FC2ブログ
一昨日の7月15日から「映画ハリー・ポッターと死の秘宝Part2」の上映が始まりましたが、第7巻「死の秘宝」の終盤でハリーと読者の印象が劇的に変わった人物と云えば当然一番に挙げられるのはセブルス・スネイプということになりますよね。そこで今週はハリーとスネイプの関係について改めて考えてみたいと思います。(全3項目)

3-1.ハリーを守るために・・・
スネイプにしてみれば愛するリリーを救わんがために敵方のトップのアルバス・ダンブルドアの掌中に飛び込むという荒業まで演じてみせたのにリリーはご主人様のヴォルデモート卿に殺されてしまうという最悪の事態に・・・

ホグワーツの校長室でスネイプは傷ついた獣のような恐ろしい呻き声を上げていたのでした。ぐったりと前屈みになって椅子に座り顔を上げたスネイプは100年を悲惨に生きて来たような顔でダンブルドアを見上げると・・・

「あなたなら・・・きっと・・・あの女(ひと)を・・・守ると思った」

そんなスネイプにダンブルドアは「リリーもジェームズも間違った人間を信用したのじゃ。お前も同じじゃな。ヴォルデモート卿がリリーを見逃すと期待しておったのではないかな?」と言葉を返したのでした。そして・・・

「私も死にたい!」と訴えるスネイプにダンブルドアは「お前の死が誰の役に立つのじゃ」と言った後に「リリー・エバンズを本当に愛していたのなら」お前の進むべき道ははっきりしていると告げたのでした。それは?

「リリーがどのようにして何故死んだか判っておるじゃろう。その死を無駄にせぬことじゃ。リリーの息子をわしが守るのを手伝うのじゃ」そんなダンブルドアにスネイプは闇の帝王はいなくなったのだから守る必要など・・・

ないと反論したのですがダンブルドアは「闇の帝王は戻って来る。そしてその時ハリー・ポッターは非常な危険に陥る」と言明したのでした。スネイプは次第に自分を取り戻し呼吸も整って来ました。次に口を開いた時には?

「なるほど。判りました」と言った後に・・・

「しかしダンブルドア、決して明かさないでください!このことは私たち2人の間だけに留めてください!誓ってそうしてください!私には耐えられない。特にポッターの息子などに・・・約束してください」と言って・・・

ダンブルドアはスネイプの残忍なしかし苦悶に満ちた顔を見下ろしながら「君の最もよい所を決して明かさぬということじゃな?」とそれがおぬしのたっての望みとあらば約束すると言ったのでした。こうしてスネイプは・・・

ダンブルドアと共にハリーを守ることになったのでした。

3-2.心底憎かった?
それから10年の歳月が経ちハリーがホグワーツに入学して来ました。ハリーは学期初日の新入生の歓迎会の時からスネイプ先生が自分のことを嫌っていると感じていましたが、最初の「魔法薬学」の授業で自分の考えは・・・

間違いだと痛感させられたのでした。スネイプはハリーのことを嫌っているのではありませんでした。憎んでいたのでした。それは大演説の後にいきなり「ポッター!」と指名されることで思い知らされることになったのでした。

「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか?」
「ベゾアール石を見つけて来いと言われたらどこを探すかね?」
「モンクスフードとウルフスペーンとの違いは何だね?」

スネイプは「有名なだけではどうにもならんらしい」とか「クラスに来る前に教科書を開いて見ようとは思わなかったわけだな?」などと嫌味や憎まれ口を言いながら矢継ぎ早にハリーに質問をぶつけて来たのでした。しかし!

ハリーとて夏休み中にダーズリーの家で教科書に目を通すぐらいのことはして来たのです。スネイプはハリーが「薬草ときのこ千種」を隅から隅まで覚えたとでも思っているのでしょうか?そして質問の答えを言った後・・・

スネイプは生徒たちに「何故今のを全部ノートに書き取らんのだ?」と言ったのでした。一斉に取り出された羽根ペンと羊皮紙を取り出す音にかぶせるようにスネイプはこう言い放ったのでした。ハリーの無礼な態度で・・・

「グリフィンドールは1点減点」

その後もハリーとグリフィンドールの状況は悪くなる一方でした。挙句の果てにはネビルの失敗の原因を「彼が間違えれば自分の方がよく見えると考えたな?グリフィンドールはもう1点減点」などと言い出すものだから・・・

あまりの理不尽さにハリーは言い返そうと口を開きかけましたが、ロンが小声で「辞めたほうがいい」と言ったのでした。おそらくきっとロンが止めていなければハリーはさらなる減点に加えて罰則を課されていたでしょうね。

最初のスネイプの授業を終えて「いったいどうしてスネイプは僕のことがあんなに嫌いなのだろう?」と苦しみ悩むハリーにロンはフレッドもジョージもスネイプにはしょっちゅう減点されているから「元気出せよ」と・・・

ハリーを慰めたのでした。

3-3.本気なのか?願望なのか?
その後の「魔法薬学」の授業でもスネイプはハリーにとても辛く当ったのでした。ハリーはまるで拷問を受けているようでした。さらにスネイプは事ある毎にハリーを退学にしようとして口に出して言ったりもしたのでした。

ホグワーツに入学して最初の学期末試験を終えた後ダンブルドア校長の不在を知って「賢者の石が狙われるのは今夜だ!」とロンとハーマイオニーと対応を話し合っていると現れたスネイプがハリーにこう言ったのでした。

「ポッター警告しておく。これ以上夜中にうろついているのを見かけたら我輩が自ら君を退校処分にするぞ。さあもう行きたまえ」

さらにハリーとロンが2年生の学期初日に空飛ぶフォード・アングリアで暴れ柳に突っ込むという事件を起こした時にもスネイプは2人を自分の部屋に連行した後ハリーとロンの2人にこう言い渡したりもしているんですよね。

「まことに残念至極だが、お前たちは我輩の寮ではないからして2人の退校処分は我輩の決定する所ではない。これからその幸運な決定権を持つ人物たちを連れて来る。2人ともここで待て」

ここでも結局ダンブルドア校長が2人に「今日というわけではない。今後またこのようなことがことがあれば2人を退学にせざるをえんのでな」と一度の猶予を認めて「この場での即刻退学はなし」と言い渡すとスネイプは・・・

クリスマスがお預けになったような顔をして咳払いをした後ダンブルドア校長に「この者たちは未成年魔法使いの制限事項令を愚弄し貴重な古木に被害を与えております」などと言って暗に「即刻退校処分にすべき!」と・・・

言いたげでしたがダンブルドア校長は「2人はグリフィンドール生なのだから罰則を含めた2人の処分を決めるのはマクゴナガル先生だ」とスネイプを諌めたのでした。最後に部屋を出る時スネイプはハリーとロンの2人を・・・

毒々しい目つきで見たのでした。さらにハリーたち3人がポリジュース薬の材料を手に入れるために「魔法薬学」の授業で一騒動起こした時もスネイプはハリーの顔を真っ直ぐに見据えながらこう言い放っていたのでした。

「これを投げ入れた者が誰か判った暁には我輩が間違いなくそやつを退学にさせてやる」

でも前述のようにスネイプはダンブルドア校長と共に「リリーの息子を守る」と約束しているのですから、ハリーを退学処分にはできないハズですよね?結局は「口だけで本気では言っていない」ということなんでしょうか?

どうなんでしょうね?

今日の最後に
「凡庸、父親と同じく傲慢、規則破りの常習犯、有名であることを鼻にかけ、目立ちたがり屋で生意気で」

ハリーがホグワーツに入学して来た直後にスネイプは校長室でダンブルドアにハリーのことをこう評しているんですよね。それに対してダンブルドアはスネイプに「そう思って見るから、そう見えるのじゃよ」と言っていますね。

そしてハリーをかばうように「他の先生方の報告ではあの子は控え目で人に好かれるしある程度の能力もある。わし個人としてはなかなか人を惹きつける子じゃと思うがのう」と言っています。つまりスネイプがハリーを・・・

憎んでいたのは残念ながら「目以外は父親似」ということもあって先入観が相当数あったようですね。
Secret

TrackBackURL
→http://tokimekiboy.blog43.fc2.com/tb.php/1024-25d2497d