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ダンブルドアがどれだけ言葉を尽くして説得をしても魔法大臣コーネリウス・ファッジはついにヴォルデモートが復活したという事実を受け入れませんでした。そんなファッジが病室を出て行くとダンブルドアは瞬時に動き出しました。各人にそれぞれ依頼をして・・・(全3項目)

3-1.賞金を渡すと
スネイプによるとこの「闇の印」が今年度になってからずっと鮮明になって来ていたんだそうです。ダームストラングの校長のカルカロフの印もだったのだそうです。カルカロフ校長は今夜逃げ出したとの事なんだそうです。

何故逃げ出したのか?スネイプもカルカロフ校長も2人ともこの「闇の印」が焼けるのを感じたからだそうです。2人ともヴォルデモートが戻って来た事を知ったそうです。カルカロフは闇の帝王の復讐を恐れたのだそうです。

「奴はあまりに多くの死喰い人を裏切った。仲間として歓迎されるはずがない」

最後にスネイプがこう言うとファッジはスネイプからも後退りしました。頭を振っています。スネイプの言った事の意味が分っていないようでした。ファッジは同時にスネイプの腕の醜いその印に嫌悪感を持ったようでした。

ファッジはスネイプの腕の「闇の印」をじっと見詰めそれからダンブルドアを見上げると囁くようにして「あなたも先生方も一体何をふざけているのやらダンブルドア私にはさっぱり」とそう言ったというわけなんですよね。

でももう聞くだけ聞いたんだそうです。ファッジももう何も言う事はないのだそうです。ファッジはダンブルドアにこの学校の経営について話があるので明日連絡する。そして自分は役所に戻らねばならんと言ったのでした。

ファッジはほとんど扉を出る所まで行きましたがそこで立ち止まりました。向きを変えて病室を横切るとハリーのベッドの前まで戻って来て止まりファッジは大きな金貨の袋を取り出し「君の賞金だ」と素気なく言いました。

そして賞金の入った袋をベッド脇のテーブルに置くと「一千ガリオンだ。授賞式が行われる予定だったがこの状況では」と言ったというわけです。ファッジは山高帽をぐいと被り扉を閉めて今度こそ病室から出て行きました。

ファッジのその姿が消えるや否やダンブルドアがハリーのベッドの周りにいる人々のほうへと向き直りました。ダンブルドアは「やるべき事がある」と言いダンブルドアが最初に声をかけたのはウィーズリーおばさんでした。

「モリー。あなたとアーサーは頼りにできると考えてよいかな?」

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ハリーは耳を疑いました。何故ならばダンブルドアが懸命にヴォルデモートは復活したと説得をしても魔法大臣コーネリウス・ファッジは頑なにそれを認めようとしないからです。そんなファッジに対して今度はスネイプが前に進み出て来ると・・・(全3項目)

3-1.常に親切な人だったのに
ハリーは耳を疑いました。魔法大臣コーネリウス・ファッジはハリーにとって常に親切な人でした。少し怒鳴り散らしたり尊大な所もあるものの根は善人と思っていました。でも今目の前に立っているのはこんな有り様です。

小柄な怒れる魔法使いは心地良い秩序だった自分の世界が崩壊するかもしれないという予測を頭から拒否して受け入れまいとしている。ヴォルデモートが復活した事を信じるまいとしている。それでもだったというわけです。

「ヴォルデモートは帰って来た。ファッジあなたがその事実をすぐさま認め必要な措置を講じれば我々はまだこの状況を救えるかもしれぬ。まず最初に取るべき重要な措置はアズカバンを吸魂鬼の支配から解き放つ事じゃ」

ダンブルドアがこう言うとファッジは「とんでもない!吸魂鬼を取り除けと!そんな提案をしようものなら私は大臣職から蹴り落とされる!」と叫びアズカバンから吸魂鬼を取り除けない理由をこう説明したというわけです。

「魔法使いの半数が夜安眠できるのは吸魂鬼がアズカバンの警備に当たっている事を知っているからなのだ!」

これに対しダンブルドアは残りの半分は安眠できる所ではない!あの生き物に監視されているのはヴォルデモートの最も危険な支持者たちだ。そしてあの吸魂鬼はヴォルデモートの一声でたちまちヴォルデモートと手を組む。

吸魂鬼の連中はいつまでもあなたに忠誠を尽くしたりはしないとダンブルドアはファッジに言いました。ヴォルデモートは吸魂鬼の奴らにファッジが与えているよりもずっと広範囲な力と楽しみを与える事ができるそうです。

吸魂鬼を味方につけて昔の支持者がヴォルデモートの下に帰ればヴォルデモートが13年前のような力を取り戻すのを阻止するのは至難の業だとダンブルドアはファッジに訴えたのでした。

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ヴォルデモートは復活し体を取り戻した。ダンブルドアはファッジにこう言いましたがファッジは決して信じようはしませんでした。ファッジにはファッジなりのそう反論する根拠があったのです。しかしその事でマクゴナガル先生の怒りが爆発したのでした。それでもだったんですよね。(全3項目)

3-1.奇妙な笑いすら漂わせて
驚いた事にファッジは顔に微かな笑いさえ漂わせてまさかそんな事を本気にしているのではあるまいねと言いさらには「まあまあ落ち着け」などという言葉も交えてまるでダンブルドアが冷静さを失っているかのようでした。

あくまでもファッジはクラウチ・ジュニアは「例のあの人」つまりはヴォルデモートの命令で働いていると思い込んでいたとそう言い張るのです。ファッジはダンブルドアに「そんな戯言を真に受けるとは」とも言いました。

「今夜ハリーが優勝杯に触れた時まっすぐにヴォルデモートの所に運ばれて行ったのじゃ。ハリーがヴォルデモートの蘇るのを目撃した。わしの部屋まで来てくだされば一部始終お話しいたしますぞ」

ダンブルドアはたじろぎもせずにこう話しました。ダンブルドアはちらりと見てハリーが目覚めている事に気づきました。ダンブルドアは首を横に振り「今夜はハリーに質問するのを許すわけにはゆかぬ」と言ったのでした。

すると今度はファッジは奇妙な笑いを漂わせてハリーをちらりと見てそれからダンブルドアに視線を戻すとこう言ったというわけです。ファッジのこの言葉で一瞬沈黙が流れ静寂を破って黒い犬の姿のシリウスが唸りました。

「ダンブルドアあなたは-アー-本件に関してハリーの言葉を信じるというわけですな?」

シリウスは怒りで毛を逆立てファッジに向かって歯を剥いて唸りました。ダンブルドアは今や目をメラメラと燃やして「もちろんじゃ。わしはハリーを信じる」と言ったのでした。

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ダンブルドアに頼まれてバーティ・クラウチ・ジュニアの見張りをしていたはずのマクゴナガル先生が医務室にやって来ました。何でも魔法大臣コーネリウス・ファッジが見張る必要がないようにしたんだそうです。それはマクゴナガル先生が口にするのもおぞましい方法で・・・(全3項目)

3-1.言い争いながら
マダム・ポンフリーに貰った魔法睡眠薬で眠りについたハリーでしたが目覚めた時あまりに温かくまだとても眠たかったので「もう一眠りしよう」とハリーは目を開けませんでした。病室はぼんやりと灯りが点っていました。

きっとまだ夜で眠りについてからあまり長い時間は経ってはいないのだろうとハリーは思いました。その時そばで小声で話す声が聞こえました。ハリーは薄目を開けました。すると誰かが眼鏡を外したらしい事が判りました。

「あの人たち静かにして貰わないとこの子を起こしてしまうわ」
「一体何を喚いてるんだろう?また何か起こるなんて有り得ないよね?」

すぐそばにいるウィーズリーおばさんとビルの姿がぼんやり見えておばさんは立ち上がっています。おばさんの囁く言葉を聞いてるとどうやら魔法大臣コーネリウス・ファッジとマクゴナガル先生が言い争っているようです。

その声はもはやハリーにも聞こえました。誰かが怒鳴り合いながら病室に向かって走って来ます。コーネリウス・ファッジが残念だが仕方がないと喚きそれに対してマクゴナガル先生がこう叫んでいるのが聞こえて来ました。

「絶対にあれを城の中に入れてはならなかったのです!ダンブルドアが知ったら」

ハリーは病室の扉が大きな音を立てて開く音を聞きました。ビルがカーテンを開けて一同は扉のほうを見詰めました。ハリーはベッドの周りの誰にも気づかれずに起き上がって眼鏡をかけました。ファッジが入って来ました。

その後ろにはマクゴナガル先生とスネイプがいました。ファッジがおばさんに「ダンブルドアはどこかね?」と詰め寄っておばさんは「ここにはいらっしゃいませんわ」と怒ったように答えました。そしてだったんですよね。

おばさんが「大臣ここは病室です。少しお静かに」と言っていると扉が開きダンブルドアが入って来て「何事じゃ」と言いダンブルドアは鋭い目でファッジをそしてマクゴナガル先生を見るとこう言ったというわけですよね。

「病人たちに迷惑じゃろう?ミネルバあなたらしくもない-バーティ・クラウチを監視するようにお願いしたはずじゃが」

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ヴォルデモートの魔の手を逃れて命からがらホグワーツに帰って来たハリーは事の真相の全てを知りました。そしてマクゴナガル先生はバーティ・クラウチ・ジュニアの見張りをダンブルドアに頼まれ快諾しました。それからハリーはシリウスの待つ校長室に向かい・・・(全3項目)

3-1.見張りを頼まれて
ダンブルドアが立上がりました。嫌悪の色を顔に浮かべ暫くバーティ・クラウチ・ジュニアを見詰めていましたが杖をもう一度上げると杖先から縄が飛び出し独りでにクラウチ・ジュニアに巻きつきしっかり縛り上げました。

「ミネルバ。ハリーを上に連れて行く間ここで見張りを頼んでもよいかの?」

ダンブルドアはマクゴナガル先生のほうを見るとこう言いました。マクゴナガル先生は「もちろんですわ」と答えました。マクゴナガル先生もクラウチ・ジュニアに嫌悪感を抱いたようでそんな顔をしていたというわけです。

しかし杖を取り出してクラウチ・ジュニアに向けた時その手はしっかりしていました。ダンブルドアは今度はスネイプのほうを向いてマダム・ポンフリーにここに降りて来るように頼んではくれまいかとそう言ったのでした。

マッド・アイことアラスター・ムーディを医務室に運ばなくてはならないからだそうです。その後で校庭に行き魔法大臣コーネリウス・ファッジを探してこの部屋に連れて来てくれとダンブルドアは頼んだというわけですね。

ファッジは間違いなく自分でクラウチ・ジュニアを尋問したい事だろうとダンブルドアは言いました。さらにダンブルドアは自分に用があれば半時間もしたら自分は医務室に行っているとファッジに伝えてくれと言いました。

スネイプは頷き無言で素早く部屋を出て行きました。それからダンブルドアは「ハリー?」と優しく言いハリーは立ち上がりましたがまたぐらりとしました。クラウチ・ジュニアの話を聞いている間は気がつきませんでした。

今その痛みが完全に戻って来ました。その上に体が震えているのに気づきました。ダンブルドアはハリーの腕を掴んで介助しながら廊下に出ました。それからダンブルドアは廊下を歩きながらハリーに静かにこう言いました。

「ハリーまずわしの部屋に来て欲しい。シリウスがそこで待っておる」

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ヴォルデモートがついに復活を遂げました。ハリーも三校対抗試合の「第3の課題」に臨んで行く先々に何も障害物がない事に不安な気持ちを抱いていましたが残念ながらそれは杞憂には終わりませんでした。そして命からがらホグワーツに帰って来て事の真相の全てを知ったのでした。(全3項目)

3-1.ヴォルデモートの復活
ヴォルデモートがついに復活を遂げました。三校対抗試合の最終課題の「第3の課題」に突入して行ったハリーでしたがハリーもまた何かしら不穏な雰囲気を感じていたのでした。ハリーの行く先々に何の障害物もないのです。

何も障害がない事が何故かむしろハリーを不安な気持ちにさせました。これまでに絶対何かに出会っているはずではないのか?迷路がまやかしの安心感でハリーを誘い込もうとしているかのようでした。そしてだったのです。

事は迷路の中心のゴール地点の優勝杯がある所で起きました。散々譲り合った末にハリーとセドリックが一緒に握った優勝杯が「移動キー」になっていました。行った先でハリーはヴォルデモート復活の目撃者になりました。

セドリックは殺害されました。そして死喰い人たちが馳せ参じて来ました。その死喰い人たちが見守る中でハリーはヴォルデモートに戦いを挑まれる事となりました。味方もおらず助けも来ない。ハリーは死を覚悟しました。

ところが思ってもみない事が起こりました。ヴォルデモートとハリーの杖が金色の糸で結ばれその糸が裂けて2人は光の籠にすっぽりと覆われたのです。さらに摩訶不思議な現象がヴォルデモートの杖に起きたというわけです。

ヴォルデモートの杖先からその杖に殺害された人々が次々と出て来ました。セドリックにハリーが夏休みに夢で見た見知らぬ老人にバーサ・ジョーキンズに母親のリリーとそして最後に出て来たのは父親のジェームズでした。

ジェームズはハリーに「移動キー」の所まで行きなさいとホグワーツに帰る方法を教えてくれました。そしてほんの少ししか留まっていられないがそれでもハリーのため時間を稼いであげようとそう言ってくれたんですよね。

こうしてハリーはセドリックの亡骸と共に命からがらホグワーツに帰って来たというわけなんですよね。

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クリスマス・ダンスパーティはパーバティ・パチルと一緒に行ってハリーは何とかマクゴナガル先生に言われた代表選手としての役目を果たす事ができました。最大のピンチだったのは「第2の課題」でしたが屋敷しもべ妖精のドビーに助けられて何とか辛うじてクリアする事ができて・・・(全3項目)

3-1.第2の課題当日の朝に
ハリーにしてみれば生まれて初めて参加したクリスマス・ダンスパーティはマクゴナガル先生に命じられて最初にダンスをするという三校対抗試合の代表選手としての役目を果たしたに過ぎないという程度の位置付けでした。

得られた事と云えばハグリッドが半巨人だと知ってロンから巨人に関する事を教えて貰ったりセドリックから「風呂に入れ」と金の卵の音の謎を解くヒントを言われた事ぐらいです。しかし実はそれだけではなかったのです。

ハリーは屋敷しもべ妖精のドビーからクリスマス・プレゼントに左右不揃いの靴下を貰い早速履きました。そしてその事をマッド・アイ・ムーディに話しました。それがとてつもないハリーの窮地を救う事に繋がったのです。

当初ハリーは思いを寄せているチョウと手を繋いでいる奴の手助けなんか要らないと意地を張っていました。しかしやがてそんな意地は捨て去りセドリックから貰ったヒントを使い金の卵の謎を解く事にしたというわけです。

その結果金の卵から聞こえていたのは水中人の歌で「第2の課題」当日までに水の中で1時間呼吸する方法を見つけなくてはならない事が判りました。ところがその方法が分らないままハリーは課題当日を迎えてしまいました。

そんなハリーの窮地をドビーが救ってくれたのです。ドビーはハリーに「あなた様はこれを食べるのです」と言ってねずみの尻尾を団子にしたような灰緑色のヌルヌルした物を差し出しました。これは鰓昆布なんだそうです。

ハリーが「何する物?」と訊くとドビーは「これはハリー・ポッターが水中で息ができるようにするのです!」と答えました。ハリーはドビーに必死に「本当にそうなの?」と訊かないわけにはいかなかったというわけです。

以前にドビーがハリーを助けようとした時結局右腕が骨抜きになってしまった事を完全に忘れるわけにはいきませんでした。そんなハリーにドビーはマクゴナガル先生とムーディ先生が職員室で話すのを聞いたと言いました。

次の課題の事を話しているのを聞いた。ドビーがそう言ってハリーの疑いは消えました。ハリーは全速力で走り何とか「第2の課題」のスタートに間に合いました。ドビーのお陰でハリーは「第2の課題」をクリアできました。

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クリスマスに行われるダンスパーティに必ずパートナーを連れて来なさいと事実上マクゴナガル先生に命じられてしまいハリーは何が何でもパートナーを見つけなくてはならなくなりました。そして辛うじてパートナーを獲得してダンスパーティ当日を迎えたのですが・・・(全3項目)

3-1.紆余曲折の末のパートナー選び
ハリーは当時知らなかったのですが事実上マクゴナガル先生からクリスマスまでに彼女を作れとそう命じられました。代表選手のハリーはクリスマスに執り行われるダンスパーティで最初に踊らなければならないからでした。

まずハリーは思いを寄せていたチョウ・チャンに声をかけました。しかし先客があると言って断られてしまいました。その相手は何と三校対抗試合のホグワーツのもう1人の代表選手のセドリック・ディゴリーだったのでした。

ジニーもハーマイオニーもパートナーが決まっていました。そこでハリーが申し込んだのはパーバティ・パチルです。ハリーが「僕とダンスパーティに行かない?」と言うとパーバティはクスクス笑いの発作に襲われました。

ようやく笑いが収まるとパーバティは「ええいいわよ」と答え見る見る真っ赤になりました。パーバティの隣にいたラベンダー・ブラウンにハリーが「ロンと一緒に行かない?」と言うと先客があると断られてしまいました。

ラベンダーはシェーマス・フィネガンと行くんだそうです。そこでハリーが「誰かロンと行ってくれる人知らない?」と訊くとパーバティが「ハーマイオニー・グレンジャーは?」と訊き返して来たというわけなんですよね。

ハリーが「他の人と行くんだって」と答えるとパーバティは驚いた顔をして興味津々に「へぇぇぇっ。一体誰?」と訊いて来ましたが知らなかったのでハリーは「全然知らない」と答え「それでロンの事は?」と言いました。

パーバティは「そうね」と少し考えて姉妹でレイブンクロー生のパドマ・パチルを勧めて来ました。こうしてハリーはパーバティ・パチルとそしてロンはパドマ・パチルとクリスマス・ダンスパーティに行く事になりました。

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何とか「第1の課題」をクリアして次の「第2の課題」は2月24日という事でホッと一息と思っていたらハリーはマクゴナガル先生から思わぬ課題を突きつけられる事になってしまいました。それはクリスマスの12月25日に行われるダンスパーティに関する事でした。(全3項目)

3-1.とある木曜日の「変身術」の授業で
「ポッター!ウィーズリー!こちらに注目なさい!」とある木曜日の「変身術」の授業でマクゴナガル先生の苛立った声がまるで鞭のように教室中へと響きました。ハリーとロンは飛び上がってマクゴナガル先生を見ました。

授業も終わろうとしていて生徒はもう課題をやり終えていました。ホロホロ鳥から変身させたモルモットはネビルのはまだ羽が生えていたもののマクゴナガル先生の机の上に置かれた大きな籠に閉じ込められていたのでした。

黒板に書かれた「変身呪文は異種間取り替えを行う場合どのように調整しなければならないか例を挙げて説明せよ」という宿題も写し終わっていました。終業のベルが今にも鳴ろうとした時にハリーとロンは叱責されました。

ハリーとロンはフレッドとジョージの「だまし杖」を2本持って教室の後ろのほうでちゃんばらをやっていました。ロンはブリキのオウムを手にハリーはゴムの鱈(たら)を持ったまま驚いてマクゴナガル先生を見上げたのでした。

「さあポッターもウィーズリーも歳相応な振る舞いをしていただきたいものです」

こう言うとマクゴナガル先生は2人組を恐い目で睨みました。ちょうどハリーの鱈の頭がだらりと垂れ下がり音もなく床に落ちた所でした。一瞬前にロンのオウムの嘴が切り落としたのです。そこでだったというわけですよね。

「皆さんにお話があります。クリスマス・ダンスパーティが近づきました。三大魔法学校対抗試合の伝統でもあり外国からのお客様と知り合う機会でもあります」

最後にマクゴナガル先生が「さてダンスパーティは4年生以上が参加を許されます-下級生を招待する事は可能ですが」とクリスマス・ダンスパーティの参加資格の説明をするとラベンダー・ブラウンが甲高い声で笑いました。

パーバティ・パチルは自分もクスクス笑いしたいのを顔を歪めて必死で堪えながらラベンダーの脇腹を小突きました。パーバティもラベンダーもハリーを振り返りました。そんな2人をマクゴナガル先生は無視したのでした。

ハリーは自分とロンの事は今叱ったばかりなのに絶対不公平だとそう思ったというわけなんですよね。

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心ならずもハリーは三大魔法学校対抗試合の代表選手になってしまいロンまでもがハリーの元から離れて行きました。課題当日ハリーを迎えに来てドラゴンの囲い地に連れて行ったのはマクゴナガル先生でしたが普段のマクゴナガル先生とは様子が違っていて・・・(全3項目)

3-1.第1の課題に際して
このようにしてハリーは心ならずも三大魔法学校対抗試合の代表選手になってしまい翌日からはホグワーツに入学して以来最低で最悪の日々が続く事となったというわけです。ロンまでもが離れて行ってしまったからでした。

これまでもハリーはほぼ全員の生徒から白眼視される事が何度かありました。しかしそんな時でもロンはハリーの味方でした。そんな2人の板挟みになってハーマイオニーは右往左往する事になってしまったというわけです。

ハリーが代表選手になってグリフィンドール生たちは大喜びでハリーを大喝采しました。でも誰もハリーの苦悩を理解しようとはしませんでした。生徒の中で唯一の理解者はハーマイオニーだけという有り様だったのでした。

そんなハリーに手を差し伸べてくれたのがハグリッドでした。ハグリッドはハリーがそう言うのなら「炎のゴブレット」に名前を入れていないと言うハリーの主張を信じるとそう言ってくれました。さらにだったんですよね。

「第1の課題」で代表選手が立ち向かうのがドラゴンだと教えてくれました。そんなハリーに課題をクリアするためのヒントをくれたのが今学年の「闇の魔術に対する防衛術」の教師のマット・アイ・ムーディだったのでした。

ハリーがもう1人のホグワーツの代表選手のセドリック・ディゴリーに「第1の課題」はドラゴンを出し抜かないといけないと告げた直後でした。ムーディは自分の部屋にハリーを招き入れると2つのヒントをくれたんですよね。

第1は自分の強みを生かす試合をしろ。ハリーは相当の飛び手だとそう聞いた。第2は効果的で簡単な呪文を使い自分に必要な物を手に入れる。ムーディにこの2つのヒントを結びつけろと言われハリーは閃いたというわけです。

自分が得意なのは箒で飛ぶ事だ。ドラゴンを空中で出し抜く必要がある。それにはファイアボルトが必要だ。そこでハリーはハーマイオニーに立ち会って貰って「呼び寄せ呪文」の猛練習を開始したというわけなんですよね。

そしてハリーは日付も変わった真夜中過ぎになってようやく「呼び寄せ呪文」を習得したというわけですよね。

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10月30日にボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りしてついに三大魔法学校対抗試合が始まりました。しかし例によって例の如くでハリーの元にはまたもトラブルが飛び込んで来てしまいました。その時ハリーはただただ呆然とするばかりでした。(全3項目)

3-1.4人目の代表選手
こうしてついに10月30日にボーバトンとダームストラング両校の代表団がホグワーツ入りして三大魔法学校対抗試合は始まる事となりました。代表選手の選考方法はダンブルドア校長の口から発表されたというわけですよね。

参加三校から1人ずつ。すなわち3人の代表選手を選ぶのは公正なる選者「炎のゴブレット」なんだそうです。木箱から取り出されたのは大きな荒削りの木のゴブレットで一見すると見栄えのしない杯だったというわけですね。

ただその縁から溢れんばかりに青白い炎が踊っていました。代表選手に名乗りを上げたい者は羊皮紙に名前と所属校名を書きこれから24時間の内にこの「炎のゴブレット」に入れるようにとダンブルドアが言ったんですよね。

「炎のゴブレット」は玄関ホールに置かれ17才に満たない生徒が名前を入れられぬよう年齢線を引く事もダンブルドアから発表されました。フレッドとジョージは「老け薬」で誤魔化せるとそう判断したというわけですよね。

しかし残念ながら「老け薬」は通用しませんでした。フレッドとジョージは親友のリー・ジョーダンと共にダンブルドアの引いた年齢線を越えようとしましたが約3メートルも吹き飛ばされ冷たい石の床に叩きつけられました。

この光景を見てハリーもロンも代表選手になる事をすっかり諦めていました。ところがでした。当の本人がそう望まなくともトラブルが向こうのほうから飛び込んで来るのがハリーの宿命であり運命というわけなんですよね。

3人の代表選手が決まってダンブルドアが締めくくりの言葉を述べている所でした。ダンブルドアが突然言葉を切りました。何が気を散らせたのか誰の目にも明らかで「炎のゴブレット」が再び赤く燃え始めたというわけです。

ダンブルドアは反射的に手を伸ばし羊皮紙を捕えました。ダンブルドアはその羊皮紙を掲げ書かれた名前をじっと見ました。沈黙の中ダンブルドアはその羊皮紙を暫くの間は眺めていました。やがて咳払いし読み上げました。

「ハリー・ポッター」

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4年生になって今学年にやらなければならない宿題の量が明らかに増えている事にハリーもロンも気づいていました。それは当然マクゴナガル先生も例外ではありませんでした。一方ついに三大魔法学校対抗試合の開幕が近づいて来て・・・(全3項目)

3-1.4年生になって
こうしてハリーたちの4年目はスタートを切りましたが4年生になり今学年にやらなければならない宿題の量が明らかに増えている事に気づいていました。それはマクゴナガル先生の「変身術」の授業で宿題が出された時です。

マクゴナガル先生が出した宿題の量に一際大きい呻き声が上がった時にマクゴナガル先生は「何故そうなのか?」を説明しました。何でも皆さんは今魔法教育の中でも最も大切な段階の1つに来ているとの事なんだそうです。

「O.W.L一般にふくろうと呼ばれる普通魔法レベル試験が近づいています」

マクゴナガル先生がこう言うとディーン・トーマスが憤慨して「O.W.Lを受けるのは5年生になってからです!」と抗議しました。そんなディーンにマクゴナガル先生は「そうかもしれません」とそう言葉を返したんですよね。

しかしその一方でマクゴナガル先生は皆さんは十二分に準備をしないといけないとも言いました。このクラスではハリネズミをまともな針山に変える事ができたのはハーマイオニーただ1人だけだという事を忘れてはならない。

ディーンの針山は何度やっても誰かが針を持って近づくと怖がって丸まってばかりいるとマクゴナガル先生はそう指摘しました。ハーマイオニーは頬を染めあまり得意気にならないように努力しているようだったんですよね。

そしてそれは10月も下旬に入った頃の事です。玄関ホールに着くと先にそれ以上進めなくなりました。大理石の階段の下に立てられた掲示板の周りに大勢の生徒が群れを成して右往左往していたためというわけなんですよね。

ハリーたち3人の中で一番背が高いロンが爪先立ちしてハリーとハーマイオニーに掲示の内容を読んで聞かせてくれました。10月30日の金曜日の午後6時にボーバトンとダームストラング両校の代表団が到着をするのだそうです。

三大魔法学校対抗試合がついに始まるというわけです。

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百年以上ぶりに三大魔法学校対抗試合が復活開催される事がダンブルドア校長から発表されマッド・アイ・ムーディが「闇の魔術に対する防衛術」の教師になりました。そんな新学期初日から一夜明けてハリーたち3人が夕食を取るために1階の玄関ホールに降りて来た所でそれは起きました。(全3項目)

3-1.純白のケナガイタチ
このようにして三大魔法学校対抗試合がホグワーツで百年以上ぶりに復活開催され「闇の魔術に対する防衛術」の教師にマッド・アイ・ムーディがなってハリーたち3人の4年目がスタートを切ったというわけなんですよね。

そして授業開始の初日に早速ドラコ・マルフォイが一悶着起こしてくれました。背後から大声で「ウィーズリー!おーいウィーズリー!」と呼びかけられてハリーたちが振り返るとマルフォイにクラッブとゴイルがいました。

何やらうれしくて堪らないという顔をしているので良い知らせのはずもなくロンが「何だ?」とぶっきらぼうに訊くとマルフォイは「日刊予言者新聞」をヒラヒラ振りながらロンの父親が新聞に載っていると答えたのでした。

「魔法省またまた失態」と題するその記事を書いたのはリータ・スキーターでアーサー氏を「アーノルド」と書き間違えマルフォイは名前さえまともに書いて貰えないなんてロンの父親は完全に小物扱いだと得意満面でした。

さらにマルフォイはロンに「写真まで載ってるぞ!」と新聞を裏返して掲げて見せました。そして「これが家と言えるかどうか!」とか「君の母親は少し減量したほうがよくないか?」などとそう言ったというわけですよね。

ロンを挑発しているのは明らかなのでハリーとハーマイオニーはロンがマルフォイに飛びかからないようにロンのローブの後ろをがっちりと押さえマルフォイに「君の母親はどうなんだ?」などと言い返したというわけです。

マルフォイの青白い顔に赤味が差して「僕の母上を侮辱するなポッター」と言うのでハリーは「それならその減らず口を閉じとけ」とそう言いマルフォイに背を向けました。するとバーンと音がして数人が悲鳴を上げました。

ハリーは何か白熱した熱いものが頬をかすめるのを感じました。ハリーはローブのポケットに手を突っ込んで杖を取ろうとしました。しかし杖に触れるより早く二発目が飛んで来ました。すると吠え声がこう響き渡りました。

「若造そんな事をするな!」

ハリーが急いで振り返るとマッド・アイ・ムーディが大理石の階段を降りて来る所でした。杖を上げてまっすぐに純白のケナガイタチに突きつけています。その白イタチはちょうどマルフォイが立っていたあたりにいました。

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ダンブルドアが再び立ち上がって話を始めましたが寮対抗クィディッチ試合が取り止めになると聞かされてハリーもジョージもフレッドもショックを隠せませんでした。それは何でも10月に始まり今学年の末まで続くイベントのためだそうです。ところがそれを発表しようとしたら・・・(全3項目)

3-1.マッド・アイ・ムーディ
ハーマイオニーを除く全生徒がデザートも食べ終わり皿がピカピカに戻った所でダンブルドア校長が再び立ち上がりました。生徒たちはほとんど一斉に話を辞めダンブルドアは笑顔で生徒全員を見渡すとこう言ったのでした。

「さて!みんなよく食べよく飲んだ事じゃろう。幾つか知らせる事がある。もう一度耳を傾けて貰おうかの」

まず最初の話は管理人のフィルチからの伝言で今年は城内持ち込み禁止品に「叫びヨーヨー」と「噛みつきフリスビー」と「殴り続けのブーメラン」が加わってこれで禁止品は全部で「437項目」になったとの事だそうです。

「寮対抗クィディッチ試合は今年は取り止めじゃ。これを知らせるのはわしの辛い役目でのう」

ダンブルドアがこう言いハリーは「エーッ!」と絶句しました。チームメイトのフレッドとジョージを振り向くと2人もあまりの事に言葉を失っていました。これは10月に始まり今学年の末まで続くイベントのためだそうです。

ところがダンブルドアが「ここに大いなる喜びを持って発表しよう。今年ホグワーツで」と言ったその時でした。耳を劈く雷鳴と共に大広間の扉がバタンと開いて戸口には長いステッキに寄り掛かった1人の男が立っていました。

男は教職員テーブルに向かって歩き出しました。一歩踏み出す毎にコツッコツッという鈍い音が大広間に響きました。テーブルの端に辿り着くと男は一歩毎に激しく体を浮き沈みさせつつダンブルドアに近づいて行きました。

再び稲妻が天井を横切り男の顔をくっきりと浮かび上がらせるとハーマイオニーが息を呑みました。それはハリーが今まで見たどんな顔とも違っていてその皮膚は1ミリの隙もないほどに傷痕に覆われているようだったのです。

まるで人の顔がどんなものなのかをほとんど知らずにしかも鑿(のみ)の使い方に不慣れな誰かが風雨にさらされた木材を削って作ったような顔でした。しかし男の形相が恐ろしいのは何よりもその目のせいだったんですよね。

片方の目は小さく黒く光っています。もう一方は大きく丸いコインのようで鮮やかな明るいブルーで瞬きもせず普通の目とは全く無関係に上下左右に絶え間なく動いています。男はダンブルドアに近づき手を差し出しました。

「闇の魔術に対する防衛術の新しい先生をご紹介しよう。ムーディ先生です」

自分の右手の空いた席に男を座らせるとダンブルドアはこう言ったのでした。

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ハリーは自分の時以来久しぶりに組み分けの儀式に立ち会えるという事で組み分け談義に花を咲かせるという事になりました。しかしハーマイオニーにとってはその組み分けの儀式が終わった後の「ほとんど首なしニック」の発言が問題になったというわけです。(全3項目)

3-1.組み分け帽子の歌が
組み分け帽子が歌い終わると大広間は割れるような拍手でした。ここはハリーの時と変わりありません。しかし自分の時とは違う事にハリーは気づいていました。他の生徒たちと一緒に拍手しながらハリーはこう言いました。

「僕たちの時と歌が違う」

これにロンが「毎年違う歌なんだ。きっと凄く退屈なんじゃない?帽子の人生って。多分1年かけて次の歌を作るんだよ」と言いました。ロンがそんな事を言っているとマクゴナガル先生が羊皮紙の太い巻紙を広げ始めました。

「名前を呼ばれたら帽子を被ってこの椅子にお座りなさい。帽子が寮の名を発表したらそれぞれの寮のテーブルにお着きなさい」

マクゴナガル先生が1年生にこう言い渡していよいよついに組み分けの儀式が始まりました。組み分けの儀式ではいつも名前より先に苗字が読み上げられますがまず最初は「アッカリー・スチュワート!」という男の子でした。

進み出たスチュワート・アッカリーは頭のてっぺんから爪先まで傍目にも判るほど震えていました。マクゴナガル先生の指示通り組み分け帽子を取り上げ被ると椅子に座りました。帽子は「レイブンクロー!」と叫びました。

スチュワート・アッカリーは帽子を脱ぐと急いでレイブンクローのテーブルに行って一同の拍手に迎えられて席に着きました。その1年生をやはり拍手で歓迎しているチョウ・チャンの姿がちらりとハリーの目に入りました。

ほんの一瞬ハリーは自分もレイブンクローのテーブルに座りたいという奇妙な気持ちになりました。ハリーのそんな気持ちとは当然一切関わりなく組み分けの儀式は続きマルコム・バドックは「スリザリン」に決まりました。

マルコム・バドックがスリザリンのテーブルに着くとドラコ・マルフォイが拍手しているのをハリーは見ました。スリザリンは多くの闇の魔法使いを輩出した事をバドックは知っているのだろうかとハリーはそう思いました。

マルコム・バドックが着席すると気に入らないと言いたげにフレッドとジョージが嘲るように舌を鳴らしたというわけです。

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10月4日が誕生日という事でここ数年の毎年10月はマクゴナガル先生を改めて取り上げています。今学期の初日ハリーたち3人は玄関ホールでマクゴナガル先生と会いましたがハリーたちに用があるというわけではありませんでした。マクゴナガル先生が玄関ホールに出て来たのは・・・(全3項目)

3-1.玄関ホールで
額の傷痕に激痛が走ってシリウスに手紙を出したりクィディッチ・ワールドカップの貴賓席でマルフォイ一家と出会ったりマグルの一家が宙に浮かされた挙句に「闇の印」が打ち上げられたりと若干のトラブルはありました。

それでもホグワーツに入学して以来初めてハリーは比較的平穏に夏休みを過ごす事ができました。そうして迎えた新学期初日の9月1日は土砂降りの雨の中をホグズミード駅から城へと移動する事となりました。そしてでした。

「ひでぇ。この調子で降ると湖が溢れるぜ。僕ビショ濡れ-うわーっ!」

松明に照らされた玄関ホールに入るとロンはこう言いながら頭を激しく振りそこいらじゅうに水を撒き散らしました。最後に「うわーっ!」と言ったのは大きな赤い水風船が天井からロンの頭に落ちて来て割れたからでした。

ぐしょ濡れで水を撥ね飛ばしながらロンは横にいたハリーのほうによろけました。その時二発目の水風船が落ちて来てそれはハーマイオニーを掠めてハリーの足下で破裂しました。周りの生徒たちも逃げようとしたのでした。

そのため水爆弾攻撃から逃れようと悲鳴を上げて押し合いへし合いする事となりました。ハリーが見上げるとポルターガイストのピーブズが4~5メートル上のほうに浮かんでいて次の標的に狙いを定めている所だったのです。

「ピーブズ!ピーブズここに降りて来なさい。今すぐに!」

誰かがこう怒鳴ったと思ったらそれはマクゴナガル先生でした。大広間から飛び出して来て濡れた床に足を取られてマクゴナガル先生は転ぶまいとしてハーマイオニーの首にがっちりしがみついてこう謝る羽目になりました。

「おっと-失礼ミス・グレンジャー」

ハーマイオニーは「大丈夫です。先生」とゲホゲホ言いながら喉のあたりをさすりました。マクゴナガル先生は曲がった三角帽子を直しながらさらに睨みを利かせて「ピーブズ降りて来なさい。さあ!」と怒鳴ったのでした。

ピーブズは「なーんにもしてないよ!」と言うと軽やかに笑いながら5年生の女子生徒数人めがけて水爆弾を放り投げました。投げつけられた女子生徒たちは悲鳴を上げながら大広間に飛び込みピーブズはこう言ったのでした。

「どうせビショ濡れなんだろう?濡れネズミのチビネズミ!ウィィィィィィィィ!」

それから今度は到着したばかりの2年生のグループを水爆弾の標的にしました。するとマクゴナガル先生が「校長先生を呼びますよ!聞こえたでしょうねピーブズ」とがなり立てました。どうやらこの言葉が効いたようでした。

ピーブズは長く舌を出すと最後の水爆弾を宙に放り投げけたたましい高笑いを残して消えて行きました。マクゴナガル先生はビショ濡れ集団に向かって厳しい口調でこう言いました。ハリーたち3人も大広間に入ったのでした。

「さあどんどんお進みなさい!さあ大広間へ急いで!」

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クルックシャンクスに食べられてしまったと飼い主のハーマイオニーでさえそう思ってロンに謝ったのに何とハグリッドの小屋の戸棚のミルク入れの中からスキャバーズは見つかりました。ところがこの後に何故クルックシャンクスはスキャバーズを執拗に追いかけていたのかの衝撃の理由が判ったのです。(全3項目)

3-1.その先にいたのは
「この子どうして判ったのかしら?」驚く事にクルックシャンクスが「暴れ柳」を止めてくれたのでハーマイオニーはわけが分らずこう呟きました。ハリーはこの問いに厳しい顔をしつつこう答えたというわけなんですよね。

「あの犬の友達なんだ。僕2匹が連れ立っている所を見た事がある。行こう-君も杖を出しておいて」

ハリーとハーマイオニーは「暴れ柳」の幹までは一気に近づきましたが2人が根元の隙間に辿り着く前にクルックシャンクスは尻尾を打ち振りするりと先に滑り込みました。ハリーが続いて頭から先に這って進んだんですよね。

狭い土のトンネルの傾斜をハリーは底まで滑り落ちました。クルックシャンクスが少し先を歩いていてハリーの杖灯りに照らされ目がランランと輝いていました。すぐ後からハーマイオニーが滑り降りてハリーと並びました。

「ロンはどこ?」と恐々囁くハーマイオニーにハリーは「こっちだ」と答えるとクルックシャンクスの後を背中を丸めて従いて行きました。2人はほとんど体を二つ折りにして急ぎに急ぎました。通路は延々と続いたのでした。

クルックシャンクスの尻尾が見え隠れしました。トンネルはやがて上り坂になりクルックシャンクスの姿が消えました。その代わりに小さな穴から漏れるぼんやりした明りがハリーの目に入って来たというわけなんですよね。

「ハリーここ叫びの屋敷の中だわ」

ハーマイオニーがこう囁いてハリーもあたりを見回しました。すると頭上で軋む音がしました。何かが上の階で動いたのです。極力こっそりと2人は隣のホールに忍び込んで崩れ落ちそうな階段を上がって行ったんですよね。

ロンは2階の埃っぽいカーテンの掛かった壮大な四本柱の天蓋ベッドのある部屋にいました。そのベッドにクルックシャンクスが寝そべっていてハリーとハーマイオニーの姿を見ると大きくゴロゴロと甘え声を出したのでした。

「あいつが犬なんだ。あいつは動物もどきなんだ」

こう言うとロンはハリーの肩越しに背後を見詰めました。ハリーがくるりと振り向くと影の中に立つ男がハリーとハーマイオニーが入って来た扉をぴしゃりと閉めました。その男はシリウス・ブラックだったというわけです。

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一体全体どうしてクルックシャンクスはあそこまで執拗にスキャバーズを追いかけるのか?何せ相手が猫で意思の疎通ができないのでその理由は全く分りません。ところが一度はクルックシャンクスが食べてしまったと飼い主のハーマイオニーでさえ思ったスキャバーズが・・・(全3項目)

3-1.クルックシャンクスが食った?
そんなわけで「何でそこまで?」と首を傾げるぐらい執拗にスキャバーズを追うクルックシャンクスだったのですがついに濡れ衣を着せられる事となってしまいました。事の始まりはハリーへのクリスマスプレゼントでした。

ハリーはクリスマスに夏に発売されたばかりの最高峰の箒ファイアボルトを貰いました。ところがこの箒には手紙も何も同封されておらず贈り主は不明でした。そのため贈られて来たその日に没収されてしまったんですよね。

ハーマイオニーがマクゴナガル先生に言ってマクゴナガル先生が持って行ったのです。その理由は呪いがかけられているかもしれない。箒を贈ったのはハリーの命を狙っているシリウス・ブラックかもしれないとの事でした。

しかし調べてみた結果ハリーの元に贈られて来たファイアボルトには呪いがかけられていない事が判明しました。何と箒はグリフィンドール対レイブンクロー戦が行われる2日前の木曜日にハリーの手元に帰って来たんですよね。

グリフィンドール寮の談話室は大騒ぎになりファイアボルトはあらゆる角度から誉めそやされました。ファイアボルトはロンが「僕が持ってゆく!」とまるでガラス細工のように捧げ持ち男子寮への階段を上って行きました。

ところが慌ただしい足音を立てて談話室へと戻って来たかと思うとロンは大声でベッドのシーツを激しく振りながら「見ろ!見ろよ!」と叫んでハーマイオニーが「ロンどうしたの?」と訊くとロンはこう叫んだんですよね。

「スキャバーズが!見ろ!スキャバーズが!」

シーツには赤いものがついていてロンは「血だ!」と叫びました。それからロンが「スキャバーズがいなくなった!それで床に何があったか判るか?」と叫んで投げつけたのは数本の長いオレンジ色の猫の毛だったのでした。

ロンはクルックシャンクスがスキャバーズを食ってしまおうとしているのにハーマイオニーはその事を一度も真剣に考えずにクルックシャンクスを見張ろうともしなかったと言って激怒しました。ところがだったんですよね。

ハーマイオニーはクルックシャンクスがスキャバーズを食べてしまったという証拠がない。オレンジ色の毛はクリスマスからずっとそこにあったのかもしれないと主張しました。2人の意見は真っ向から対立したんですよね。

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