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マグルのダーズリー夫妻に育てられて来たハリーにとってロンは魔法界の常識や様々な知識を得ることのできる水先案内人でした。しかし最終学年の年度ハリーはロンと奇跡の再会を果たして「ロンは自分にとってかけがえのない存在なんだ!」との思いを改めて強く認識することになったのです。(全3項目)

3-1.改めてロンについて
まあ何せハリーの無二の親友ですから本当に「何を今さら」という感じなのですが記事の構成の都合上避けられないので改めてロンについて振り返ってみることにします。よくよく考えてみればハリーとハーマイオニーは・・・

ハーマイオニーは純粋マグル出身の魔女ですしハリーはマグルのダーズリー夫妻に育てられたため、主役3人の中では物心ついた時から魔法界に身を置いているのはロン1人だけというわけです。そのため魔法界の知識を・・・

「当然これは知っていて当たり前」ということや魔法界の人たちが通常持ち合わせている感覚や意識や常識などをハリーやハーマイオニーさらには私たち読者に教えたり伝えたりする役目も担っているというわけなんですよね。

例えばハリーたちが1年生の時にはロンは魔法界でドラゴンを飼う行為は法律違反で1709年に制定されたワーロック法で違法になったことをハリーとハーマイオニーに説明していますね。ドラゴンを飼えない理由として・・・

ロンは「もし家の裏庭でドラゴンを飼ってたらどうしたってマグルが僕たちに気づくしドラゴンは狂暴だから手なずけるのは無理なんだ」と説明していますね。さらに4年生の時にはロンは巨人についてハリーに説明しています。

クリスマス・ダンスパーティでパーシーから離れるため大広間を出たハリーとロンはハグリッドとボーバトンの校長マダム・マクシームの会話を聞いてしまい何とハグリッドが「半巨人」だと知ってしまったのです。ところが!

「知ってたか?ハグリッドが半巨人だってこと?」
「ううん。それがどうかした?」

ハリーはダーズリー夫妻に育てられたので魔法界では当たり前のことでも驚くことが沢山ありました。しかしそれも魔法界で1年1年を過ごす内に少なくなっていたのです。ところが今ハグリッドが半巨人だと知ったロンの・・・

表情を見てハリーは「自分がどんなに魔法界のことを知らないのか」がはっきりしたと改めて思い知らされたのでした。通常の魔法界の人であれば友達の母親が巨人と知って「それがどうかした?」とは言わないというわけです。

このような魔法界の普通の感覚をハリーと私たち読者に教えてくれたのがロンだったというわけなんですよね。

3-2.私の好きなシーン「ロンの場合」
私がロンの一番好きなシーンと言って思い浮かぶのは最終学年の年度つまり第7巻「死の秘宝」でグロスター州のディーンの森でハリーとロンが奇跡の再会を果たした場面なんですよね。実はこの場面はロンにとっては・・・

何人にも決して口に出して言って欲しくない極めて厳しい現実を目の前に突きつけられた場面なんですよね。それは分霊箱からハリーとハーマイオニーの姿で飛び出したヴォルデモートの魂の欠けらが言った言葉だったのです。

「母親の愛情がいつも一番少なかった。母親は娘が欲しかったのだ。今も愛されていない。あの娘はお前の友人のほうを好んだ。お前はいつも二番目だ。永遠に誰かの陰だ」さらにヴォルデモートの魂の欠けらはロンに・・・

「あなたなんかに誰も目もくれないわ。ハリー・ポッターと並んだら誰があなたに注目するというの?選ばれし者に比べたらあなたは何をしたというの?生き残った男の子に比べたらあなたはいったい何なの?」さらには・・・

「君のママが打ち明けたぞ。息子にするなら僕のほうが良かったのにって。喜んで取り替えるのにって」

「誰だって彼を選ぶわ。女なら誰があなたなんかを選ぶ?あなたはクズよ、クズ。彼に比べればクズよ」

宙に揺れるリドル・ハリーとリドル・ハーマイオニーの前でロンの顔は苦悶に歪んでいました。グリフィンドールの剣を振り下ろし分霊箱を破壊した後のロンは震えていましたがハリーはそれが寒さによるものではないと・・・

知っていたのです。ハリーは破壊されたヴォルデモートの分霊箱をポケットに押し込みロンの脇に膝をついて片手をそっとロンの肩に置いたのでした。ロンがそのハリーの手を振り払わなかったのは良い傾向だと思ったのでした。

そして・・・

「君がいなくなってからハーマイオニーは1週間泣いていた。僕に見られないようにしていただけでもっと長かったかもしれない。互いに口も利かない夜が随分あった。君がいなくなってしまったから」

こうしてロンと再会してハリーは改めてロンの不在が自分とハーマイオニーにとって「どんなに大きな痛手だったのか」がはっきり判ったのです。それほどまでに2人にとってロンの存在はかけがえのないものだったんですよね。

3-3.ハリーとの関係
ハリーとロンは初めてのホグワーツ特急の旅で同じコンパートメントに乗り合わせて意気投合しハリーにとっては人生最初の同い年の友人となったのでした。しかし魔法界ではハリーが頭に「超」がつく有名人だったため・・・

「見て、見て」
「どこ?」
「赤毛ののっぽの隣」
「メガネをかけてる奴?」
「顔見た?」
「あの傷を見た?」

ハリーがホグワーツに入学して2日目のことでした。ハリーが寮を出ると同時に周囲は囁き声のラッシュでした。教室が空くのを待って並んでいる生徒たちが爪先立ちでハリーを見ようとしたり廊下ですれ違ったりすると・・・

わざわざ逆戻りしてハリーをじろじろ見る生徒もいたのです。こうしてホグワーツに入学して早々にハリーはハグリッドが最初に出会った時に言っていた「自分は有名人なんだ」ということを痛感させられることになったのです。

そのことは魔法界では知らない人はいないというハリー・ポッターを友人にしてしまったロンにも影響が及ぶことになったのです。2人が4年生になった時ハリーが三大魔法学校対抗試合の代表選手に選ばれてしまうとロンは?

確かにハリーが有名なのはハリー自身が望んだことではない。しかし自分はいつでも添え物扱いで今までそれに堪えて来たのにハリーが対抗試合の代表選手に選ばれたことで我慢の限界を越えてしまったロンはハリーに・・・

絶交宣言をしてしまったのです。

ハリーとロンが6年生になった時久々にホグワーツの教壇に立つことになったホラス・スラグホーンは「ナメクジ・クラブ」のメンバーに「選ばれし者?」の呼び声高いハリーと学年トップのハーマイオニーを迎えたのでした。

さらに何故か?ジニーもメンバーに加えられたのです。しかしスラグホーンは大広間でハリーたち3人と出会ってもハリーとハーマイオニーに熱心に話しかけるばかりでロンのことはまるで存在しないかのように無視するのです。

そんなロンにとっては面白くもない一番不愉快極まりないことを分霊箱から出て来たリドル・ハリーとリドル・ハーマイオニーはロンの目の前に「どうだ!これがお前の現実なんだ!」と突きつけて来たというわけなんですよね。

今日の最後に
ロンにとってハリーという存在はあまりにも凄すぎて時には大きな負担になったこともありましたが、19年後のロンはそれを乗り越え「僕はハリー・ポッターの唯一の親友なんだぞ!」と胸を張れるようになったというわけです。

「僕のせいなんだよ。僕はとても有名なんだ」

第7巻の最終章でロンが言ったこのジョークにはロンのそんな達観した思いが込められているというわけなんですよね。
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