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魔法界に足を踏み入れて半日と経たない内にハリーはドラコ・マルフォイと出会うことでスリザリンに対する不信感を持つことになったのでした。さらにそれに拍車をかけたのがセブルス・スネイプだったのです。ところがそのスネイプが命と引き換えに差し出した「記憶」を見てハリーは・・・(全3項目)

3-1.スリザリンの印象、その1
11才の誕生日にマダム・マルキンの洋装店でドラコ・マルフォイと出会って「ダドリーとそっくりだ」と思ってからというものハリーはスリザリンがどんどん嫌いになっていったのでした。その直後にはハグリッドからも・・・

悪の道に走った魔法使いや魔女はみんなスリザリン出身だった。そしてヴォルデモート卿もまたスリザリン出身だったと聞かされてハリーのスリザリンに対する不信感はさらに高まっていったというわけです。さらには・・・

学期に入ってからもスリザリンの印象は悪くなる一方でした。スリザリンの寮監で「魔法薬学」の教師のスネイプは授業のたびにハリーを目の敵にしました。ドラコ・マルフォイは自分から決闘を申し入れておきながら・・・

約束した場所に現れませんでした。来たのは管理人のアーガス・フィルチでした。2年生になると今度はドラコ・マルフォイがクィディッチのスリザリン・チームのシーカーになりハリーと同じポジションだったために・・・

否応なしに2人は敵対することになったのです。スネイプの「魔法薬学」の授業はグリフィンドールとスリザリンが合同だったためハリーとマルフォイはここでも互いに憎悪と嫌悪感を深めていったというわけなんですよね。

それが・・・

3-2.スリザリンの印象、その2
5年生の時ハリーはクィディッチのグリフィンドール対スリザリン戦終了直後にマルフォイの仕掛けた挑発に乗ってしまいアンブリッジからクィディッチ終身禁止処分を受けてドラコ・マルフォイとスリザリンに対する・・・

敵対心は頂点に達しましたが6年生の後半になって来るとスリザリンを見る目がそれまでとは幾分かは変わって来たような気が私はしますね。それはかつてはスリザリンの寮監だったのにマグル生まれのハーマイオニーや・・・

他ならぬハリー自身を贔屓するホラス・スラグホーンがホグワーツの教壇に復帰したこともありましたが、何やら企んでいる様子のドラコ・マルフォイに焦りや余裕のなさが見られるようになったからだと私はそう思いますね。

6年生の大半が「姿現し」の試験を受けに行ってしまったのでスラグホーンの「魔法薬学」の授業はハリーにドラコ・マルフォイにアーニー・マクミランの3人しかいませんでした。そんなことだったのでスラグホーンは・・・

「これだけしかいないのだから何か楽しいことをしよう。何でもいいから面白いものを煎じてくれ」と言ったのです。そんなスラグホーンにマルフォイは不機嫌さを募らせながら「面白いものって何ですか?」と訊いたのでした。

スラグホーンが気軽に「私を驚かしてくれ」と言うとマルフォイはむっとして「上級魔法薬」の本を開いていました。その日のマルフォイには新学期初日にホグワーツ特急でハリーが見た興奮も優越感も感じられませんでした。

結論は1つしかないとハリーは思いました。何かは知らないがその任務が上手くいっていないのです。そしてその任務がダンブルドア殺害だということをダンブルドアと共にヴォルデモートの分霊箱を取りに行った夜に・・・

ハリーは知ることになったのですが、ハリーがそこで見たものは杖を失って丸腰になり反撃も自らの身を守ることもできないダンブルドアを目の前にしても何もできないドラコ・マルフォイの姿だったのです。それを見て・・・

ハリーは初めてドラコ・マルフォイに同情の念を抱いたのです。ダンブルドアの葬儀が行われる日の朝大広間のスリザリンのテーブルでクラッブとゴイルがひそひそ話をしていてハリーは2人の間にマルフォイがいないと・・・

奇妙にしょんぼりとしているように見えたのでした。マルフォイの声が恐怖に震えたことも他の死喰い人が来る前に杖を下ろしたことも忘れてはいませんでした。マルフォイが闇の魔術の虜になったことは嫌悪しましたが・・・

ドラコ・マルフォイに対してほんの僅かでしたが哀れみの気持ちが混じっていたのです。

3-3.スリザリンの印象、その3
ハリーがドラコ・マルフォイに対して哀れみの心を抱くなんて出会ってさらにホグワーツに入学してから2人の間に起きたことを考えれば覚醒の感がありますが、そんなハリーのスリザリンに対する気持ちを払拭した上に・・・

ホグワーツの戦いから19年の時が経ちハリーはジニーと結婚して、その年の9月1日にはホグワーツに入学する次男アルバスを見送るためキングズ・クロス駅の9と3/4番線に来ていたのです。その場でハリーは自分の息子に・・・

「お前はホグワーツの2人の校長の名前を貰っている。その1人はスリザリンで父さんが知っている人の中でもおそらく一番勇気のある人だった」

さらには・・・

「父さんも母さんもどっちでも構わないんだよ。だけどもしお前にとって大事なことならお前はスリザリンではなくグリフィンドールを選べる。組分け帽子はお前がどっちを選ぶかを考慮してくれる」

ハリーにこう言わしめたのはハリーがこの世で一番憎んでいたセブルス・スネイプが命と引き換えにハリーに差し出した「記憶」を見たからです。スネイプが凋落する以前のヴォルデモートを裏切ったのは愛するリリーを・・・

ハリーの母を助けるためだったのです。ヴォルデモートの復活直前「闇の印が焼けたら俺は逃げる」というイゴール・カルカロフとは正反対に「私はそんな臆病者ではない」と言ったスネイプにダンブルドアはこう言ったのです。

「君はイゴール・カルカロフよりずっと勇敢な男じゃ。わしは時々組分け(帽子)が性急すぎるのではないかと思うことがある」

アルバス・ダンブルドアをして「セブルス・スネイプのスリザリンへの組分けは間違いだったのでは?」という意味の言葉を聞いてハリーはスネイプに対する認識を大きく改めて次男のミドルネームを「セブルス」にして・・・

当の本人には「スリザリンでもグリフィンドールでもどちらでもいいんだよ」と言ったというわけなんですよね。

最後に
何だかこうして改めて振り返ってみるとハリーと私たち読者のスリザリンに対する印象を悪くしていたのも良くしたのもセブルス・スネイプとドラコ・マルフォイの2人がほとんどを占めていたということが判りましたよね。

もちろん他にもマグル生まれのハーマイオニーやスリザリン生が群を抜いて嫌っていたハリーを贔屓したホラス・スラグホーンに最後の最後にご主人様のヴォルデモートを裏切って嘘をついたナルシッサ・マルフォイも・・・

スリザリンの印象を良くすることに大いに貢献したというわけなんですよね。
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