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ハリポタ通の館(やかた)

ここではハリーポッター・シリーズに関する様々な情報や私の推測(妄想?)をお届けしています。毎週、日曜・月曜・水曜・木曜更新。

敵方の旗頭に命を救われるという究極の無節操といった感じのドラコだったのですが、そんな思いっきり情けない男でも母ナルシッサにとっては「たった1人の息子」ということでヴォルデモート卿をも凌駕する存在のようです。息子のためならご主人様の闇の帝王に対しても・・・(全3項目)

3-1.クラッブの死
「必要の部屋」から脱出して箒から落下したドラコは息も絶え絶えにして咳き込みゲーゲー言いながらうつ伏せになって横たわっていましたが、口が利けるようになると即座に喉を詰まらせながら「クラッブ」の名前を・・・

「ク-クラッブ」

「ク-クラッブ」

そんなドラコに対してロンは「あいつは死んだ」と厳しい口調で言ったのでした。傍から見れば腕力があるだけで頭がそれほどいいというわけでもなく用心棒以外に役に立ちそうもないグラッブでしたがドラコにとっては・・・

かけがえのない友人だったようです。破壊されたヴォルデモートの分霊箱レイブンクローの失われた髪飾りを見てハーマイオニーはハリーとロンにクラッブがかけた術は「あれは悪霊の火だったに違いない」と言ったのでした。

呪われた火で分霊箱を破壊する物質の1つなのだそうです。しかしハーマイオニーは私なら危険すぎるから絶対に使わなかったと言うのです。しかしクラッブはいったいどうやってそんな術を?と言うハーマイオニーに・・・

ハリーは暗い声で「カロー兄妹に習ったに違いない」と答えたのでした。それに対しロンは「奴らが止め方を教えた時にクラッブがよく聞いていなかったのは残念だぜ」と言ったのでした。結局クラッブは自ら放った炎に・・・

焼き殺されてしまったのです。

3-2.母ナルシッサが!
こうして何と!驚愕の極みといった感じでドラコは敵方の旗頭のハリーに命を救われて生き永らえるということになったわけですが、ハリー自身にとっても全く予想していなかった驚きの展開がこの後待ち受けていたのでした。

「僕はドラコ・マルフォイだ。僕はドラコだ。味方だ!」

ヴォルデモートがナギニと共に「叫びの屋敷」にいると判ってハリーたち3人は「透明マント」を被って玄関ホールに向かっていましたが、ドラコが上の踊り場で仮面の死喰い人にこう訴えていたのでした。通りすがりに・・・

ハリーはその死喰い人を失神させたのでした。ドラコは救い主に向かってにっこりしながら周囲を見回しましたが、ロンがマントの下からパンチを食らわせるとドラコは死喰い人の上に仰向けに倒れて唇からは血を流して・・・

さっぱりわけが分らないという顔をしていました。そんなドラコを見てロンは「命を助けてやったのは今晩これで2回目だぞ、この日和見の悪党!」と叫んでいたのでした。しかしそんな無節操極まりない情けない男でも・・・

母ナルシッサにとっては・・・

ハリーは再びうつ伏せになって「禁じられた森」の地面に倒れていました。ハリーが死んだことを祝う勝利の歓声が聞こえるだろうと思いましたが周りには慌しい足音と囁き声に気遣わしげにつぶやく声が満ちているだけでした。

「あいつは・・・死んだか?」

空き地は完全に静まり返っていました。誰もハリーに近づこうとはしません。起き上がったヴォルデモートは誰か1人を指名すると「あいつを調べろ。死んでいるかどうか俺様に知らせるのだ」とその人物に言い渡したのでした。

誰が検死に来るのか?ハリーには分りませんでした。持ち主の意に逆らいドクドク脈打つ心臓を抱えてハリーは調べられるのを待ちました。思ったより柔らかい手がハリーの顔に触れ片方の瞼をめくり上げて心臓の鼓動を・・・

ハリーは女性の早い息遣いを聞き長い髪が顔をくすぐるのを感じました。女性はハリーの胸板を打つしっかりした生命の鼓動を確かに感じ取ったはずでした。するとほとんど聞き取れないほどの微かな声が聞こえて来たのです。

「ドラコは生きていますか?城にいるのですか?」

女性は唇をハリーの耳につくほど近づけ覆いかぶさるようにしてその長い髪でハリーの顔を見物人から隠していました。ハリーが「ええ」と囁き返すと胸に置かれた手がぎゅっと縮んでその爪が肌に突き刺さるのを感じました。

「死んでいます!」

ナルシッサ・マルフォイが見守る人々に向かってこう叫びました。今度こそ歓声が上がり死喰い人たちが勝利の叫びを上げ足を踏み鳴らし閉じた瞼を通して赤や銀色の祝いの閃光が打ち上げられるのを感じながらハリーは・・・

ナルシッサはドラコを探すには勝利軍としてホグワーツ城に入るしかないことを知っていたのです。ナルシッサにとって一番大事なのは息子のドラコでヴォルデモートが勝とうが負けようがそんなことはどうでもよかったのです。

戦い終わってハリーが「透明マント」を被って大広間を歩いているとマルフォイ家の3人が「果たしてここにいていいのだろうか?」という顔をして小さくなっているのが見えました。しかし誰も気になどかけていませんでした。

3-3.19年後のドラコ
ホグワーツの戦いから19年あまりの歳月が経った9月1日ハリーは次男のアルバスが今年ホグワーツに入学するので、それを見送るためにキングズ・クロス駅に来ていたのでした。ロン・ハーマイオニー夫妻と合流をすると・・・

ロンはハリーに目配せをして4~50メートルほど離れたあたりをそっと顎で示したのでした。ロンが「あそこにいる奴を見てみろよ」と言うので、ハリーが見ると妻と息子のスコーピウスを伴ったドラコが立っていたのでした。

ドラコはボタンを喉元まできっちり留めた黒いコートを着ていて額がやや禿げ上がって来ており、その分尖った顎が目立っていたのでした。その息子はアルバスがハリーに似ているのと同じぐらいドラコに似ていたのでした。

ドラコはハリーにロンにハーマイオニーとジニーの4人が自分を見つめていることに気づくと素っ気なく頭を下げてお辞儀をして即座に顔を背けたのでした。ドラコにしてみればこの世で一番そうなってはならない相手が・・・

よりにもよってハリー・ポッターが命の恩人ということで当人にしてみれば一生忘れることのできない屈辱でしょうね。(笑)

最後に
傍から見ているとクラッブとゴイルって2人とも揃って図体が大きくて腕力があるだけで用心棒程度にしか役に立たない人物だったんですけど、ドラコにとってはやはりかけがえのない大事な友人だったというわけなんですよね。

そしてドラコもまたロンに言わせれば究極の無節操男で「日和見の悪党!」なんだそうですが、母ナルシッサにとっては「この世に1人しかいない存在」ということなので実はこの3人は似た者同士なのかも?しれませんね。(笑)

ドラコ・マルフォイについてはこれで巻毎に取り上げるのは今回で終わりましたが形を変えてまたやる予定にしています。

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