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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

全ての分魂箱を破壊したらグリフィンドールの剣はグリップフックに渡そう。でもいつ渡すのかをグリップフックは知る必要はない。ハリーのこの策は上手く行って金庫破りの立案作業はついに始まりました。ところが新たな難題がハリーたち3人に振りかかって来たんですよね。それはグリップフックが・・・(全3項目)

3-1.計画の立案がついに始まったが
「約束するのですねハリー・ポッター?私があなたを助けたらグリフィンドールの剣を私にくれるのですね?」こう言うグリップフックにハリーが「そうだ」と答えるとグリップフックは「では成立です」と言ったのでした。

そして手を差し出しハリーはその手を取って握手しました。グリップフックのその黒い目がハリーの目に危惧の念を読み取りはしないかと心配でした。でもそれはハリーの杞憂でグリップフックは気がつきはしませんでした。

グリップフックは手を離すとポンと両手を打ち合わせ「それでは始めましょう!」と言いました。するとそれはまるで魔法省に潜入する計画を立てた時の繰り返しでした。一番狭い寝室で4人は計画を立てる作業を始めました。

グリップフックの好みで部屋は薄暗いままに保たれました。グリップフックはハリーたちに「私がレストレンジ家の金庫に行ったのは一度だけです。贋作の剣を中に入れるように言われた時でした」と言ったというわけです。

「そこは一番古い部屋の1つです。魔法使いの旧家の宝は一番深い所に隠され金庫は一番大きく守りも一番堅い」

一番古くて深くて大きくて守りも堅いともう一番ずくしというわけです。4人は納戸のような部屋に何度も何時間もこもりました。のろのろと数日が過ぎてやがてそれが何週間にも及びました。次から次と難題が出て来ました。

1つの大きな問題は手持ちのポリジュース薬が既に相当少なくなっていた事でした。ハーマイオニーが泥のような濃い液体を傾けランプの明かりにかざしながら「本当に1人分しか残っていないわ」とそう言ったというわけです。

グリップフックが手描きした一番深い場所の通路の地図を確かめながらハリーが「それで十分だよ」と言いました。そんなわけでハリーにロンとハーマイオニーの3人は食事の時にしか姿を現さなくなったというわけですよね。


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グリンゴッツの金庫破りを手伝ってもいいが代償としてグリフィンドールの剣が欲しいとグリップフックが言い出したためハリーたちは一旦一番小さい寝室を出て話し合いました。ハリーが解決策を思いついたのですがハーマイオニーが承諾せず一致団結というわけには行かなかったのでした。(全3項目)

3-1.雇う対価として剣を要求されて
グリンゴッツの金庫破りを手伝ってもいいが代償としてゴドリック・グリフィンドールの剣が欲しいとグリップフックが言い出してハリーたち3人取り分けロンとの間でまたしても激論になるという展開になってしまいました。

純血の魔法使いのロンは小鬼に対して根強い不信感があるからです。ロンが「僕たちはグリフィンドール生だしそれはゴドリック・グリフィンドールの」とまで言った所でグリップフックは姿勢を正してこう問い詰めました。

「ではグリフィンドールの前は誰の物でしたか?」

ロンが「誰の物でもないさ。剣はグリフィンドールのために作られた物だろ?」と自分の見解を述べるとグリップフックは苛立って長い指をロンに向けながら「違う!」と叫びました。そしてさらにこうも言ったんですよね。

「またしても魔法使いの傲慢さよ!あの剣はラグヌック一世の物だったのをゴドリック・グリフィンドールが奪ったのだ。これこそ失われた宝。小鬼の技の傑作だ!小鬼族に帰属する品なのだ!」

続けてグリップフックは「この剣は私を雇う事の対価だ。嫌ならこの話はなかった事にする!」と言うとハリーたちを睨みつけました。ハリーはロンとハーマイオニーをちらりと見てグリップフックにこう言ったんですよね。

「グリップフック。僕たち3人で相談する必要があるんだけどいいかな。少し時間をくれないか?」

グリップフックはむっつりと頷きました。1階の誰もいない居間でハリーは眉根を寄せどうしたものかと考えながら暖炉まで歩きました。その後ろで前述のように小鬼には悪感情を抱いているロンがこう言ったというわけです。

「あいつ腹の中で笑ってるんだぜ。あの剣をあいつにやる事なんてできないさ」

一方ハリーはハーマイオニーに「本当なの?あの剣はグリフィンドールが盗んだ物なの?」と訊きました。その問いにハーマイオニーはどうしようもないわという調子で「分らないわ」と答えました。何故そう答えるのか?

ハーマイオニーによれば魔法史では魔法使いたちが他の魔法生物に何かをした事についてはよく省いてしまうんだそうです。でもハーマイオニーが知る限りはグリフィンドールが剣を盗んだとはどこにも書いてないそうです。


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ヴォルデモートと競って杖を追う事はしないとハリーは心に決めました。しかしその決定の重大さがハリーを怯えさせました。ロンとハーマイオニーの意見が正反対に分かれた事でハリーを混乱させました。ハリーは迷ってばかりいたんですよね。その一方でグリップフックが・・・(全3項目)

3-1.迷いだらけのハリー
ビルとフラーの家は海を見下ろす崖の上に建つ白壁に貝殻を埋め込んだ一軒家で寂しくも美しい場所でした。潮の満ち引く音が小さな家の中にいても庭でも大きな生物がまどろむ息のようにハリーに絶え間なく聞こえました。

家に着いてから2~3日の間はハリーは人で溢れ返る家から逃れる口実を見つけては外に出ました。崖の上に広がる空と広大で何もない海の景色を眺め冷たい潮風を顔に感じたかったんですよね。ハリーは心に決めたのでした。

それはヴォルデモートと競って杖を追う事はしないという事です。その決定の重大さが未だにハリーを怯えさせました。ハリーはこれまで一度も何かをしないという選択をした記憶がありません。ハリーは迷いだらけでした。

ロンと顔を合せる毎にロンのほうが我慢できずにその迷いを口に出し「もしかしてダンブルドアは僕たちがあの印の意味を解読して杖を手に入れるのに間に合って欲しいと思ったんじゃないのか?」とそう言ったりしました。

あるいは「あの印を解読したら君が秘宝を手に入れるにふさわしい者になったという意味じゃないか?」と訊いて来たりもしました。ロンは手を変え品を変えハリーに「ニワトコの杖」を取りに行くべきだったと言いました。

さらにロンはそれが本当に「ニワトコの杖」だったら僕たち一体どうやって「例のあの人」つまりヴォルデモートをやっつけられると言うんだと訊いたりもしました。ロンの問いにハリーは答える事ができなかったのでした。

ヴォルデモートが墓を暴くのを阻もうともしなかったなんて全く頭がどうかしていたのではないかとハリー自身がそう思う時すらありました。どうしてそうしないと決めたのかの満足の行く説明さえもできない有り様でした。

その結論を出すまでの理論づけを再現しようとしてもそのたびに根拠が希薄になって行くような気がしました。加えておかしな事にはハーマイオニーが支持してくれる事がロンの疑念と同じくらいにハリーを混乱させました。

「ニワトコの杖」が実在すると認めなくてはならなくなったハーマイオニーはその杖が邪悪な品だと主張しました。そしてヴォルデモートは考えるだけでも汚らわしい手段で杖を手に入れたのだとそう言ったというわけです。


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オリバンダー翁との会談を終えるとハリーはビルにフラーとルーナにディーンがいる台所には入らず家を出て庭へとやって来ました。自分が判った事をロンとハーマイオニーに説明するためです。そしてついにヴォルデモートが「あの杖」を手にする事になったのでした。(全3項目)

3-1.ハリーの最後の質問にオリバンダー翁は?
ハリーたち3人と杖職人のオリバンダー翁との会談は続きましたがハリーがオリバンダー翁にあなたは「例のあの人」つまりヴォルデモートにグレゴロビッチが「ニワトコの杖」を持っていると教えましたねと言った時でした。

これ以上青ざめようのないオリバンダー翁の顔がさらに青ざめました。音を立てて生唾を飲んだ顔はゴーストのようでした。オリバンダー翁は「どうして-どうしてあなたがそんな事を?」と訊いたというわけなんですよね。

ハリーは「僕がどうして知ったかは気にしないでください」と答えました。その時額の傷痕が焼けるように痛んでハリーが一瞬目を閉じるとほんの数秒間ずっと北に位置するのでまだ暗いホグズミードの大通りが見えました。

ヴォルデモートにグレゴロビッチが「ニワトコの杖」を持っていると教えたのですかとハリーが改めて訊くとオリバンダー翁は「噂じゃった」と囁きました。何年も前のハリーが生まれるより遥か前の噂だったんだそうです。

オリバンダー翁は自分はグレゴロビッチ自身が噂の出所だと思っているとそう言いました。それは「ニワトコの杖」を調べその性質を複製するという事が杖の商売にはどんなに有利になるか判るだろうとの事なのだそうです。

ハリーは「ええ判ります」と言い立ち上がりました。そしてオリバンダー翁に「最後にもう1つだけ。その後はどうぞ少し休んでください。死の秘宝について何かご存知ですか?」と最後の質問をしたというわけなんですよね。

オリバンダー翁は「え?何と言ったのかね?」と問い返すときょとんとした顔をしました。ハリーが「死の秘宝です」と答えるとオリバンダー翁はこう言いました。ハリーは知らぬふりをしているわけではないと思いました。

「何の事を言っているのかすまないがわしには分らん。それも杖に関係のある事なのかね?」

オリバンダー翁は「死の秘宝」については知らないのです。ハリーは「ありがとう。本当にありがとうございました。僕たちは出て行きますからどうぞ少し休んでください」とお礼とねぎらいの言葉を言ったというわけです。


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ハリーたち3人は杖職人のオリバンダー翁と話して杖の忠誠心と所有者は力ずくで奪う事により変わり移動する事を学び取りました。そしてハリーはオリバンダー翁にヴォルデモートが探し求めていた「あの杖」の事を訊いたというわけです。そのやり取りを聞いていたハーマイオニーは?(全3項目)

3-1.深遠なる質問
力ずくで奪い勝ち取った杖なら他の杖よりもよく命令を聞き良い仕事をするであろう。この説明を受けてハリーが「そしてその事は全ての杖に通用するのですね?」と訊くとオリバンダー翁はそうだと思うと答えたのでした。

そしてオリバンダー翁は「ポッターさん。あなたは深遠なる質問をする。杖の術は魔法の中でも複雑で神秘的な分野なのじゃ」と言いました。そんなオリバンダー翁にハリーは今度はこう質問をしたというわけなんですよね。

それでは杖の真の所有者になるためには前の持ち主を殺害する必要はないのですね?オリバンダー翁はごくりと唾を飲んで「必要?」と言うといいや殺害する必要があるとは言いますまいと答えハリーはこう言ったのでした。

「でも伝説があります。1本の杖の伝説です。数本の杖かもしれません。殺人によって手から手へと渡されて来た杖です」

こう言いながらハリーの動悸はさらに高まり額の傷痕の痛みはますます激しくなっていました。ヴォルデモートが考えを実行に移す決心をしたのだとハリーは確信しました。その一方オリバンダー翁は青ざめていたのでした。

雪のように白い枕の上でオリバンダー翁の顔色は薄い灰色に変わり巨大な目は恐怖からか血走って飛び出していたのでした。オリバンダー翁は「それはただ1本の杖じゃと思う」と囁くように言いハリーはこう訊いたのでした。

そして「例のあの人」つまりヴォルデモートはその杖に興味があるのですね?オリバンダー翁は「わしは。どうして?」と言う声が掠れロンとハーマイオニーに助けを求めるように目を向けました。ハリーはこう言いました。

「あの人はあなたにどうすれば僕とあの人の杖の結びつきを克服できるのかを言わせようとした」

オリバンダー翁は怯えた目をしました。


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ヴォルデモートの分魂箱がグリンゴッツのレストレンジ家の金庫に隠されていると判った。何故ヴォルデモートは分魂箱をグリンゴッツに隠したのか?その理由をハリーはロンとハーマイオニーに説明しました。それから今度は杖職人のオリバンダー翁と会ったんですよね。(全3項目)

3-1.次は杖職人のオリバンダー翁と
あいつはグリンゴッツの金庫の鍵を持つ者を羨ましく思ったのでは?あの銀行が魔法界に属している真の象徴に見えたと思う。こう言った後ハリーはヴォルデモートがグリンゴッツに分魂箱を隠した理由をこう説明しました。

「それに忘れてならないのはあいつがベラトリックスとその夫を信用していたという事だ。2人ともあいつが力を失うまで最も献身的な信奉者だったしあいつが消えてからも探し求め続けた」

ハリーは最後に「あいつが蘇った夜にそう言うのを僕は聞いた」と言うと額の傷痕を擦りました。さらにハリーの説明は続き「だけどベラトリックスに分魂箱を預けるとは言わなかったと思う」とそう言ったというわけです。

何故ならルシウス・マルフォイ氏にも日記に関する本当の事は一度も話していなかったからです。ベラトリックスも多分ヴォルデモートは大切な所持品だから金庫に入れておくようにと頼んだのだろうとハリーは言いました。

ハグリッドが自分に何かを安全に隠しておくにはホグワーツ以外ならグリンゴッツが一番だと教えてくれた。こう言ってハリーが話し終えるとロンは頷きながらハリーは本当にヴォルデモートの事が判っていると言いました。

「あいつの一部だ。一部だけなんだ。僕ダンブルドアの事もそれくらい理解できていたら良かったのに。でもその内に」

ロンにこう応えハリーは「さあ。今度はオリバンダーだ」と言いました。ロンとハーマイオニーは当惑顔でしたが感心したようにハリーの後に従いて小さな踊り場を横切りました。ビルとフラーの寝室の向かい側の扉でした。

ハリーがノックすると「どうぞ!」という弱々しい声が答えて杖職人のオリバンダー翁は窓から一番離れたツインベッドに横たわっていました。地下牢に1年以上閉じ込められハリーの知る限り最低一度は拷問を受けています。

痩せ衰え黄ばんだ肌からは顔の骨格がくっきり突き出ています。大きな銀色の目は眼窩が落ち窪み巨大に見えました。毛布の上に置かれた両手は骸骨の手と言ってもよかったほどです。ハリーは空いたベッドに腰掛けました。

ロンとハーマイオニーも並んで腰掛けました。ここからは昇る朝日は見えませんでした。部屋は崖の上に作られた庭と掘られたばかりのドビーの墓とに面していました。ハリーはオリバンダー翁にこう声を掛けたんですよね。

「オリバンダーさん。お邪魔してすみません」


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杖を持つ者がこんな事をするなんて。ハリーが小鬼の自分を助けたり屋敷しもべ妖精の墓穴を掘ったりするのでグリップフックはハリーの事を変な魔法使いだと言いハリーに向かってこう言いました。ハリーたち3人とグリップフックの話し合いは全く予想外の激論になったのですが・・・(全3項目)

3-1.激しい論争に
個人的な利益を求めない人だと自分が認める魔法使いがいるとすればそれはハリーあなたです。小鬼や屋敷しもべ妖精は今夜ハリーが示してくれたような保護や尊敬には慣れてはいない。杖を持つ者がこんな事をするなんて。

グリップフックはこう言いハリーは「杖を持つ者」と繰り返しました。通常なら杖を持つ者つまり魔法使いは小鬼を助けたりはしないし死んだ屋敷しもべ妖精のために墓穴をスコップで掘ったりはしないというわけですよね。

そのためグリップフックはハリーの事をとても変な魔法使いだと言ったのです。額の傷痕が刺すように痛みヴォルデモートが意識を北に向けているこの時にそしてハリーは隣の部屋のオリバンダー翁に問い質したい事がある。

そんなこの時にグリップフックの「杖を持つ者」という言葉はハリーの耳に奇妙に響きました。グリップフックは「杖を持つ権利は魔法使いと小鬼の間で長い間論争されて来ました」と静かに言ったというわけなんですよね。

「でも小鬼は杖なしで魔法が使える」

それに対しロンがこう反論しました。これにグリップフックは「それは関係のない事です!魔法使いは杖の術の秘密を他の魔法生物と共有する事を拒みました。我々の力が拡大する可能性を否定したのです!」と言いました。

「だって小鬼も自分たちの魔法を共有しないじゃないか。剣や甲冑を君たちがどんな風にして作るかを僕たちには教えてくれないぜ。金属加工については小鬼は魔法使いが知らないやり方を」

グリップフックの顔に血が上って来たのに気づきハリーは「そんな事はどうでもいいんだ」と言いました。さらにハリーは「魔法使いと小鬼の対立じゃないしその他の魔法生物との対立でもないんだ」とも言ったんですよね。

するとグリップフックは意地悪な笑い声を上げ「ところがそうなのですよ。全くその対立なのです!」と言いました。闇の帝王がいよいよ力を得るにつれてあなたたち魔法使いはますますしっかりと我々の上位に立っている。

グリンゴッツは魔法使いの支配下に置かれ屋敷しもべ妖精は惨殺されている。それなのに杖を持つ者つまり魔法使いの中で誰が抗議をしているとグリップフックは言いました。するとハーマイオニーが黙っていませんでした。

「私たちがしているわ!」


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ビルにグリップフックとオリバンダー翁の「どちらと先に話したい?」と訊かれて迷った末にハリーが選んだのはグリップフックでした。ハリーはグリップフックにロンとハーマイオニーも驚愕して顔を見合わせる申し入れをしたというわけなんですよね。(全3項目)

3-1.グリップフックと
ハリーは「君たち2人にも来て欲しいんだ!」とロンとハーマイオニーに呼びかけ3人でグリップフックと会う事になりました。ハリーは「気分はどう?」と問いかけた後ハーマイオニーにこう言ったというわけなんですよね。

「君って凄いよ。あの女が散々君を痛めつけていた時にあんな話を思いつくなんて」

ハーマイオニーは弱々しく微笑みロンは片腕でハーマイオニーを強く抱き寄せました。そしてハリーに「今度は何をするんだ?」と訊いてハリーは「今に判るよ。さあ」と答えてビルに従いて急な階段を上がって行きました。

ビルとハリーたち3人は小さな踊り場に出ました。そこは3つの扉へと続いていました。ビルは「ここで」と言うと自分たちの寝室の扉を開きました。そこからも海が見えて昇る朝日が海を点々と金色に染めていたんですよね。

ハリーは窓に近寄り壮大な風景に背を向け額の傷痕の疼きを意識しながら腕組みをして待ちました。ハーマイオニーは化粧テーブル脇の椅子に腰掛けロンは椅子の肘掛けに腰を下しました。そこにビルが再び姿を現しました。

ビルは小柄なグリップフックを抱えて再び現れベッドにそっと下しました。グリップフックは呻き声で礼を言いました。ビルは扉を閉めて立ち去りました。ハリーはグリップフックにこう声をかけたというわけなんですよね。

「ベッドから動かしてすまなかったね。脚の具合はどう?」

グリップフックは「痛い。でも治りつつある」と答えました。グリップフックはまだグリフィンドールの剣を抱えたままでした。そして半ば反抗的で半ば好奇心に駆られた2つの感情が混じる不可思議な表情をしていました。

ハリーは小鬼の土気色の肌や長くて細い指それから黒い瞳に目を止めました。フラーが靴を脱がせていたのでグリップフックの大きな足が汚れているのが見えました。屋敷しもべ妖精よりは大きいものの少し大きいだけです。

半球状の頭は人間の頭より大きかったんですよね。ハリーは「君は多分覚えていないだろうけど」と切り出してグリップフックとの話を始めたのでした。するとグリップフックからは意外な言葉が返って来たというわけです。


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ハリーが「貝殻の家」に入るとビルが一同に説明していました。もはやロンがハリーと一緒だと死喰い人に知られてしまったためウィーズリー家の人々は仕事に行けなくなってしまったんだそうです。その一方ハリーは分魂箱かそれとも死の秘宝かの選択を迫られる事になったんですよね。(全3項目)

3-1.ハリーが「貝殻の家」に入ると
ハリーは暫く自分の手作りの墓を見下ろした後その場を離れました。傷痕はまだ少し疼いていましたが頭の中は墓穴の中で浮かんだ考えで一杯でした。闇の中ではっきりして来た考えは心を奪う一方で恐ろしくもありました。

ハリーが小さな玄関ホールに入った時一同は居間にいました。話をしているビルに一同が注目していました。柔らかい色調の可愛い居間で暖炉は流木を薪にした小さな炎が明るく燃えていてハリーは入口に立って聞きました。

絨毯に手についた泥を落としたくなかったからです。ビルによればジニーが休暇中で幸いだったんだそうです。ホグワーツにいたら我々が連絡する前にジニーは捕まっていたかもしれない。ジニーも今は安全なのだそうです。

「僕はみんなを隠れ穴から連れ出しているんだ。ミュリエルの所に移した。死喰い人はもうロンが君と一緒だという事を知っているから必ずその家族を狙う。謝らないでくれよ」

ビルは振り返ってハリーがそこに立っているのに気づき一同にこう説明しました。ハリーの表情を読んだビルは最後に一言「謝らないでくれよ」と付け加えました。ビルの説明は続きビルはさらにこう言ったというわけです。

「どのみち時間の問題だったんだ。父さんが何ヵ月も前からそう言っていた。僕たち家族は最大の血を裏切る者なんだから」

ハリーが「どうやってみんなを守っているの?」と訊くとビルは「忠誠の呪文」と答えました。アーサー氏が「秘密の守人」なんだそうです。この「貝殻の家」にも同じ事をしてビルが「秘密の守人」との事なのだそうです。

誰も仕事に行く事はできないけれど今はそんな事は枝葉末節なんだそうです。オリバンダー翁とグリップフックはある程度回復したなら2人ともミュリエルの所に移すんだそうです。ここではあまり場所がないのだそうです。

ミュリエルの所なら十分あるんだそうです。フラーが「骨生え薬」を飲ませたのでグリップフックの脚は治りつつある。ところがビルが「多分2人を移動させられるのは1時間後ぐらいで」と言ったその時だったんですよね。

ハリーは「駄目!」と言いました。

「あの2人にはここにいて欲しい。話をする必要があるんだ。大切な事で」


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ようやくハリーから全幅の信頼を得たと思ったらとてつもなく悲しい別れの時を迎える事となってしまいました。ハリーは自分たちの命を救ってくれたドビーの墓穴を魔法ではなく手にスコップを持って掘り進めたのでした。そしてそんなドビーにルーナが感謝の言葉を捧げてくれました。(全3項目)

3-1.ドビーへの追悼の念が
同じ悪夢に二度引き込まれる思いでした。ハリーは一瞬ホグワーツの一番高いあの塔の下でダンブルドアの亡骸の傍らにひざまずいているような気がしました。しかし現実には目の前にあるのはドビーの亡骸だったのでした。

ハリーが見詰めていたのはベラトリックスの銀の小刀に貫かれて草むらに丸くなっている小さな体でした。ドビーはもはや呼び戻せない所に行ってしまったと判ってはいてもハリーはドビーの名前を呼び続けていたのでした。

暫くしてハリーは結局の所は目的地に正しく到着していた事を知りました。ひざまずいてドビーを覗き込んでいるハリーの周りにはビルとフラーにディーンとルーナが集まって来てハリーは思い出したようにこう訊きました。

「ハーマイオニーは?ハーマイオニーはどこ?」

ビルが「ロンが家の中に連れて行ったよ。ハーマイオニーは大丈夫だ」と答えました。ハリーは再びドビーを見詰めると手を伸ばしてドビーの体から鋭い小刀を抜き取りました。それから自分の上着をゆっくりと脱ぎました。

そして毛布を掛けるようにドビーを覆いました。どこか近くで波が岩に打ちつけている。ビルたちが話し合っている間ハリーは話し声だけ聞いていました。何を話し合い何を決めているのかにも全く興味が湧きませんでした。

怪我をしたグリップフックを家の中に運び込むディーンにフラーが急いで従いて行きました。ビルはドビーの埋葬について提案をしていました。ハリーは自分が何を言っているのかも分らず同意したというわけなんですよね。

同意しながら小さな亡骸をじっと見下ろしたその時ハリーの額の傷痕が疼き焼けるように痛み出しました。どこかハリーの心の一部でまるで長い望遠鏡を逆に覗いたかのようにヴォルデモートの姿が遠くに見えたんですよね。

ハリーたちが去った後にマルフォイの館に残った人々をヴォルデモートが罰している姿です。ヴォルデモートの怒りは恐ろしいものでしたがドビーへの哀悼の念がその怒りを弱めハリーにとっては遠い彼方の事のようでした。

ハリーには広大で静かな海のどこかの遠い彼方で起こっている嵐のように感じました。ハリーが意識して口に出した最初の言葉でした。ハリーは「僕きちんとやりたい。魔法ではなくスコップはある?」と言ったんですよね。


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地下牢を脱出したハリーとロンはハーマイオニーを助けるために客間に飛び込みました。しかし杖を奪われたベラトリックスは今度はハーマイオニーの喉元に小刀を押しつけて2人に杖を捨てるよう迫りました。そんなハリーとロンの窮地をドビーが救ってくれたのですが・・・(全3項目)

3-1.ハーマイオニーを人質に取って
地下牢を脱出したハリーとロンはハーマイオニーを救出するため客間に踏み込みベラトリックスの杖を武装解除の術で奪いましたがベラトリックスはハーマイオニーに小刀を突きつけて杖を捨てるようにと2人に迫りました。

ロンはワームテールの杖を握り締めたままで固まっていました。ハリーがベラトリックスの杖を持ったまま立ち上がるとベラトリックスはハーマイオニーの喉元に小刀を押しつけてこう甲高く叫んだというわけなんですよね。

「捨てろと言ったはずだ!」

ハーマイオニーの喉元に血が滲むのを見てハリーは「判った!」と叫びベラトリックスの杖を足元の床に落としました。ロンもワームテールの杖を床に落としました。ハリーとロンは両手を肩の高さに挙げたというわけです。

ベラトリックスは「いい子だ!」と言うとにやりと笑い「ドラコ杖を拾うんだ!闇の帝王が御出でになる。ハリー・ポッターお前の死が迫っているぞ!」と言いました。それはハリーにも判っていたというわけなんですよね。

額の傷痕は痛みで破裂しそうでヴォルデモートが暗い荒れた海の上を遠くから飛んで来るのを感じました。まもなくこの館へと「姿現わし」できる距離まで近づくでしょう。ハリーはもはや逃れる道はないとそう思いました。

「さぁてシシーこの英雄気取りさんたちを我々の手でもう一度縛らないといけないようだ。グレイバックがミス穢れた血の面倒を見ている内にね」

ドラコが杖を集め急いで戻る間ベラトリックスは静かにこう言いさらに「グレイバックよ闇の帝王は今夜のお前の働きに対してその娘をお与えになるのを渋りはなさらないだろう」と言いました。ところがだったんですよね。


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ついに運命のその日その時がやって来ました。ドビーが「姿くらまし」して発した音をルシウス氏が聞き咎めて地下牢にやって来たのは今度はドラコではなくピーター・ペティグリューことワームテールでした。それはハリーが全く思ってもみなかった衝撃的な借りの返し方でした。(全3項目)

3-1.予想外の驚く行動
ドビーが「姿くらまし」をしてルーナにディーンとオリバンダー翁は地下牢から脱出し遂せました。しかしその際のバチンという音をルシウス氏が聞き咎めてしまいました。でも今度来るのはドラコではなかったんですよね。

やって来るのはピーター・ペティグリューことワームテールでした。ハリーとロンの2人で組み伏せる事にしてハリーはロンに「明かりを点けたままにしておけ」と付け加えました。扉の向こう側で降りて来る足音がしました。

2人は扉の左右の壁に張りつきました。すると「下がれ。扉から離れろ。今入って行く」とワームテールの声がして扉が開きました。ワームテールはほんの一瞬地下牢の中を見詰めました。3個のミニ太陽が宙に浮かんでいます。

その明かりに照らし出された地下牢は一見して空っぽです。しかし次の瞬間にはハリーとロンがワームテールに飛びかかりました。ロンはワームテールの杖腕を押えて捻り上げハリーは口を塞いで声を封じたというわけです。

3人は無言で取っ組み合いました。ワームテールの杖から火花が飛んでヴォルデモートに与えられた例の銀の手がハリーの喉を絞めました。上の客間からルシウス氏が「ワームテールどうかしたか?」と呼びかけたんですよね。

ロンがワームテールの声を何とか真似て「何でもありません!異常ありません!」と答えました。ハリーはワームテールに喉を絞められほとんど息ができずワームテールに自分を殺害するつもりかと訊いた後こう言いました。

「僕はお前の命を救ったのに?ピーター・ペティグリュー。君は僕に借りがある!」

ハリーが息を詰まらせ金属の指を引き剥がそうとしながらこう言うと銀の指が緩みました。予想外でした。ハリーは驚きながらワームテールの口を手で塞いだままで銀の手を喉元から振り解きました。ワームテールもでした。

ワームテールのその目も恐怖と驚きで見開かれていました。僅かに衝動的な憐れみを感じた事を自分の手が告白してしまった事にワームテールもまたハリーと同じくらい衝撃を受けているようでした。ところがだったのです。


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グレイバックに連れられてハリーにロンがやって来た地下牢には何と先客がいました。それはルーナに杖職人のオリバンダー翁でした。ルーナが地下牢にあった古い釘でハリーたちを縛っていたロープを解いてくれました。するとハリーが偶然持っていた「あれ」のお陰で何と地下牢に救世主がやって来ました。(全3項目)

3-1.ダンブルドアのブルーの目が見えた?
ベラトリックスが「磔の呪い」をかけハーマイオニーの悲鳴が上の客間から壁を伝って響き渡りました。ロンは壁を拳で叩きながら半分泣いていました。ハリーもまた居ても立ってもいられなかったというわけなんですよね。

ハリーは首に掛けたハグリッドから貰ったモークトカゲの巾着袋を掴み中を掻き回しました。ダンブルドアから遺贈されたスニッチを引っ張り出し何を期待しているのかも分らず振ってみましたが何事も起こりませんでした。

2つに折れた柊の木と不死鳥の尾羽根の杖を振ってみましたが全く反応はありません。鏡の破片が光りながら床へと落ちました。そこにハリーは明るいブルーの輝きを見ました。ダンブルドアの目がハリーを見詰めていました。

「助けて!僕たちはマルフォイの館の地下牢にいます。助けて!」

それはかつて名付け親のシリウスがハリーにくれた「両面鏡」でした。ハリーは鏡に向かって必死にこう叫びました。その目は瞬(しばた)いて消えました。ハリーはそこに目があったのかどうかの確信すらありませんでした。

鏡の破片をあちらこちらに傾けてみましたが映る物と云えば地下牢の壁や天井ばかりでした。上の客間から聞こえて来るハーマイオニーの叫び声がますますひどくなって来ました。ロンはハリーの横で大声で叫んでいました。

「ハーマイオニー!ハーマイオニー!」

ロンもどうする事もできず叫ぶ事しかできなかったのです。上からベラトリックスが「どうやって私の金庫に入った?地下牢に入っている薄汚い小鬼が手助けしたのか?」と叫ぶのが聞こえハーマイオニーはこう答えました。

「小鬼には今夜会ったばかりだわ!あなたの金庫になんか入った事はないわ。それは本物の剣じゃない!ただの模造品よ模造品なの!」

ベラトリックスは甲高い声で「偽物?ああ上手い言い訳だ!」と言いました。するとルシウス氏が「いや簡単に判るぞ!」と言うと息子に「ドラコ小鬼を連れて来い。剣が本物かどうかあいつなら判る!」と言ったのです。

これを聞いてハリーは?


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顔の膨れ上がった男がハリー・ポッターだとようやく確認できたと思ったらそこにベラトリックス・レストレンジが現れて内輪揉めを引き起こした上にその場を取り仕切り始めました。ハーマイオニーだけが客間に残されハリーとロンは客間の真下にある地下牢へと移されたのですが・・・(全3項目)

3-1.ハリーとロンは地下牢へ
ハーマイオニーを残すとベラトリックスが言ったのでグレイバックは満足気に鼻を鳴らしました。するとロンが「辞めろ!代わりに僕を残せ。僕を!」と叫びました。するとベラトリックスはロンの顔を激しく殴りました。

その音は部屋中に響いてベラトリックスは「この子が尋問中に死んだら次はお前にしてやろう」と言いました。何でも「血を裏切る者」は「穢れた血」の次に気に入らないそうです。だから次に尋問するのはロンだそうです。

ベラトリックスはグレイバックに捕虜を地下へ連れて行って逃げられないようにするんだ。ただし今の所はそれ以上は何もするなとそう指示をしました。そう言うとベラトリックスはグレイバックに杖を投げ返したのでした。

ベラトリックスはローブの下から銀の小刀を取り出すとハーマイオニーを他の捕虜から切り離し髪の毛を掴んで部屋の真ん中に引きずり出しました。グレイバックは前に突き出した杖から抵抗し難い見えない力を発しました。

その力で捕虜たちを無理やり歩かせ暗い通路に押し込みました。捕虜に通路を歩かせながらグレイバックは歌うように「用済みになったらあの女は俺に娘を味見させてくれると思うか?」と訊いてロンにこう言ったのでした。

「一口か二口という所かなどうだ赤毛?」

ハリーはロンの震えを感じました。捕虜たちは急な階段を無理やり歩かされ背中合わせに縛られたままなので今にも足を踏み外して転落し首を折ってしまいそうでした。階段下に頑丈な扉があってどうやら地下牢のようです。

グレイバックは杖で叩いて開錠し湿っぽくて黴臭い部屋に捕虜たちを押し込んで真っ暗闇の中に取り残しました。地下牢の扉が閉まってその響きがまだ消えない内に真上の客間から恐ろしい悲鳴が長々と聞こえて来たのでした。

ロンが大声で「ハーマイオニー!」と言い縛られているロープを振り解こうとして身悶えを始めました。同じロープに縛られているハリーはよろめきました。ロンは何度も何度も繰り返し「ハーマイオニー!」と叫びました。


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マルフォイ一家が顔が膨れ上がったハリーをハリーと確認するのに手間取っている内にそこにベラトリックス・レストレンジが現れました。そのベラトリックスは何故か「グリフィンドールの剣」を見ると恐ろしい狂気の形相になりその場を取り仕切り始めました。そして妹のナルシッサ夫人に・・・(全3項目)

3-1.内輪揉めが始まり
ベラトリックス・レストレンジは「どういう事だ?シシー何が起こったのだ?」と言うと捕虜の周りをゆっくりと回りました。そしてハリーの右側で立ち止まるとハーマイオニーを見て静かにこう言ったというわけですよね。

「何とこれが穢れた血の?これがグレンジャーか?」

するとルシウス氏が「そうそうだ。それがグレンジャーだ!そしてその横が多分ポッターだ!ポッターと仲間がついに捕まった!」と叫びました。ベラトリックスは「ポッター?」と甲高く叫ぶと後退りしたというわけです。

そしてハリーをよく見ようとしました。それから「確かなのか?さあそれでは闇の帝王にすぐさまお報せしなくては!」と言うとベラトリックスは左の袖をまくり上げました。その腕には「闇の印」が焼きつけられています。

ハリーはそれを見ました。ところがベラトリックスが愛するご主人様を呼び戻すために「闇の印」に触れようとするとルシウス氏が「私が呼ぼうと思っていたのだ!」と言ってベラトリックスの手首を握って阻止をしました。

「ベラ私がお呼びする。ポッターは私の館に連れて来られたのだから私の権限で」

ルシウス氏がこう言うとベラトリックスは「お前の権限!」と言って握られた手を振り離そうとしながら冷笑しました。そしてルシウス氏に対してこう言い放ちました。ルシウス氏に落ち度はないのですから理不尽ですよね。

「杖を失った時お前は権限も失ったんだルシウス!よくもそんな口が利けたものだな!その手を離せ!」

これにルシウス氏は「これはお前には関係がない。お前がこいつを捕まえたわけではない」と正論を言いました。するとそこにグレイバックが割り込んで来ました。グレイバックはルシウス氏にこう言ったというわけですよね。

「失礼ながらマルフォイの旦那。ポッターを捕まえたのは我々ですぞ。そして我々こそ金貨を要求すべきで」

ところがだったのです。


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ロンドンの魔法省に連れて行ったら手柄を横取りされてしまうという事でグレイバックはハリーを他の捕虜もろともヴォルデモートが滞在している「マルフォイの館」に連れて来ました。ところがそこでもハリーをハリーと確認するのに手間取る事となり更なる邪魔者が入って来てしまって・・・(全3項目)

3-1.客間へ
顔がむくんでいるのは判ってはいるがこいつはハリーだ。グレイバックがこう言うとスカピオールが口を挟み傷痕が見えると言いました。スカピオールはハーマイオニーを示してだからハリーなのは間違いないと言いました。

ナルシッサ夫人は顔が腫れ上がったハリーを確かめるようにして眺めました。スカピオールはハリーから取り上げた杖をナルシッサ夫人に押しつけナルシッサ夫人は眉を吊り上げましたが人さらい一味にこう言ったのでした。

「その者たちを中に入れなさい」

ハリーたちは広い石の階段を追い立てられ蹴り上げられながら肖像画の並ぶ玄関ホールに入りました。ナルシッサ夫人は「従いて来なさい」と言うと先に立ってホールを横切りました。そして人さらい一味にこう言いました。

「息子のドラコがイースターの休暇で家にいます。これがハリー・ポッターなら息子には判るでしょう」

外の暗闇の後では客間の明かりが眩しく感じました。ほとんど目の開いていないハリーでさえも部屋の広さが理解できました。クリスタルのシャンデリアが天井から下がり深紫色の壁にはここも何枚もの肖像画がありました。

人さらいたちが捕虜を部屋に押し込むと見事な装飾の大理石の暖炉の前に置かれた椅子から2つの姿が立ち上がりました。嫌というほど聞き覚えのある「何事だ?」と言うルシウス・マルフォイ氏の気取った声が聞こえました。

ハリーは急に恐ろしくなりました。逃げ道がない。しかし恐れが募る事でヴォルデモートの想念を遮断し易くはなりました。それでも傷痕の焼けるような疼きだけは続いていました。ナルシッサ夫人は冷たくこう言いました。

「この者たちはポッターを捕まえたと言っています。ドラコここへ来なさい」


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それはお互い様でもあるのですがフェンリール・グレイバックは多大な不信感を魔法省に対して抱いていたのでハリーをロンドンの魔法省ではなくヴォルデモートが滞在している「マルフォイの館」に連れて行く事にしました。幸いな事にそこにヴォルデモートはいませんでした。(全3項目)

3-1.グレイバックの決断
俺たちが「例のあの人」つまりヴォルデモートに直接渡す。グレイバックがこう言うとスカピオールは「あの人」をここに呼び出すのかと声を恐れおののかせつつ言いました。グレイバックは歯噛みしながらこう言いました。

「違う。俺にはそこまで。あの人はマルフォイの所を基地にしていると聞いた。こいつをそこに連れて行くんだ」

ハリーはグレイバックが何故ヴォルデモートを呼び出さないのか判るような気がしました。狼人間は死喰い人が利用したい時だけそのローブを着る事を許されはしますが「闇の印」をその腕に刻印されてはいないんですよね。

腕に「闇の印」を刻印されているのはヴォルデモートの内輪の者だけでグレイバックはその最高の名誉までは受けていないのです。そんな事に思いを馳せているハリーの額の傷痕がまたしても疼いたというわけなんですよね。

そして自分は夜の空を塔の一番上の窓までまっすぐに飛んで行った

こいつが本人だというのは本当に確かか?もし間違えでもすれば俺たちは死ぬ。こう弱音を吐く声にグレイバックは「指揮を執ってるのは誰だ?」と言い一瞬の弱腰を挽回すべく吠え声を上げるとこう言ったというわけです。

「こいつはポッターだと俺がそう言ってるんだ。ポッターとその杖それで即座に20万ガリオンだ!しかしお前らどいつも一緒に来る根性がなけりゃあ賞金は全部俺のもんだ。上手く行けば小娘のおまけもいただく!」

窓は黒い石に切れ目が入っているだけで人1人通れる大きさではない。骸骨のような姿が隙間から辛うじて見える。毛布を被って丸まっている。死んでいるのかそれとも眠っているのか?

一方ハリーの脳裏にはまたしてもヴォルデモートの想念が浮かんでいました。


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トキメキぼーい

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