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何ゆえ魔法大臣コーネリウス・ファッジは「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのか?ハリーは夏休み最後の日にその理由を知らされることになったのでした。何とアズカバンを脱獄したシリウス・ブラックがハリーの命を狙っているというのです。さらにキングズ・クロス駅のホームでアーサー氏は・・・(全3項目)

3-1.漏れ鍋にて、その1
ハリーは「夜の騎士バス」に乗る時には「そう簡単に捕まってたまるか」と思ったようですが、ダイアゴン横丁の入口「漏れ鍋」に到着した所であっさりと魔法大臣コーネリウス・ファッジの掌中に収まってしまったのでした。

ハリーは大臣からマージおばさん風船事件の事の顛末を聞いた後夏休みの残りの期間を「漏れ鍋」で過ごすことになりました。ハリーがシリウス・ブラックのことを訊くとファッジは不意を衝かれた様子でこう答えたのでした。

「何のことかね?あぁ耳に入ったのか。いやない。まだだ。しかし時間の問題だ」

大臣が言うにはアズカバンの看守は今だかつて失敗を知らない。それに連中がこんなに怒ったのを見たことがないからだそうです。ところが夏休みの最終日にハリーがウィーズリー一家とハーマイオニーと合流した時にも・・・

ようやくロンとハーマイオニーとの再会を果たしてハリーが2人と一緒に「漏れ鍋」に戻るとアーサー氏が読んでいる「日刊予言者新聞」にはすっかりお馴染みになったシリウス・ブラックの顔がハリーを見上げていたのでした。

ハリーがそれを見てシリウス・ブラックはまだ捕まっていないんですねと訊くとアーサー氏は極めて深刻な表情を浮かべながら、魔法省全員が通常の任務を返上してまで努力して来たのだが未だに吉報がないと答えたのでした。

ハリーはあの時「たかが未成年の魔法使用事件ぐらいで魔法大臣自身が直々に漏れ鍋で自分を待っていたのはどうしてなんだろう?」と訝ったのですが、その理由をハリーはその日の夜に知る事になったというわけなんですよね。

3-2.漏れ鍋にて、その2
夕食を終えて各自明日持っていくものを確かめるため部屋に戻って行きました。ハリーが自分のトランクを閉めて鍵を掛けると隣の部屋からロンとパーシーが言い争う声が壁越しに聞こえて来たのでハリーが部屋を出ると・・・

扉が半開きになっていてパーシーが怒鳴っていました。ロンも「僕は触ってないぞ」と怒鳴り返していました。ハリーの顔を見るなりパーシーは「僕の首席バッジがなくなった」と言って来たのです。さらにはロンもまた・・・

スキャバーズの栄養ドリンクがないと言ってトランクの中を探していたのです。もしかしたらバーに忘れたかな?と言うロンにパーシーがバッジを見つけるまでは、どこにも行かせないと言うのでハリーはロンに言ったのでした。

「僕スキャバーズのほう探して来る。僕は荷造りが終わったから」

ハリーが階段を下りて行くとまたしても食堂の奥で言い争う声が聞こえて来ました。ハリーにはその声がウィーズリー夫妻だとすぐに判ったのでした。ハリーが食堂に入るのをためらっていると夫妻の会話に自分の名前が・・・

「ハリーに教えないなんてバカな話があるか」

アーサー氏は熱くなってさらに「ハリーには知る権利がある。ファッジに何度もそう言ったんだがファッジは譲らないんだ。ハリーを子供扱いしている」と怒っていたのでした。しかしウィーズリーおばさんは反対のようでした。

ウィーズリーおばさんは「本当のことを言ったらあの子は怖がるだけです!」さらにハリーがあんなことを引きずったまま学校に戻るなんでとんでもない。ハリーは知らないままでいるほうが幸せなのよとも言っていたのでした。

それに対してアーサー氏は自分はハリーに惨めな思いをさせたいわけじゃない。ロンと2人でふらふらと出歩いて「禁じられた森」にもう2回も入り込んでいる。ハリーは今学期そんなことをしてはいけないんだと言うのです。

さらにハリーはホグワーツにいれば絶対安全だと言うおばさんに対してアーサー氏はシリウス・ブラックは狂人だとみんなが言う。多分そうだろう。しかしアズカバンから脱獄する才覚があった。それならホグワーツにも・・・

アズカバンを破って出られるのならホグワーツにだって破って入れるとアーサー氏は言うのです。ここで何故魔法大臣コーネリウス・ファッジが「漏れ鍋」でハリーを待ち受けていたのかの理由をハリーは知る事になったのです。

アズカバンの看守が魔法大臣に報告したそうです。寝言で「あいつはホグワーツにいる」と何度も何度も繰り返しそう言っていたのだそうです。シリウス・ブラックはハリーの死を望んでいる。ハリーが死にさえすれば・・・

ハリーを殺害すればヴォルデモートの権力が戻ると思っているんだ。ハリーは夫妻の会話を聞いて納得したのでした。シリウス・ブラックは僕の命を狙っていた。魔法大臣は無事な自分の姿を見てホッとしたから甘かったんだ。

ダイアゴン横丁に留まるように約束させたのもここなら自分を見守る魔法使いが沢山いるからだ。明日魔法省の車で全員をキングズ・クロス駅まで運ぶのは汽車に乗るまでウィーズリー一家が僕の面倒を見れるようにしたんだ。

「ネズミ栄養ドリンク」はハリーの予想通りバーのテーブルの下に落ちていました。パーシーの首席バッジがなくなったのはフレッドとジョージの2人が持ち去っていたからでした。首席バッジを改善してやったのだそうです。

バッジには「首席」ではなく「石頭」と書いてありました。

3-3.駅のホームでアーサー氏が・・・
そんなわけでハリーは前日の夜にもう聞いてしまったので、駅のホームでアーサー氏が「おとなしくして城の外に出ないように」と言うのは折り込み済みでした。ところがアーサー氏はさらに踏み込んでこうも言って来たのです。

「私に誓ってくれ。ブラックを探したりしないって」

キングズ・クロス駅の9と3/4番線に入るとウィーズリーおばさんは子供たち全員にキスをしてそれからハーマイオニーにもそしてハリーを抱き締めて「無茶しないでね。いいこと?」と何故か目を潤ませながら言ったのでした。

するとアーサー氏が「ちょっとこっちへおいで」と顎で柱のほうを示しながら声を掛けて来ました。前日の夜に聞いてもう知っていると言われアーサー氏は「そんな知らせ方をしたくなかった」とハリーを気遣いましたが・・・

シリウス・ブラックがヴォルデモートより手強いなんてことはないでしょう?だから僕は怖くありませんと言うとアーサー氏は「君はファッジが考えているよりずっと肝が据わっている」と言ってくれたのでした。しかし・・・

ハリーは驚いてアーサー氏に僕を殺害するためにアズカバンを脱獄した男を何故自分のほうから探さなくてはいけないのか?と訊きました。ところが最後の最後までアーサー氏はその理由を決して言おうとはしなかったのです。

ホグワーツ特急に乗ってからロンとハーマイオニーにそのことを話すとハーマイオニーは「本当に気をつけなきゃ。自分からわざわざトラブルに飛び込んでいったりしないでね」と言ったのでした。それに対してハリーは・・・

「僕、自分から飛び込んでいったりするもんか」
「いつもトラブルのほうが飛び込んで来るんだ」

一方ロンのほうはハリーの命を狙っている狂人を何故自分から探さなきゃいけないんだと言っていたのでした。ロンの説明によるとシリウス・ブラックが「どうやってアズカバンから逃げたのか?」誰も分らないんだそうです。

これまでアズカバンを脱獄した者は1人もおらず、しかもシリウス・ブラックは一番厳しい監視を受けていたんだそうです。2人ともハリーが考えていた以上に強い反応を示しシリウス・ブラックのことを恐れているようでした。

今日の最後に
当然アーサー氏もウィーズリーおばさんもハリーの両親ポッター夫妻がヴォルデモートに殺害されることになったのは、父親の無二の親友だったシリウス・ブラックの裏切りが原因だったということを知っていたというわけです。

だからウィーズリーおばさんはキングズ・クロス駅でハリーを抱き締めた時に目を潤ませていたのです。一方アーサー氏のほうは「自分たちが言わなくともいずれハリーの耳には入ってしまうだろう」と予想していたんですよね。

だからハリーに対して決してシリウス・ブラックを自分から探したりしないようにと言ったのです。
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