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杖職人のオリバンター翁から兄弟杖のことを聞き出したヴォルデモート卿は「他の者の杖を使えば今度こそハリー・ポッターを亡き者にできる!」との確信を得ることができたのですが、またしても予想外のアクシデントが起きてハリーを殺し損ねてしまったのでした。さらに雌雄を決する最後の戦いでは?(全3項目)

3-1.「今度こそ!」と思ったら?
「俺様は以前よりよく判っている。例えばポッターを亡き者にするにはお前たちの誰かから杖を借りる必要がある」

一堂に会した死喰い人たちに「進んで差し出す者は?」と訊いても申し出る人物が現れないので、ヴォルデモートはルシウス・マルフォイに杖を差し出させたのでした。杖職人のオリバンダー翁から兄弟杖のことを・・・

聞き出したヴォルデモートは「今度こそあの小僧を亡き者にできる」との確信を持ってハリーを追ったのでした。ハリーにはヴォルデモートの姿も見えず声も聞こえませんでした。傷痕の激痛で目を固く閉じた直後でした。

「アバタ・・・」

その時ハリーの杖がひとりでに動いたのでした。まるで巨大な磁石のように杖がハリーの手を引っ張って行くのを感じ閉じた瞼の間からハリーは金色の炎が杖から噴き出すのを見たのでした。バシンという音と同時に・・・

1人残っていた死喰い人が大声を上げヴォルデモートは何故か「しまった!」と叫んだのでした。ヴォルデモートの姿が見える前にハリーはその存在を感じ「きっとこれがこの世の見納めだ」と覚悟を決めた次の瞬間でした。

「お前の杖だ。セルウィン、お前の杖をよこせ!」

ところが!その時ヴォルデモートの姿が突然消えたのでした。下を見るとハグリッドが真下の地面に大の字に伸びているのが見えました。ハグリッドの上に落ちないようにとハリーは必死にハンドルを引きましたが・・・

気がつくとハリーは見知らぬ居間のソファに横になっていたのでした。

3-2.ハリーの2つの疑問
「僕の杖はルシウス・マルフォイの杖に何をしたのか?」「誰も僕のために死んでいないのなら僕はどうして生きているのか?」ハリーもヴォルデモートも「あの時何が起こったのか?」が皆目見当がつかず2人とも・・・

苦しむことになったのですが、ハリーはヴォルデモートから2度目の「死の呪文」を受けた直後に再会を果たしたアルバス・ダンブルドアから2つの摩訶不思議な出来事が起きた理由を説明してもらったというわけなんですよね。

●どうして僕は生きているの?
「あの者は君の血を採り、それで自分の生身の身体を再生させた。あの者の血管に流れる君の血が、ハリー、リリーの護りが2人の中にあるのじゃ。あの者が生きている限り、あの者は君の命を繋ぎ留めておる」

さらにダンブルドアはヴォルデモートの知識は情けないほどに不完全なままだった。ヴォルデモートは自らが価値を認めないものに関しては理解しようとする気持ちが全くない。ヴォルデモートはこうしたものの全てを・・・

屋敷しもべ妖精やお伽噺それに愛や忠誠そして無垢。こうしたものがヴォルデモートを凌駕する力を持ち、どのような魔法も及ばぬ力を持つという真実をヴォルデモートは決して理解できなかったと断じたのでした。

ヴォルデモートは自らを強めると信じてハリーの血を入れた。ヴォルデモートの身体の中に母親が我が子を守るために命を棄ててかけた魔法がわずかだが取り込まれた。母リリーの犠牲の力をヴォルデモートが生かしている。

だからハリーは生きているというわけなんですよね。

●ハリーの杖はどうしてヴォルデモートの借り物の杖を折った?
それについてダンブルドアはハリーに「君はヴォルデモートが期せずして作ってしまった7つ目の分霊箱だった」と説明したのでした。ヴォルデモートは何度も繰り返し自らの魂を分断し非常に不安定な状態にしてしまった。

そのためハリーの両親を殺しさらに幼子のハリーまでも殺そうという言語に絶する悪行を為した時に魂が砕けた。犠牲になるはずだったハリーにヴォルデモートの魂の一部が付着し結びついて残されたというのです。そして!

ヴォルデモートは人の形に蘇った時に魂の一部をハリーに付着させたまま母リリーの犠牲の力を取り込んでハリーとの絆を二重に強めた。そうした状態でハリーの杖と双子の芯を持つ杖でハリーを襲った。さらには・・・

ハリーは「死ぬかもしれない」ということを受け入れむしろ積極的に迎え入れた。そうすることでハリーの勇気がヴォルデモートに勝った。ハリーの杖がヴォルデモートの杖を圧倒したのです。その結果2人の杖の間に・・・

2人の持ち主の関係を反映した何事かが起こったというのです。ハリーの杖はあの夜ヴォルデモートの杖の力と資質の一部を吸収した。そこでヴォルデモートがハリーを追跡した時にハリーの杖はヴォルデモートを認識した。

血を分けた間柄でありながら不倶戴天の敵であるヴォルデモートを認識してハリーの杖はヴォルデモートに向けてヴォルデモート自身の魔法の一部を吐き出したというのです。ハリーの杖はハリーの並外れた勇気と・・・

ヴォルデモート自身の恐ろしい魔力を併せ持っていた。だからルシウス・マルフォイの哀れな棒切れなどに到底勝ち目などなかったというわけなんですよね。そのためルシウス・マルフォイの杖は破壊されたというわけです。

3-3.最後の対決
こうしてホグワーツ魔法魔術学校の大広間で最後の戦いに臨んだハリーとヴォルデモート卿だったのですが、ヴォルデモート自身が生き続ける限りハリーは死なないため最初からハリーの負けはなかったというわけです。

ハリーが「僕はお前の知らないことを知っている。お前には分らない大切なことを沢山知っている。お前がまた大きな過ちを犯す前に幾つかでも聞きたいか?」と言うのに対してヴォルデモートは何も答えませんでした。

獲物を狙うように回り込みながらヴォルデモートはハリーが「本当に究極の秘密を知っているのでは?」という微かな可能性にたじろいでいたのでした。しかし何よりヴォルデモートを驚愕させたハリーの言葉とは?

「しかし僕を殺そうとする前に忠告しておこう。自分がこれまでにして来たことを考えてみたらどうだ。考えるんだ。そして少しは後悔してみろ」こんなハリーの言葉に対してヴォルデモートは怒りを隠せない様子で・・・

「何を戯けたことを?」と猛り狂っていましたが、ハリーはさらにヴォルデモートに「これが最後のチャンスだ」と言った後さらに「お前にはそれしか残された道はない」と言ったのでした。それはヴォルデモートには・・・

もはや勝ち目がないことをハリーが知っていたからでした。ヴォルデモートの甲高い叫びを聞くのと時を同じくしてハリーはドラコ・マルフォイから奪った杖で狙いを定め天に向かって一心込めて叫んでいたのでした。

「アバダ ケタブラ!」
「エクスペリアームス!」

ドーンという大砲のような音とともに2人が回り込んでいた円の真ん中に黄金の炎が噴き出し2つの呪文が衝突した点を印したのでした。ニワトコの杖は高く舞い上がり魔法の天井を横切ってハリーの元に飛んで来たのでした。

ヴォルデモートは両腕を広げてのけぞり真っ赤な眼の切れ目のように細い瞳孔は裏返ってヴォルデモートはありふれた最期を迎えて床に倒れたのでした。ヴォルデモートは撥ね返った自らの呪文に撃たれて死んだのでした。

こうして勝負は決したというわけです。

最後に
ダンブルドアの説明によるとヴォルデモートはリトル・ハングルトンの教会墓地からハリーに逃げられた時「自分より奴の腕のほうが勝っていたのでは?」と恐れていたんだそうです。それが兄弟杖のことを知るに至り・・・

ヴォルデモートは「これで全てが説明できる!」と思ったんだそうです。しかしルシウス・マルフォイから借りた杖でもハリーを殺すことはできなかった。そこでヴォルデモートは全ての杖を破ると噂に聞く唯一の杖を・・・

ニワトコの杖こそ自らの最後の弱みを取り除き真に自分を無敵にするものと信じて探し始めたというわけなんですが、ハリーに備わっていて自身には欠如している才能が「何なのか?」を考えようとはしなかった。だから・・・

最後の戦いでヴォルデモートは敗れ去ったというわけなんですよね。
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