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「自分の最後の弱みを取り除き真に無敵になるためには何としても手に入れなければならぬ」と言ってヴォルデモートはニワトコの杖を求めましたが、ヴォルデモートは最後の最後までニワトコの杖の真の所有者にはなれなかったのでした。そして最後の真の所有者になったのは?(全3項目)

3-1.追いかけても追いかけても・・・
今にして思えばブルガリアの杖職人グレゴロビッチはアルバス・ダンブルドアが死んでニワトコの杖が再び野に放たれたことを知っていたんじゃないかな?と私はそう思いますね。だから逃げ回っていたんだと思いますね。

「ヴォルデモート卿に嘘をつくなグレゴロビッチ。帝王は知っている。常に知っているのだ」

ヴォルデモートはついにグレゴロビッチを捕えました。しかしグレゴロビッチはもう既にニワトコの杖を持っていなかったのです。ブロンドでハンサムな若い男がグレゴロビッチからニワトコの杖を奪って行ったのです。

「グレゴロビッチ、あの盗人は誰だ」

ヴォルデモートはグレゴロビッチを問い詰めましたが、グレゴロビッチは「若い男だ」と言うばかりで「その若い男が誰なのか?」を知らないようでした。ヴォルデモートはグレゴロビッチを始末つまり殺したのでした。

「グレゴロビッチからニワトコの杖を奪って行ったあの若い男は誰なのか?」それからというものヴォルデモートの頭の中を支配していたのは「そのこと1つ」だけでした。そしてやっとのことで若い男の正体が判ったのは?

年も明けた3月のことだったのです。ヴォルデモートはその男が囚われている監獄へと向かったのでした。今度こそニワトコの杖を手にすることができる。そう確信を抱いて男のいる部屋への侵入を果たしたのですが・・・

やつれ果てた姿が薄い毛布の下で身動きしこちらに寝返りを打った。そして骸骨のような顔の両目が見開かれた。弱り切った男は落ち窪んだ大きな目でヴォルデモートを見据え上半身を起こした。そして笑ったのでした。

「やって来たか。来るだろうと思っていた。そのうちにな。しかしお前の旅は無意味だった。私がそれを持っていたことはない」

「嘘をつくな!」

3-2.最後の最後まで
ヴォルデモートの怒りが炸裂したのでした。グリンデルバルドは歯のない口をヴォルデモートのほうに向けて嘲笑っていたのでした。呼び出しを感じてヴォルデモートは激怒したのでした。警告をしておいたはずだ。

あいつらに言ったはずだ。もしあいつらが間違っていたなら。そんなヴォルデモートにグリンデルバルドは「さあ、殺せ!」と迫ったのでした。既にもはやグリンデルバルドの手元にもニワトコの杖はなかったのです。

「お前は勝たない。お前は勝てない!あの杖は金輪際お前のものにはならない」

ヴォルデモートの怒りが爆発しました。牢獄を緑の閃光が満たし弱り切った老体は硬いベッドから浮き上がって魂の抜け殻は床に落ちたのでした。しかしグリンデルバルドの言う通りヴォルデモートは最後の最後まで・・・

ニワトコの杖の真の所有者にはなれなかったのです。ヴォルデモートはこの直後アルバス・ダンブルドアがグリンデルバルドと対決して勝利しニワトコの杖を獲得したことを知ったのでした。そして今ニワトコの杖はどこに?

ニワトコの杖はダンブルドアの遺骸と共にホグワーツの校庭に埋葬されていたのです。ダンブルドアの両手は胸の上に組まれニワトコの杖はダンブルドアの手の下にしっかりと抱かれてダンブルドアと共に葬られていました。

「この老いぼれは大理石か死が杖を守るとでも思ったのか?闇の帝王が墓を冒涜することを恐れるとでも思ったのか?」

こうしてついにヴォルデモートはニワトコの杖を掌中に収めたのでした。しかし新たな問題が生じてしまったのです。雌雄を決する戦いの最中にヴォルデモートはセブルス・スネイプを呼びつけてこう問いかけたのでした。

「問題があるのだ、セブルス」

「セブルス、この杖は何故俺様の思い通りにならぬのだ?」

ニワトコの杖を手に入れたものの昔オリバンダーの店で入手した杖と何らの違いも感じられないのです。約束された威力を発揮しようとしないのです。ヴォルデモートはその理由を考えに考え抜いたのでした。そして・・・

出した結論は?

「ニワトコの杖が俺様にまともに仕えることができぬのは俺様がその真の持ち主ではないからだ。ニワトコの杖は最後の持ち主を殺した魔法使いに所属する。お前がアルバス・ダンブルドアを殺した」つまりだから・・・

ヴォルデモートは「自分がニワトコの杖の真の所有者になるにはこうするしかない!」ということでセブルス・スネイプを殺したのですが、それでもなおヴォルデモートはニワトコの杖の真の所有者にはなれなかったのです。

3-3.最後の持ち主になったのは?
ハリーは迷いました。オリバンダー翁とグリップフックの「どちらと先に話をするのか?」に何がかかっているのかが判っていたからです。考えた末にハリーが選んだのは「グリップフックと話をすること」のほうでした。

ハリーは死の秘宝より分霊箱を取ったのです。

ヴォルデモートは「自分の遺骸と一緒に埋葬してしまえばニワトコの杖を奪うことを阻止できるとでも思ったのか?」とダンブルドアを嘲笑いながらニワトコの杖を奪いましたがダンブルドアはちゃんと考えていたのです。

「杖が持ち主の魔法使いを選ぶ」

ヴォルデモートは「お前がアルバス・ダンブルドアを殺した」だから現時点でのニワトコの杖の真の所有者はセブルス・スネイプだとしてスネイプを殺しましたが最初からスネイプがそうなることは有り得なかったのです。

ヴォルデモートとの最後の対決の時にハリーが説明している通り「ダンブルドアの死は2人の間で事前に決められていたこと」だったのです。だからスネイプはダンブルドアを打ち負かしてはいないのです。したがって・・・

杖の忠誠心を得るには前の所有者から力ずくでその杖を奪わなくてはなりません。そのためダンブルドアがスネイプに「君がわしを殺さねばならぬ」と言った時点で「それは不可能」ということになったというわけです。

そしてアルバス・ダンブルドアから「武装解除の術」で力ずくでニワトコの杖を奪ったのはドラコ・マルフォイでした。そのためニワトコの杖の所有権はアルバス・ダンブルドアからドラコ・マルフォイに移ったのです。

ここいら辺が問題を複雑にしていますが、そのドラコ・マルフォイからサンザシの杖を力ずくで奪ったのがハリーだったというわけです。ハリーがドラコ・マルフォイを打ち負かしたためニワトコの杖の所有権もまた・・・

一緒にハリーに移動してしまったのです。したがってハリーがマルフォイの館を脱出した時点でニワトコの杖の真の所有者は既にハリーになっていたというわけです。したがってヴォルデモートがスネイプを殺しても・・・

何の意味もなかったというわけです。こうしてニワトコの杖の最後の所有者はハリーになったというわけなんですよね。

最後に
結局ヴォルデモートが最後の最後までニワトコの杖の真の所有者になれなかったのは「ニワトコの杖の所有権は前の持ち主を殺した魔法使いに所属する」と思い込んでいたからというわけなんですよね。そのため・・・

ヴォルデモートは間抜けなことにドラコ・マルフォイというニワトコの杖の真の所有者が目の前にいて殺す機会はいくらでもあったのにそのチャンスを逃し続けていたというわけなんですよね。逆にハリーのほうは・・・

ワンチャンスをものの見事に生かしてニワトコの杖の所有権を獲得したというわけなんですよね。
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