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ハリーが見ている目の前で大恩人のアルバス・ダンブルドアを殺されてハリーのスネイプに対する怒りと憎悪は最高潮に達しましたが「叫びの屋敷」で命と引き換えにスネイプが差し出した「記憶」を見てハリーのスネイプに対する気持ちは劇的に変化したのでした。そして19年後ハリーは次男のアルバスに・・・(全3項目)

3-1.ハリーの目の前で!
知っている方々はよくよくご存知のように最終学年の年度ハリーは生徒としては学校に戻りませんでした。したがって第7巻「死の秘宝」ではホグワーツの教授陣は出番が極端に少なくなっています。そのためスネイプも・・・

校長になったため名前だけの登場なら他の先生方よりは頻度は高いもののハリーが実際に生身のセブルス・スネイプを見たのは「2回」のみということになっています。1回目はハリーがルーナにマクゴナガル先生と共に・・・

レイブンクロー寮の談話室を出て廊下をそれぞれ目指す場所へと向かっている途中のことでした。この時スネイプはマクゴナガル先生の呼び出しに応じて駆けつけたフリットウィック先生とスプラウト先生の攻撃を逃れて・・・

ホグワーツの戦いに死喰い人側の1人として加わったというわけです。そして2回目はヴォルデモート卿が「叫びの屋敷」にナギニと共にいることをハリーたちが知って行くとスネイプが呼び出しを受けて参上したところ・・・

スネイプはハリーの目の前で!

3-2.ハリーがそこで見たものは?
「おそらくお前は既に答えを知っておろう?何しろセブルス、お前は賢い男だ。お前は忠実なよき下僕であった。これからせねばならぬことを残念に思う」ヴォルデモート卿がこう言ってスネイプに下した非情の裁定とは?

ニワトコの杖は最後の持ち主を殺した魔法使いに所属する。セブルス・スネイプがアルバス・ダンブルドアを殺した。だからお前が生きている限りニワトコの杖は真に自分のものにはならないとヴォルデモートは断じたのです。

そしてヴォルデモート卿が立ち去った後・・・

何故そんなことをするのか?ハリーには分りませんでした。何ゆえ死にゆく男に近づくのか?分りませんでした。ハリーが「透明マント」を脱いで屈み込むとスネイプはハリーの胸元を掴んで引き寄せたのでした。そして・・・

「これを・・・取れ・・・これを・・・取れ」

スネイプが命と引き換えに差し出した「記憶」を持ってハリーは校長室に行き、昨年度ダンブルドア校長と共に数々の光景を見た「憂いの篩」に注ぎ込んだのでした。そこでハリーはセブルス・スネイプの驚愕の新事実を・・・

知ることになったのです。セブルス・スネイプが全生涯をかけて愛し続けたのはハリーの母リリーだったこと。スネイプが凋落する以前のヴォルデモート卿を裏切って二重スパイになったのもリリーを愛するが故だったこと。

ヴォルデモート卿の復活が刻々と近づきダンブルドア校長から「君も(カルカロフと)一緒に逃亡したいのかな?」と言われても臆さず「私はそんな臆病者ではない」と答えてアルバス・ダンブルドアにこう言わしめたのでした。

「君はイゴール・カルカロフよりずっと勇敢な男じゃ。わしは時々組分けが性急すぎるのではないかと思う時がある」

さらにスネイプがダンブルドア校長を殺すことはハリー6年生の学期が始まる以前の夏休み中に既に2人の間で約束が交わされていたこともハリーの「死ななくてはならない」という運命をダンブルドアから知らされていたことも。

肖像画のダンブルドアの指示でマンダンガス・フレッチャーに「7人のハリー・ポッター作戦」を示唆しヴォルデモートにハリーを追わせて、結果としてヴォルデモートがニワトコの杖を探すように仕向けさせていたのも・・・

スネイプだったのです。

そしてグロスター州のディーンの森で牝鹿の守護霊でハリーをグリフィンドールの剣が沈む池に導きロンと巡り会わせてくれていたのもスネイプだったのです。驚くべきことにスネイプはアルバス・ダンブルドアの死後も・・・

目と鼻の先でヴォルデモート卿を裏切り続けていたのです。

3-3.次男のミドルネームに・・・
「僕、スリザリンだったらどうしよう?」

次男のアルバスがハリーにだけ囁いた言葉でした。アルバスにしてみれば「それがどんなに重大なことでどれだけ真剣にそれを恐れているのか」を出発間際だからこそ堪え切れずに打ち明けたのだとハリーには判ったのでした。

ハリーはアルバスの顔を少し見上げるような位置にしゃがんでジニー以外には誰にも聞こえないようにそっとアルバスに言ったのでした。ジニーは汽車に乗っているローズに手を振るのに忙しいふりをする気配りがありました。

「アルバス・セブルス」

ハリーはアルバスに「お前はホグワーツの2人の校長の名前を貰っている。その1人はスリザリンで父さんが知っている人の中でもおそらく一番勇気のある人だった」と告げたのでした。だからお前がスリザリンに入っても・・・

スリザリンは素晴らしい生徒を1人獲得したということだ。ハリーはアルバスに「父さんも母さんもどっちでも構わないんだよ」と言ったのでした。しかしアルバスにとって大事なことなら組分け帽子はちゃんと考慮してくれる。

「お前はスリザリンでなくグリフィンドールを選べる。父さんにはそうしてくれた」とハリーが言うとアルバスは感じ入ったように目を見張ったのでした。ハリーがこのことを自分の子供に打ち明けたのはこれが初めてでした。

ホグワーツ特急が角を曲がって消えた後もハリーはまだ手を挙げていました。そんなハリーにジニーがつぶやくように言ったのでした。

「あの子は大丈夫よ」

最後に
ハリーがスネイプの記憶の中で一番感銘を受けたのは何と言ってもダンブルドア校長の「君はイゴール・カルカロフよりずっと勇敢な男じゃ。わしは時々組分けが性急すぎるのではないかと思う時がある」の一言でしょうね。

ダンブルドア校長をして「セブルス・スネイプのスリザリンへの組分けは間違いだったのでは?」という指摘にスネイプ自身も雷に撃たれたような表情を浮かべています。19年後にハリーが次男のアルバスにスネイプが・・・

「父さんが知っている人の中でも一番勇気のある人だった」と言わしめたのもダンブルドアのこの一言があったからなのは明らかですよね。
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