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ハリーたちの身柄を拘束した人さらい一味のリーダーは数いる中でも最も嫌悪感を催す狼人間のフェンリール・グレイバックでした。ロンを捕まえた一味とは違ってこのグループはスカピオールという男が鋭くロンの嘘を見抜きました。そしてついには最悪の事態へと発展してしまいました。(全3項目)

3-1.希望の光が見えて来た?
ホグワーツではどの寮だった?この問いにハリーが「スリザリン」と答えるのを聞いてスカピオールは捕まった奴はみんなそう言えばいいと思っている。なのに談話室がどこにあるか知っている奴は1人もいないと言いました。

「地下室にある。壁を通って入るんだ。髑髏とかそんな物が沢山あって湖の下にあるから明かりは全部緑色だ」

ハリーははっきりとこう言いました。ハリーは2年生の時にポリジュース薬でゴイルに成り済ましスリザリンの談話室に潜入してドラコ・マルフォイを尋問した事があるのです。一瞬間が空いてスカピオールはこう言いました。

「ほうほうどうやら本物のスリザリンのガキを捕めえたみてぇだ。良かったじゃねえかバーノン。スリザリンには穢れた血はあんまりいねえからな。親父は誰だ?」

最後の問いにハリーは「魔法省に勤めている。魔法事故惨事部だ」とでまかせを言いました。ちょっと調べれば嘘は全部ばれる事は判っていましたがハリーはどうせ時間稼ぎだし顔が元通りになれば万事休すだと思いました。

するとスカピオールがグレイバックにそう言えばあそこにダドリーって奴がいると思うと言いました。ハリーは息が止まりそうでした。運が良ければこの場面から無事逃れられるかもしれないとそう思ったからなんですよね。

ハリーは「何と何と」と言うグレイバックの冷酷な声に微かな動揺を感じ取りました。グレイバックは魔法省の役人の息子を本当に縛り上げてしまったかもしれぬと疑問を感じているのです。グレイバックはこう言いました。

「もし本当の事を言っているなら醜男さんよ魔法省に連れて行かれても何も恐れる事はない。お前の親父が息子を連れ帰った俺たちに褒美をくれるだろうよ」

ハリーの心臓は肋骨を縛るロープを激しく打っていました。ハリーはグレイバックにその動きが見えても不思議ではないとそう思いました。それに口は乾き切っていました。ハリーは自分たちを放してと訴えようとしました。

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ハリーが禁句の「ヴォルデモート」を口走ってしまったため保護呪文が破れてハリーたち3人は人さらい一味に捕まる事となりました。今回の人さらい一味は鋭くロンの嘘を見破りました。そして何と一味のリーダーは狼人間のフェンリール・グレイバックだったのでした。(全3項目)

3-1.身の毛のよだつ聞き覚えのある声
ハリーは2人を振り返りましたが暗闇の中では輪郭しか見えません。ハーマイオニーが杖を上げテントの外ではなく自分の顔に向けているのが見えました。バーンという音と共に白い光が炸裂してハリーは激痛に襲われました。

そしてがっくりと膝を折りました。何も見えません。両手で覆った顔が瞬時に膨れ上がって行くのが判りました。それと同時に重い足音がハリーを取り囲んで「立て虫けらめ」と言ったかと思うと荒々しく引っ張り上げました。

抵抗する間もなく誰かがハリーのポケットを探って杖を取り上げました。ハリーはあまりの痛さに顔を強く押さえていましたが押さえる指の下の顔は目鼻も見分けがつかないほど膨れ上がりパンパンに腫れていたんですよね。

まるでひどいアレルギーでも起こしたかのようです。目は押しつぶされて細い筋のようになりほとんど見えません。手荒にテントから押し出された拍子に眼鏡が落ちてしまい4~5人のぼやけた姿がようやく見えるだけでした。

その4~5人のぼやけた姿がロンとハーマイオニーを無理やり外に連れ出していてロンが「放せ。その女(ひと)を。放せ!」と叫ぶのが聞こえました。すると紛れもなく握り拳で殴りつける音が聞こえてロンは痛みに呻きました。

ハーマイオニーは悲鳴を上げ「辞めて!その人を放して。放して!」と言いました。聞き覚えのある声が「お前のボーイフレンドが俺のリストに載っていたらもっとひどい目に遭うぞ」と言いハリーは胃袋が宙返りしました。

「うまそうな女だ。何というご馳走だ。俺は柔らかい肌が楽しみでねぇ」

身の毛のよだつその声の主が誰なのかが判りました。残忍さを買われて死喰い人のローブを着る事を許された狼人間のフェンリール・グレイバックでした。別の声が「テントを探せ!」と言ってハリーは放り投げられました。

そして地べたにうつ伏せに倒れたのでした。

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ラジオ番組「ポッターウォッチ」はハリーたち3人が知っている極めて身近な人物が続々と登場して来ました。そして番組の最後に話題になったのは「親玉死喰い人」のあの人でした。ところがでした。番組終了後にハリーが決して口にしてはならない言葉を口走ってしまって・・・(全3項目)

3-1.リーとルーピンの話は続き
「ではロムルスもしハリーがこの放送を聞いていたら何と言いたいですか?」リーのこの問いにルーピンは「我々は全員。心はハリーと共にある。そう言いたいですね」と答えて少し躊躇しながらこう付け加えたんですよね。

「それからこうも言いたい。自分の直感に従え。それは良い事だしほとんど常に正しい」

ハリーはハーマイオニーを見ました。ハーマイオニーは目に涙を溜めていて「ほとんど常に正しい」とルーピンの最後の言葉を繰り返しました。するとロンがすっとんきょうな声でルーピンの近況報告をこうしたのでした。

「あっ僕言わなかったっけ?ビルに聞いたけどルーピンはまたトンクスと一緒に暮らしているって!それにトンクスはかなりお腹が大きくなって来たらしいよ」

リーとルーピンの話は続いていてリーが今度は「ではいつものようにハリー・ポッターに忠実であるがために被害を受けている友人たちの近況はどうですか?」と訊きリーのこの問いにルーピンはこう答えたというわけです。

「そうですね。この番組をいつもお聞きの方にはもうお判りの事でしょうがハリー・ポッターを最も大胆に支持して来た人々が数人投獄されました」

ここでルーピンが「例えば」と言って名前を挙げたのが「ザ・クィブラー」の編集長のゼノフィリウス・ラブグッドでした。これを聞いてロンは「少なくとも生きてる!」と呟きました。ルーピンはさらにもう1人言いました。

「さらについ数時間前に聞いた事ですがルビウス・ハグリッド」

ハリーたちは揃ってハッと息を呑みそのためにその後の言葉を聞き逃す所でした。ハグリッドは構内で逮捕されかけたものの拘束はされなかったのだそうです。自分の小屋でハリー・ポッター応援パーティを開いたそうです。

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ハリーが「死の秘宝」に夢中になっていたので事実上3人のリーダーになり行動を取り仕切るのはロンになりました。そしてそのロンが言っていたラジオ番組の「ポッターウォッチ」は3月にようやく聞く事ができました。そこでは数々の訃報が伝えられたりハリーたちがよく知っている人が出演したんですよね。(全3項目)

3-1.3月になってようやく
ロンは毎晩ラジオをトントンと軽く叩きながらでまかせの言葉を羅列し正しいパスワードを当てようと努力を続けていました。時々龍痘の治療のヒントがちらりと聞こえたり「大鍋は灼熱の恋に溢れ」と聞こえたりしました。

「普通は騎士団に関係する言葉なんだ。ビルなんか本当に当てるのが上手かったな。僕も数撃ちゃその内当たるだろ」

ロンはこう言いました。しかしようやくロンに幸運が巡って来た時には3月になっていました。ハリーは見張りの当番でテントの入口に座り凍てついた地面を破って顔を出したムスカリの花の群生を見るともなく見ていました。

「やったやったぞ!パスワードはアルバスだった!ハリー入って来い!」

テントの中からこう興奮して叫ぶロンの声が聞こえました。ハリーは「死の秘宝」の思索から何日かぶりに目覚めていました。ハリーが急いでテントの中に戻るとロンとハーマイオニーがラジオのそばにひざまずいています。

ハーマイオニーは手持ちぶさたに「グリフィンドールの剣」を磨いていました。そして口をぽかんと開けて小さなスピーカーを見詰めていました。そのスピーカーからははっきりと聞き覚えのある声が流れていたんですよね。

「暫く放送を中断していた事をお詫びします。お節介な死喰い人たちが我々のいる地域で何軒も戸別訪問してくれたせいなのです」

ハーマイオニーが「ねえこれリー・ジョーダンだわ!」と言うとロンは笑顔を見せながら「そうなんだよ!かっこいいだろ?ねっ?」と言いました。こうして「ポッターウォッチ」の放送は始まりリーはこう言ったのでした。

「現在安全な別の場所が見つかりました。そして今晩はうれしい事にレギュラーのレポーターのお二人を番組にお迎えしています。レポーターの皆さんこんばんは!」

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ハリーは「死の秘宝」にすっかり取り憑かれてしまったため自分の考えに夢中になるあまり1人孤立する事になってしまいました。その代わりに今度はロンが指揮を執る事になりました。そして毎晩ロンはラジオを叩いて「ポッターウォッチ」という番組を聞こうとしていました。(全3項目)

3-1.死の秘宝に取り憑かれてしまい
分魂箱か?それとも「死の秘宝」か?この議論は結局ロンがハーマイオニーについてしまったので「死の秘宝」は忘れるべきという意見で決着してしまいました。しかしハリーはその晩ほとんど眠れなかったというわけです。

「死の秘宝」にすっかり取り憑かれその考えが心を揺り動かし頭の中で渦巻いている内は気が休まりませんでした。ハリーの脳裏に渦巻いていた考えはスニッチに浮かんだ「私は終わる時に開く」という文言だったのでした。

「ニワトコの杖」に「蘇りの石」に「透明マント」の全てを所有できさえすればハリーは勝利者になれるというわけです。でも終わる時って何だ?どうして今すぐ「蘇りの石」が手に入らないのだろうとハリーは考えました。

「蘇りの石」さえあればダンブルドアに直接言葉の意味を質問できるからというわけです。ハリーはスニッチに向かって呪文を唱えてみました。蛇語も試すなどできる事は全部やってみましたがスニッチは開こうとしません。

それに「ニワトコの杖」です。どこに隠されているのだろうとハリーは思いました。ヴォルデモートは今どこを探しているのだろうと思いました。ハリーは額の傷痕が疼きヴォルデモートの考えが見えればいいと思いました。

自分とヴォルデモートが初めて全く同じ物を望むという事で結ばれたからです。ハーマイオニーはもちろんこういう考えを嫌うだろう。しかしそもそもハーマイオニーは「死の秘宝」を最初から信じてなどいないんですよね。

ある意味でゼノフィリウス氏は正しい事を言ったとハリーは思いました。想像力が限られている。偏狂で頑迷だ。本当の所ハーマイオニーは「死の秘宝」という考えが怖いのだとハリーは思いました。特に「蘇りの石」がです。

ハリーは再びスニッチに口を押しつけキスをしてほとんど飲み込むという事までやってみましたがスニッチは頑として屈伏せず開きませんでした。そして明け方近くになってハリーはルーナの事を思い出したというわけです。

アズカバンの独房でたった1人だけ吸魂鬼に囲まれている姿です。ハリーは自分が急に恥ずかしくなりました。ルーナのほうは「秘宝」の事を考えるのに夢中ですっかり忘れていたからです。何とか助け出したいと思いました。

しかしあれだけの数の吸魂鬼では事実上攻撃する事はできないとハリーは思いました。それに考えてみるとロンが人さらいから奪って来たこの杖ではハリーは「守護霊の呪文」を試した事がなかったというわけなんですよね。

朝になったら試してみなければとハリーは思い同時にもっと良い杖を得る手段があればいいのにともそう思ったというわけです。すると「ニワトコの杖」すなわち不敗で無敵の「死の杖」への渇望が飲み込んでしまいました。

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ハリーは「死の秘宝」は実在するとの結論を出しました。しかし例によって例の如くハーマイオニーが異を唱えて激論になりました。いつもの事ですがハーマイオニーは目の前に揺るがしようのない根拠を示さないと頑なに否定するのです。そして最後の最後には・・・(全3項目)

3-1.興奮も希望も幸福感も
ハリーは母リリーの手紙をハーマイオニーの手に押しつけると「それを読んで!」と言いました。ダンブルドアが「透明マント」を持っていたんだ。どうしてマントが欲しかったのか他には理由がないだろうとも言いました。

ダンブルドアはマントなど必要なかった。強力な「目くらまし術」を使いマントなんかなくとも完全に透明になれたのだから。すると何かが床に落ちて光りながら椅子の上を転がりました。手紙を取り出した時だったのです。

手紙を引っ張り出した時にダンブルドアから遺贈されたスニッチを落としてしまったのです。ハリーは屈んで拾い上げました。するとたった今見つけたばかりの素晴らしい発見の泉がハリーにまたも別の贈り物をくれました。

「ここにあるんだ!ダンブルドアは僕に指輪を遺した。このスニッチの中にある!」

衝撃と驚きが体の中から噴き出してハリーはこう叫びました。ロンは不意を衝かれたような顔をして「そ-その中だって?」と言いましたがハリーには何故ロンがそんな顔をするのか理解する事ができなかったというわけです。

判り切った事じゃないか。はっきりしてるじゃないか。何もかも当て嵌まる。何もかもだ。自分の「透明マント」は3番目の「秘宝」でありスニッチの開け方が判った時には2番目の「秘宝」も手に入る。残る品は1つだけだ。

後は第1の「秘宝」である「ニワトコの杖」を見つければよいだけだ。ところがハリーが「そうすれば」と考えたその時でした。きらびやかな舞台の幕がそこで突然下りたかのようです。ハリーの興奮も希望も幸福感もでした。

それが一挙に消えました。輝かしい呪文は破れハリーは1人暗闇に佇んでいました。奴が狙っているのはそれだ。ヴォルデモートが追っているのが「ニワトコの杖」だとハリーはそれが判ってしまったというわけなんですよね。

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ハリーはハーマイオニーの口から「ペベレル家」という名前を聞いた時に記憶の片隅が揺さぶられました。ところがついに「どこでその名前を聞いたのか?」を思い出したのです。そして「死の秘宝」は確かに存在すると確信するに至りました。しかし例によって例の如くハーマイオニーが・・・(全3項目)

3-1.思い出した!
ハーマイオニーの顔に恐怖の表情を見て取ったハリーは自分が正気だとそう思わせるようにきっぱりとした声で急いで話題を変えたのでした。そこでハリーはハーマイオニーに対してこう問いかけたというわけなんですよね。

「それでゴドリックの谷に墓のあるあのペベレル家の人の事だけどその人のこと何も分からないの?」

ハーマイオニーは話題が変わってほっとしたような顔をしました。そして「ええ。墓石にあの印があるのを見た後で私その人の事を調べたの」と答えました。有名な人か何か変な事をした人なら本に載っているとそう思った。

持って来た本のどれかに絶対に載っているはずだとそう思ったんだそうです。それがようやく見つけたものの「ペベレル」という名前は「生粋の貴族-魔法界家系図」という本で1ヵ所だけしかなかったとの事なのだそうです。

この本はクリーチャーから借りたとの事でした。男子の血筋が現在では絶えてしまっている純血の家系のリストなんだそうです。ペベレル家は早くに絶えてしまった血筋の1つと聞いてロンがこう尋ねたというわけですよね。

「男子の血筋が絶える?」

この問いにハーマイオニーは「つまり氏(うじ)が絶えてしまったという意味よ」と答えました。ペベレル家が絶えたのは何世紀も前なのだそうです。子孫はまだいるかも知れないが違う姓を名乗っているというわけですよね。

ハーマイオニーがそう言った途端にハリーの頭に閃くものがありました。ペベレルの姓を聞いた時に揺さぶられた記憶です。魔法省の役人の鼻先で醜い指輪を見せびらかしていた汚らしい老人。ハリーは思い出したのでした。

ついにようやくペベレルの名前をどこで聞いたのかを思い出したのです。ハリーは「マールヴォロ・ゴーント!」と叫んだのでした。それを聞いてロンとハーマイオニーは同時に「えっ?」と訊き返したというわけですよね。

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ハーマイオニーが機転を利かせてハリーたち3人は無事にラブグッドの家を脱出する事ができました。しかしテントに入ってからゼノフィリウス・ラブグッド氏が主張していた「死の秘宝」を巡って激論が交わされる事となりました。当然ハーマイオニーは否定したのですが・・・(全3項目)

3-1.脱出し遂せて
ハリーは喘ぎながら草の上に落ちてようやく立ち上がりました。ハリーたち3人は夕暮れのどこかの草原の一角に着地をしたようでした。ハーマイオニーはもう杖を振って例の保護呪文を周りに円を描いてかけていたのでした。

ロンは「あの裏切り者!老いぼれの悪党!」と言いながら「透明マント」を脱ぐとマントをハリーに放り投げました。その一方でロンはハーマイオニーに対してはこう言って絶賛の言葉を惜しまなかったというわけですよね。

「ハーマイオニー。君って天才だ。大天才だ。あそこから逃げ遂せたなんて信じられないよ!」

ハーマイオニーは保護呪文を唱えながらだからエルンペントの角だって言ったでしょう?あの人にちゃんと教えてあげたのに結局あの人の家は吹き飛んでしまったじゃないと言いました。するとロンはこう言ったんですよね。

「罰が当たったんだ」

ロンは破れたジーンズと両足の切り傷を調べながら「連中はあいつをどうすると思う?」と訊きました。するとハーマイオニーは殺害したりしなければいいんだけどと呻きました。そのためハリーの姿を見せたんだそうです。

そうすればゼノフィリウス氏が嘘をついていなかったと判るからハーマイオニーはハリーには「透明マント」を被らせなかったのだそうです。するとロンは「だけどどうして僕を隠したんだ?」とそう訊いたというわけです。

ハーマイオニーはあなたは黒斑病で寝ている事になっている。死喰い人は父親がハリーを支持しているからとルーナをさらった。あなたがハリーと一緒にいるのを見たならあなたの家族に何をするか分からないと言うのです。

「だけど君のパパやママは?」とロンが訊くとハーマイオニーは「オーストラリアだもの。大丈夫なはずよ。2人は何も知らないわ」とそう答えたというわけです。ロンは感服し切った顔をしてこう繰り返したというわけです。

「君って天才だ」

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ルーナは家にいませんでした。父親のゼノフィリウス氏が「ザ・クィブラー」にハリー擁護の記事を載せまくったために身柄を拘束されてしまったのです。ラブグッド氏にとってはようやくという感じて魔法省から2人がやって来ました。そこでハーマイオニーが・・・(全3項目)

3-1.物凄い爆発!
ハリーが「僕たちに手荒な事をさせないでください。どいてくださいラブグッドさん」と言うとハーマイオニーが「ハリー!」と名前を呼んで悲鳴を上げました。箒に乗った人影が窓の外を飛び過ぎたからというわけです。

ハリーたち3人が目を離した隙にラブグッド氏は杖を抜きました。ハリーは危うい所で油断に気づき横っ飛びに跳んでロンとハーマイオニーを呪文の通り道から押し退けました。呪文の当たった所が問題だったというわけです。

ラブグッド氏が放った「失神の呪文」は部屋を横切ってしわしわ角スノーカックの角だと主張していたエルンペントの角に当たりました。部屋が吹き飛んだかと思うような音が起こって物凄い爆発だったというわけですよね。

木や紙の破片に瓦礫が四方八方に飛び散り前が見えないほどのもうもうたる埃であたりが真っ白になりました。ハリーは宙に飛ばされたその後に床に激突して両腕でかばった頭の上に降り注ぐ破片で何も見えなくなりました。

ハーマイオニーの悲鳴にロンの叫び声と吐き気を催すようなドサッグシャッという金属音が繰り返し聞こえました。吹き飛ばされたラブグッド氏が仰向けに螺旋階段を落ちて行く音だとハリーには察しがついたんですよね。

瓦礫に半分埋もれながらハリーは立ち上がろうとしました。舞い上がる埃でほとんど息もできず目も見えません。天井は半分吹き飛んでルーナのベッドの端が天井の穴からぶら下がって切れ切れの羊皮紙が宙を舞っていました。

顔が半分なくなったロウェナ・レイブンクローの胸像がハリーの脇に倒れ印刷機の大部分は横倒しになって台所に下りる階段の一番上を塞いでいました。その時でした。白い人影がハリーのそばで動いたというわけですよね。

埃に覆われてまるで2個目の石像になったかのようなハーマイオニーが唇に人差し指を当てていました。1階の扉が凄まじい音を立てて開きました。

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ハーマイオニーは「三人兄弟の物語」は単なる道徳話で3つの品が「死の秘宝」だなんてラブグッド独特のへんてこな解釈に過ぎないとそう言うのです。しかしそれならハリーの持っている「透明マント」はどうなんだという話になりました。ところがハリーたちを思わぬ展開が待ち受けていて・・・(全3項目)

3-1.全部は否定できない
ロンがハリーに「それじゃ君はどうして石を選ぶんだ?」と訊いて来てハリーはもし「蘇りの石」で呼び戻せるならシリウスもマッド・アイ・ムーディにダンブルドアとさらに自分の両親を呼び戻すとそう答えたんですよね。

ロンもハーマイオニーも笑いませんでした。今聞いたばかりの話を思い出しながらハリーは「でも吟遊詩人ビードルの物語では死者は戻りたがらないという事だったよね?」と言ってハーマイオニーにこう訊いたんですよね。

「他にも石が死者を蘇らせる話が沢山あるってわけじゃないだろう?」

ハーマイオニーは悲しそうに「ないわ」と答えました。ハーマイオニーは少なからずゼノフィリウス氏に不信感を抱いたので「ラブグッドさん以外にそんな事が可能だと思い込める人はいないでしょうよ」とも言いました。

ハーマイオニーはビードルは多分「賢者の石」から思いついたんだと思うと言いました。つまり不老不死の石の代わりに死を逆戻しにする石にしたというわけです。そして台所からの悪臭はますます強くなって来たのでした。

下着を焼くような臭いです。夕食をご馳走するというせっかくの気持ちを傷つけないようにしたくともどれだけゼノフィリウス氏の料理が食べられるのかハリーは自信がありませんでした。するとロンがこう言って来ました。

「でもさマントはどうだ?あいつの言う事が正しいと思わないか?」

ロンは自分などハリーのマントに慣れっこになっちゃってどんなに素晴らしいかなんて考えた事もないけどハリーの持っているようなマントの話は他に聞いた事がない。絶対確実で着ていて見つかった事はないと言うのです。

ハーマイオニーはロンに「当たり前でしょ。あれを着ていれば見えないのよ」と言いました。しかし「透明マント」に関してはゼノフィリウス氏が言っていたのは本当の事とロンは言うのです。聞いた事があると言うのです。

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3つある「死の秘宝」の中でも「ニワトコの杖」は数え切れないほどの証拠があり最も容易に跡を追えるんだそうです。ところがハーマイオニーが口にした「ペベレル家」という名前がゼノフィリウス氏をひどく驚かせハリーは記憶の片隅が揺さぶられたというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.驚くゼノフィリウス氏
秘宝の中でも「ニワトコの杖」は数え切れないほどの証拠があり最も容易に跡を追える。ゼノフィリウス氏はこう言って数々のケースを挙げました。それを受けてハリーはハーマイオニーをちらりと見たというわけですよね。

ハーマイオニーは顔をしかめてゼノフィリウス氏を見ていましたが異を唱えはしませんでした。ここでロンが「それじゃニワトコの杖は今どこにあるのかなぁ?」と訊きゼノフィリウス氏は窓の外を眺めつつこう言いました。

「嗚呼(ああ)誰ぞ知るや?ニワトコの杖がどこに隠されているか誰が知ろう?アーカスとリビウスの所で跡が途絶えているのだ」

何でもロクシアスを打ち負かして「ニワトコの杖」を手に入れたのがアーカスなのかリビウスなのか分からないんだそうです。またそのどちらかを別の誰かが打ち負かしたかもしれないが歴史は語ってくれないのだそうです。

「ラブグッドさん。ペベレル家と死の秘宝は何か関係がありますか?」

一瞬の沈黙の後ハーマイオニーが切り口上にこう質問をしました。するとゼノフィリウス氏は度肝を抜かれた顔をしてハリーは記憶の片隅が揺さぶられましたがそれが一体全体何なのかははっきりとは思い出せませんでした。

「何とお嬢さん。私は今まで勘違いをしていたようだ!」

ハリーはペベレル家の名前をどこかで聞いた事があると考えていましたがゼノフィリウス氏のほうはこう言うと椅子にしゃんと座り直して驚いたようにハーマイオニーを見ていました。そしてこう言ったというわけですよね。

「君を秘宝の探求の初心者とばかり思っていた!探求者たちの多くはペベレルこそ秘宝の全てを。全てを!握っていると考えている!」

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ゼノフィリウス氏によれば三人兄弟が「死」から与えられた「ニワトコの杖」に「蘇りの石」と「透明マント」の3つの品が「死の秘宝」なんだそうです。するとゼノフィリウス氏とハーマイオニーの間で「死の秘宝は実在するのか?」の議論になって行ったというわけなんですよね。ところがだったのです。(全3項目)

3-1.物語に出て来る3つの品が「死の秘宝」
ハーマイオニーは「三人兄弟の物語」を読み終えて本を閉じましたがゼノフィリウス氏はすぐにはそれに気づかず一瞬間を置いてから窓を見詰めていた視線を外し「まあそういう事だ」とそう言ったというわけなんですよね。

ハーマイオニーは混乱したような声で「え?」と言いました。するとゼノフィリウス氏は「それらが死の秘宝だよ」と言い肘の所にあるテーブルから羽根ペンを取り積み重ねた本の中から破れた羊皮紙を引っ張り出しました。

ゼノフィリウス氏は「ニワトコの杖」と言って羊皮紙に縦線をまっすぐ1本引いて「蘇りの石」と言いながら縦線の上に円を描き足し「透明マント」と言いながら縦線と円を三角で囲んで例の三角の印を完成させたんですよね。

それから「3つを一緒にして死の秘宝」と言ったというわけです。するとハーマイオニーが「でも死の秘宝という言葉は物語のどこにも出て来ません」とそう言ったんですよね。ゼノフィリウス氏はそれにこう応えたのでした。

「それはもちろんそうだ。それは子供のお伽噺だから知識を与えるというより楽しませるように語られている」

しかしこういう事を理解している我々の仲間にはこの昔話が3つの品つまりは「死の秘宝」に言及している事が判るんだそうです。もしも3つを集められれば持ち主は死を制する者となるだろうとゼノフィリウス氏は言いました。

一瞬の沈黙が訪れてその間にゼノフィリウス氏は窓の外をちらりと見ました。太陽はもう西に傾きゼノフィリウス氏は「ルーナはまもなく十分な数のプリンピーを捕まえるはずだ」と低い声で言ったというわけなんですよね。

するとここでロンが口を開き「死を制する者っていうのは」と言いました。ゼノフィリウス氏はどうでもよいという風に手を振りながら「制する者。征服者。勝者。言葉は何でもよい」と言いました。ここでだったのでした。

ハーマイオニーがゆっくりと「でもそれじゃ。つまり」と言いました。ハーマイオニーのその言い方を聞いてハリーは疑っている事が少しでも声に表れないように努力しているのだという事が判ったというわけなんですよね。

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ゼノフィリウス氏によればあの三角の印は「死の秘宝」の印なんだそうです。そしてその全ては「三人兄弟の物語」から始まるのだそうです。そして何とハーマイオニーがその物語の原書を持っていました。そこでハーマイオニーが読んで聞かせる事になったというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.全ては三人兄弟の物語から始まる
ハリーはロンとハーマイオニーを見ましたが2人ともゼノフィリウス氏の言った事が理解できなかったようです。そこでハリーはゼノフィリウス氏に「死の秘宝?」と問いかけました。するとこんな言葉が返って来たのでした。

「その通り。聞いた事がないのかね?まあそうだろうね。信じている魔法使いはほとんどいない。君の兄さんの結婚式にいたあの戯けた若者がいい証拠だ」

こう言うとゼノフィリウス氏はロンに向かって頷いたのでした。そしてさらに言葉を続けて「悪名高い闇の魔法使いの印を見せびらかしていると言って私を攻撃した!無知も甚だしい」とそう言ったというわけなんですよね。

ゼノフィリウス氏によれば秘宝には闇の「や」の字もないんだそうです。少なくとも一般的に使われている単純な闇の意味合いはないのだそうです。それならばゼノフィリウス氏は何故あの印を首からぶら下げていたのか?

あのシンボルは他の信奉者が「探求」を助けてくれる事を望んで自分が仲間である事を示すため使われているだけの事なんだそうです。しかしゼノフィリウス氏がそう説明してもハリーはまだ理解する事はできませんでした。

そこでハリーは「すみませんが僕にはまだよく分りません」と言いました。するとゼノフィリウス氏は「そう。いいかね信奉者たちは死の秘宝を求めているのだ」と言いました。するとハーマイオニーがこう訊いたのでした。

「でも死の秘宝って一体何ですか?」

ハーマイオニーのこの問いにゼノフィリウス氏は「君たちは三人兄弟の物語をよく知っているのだろうね?」と問い返しました。ハリーは「いいえ」と答えましたがロンとハーマイオニーは何と同時に「はい」と答えました。

「さてさてミスター・ポッター全ては三人兄弟の物語から始まる。どこかにその本があるはずだが」

ゼノフィリウス氏は重々しく頷くとこう言いました。そして漠然と部屋を見回して羊皮紙や本の山に目をやりました。するとハーマイオニーが「ラブグッドさん。私がここに持っています」とそう言ったというわけですよね。

ハーマイオニーはビーズバックからダンブルドアに遺贈された「吟遊詩人ビードルの物語」の蔵書を引っ張り出したというわけなんですよね。

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ハリーはゴドリックの谷の二の舞になる。深読みのし過ぎだと反対したのですが三角印の意味を知るためほぼ強引にゼノフィリウス・ラブグッド氏に会いに行く事になりました。しかし2階にあった角を巡って一騒動起き散々寄り道をした挙句にようやく本題に入ったというわけですよね。(全3項目)

3-1.しわしわ角スノーカックの角?
ハリーたちが案内された2階の居間兼作業場のような部屋は雑然としていて本や書類があらゆる平面に積み上げられ天井からはハリーには理解不能な生き物の精巧な模型が羽ばたいたり顎を動かしたりしてぶら下がっています。

ルーナはそこにいませんでした。家に入った時から聞こえていたやかましい音を出していたのは歯車や回転盤が魔法で回っている木製の物体でした。一見すると作業台と古い棚を一組くっつけた奇想天外な作品に見えました。

暫くしてハリーはそれが旧式の印刷機だとそう判断しました。雑誌「ザ・クィブラー」がどんどん刷り出されていたからです。ゼノフィリウス氏は「失礼」と言うとその機械に近づいて汚らしいテーブルクロスを被せました。

テーブルクロスを膨大な数の本や書類の載ったテーブルから抜き取ったため本も書類も全部が床に転がり落ちてしまいました。でもテーブルクロスを被せたので印刷機の騒音は少しですが抑えられたというわけなんですよね。

ゼノフィリウス氏は改めてハリーを見ると「どうしてここに来たのかね?」と訊いて来ました。ところがハリーが口を開くより早くハーマイオニーが驚いて小さな叫び声を上げて壁に取り付けた角を指差してこう訊きました。

「ラブグッドさん。あれは何ですか?」

それは螺旋状の巨大な灰色の角でユニコーンの角と言えなくもありませんでしたが壁から1メートルほども突き出していました。ゼノフィリウス氏は「しわしわ角スノーカックの角だが」と答えましたがどうやら違うようです。

ハーマイオニーは「いいえ違います!」と反論をしました。そんなハーマイオニーにハリーはばつが悪そうに小声で「今はそんな事を」と言いましたがハーマイオニーはハリーに向かってこう言ったというわけなんですよね。

「でもハリーあれはエルンペントの角よ!取引可能品目Bクラス危険物扱いで家の中に置くには危険過ぎる品だわ!」

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ダンブルドアがグリンデルバルドに宛てて書いた手紙やゴドリックの谷の古い墓にもあの三角の印があった。ダンブルドアが「吟遊詩人ビードルの物語」の蔵書を遺贈したのはこの三角印の意味を知って貰うためだとハーマイオニーに説得されハリーはゼノフィリウス・ラブグッド氏を訪ねる事になったのでした。(全3項目)

3-1.ラブグッド父娘の家を探して
自宅の「隠れ穴」が目の前という事でロンは「こんなに近くまで来て家に帰らないのは変な感じだな」と言いました。すると相変わらずロンへの怒りが収まらないハーマイオニーが冷たくこう言ったというわけなんですよね。

「あら。ついこの間みんなに会ったばかりとは思えない言い方ね。クリスマスに家にいたくせに」

ロンは「隠れ穴なんかにいやしないよ!」と反論してまさかという笑い方をしました。家に戻って自分は君たちを見捨てて帰って来ましたなんて言えない。それこそフレッドやジョージは大喜びするとロンはそう言いました。

それにジニーなんか心底深い理解を示してくれただろう。ロンを責め立てる絶好の口実だからだというわけです。ハーマイオニーは驚いてロンに「だってそれじゃどこにいたの?」と訊きロンはこう答えたというわけですよね。

「ビルとフラーの新居。貝殻の家だ。ビルは今までどんな時も僕をきちんと扱ってくれた。ビルは。ビルは僕のした事を聞いて感心はしなかったけどぐだぐだ言わなかった」

それはロンが本当に後悔してるという事をビルは判っていたからなんだそうです。他の家族はロンが「貝殻の家」にいるとは誰も知らなかったのだそうです。ビルとフラーはクリスマスも「隠れ穴」に帰らなかったそうです。

結婚してから初めての休暇という事で2人きりで過ごしたいから家には帰らないと言ったとの事でした。ビルがクリスマスに「隠れ穴」に帰らなかったのはフラーがセレスティナ・ワーベック嫌いという事もあったからでした。

ロンは「隠れ穴」に背を向けると「ここを行ってみよう」と言って丘の頂上を越える道を先に立って歩きました。ハリーたちは約2~3時間歩きました。ハリーはハーマイオニーの強硬な意見で「透明マント」に隠れていました。

低い丘陵地には一軒の小さなコテージ以外は人家がなく唯一見つかったそのコテージには人影はありませんでした。中はこざっぱりとした台所で窓辺にはゼラニウムが置いてあり覗きながらハーマイオニーがこう言いました。

「これが2人の家かしら。クリスマス休暇で出かけたんだと思う?」

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ロンは戻って来ましたがロンの事をまだ許せないハーマイオニーは完全無視を決め込んでいました。そんなハーマイオニーがリータ・スキーター著の「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」を持ってハリーの所に来るとハリーにとっては予想外の申し入れをして来ました。(全3項目)

3-1.テントに戻ると
ロンは人さらい一味から逃げる際に杖を2本奪って来ました。そこでハリーがその内の1本を譲り受けて使っているのですがかつて使っていた柊と不死鳥の杖と比べると何やら効きが弱いようなのです。杖が問題なのではない。

練習が必要なだけだ。要するに自信の問題だとハーマイオニーは言いました。ハリーは口まで出かかった反論の言葉を呑み込みました。何も違わないと思うのならハーマイオニーがこの杖を持てばいいと言いたかったのです。

代わりに自分がハーマイオニーの杖を持つと言いたかったのです。しかし3人の仲が一刻も早く元通りになる事を願う気持ちが強かったハリーは逆らいませんでした。ここでロンはハーマイオニーに遠慮がちに笑いかけました。

ハーマイオニーはつんけんしながら行ってしまい再び本の陰へと顔を隠してしまいました。暗くなって来ると3人はテントに戻りハリーが最初に見張りに立ちました。入口に座ってハリーは足元の石を浮上させようとしました。

しかしハリーの魔法は相変わらず以前よりぎこちなく効き目が弱いように思えました。ハーマイオニーはベッドに横たわり本を読んでいました。ロンはおどおどしながら何度もちらちらとハーマイオニーを見上げていました。

やがてロンはリュックサックから小さな木製のラジオを取り出して来ると周波数を合わせ始めました。ロンは声を落としてハリーにラジオの説明をし始めました。本当のニュースを伝えている所が一局だけあるんだそうです。

他の局は全部が「例のあの人」つまりはヴォルデモート側で魔法省の受け売りなのだそうです。でもこの局だけは聞いたら判るとの事でした。凄いんだそうです。ただ毎晩は放送できないし頻繁に場所を変えないといけない。

手入れがあるといけないからなのだそうです。それに選局するにはパスワードが必要で問題なのはロンが最後の放送を聞き逃したからだそうです。ロンは小声で思いつくままの言葉を言いながらラジオの上を杖で叩きました。

軽くトントンと叩きながらロンは何度もハーマイオニーを盗み見ました。明らかにハーマイオニーが突然怒り出す事を恐れての事だと判りました。しかしハーマイオニーはそこにいないかのようにロンの事は完全無視でした。

10分ほどはロンはラジオの周波数合わせでハーマイオニーは本のページをめくりハリーは新しい杖の練習を続けていました。やがてハーマイオニーがベッドから降りて来ました。ロンはすぐさま周波数合わせを止めました。

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さて!本日から13週間52回に渡って第7巻「死の秘宝」のアルバス・ダンブルドアの第3弾をお届けする事にします。ハリーはグロスター州のディーンの森でロンと奇跡の再会を果たしヴォルデモートの分魂箱を破壊する事ができました。それから一夜が明けたのですが・・・(全3項目)

3-1.奇跡の再会を果たして
グロスター州のディーンの森でハリーはロンとの奇跡の再会を果たしました。加えて池の底にあった「グリフィンドールの剣」でヴォルデモートの分魂箱を破壊する事もできました。まさに一挙両得というわけなんですよね。

ハリーはロンに命を助けられて借りを返して貰いましたがハーマイオニーは突然戻って来たロンに怒りを爆発させました。そんなハーマイオニーの怒りが一夜にして収まるとはハリーもまた全く期待していなかったのでした。

そのため翌朝ハーマイオニーが怖い目つきをしたり当てつけがましく黙り込んだりして意思表示をする事にハリーは別に驚きもせずにそれに応えてロンもハーマイオニーがいる所では生真面目な態度を頑なに守っていました。

引き続き後悔をしている事を形に現すためにロンらしくもない行動をしているというわけです。事実3人でいるとハリーは唯一自分1人だけが会葬者の少ない葬式で哀悼の意を表していない人間のような気がしたというわけです。

しかしロンは水を汲みに行くとか下生えの間に茸を探すなどのハリーと2人だけになる数少ない機会を得ると破廉恥なほどに陽気になりました。やはりらしくない態度を取っているのでその反動が来るという事なんでしょうね。

「誰かが僕たちを助けてくれたんだ。その人があの牝鹿をよこしたんだよ。誰か味方がいるんだ。分魂箱一丁上がりだぜ。おい!」

ロンは何度もこう言いました。ロケットを破壊した事で意を強くした3人は他の分魂箱の在り処を話し合い始めました。それはこれまで何度も話し合った事でしたが楽観的になったハリーは最初の突破口に続き次々進展がある。

そうに違いないと感じていました。ハーマイオニーがすねていてもハリーの高揚した気持ちを損ないませんでした。突然運が向いて来て不思議な牝鹿が現れ「グリフィンドールの剣」が手に入りました。そして何よりでした。

ロンが戻って来た大きな幸福感でハリーは笑顔を見せずにはいられなかったというわけです。その日の午後遅くハリーはロンと一緒に不機嫌なハーマイオニーの前からクロイチゴの実を探すという口実で再び退出しました。

そして何もない生垣の中にありもしない実を漁りながら引き続き互いのニュースを交換し合いました。最初にハリーがゴドリックの谷で起こった詳細を含めてハーマイオニーとの2人の放浪の旅の全てを話し終えたのでした。

次にロンが2人と離れていた何週かの間に知った魔法界全体の事をハリーに話したというわけなんですよね。

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