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魔法大臣コーネリウス・ファッジは史上最強の闇の魔法使いヴォルデモート卿の魔の手を逃れて生き残ったハリーと「こんなに親密な間柄なんだぞ!」というのを自慢にしていました。ところが三大魔法学校対抗試合の「第3の課題」が行われた日にハリーは何と事もあろうに「ヴォルデモートが復活した」と言い出したのです。(全3項目)

3-1.クィディッチ・ワールドカップの決勝戦で・・・
ハリーにとっては心ならずもマージおばさん風船事件で3年生の夏休みに魔法大臣コーネリウス・ファッジと初めて対面することになったのですが、翌年の4年生の夏休みにも2人はまたしても顔を会わせることになったのです。

それはクィディッチ・ワールドカップの決勝戦の貴賓席でした。魔法省の高級官僚が続々とやって来るので入省したてのパーシーは、その都度椅子から飛び上がって直立不動の姿勢を取っていましたが魔法大臣が現れると・・・

パーシーはあまりにも深々と頭を下げたのでメガネが落ちて割れてしまいました。大いに恐縮したパーシーは杖でメガネを元通りにした後はずっと椅子に座っていたのでした。それでも魔法大臣コーネリウス・ファッジが・・・

ハリーにまるで昔からの友人のように親しげに挨拶するのを羨ましそうに見ていたのでした。ファッジも自分が父親であるかのようにハリーと握手をして「元気か」と声をかけ両脇にいる魔法使いにハリーを紹介したのでした。

「ご存知、ハリー・ポッターですよ」

ファッジ大臣も私はあの史上最強の闇の魔法使いヴォルデモート卿の魔の手を逃れて生き残ったハリーと「こんなに親密なんだぞ!」ということを自慢したかったようです。しかしハリーを紹介されたブルガリアの大臣は・・・

言葉が全く分らない様子で突然ハリーの額の傷痕に気づいて興奮し、ワァワァと喚き始めたものの何を言っているのかは皆目見当がつかなかったのでした。それを見てファッジはうんざりしたようにハリーにこう言ったのでした。

「なかなか通じないものだ」

ところがそれは実は演技だったのです。試合終了後そのブルガリアの魔法大臣が訛ってはいたものの「まあ我々は勇敢に戦った」と口にするのを聞いて、ファッジは「ちゃんと話せるじゃないですか!」と怒っていたのでした。

「それなのに1日中私にパントマイムをやらせて!」と言うファッジにブルガリアの魔法大臣は肩をすくめて「いやぁ本当に面白かったです」と言ったのでした。ファッジは1日無駄に手話をさせられたことを根に持って・・・

貴賓席に特大の金の優勝杯が運び込まれて手渡された時にもファッジ大臣はまだ不機嫌な顔をしていたのでした。

それが・・・

3-2.君子はやっぱり豹変する?
ハリーは耳を疑いました。ファッジはハリーにとって常に親切な人でした。少し怒鳴り散らしたり尊大な所もありますが根は善人だと思っていました。ところが今ハリーの目の前にいる魔法大臣コーネリウス・ファッジは・・・

心地よい秩序だった自分の世界が崩壊するかもしれないという予測を頭から拒否して受け入れまいとしているのです。ヴォルデモート卿が復活して戻って来たという事実を強固な態度で決して信じないと言い張っているのです。

ファッジは顔に奇妙な笑みすら浮かべてダンブルドアに「あなたは本件に関してはハリーの言葉を信じるというわけですな?」と言ったのでした。それに対してダンブルドアは「もちろんじゃ。わしはハリーを信じる」と・・・

ダンブルドアはクラウチ・ジュニアの告白と対抗試合の優勝杯を触れてからのハリーの話は辻褄が合う。バーサ・ジョーキンズがこの夏に消えてから「何が起こったのか?」ということの全てが説明できると反論したのでした。

ところがファッジが「私はハリーを信じない」と言い張るのは他の根拠があってのことだったのです。ファッジはダンブルドアがハリーに関する幾つかのことを隠していたと言うのです。第1にはハリーが蛇語使いだということ。

さらには城のいたる所でおかしな発作を起こすということも隠していた。それに対してダンブルドアはハリーは正常で額の傷痕が痛むのはヴォルデモート卿が近づいた時。もしくは殊更に残忍な気持ちになった時起こるのだと。

それでもファッジは意固地な表情を変えず「呪いの傷痕が警鐘になるなどという話は聞いたことがない」とまで言って態度を改めようとはしなかったのです。ハリーがその場に駆け付けた死喰い人たちの名前を列挙しても・・・

そんな名前など古い裁判記録で見つけたのだろうなどと言ってファッジはハリーの「僕はヴォルデモートが復活するのを見たんだ!」という言葉を決して受け入れようとはしなかったのでした。さらにマクゴナガル先生が・・・

セドリック・ディゴリーにクラウチ氏の2人の死は狂気の無差別殺人だとでも言うのですかと叫ぶと、ファッジもそんなマクゴナガル先生に負けず劣らずで顔を真っ赤にして「反証はない!」とまで言って挙句の果てには・・・

「どうやら諸君はこの13年間、我々が営々として築いて来たものを全て覆すような大混乱を引き起こそうという所存だな!」

3-3.袂を分かつ時が来た
ダンブルドアはアズカバンから吸魂鬼を取り除くことや巨人に使者を送ることなど復活したヴォルデモート卿が再び勢力を拡大できないように措置を施すべきと進言しました。がしかしファッジはそのいずれも拒否したのでした。

自分の役職に恋々としているファッジはヴォルデモートは蘇ったと主張するダンブルドアとハリーの信用を失墜させるべく動き出しました。まず「日刊予言者新聞」に圧力をかけてヴォルデモート復活の記事を掲載させず・・・

そればかりかダンブルドアから数々の要職を剥奪したのです。ハリーについては3日と開けずに予言者新聞の信じられないような突飛な記事の中に「ハリー・ポッターにふさわしい話」という文言を潜り込ませてみたり・・・

誰かがおかしな事故に遭うと「この人の額に傷が残らないように願いたいものだ」それはそうでないと次に我々はこの人を拝めと言われかねないといった具合でした。ハリーを全く信用できない人間に仕立て上げようと・・・

愚かな少年でお笑い種。事実に著しく反する馬鹿げた話をする。何故なら有名なのが得意でこれからもずっと有名でいたいからだ。だから決してハリーの言うことなど信じてはいけないというわけです。しかしそれでも・・・

ファッジはやはり不安でした。何とかハリーを黙らせたい!ところがハリーを退学にする千載一遇のチャンスが到来したのです。

今日の最後に
おそらくファッジは自分と同意見でヴォルデモート卿の復活を信じたくない周囲の高級官僚たちに繰り返し何度も「何とかハリーを黙らせたい!」と言っていたんでしょうね。そこで「またか!」と業を煮やすに至った・・・

ドローレス・アンブリッジがハリーの元に未承認で吸魂鬼を派遣したのです。吸魂鬼を撃退する方法は大人の魔法使いですら習得が難しい「守護霊の呪文」の1つきりしかなく未成年のハリーにできるわけがないと考えて・・・

アンブリッジはこれでハリーを黙らせることができると考えたのですが予想外の出来事が起きてハリーは・・・
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