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あいつは僕を助けたいと散々持ちかけて来た。全部自分の手柄にしたかったんだ。明日あいつが目を覚ました時には全てが終わっていて、もうあいつは闇の帝王のお気に入りじゃなくなるんだ。自分に比べれば何者でもなくなる。ゼロだ!ところがそのセブルス・スネイプがドラコの目の前でダンブルドアを・・・(全3項目)

3-1.ダンブルドアの説得
自分と自分の両親が生き残るためには闇の帝王から下された命令をやり遂げるしか道は残されていないんだと言うドラコにダンブルドアは「我々の側に来るのじゃ」と訴えたのでした。騎士団は君の想像もつかぬほどに・・・

完璧にドラコを匿うことができるし母上のナルシッサもまた騎士団の者を今夜派遣して同様に匿うことができる。父上のルシウス氏もまた今はアズカバンにいて安全だが釈放される日が来れば我々が保護することを約束しよう。

「正しいほうにつくのじゃ。君は殺人者ではない」とダンブルドアが言うとドラコはダンブルドアをじっと見つめた後「途中で死ぬだろうとみんな思っていた。だけど僕はここまでやり遂げたじゃないか」と言ってさらに・・・

杖を持っているのは僕だ。ドラコはダンブルドアに「あんたは僕の情けで今生きているんじゃないか」と言うと、ダンブルドアはそんなドラコに対して「今大切なのは君の情けではなくわしの情けなのじゃ」と訴えたのでした。

ドラコは無言でした。口を開け杖を持つ手は震えていたのでした。ハリーには心なしかドラコの杖が僅かに下がったように見えたのでした。しかし突然階段を踏み鳴らして駆け上がって来る音がしたかと思うとドラコは・・・

次の瞬間には屋上に躍り出た黒いローブの4人に押し退けられてしまったのです。階下の戦いは死喰い人が勝利したようでした。4人の侵入者は杖を失ったダンブルドアを見て喜んだりドラコに「よくやった!」と言って・・・

ドラコを讃えたのですが・・・

3-2.怯えた目のドラコ
ドラコはずっと「自分と自分の両親が生き残るためには闇の帝王が下した命令をやり遂げる以外に選択肢はない!」と思い込んでいました。ところがダンブルドアに「我々の側に来るのじゃ」と言われて気づいてしまったのです。

もちろんダンブルドアは死ぬことなど全く恐れてはいませんでした。しかし表向きは命乞いをするフリをしてこう指摘することで、ドラコに自分の手を汚さなくてもアルバス・ダンブルドアを殺さなくても生き残る方法が・・・

あるということを知ってしまったのです。こうして最後に残されていた「何としてもアルバス・ダンブルドアを!」という気力の欠けらすらドラコは失ってしまったというわけなんですよね。そのため4人の死喰い人に・・・

「我々は命令を受けている。ドラコがやらねばならない。さあドラコ、急げ」

死喰い人の1人にこう急かされてもドラコはますます気が挫け怯えた目でダンブルドアを見つめていました。いくらその死喰い人に「早く!」と言われてもドラコの手はどうしようもなく震え狙いを定めることさえできません。

狼人間のフェンリール・グレイバックが「俺がやる」と言って両手を突き出し牙を剥いて唸りながらダンブルドアに向かって行きましたが、再びその死喰い人が「駄目だと言ったはずだ!」と叫んでそれを止めさせたのでした。

今度は女の死喰い人が甲高い声で「ドラコ殺るんだよ。さもなきゃお退き。代わりに誰かが」と言ったその時でした。扉が再び開くとスネイプが杖を引っ提げて現れたのでした。スネイプの暗い目が素早く周囲を見回して・・・

防壁に力なく寄り掛かっているダンブルドアから憤怒の形相を浮かべて怒り狂っている狼男のグレイバックを含む4人の死喰い人そしてドラコへとスネイプの目が走ったのでした。そして4人の死喰い人の1人のアミカスが・・・

「スネイプ、困ったことになった」

「この坊主にはできそうもない」

するとスネイプは?

3-3.ドラコの目の前でダンブルドアは・・・
ドラコは「このホグワーツで一番好きな教師は?」と問われれば当初は「スネイプ先生です」と迷うことなくそれも即答していたでしょうね。2年生の時ダンブルドア校長が一時期停職になった際にはドラコはスネイプに・・・

「校長職に立候補されては?」と言うほどだったのです。それがスネイプに対する思いが一変したのは父ルシウス氏が予言を取り戻すことに失敗してアズカバンに収監されてからでした。父ルシウス氏の座をスネイプが・・・

奪ったと考えたドラコは今度は一転してスネイプに憎悪の念を抱くようになりダンブルドアに対しても「あいつは僕を助けたいと散々持ちかけて来た。全部自分の手柄にしたかったんだ」などと言葉を尽くして罵倒したのです。

だけど自分は「必要の部屋」で何をしているのかをあいつには教えなかった。明日あいつが目を覚ました時には既に全てが終わっていて、もうあいつは闇の帝王のお気に入りじゃなくなるんだ。自分に比べれば何者でもなくなる。

あいつはゼロだ!

ところが!

スネイプは無言で進み出て「やっぱり駄目なのか!この臆病者めが!」と言わんばかりに荒々しくドラコを押し退けました。3人の死喰い人も何も言わずに後ろに下がったのでした。グレイバックでさえ怯えたように見えました。

スネイプは一瞬ダンブルドアを見つめました。その非情な顔の皺に嫌悪と憎しみが刻まれていました。懇願するように繰り返し「セブルス」と呼ぶダンブルドアにスネイプは杖を上げると真っ直ぐにダンブルドアを狙って・・・

ドラコの目の前で・・・

「アバダ ケダブラ!」

最後に
こうして4人の死喰い人とハリーとドラコの見守る中スネイプの発した「死の呪文」は狙い違わずダンブルドアの胸に当たりダンブルドアは仰向けにゆっくりと大きな軟らかい人形のように屋上の防壁の向こう側に落ちて・・・

姿が見えなくなったのでした。そして事を済ませたスネイプは「ここから出るのだ。早く」と言うと真っ先にドラコの襟首を掴んで扉から押し出したのでした。こうしてアルバス・ダンブルドアの命を手土産に帰還して・・・

スネイプは特等席つきの闇の帝王のお気に入りになりドラコはもはやスネイプに対して何も言えなくなってしまったのでした。全ては自分が丸腰のダンブルドアを目の前にしても怖気づいてしまったからというわけなんですよね。

いやはや何とも情けない。

でもそれがドラコ・マルフォイなんですよね。(苦笑)
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