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そんなわけで周囲の大人たちがどれほど心配しているのかを知りもしなかったドラコは母親のナルシッサと2人でダイアゴン横丁に出かけた際にその一番心配しているナルシッサを振り切って「夜の闇横丁」に駆け込んだのでした。そして「あの店」に到着するとドラコは・・・(全3項目)

3-1.マダム・マルキンの洋装店にて
今にして思えばハリーの誕生日の翌日8月1日に学校から教科書のリストが届いたので、次の日に行っていればドラコも「あの現場」をハリーたちに見られなくて済みましたしハリーも余計な疑念を抱えることはなかったのです。

ウィーズリーおじさんの提案で二手に分れて素早く買い物を済ませることになってハリー、ロン、ハーマイオニーの3人はハグリッドが従いてマダム・マルキンの洋装店に行くことになりました。するとそこにいた先客が・・・

「お気づきでしょうが母上、もう子供じゃないんだ。僕は1人で買い物ぐらいできます」

そんなドラコ・マルフォイをマダム・マルキンが「子供かどうかは関係ないですよ」とたしなめていると鏡に肩越しでハリーたちが来ているのに気づいたドラコが「穢れた血が店の中に入って来た」などと言うものだから・・・

さらにハリーとロンが杖を構えてドラコを狙っていたのでマダム・マルキンは「そんな言葉は使ってほしくありませんね!」と言うのに続いて「私の店で杖を引っ張り出すのもお断りです!」と言わなくてはならなかったのです。

しばしの言い合いの後にナルシッサ・ドラコ母子は足音も荒くマダム・マルキンの店を出て行ったのでした。ナルシッサはハーマイオニーを侮蔑的な目で見てドラコのほうは出て行く際にわざとロンにぶつかって行ったのでした。

確かにドラコはヴォルデモートからアルバス・ダンブルドア殺害の勅命を受けているので身の危険を心配する必要はないのですが、当然世間は知らないわけですから表向きはそれらしく振舞わなくてはならないというわけです。

そのへんのことをドラコ君は理解していないようですね。困ったものです。

3-2.フレッドとジョージの店で・・・
この後一行は薬問屋とイーロップのふくろう百貨店に寄ってから、ロン待望のフレッドとジョージの店「ウィーズリー・ウィザード・ウィーズ」を探してさらに歩いたのでした。ハリーもロンも魔法薬学を取らないので・・・

薬問屋では何も材料を買いませんでしたがイーロップのふくろう百貨店ではヘドウィグとピッグウィジョンのためにふくろうナッツの大箱をいくつも買いました。ハリーたち3人もさらにはウィーズリーおじさんまでもが・・・

フレッドとジョージの店の商品の数々を大いに楽しんでいたのですが、ハリーたち3人は窓から店の前を1人で急いで通り過ぎて行くドラコ・マルフォイの姿を偶然見かけてしまったのでした。それを見て3人が言ったこととは?

ハリー「あいつのお母上はどこへ行ったんだろう?」

ロン「どうやら撒いたらしいな」

ハーマイオニー「でも、どうして?」

ハリーはハーマイオニーの問いには答えず必死に考えました。ナルシッサ・マルフォイは大事な息子からそう簡単には目を離さないはずだ。マルフォイが固いガードから脱出するためには相当に頑張らなくてはならないはずだ。

ハリーが大嫌いな「あの」ドラコ・マルフォイのことだから無邪気な理由で脱走したのではないということだけは確かだ。ハリーは周囲を見回した後にバックパックから「透明マント」を引っ張り出したのでした。そして・・・

3人は店を出てドラコを追ったのでした。

3-3.ボージン・アンド・バークスにて
3人はドラコの姿を探して左右に目を走らせながら急ぎ足で店のショーウィンドウや扉の前を通り過ぎたのでした。やがてハーマイオニーが小声で「あれ、そうじゃない?左に曲がった人」と言ったのでした。それを見て・・・

ロンも思わず小声で「びっくりしたなあ」と言ったのでした。ドラコがあたりを見回して入って行ったのが「夜の闇横丁」だったからです。3人が入って行くと闇の魔術専門のこの界隈の店には客の影が全く見えませんでした。

ヴォルデモートの復活が明らかになって魔法界全体が疑心暗鬼になっているこの時期に「この横丁」に出入りするだけでも自ら正体を明かすようなものだとハリーは思ったのでした。そして再びハーマイオニーがドラコを・・・

「シーッ!あそこにいるわ」

ハーマイオニーがハリーの肘を強くつねったためハリーが思わず「イタッ!」と言うとハーマイオニーはハリーに「静かにして」と言うようにこう耳打ちしたのでした。ドラコ・マルフォイはハリーが「夜の闇横丁」で・・・

来たことのある唯一の店にいました。それは邪悪な物を手広く扱っている「ボージン・アンド・バークス」だったのです。ドラコの手の動きから察するに盛んに話をしているようです。ロンが「伸び耳」を持っていたので・・・

3人は頭を寄せ合って紐の端に耳を傾けたのでした。すると店主のボージン氏とドラコの会話がまるでラジオをつけたかのようにはっきりと大きな音で聞こえて来たのです。その聞こえて来たボージン氏の声の雰囲気には・・・

「直し方を知っているのか?」
「かもしれません」

「拝見いたしませんと何とも。店のほうにお持ちいただけませんか?」
「できない。動かすわけにはいかない。どうやるのかを教えて欲しいだけだ」

ボージン氏は「あまり関わりあいになりたくない」という感じでした。ハリーからはボージン氏が神経質に唇を舐めているのが目に入ったのでした。ボージン氏はドラコが「動かせない」と言っている物を見てみなければ・・・

何しろ大変難しい仕事で「もしかしたら不可能かも」とも「お約束はできない」とも言っていました。ハリーはドラコの「そうかな?」というその言い方でドラコがせせら笑っているのが判ったのでした。するとドラコは・・・

「もしかしたら、これでもう少し自信が持てるようになるだろう」

ドラコはこう言うとボージン氏に近づいて何やらしたようです。3人は蟹歩きして「ドラコが何をしているのか?」を確かめようとしましたが見えたのはボージン氏の恐怖の表情だけでした。ドラコはさらにボージン氏に・・・

「あれは僕が必要になるから安全に保管するのを忘れるな」と言い、ボージン氏が「今お持ちになっては?」と言うとドラコは怒って「そんな物を持って通りを歩いたらどういう目で見られると思ってるんだ」と言って・・・

ボージン氏はハリーが以前に見たルシウス・マルフォイ氏に対するのと同じぐらい深々と頭を下げてお辞儀をしたのでした。ドラコは「誰にも言うなよ。母上も含めてだ」と念を押した後に意気揚々と店を出て行ったのでした。

今日の最後に
今さら説明するまでもないかもしれませんがドラコがボージン氏に「直し方を知っているのか?」と訊いていたのは後に死喰い人がホグワーツに侵入するのに使うことになる「姿をくらますキャビネット棚」だったんですよね。

さらにドラコがボージン氏に「これでもう少し自信が持てるようになるだろう」と言った後していたのは左腕に刻まれた「闇の印」を見せていたというわけです。だからこそボージン氏は父親のルシウス氏と同様にして・・・

息子のドラコにも深々とお辞儀をしていたというわけです。最後にドラコが「安全に保管するのを忘れるな」と言っていたのは2巻で登場していた「19人のマグルの命を奪った」という呪われたネックレスだったんですよね。

ハリーは夏休みの残りの期間をドラコのこれらの発言の意味を考えながら過ごしたのですが、ロンとハーマイオニーの2人が極めて非協力的だったということもあって結局は答えが出ないまま9月1日を迎えてしまったのでした。
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