだ」

これに対し叔父さんは「しかしキューコントイドとかは何でまたリトル・ウィンジングにいた?」と憤激して言いました。この叔父さんの問いかけにハリーは「教えられないよ。知らないから」と答えたというわけですよね。

ハリーは今度は台所の照明のギラギラで頭がズキズキしました。怒りは段々収まっていましたがハリーは力が抜けひどく疲れていました。その一方でダーズリー親子はハリーをじっと見て叔父さんは力を込めこう言いました。

「お前だ。お前に関係があるんだ。小僧判っているぞ。それ以外ここに現れる理由があるか?それ以外あの路地にいる理由があるか?お前だけがただ1人の-ただ1人の」

叔父さんが「魔法使い」という言葉をどうしても口にできないのは明らかでした。そこで叔父さんは「魔法使い」を「例のあれ」と言い替える事にしたようです。そこで叔父さんはこう言葉を言い終えたというわけですよね。

「このあたり一帯でただ1人の例のあれだ」

これにハリーは「あいつらがどうしてここにいたのか僕は知らない」と言葉を返したのでした。しかし叔父さんの言葉で疲れ切ったハリーの脳みそが再び動き始めました。こんな疑問がハリーの頭に浮かび上がったのでした。

何故吸魂鬼がリトル・ウィンジングにやって来たのか?自分が路地にいる時に奴らがそこにやって来たのは果たして偶然なのだろうか?誰かが奴らを送ってよこしたのか?魔法省はもはや吸魂鬼を制御できなくなったのか?

奴らはアズカバンを捨ててダンブルドアが予想した通りヴォルデモートに与したのか?ハリーがこう考えているとハリーの考えているその道筋に叔父さんがドシンドシンと無遠慮にも踏み込んで来たというわけなんですよね。

「そのキュウコンバーは妙ちきりんな監獄とやらをガードしとるのか?」

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ふくろうにはとてつもなく嫌な思い出があるのでバーノン叔父さんにとっては次から次へとふくろうがやって来るのは苛立ちの極地というわけなんですがハリーもまた届いた手紙の内容が期待外れだったためにまたしても癇癪玉が膨らんで来る事態になってしまったのでした。(全3項目)

3-1.三羽目のふくろうが来て
ハリーの元に三羽目のふくろうが訪問したという事でバーノン叔父さんは気を削がれたように「沢山だ。くそ。ふくろうめ」と呟くと窓際まで行ってそんな事をしてもふくろうを止められないのに再び窓を閉めたのでした。

手紙は魔法省からで約22分前の当方からの手紙に引き続き魔法省は貴殿つまりハリーの杖を破壊する決定を直ちに変更したと書かれていました。ハリーは8月12日に開廷される懲戒尋問までは杖を保持していいんだそうです。

公式決定はその当日に下される事になるのだそうです。ホグワーツ魔法魔術学校校長との話し合いの結果魔法省はハリーの退学の件についても当日決定する事で同意したそうです。ハリーはそれまで停学処分扱いだそうです。

ハリーはこの魔法省から届いた二通目の公式警告状を立て続けに三度も読みました。まだ完全には退学になっていないと知って胸に支(つか)えていた惨めさが少しは緩みました。しかし恐れが消え去ったわけではありません。

どうやら8月12日に行われる懲戒尋問に全てがかかっている。ハリーは魔法省から二通目の手紙が届いた事で今自分がどこにいていかなる状況だったのかという事をすっかり忘れていました。思い出させたのは叔父さんでした。

「それで?今度は何だ?何か判決が出たか?ところでお前らに死刑はあるのか?」

叔父さんはいい事を思いついたとばかりに最後に「お前らに死刑はあるのか?」という言葉を付け加えました。叔父さんの問いにハリーは「尋問に行かなきゃならない」と答えました。叔父さんは今度はこう訊いたのでした。

「そこでお前の判決が出るのか?」

ハリーは「そうだと思う」と答えました。

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魔法省の役人がやって来るかもしれないのでハリーは耳をそばだて外の物音を聞き逃さないようにしました。そんなハリーにバーノン叔父さんは矢継ぎ早に質問して来ました。それでも結局は叔父さんの出す結論はとことん息子のダドリー本位というわけなんですよね。(全3項目)

3-1.ダドリーに向かって
「いまいましいふくろうどもは誰からなんだ?」こうガミガミ訊くバーノン叔父さんにハリーは「最初のは魔法省からで僕を退学にした」と冷静に答えました。ハリーは耳をそばだて外の物音を聞き逃さないようにしました。

魔法省の役人が近づいて来るかもしれないからです。それに叔父さんの質問に答えているほうが叔父さんを怒らせて吠えさせているより楽だったし静かだったからでした。二通目の手紙についてハリーはこう説明をしました。

「2番目のは友人のロンのパパから。魔法省に勤めているんだ」

これを聞いて叔父さんは大声で「魔法省?お前たちが政府に?ああそれで全て判ったぞ。この国が荒廃するわけだ」と言いました。ハリーが黙っていると叔父さんはハリーをぎろりと睨んで吐き捨てるようにこう言いました。

「それでお前は何故退学になった?」

これにハリーは「魔法を使ったから」と答えました。すると叔父さんは「はっはーん!」と冷蔵庫のてっぺんを拳で叩きながら吠えました。すると冷蔵庫の扉が開いてダドリーの低脂肪おやつが飛び出し引っくり返りました。

そして床へと広がりました。そこで叔父さんはハリーに向かって「それじゃお前は認めるわけだ!一体ダドリーに何をした?」と言って来ました。ダドリーがハリーにやられたと言ったのだからあくまでもダドリーを信じる。

息子の言う事は絶対というわけです。ハリーは若干冷静さを失いながら「何にも。あれは僕がやったんじゃない」と答えました。すると出し抜けにダドリーが「やった」と呟き叔父さんと叔母さんは揃って同じ事をしました。

すぐさま手でシッシッと叩くような仕種をしてハリーを黙らせダドリーに覆いかぶさるようにして覗き込みました。そして叔父さんは「坊主続けるんだ。あいつは何をした?」と言い叔母さんは「坊や話して」と囁きました。

ダドリーは「杖を僕に向けた」とモゴモゴ言いました。ハリーは怒って「ああ向けた。でも僕使っていない」と言いましたが叔父さんと叔母さんが同時に「黙って!」と吼えると叔父さんは口髭を怒りで波立たせたのでした。

そして「坊主続けるんだ」と同じ言葉を繰り返したのでした。

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