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今週と来週の2週間に渡って改めてシリウスのことを振り返ってみることにしました。ハリー13才の誕生日にプリベット通り4番地のテレビではある脱獄囚のニュースをやっていたのですが、それから一週間後にハリーはその脱獄囚と対面することになったのです。しかしその時ハリーはまだ・・・(全3項目)

3-1.誕生日の朝に
13才の誕生日の朝ハリーが自分の部屋を出てキッチンに入るとテレビではちょうどアナウンサーが脱獄囚のニュースを伝えている所でした。バーノン叔父さんは新聞を読みながら上目使いに脱獄囚の顔を見てこう言ったのでした。

「奴が悪人だとは聞くまでもない。一目見れば判る。汚らしい怠け者め!あの髪の毛を見てみろ!」

そう言うと叔父さんはじろりと横目でハリーを見たのでした。お父さんから受け継いだハリーのくしゃくしゃ頭はいつもバーノン叔父さんのイライラの種でした。ところがテレビに映っているその脱獄囚の髪の毛ときたら・・・

やつれた顔にまとわりつくようにぼうぼうと肘のあたりまで伸びていました。それを見てハリーは「この男に比べれば自分は随分と身だしなみがいいじゃないか」と思ったのでした。何でもこの脱獄囚は武器を持っており・・・

極めて危険なので注意して欲しいのだそうです。通報用ホットラインが特設されているので、この脱獄囚を目撃した人はすぐにお知らせくださいとのことでした。するとペチュニア叔母さんがキッチンの窓のほうを向いて・・・

しっかりと外を窺ったのでした。ペチュニア叔母さんはホットラインに電話したくて堪らないのだとハリーには判ったのでした。何しろ叔母さんは世界一のお節介で規則に従うだけの退屈なご近所さんの粗探しをするのに・・・

人生の大半を費やしているのです。

3-2.12年ぶりの再会
それから一週間後マージおばさん風船事件を起こしてプリベット通りを飛び出したハリーはマグノリア・クレセント通りの低い石垣にがっくりと腰を下ろしていました。これから「どうしたものか?」と思い悩んでいると・・・

いつまでもここに腰掛けているわけにはいかない。もしマグルの警察に見咎められでもしたらトランク一杯の呪文の教科書やら箒の説明を求められて苦慮することになるからです。ところが「透明マント」を取り出そうと・・・

トランクを開けたもののハリーはマントがまだ見つからない内に身を起こし周囲をキョロキョロと見回したのでした。首筋が妙にチクチクして誰かに見つめられているような気がするのです。背後の垣根とガレージの間に・・・

何かが誰かが立っています。野良猫なのか?それとも別のものなのか?真っ暗な路地をハリーは目を凝らして見つめました。動いてくれさえすれば判るのにハリーは痺れを切らして「ルーモス!光よ!」と呪文を唱えたのでした。

杖灯りを頭上に高々と掲げるとガレージの戸が微かに光りました。その間にハリーがくっきりと見たものは大きな目をギラつかせた得体の知れない何か図体の大きなものの輪郭だったのです。そこにいた大きいものこそが・・・

最後に会った時ハリーは1才3ヵ月の赤ん坊でした。それから12年の歳月を経て名付け親のシリウスはハリーと久方ぶりの再会を果たすことができたのです。しかしその時ハリーは目の前にいるのが誰なのかを知らなかったのです。

ハリーは思わず後ずさりしました。トランクにぶつかって足を取られ倒れる体を支えようと片腕を伸ばした弾みに、杖が手を離れてハリーは道路脇の排水溝にドサッと落ち込みました。するとバーンと音がしたかと思うと・・・

そこに現れ出でたのが・・・

3-3.夜の騎士(ナイト)バスにて
ハリーは一瞬打ち所が悪くて頭がおかしくなったのか?と思いました。たった今ハリーが倒れていた場所に三階立てのド派手な紫色のバスが出現したからです。フロントガラスの上に金文字で「夜の騎士バス」と書かれています。

「ナイトバスがお迎えに来ました」といつもの案内アナウンスをしていた車掌スタン・シャンパイクは突然黙りました。地面に座り込んでいるハリーを見つけたからです。スタンは思わず職業口調を忘れてこう言ったのでした。

「そんなとこですっころがって、いってぇ何してた?」

ハリーが転んだ理由を思い出して振り返ると、先ほどまで何かがいたガレージと石垣の間の路地にはバスのヘッドライトが煌々と照らしていましたがもうもぬけの殻でした。スタンが額の傷を見咎めたのでハリーは慌てて・・・

「何でもない」と言って傷を覆う前髪をしっかりと撫でつけたのでした。名前を訊かれたので「ネビル・ロングボトム」と答えて、土の上ならどこでもお望みの所へと言うのでロンドンに連れて行ってもらうことにしたのでした。

ダーズリー家ではマージおばさんを天井から下ろすことができたんだろうか?それを考えるとハリーは眠れませんでした。するとスタンが「日刊予言者新聞」を広げて読み始めたのです。一面には大きな写真が載っていて・・・

ハリーは自分の悩みも忘れて「この人!マグルのニュースで見たよ!」と言ったのでした。スタンはクスクスと笑って頷くと「シリウス・ブラックだ」と答えました。そして「もっと新聞を読まなきゃいけない」と言って・・・

新聞の一面をハリーに渡してくれたのでした。ハリーが新聞を読むのを見ながらスタンは「恐ろしい顔じゃないか」と言ったのでした。記事によると何とシリウス・ブラックはたった1つの呪いで13人を殺害したというのです。

さらにスタンが言うにはシリウス・ブラックはヴォルデモートの一の子分だったんだそうです。ヴォルデモートがハリーを襲って消え去った時にはヴォルデモートの手下は一網打尽だった。ところがシリウス・ブラックは・・・

大方はヴォルデモートがいなくなってはお終いだと観念しておとなしく捕まったのだそうです。ところがシリウス・ブラックは違ったんだそうです。ヴォルデモートが魔法界を支配するようになればシリウス・ブラックは・・・

自分はナンバー・ツーになれると思っていた。それがマグルで混み合っている道の真ん中で追い詰められてしまい、シリウス・ブラックは杖を取り出して道の半分ほどをぶっ飛ばして12人のマグルと魔法使い1人が犠牲に・・・

ところがシリウス・ブラックはその場に突っ立ったまま高笑いしたそうです。そして魔法省の応援隊が駆けつけると何だか妙におとなしくなって連行されていったんだそうです。その後の隠蔽工作が大変だったとのことでした。

何しろ12人ものマグルが巻き添えになって通りがぶっ飛ばされてしまった。そこでガス爆発事故ということにして事を済ませたんだそうです。シリウス・ブラックはアズカバンに入れられた時は狂っていなかったとしても・・・

今は狂っているに違いないというのが運転手のアーニー・プラングの見解だったのでした。

今日の最後に
ご存知のようにシリウスは両親が共に狂信的な純血主義者で弟のレギュラスは死喰い人になり、家族全員がスリザリンという中でシリウス1人だけがグリフィンドール出身と言ってみればブラック家では異端児だったんですよね。

ところが世間では「両親と弟がそうなのだから長男のシリウスもそうに違いない」と思われていたようですね。シリウスがグリフィンドール出身でブラック家の中では浮いた存在だったというのは知られていなかったようです。
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