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ヴォルデモートの復活が明らかになって魔法大臣がコーネリウス・ファッジからルーファス・スクリムジョールに代わるとアーサー氏を取り巻く状況は一変して立場も待遇も格段に良くなったのでした。しかしだからといって全ての問題が解決するというわけにはいかなかったのです。(全3項目)

3-1.アーサー氏の憂い、その1
ハリーは5年生の夏休みに懲戒尋問に出廷するために初めて魔法省を訪れたのでした。ハリーの尋問を担当するアメリア・ボーンズの部屋がアーサー氏の「マグル製品不正使用取締局」と同じ2階にあるとのことなので・・・

尋問の開始時間まではそこで待てばいいということでハリーはアーサー氏と共に地下鉄で魔法省に出向いたのでした。外来者用の入口から入って杖の検査を受けるとハリーとアーサー氏はエレベーターで2階に向かったのでした。

陽の光が流れ込む窓を見てハリーが「ここはまだ地下でしょう?」と訊くとアーサー氏が「窓に魔法がかけてあって魔法ビル管理部が毎日の天気を決めるんだ」と教えてくれました。アーサー氏の職場は「闇祓い本部」を・・・

通り抜けてさらにその奥にありました。アーサー氏はキングズリー・シャックルボルトと少し話した後にハリーを自分の職場の「マグル製品不正取締局」に案内したのでした。そこは本当に奥の奥で箒置き場の真向かいでした。

扉には黒ずんだ真鍮の表札が掛かっていました。その部屋は向かい側の箒置き場よりも少し狭く見えたのでした。机が2つ押し込まれ壁際には書類で溢れ返った棚が立ち並んでいました。棚の上も崩れ落ちそうな書類の山でした。

お陰で机の周囲は身動きする余地もありません。僅かに空いた壁面には自動車のポスターやエンジンの分解図それにマグルの子供の本から切り取ったらしい郵便受けのイラストとアーサー氏の趣味の証が貼り付けられていました。

アーサー氏は上着のボーマージャケットを脱いで椅子の背に掛けると申し訳なさそうに「窓がなくてね」と言ったのでした。何でも「要請したんだか我々には必要ないと思われているらしい」のだそうです。こんな所にも・・・

魔法大臣コーネリウス・ファッジのアーサー氏に対する思いが透けて見えるというわけなんですよね。

3-2.アーサー氏の憂い、その2
この頃ヴォルデモートの復活を声高に主張するダンブルドアは魔法省内では鼻摘みの対象でした。そのため「ダンブルドアと繋がっているのでは?」と疑われていたアーサー氏は省内で冷遇されていたというわけなんですよね。

それが事もあろうにその魔法省内で多くの職員によってヴォルデモートが目撃され復活が明らかになったためコーネリウス・ファッジは魔法大臣を辞職して新たにその座に就いたのがルーファス・スクリムジョールだったのです。

スクリムジョールはヴォルデモートの復活が明らかになったことで起きた新しい状況に対応するため新しい局を幾つか創設したのでした。そしてアーサー氏は「偽の防衛呪文並びに保護器具の発見並びに没収局」の局長に・・・

抜擢されたのです。前の部署では部下は1人もおらずパーキンズという同僚がいるだけのアーサー氏でしたが新しい部署の局長になった途端「10人」もの部下を抱えることになったのですから大出世ということになりますよね。

ヴォルデモートの復活が明らかになったことで魔法界はパニック状態となり、あちらこちらでおかしな物が売られるようになったんだそうです。例えば保護薬と称して実はブポチューバの膿を混ぜた肉汁ソースだったり・・・

防衛呪文のはずなのに実際には両耳が落ちてしまう呪文を教えたりと魔法界の人々の恐怖につけ込んで良からぬ仕業をする輩を取り締まったりするのがアーサー氏が局長になった新しい部署の職務なのだそうです。先日も・・・

ウィーズリーおばさんが言うにはアーサー氏は呪いのかかった「かくれん防止器」を1箱没収したのだそうですが、それが「死喰い人が仕掛けた物だということはほとんど間違いない」ということでおばさんはアーサー氏に・・・

とっても大切な仕事だと言ってやったんだそうです。それはアーサー氏は「点火プラグとかトースターなどマグルの物品を処理できなくなって寂しい」とボヤいているようです。そんな部下が1人もいない小さな部署でも・・・

アーサー氏は気に入っていたというわけなんですよね。

3-3.アーサー氏の憂い、その3
6年生になるとハリーは夏休みに続いてクリスマス休暇も「隠れ穴」で過ごし久々にアーサー氏と再会することになったのですが「魔法省では忙しかったんですか?」と訊くハリーにアーサー氏は「実に」と答えたものの・・・

「実績が上がっているのであれば忙しくても構わないのだか」とのことでした。この2~3ヵ月の間にも「逮捕が3件」あったんだそうですが「本物の死喰い人が1件でもあったかどうかは疑わしい」と惨憺たる状況のようでした。

アーサー氏は突然目が覚めたようにしてハリーに「これは他言無用だよ」と急いで付け加えましたが、ハリーが「まだスタン・シャンパイクを拘束しているんじゃないでしょうね?」と苦々しい思いで訊くとアーサー氏は・・・

ダンブルドアがスタンのことでスクリムジョールに直接抗議しようとしたことは知っているのだそうです。実際アーサー氏も面接をした者は全員が「スタンが死喰い人でないのは明らかだ」と意見が一致しているとのことでした。

しかし魔法省のトップの連中は「何か進展があると見せかけたい」のだそうです。つまりは「3件逮捕」と言えば「3件誤逮捕して釈放」より聞こえがいいからなんだそうです。魔法大臣がコーネリウス・ファッジから・・・

ルーファス・スクリムジョールに代わってアーサー氏は置かれた立場も待遇も格段に改善しましたが、もちろんそれで全ての問題が解決するはずもなくアーサー氏の苦悩は決してなくなることはなかったというわけなんですよね。

今日の最後に
そういえばダンブルドアの死後に事実上魔法大臣の座に就いたヴォルデモートはアーサー氏の身柄を拘束もせずに生かしていましたから、アーサー氏が局長を務める「偽の防衛呪文並びに保護器具の発見並びに没収局」も・・・

ルーファス・スクリムジョールの暗殺も公式には「辞任」と発表したそうですから、アーサー氏の処遇も同様に「急に更迭したり投獄したりしたらバレる」ということで引き続き今まで通りの職務を執行していたんでしょうね。

しかし翌年の5月にはハリーがヴォルデモートを倒したのでアーサー氏が局長を務めていた「この部署」は正式に用済みということになったはずです。そうなるとその後のアーサー氏がどうなったのか?が気になる所ですよね。

やはり元の「マグル製品不正使用取締局」に戻ったのでしょうか?それとも既存の別の部署の局長に移動したのでしょうか?
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