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すったもんだの末にファイアボルトはようやくハリーの元に戻って来ました。そして週末の土曜日となりファイアボルトのデビュー戦のグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われました。ところがマクゴナガル先生にとってはリー・ジョーダンの実況内容が問題だったんですよね。(全3項目)

3-1.いよいよレイブンクロー戦だったが
こうしてすったもんだの末にファイアボルトはようやくハリーの元に戻って来ました。そして翌日の金曜日つまりレイブンクロー戦の前日にはその箒を使っての初めての練習が行われましたが思わぬ効果をもたらしたのです。

練習はこれまでで最高の出来でした。ファイアボルトがチームの中にあるというだけで選手全員の意気が上がってそれぞれが完璧な動きを見せたのです。選手が地上に降り立つとウッドは一言も文句のつけようがありません。

ジョージがそんな事は前代未聞だと言いました。ウッドは「当たる所敵なしだ!」と言い上出来だから早く寝ようと言ってこの日の練習の終了を宣言しました。こうして翌日となり土曜日の試合当日を迎えたというわけです。

「何をすべきか判ってるな。この試合に負ければ我々は優勝戦線から脱落だ。とにかく。とにかく昨日の練習通りに飛んでくれ。そうすりゃいただきだ!」

選手がロッカールームから出ようという時にウッドがこう言いました。ピッチに出ると割れるような拍手が沸き起こりました。ブルーのユニフォーム姿のレイブンクロー・チームはもうピッチの真ん中で待っていたのでした。

シーカーのチョウ・チャンが唯一の女性です。ハリーより頭1つ小さくハリーは緊張していたのにチョウ・チャンがとても可愛いという事に気づかないわけにはいきませんでした。チョウ・チャンはハリーに笑顔を見せました。

途端にハリーの胃のあたりが微かに震えてハリーはこれは緊張とは無関係だと思いました。フーチ先生が両キャプテンに「握手して」と指示しウッドはレイブンクローのキャプテンと握手していよいよ試合開始となりました。

フーチ先生のホイッスルを合図にハリーは地を蹴りました。ファイアボルトは他のどの箒よりも速く高く上昇しました。ハリーはピッチの遥か上空を旋回してスニッチを探して目を凝らしつつ実況放送に耳を傾けていました。

「全員飛び立ちました。今回の試合の目玉は何といってもグリフィンドールのハリー・ポッター乗る所のファイアボルトでしょう」

実況担当のリー・ジョーダンが続けて言うには「賢い箒の選び方によればファイアボルトは今年の世界選手権大会ナショナル・チームの公式箒になるとの事です」だそうです。ここでマクゴナガル先生がこう割り込みました。

「ジョーダン試合のほうがどうなっているか解説してくれませんか?」

そこでリーは「了解です。先生。ちょっと背景説明をしただけで」と答えましたが「ところでファイアボルトは自動ブレーキが組み込まれておりさらに」とファイアボルトの説明をまたも再開してしまう有り様だったのです。

そのためマクゴナガル先生に「ジョーダン!」とどやしつけられてしまいました。ここでようやくリーは「オッケーオッケー」と応えて試合の実況を始めました。ハリーはスニッチを探して猛スピードで飛んでいたのでした。

「ボールはグリフィンドール側です。グリフィンドールのケイティ・ベルがゴールを目指しています」

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ハリーはクリスマス・プレゼントにファイアボルトを貰いました。ところが手紙もメモも入っておらず誰が贈り主なのか全く分りません。そのため呪い調べをするためにとマクゴナガル先生が持って行ってしまいました。ところがだったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.学期が始まって
ハーマイオニーは善意でやった事です。ハリーにはそれが判ってはいたもののやはり腹が立ちました。世界一の箒ファイアボルトの持ち主になれたのはほんの数時間で再びあの箒に会えるかどうかも分らない有り様なのです。

それもハーマイオニーのお節介のお陰であれやこれやと呪い崩しのテストをかけたならどんな状態になってしまうのかとハリーはそんな心配をしていたんですよね。やがてハーマイオニーは談話室を避けるようになりました。

ためになる事をしたという揺るぎない信念を示すためというわけです。ハリーとロンはハーマイオニーが図書室に避難したのだろうと思い談話室に戻って来るようにと説得する事もしようとはしなかったというわけですよね。

学期が始まる前の夜グリフィンドール・チームのキャプテンのオリバー・ウッドがハリーを呼び出しました。ハリーがクリスマス・プレゼントにファイアボルトを貰ったと聞きウッドは驚きと興奮を隠せなかったんですよね。

ウッドは自分がマクゴナガル先生の所に行って説得してやると請け合ってくれました。でもウッドの説得はものの見事に玉砕しました。ウッドはハリーに新しい箒を買う事を勧めましたがハリーは買おうとはしませんでした。

知らぬ間に1月が過ぎ2月になってレイブンクロー戦がどんどん近づいて来ましたがハリーはまだ新しい箒を注文していませんでした。ハリーは「変身術」の授業後に毎回ファイアボルトがどうなったかを訊いていたのでした。

「いいえポッターまだ返すわけにはいきません」

12回もそんな事があった後にマクゴナガル先生はハリーがまだ口を開かない内にこう答えました。何でも普通の呪いは大方調べ終わったんだそうです。ただしあの箒には「うっちゃりの呪い」がかけられているかもしれない。

フリットウィック先生がそうお考えなのだそうです。マクゴナガル先生は最後には「調べ終わったら私からあなたにお教えします。しつこく訊くのはもういい加減にお辞めなさい」とハリーに告げたというわけなんですよね。

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ハリーの次にはルーピン先生を血祭りに上げるのでマクゴナガル先生はそんなトレローニー先生に対してはさりげなく辛辣でしたが今度は情け容赦ない物言いに打って出て来ました。それからマクゴナガル先生は久しぶりにグリフィンドールの談話室に姿を現したかと思うと・・・(全3項目)

3-1.玄関ホールに極悪人?
ハリーは10月31日のハロウィンに偶然ルーピン先生の部屋に招かれて紅茶を飲みながら語り合った事がありました。その時にスネイプがそのダンブルドアが言っていた薬を持ってルーピン先生の部屋にやって来たんですよね。

「結構。それなればルーピン先生はすぐによくなって出ていらっしゃるじゃろう」

スネイプがその薬を造って差し上げたのかとダンブルドアに訊かれて「はい校長」と答えたのでダンブルドアはこう言いました。それからダンブルドアはデレクという1年生にチポラータ・ソーセージを勧めたというわけです。

そのデレクという1年生はダンブルドアに直接話しかけられて見る見る真っ赤になり震える手でソーセージの大皿を取りました。トレローニー先生は2時間後にクリスマス・ディナーが終わるまでほとんど普通に振る舞いました。

ご馳走ではち切れそうになりクラッカーから出て来た帽子を被ったままハリーとロンがまず最初に立ち上がりました。トレローニー先生は大きな悲鳴を上げました。そしてハリーとロンに向かってこう言ったというわけです。

「あなたたち!どちらが先に席を離れましたの?どちらが?」

ロンが「わかんない」と答えて困ったようにハリーを見ました。するとマクゴナガル先生が「どちらでも大して変わりはないでしょう」と冷たく言い放ちました。さらにマクゴナガル先生はこうも言ったというわけですよね。

「扉の外に斧を持った極悪人が待ち構えていて玄関ホールに最初に足を踏み入れた者を殺すというなら別ですが」

これにはロンでさえも笑いました。トレローニー先生はいたく侮辱されたという顔をしました。ハリーがハーマイオニーに声をかけ「君も来る?」と訊くとハーマイオニーは呟くように「ううん」と答えた後こう言いました。

「私マクゴナガル先生にちょっとお話があるの」

玄関ホールへと歩きながらロンが「もっと沢山授業を取りたいとか何とかじゃないのか?」と欠伸交じりに言いました。こうしてハリーとロンは玄関ホールへと出て来ましたがホールには斧男の影すらなかったんですよね。

そしてハリーとロンはグリフィンドール塔へと戻って来たのでした。

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ハリーのシリウス・ブラックに対する憎しみはかつてないほどの烈しさでしたがクリスマスにはそんな思いをも忘れさせてくれる出来事が待ち受けていました。そしてハリーたちが大広間で昼食を取っているとそこにトレローニー先生が姿を現して一緒に食事を取る事になったのですが・・・(全3項目)

3-1.クリスマスになって
ハリーがシリウス・ブラックに対して抱いた憎しみは経験した事のない烈しさでしたがクリスマスにはそんな思いをもすっかり忘れされる出来事が待ち受けていました。到底信じ難い物がハリーの元に贈られて来たのでした。

クリスマスの朝ハリーはロンに枕を投げつけられて目が覚めました。ロンの元には今年もやはり母親のウィーズリーおばさんから栗色のセーターが届いていましたがハリーにもおばさんから真紅のセーターが届いていました。

胸の所にグリフィンドールのライオンを編み込んだ物で他にはお手製のミンスパイが1ダースと小さいクリスマス・ケーキにナッツ入り砂糖菓子が1箱届いていました。全部を脇に寄せるとその下に長くて薄い包みがありました。

包みを破ったハリーは息を呑みました。見事な箒が燦然と輝きながらハリーのベッドカバーの上に転がり出て来ました。ハリーがダイアゴン横丁で毎日通い詰めたあの夢の箒の「炎の雷・ファイアボルト」だったからでした。

手紙も何も入っておらず誰が贈り主なのか全く分りません。しかしその日の朝のグリフィンドール談話室はクリスマスの慈愛の心が地に満ち溢れというわけにはいきませんでした。またしても一悶着あったからなんですよね。

クルックシャンクスがロンの懐のスキャバーズに襲いかかったのです。ロンはその事で激昂しハーマイオニーもまたロンがクルックシャンクスを蹴飛ばそうとした事で怒り2人が互いに双方に立腹しているという有り様でした。

ハリーは2人が口を利くようにしようと努力する事も諦めて談話室に持って来たファイアボルトをしげしげ眺める事に没頭しました。これがまた何故かハーマイオニーの癇に障ったようで不快そうに箒をちらちら見ていました。

まるで箒までもクルックシャンクスを批判したと言わんばかりでした。昼食に大広間に下りて行くと各寮のテーブルは壁に立て掛けられ中央に1つだけテーブルが置かれて食器が12人分用意されていたというわけなんですよね。

ダンブルドア校長にマクゴナガル先生とスネイプにスプラウト先生とフリットウィック先生の諸先生方が並び管理人のフィルチも普段着ている茶色の上着ではなくて古びた黴臭い燕尾服姿でした。他に生徒は3人しかいません。

緊張でガチガチの1年生が2人にふてくされた顔のスリザリン生の5年生が1人でした。ハリーにロンとハーマイオニーの3人がテーブルに近づくとダンブルドアが「メリー・クリスマス!」と挨拶をしたというわけなんですよね。

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何故ハリーの両親ポッター夫妻はヴォルデモートに殺害されたのか?それは何と父ジェームズの一番の親友でこの夏アズカバンを脱獄したシリウス・ブラックが裏切ったからだった。内緒にしていたこの事実を「三本の箒」に来たマクゴナガル先生を含む4人が全てハリーにぶちまけてしまいました。(全3項目)

3-1.ハリーの両親が死んだ事の経緯
それじゃシリウス・ブラックがポッター夫妻の「秘密の守人」に?マダム・ロスメルタが囁くようにこう訊くとマクゴナガル先生が「当然です」と答えました。そしてマクゴナガル先生はその理由の説明を始めたのでした。

ジェームズ・ポッターはシリウス・ブラックなら自分たちの居場所を教えるぐらいなら死を選ぶだろう。それにシリウス・ブラックも身を隠すつもりだとダンブルドアにそう伝えたんだそうです。ところがだったんですよね。

それでもまだダンブルドアは心配をしていた。ダンブルドアは自分がポッター夫妻の「秘密の守人」になろうと申し出たのだそうです。ダンブルドアはポッター夫妻に関する憂慮すべき確信を抱いていたというわけですよね。

「ダンブルドアはブラックを疑っていらした?」

こう訊くマダム・ロスメルタにマクゴナガル先生はダンブルドアには誰かポッター夫妻に近い者が2人の動きを「例のあの人」つまりはヴォルデモートに通報しているという確信があったと答えました。裏切り者がいたのです。

ダンブルドアはその少し前から味方の誰かが裏切ってヴォルデモートに相当の情報を流していると疑っていたとの事です。それでもジェームズ・ポッターはシリウス・ブラックを使うとそう主張したというわけなんですよね。

マダム・ロスメルタがそう訊くとファッジが重苦しい声で「そうだ」と答えました。そしてそれは「忠誠の術」をかけてから1週間も経っていない時だったんだそうです。シリウス・ブラックは2人を裏切ったのだそうです。

「ブラックが2人を裏切った?」

マダム・ロスメルタが囁き声でこう訊くとファッジが「まさにそうだ」と答えました。シリウス・ブラックは二重スパイの役目に疲れてヴォルデモートへの支持をおおっぴらに宣言しようとしていた。ところがだったのです。

シリウス・ブラックはポッター夫妻の死に合わせて宣言する計画だったらしい。ところが知っての通りヴォルデモートは幼いハリーのために凋落した。力も失いひどく弱体化し逃げ去った。全く嫌な立場に立たされたのです。

自分が裏切り者だと旗幟鮮明にした途端に自分の旗頭が倒れてしまった。逃げるしかなかった。ファッジがこう説明をするとハグリッドが「くそったれのあほんだらの裏切り者め!」と罵声を上げたというわけなんですよね。

この罵声でパブにいた人の半分が静まり返りマクゴナガル先生が「シーッ!」と注意したというわけですよね。

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クィディッチで初めての敗北を味わい加えてニンバス2000をも失ったハリーだったのですがフレッドとジョージの計らいで何とホグズミードに行く事ができました。ところがハリーがパブ「三本の箒」で合流したロンとハーマイオニーと一緒にバタービールを飲んでいたら・・・(全3項目)

3-1.予想外の思わぬ来客
こうして初めての敗北を味わった上にニンバス2000をも失うという二重の痛手を被ったハリーでしたがフレッドとジョージがさらにその上にホグズミードにも行けないハリーに「忍びの地図」という物を譲ってくれたのです。

この地図にはホグズミードに行く事のできる秘密の抜け穴が記されていました。ハリーはこの地図のお陰でホグズミードに行く事ができロンにハーマイオニーと合流をしてパブ「三本の箒」でバタービールを飲んでいました。

ところがでした。急に冷たい風がハリーの髪を逆立てました。何故なら「三本の箒」の扉が開いていたからです。大ジョッキの縁から戸口に視線を送ったハリーはマクゴナガル先生とフリットウィック先生を見て咽込みました。

舞い上がる雪に包まれてパブに入って来たのです。そのすぐ後ろにハグリッドが入って来ました。ハグリッドはライム色の山高帽に細縞のマント姿の太った男つまり魔法大臣コーネリウス・ファッジと夢中で話していました。

とっさにロンとハーマイオニーはハリーの頭のてっぺんに手を置いてハリーをぐいっとテーブルの下に押し込みました。ハリーは椅子から滑り落ちるとこぼれたバタービールを垂らしながら机の下にうずくまったんですよね。

空になった大ジョッキを手にハリーは先生方とファッジの足を見つめました。足はバーのほうに動いて立ち止まり方向を変えてまっすぐハリーのほうに歩いて来ました。どこかしら頭の上のほうでこう呟くのが聞こえました。

「モビリアーブス!木よ動け!」

そばにあったクリスマス・ツリーが10センチほど浮き上がり横にふわふわ漂ってハリーたちのテーブルの真ん前に軽い音を立てて着地し3人を隠しました。ハーマイオニーが自分たちを隠すためにそうしたというわけですよね。

ツリーの下のほうの茂った枝の間からハリーはすぐそばのテーブルの4つの椅子の脚が後ろに引かれるのを見ました。やがて先生方も魔法大臣も椅子に座り溜め息ややれやれという声が聞こえて来ました。そこに誰か来ました。

来たのはぴかぴかのトルコ石色のハイヒールを履いた当然女性でした。マクゴナガル先生の声が聞こえ「ギリーウォーターのシングルです。私です」と声がしてその次には「ホット蜂蜜酒」が4ジョッキ分注文されたのでした。

ハグリッドは「アイスさくらんぼシロップソーダ唐傘飾りつき」という飲み物を注文しフリットウィック先生が「ムムム!」と唇を尖らせて舌鼓を打ちました。それから魔法大臣は「紅い実のラム酒」を注文したようでした。

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ハリーは夏休みの最終日つまり8月31日にアズカバンを脱獄したシリウス・ブラックが自分の命を狙っているという事を知りました。しかしこの問題についてはハリーは楽観視していました。しかしそのシリウス・ブラックが城に侵入するという事件が起きてしまい・・・(全3項目)

3-1.シリウス・ブラック脱獄の余波
ハリーがシリウス・ブラックの脱獄を最初に知ったのは何とマグルのテレビ・ニュースでした。魔法大臣コーネリウス・ファッジがマグルの首相に知らせたからです。だから魔法使いだと知った時にはひどく驚いたのでした。

ハリーがシリウス・ブラックは実は魔法使いだったという事を知ったのはマージ叔母さん風船事件を起こしてしまいプリベット通り4番地を飛び出し「夜の騎士(ナイト)バス」に偶然拾われた時だったというわけなんですよね。

バスの車掌のスタン・シャンパイクが広げて読み始めた「日刊予言者新聞」の一面にシリウス・ブラックの写真が大きく掲載されていてハリーはスタンから教えて貰いシリウス・ブラックが魔法使いだという事を知りました。

そしてハリーは夏休みの最終日つまり8月31日に「漏れ鍋」の食堂でウィーズリー夫妻が言い争いをしているのを聞いてしまいました。そこでシリウス・ブラックは自分の命を狙っているという事を知ったというわけですよね。

しかしハリーは思いました。シリウス・ブラックがヴォルデモートの右腕だと言うのならヴォルデモートと同様ダンブルドアの事を恐れるのでは?それなら自分はホグワーツの敷地内にいる限り安全は保障されるに違いない。

ハリーにとってはシリウス・ブラックの事よりもホグズミード行きの許可証にバーノン叔父さんがサインをしてくれなかったという事のほうが問題でした。シリウス・ブラックの件については楽観視していたというわけです。

ところがシリウス・ブラックはダンブルドアを全く恐れませんでした。アーサー氏はシリウス・ブラックはアズカバンを破って脱獄しただけの才覚があった。それならホグワーツだって破って入れるとそう主張したのでした。

アーサー氏の懸念は的中しシリウス・ブラックは10月31日ハロウィンの日にホグワーツに侵入しグリフィンドール寮の入口を守る門番で肖像画の「太った婦人(レディ)」に襲いかかり絵をズタズタに切り裂いてしまいました。

一体どうやって城に入り込んだのか?それから数日というものは学校中がシリウス・ブラックの話で持ち切りでした。そして当然の如く命を狙われていると思われているハリーの周囲も平穏ではいられなくなったんですよね。

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トレローニー先生は真の予言者なのか?それともやはり偽者なのか?その評価は何と身内も同然のはずのマクゴナガル先生とグリフィンドール生の間で正反対に分かれます。一方ハリーはまた別の問題をマクゴナガル先生に訴えなくてはなりませんでした。しかしやはりという展開が待ち受けていました。(全3項目)

3-1.二分する評価
教師と生徒そして何と身内も同然のはずのマクゴナガル先生とグリフィンドール生の間でトレローニー先生に対する評価は二分しています。そしてやはりハーマイオニーもマクゴナガル先生と同意見というわけなんですよね。

そして10月16日にもトレローニー先生を巡る騒動がグリフィンドールの3年生の中で勃発しました。その日ハリーはホグズミードに行ってもよいかとマクゴナガル先生に尋ねると心に決めていたので一番後ろに立っていました。

ハリーはマクゴナガル先生にどうやって切り出そうか考えを巡らせていました。ところが列の前のほうが騒がしくなりハリーはそちらに気を取られました。どうもラベンダー・ブラウンが泣いているからのようだったのです。

ハリーやロンと一緒に騒ぎの輪に入りながらハーマイオニーが心配そうに「ラベンダーどうしたの?」と訊きました。何でも今朝自宅から手紙が届いてウサギのビンキーがキツネに殺害されたという知らせが入ったそうです。

トレローニー先生は例のハリーに死を宣告した最初の授業でラベンダー・ブラウンにあなたの恐れている事は10月16日に起ると言っていました。だからラベンダーはやはりトレローニー先生は正しかったとそう主張しました。

ハーマイオニーはそれでもトレローニー先生を認めようとはしませんでした。ラベンダーからウサギのビンキーが年寄りではなくまだ赤ちゃんだったと聞かされ「じゃあどうして死ぬ事なんか心配するの?」と言ったのです。

ハーマイオニーは論理的に考えてよとも言いました。ビンキーは今日死んだわけではない。ラベンダーはその知らせを今日受け取っただけだ。恐れていた事が10月16日に起きたわけではないから予言が当たったとは言えない。

ラベンダーは突然知ってショックだったんだ。だからその事をずっと恐れていたはずはない。ハーマイオニーはこう主張しましたがスキャバーズとクルックシャンクスの事で揉めていたロンは大声でこう言い放ったのでした。

「ラベンダー。ハーマイオニーの言う事なんか気にするな。人のペットの事なんてどうでもいい奴なんだから」

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こうしてハリーたち3人の3年目がスタートを切りましたがハリーとロンの2人が最初に受けた授業は「占い学」でした。ところがここでハリーは別の意味で注目を集める事になってしまいました。そんなハリーに対し直後の授業でマクゴナガル先生はハリーに向かって・・・(全3項目)

3-1.初めて受けた「占い学」の授業で
こうしてハリーたち3人の3年目がスタートを切ったというわけですがハリーとロンの2人が最初に受けたのが「占い学」でした。そして最初の授業で行われたのが紅茶の葉を読む事によって行う占いだったというわけですよね。

2人ずつ組になって棚から紅茶のカップを取り担当教授のトレローニー先生に紅茶を注いで貰う。そして最後に滓(おり)が残る所まで飲み左手でカップを持って滓をカップの内側に沿って3回回してカップを受け皿の上に伏せる。

最後の一滴が切れるのを待って自分のカップを相手に渡して教科書の「未来の霧を晴らす」の5~6ページを見て葉の模様を読むんだそうです。トレローニー先生は生徒たちの中を移動して助けたり教えたりするのだそうです。

ロンがハリーの紅茶の葉を読んでいる時です。ロンが何か動物みたい。これが頭ならカバかな。いや羊かもと言いハリーは思わず吹き出しました。するとトレローニー先生がくるりと振り向いて咎めるようにこう言いました。

「あたくしが見てみましょうね」

トレローニー先生はすーっとやって来てハリーのカップをロンから素早く取り上げました。トレローニー先生はハリーのカップを時計と反対方向に回しながら中をじっと見ました。生徒たちは静かになって見つめたのでした。

「棍棒。攻撃。おやまあこれは幸せなカップではありませんわね」

ハリーのカップを回している内トレローニー先生はこう言い始めました。ロンは「それは山高帽だと思ったけど」と反論しました。するとトレローニー先生は今度は「髑髏。行く手に危険が。まああなた」と言い出しました。

最後にもう一度カップを回すとトレローニー先生はハッと息を呑んで悲鳴を上げました。トレローニー先生は空いていた肘掛椅子に身を沈め手を胸に当てて目を閉じていました。そしてハリーに向かってこう言ったのでした。

「おお。可哀想な子。いいえ。言わないほうがよろしいわ。ええ。お訊きにならないで頂戴」

ディーン・トーマスがすぐさま「先生どういう事ですか?」と訊きました。トレローニー先生は閉じていた目をドラマチックに見開きハリーに向かって「あなたにはグリムが取り憑いています」とそう告げたというわけです。

「グリムあなた死神犬ですよ!墓場に取り憑く巨大な亡霊犬です!可哀想な子。これは不吉な予兆。大凶の前兆。死の予告です!」

「何がですって?」と訊くハリーにトレローニー先生はこう答えました。最初の「占い学」の授業でハリーはトレローニー先生に死を宣告されたのです。

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マクゴナガル先生に呼び出されて事務室に行っていたためハリーとハーマイオニーは新入生の組み分けの儀式を見逃してしまいました。深刻な知らせがあるという事でダンブルドア校長は挨拶を食事の前にしました。その深刻な知らせの後にハリーたちが驚く吉報があったんですよね。(全3項目)

3-1.ご馳走の前に
ダンブルドアは顎髭を蝋燭の光でキラキラ輝かせながら「おめでとう!新学期おめでとう!」と挨拶をしました。それから続けてこうも言ったというわけです。通常ならこういったお知らせは食事の後にするものなんですよね。

「皆に幾つかお知らせがある。1つはとても深刻な問題じゃから皆がご馳走でぼーっとなる前に片付けてしまうほうがよかろうの」

ダンブルドアは咳払いをしてから言葉を続けました。その深刻なお知らせとはホグワーツ特急での捜査があったから皆も知っての通り我が校はただいまアズカバンの吸魂鬼つまりディメンターたちを受け入れている事でした。

「魔法省のご用でここに来ておるのじゃ」こう言った後にダンブルドアは一旦言葉を切りました。ハリーはアーサー氏が言った吸魂鬼が学校を警備する事をダンブルドアは快く思っていないと言った事を思い出したのでした。

ダンブルドアによれば吸魂鬼たちは学校への入口という入口を堅めているんだそうです。吸魂鬼たちがここにいる限りはっきり言っておくが誰も許可なしで学校を離れてはいけないそうです。悪戯や変装にも引っかからない。

そのような代物ではないのだそうです。さらには「透明マント」でさえ無駄だそうです。ダンブルドアがさらりと付け加えた「透明マントも無駄」という言葉を聞いてハリーとロンはちらりと目を見交わしたというわけです。

言い訳やお願いを聞いて貰おうとしても吸魂鬼には生来できない相談なんだそうです。それだからこそ1人1人に注意をしておくそうです。吸魂鬼たちが皆に危害を加えるような口実を与えてはいけないとの事なんだそうてす。

ダンブルドアは監督生に男子と女子それぞれの新任の首席にも「頼みましたぞ。誰1人として吸魂鬼といざこざを起こす事のないよう気をつけるのじゃぞ」と呼びかけました。ハリーの数席向こうにはパーシーがいたのでした。

ダンブルドアにそう呼びかけられパーシーはまたまた胸を張りもったいぶって周りを見回していたというわけなんですよね。ダンブルドアはまた言葉を切り深刻そのものの顔つきで大広間をぐるっと見渡したというわけです。

誰1人身動きもせず声を出す者もいませんでした。

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10月4日が誕生日という事で一昨年から毎年10月に改めてマクゴナガル先生を取り上げています。ハリーはハーマイオニーと共に新学期初日の9月1日にマクゴナガル先生に呼ばれて事務室に行く事となりました。ホグワーツ特急で起きたあの出来事のせいだったんですよね。(全3項目)

3-1.大広間に入った直後に
1才3ヵ月のハリーをヴォルデモートが襲って凋落をして以降は平和そのものだった魔法界に小さなさざ波が立つ事となりました。ヴォルデモートの右腕と言われていたシリウス・ブラックがアズカバンを脱獄したんですよね。

そのため新学期初日の9月1日に生徒たちを運ぶホグワーツ特急にアズカバンの看守の吸魂鬼の捜索が入る事となりハリーは気を失い馬車を降り城に向かう所でドラコ・マルフォイにうれしそうにこう言われる事となりました。

「ポッター気絶したんだって?ロングボトムは本当の事を言ってるのかな?本当に気絶なんかしたのかい?」

そこにルーピン先生が馬車から降りて来て「どうしたんだい?」と声をかけたのでその場は収まりました。ハーマイオニーがロンの背中を突いて急がせました。生徒の群がる石段をハリーたちは群れに混じって上がりました。

そして正面玄関の巨大な樫の扉を通り広々とした玄関ホールに入りました。そこは松明で明々と照らされ上階に通じる壮大な大理石の階段があります。右のほうに大広間への扉が開いていてハリーは流れについて入りました。

「ポッター!グレンジャー!2人とも私の所へおいでなさい!」

大広間の天井は魔法で今日の夜空と同じ雲の多い真っ暗な空に変えられていました。しかしそれを一目見る間もなくハリーとハーマイオニーは誰かにこう呼ばれたのでした。2人が驚いて振り向くとマクゴナガル先生でした。

生徒たちの頭越しに向こうのほうから呼んでいます。マクゴナガル先生は厳格な顔をしていて髪をきっちり髷に結い四角い縁のメガネの奥には鋭い目があります。人混みを掻き分け歩きながらハリーは不吉な予感がしました。

マクゴナガル先生は何故か自分が悪い事をしたに違いないという気持ちにさせるのです。そんなハリーの気持ちを顔の表情から察したんでしょうね。マクゴナガル先生はハリーを安心させるようにこう言ったというわけです。

「そんな心配そうな顔をしなくてよろしい。ちょっと私の事務室で話があるだけです」

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ふくろう試験の「天文学」の実技試験の真っ最中にハグリッドがアンブリッジと4人の闇祓いに急襲されるという出来事が起きてハリーは明け方の4時近くになっても目が冴えていて眠れませんでした。そして午後の2時から最後の「魔法史」の試験が始まったのですが・・・(全3項目)

3-1.いよいよ「魔法史」の試験が始まる
大広間の奥からマーチバンクス教授が合図をして「試験問題を開けて。始めてよろしい」と言い巨大な砂時計を引っくり返しました。こうしてふくろう試験最後の科目が始まりました。ハリーは最初の問題をじっと見ました。

数秒後に一言も頭に入っていない自分にハリーは気づきました。高窓の1つにスズメバチがぶつかりブンブンと気が散る音を立てています。ゆっくりとまだるっこくハリーはようやく答えを書き始めたというわけなんですよね。

名前がなかなか思い出せません。年号もあやふやでした。ハリーは4番の問題に飛びました。時間があったら後でこの問題に戻ろうとハリーは思いました。そこでさらに第5番の問題に飛びました。第4番はこういう問題でした。

「杖規制法は18世紀の小鬼の反乱の原因になったか。それとも反乱をよりよく掌握するのに役立ったか。意見を述べよ」

第5問は「1749年の秘密保護法の違反はどのようなものであったか。また再発防止のためにどのような手段が導入されたか」という内容です。自分の答えは重要な点を幾つか見落としているような気がしてどうにも気がかりだ。

どこかで吸魂鬼が登場したような感じがするとハリーは思いました。ハリーは後ろのほうを見て絶対に答えられる問題を探しました。すると第10問の問題に目が止まりました。ハリーが目を止めた第10問はこんな問題でした。

「国際魔法使い連盟の結成に至る状況を記述せよ。またリヒテンシュタインの魔法戦士が加盟を拒否した理由を説明せよ」

ハリーの頭はどんよりとして動きませんでしたがこれなら判るとハリーは思いました。ハーマイオニーの「国際魔法使い連盟の結成」という手書きの見出しが目に浮かぶ。このノートは今朝読んだばかりだと思ったからです。

そこでハリーは書き始めました。

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ふくろう試験も終盤となり残すは「天文学」の実技試験と「魔法史」という事になりましたが夜の11時から行われていたその「天文学」の実技試験の真っ最中にハグリッドがアンブリッジと4人の闇祓いに急襲されるというとんでもない事態が発生してさらには・・・(全3項目)

3-1.トフティ教授までもが
「ほれほれ!あと16分しかないのですぞ!」トフティ教授が気を揉んでこう言いましたが今や誰1人としてトフティ教授の言う事に耳を傾けてはいませんでした。誰もが皆戦いの場へと疾走する人影を見つめていたんですよね。

ハグリッドの小屋を目指し人影が走りながら「何という事を!何という事を!」と叫びました。ハーマイオニーが「マクゴナガル先生だわ!」と囁きました。マクゴナガル先生の声が闇を走りこう言ったというわけですよね。

「お辞めなさい!辞めるんです!何の理由があって攻撃するのです?何もしていないのに。こんな仕打ちを」

ハーマイオニーにパーバティとラベンダーが悲鳴を上げました。小屋の周りの人影から4本もの失神光線がマクゴナガル先生めがけて発射されました。小屋と城のちょうど半ばで赤い光線がマクゴナガル先生を突き刺しました。

一瞬マクゴナガル先生の体が輝いて不気味な赤い光を発しました。そして体が撥ね上がると仰向けに落下してそのまま動かなくなりました。試験の事をすっかり忘れてしまったかのようにトフティ教授がこう叫んだのでした。

「南無三!不意打ちだ!けしからん仕業だ!」

今度はハグリッドが大音声で「卑怯者!」と叫びました。その声は天文学塔のてっぺんまでにもはっきり聞こえました。城の中でもあちらこちらに灯りが点き始めました。ハーマイオニーが「あーっ」と息を呑んだのでした。

「とんでもねえ卑怯者め!これでも食らえ。これでもか」

ハグリッドが一番近くで攻撃していた2つの人影に思いっ切りパンチをかましました。あっという間に2人は倒れました。どうやら気絶してしまったようでした。ハリーはハグリッドが背中を丸めて前屈みになるのを見ました。

ついに呪文に倒れたかのように見えました。しかし倒れる所かハグリッドは次の瞬間には背中に袋のような物を背負ってぬっと立ち上がりました。ぐったりしたファングを肩に担いでいるのだとハリーはすぐに気づきました。

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ふくろう試験は2週目に入り月曜日は「魔法薬学」で火曜日は「魔法生物飼育学」でした。水曜日の午前中には「天文学」の筆記試験が行われ当然の如く実技試験は夜の11時から始まりました。ところがそこで大波乱の展開が待ち受けていて誰もが試験はそっちのけになってしまいました。(全3項目)

3-1.ハリーもロンも惨憺たる結果だったのは?
ふくろう試験は2週目に入り月曜日は「魔法薬学」で翌日火曜日に行われたのは「魔法生物飼育学」でした。午後の実技試験では12匹のハリネズミの中に隠れているナールを正確に見分けるという問題が出題されたんですよね。

見分けるコツは順番にミルクを与える事でした。ナールの針には色々な魔力があって非常に疑い深くてミルクを見ると自分を毒殺するつもりだと疑って狂暴になる事が多いのです。次はボウトラックルの正しい扱い方でした。

それに大火傷を負わずに火蟹に餌をやり小屋を清掃する事に沢山ある餌の中から病気のユニコーンに与える食餌を選ぶ事でした。ハグリッドが小屋の窓から心配そうに覗いているのが見えました。試験官は知らない人でした。

この日の試験官はぽっちゃりした小柄な魔女でした。微笑みかけてもう行ってよろしいと言った時ハリーは城に戻るその前にハグリッドに向かって「大丈夫」と言いたげに親指をさっと上げて見せたというわけなんですよね。

水曜日の午前中は「天文学」の筆記試験で十分な出来でした。木星の衛星の名前を全部正しく書いたかどうかは自信がありませんでしたが少なくともどの衛星にも小ネズミは棲んでいないという確信がハリーにはありました。

実技試験は夜まで待たなくてはならなかったので午後から行われたのは「占い学」でした。ハリーの「占い学」に対する期待は元々低かったのですがそうは言っても結果は惨憺たるもので水晶玉は頑として何も見えません。

机の上で絵が動くのを見る努力をしたほうがまだましだと思いました。さらに「茶の葉占い」では完全に頭に血が上りマーチバンクス教授はまもなく丸くて黒いびしょ濡れの見知らぬ者と出会う事になると予言したのでした。

大失敗の極め付きは「手相学」で生命線と知能線を取り違えマーチバンクス教授は先週の火曜日に死んでいたはずだと告げた事でした。ロンもまたハリーと同じく惨憺たる結果だったようでがっくりしてこう言ったのでした。

「まあなこいつは落第する事になってたんだよ」

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こうして2週間に渡るふくろう試験が始まり初日は「呪文学」で火曜日は「変身術」で水曜日は「薬草学」で木曜日は「闇の魔術に対する防衛術」でした。そして金曜日は「古代ルーン語」でハリーとロンは1日お休みでハーマイオニーが受けました。そして試験は2週目に入って行って・・・(全3項目)

3-1.2週間に渡るふくろう試験がスタートして
こうして2週間に渡るふくろう試験がスタートしました。まず初日に行われたのは「呪文学」でした。全体としては中々上手くできたとハリーはそう思ったもののまずかったと思う出来事もまたあったというわけなんですよね。

それは「変色呪文」と「成長呪文」を混同した事でオレンジ色に変わるはずのネズミがびっくりするほど膨れ上がりハリーが間違いに気づいて訂正するまでに何とアナグマほどの大きさになってしまっていたというわけです。

ハリーはその場にハーマイオニーがいなくてよかったと思い済んだ後もその事は黙っていましたがロンには話す事ができました。ロンはディナー用大皿を大茸に変えてしまいしかも何故そうなったか分からなかったそうです。

ロンはそれをハリーに打ち明けたので話す事ができたというわけです。その夜ものんびりしている暇はありませんでした。夕食後は談話室に直行して次の日の「変身術」の復習に没頭する事となったというわけなんですよね。

ベッドに入った時ハリーの頭は複雑な呪文モデルやら理論でガンガン鳴っていました。翌日の午前中の筆記試験では「取り替え呪文」の定義を忘れましたが午後から行われた実技のほうは思ったほど悪くはありませんでした。

少なくともイグアナ一匹を丸々消失させる事に成功しました。一方悲劇は隣のテーブルのハンナ・アボットで完全に上がってしまいどうやったのか課題のケナガイタチをどんどん増やしフラミンゴの群れにしてしまいました。

鳥を捕まえたり大広間から連れ出したりで試験は10分間中断されました。水曜日は「薬草学」の試験でした。牙つきゼラニウムに少し噛まれた以外はハリーはまあまあの出来だとそう思いました。そしてそれは木曜日でした。

この日は「闇の魔術に対する防衛術」でここで初めてハリーは確実に合格したと思いました。筆記試験はどの質問にも苦もなく解答できましたし特に楽しかったのは実技でした。そこには担当教諭のアンブリッジがいました。

玄関ホールへの扉のそばで冷やかに見ていました。

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その後も色んな出来事がありましたがついに学期末になりふくろう試験が始まりました。最初の日に行われたのは「呪文学」の試験でした。午前中は筆記試験が行われて昼食後は順番に呼び出されての実技試験でした。ハリーの実技試験の試験官はトフティ教授でした。(全3項目)

3-1.色んな出来事があった後で
アンブリッジが校長になったその日の午後を「ウィーズリーの暴れバンバン花火」で大混乱に陥れたフレッドとジョージだったのですがそれはイースター休暇明け初日の事でした。2人はまたやってくれたというわけですよね。

フレッドとジョージは東棟の廊下を沼地にして「呼び寄せ呪文」を使ってアンブリッジに没収された箒を取り戻すと悪戯専門店ウィーズリー・ウィザード・ウィーズの開店を大々的に宣言してホグワーツを去って行きました。

2人がいなくなり「悪ガキ大将」の座が空席になった事で城内は群雄割拠状態になり混乱はますます拡大する事になりました。一方ハリーたち3人はとんでもない事をハグリッドに約束させられる事になってしまったんですよね。

巨人の所から帰って来て以来ハグリッドは生傷が絶えませんでした。やっとその理由をハリーたちに教えてくれたのですが実はハグリッドは異父兄弟のグロウプという巨人を連れ帰って「禁じられた森」に隠していたのです。

俺は近々クビになる可能性が高い。ハグリッドはホグワーツに戻ってからずっとアンブリッジは自分を追い出す機会を狙っていたと言うのです。もちろん自分は出て行きたくはない。グロウプがいるからというわけですよね。

それでもアンブリッジは自分を追い出そうとするだろう。そこでグロウプの事をハリーたちに頼みたいとハグリッドは言うのです。これで何もかもお終いというわけではない。ここを出たならダンブルドアの手助けができる。

不死鳥の騎士団の役に立つ事ができる。それでハリーたちにはグラブリー・プランク先生がいるからちゃんと試験を乗り切れる。しかしそれをハリーとハーマイオニーから聞いたロンは約束を破るしかないと言ったのでした。

他にもハリーにフレッドとジョージのシーカーにビーター2人が抜けたのにも関わらず一戦目のスリザリン戦と二戦目のハッフルパフ戦ではザル状態だったロンの大車輪の活躍でグリフィンドール・チームが優勝したのでした。

そんな色々な事があった後にハリーたち3人はふくろう試験つまり普通魔法使いレベル試験を迎えたというわけなんですよね。

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ついについにアンブリッジは教師を1人解雇しました。最初の犠牲者はトレローニー先生でした。ところがそれだけでは済まず何とダンブルドアがホグワーツを去る事になってしまいました。代わりにアンブリッジが校長になりました。一方ハリーは好奇心に負けてしまい・・・(全3項目)

3-1.ついにトレローニー先生が
そんなハリーのインタビュー記事が「ザ・クィブラー」誌に掲載された事を知らされて怒り心頭に達したアンブリッジだったのですがついについに決して絶対に越えてはならない線を越えてしまったというわけなんですよね。

トレローニー先生を解雇したのです。しかしトレローニー先生は引き続き北塔に留まる事になり加えてダンブルドアは「占い学」の新しい先生を見つけて来ました。それは何とケンタウルスのフィレンツェだったんですよね。

「占い学を辞めなきゃよかったって今きっとそう思ってるでしょう?ハーマイオニー?」

トレローニー先生が解雇された2日後の朝食の時でした。パーバティ・パチルがにんまりと笑いながらこう言いました。パーバティは睫毛を杖に巻きつけてカールし仕上がり具合をスプーンの裏に映して確かめていたのでした。

午前中にフィレンツェの最初の授業がある事になっていました。ハーマイオニーは「日刊予言者新聞」を読みながら興味がなさそうに「そうでもないわ。元々馬はあんまり好きじゃないの」とそう答えたというわけですよね。

新聞をめくりコラム欄にざっと目を通すハーマイオニーにラベンダー・ブラウンがショックを受けたような声で「あの人は馬じゃないわ。ケンタウルスよ!」と言ってパーバティはこう言うと溜め息をついたというわけです。

「目の覚めるようなケンタウルスだわ」

そんなパーバティとラベンダーに対しハーマイオニーは「どっにしろ脚は4本あるわ」と冷たく言ったかと思うと「ところであなたたち2人はトレローニーがいなくなってがっかりしてると思ったけど?」とそう訊いたのでした。

「してるわよ!私たち先生の部屋を訪ねたの。ラッパ水仙を持ってね。スプラウト先生が育てているラッパを吹き鳴らす奴じゃなくてきれいな水仙をよ」

ラベンダーがこう答えました。ハリーが「先生どうしてる?」と訊くとラベンダーが気の毒そうに「お可哀想にあまりよくないわ」と答えました。泣きながらアンブリッジがいるこの城を永久に去りたいと言ってるそうです。

アンブリッジがトレローニー先生にひどい事をしたから無理もないのだそうです。するとハーマイオニーが暗い声で「あの程度のひどさはまだ序の口だという感じがするわ」と言うのでそれにロンがこう反論をしたのでした。

「有り得ないよ。あの女これ以上悪くなりようがないだろ」

大皿盛りの卵とベーコンに食らいつきながらこう言うロンにハーマイオニーは「まあ見てらっしゃい。ダンブルドアが相談もなしに新しい先生を任命した事であの人仕返しに来るわ」と言うと新聞を閉じてこうも言いました。

「しかも任命したのがまたしても半人間。フィレンツェを見た時のあの人の顔見たでしょう?」

そして朝食を終えるとハーマイオニーは「数占い」へハリーとロンはパーバティとラベンダーと一緒に「占い学」の教室へと向かったというわけなんですよね。フィレンツェの授業は北塔ではなくて11番教室で行われました。

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ルーナはハリーのインタビュー記事が「ザ・クィブラー」に掲載されるのは来月号になるかもしれないと言いました。ところが何とハリーの記事は3月号に載りました。そのためハリーは不意を衝かれる格好となり困惑気味になりました。そこにやはりという展開で「あの人」がやって来て・・・(全3項目)

3-1.ふくろうの大群が押し寄せて
ハッフルパフ対グリフィンドール戦が行われた日の2日後の月曜日の朝ハリーたち3人が朝食を取りに大広間に入ると同時にふくろう便も着きましたが「日刊予言者新聞」を待っていたのはハーマイオニーだけではありません。

ほとんど全員が脱獄した死喰い人の新しいニュースを待ち望んでいたからでした。目撃したという知らせが多いにも関わらず誰もまだ捕まってはいませんでした。ハーマイオニーは配達ふくろうに1クヌートを支払いました。

そして急いで新聞を広げました。ハリーはオレンジジュースに手を伸ばしました。この1年間ハリーは一度だけシリウスからの至極短い手紙を受け取っただけなので目の前に一羽ふくろうが降り立っても間違いだと思いました。

ハリーは「誰を探してるんだい?」と言い嘴の下から面倒臭そうにオレンジジュースを退けて受取人の名前と住所を覗き込みました。それが何と自分宛てなのでハリーは顔をしかめふくろうから手紙を受け取ろうとしました。

しかしその前に三羽に四羽に五羽と最初のふくろうの脇に別のふくろうが次々と降り立ちバターを踏みつけたり塩を引っくり返したりと自分が一番乗りで郵便を届けようと押し合いへし合いの場所取り合戦を繰り広げました。

ロンが仰天して「何事だ?」と言いました。グリフィンドールのテーブルの全員が身を乗り出して見物する中さらに最初のふくろう群の真っただ中に七羽ものふくろうが着地してまるで阿鼻叫喚の如きの大騒ぎになりました。

「ハリー!私何だか判ったわ。これを最初に開けて!」

ハーマイオニーが羽毛の群れの中に両手を突っ込み長い円筒形の包みを持ったコノハズクを引っ張り出して息を弾ませながらこう言いました。ハリーが茶色の包み紙を破り取ると出て来たのはきっちり丸めたあの雑誌でした。

転がり出て来たのは「ザ・クィブラー」の3月号でした。広げて見ると表紙から自分の顔が気恥ずかしげにニヤッと笑いかけていました。そのハリーの写真を横切り真っ赤な大きな文字でこう書かれていたというわけですよね。

ハリー・ポッターついに語る
「名前を呼んではいけないあの人」の真相-僕がその人の復活を見た夜


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